「くしゅん!」
私はずずっと鼻をすすりました。
「うう...寒いのよ...」
「プラムちゃん大丈夫?」
優しく言葉をかけてくれるリンに目線を移しました。
「少し肌寒いのよね、一応暖房をつけてるはずなのだけど...」
職員室にはしっかりと暖房が入っているはずなのですが、少々寒く感じます。
私が辛そうにしているのを見かねた彼女が、そっと上着をかけてくれました。
「ちょっ! これリンのよね?」
「いいの、プラムちゃんが苦しんでいるところなんて見たくないもの...」
彼女の優しい視線に心がポカポカしてきました。
「...ありがたく受け取るのよ...」
少し恥ずかしいですが、お礼を言いたかったので静かに呟く私。
それを聞いた彼女は静かに笑いながら自分の席に向かいます。
(リン姉ちゃんありがとう...♡)
彼女の上着をぎゅっと握りしめながら嬉しさに身を震わせる私なのでした。
□◾️□◾️□◾️
「プラム先生!」
「へっ!? 何?」
私はカリンの不満そうな声で我に帰りました。
「また気がどっかに行ってましたよ?、どうしたんですか? 最近先生らしくないです」
「ごめんなさいね、ちょっと考えごとを...」
そう...、最近リンの事が頭の中から離れなくなりつつあるのだ。
ちょっと前までなんとも思っていなかった彼女ですが、最近はなんというか...、妙に意識してしまいます。
椅子から立ち上がるとガタッと音を鳴らしながら倒れる私。
「いたた...」
「大丈夫ですか!? 今回復の魔法をかけますね!」
「面目ない...」
彼女の癒しの魔法で痛みが一瞬で引いたが、心の中にあるのは彼女だけだった。
(なんであの子を思うとこんなにも胸が熱くなるのかしら? もしかしてこれって...恋?)
一瞬その答えにたどり着きそうになり首を横に振る私。
いやいやそんな訳がない。
私と彼女は女の子同士、そんな関係になる訳がないと...。
でもほんのちょっぴりだけそうだと言いなと思ってしまう自分がいる事に違和感を覚える。
「カリン...、ちょっと悪いのだけど、今日の訓練はこれくらいにしてもいいかしら?」
「えっ...今始めたばかりですけど...」
そう言いながらも心配そうな表情で私を見つめてくる彼女。
ため息を吐きながら私にこう言いました。
「分かりました、先生が倒れてはどうしようもありませんから、でもまた今度、ちゃんと魔法についてのご指導お願いしますね」
そう呟いた彼女は後片付けをした後に帰って行った。
「さて...私は...」
学校を後にしてリンの家に向かう。
〜リンの家〜
「いらっしゃいプラムちゃん♡ さあお酒でも飲む?」
「う...うん...頼むのよ...」
「は〜い♡ じゃあたっくさん飲みましょうね〜♡」
そう言って私のグラスにアルコール度数の高い酒を入れて酔わせてくる。
(なんでこんなに度数の高い物を...、それにこの感情...私リンに何かされた?)
彼女に疑いを持ちながら、彼女の声に耳を傾けるのでした。