私は人間(倫理観)を捨てるぞ、旅人!! 作:札幌ポテト
珊瑚宮、それは幕府の本拠地である鳴神島から離れた場所にある島、海祇島の中心地だ。幻想的な風景と海抜以下であるにもかかわらず何故か沈まない島、そして抵抗軍の本拠地でもある。
「あなた方の事は耳にしています、先の戦いで魔神の脅威を払ったというのも本当なのでしょう」
「おう、おいらたちの実力は本物だぜ!」
私と旅人、そしてパイモンは雷電将軍から逃げてここまで来た。ただ私は単独で離島に向かったのだが検問が厳しく仕方なくこちらの方へ来たのだ。すると道中で旅人が幕府軍と戦っておりかなり劣勢だったので助太刀……なんてつもりはなかったが、見通しの良い砂浜だったので幕府軍にバレて戦闘をした。
そして抵抗軍の者達と邂逅し、色々あり今は抵抗軍のリーダーである珊瑚宮心海の元に来ていた。
雷電将軍と戦い生還しただけでなく、一撃お見舞いした私たちが来て皆物凄く盛り上がっている。それだけ厳しい状況だったと道中で色々聞いた、それこそ物資も枯渇しているのだから粉砕される寸前だったようだ。
しかし、この歓迎ムードに水を差す形にはなるが。
「えっと珊瑚宮さんだっけ? 私、抵抗軍には入らないけど」
私は抵抗軍に入る気はさらさらなかった。
「な、なんで入らないんだ!?」
パイモンが驚きの声をあげる、周りの抵抗軍兵は唐突な事に唖然としているが、流石にその場のノリで抵抗軍には入れない。
「雷電将軍と敵対したからといって、抵抗軍の仲間になるかはイコールじゃないだろ。極論で言えば今後一切稲妻に近づかなければ良いし、私の場合は落雷が降るだけの海は渡る事はできる」
北斗さんの船がなくとも、私の場合は荒れていようが海は渡れるのだ。雷電将軍により荒れた海だ、雷に打たれても体質的に恐らく問題無いし船がなくとも風元素で滑空することもできる。
冒険者としてそれなりに修羅場を潜ってきた自負はあるのでボートがあれば、それだけで渡り切れるだろう。
「旅人、君の事情は知ってる。だからこそここに身を置く理由がある、一方で私は……何かあると思う?」
抵抗軍に入る理由が、私にはないのだ。旅人は生き別れた妹を探す為に、世界を知る為に旅に出ている。だからこそ雷電将軍にも挑めるのだ、しかし私にはそんなものはない。
「珊瑚宮はよく分からない物資に助けられて盛り返してるみたいだけど、その物資……どこの思惑かは想像がつくし、正直関わりたくない」
「物資の提供者に心当たりがあるのですか!?」
それに、この内乱を体験して色々と嫌な予感が重なっている。
「で、でも……お前はいつもおいらたちを助けてくれたじゃないか。今回はなんでダメなんだよ!?」
「パイモン、今までの私は雇われてただけだ。モンドの時は騎士団に、璃月の時は凝光に、それぞれ正当な報酬──ーというよりは義理で受けた仕事だ」
命をかける理由がない、それに成り行きで大きな問題を対処していただけなので始めから魔神と戦うと聞いていれば璃月の問題には絶対に関わらないでいただろう。
今回は、もう何と戦わなければならないかがわかる。
「仮に私も手伝って目狩令を廃止したとして、疲弊した珊瑚宮に報酬が準備できるとは思えないし義理も勿論ない」
だからこそ、命はそう易々とかけられないのだ。
「お前ってそんな現金なやつだったのか!? 見損なったぞ!!」
「君にだけは言われたくないんだが……私って割とリスクとリターンを見る冒険者だからね?」
パイモンは大声でそう言う、他の抵抗軍兵も口でこそ言わないが目や態度がその意見に同調していることが分かる。口汚く罵られても気にしないが、ただの金クズと思われるのも癪だ。一応理由はある。
「逆に聞くが、何の見返りも求めずに命を賭ける奴が居て……珊瑚宮さんは信用できますか?」
あえてここで、私は代表者に意見を求める。何故ならこのことを一番分かる人間だからだ。
「そ、それは……」
「物資もそうだ、困窮してるから考えないようにしてるみたいだけど……この時期なら目狩令廃止の為の助力より、内乱が長引いてくれて喜ぶ奴らから送られてきた方が自然でしょ」
ただ一方から利益を貪る事は、色々な意味で良くない。特に信頼関係は生まれないのだ、私が何の理由もなく手助けをすればそれは向こうはありがたいかもしれないがどこかで必ずそれに違和感を覚える。
命をかける理由がただの善意であったとしても、理由があると考えてしまう。組織内に不和を齎し、その先にある未来は暗くなるだろう。
「悲観的に考えすぎじゃないのか? 困ってる奴を助けるのは当然だって考える奴もいるだろ!」
ただ一理ある、善意のもとで支援を行う者も勿論いるだろう。しかしなぜ今、物資が困窮している絶妙なタイミングで抵抗軍に支援を行うか、困窮する前から送っていた方が遥かに良い。この内乱もここ数ヶ月程度で始まったものでもないのだ。
「そういった聖人も世の中にはいるが、裏で何か考えていないと危険だと思うぞ。それにそうだった場合の災禍は平等に降り注ぐ、だから信用の構築に報酬があるんだ。時間をかけるのが1番だとは思うけど」
ただ私としても莫大なモラが渡されたとしても困るし本意ではない。私はあくまでも何の見返りもなく力を貸してもらおうとする形が嫌なのだ。だから仮に力を貸すなら、何かしら理由を探さなければならない。
しかし、理由さえ作れればその問題はなくなる。ただそう簡単に、見返りは思いつかない。土地が欲しいわけでも、モラが欲しいわけでもない、強いて言えば自由な事が私の求める事なのだが。
「バンパー様、現人神の巫女として見返りは必ずお渡しします。だからどうか……私達に力を貸してもらえないでしょうか」
珊瑚宮さんはそう言って目をまっすぐに向けてくる。しかし目の奥にある悲壮感は感じ取れてしまう、こういうのは個人的には助けたくなってしまう、そういう属性なのは分かってはいても何かしら理由を付けなければ、私の筋が通らない。
「ふむ……珊瑚宮さん、ちょっとこっち来て」
そこでふと、良いことを思いついた。私はちょっと皆から離れたところで珊瑚宮さんの耳に小声で話す。すると少しだけ「へ? その……え?」と戸惑った声は聞こえたが「わ、わかりました……」と消え入りそうな声で答えてくれた。
交渉成立である。
「旅人、私も手を貸す事にした」
「ず、随分と急だけど。報酬が決まったのか?」
「大丈夫か? 莫大なモラとかふっかけられたりしてないか!?」
「だ、大丈夫……です。心強い仲間ができて我々も頼もしい限りですよ」
あまりの手のひら返しに皆懐疑的な目を向けてくる。しかし私は命をかけても良い理由を見つけたのだ、よって考えなければならない。
「いくぞ旅人、何とかするけど……雷の神様をどう攻略するかなぁ」
☆
「なあバンパー、何で支援者がわかったんだ」
「こういう狡い手を使うのはファデュイって相場が決まっているからな、一概には言えないけど」
旅人と色々話し合っていると、唐突に支援者の話になる。というよりはこの内乱についてだろう、正直私は抵抗軍とも旅人とも異なる経験と前情報を得ているので分かったが、だとしても不自然な事はわかるだろう。
「内乱が長引けば国が弱まる、他国からすれば勝手に自滅してくれるんだから助かるだろ。貸しも作りやすいから無茶苦茶な事もふっかけられる。それに目狩令……あれに論理的な意味がつけられない」
神の目を大量に集める事で何かが起こるならまだしも、99個も集めて何も起こっていない。それ即ち、神像に埋め込む事が目的ではないと考えられる。
「最初は民から抵抗力を削ぐ為に施工したと考えてたんだが……にしては平和過ぎる、重税が課されているのも目狩令への抵抗軍の対応の為に課されたもので、それ以外にモラの使い道がない」
前世で似た事例、刀狩令というものがある。これは農民の反乱を起こさせない為に武器を取り上げたもので、その理由に大仏の建造を利用した。拒否すれば仏の施しは受けられない、故に武器の取り上げには成功していた。
その点で言えば、似ているのかもしれないが……反乱を起こす理由はどこにもないのだ。何故なら民は生活に満足していたし、幕府に対する不満もないからだ。
だが逆に言えば、目狩令はわかりやすい内乱が起きる理由になる。
「もしかして、稲妻に来てから色々調べてたのか?」
「暇だっただけだ、それに周りへ溶け込むのに事情は知っておかないといけないし」
稲妻人としてしばらく身をひそめたかったし、そうするには現地民以上に現地を知る必要がある。ただ私も短期間で集めた情報なので土地勘はないし、どんな人物が権力者かもわかってはいない。
「基本的にアビスは力技で何かをしてくる事が多い。ただ、奴らの場合したたかにあたかも自分達は何もしていないかのように装ってくる。どっちも私の敵なのに違いはないけどな」
だが、何かしでかしたのはファデュイであると確信できる。これは不本意ながらも奴らと何度もやり合ってきたので分かってしまうのだ。
「つまり、目狩令はファデュイによって画策されたもので、内乱を起こした上で長引かせようとしてるのか?」
「予想だけどな、まぁ私の知らない第四の勢力の可能性もゼロではないし、神の目に私の知らない力があれば分からないけど」
そんな勢力がいれば、恐らく私と一悶着あるだろう。この私の巻き込まれ体質を考えれば、嫌でもそう考えてしまう。
「だからファデュイとその関係者を倒して、雷神を説得する事で解決する。こんだけデカイ事件だ、その担当である執行官は必ずいる」
そして稲妻へ渡る前にある程度の情報も集めてはいる。ここからが勝負だ、切り崩していけば勝機はある。
「旅人『淑女』っていう執行官に心当たりはあるか? そいつを倒せばとりあえずは落ち着くと思うが」
「ある、ウェンティから神の心を奪ったのがそいつだ」
「え、ウェンティってあの詩人? 風神だったの? あの酒カス俗世に溶け込み過ぎてないか!?」
☆
抵抗軍に来て1ヶ月ほど経っただろうか、その間私は基本的に思考に時間を費やしていた。雷神に挑むのだからそれに対する準備は考えれば考えるほど何もかもが足りないのだ、プラスして渦の魔神を倒したのが私という噂を何とか旅人になすりつけたかったので動かなかった。
対して旅人は動きまくっており、八面六臂の大活躍をしている。ファデュイの邪眼工場に突撃した時は正気を疑ったが、遅れて援護に向かいそこに私が会いたくない執行官堂々の第一位である『散兵』と出会ってしまった。
ただ戦闘になりかけたところで何故か八重神子が現れて神の心を渡す事で引いていき、2人で旅人を救出することには成功した。そしてこの宮司さんはまさかの雷電将軍の眷属のような者らしく、色々と協力してくれた。
対雷電将軍装置での鍛錬や旅人とのコンビネーション練習、やれる事は大体やった。
そして、旅人が稲妻城へ突入した。そこにいるファデュイの執行官と戦う為に。
「旅人、生きて……っ!!」
そして無事に生きて帰ってきていた。抵抗軍も突入の為に主力を連れてきており、皆旅人が生きて天守閣から戻ったことにホッとした瞬間だった。
「(まずい、剣を取り出すのが間に合わない……っ!!)」
雷電将軍が、虚空から現れた。その刃を旅人に振り下ろす為に。私も対応しようにもエーテルを飲んでいないし、剣を取り出す余裕がない。その力が旅人に振り下ろされた時。
「っ、そのまま耐えろ万葉!!」
楓原万葉、風の神の目を持つ彼が何故か紫電を纏いながら詰め寄り雷電将軍の一撃を受け止めていた。その隙に私も錠剤タイプのエーテルを飲み込んで突撃する、きりもみしながらその首にヤイバを向ける。旅人も同時に、雷電将軍へ斬りかかった。
だが、それはまた彼女固有の世界に引き摺り込まれたことで叶わない。
☆
「また、会いましたね」
一心浄土、それがこの固有世界の名だ。そしてこの世界に雷電将軍、その本体がいる。それが影、雷電将軍は彼女に作られたロボットのような者である。
「話し合う気があってよかったよ、じゃなきゃまたアンタを後ろから羽交い締めにしなきゃいけなかったし」
「今すぐ殺しますよ?」
しかし一戦交えるかと思い身構えていたが、思ったより彼女はその気が見えない。少なくとも今すぐ私とやりあうつもりはないのだろう、しかし周りに旅人が見当たらない、彼だけ世界を拒むとは考えられないが、わざと分断しているのかもしれない。
「貴方はなぜここへ来たのでしょうか、私を倒しに? それとも説得ですか?」
しかしこの状況は好都合でもある。
「雷電将軍、貴方について知りたい」
私はここに、ただ殴り合いに来たわけではない。
「ここは外の世界とは時間軸が違うんだろ、なら長話でも構わない」
「貴方に得があるとは思えませんが」
得がない、それは同情を誘われてしまうからという事だろうか。それとも揺らぎない意思を見せつけられて心が折れてしまうとでも思われているのか。
確かに雷神は怪物だ、そして全く考える事を放棄する愚者という事でもない筈だ。
「ファデュイの策略ぐらいは分かってるんでしょ、それでも続ける理由は知りたい」
ファデュイの介入を私程度が吟味できるなら、彼女が出来ないはずがない。単純に何百年も遥かに生きているだけではなく、それだけ国を守ってきた存在なのだから。
だからこそ相手を知らなければ、この内乱を止めるのに必要な事はわからない。
「良いですよ、私の永遠について聞きたいのならば答えましょう」
☆
「聞きたいのですが、どうやってあの雷電将軍に挑むのでしょうか」
「軍師として聞きたいと?」
「ええ、どうも……準備をしてるように見えないとの声が多いので」
あまりにサボっているように見えたのか、心海はバンパーの所にやって来ていた。抵抗軍に鳴り物入りで来たはいいものの、旅人のように彼自身は目に見える戦果を出してはいない。
だから周りから浮かないようにと気遣って、彼女はバンパーの元に訪れたのだろう。それと万葉の友人など数々の実力者すら敗れ、バンパー自身も敗れたはずの雷電将軍にどう戦うのか気にもなっていたのだ。
「戦ったら負けですよ、あれはそういう次元の存在ですし」
だが、バンパーの表情は優れない。
「オセルも正直のその類だったけど、あれは火力勝負で戦えたから勝てただけ……って旅人が言ってた! 倒したの旅人、みんなにもそう言っておいてくださいね!?」
もう信じているのは一部の抵抗軍の人間ぐらいしか居ないのだが、心海はその様子に「わかりましたよ」と笑みを溢す。あれだけ周りに物怖じせずに話していた彼を見たが、素の性格はこっちなのかもしれない。
「話は戻すけどオセルは正直隙があったから勝てた、一方で雷電将軍はそもそも攻撃が当たらないし、攻撃が防げない。戦ったからわかるけど、普通にやっても勝ち目なんてあるわけない」
オセルは圧倒的な存在ではあったが、的は大きく倒す方法は色々と思い付ける。それこそ群玉閣を落としても大きなダメージを与えられただろう。
しかし雷電将軍はオセルにあった弱点が存在しない、圧倒的な存在を人型にしたのが彼女だ。そして武芸に秀でている、戦うとするならその土俵で型を並べるかその土俵の外でなければならない。
「なら、どうするのでしょうか」
「話し合いする予定、ただそうするには相手を知らないと」
「話し合い……ですか? それは」
「会ったら殺されるって事ですよね、そこは分かってます。だから玉砕覚悟ですよ、じゃなきゃ勝機はゼロなんで」
故に打てる手は、殆どないのだ。
雷電将軍との謁見は御前試合以外に手はなく、それは死を表す。そこで勝機を見出すというのはあまりにも、無茶な事である。何人もの人間がそこで返り討ちにあっているのだ、現に彼自身も二人がかりでも圧倒されている。
「雷神の求める永遠、その理由探しから始めてるんですが……彼女の求める永遠の概念を知らないからなぁ、私の力じゃ多分無理。旅人に何とかしてもらう予定です」
だからこそ、その話し合いで何とかしなければならないのだが。雷電将軍について知らなすぎる事で頭を抱え続けているのだ。雷電将軍は最強であり無慈悲、永遠を求める存在という肩書きしか皆知らないのだから仕方ない。
その内側に踏み込むのは、相応の覚悟も必要となる。
「あなたの眼には、本気で勝てないと考えているように見えないですが」
「頼むから今後一切そんなふざけたこと言わないでくださいよ、そのせいで何回危ない目にあったかわからないですからね!?」
☆
「これが私の求める永遠ですが、貴方への理解は求めません」
雷神は話を終えた。
永遠こそが民を守る事であると、変化こそが災いをもたらすと。過去にあったカーンルイアの破滅を、この国に降り注がさせてはならないと。
「要するに、何も失いたくないわけだ」
そして雷神は、姉を失った。
「失ってからでは遅いのです、故に永遠を……私は民に誓ったのですから」
だからこそ、彼女の心は揺らがない。永遠こそが絶対であるから、不変こそが平和へと繋がるからと。むしろ欲を出した者達、願望を持った者達こそ今回の犠牲者となっていたのではないかと。
「誓ったのは、その『彼女』を失ったからか」
それらは間違いではない、変わらないことこそ恒久的な平和なのかもしれない。まるで友人関係で満足する男女のように、妥協する事で得られる幸福は長いかもしれない。
「雷神、貴方は失ってばかりだとでも言うのか」
だが、それだけならば誰も変化を望まない。
「失うだけの世界なら誰も明日を生きれない、だからこそ皆生きている」
雷電将軍への説得であるが、バンはもう既に諦めている。いや正確にはただの説得で心が揺らがないと察しているのだ、それだけ何百年も引き篭っていた雷神の意思は堅い。
「失ってでも先に進む、人はそういう生き物だ」
だからこそ、ここから先は力技である。お互いの意思をぶつけ合うしかない。
「なら貴方に問いましょう、なぜ戦うのでしょうか?」
それを察してか、雷神は最後の問いかけをする。
「稲妻の民でもない、神の目を持っているわけでもない、それでなぜ私の永遠を邪魔するのですか?」
ここに立つには、少々役者が異なる。珊瑚宮の現人神や反乱軍の象徴にもなっている旅人ならまだしも、ここに立つ意味を見出せていない。
「貴方はここで命すら、失うのですよ」
そしてその答えを、性根などとは別に彼は持っている。
「失う事を恐れても、前には進む。その先にあるものを手にする為に、だから私はここに立ててる」
力の差は歴然、戦い慣れていてもフィールドの不利もある。それでも立つ、それだけの心を決めた何かがあるのだろう。
「良いでしょう、貴方の永遠への覚悟……見届けさせてもらいます」
☆
私は恐らく相当な実力者ではあると思う。執行官だって何度も撃退した事はあるし、アビスの幹部らしき存在も何度か撃退した事もある。この世界においては私という存在はイレギュラーであり、人に誇れる程度の努力もしてきた冒険者だ。
だからこそ、絶対に負ける事も分かっていた。
「やはり見覚えがありますね、モラクスの宝剣」
私は以前に璃月で手に入れた手持ちで最強の武具、盤岩結緑を使い善戦こそはしたが無様に地に這いずらされている。手持ちの雷元素、そして雷電将軍の雷元素を使った高速移動攻撃はあっさりと見破られ、満身創痍になっている。
私にこの元素を吸収する力が無ければ、もっとあっさりと決着はついていただろう。だがしかし、ここまでは分かっていた。
「どのような経緯をもってして手に入れたのかは知り得ませんが、貴方では私には届きません」
雷電将軍が歩み寄ってくる。その刃を避ける事は出来ないだろう、どれだけの時間戦ったかはわからないが、長いこと相手にして体力も限界なのだ。それを分かっている彼女は、介錯として太刀を私の頭上にまで振り上げてくる。
「貴方のこと、例外としては忘れませんよ」
そして振り落とされる瞬間だった、空間が大きく歪んだ。刹那に振り落とされた雷神の剣はその歪みから現れた存在によって弾かれる。
「信じてたぞ旅人」
現れたのは旅人だ、いや正確には呼び寄せたというのが正解だが。
「無茶をし過ぎなんだよ、話し合いは?」
「やっぱりダメだった、あとは任せる」
旅人と私は雷電将軍の空間に吸い込まれていた、しかし私しか彼女の前にいなかった。ここは彼女の空間だ、分断する事も出来たのだろう。そしてそうなる事も予期していた、だからこそ今この状況を作るための布石を打っておいたのだ。
「一体何をして……」
自身の固有空間の異常に彼女も気付いたのだろう、困惑している。だが私はこの世界のイレギュラーだ、イレギュラーな力を使える。どこかの美人図書館司書の呪いを解く際にある程度の介入できる能力は把握している、そしてこの彼女の固有空間においてもそれは成功したのだ。
と言っても一か八かではなく前回に出来るかどうかは試していたので、後は時間稼ぎだけだった。だから態々無駄になると分かっていても話し合いをして、この空間に旅人を呼び込む準備をしていたのだ。
だが旅人一人でどうにか出来るとまでは、私は考えていない。
「神子、これは貴方の計算ですか」
「妾がここに来たのはそうじゃが、仕掛けはそこの小僧じゃな。何をしたかまでは知り得ぬが、存外……妾よりも計算高いのやもしれん」
旅人の隣には八重神子、雷電将軍の眷属がそこにいる。物体に意思を憑依させる術らしく、体質上見抜いてしまったので私にだけは教えてくれた術だ。恐らく分断されていた時に旅人との面会も済ませているのだろう、旅人が肩を貸して下がらせてくれる時間を稼いでくれている。
「壊すなよ、仙人から貰った宝剣だ。ついでに残ってる元素は全部込めておいた」
「任せてくれ」
だが、勝負はここからである。旅人には私とは違う力がある、それに私の力をプラスしているが、恐らくそれだけでは勝てない。八重神子は何かしら勝機を見ているので、それに全てを賭けるしかない。そこに至る準備は、全てやった。
「お主、中々やるではないか」
「何年三途の川を反復横跳びしてると思うんですか、このぐらいアビスが……いや思い出したくない、あんな大軍率いてくる程怨み買ってないのにボコボコにして来やがって。あの詠唱者、次会ったら粉々にしてやらねぇと……」
「存外、貴様のような奴が一番敵にしたくないのやもしれんな」
☆
結果から話そう、雷電将軍の意思は変わった。旅人が目狩令に反する者達の意思の力を借りて、雷電将軍に勝ったのだ。ちなみにその間、私は狐耳の美人巫女に膝枕されて行く末を見守っていた。毎日そこでねむりたいが、あの人は恐らく冗談とか通じないタイプなのでセクハラは出来なかった。
抵抗軍も解散となるわけだが、色々と事後処理は必要だろう。目狩令は廃止されたが、それで『じゃあ、これで仲良くやろうぜ』とはならない。ただここから先は幕府と珊瑚宮の問題だ、彼らのの間の問題をどうするのかは、私の考える事はでない。
それに、私には考える事があるのだ。
「えっと、バンパーさん……その、此度は誠に……ありがとうございました」
今の私は、珊瑚宮で休養を取っている。だって雷電将軍にボコボコにされてたからね、粉骨砕身をその字の如くやったから治癒をしてもまだ副作用が残ってもいる。
「私がしたのは目狩令撤廃までなんで、後は皆さんの仕事ですよ」
足の痺れは歩く分にはもう不自由はないが、本格的に動かすのはまだ難しいだろう。今回はこの程度で済んでラッキーだった、過去に散兵とやり合った時は丸々2週間地獄の副作用だったので、倒すという仕事を私が請け負わなくて正解だっただろう。
ちなみに旅人の中では私が全てを支配していたという事になっていたので、何とかその認識は言いふらされた者も含めて何とか払拭したい。
「それで、その……お体も、もう完治しているそうで……」
そして言いふらされた存在の一人でもある珊瑚宮さんだが、とても顔を赤面させて言い淀んでいる。
そりゃ何年も続いた内戦を終わらせて嬉しい反面で、とても大事なものを代償にしたのだからこの反応にもなるだろう。
「あ、なら今日しますか」
「ふぇっ!? その、デリカシーとかないんですか!?」
ちなみに私がここまで頑張ったのはもちろん、彼女に一晩付き合って貰うためである。というか「珊瑚宮さんの事、一晩好きにさせてもらえるなら良いですよ」と対価を用意してあげたので大丈夫である、同意がある。
普通に考えたら目狩令の撤廃の為に雷電将軍を倒す、という事を今迄の戦争期間からすれば短期にやれるとは思わないし、彼女もそれを分かっていて同意したのだろう。
まぁ出来てしまったものは仕方ない、やはり何かを得る為に戦う事は素晴らしい。得難いものを得られる、というわけで今夜に備えて私はそのまま熟睡する事にした。
☆
珊瑚宮心海は、軍師であるがあくまでも現人神の巫女である。かつては軍師として官僚を目指してもいたが、その場所に収まる事になった彼女無しで、此度の勝利はなかっただろう。
目狩令は稲妻に影を落とす問題、それを看過できない者達を束ねた反乱軍であったが、珊瑚宮心海の計略があったからこそ、絶望的な状況を乗り越えてきた。
勝利の女神とは彼女のこと、そう皆は考えている。
しかし、彼女と反乱軍だけでは目狩令の撤廃は不可能であっただろう。それは軍師として全てを知る彼女が一番知っていた。
物資はない、何故なら珊瑚宮の大地は痩せこけており作物を育てるのに適していない。継続的な補給が厳しい土地を拠点にせざるを得ない状況は致し方がない事ではあったが、長期化した戦に疲弊は大きかった。
そして軍に属する人の補給も足りてなかった。幕府軍の大き過ぎる力に対抗する人材は少なく、素人が兵士に至るのにも時間がかかり、更に戦況は劣勢に陥る。
そして敗戦が多くなれば士気も下がり、勝てる可能性は日を追うごとに減っていく。
誰よりも敗色が濃厚であったのは彼女が知っていた。そして支援物資も大義をなす為のものとして受け取った、その意図は分かってはいたが受けとらなければ確実な終わりであるのを分かっていた。
もはや戦は雷電将軍が心変わりをしてくれるような奇跡を願う程、逼迫していたのである。旅人やバンといった来訪者達はその士気を何とかする為の策でしかなかった、勝つ為の策ではなかったのだ。
だからこそ2人が雷電将軍に挑む事も、ファデュイの策略を跳ね返す事も、目狩り令を撤廃する事も想像すらしていないような奇跡であった。
『目狩り令が撤廃されたぞ!』と報告を受けた時もファデュイの新たな策略ではないかと警戒したほどであり、それを成した者達の帰還まで信用してはいなかった。
思えば旅人はわかりやすく色々としていた。メカジキ二番隊の隊長として獅子奮迅の活躍をし、わかりやすく反乱軍の士気を高めた。
一方でバンパー、彼は珊瑚宮で農地の改革など補給に関する改善に力を入れていた。どこから得たのか画期的な方法を編み出していき貢献する。反乱軍の皆の目には止まりづらい仕事だったが、それを率先して行っていたのを彼女は知る。
そして、ある日を境に暫く鳴神島で活動の拠点を移し始めた。理由は言わず、勝つ為に何かをしに行く事は察していたがそこからは一瞬の出来事であった。
旅人が城に突撃するのを見計らい、反乱軍を誘導し雷電将軍に挑んだのだ。そして単騎で雷電将軍に挑み敗れはしたものの、結果としてその戦いのおかげで目狩令は撤廃された。
期待していなかった、いや想像すらしていなかった。反乱軍で働く条件として『私が目狩令を撤廃出来たら、一晩付き合ってください』と彼は言ったのだが、これは『目狩令の撤廃がされても、彼が成し遂げなければその約束は反故にできる』という条件でもあった。
しかし本当に成し遂げるとは思いもしなかったので了承したが、彼はやってしまった。
本当に感謝をしている、終わりのない絶望を救ってくれたのだから恩人とも感じている。
だがちょっと、仕事が早過ぎるのだ。
「お、お邪魔します……」
寝巻きで現れる心海、そして部屋に敷かれた布団には既にバンパーがいる。
「今日もお仕事お疲れ様です、とりあえずこちらへどうぞ」
「は、はい」
導かれるままに、心海は彼の隣に向かう。
バンパーと心海、この二人の過ごした期間は長いわけではない。今でこそ多少の会話は出来る仲ではあるが、そこから男女の仲まで飛躍する事は無い程度の付き合いだ。
言ってしまうと心の準備が一切出来ていないのである。自分の体を好きにされてしまうという事を、それを許可をしてしまっている事を、あまりにあまりな解決力に、ここまでの仕事ができる彼を尊敬はできても、まだ男性として意識する段階まで来ていないのである。
だが、心海がここに来れたのは淡い希望があったからでもある。
「(だ、大丈夫……私はあまり良い体はしてません、そのうち飽きてしまうでしょう。アレは私を試したもので、すぐに終わるはず……)」
それは心海が自分の体に自信を持っていないからである。言ってしまえば彼女は胸も尻も大きいわけではない、女性としての魅力に一般的と言われるそこがないので、男性の欲求を晴らせるとは考えられないからだ。
特に胸はサラシを巻きはするが必要がないほどであり、彼女自身言っていて悲しくはなるものの女性としての体の魅力は八重神子などと比べられてしまえば遥かに劣る。
なので条件を提示された時はあくまでもその覚悟を図る為のものとして認識しており、それもまたここまで至る事はないと考えた要因の一つでもある。
「ひゃっ!?」
だがそれは、甘過ぎる考えであった事がすぐに分かる。
後ろから寝巻き用の浴衣の紐が外されると、体の前に衣服で隠せない隙間が現れる。浴衣の時はサラシなど胸に当たるものを巻いていないので、大事な部分は隠れてはいるものの、その陥落は早いだろう。
「寝る時はサラシを巻かないんですね、もしかしてこの為に外してきました?」
「ち、違いま……ふわぁっ!?」
予告もなしに脇の下の隙間から両手を回されると、まるで愛玩動物を可愛がるかのように撫でられていく。それはお腹、脇腹、首元、胸元と全体に及んでいる。
「珊瑚宮さんの体、すべすべして気持ちがいいですね」
しかし、それはまだ予想の範囲にあった。裸を見られる程度は心海も覚悟はしていたし、撫でられる事も予期していた。
「(大丈夫、すぐに飽きるはずです……揉みしだく程の胸じゃないのが分かってすぐに萎えてもらえれば……)」
しかしそれも、甘い考えだったと気付けない。
「へっ? その……そこは……ぁっ」
撫で回している彼の手の動きは徐々に収束していく。下腹部など撫でられていた時は恥ずかしさは大きかったが、それは彼女の胸に集中していき、次第に胸だけを撫で回されていく。
「あ、ん……んぁっ……ん……」
自分自身でも触れる事があまりないので慣れない感覚というのもあるが、他人に触れられる違和感と弄られてしまう感覚に、心海も様子がおかしい事に気づいていく。
「(な、何で胸ばかり? それに何か手慣れて……)」
一番被害が少ないと考えていた場所を執拗に狙われていく、優しくじっくりと彼女の声音も少しではあるが変わってしまうほどの力で撫でられると、少しずつ彼女の中に予期せぬ高揚感も現れ始める。
「ふぁっ!?」
そして不意に、その穏やかな流れは断ち切られる。一瞬だけ頭の中が白く弾かれたのだ、何が起こったのかは分からないほどに。自分でも驚いているのか、戸惑いながら口元を抑えている。
「もしかして、あんまり自分では弄らない感じですか?」
そしてそれを見兼ねた張本人が、後ろから彼女の顔を覗き見る。
「な、何を……」
何が起きたのか、少し経って分かった。撫でられる動きは終わったのだ、代わりに彼女の撫でられて少しずつ主張し始めていた部分が彼の親指と人差し指でつまみ上げられている。
その感覚は今もヒリヒリと残っている。その指の熱は直に感じられるし、自分の体がそういった事に耐性がなく明らかに弱いという事も分かった。
しかしあくまでも突発的に、感覚の波が押し寄せたので頭が溶かされたのであって今は指で挟まれていても動作をしていないのでこそばゆい感覚程度に済んでいる。
「まぁ、こりこりっと」
「んぁぁぁっ!?!?」
だが突発的に、感覚の波を連続して押し寄せてくれば結果は言うまでもない、今度は口元を抑える余裕も問いかけをする余裕もなく、ただ力無く彼の背中に身を預けて遊ばれてしまっていた。
「(何して……ふぁ!? むり、むりむり! こんなの知らなっ……!? そんなに弄って来るなんて思わないし、胸ばっかりやられたら……!!)」
こねこねと自分の大事な部分を弄られていき、感覚の渦から逃げ出す事は出来ない。つままれて痛い思いをするのかと思いきや絶妙なラインで止まっており、彼女以上に彼女の体を経験から理解しているのだろう。
「ひゃ、ひゃめ……!! だめです、だめ……っぁ!!?」
やはり揉まれる事はなかった、しかし胸を楽しまれてしまうとまで思いもしなかった彼女には色々な意味で理解が追いついていない。先程までは撫でられて控えめに主張していた胸の先端も、今では限界まで主張させられており、より一層彼の手に馴染みやすくなってしまい、逃げらそうにない。
「(なんで!? 私の胸って貧相で、そんなに……ひゃわっ!? またきちゃ……ひゃぁぁぁぁ!!??)」
何度も快感の波が押し寄せては、更に大きな波がやってくる。何度も頭の中を溶かされてしまい、考える力も余裕も無くなって来る。だらしなく彼の肩に頭を預け、しまりのない顔を覗かれてしまう。
だがまだ残っている理性は声を抑えようと寝巻きの袖を握って耐えようとしていたり、表情をだらしなくならないように努めようともしている。
だがそれは余計に、彼を楽しませる事になるのを彼女は気づけないのであった。
☆
一応言っておく、ここまでする気はなかった。いや驚かせて少し楽しんだらお預けをくらわせてその姿を見るぐらいに留めておくつもりだった、何故なら相手は権力者だからである。
璃月の権力者である凝光さんに手を出しても最後までやらなかったのはそこら辺の理性が残っていたからであり、最悪の場合社会的な死が訪れてしまう。
そして珊瑚宮心海さんも同様の存在だ、だから適当に楽しんで終わらせるつもりだったのだが、ちょっと覚悟が決まっていた上で『どうせ私の体なんて楽しませる事は出来ませんから』みたいな雰囲気が出ていたので
「はぁ、はぁ……な、なんで……胸ばかり……んぁ……」
「だって珊瑚宮さん、自分の魅力を分かってないみたいなんで」
「そ、そんな……ぁ……」
とんでもない美少女であることを、その体の魅力を理解していないようなので私は全力を出してしまったのである。ちなみに胸をいじり倒したのは彼女が『小さい胸なんて興味がないでしょう』みたいな雰囲気を感じたからだ、なので逆にいじり倒してみた。
その時の『なんでそっち!?』みたいな顔と声は良かった、なので余計に手も動いてしまった。
「それにまだ、夜は始まったばかりですよ」
「へ? 何を……ふわぁぁぁぁぁ──!!?!?」
なので私は彼女を背後から抱きしめていたが、彼女を腕で抱くように動かし、彼女のはだけて防御力のない胸に顔を埋めさせてもらった。まぁそこには私が育て上げた主張するポッチがあるので、それに新しい感覚を与える為に飛び込んだのだが。
「そんな、吸っちゃ……!!」
今日1番の嬌声を響かせてしまう珊瑚宮さん、初めての感覚なのかもしれないが、何ごとも初めては大切なので此れを機に頑張って欲しい。ちなみに手のテクニックに自信を持っている私だが、こちらも負けていない。舌で糸に結び目を作れる程度の技術を会得しているのだ、容易に彼女の快楽を支配できる。
ちなみに片方は吸い付かせて貰っているが、もう片方に寂しい思いはさせないようにしっかりと空いた手でコネさせてもらっている。貧乳はステータスというが、やはり胸に貴賎はない。
ただやり過ぎて気絶されても困るし反応を楽しめなくなる、なのでそのギリギリのラインは常に見極めて彼女を攻めさせてもらう。
「あ、あぁっ!? だめです、だめ……あ、あんっ!!?」
ただここまで手を出すのは私としても珍しい、本当にここまで権力者に手を出すのは久しぶりだ。
まぁ私の(死にかける程度には頑張った)おかげで今回の騒動は収束したし、逆に身一つ一晩好きにされるだけで解決するなら安いとは思う。なので理論武装を自己関係して存分に楽しむ、やはり知らない感覚を与えられて困惑する女の子は最高だ、なので交代して逆の胸にもちゃんと飛び込んでおく。
「ひゃら、噛まないで……私、おかしくなっちゃ……っ!!」
ちょっと甘噛みしたり吸い付いたり舐めたりして楽しませてもらうが、夜はまだ長い。でもとりあえず、あと8往復ぐらいはしておこう。了承を得てる女の子を好き放題できる時間は大切にしておかなければ。
☆
あの後の事だが、とりあえず日が登るまで珊瑚宮さんとは楽しい時間を過ごせた。ちなみに胸は8往復で我慢しようと思ったけど気づけば10往復していた、彼女の魅力に虜にされてしまったようで、息も絶え絶えな彼女の姿を見るだけの時間も楽しめた。
特に胸とか顔とか隠したくても隠す余裕がないくらいに色気を放つ女の子って良いよね、で理性が回復して慌てて胸を手で覆う瞬間とかも良い。
ただその後は彼女を休ませたかったのでしばらくは口付けだけの時間にした、長い夜になるのに気絶されてしまっては楽しめないからだ。なお最初はおっかなびっくりしていた珊瑚礁さんであったが途中からは受け入れていき、可愛く小さい舌も楽しませてももらった。
なお日が登るまで楽しませてもらったが本番まで、私の息子を彼女の大切な所に挿れるまではしなかった。途中で権力者というのを思い出したのもあるが、楽しむ時間が長過ぎて彼女の体力がもたないと感じたからでもある。少し残念ではあるが、英雄補正にも限界はあるしね。
というわけで本当にしばらく珊瑚宮には近づかない方が良いだろう、やり過ぎた自覚はあるので殺されてしまうかもしれない。何なら暗殺者を呼ばれる可能性もある、ここらで一度本格的に潜伏した方が良いのかもしれない。
ただそういう潜伏できる場所は大抵面倒な先約がいるので、まずは鳴神島でとりあえず潜伏できる場所を探しておきたい。