〜翌日〜
業者を呼び、その全額を彼女が支払う書類を書かせた上で彼女のしたい事をしてあげる事になった私は...。
「なんなの...この服装...」
「きゃ〜!! 似合ってる〜♡」
幼稚園児のスモックを着たまま彼女とデートすることになりました。
それも青いスモックに黄色い帽子を被せられ、小さなカバンをつけられていました。
「あ...あんた流石にこれは!」
文句たれ用とすると「昨日の約束!」と大声で言われて弱ってしまう私。
(しまった...、こんな事になるなら5割くらい払っておくべきだったのよ...)
そう思いながらも、大切な研究費をこんな所に出したくないのも事実な為、ここは大人しく従うしかありません。
ため息を吐きながら子供っぽい服をヒラヒラさせていると、彼女は歓喜の声をあげました。
「きゃ〜♡ プラムちゃん似合ってる〜♡」
「うるさい!」
思わず氷の粒を彼女の頭上に落としてしまいました。
ゴチン☆ という鈍い音を立てながら倒れる彼女でしたが、すぐさま立ち上がり私の肩を掴んでこう呟きました。
「ねぇプラムちゃん、今日は私の事をママって呼んで♡」
「はぁ? なんで私がそんな事言わないといけないのよ!」
私が指を指して講義しようとすると、小さく耳元で囁く彼女。
「全額支払い♡」
「ぐぬぬ...」
彼女がお城の一部屋を作り直す代金を全て肩代わりしてくれると言う条件を忘れた訳ではありませんが、やはりプライドが邪魔をしてきます。
ですがやはりプライドよりも研究費を優先してしまう私なのでした。
「わ...わかったのよ...」
一度大きく深呼吸をした後に例の言葉を述べました。
「ま...ママ...///」
恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら彼女の事をママと呼ぶと、感極まった声で私に抱きついてくる彼女。
「プラムちゃん///♡」
「ちょ! 近寄るな!」
私はぐいっと彼女の顔に手を当てて力の限り押しのけようとしましたが、やはり一応彼女は大人という事もあり力では敵いません。
2分間くらいギュ〜っと抱きしめられている間、私は何もさせてもらえません。
「ちょっ! リュイラ! 流石になが...」
「ママ!」
なんとも言えない迫力に押された私は静かに呟きました。
「ま...ママ/// 痛いから離して...」
「分かったわ♪ じゃあ今日は何をしましょうかね〜♡」
楽しそうに舞う彼女を見て、私はため息を吐きました。
(1日だけ付き合ってあげるというのは長かったかしら...)
前途多難だなと彼女を見て思わずにいられない私なのでした。