私は人間(倫理観)を捨てるぞ、旅人!! 作:札幌ポテト
旅人・空はある目的を持ってこの地にいる。生き別れた妹・蛍を探す為だ。謎の神に敗れた2人は、離れ離れとなり空は力を失った。ただ持ち前の身体能力や才覚は大きく衰えてはいなかったので、ただの剣技でテイワット大陸を生き抜けていた。
そこから、パイモンと出会いモンド城に赴き世界を知った彼は。
「魔龍を撃退したの、君だったの!? ヤバいな……」
「お、あそこに生える人参は美味いんだよな。旅人も喰うか?」
「ヒルチャール!? やばい数多過ぎる、旅人9割は何とかしてくれ! 2,3体は頑張……ちょ、固まって来るな! シャーマンの支援手厚くない!? 危なっ! ちょっと、旅人! 私非力、ヘルプミー!!」
「ヒルチャールって意外と家畜とかいるんだよな。しかもここのイノシシは美味いナッツ食ってるから美味いんだよ、旅人も喰うか?」
中々に変わった案内人と共にいた。名はバンパー、冒険者協会に所属する冒険者らしい。モンド人には珍しい黒髪黒目の青年で、妹のことについて聞いたがめぼしい情報はなかった。
そんな彼をなぜ騎士団が押したのか、正直なところ空には分からない。
何せ、神の目もないのだから。
「神の目? まぁ無くても生きていけるし、元素の力に頼りまくっても良くないだろ。そう言い聞かせてるからこれ以上深掘りしないでくれ、私は泣き喚くことにおいて他の追随を許さないぞ」
しかもかなり気にしている、神の目が無くとも元素の力を使える空とは真逆の存在と言える。モンドについてはよく知っているようだが、正直言って必要とした情報は土地勘程度で他はない。
なぜ、彼なのか? そうこうしていると。
「あ、旅人っ……とバ、バンさん。久しぶり」
アンバーがやって来た、経過報告の為か状況を見に来たのか、偵察騎士としてやって来た。
「やぁアンバー、久しぶり。この前はごめんね」
「う、ううん! だ、大丈夫!」
「次は気をつけるよ、あの時ので体に痛みとかはないかい?」
「そんなことないよ?! 痛くはな……な、無いから大丈夫!! 私様子見に来ただけだからもう行くね!?」
のだが、アンバーの様子がおかしい。ぎこちなさがあるのだ、というかバンパーを見てから顔が赤面して何かを思い出したようにして走り去っていった。
「なぁバンパー、君は何したんだ?」
「前の任務でちょっと操られてその……うん、色々しちゃったらしい」
「な、何を?」
「まぁ……エロい事?」
「え?」
なんかクソ野郎みたいなことを言い始めた。ようはセクハラしたという事である、いつも変なことを言うパイモンですらドン引きしている。
「違うから、アビスの魔術師に体操られてて仕方なくだから! 気づいた時はもう取り返しつかねぇとは思ったけど、油断させるために時間がかかったのも仕方なかったから!!」
「……アンバーに聞いてみるか」
「いやぁ……多分答えないと思うよ、現に私が半年騎士団で奴隷扱いされてただけだし。言ってたらたぶん生きてない」
「お前どこまでしたんだよ!?」
今のところ空の評価は最悪である、どこをどう転んだらこんな相手が適任だったのか。騎士団からお尋ね者にされてないのが不思議である。
「なぁ、なんでお前みたいなのが騎士団と仲良いんだ? 弱みでも握ってんのか?」
「握ってない、むしろ握られてると思う」
パイモンが小声で「騎士団に送り返した方がいいんじゃないか? 美味い飯は作れても他がやばいぞ」呟くほどだ、空もほぼ同感であるが。
「最初は本当に期待も何もされてなかったし雑用をたまに手伝ってただけなんだぞ? でもまぁ……トラブル体質というか厄介ごとは巻き込まれてきたし、何個かやって来たからなぁ」
そう呟きながら肩を落とす彼を見ると、何かを感じ取る。冒険者を長くして来たとは言ったが、今の彼が生き残って来た理由はまだ分かっていない。この一言が意味することを、空は推測することはできる。
「なぁバンパー、もしかして……」
☆
旅人、空をモンド地域に案内をして数日。旅人の力のヤバさを感じたり、アンバーの羞恥心を味わったりして過ごしていると、旅人は私が何かを呟いてから悩み込んでいる。
そして何か纏まったのか、聞いて来た。
「なぁバンパー、もしかして……元素の力、使えるのか?」
思わず足が止まった、歩きながら話していたのでフランクな会話と思っていたが、その瞬間を見られた以外では気づかれたことは無かった。
「正確には、使わない時が多い。君ほど融通が効くものじゃない」
かなり限定的、旅人のように使い勝手は良くない。ただなんやかんや噛み合えばそれなりに強くなれる、でも普段は元素なんかの力で身体能力を上げないとヒルチャールの群れにはリンチされる程度の力しかない。その頼りになるときだけ切り抜かれて信頼されてるのだとは思うが、荷が重過ぎるのが本音である。
だって神の目由来の元素以外だと、本当に下手すれば使い切った後に3日は意識がなくなるのだから。
「よく気づいたな、まぁ言わないだけで隠してるわけでもないけど。ただ魔龍は期待すんなよ、普通に戦っても瞬殺される自信がある」
「情けない自信だな……」
なんかパイモンが言ってるが仕方ない、私自信この世界じゃ強者ではないのだから。だから正当性がある時しかセクハラできない、正当性があるセクハラって字面はやばい気もするが今の私はある意味無敵なので大丈夫だろう。
「んじゃ、私の案内は終わり。風魔龍の住処は頑張れよ、応援はする」
☆
「何で私も同行してるの?」
この前手伝わない的な話をしたのだが、何故か手伝わされている。
というか風魔龍の拠点前にまで連れてこられた、旅人はいないが騎士団の数名が離れた所から手を振ってエールという名の片道切符を渡してくる。
「この風域を突破できるのは貴方だけだからよ、偵察頼んだわね」
「普通に命懸けってこと理解してくれよ……」
リサさんが優しく諭してくれるが、普通に泣きそうである。私が前世で何をしたというのか……今世はまぁ……うん、すんませんでした。
あれ、もしかしてリサさんその嫌がらせ? 呪い解いて寿命戻したじゃんか、その代償にちょっとちょめちょめした事ぐらい許して欲しい。でも大きい胸って、幸せが詰まってるよね。
あ、やべ。胸見てるのバレたし睨まれた、でもそんな胸してるのが悪いと思います!
「えっち」
それ以上言うと本当にえっちな事してやろうか!? とか言えないし手を出す勇気も手を出した後の責任を取る気も無いけど、仕方ないので私は風域に手を突っ込んでみる。
普通の人間なら軽く吹き飛ぶ、どころか近づく事も出来ない力を感じる。これでは援軍は期待できないだろう。
「ジンによろしく、死んだら霊になって夜這いするとも伝えといて」
「ふふっ伝えとくわ。私のところに来ても良いからね?」
「そこは健闘を祈るとか生きて帰って来てねとかいうところだと思うんですけど……」
「幽霊ってまだ研究した事ないのよね」
「しかもモルモット扱い……っ!!」
死んで喜ばれるような人生歩んでるからなぁ、逃げ道もないし仕方ないので風域に体も突っ込む。予想通り少し反発はあるが入れそうだ、出ることもできるだろう。
「死んだら死ぬまで呪うんで」
「そう、頑張ってね。それと前情報だと遺跡守衛が沢山いるらしいから、気をつけてね」
最後にそんな爆弾が投下されたが、私の体は向こう側に吸い込まれていく。やっぱりリサさんどころか騎士団は私の事が嫌いなようだ。後で体に請求してやりたい。
これR-18にした方がいい?(内容は基本変わらないし本番はない)
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した方がいい
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しない方がいい
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そんな事より樹脂が足りない