「いつまでそうしているつもり? 早く上がってこないと貴方の方が不利だと思うのだけど...」
上から見下ろしている私は、当然の様に彼女を煽ります。
まだほんの一部しか力を解放していないと言うのにだらしない...、そう思っていると...。
「ふふっ...」
「何がおかしいの?」
上からでもわかる程、彼女の口角が上がったのが見えた為不愉快になっていると、彼女は静かに呟やきました。
「プラムちゃんと遊べてるのがとっても楽しいのよ♡ さあそろそろ全力で行くわ!!」
ばっと杖を振り回し、巨大な魔法陣を描き始める彼女。
それを見た瞬間、私は無数の僕達を呼び起こし向かわせた。
「私がわざわざ待ってあげるとでも思ったかしら?」
彼女のバリアに触れるたび、私の使い魔は消えて行きますが、少しずつ炎の出力が弱まって行くのが見えました。
バリア系統の魔法は、反撃を受ければ受けるほど薄くなって行き、最終的に壊れるのです。
タイプ相性的には不利だとしても、場所的優位がタイプ相性を遥かに上回っているのでした。
「そんなバリアがいつまで持つのかしらね?」
ばちばちと火花をあげながら弱くなってきた防御網を見てニヤリと笑っていると...。
「何か勘違いしていない? プラムちゃん」
「はっ?」
「私だって魔法の研究は常に行なっているのよ? いつまでも昔のままだと思わないことね」
私はその言葉を聞いてから気がつきました。
(もう魔法陣をが完成してる!?)
ありえません。
あれだけの巨大な魔法陣を扱うにはもっと時間がかかるはずなのです。
なのにもう作り上げていると言うことは...。
「あんた...詠唱破棄したわね...」
私の答えに彼女は笑う。
「ご名答...、流石はプラムちゃん、一瞬で見抜かれるとは...」
クスクスと笑いながら召喚獣を陣の中から呼び出してきた。
先程の魔人程度ではなく、今度は灼熱の龍の様な存在が顔を出してきので反撃を開始する。
私が手を振り上げると、僕達は一斉に灼熱の中へと身を投じて行くのですが、思ったよりも炎の勢いが強くなかなか打ち消せません。
(...結構やるわね...)
私がそう思っていると、ドラゴンの口が開いて行きました。
そこ瞬間、背中にぶわっと嫌な汗をかきました。
(!? 何...今の感じ...)
魔法使いとしての本能が、リュイラの魔法を脅威と感じたのでしょう。
(まずい!! 今すぐ防御魔法を!)
反撃しつつも魔法陣を三重に展開し、氷の防御壁を作り上げました。
私が作り上げた数秒後、地獄の業火を思わせるほどのブレスが吐き出されました。
それは、私の結界内の中でさえも圧倒的存在感を放っている。
クリスタルの様に輝く三重の壁は悠然と並び立ち、奴のブレスを防いでくれるのだが...。
(ぐっ...、結構きつい...)
そう思いながら両手を広げ魔力を込めて、氷の防御力を上げるのでした。