※この作品はR-18です。

私は人間(倫理観)を捨てるぞ、旅人!!   作:札幌ポテト

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これ見て原神始めるの、何かが歪まないか心配である。


セクハラ冒険者

 思えば、他人を害さない事を気にしてきた人生だった。学校や会社ではコミュニティの和を乱さないことに努め、自分の心は押し殺してきた。どれだけ最善案であろうと感情的に受け入れないと思えば提案はせず、ありきたりな案に同調する。

 告白など和が乱れかねない時は成功する可能性がある時だけバックアップをし、自分の幼馴染であってもコミュニティの為に応援する立場をとった。

 

 そんな私の周りは幸せで溢れていた、それを見て私もやってきた事は無駄ではないと感じていた。

 

 が、ふと残業終わりの会社の帰り道で考えてしまった。

 

 私は、幸せなのか? と。若くしてそこそこのポジションに抜擢され部下からの信頼も厚く、己を殺して会社に従事している。幸せは感じている、だが努力に見合った幸福なのかと問われれば分からない。

 

 初恋でもあった幼馴染は友人とくっ付き、今では二児の母。友人の稼ぎは私ほどでは無いが温かい家庭を築けている、人の幸せを……暖かさを感じる。

 

 今の私には、それがなかった。思えば気が色々な方向に向かい積極的に気になる女子に手を出していた友人の方が、人生は華やかなものとなっている。

 そのアフターケアを、私が裏で行っていたとも知らず。だが知らないのは構わない、私が勝手にやった事なのだから。

 

 だが、私も同じようにしていれば……。

 

 そんな事を考えていた時、眩しい光がやって来る。同時に強い衝撃が全身を襲った、トラックに轢かれたのだ。居眠り運転だろう、下半身が潰れた感覚があった。

 

「(あー……助からないな、こんな事でもう終わり……か)」

 

 激痛はあれど、その感覚すら遠のいて頭もぼやけて来る。暗いそこに落ちて行く感覚が、浮遊感を与えている。

 

「(もっと、好き勝手に生きたかったなぁ……)」

 

 意識と共に、彼の世界は暗転する。

 ただ1人の男が、交通事故で死んだ。日本でも何回も起こっている事例の一つに過ぎない、しかし彼の葬儀には多くの人が集まったそうだ。

 

 だがその未練まで、推し量れる者は一人として居なかったのである。

 

 ☆☆☆

 

 この世界にやってきて、気づけば20年。一端の冒険者を名乗れそうなぐらいに成長していた。

 どうも、テイワット大陸にやってきた転生者です。名前はバンパー、モンド出身で何故か黒髪黒目の男だ。

 

 どういうわけか前世の記憶を持って異世界転生してしまったようで、よくわからん剣と魔法の世界にやってきてしまったのだ。同時に、私は前世での未練を深く恥じて、自分勝手に生きることに決めた。

 

 今まではコミュニティだとか、友人関係だとか、信頼を尊重をして自分を殺してきた。だが壊さなければ何をしても良いと考えることにしたので、私は好き勝手に生きていく。具体的には美少女の胸部を求め続ける。私は美脚を持つ大人の女性も、成長期の最中にある少女の美乳も大好きなのだ。と言ってももちろんシチュエーションは大事だ、それに基本は合法的に、もしくは何かしらの正当性はないとただの犯罪者になってしまう。なのでそこは頭をこねくり回している。

 

 そして、この世界には美少女がものすごく多い。前世とは比にならない、そんな世界で私の顔面偏差値は……普通! 悪くはないし前世ならギリ雰囲気イケメンで通じそうなのに、日常的に生活していたら男として意識する事は絶対ないとまで幼馴染に言われる始末!! 

 

 ふざけてやがる、神は私に試練を与えているのだろう。七神ぶっころ。

 

 そんな幼馴染のほとんど西風騎士団に入ったが、私は冒険者になることにした。理由は簡単で、騎士団は厳しい場所なのでセクハラで懲戒免職されるのは流石にやばいと思ったからだ。それに冒険者はフットワークが軽い、実力さえあれば若くても外に行ける。最悪高跳びもできる。

 

 なので2歳の頃から剣を振りまくった、私は絶対に美少女の胸を揉んでも許されるぐらいの存在になると固く心に誓ったからだ。

 

 だってカッコよく助けた男に体を求められたら興奮しそうじゃん? わざと手を当ててみたりしてその反応を見てみるのもまた一興である。

 

 そんな私に神の目は……現れることは無かった!! 何でだ、私はこんなに純粋な気持ちで戦っているというのに!! 

 

 ヒルチャールの集団から全速力で逃げることなんて無かったのに!! 

 

 でも剣技や身体能力は頑張ったおかげか冒険者には10歳でなれた、特例らしい。幼馴染にもクソほど自慢した、だが現実はそう甘く無いのだ。だってヒルチャールの群れ(シャーマン含む)が10体は居たらまともにやっては絶対勝てないから、幼馴染は粉砕するけど。神の目持ってるしな! 

 

 なのでそこからひたすらサバイバルである、今のままではモブの1人だ。そしてモンドや璃月を拠点にして10年、ついに世界は大きく動き始める。

 

 長い眠りから覚めた双子の兄が、モンドへ来訪したのであった。

 

 ☆☆☆

 

 モンドは昔、貴族による圧政が敷かれていた。しかし今では騎士団、現代でいう所の警察組織によって統治されている。

 

 そして、私は珍しくそこに呼び出された。ちなみに何度か連行されお世話になったことはある。

 

「ジン団長、彼を連れてきたわよ」

 

 青髪の騎士、エウルアに導かれ連れてこられたのは騎士団の特別な場所。ちなみにここには慣れている、仕事手伝ったり実験されたり実験したり……何で私こんな場所に来慣れてしまったのだろうか。分からない。

 

そして、そこには珍しく目元険しい幼馴染の1人がいる。

 

「なぁエウルア、私って一介の冒険者だよな? 騎士団所属じゃないしヤバいピンチとかどうこうできる人間でもないぞ?」

 

 団長代理を務めるジン、グンヒルド家の御令嬢が私を見ている。昔は睨まれた事が多かったが最近は時折優しげな目をする彼女がこの顔をしている、嫌な予感がする。

 

「要件は、耳にしてるかもしれんが」

 

 要件、それに自分の中にあるシックスセンスが爆音で警告を発する。だって心当たりが多過ぎる、昔からの付き合いであるジンが険しい顔をしているのだ。エウルアの次に長い付き合いの彼女にこんな表情をされるならば、もはや断罪以外には思いつかない。

 

「こ、今度は何ですか? 偵察騎士にセクハラした件は事故だったしエウルアは同意だったし、リサさんのは呪いの関係上仕方ないって話したじゃないですか。ノエルだって許してくれたじゃん!」

 

「私は同意してないし許して無いわよ」

 

「え、マジでエウルアの件!? いや魔龍の件でも困るけど……いくら4回目でも半年前の話だよなぁ!? 頼むエウルア、私みたいなモブ冒険者でも大切な命なんだ! 幼馴染のよしみでも良いから許して! 許してっっ!!」

 

 無言で腹に拳がめり込んだ。エウルアァァ……鋭い良いパンチじゃねぇか、成長したのは胸と身長だけじゃないらしい。

 そしていつドナドナされるのかと見ていたが、どうやらジンはその気はないらしい。

 

「君に、暫く旅人を任せたい」

 

 旅人、そう言われるが思いつくような人は居ない。むしろ私が1番旅人してる、次は稲妻に行こうと思ってるがなかなか規制が厳しそうで難しい。スメールも候補だし準備してるけど、もう頭の中で高跳びルートが浮かんできている。

 

 ただ、今回はそこまでしなくて良さそうな雰囲気がある。

 

「名前は空だ。任せる理由についてだが、騎士団は手一杯でな……それに君ほどモンド地域に長けた者は居ない、案内してくれ」

 

「……いや、まぁそれぐらないなら? でも何でこんな時期に?」

 

 今の騎士団は遠征に行っている、人手は圧倒的に足りていない。だから冒険者の私に依頼という形にしたのだろう、だが私とて冒険者という明日生きていられる保証のない身分の人間だ。

 今はモンドが魔龍に襲われている最中であり、それに残った数少ない騎士も手一杯だ。そんなか中で、私を使うのは妥当だろう。ただ、優先事項じゃない。

 

「君は恋人のバーバラを守りに戻って来たのに、すまないな」

 

「いや、付き合ってないですよ?」

 

「そ、そうなのか?ほ、本当か!?」

 

「え、まぁ……はい。何なら彼女いない歴=年齢だし」

 

 何で私が彼女いない事に少し食いついたんだ?嫌味か?私が美少女に囲まれてても誰1人として告白されないし誰1人として「恋人としてはちょっと……」とか言われて来た私への嫌味か!?

 鹿狩り亭行くのやめようかな……まぁ冗談だと思うけど。ちなみに、モンドでこんな事件起きてるとか知らないで帰って来てる。戻ってきたら風がヤバいし魔龍の気配感じるしで騎士団の詰所に保護目的で即座に向かったから、今は何とかなってるらしいが絶対あんなの相手したくない。

 

 あとこっちも冗談だとは思うがそもそも付き合ってないし。酔った勢いでまぁ深めのキスやら少し……いや、がっつり胸を触ったことはあるけどバレてないし。何か反応がガチなので触れづらいというのもある。

 ちなみにジンの実の妹がバーバラだ、両親が離婚して複雑で色々寂しがってたからよく相手していた記憶がある。だがモンドのアイドルを目指している彼女に恋愛禁止令があってもおかしくない、なのでそもそも交際は不可能だと思う。

 

 それに、まだ私は1人の女性に縛られずに生きていたいのだ。色々とたくさんの経験をしたい。

 

「まぁ後でいいよ。ジンも忙しいだろうし、魔龍だけは期待しないでよ」

 

 ただこうなると基本仕事はやらなければならない、冒険者教会からも斡旋されているので仕方ない。

 ただ本当に願っている、目の前に魔龍が現れない事を。現れたら泣き叫びながら戦いかねないから。

 

 ☆☆☆

 

 騎士団の現状は、非常に逼迫している。それは現状のトップであるジンにはよく分かっていた。

 

 風の魔龍トワリンの暴走はモンド城に大きく被害を出している。しかしそれはやってきた旅人、空によって撃退された。温厚であったはずのトワリンが邪竜と化した原因やなぜモンドを襲うのか、理由は分からない。

 

 だが、現状は脅威であった。

 

 騎士団の戦力が足りていない、冒険者協会も協力してくれてはいるが手は足りない。

 

 そんな時に現れた旅人は、まさしく救いの存在だ。ファデュイやアビスといった思惑が渦巻く中、トワリンの件について動いてくれている。

 

「不甲斐ないな、客人と友人に任せてしまうとは……」

 

 そして、1人の友人を大きく危険に晒している。

 信頼に足る存在、騎士団に入ってくれと勧誘し続ける者が、嫌々に見えるが手を貸してくれる。

 

「彼に神の目があれば、こうも心配はしないのだがな」




次回から(外れた倫理観が)暴れます

これR-18にした方がいい?(内容は基本変わらないし本番はない)

  • した方がいい
  • しない方がいい
  • そんな事より樹脂が足りない
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