「体くらい自分で洗えるのよ!!」
「だ〜め♡ お互いに洗い合うから意味があるんでしょ♡」
嫌がる私の手を無理やり引っ張って湯船から出されてしまいました♡
そしてそのまま洗い湯(体を洗う場所)に連れて行かれてしまいます♡
「ちょっ!早く離して!!」
「だ〜め♡ さあ早く洗うわよ!」
ちょこんと椅子に座らせられてしまい、問答無用とばかりにタオルを泡だてながらゴシゴシと洗ってくれているようで気持ちいい♡
(あれっ? リュイラの奴...、意外と他人の体洗うの上手いわね...)
腕や足などを洗ってくれましたが、特に目立った変態行動も無かった為か、少し心を許してしまう私。
「次は髪を洗いましょうね♡」
「うん...」
思わず子供のように頷いてしまいます。
「ゴシゴシっと♡」
しっかりと丁寧に私の長い髪を洗ってくれるので助かります。
自分でも割と髪の手入れが面倒だと思い初めているので、そろそろ髪を切って見ても良いかも知れませんね。
「は〜い目を瞑ってね♡」
そう言われたのでギュッと目を瞑り、上からくるであろうお湯に備えました。
ザバァ〜ン。
その音とともに私の髪を泡だてていた物は全て流れて行きました。
「はいっ綺麗になったよ、じゃあ次は...」
彼女は少し間を空けてからこう言ってきます。
「胸を洗いましょうか♡」
「...胸くらい自分で洗うわよ...」
ジト目で彼女の変態行動に対処する為にタオルを奪ったのですが...。
「ダメよ! 今日は私がプラムちゃんの母親なんだから! お胸もしっかりと洗ってあげるの!!」
「あっ!? ちょ!! ウヒっ♡」
いきなり変な声を上げてしまう私。
「ちょっ! あんた! いきなりそこを触るなんて...ヒンッ♡」
「プラムちゃん?」
困惑したような表情で私を見てくる彼女。
それもそのはず、彼女からすればタオルの取り合い合戦になった瞬間に耳たぶに触れてギュッと握ってしまっただけなのですから、なんらおかしい事をしてないと思っているのでしょう。
ですが...、私からすれば耳はとてもよく感じてしまう器官なのです...。
優秀な魔法使いであれば魔力の力場を作り上げ、より効率よく魔法を扱おうとします。
その結果、高速魔法処理を行う器官を体の何処かに付与して置かなくてはいけません。
勿論高速で詠唱を行う必要など無いと言う人であれば問題ありませんが、私のように戦闘で扱う者であれば必須クラスなのです。
ちなみに私のその器官というのは勿論...。
「あ〜...プラムちゃんの魔法器官って耳なんだ〜...♡」
いやらしい笑みを彼女が浮かべたのは言うまでもありません。
「ちょっとリュイラ!!変な事考えてないでしょうね!!」
私が少し怒ったようにそう叫んでも、彼女は知らん顔を貫き通しています。
「えっ? ああうん♡)
(本当に考えてないのかしら?)
少々の不安が無いと言えば嘘になりますが、ここは彼女を信じるしか無い私なのでした。