私は人間(倫理観)を捨てるぞ、旅人!! 作:札幌ポテト
初夢で可愛いリネットが夢に見れるように、投稿しときますね♪
リネット回、バンパーが相変わらずクソ野郎な回です。
どうして、こんな事をしてるんだったか。彼女は思い出そうとするが、それは無理だろう。そんな余裕は無く、頭の中は別の事でいっぱいなのだ。
「も、もう十分でしょ……それに、中はっ……んぐっ!!」
「赤ちゃんは出来ないから大丈夫だよ? だからまあ……受け止めてね」
「ち、違……ふわあっ♡また、来てる時に来ちゃっ♡♡」
涙目で懇願したものは却下され、その泣き顔さえ楽しまれているのが分かる。ただ、彼女はあくまでも被支配者であり享受する側でしかないので、強く抱きしめられたら出来るのは覚悟し、これから来る波に身構える事だけである。
「ふみゃああああああああああ♡♡♡」
ベッドに寝転ぶリネットに覆い被さるように抑えられ、逃げ場のない感覚があるのか足は震えながら爪先まで伸び切っている。
それもそのはず、彼女は何度目か分からない絶頂と、お腹に注がれる熱せられた物を感じているのだから。
周りには彼女の衣服が散乱し、下着だけは脱がせた時に見せびらかしたのか枕元にある。
「はぁ、はぁ、はぁ……いくら、出来辛いからって……出し過ぎじゃ……!?」
「出されるの、好きになってるみたいだけど?」
「そんな、事はない……はず……んっ!」
何時間続いているのか、少なくとも熱気からして数分の関係ではないだろう。力無くベッドに倒れるリネットは、頬に手を当てられると少し顔を震わせる。目と目を合わせられると、本能を引き出されたのか、はたまた行為に惚れさせられたのか、雌猫の顔を彼に向ける。
「本当に君は可愛いね、リネット。恋人にしたいぐらいだよ」
「んむっ……んん──……んんん♡♡」
目にはこの行為に対する抵抗がまだ見えはするものの、体はそうではないらしく頭の中を侵食している。
恋人同士で行う筈の行為を、いつの日か現れる大切な誰かに捧げる初めてを、今は貪られながら行われている。
ただその貪りが全て無理矢理で辛く苦しいだけならば耐えられたかもしれない。でも、そうではないから彼女はされるがままなのだろう。
「さあ、君の『お父さま』の為に。もう少し頑張ろうね」
「あうう……んあっ♡最初より、硬っ……みゃあっ♡」
そしてまた、その子猫は大人にされていく。ただこうなるにも色々と経緯はあったのだろう、それはそれとしても貪っている男────バンパーという存在が、理不尽な性欲魔人であったのを知らなかった事が敗因である。
☆
旅人達がフォンテーヌに入り、時間も経ってきた。
ただ穏やかな時間は多くなく、入って直ぐに観に行ったリネのマジックショーでは事件も起きてしまう。
ショーの道具に入っていた人が落下物の下敷きになり死んでしまったのだ、更にはそのショーで無作為に選ばれた観客まで行方不明となり、事件は混沌としていたのである。
当然、その道具の仕組みを良く知るリネが犯人として疑われ、審判にかけられた。水神直々に疑いをかけ、正義をくだそうとしていた。この国の裁定には死刑は無いと言われているが、殺人となれば十分に大きな罪となる。
ただ、その事件では旅人達の弁護もあり────
「リネの疑いが晴れて良かったな!」
リネは無実を証明した。
行方不明になっていたモンド人の女性、リリアが水をかけられてから襲われたが蹴り飛ばして逃げていたのだ。犯人は返り討ちに遭った被害者であり、事件は解決したのである。
ただ一つだけ、ショーに参加していたリリアはチケットを買っておらず貰い物であったそうなので狙われたのはショーに参加してからで用意周到な事件の割に、相手は誰でも良かった……つまり、リネに罪を着せるのが目的であったと推測されている。
ちなみに本当の購入者は紛失をした場合の備えとして名前を控えているそうで、聞き覚えのある友人の名前だったのとリリアが『バン……いっそ、その名前にしたら認めさせ……!』とお腹を片手で抑え思案しながら言っていたので頭に残っている。
嫌な予感がしたので聞かなかったが彼女は現在フォンテーヌのコーヒーが売りのカフェで働いている、長期の休みが取れるからそこで働いているらしい。何がお腹に出来てるかは知らない、考えない事にした。
ただ確かな事は、リネは無実の証明が出来たという事だ。
「でも、人が水に溶けるのは本当になっちまったな」
「……そう、だね」
しかし、同時に嫌な事まで明るみになった。
リネを嵌めようとしていた存在がまだ残っており、リリアにもかけた水が人を溶かすものであると判明したのだ。ただし溶かせるのはフォンテーヌ人だけでモンド人のリリアは溶けなかったのだが。
フォンテーヌの予言、海面が上昇し人が水に溶け水神はその神座で涙を流す。その予言がまた一歩、確かなものとなってしまった。
この予言が本当に起きるのかはわからない、だが起きてしまった時に対処出来ないわけにはいかない。これは国一つの人間の命に関わる問題なのだから。
旅人も今回は、水神と話し合うつもりであるもののそれは避けて通れない可能性がある。
ただ、それよりもまずは目先の問題だろう。それは助けたばかりのリネからも注意される。
「まだ犯人は捕まっていない。旅人とパイモンも気を付けないと……今回の事でマークされた君は、水で溶かして口封じなんて出来ないからね」
「そ、そうだったな……オイラ達狙われるのか?」
まだ連続少女失踪事件の犯人は分かっておらず、更にはその犯人が罪を着せようと考えたリネの無罪を示したのは旅人達である。口封じに水を飲ませても効果の無い彼らには、穏やかでない方法で黙らせにくる可能性は高いだろう。
「君達程の有名人でも襲う可能性は十分にあると思う。全く関係のない冤罪をかけても来るかもしれないから、気を付けて欲しい。僕も出来る限り手を貸すよ」
「ありがとう、パイモンもあんまりフワフワしてるとまた捕まっちゃうからね」
「また紐付けなきゃいけないのか!? オイラはペットじゃ無いぞ!!」
ただ、そんな時にリネはふと2人の顔を見る。最初に出会った時と変わらない、この国で何が起きてるのか話した時や道に困っていた時、そしてリネが犯人と疑われ、更には彼らの逆鱗に触れかねない存在と明かされても。
「にしても、僕がファデュイと知ったら少なからず失望すると思ってたのに……どうして助けてくれたんだい?」
リネは、ファデュイの1人だ。正確には第四位執行官である『召使』の庇護下にある子供達の1人である。しかしファデュイと知っても彼女の下で働いているのは、彼らにとって『お父さま』が大切であるからだ。
しかし、旅人にとってのファデュイは良く無い事を起こす存在。ウェンティを襲い無理矢理神の心を奪い、渦の魔神に璃月を襲わせ、稲妻の内乱を悪化させ、神の座を入れ替えようとスメールで暗躍し、何度も何度も人に不幸をばら撒いている。
これだけの事を意図して画策するのがファデュイである。信じる方が難しい。
「別に、リネはまだ悪さはしてないから」
ただ、旅人が関係を変えてないのはそこに尽きる。
「僕と同じ旅に出てる知り合いはファデュイにも良い人はいるって話してたし。どこかの線引きを超えたら、許さないけどね」
井戸に毒を盛り村を破滅させ孤児をファデュイに引き入れる、そんな悪行を起こさない限りは、リネの事をマジシャンのリネとして受け入れる。
ちなみにその知り合いは『悪いのは鉄砲玉じゃなくて鉄砲だしね、玉は玉で責任取らせるけど』と言っていたが、それが何を意味するかは旅人はわからなかった。
「僕が君を調べる為とか、信用を得る為なんかに近付いてると思わないの?」
「そうだとしても、裏切られた時に考えるよ」
ちなみに、この裏切られた時に考えるという言葉もその知り合いから聞いた。
なおその言葉の後ろに『裏切られたら容赦しなくて済むし、今迄の鬱憤を出すのは気持……ぶつけるのは、スッキリするからな』とか付いていたが、そこまでは思っていない。精々容赦なくやり返す程度だ、そこから相手の尊厳に死体蹴りする奴が畜生なのである。
「ところリネットを見かけないけど、どこにいるんだ?」
ふと、パイモンが気になったのか首を傾げる。
リネットはリネのマジシャンの助手であり妹だ、彼の無罪が証明されたのだから顔は出さないのは不思議に思える。
「確かに、審判中もあまり見かけなかった」
思い返してみれば証人として出席はしていた時を除き、彼女はそもそも審判中に歌劇場に顔を出していなかった。兄妹の仲が悪いわけではない、しかしここまで見かけないのは不自然だろう。
そんな2人を見てか、リネは口を開く。
「リネットはここに来ない。来ないで欲しいと伝えている」
「え、何か用事でも……」
パイモンは反射的に聞いてしまうが、その顔を見て言い淀む。
来ないで欲しいなんて言葉が出てきただけなら、兄として不甲斐ない所を見せたくないなんて想いがあるのかもしれないのだが。
彼の顔を見ると、何か負い目があるような目をしている。
「ファデュイとして、何をしてるの」
だからだろう、察した旅人が代わりに問う。
「バンパー・ローレンス、彼を調べてる頃だよ」
「バンを……そう、なんだ」
ファデュイとして近付いて来た部分はあるのかもしれないが、旅人との接し方とは違うのだろう。
それに彼、バンパーという存在に対して旅人よりも明確な『脅威』としての恐れを少なからず感じられてしまう。
なので最初に出来たのは友人へどんな罠を嵌めようと考えているのか、などという義憤ではなかった。
「旅人、君にとっての彼は分からない。でも僕達にとっての彼は異端な存在────災いの兆しと言って良い」
旅人でも知っている。
過去にモンドの奔狼領に獣域ハウンドが現れた時は騎士団が現れる前に対処していたが、彼がその発端と騎士団に危険視されていた事を。
過去に璃月の軽策荘でアビス教団の凶行を止めたが、それに際した陥没地域からは『仙人が居るのに出しゃばるな』や『畑がダメになった』など苦情が冒険者協会に届いた事もあるらしい。
訪れた場所に災いを齎らす冒険者、そう思われてしまうほどにバンパーという男は事件の中にいる。旅をしてみれば意外にも女性関係の悪評は殆ど耳にしなかったが、この手の話題はどこにでもあった。
一部の者を除き、彼は厄介者なのだ。一昔前は今よりも酷かったらしいので、街もあまり入っていなかったらしい。なので功績の割にバンパーという冒険者の名前はモンド以外だと広がっていなかったりする。
本当の意味で彼を讃えているものは、稀有なのだ。
思い返すと讃えている男女の比率に明らかな偏りがあるのだが、それは考えないでおく。
「理由も分からず君にすら知らせず潜伏している。正直、彼が予言に関わった何かを起こすとさえ皆考えている」
「それは……」
無いと思いたい、むしろ彼の力を借りた方が良い状況は起きるだろう。ただそれを言ったところで、分からないのだから不安は晴らせられない。
「『お父さま』も気にしてる、僕達はまだ彼に心を開く準備は出来てない」
正体が分からないのが、1番の恐れなのだから。
☆
私こと、バンパーはフォンテーヌにいる。
初手で盗人を美味しく頂いてから1週間が経った頃だが、私はまだ女の子とイチャイチャせずにフォンテーヌで買い取った家で悠々自適に暮らしている。
ここは安住の地だからね、持ち家があると便利なのだ。
ただ性の喜びを知った体だ、女の子を抱かないというのはストレスが溜まると思うかもしれない。しかし、私は大量のオカズを写真で撮ってあるのである程度は大丈夫なのだ。この前整理したしね。
性的飢餓状態に陥ろうとも、私には大量の写真と思い出があるのでそれで発散している。というか昔はほぼそんな感じだったし、今もそれは変わらない。
エウルアにやられたのは癪だったので次の日の朝に開き直って本気で抱いて夜まで無茶苦茶にした彼女の写真とか、これ見るだけで彼女の声と胸の柔らかさを思い出す。
シャルロットは犯罪者にグヘヘされそうだったから代わりにグヘヘした写真もある、その時に『勉強代、高くついちゃったね♪』とお腹を撫でた後軽く掴んだ時の反射的に身を震わせた彼女の顔は今見ても最高です。
稲妻ではお姉様方を……やめよう、なんか頭痛がヤバい。まだトラウマの方が大きい。でも気持ち良かったです。
ただそんな生活をしてたからか少しは溜まる、だからどこかでリセットを挟まないといけない。しかしここは安住の地であり正義の国、犯罪者以外を抱いたらバレて死ぬ。犯罪者でもバレたらアカン気がするのでバレないよう、良い感じに発散したい。
でも、世界は私に平穏とやらは許さないらしい。
なんか元々見る予定だったマジックショーで事故が起きて死人が出たとか聞いたり、連続少女失踪事件とかいう不穏な事件の概要を知ったり、破滅の予言なんかを耳にしながら『関わらんとこ』と思って過ごしていた。
あと呪いがかかってる感じの女の子を助けたのだが、それを襲っていたのがファデュイ……それも相当やり手の奴がいた。タルタリヤのような執行官レベルである。
女の子は怯えてたから次に備え軽く介抱したが、何かが動いているらしい。
ちなみに女の子の怯えがなくなるまで抱きしめてあげたから、多分大丈夫だ。ただそれはそれとして、夜中に出歩いてたから悪い大人にイタズラされちゃうんだよ? って分かるまで軽くマーキングしてあげたから、もう夜に出歩く事は無いだろう。
ただ問題はファデュイだ、旅人が襲われたのもファデュイが暗躍していたからかもしれない。
思惑は何なのか、そしてここ最近私は尾行されている。なので適当に罠を仕掛けてみると。
「ほ、本当に……それで良いのね?」
可愛い女の子が引っかかってくれた。
これは日頃の私へのご褒美だと思って、優しく味わう事にした。
☆
バンパー・ローレンスについて調査。それがファデュイの執行官でもあるお父さまからの指令であり、承ったのがリネットであった。
ちなみにバンパー・ローレンスとは冒険者であるそうだが、その略歴は璃月で魔神を撃破するなど人間とは思えない戦果を挙げた存在であると伝えられている。
しかし、執行官『召使』としては敵対をしたいというわけではない。それはどこまで底が知れないかわからないからであり、今は予言が最優先である。
それの邪魔をされないようにする、上手くいくなら引き込む。そのような背景があったのだろうと推測出来る。
だから先ずは調べる為の派遣、ちなみに選ばれた理由はファデュイで過去に調査を行った者は単独で女性が調査に当たる時の生存率が高いからだったりする。それに明確な人殺しでもしなければ拷問にかけられ無い事も分かっている。
「(ここ数日、地下に来てるのは分かってる。でも目的は何なのか……せめて、お父さまにそこまで報告ができたら)」
だからこそ、リネットはいきなり不審な動きを行うバンパーを追うことが出来ている。
相手は気付いてないようで、毎日のように地下に入っては数時間過ごして地上の自宅に戻っている。
ただ地下の下水道の中に彼が隠し部屋を作っているところまでは分かっているが、それがどこかまでは分かっていない。その目的と何をしているのかを把握するまでが彼女の目標だろう。
そして、漸く見つけた。
「(こんな場所が……でも、中にあるのは生活用の家具? 避難場所?)」
中にはテーブルやランプ、ベッドなど生活感のある場所だった。
水や保存用の食料もあり、地上に自宅があるのに態々用意してる所を見ると逃亡先の一時的な避難場所にも見える。
普通ならそんな場所を作らない、ならば作るだけの理由があるのだろう。
「(まさか、連続少女失踪事件の主犯は……)」
嫌な勘繰りをする、しかしそれは後で考えるべきだろう。もう彼は去っているものの、何かあれば戻って来てもおかしく無い。
リネットはそう思い、部屋を後にしようと数枚の写真を撮ろうとした時だった。
「まさか、私をつけてたのがこんなに可愛い子だったとはね。居た事ないけど、私のファンなのかな?」
鍵が閉まる音がした。振り返ると彼女の背後に、男がいる。
魔神と戦える男、バンパー・ローレンスが。
「ん? 君は、確かマジシャンのリネットだよね……君のお兄さんは大変な時期だった筈だけど」
途端に、彼女の変わらない顔色に冷や汗が垂れ始めた。
顔もバレている、それに兄の状況までも把握している。本来なら兄の審判の為に動きたかったが『お父さま』の指令を優先してくれと言われてこの調査をしているのだ。
ただ、敵対しなければ命が取られる事はない筈だ。人殺しを逃した事のない男とも言われているが、逆に人を殺してないのだから逃れる余地はある。
「外の国で活躍してると耳にしたから、どんな人か調べてた。気を悪くしたならごめんなさい」
嘘は言っていない。ただ本当の事は隠す、あくまでも一個人の興味という嘘を導かせる為に。
「別に心配しなくていいよ? 君がファデュイなのは分かってるから」
「っ!?私を誘き出したの?」
ただ、そんな事は容易く見破られる。いや有り得なくないだろう、これほどファデュイと明確に敵対して生きてこられているのだから。この程度の情報収集は出来ておかしくない。
ならば何故、ここまで誘き寄せられたのか。
「まさか、連続少女失踪事件は……!!」
最悪の可能性が思い当たる、自分は獲物としてここにやって来てしまったと。更には兄に罪を着せた仇とも言えるのが目の前にいると、風の神の目から暴風を呼び起こそうとすると。
「いや、私じゃないから……え、何で私だと思われてるの?」
否定された、それも否定の仕方が『何言ってんだこいつ』みたいな目をしてる。
「なら、この隠し部屋は何のため?」
「ここ? 一応……万が一の保険、かな」
保険で態々他国にここまでの事をするのか、訝しんだ目を彼女は向ける。しかしこれに関してはここに限らず彼はどの国でも準備していたりする。
「私の家が何かあって壊されてもおかしくないからね。いや、本当に……壊されたからといって外で寝る場所もまだ確保してないしね」
「誰が壊すのよ」
「君達が筆頭だけど? あとアビス」
「うちはそんな事ないはず」
真面目に答える。ファデュイは確かに大いなる目的があり、その為に動いているものも多い。しかし手段を選ばないわけではないのだ、少なくともリネットはそんな非道な事はしないだろう。
「私達は……『お父さま』は予言を回避する為の最善を尽くしている。貴方がこの国に災いを齎す存在じゃない限りは、干渉しないはず」
「予言や災いって、私が起こした事は無いんだけど……」
しかし、ここまで話していてだがリネットは違和感を覚える。
確かに彼はよくわからない地下室を作るなど保険はかけているようだが、それ以前に構えていた想定と大きく異なる事があるのだ。
「(ただの浮浪者? 臆病な旅人って感じで怖い感じはしない、お父さまはどうしてこんな奴を警戒して……)」
強そうな感じがしない。
いや、服装がダボっとした線が見えづらいもあるかもしれないが覇気を感じないのである。
リネットはファデュイなので執行官にも顔を合わせた事がある。しかし、その執行官という実力者に及ばないようにしか見えないのだ。
「もう行くの?」
「ええ、お邪魔したわ」
リネットは彼の隣を抜けようと歩き始める。近付いても雰囲気は感じない、この違和感をどう伝えるべきなのだろうか。そう思案しながらも警戒を解かないでいると。
「てっきり『神の心』の在処を知りたがってるのかと思ったのに」
横を通り抜ける寸前、彼の口から信じられない単語が飛び出ていた。
「っ!? し、知っているの……?」
途端に、彼女は振り返る。
神の心の確保は執行官に与えられた最優先の任務であり、簡単な任務ではない。何故なら基本的に神の心は俗世の七執政が管理するものであり、その証とも言える。
そしてつい最近、執行官である召使────お父さまからは、フリーナは神の心を所持していない事が判明している。
ブラフだとは思えない。神の心は基本的に神が持つのだ、フリーナが持ってないなんて思うはずがない。ならば持っていないこと察しながら、所在地すら明らかにしているという事である。
「教えてあげても良いよ、色々と条件はあるけど」
「……条件?」
「リネットちゃんの頑張り次第、みたいな所だね」
神の心の情報、これを持ち帰れば十分過ぎる成果となる。お父さまも喜ぶ、条件など出来ることなら飲みきってやるつもりでいた。
☆
バンパー・ローレンスの事を、得体の知れないやつだと思った。
でも、こいつはそれ以上だった。
ただの女好きのクソ野郎でしかなかった。
「ん、んんっ……んぐっ!!」
リネットはベッドで彼に後ろから抱き抱えられ、はだけさせられた胸をいじられている。
豊満という程ではないが整ったそれを彼はパンをこねるように揉み解しているが、時折指先で彼女の胸の先端部の輪っかをなぞってその反応を楽しんでいる。
「んあっ!? あっ……ん!!」
そんな事を10分続けられているのだ、彼女の息は荒くなり胸にある桃色の先端は膨れ上がっている。
「(この変態っ……! 調子に乗って!!)」
普段は動きの少ない彼女の表情も今ばかりは頬を赤く染め、苦悶の表情を浮かべている。しかし彼女がこの行為を許しているのは、偏に任務の為であり、お父さまの為である。
「(後少し……んぐっ!? 耐えれば、神の心の場所が……あっ!!)」
リネットの視線の先には砂時計、それが今は逆さにされて砂が半分以上落ちている。頭の中で何とか冷静さを保とうと思考するも胸を揉みしだかれているせいでノイズが走っているようだが、まだ彼女が耐えれているのはそれが後少しで終わるからだ。
『15分、この砂時計の砂が落ち切るまで『音をあげなければ』神の心の場所に────サービスして、この都市で感じた謎を教えてあげようかな』
それが、バンパーの出して来た条件だった。その後に『痛い事は殆どないよ、痛く感じちゃう事はあるかもだけどね』とも言われたのでリネットはそれを飲んだ。
途端にベッドに抱えられブラを剥がされて胸を揉みしだかれるとは思わなかったが、最後までしてくるようなら容赦無く風元素を込めた拳をお見舞いするつもりである。
ただ、一つ想定外なのは。
「(こいつ、凄い手慣れ……ん!!)」
自分の体を無闇矢鱈に触るのではなく、辱めながらも胸の先端は触らず周りを何度も指でなぞって焦らしているのだ。
間違いない、このような手口で何人も弄んでいるのだ。もしかするとファデュイにはそのような被害者が多くいるのかもしれない。
しかし、そこを詳しく考察する余裕などない。
「んっ、んあっ……! ぐぅ……んん!!」
「くりくりっと……耐えるね、リネットちゃん」
今の彼女は、そこを触られる以外の状態で体が熱くなってしまっている。自分の体へ知らないスイッチを押されてしまったように、体を捩らせて口を噤み耐える事しか出来ない。
「じゃあそろそろ、しっかり教えてあげないとね」
「はぁ、はぁ……んん!! ん、んんっ!!??」
だが、そんな彼女の限界を迎える寸前に彼は二つの蕾を指先で摘み上げる。
今までは揉みしだきつつもその蕾の周りをなぞっている程度で、直接触らなかったそこをイジメ始める。
「んあっ、あっ……あああ!?」
「降参、しても良いんだよ?」
「や、いや! まだ、このぐら……んんっ!?」
今迄経験した事のない感覚が頭を痺れさせ、声が詰まる。目の焦点が合わず、辛うじて砂時計からあと少しで砂が落ち切る事だけがわかる。だからと言って、情けない顔を晒す事は防げないだろう。
「ふわっ、んあっ……やああ♡」
そんなに攻められていたら、どこかで限界が来る。彼女としても10分ぐらいが、摘まれるぐらいまでが限界だったのだろう。体が少し逃げ出そうと捩っていたのも考えれば、目的の為に耐え切ったのは彼女の精神的な強さによるものだろう。
ただ、そんな時間は漸く終えられる。
「耐えたね、15分は超えたよ。おめでとう」
「んあっ、あ……はぁ、はぁはぁ……ううう♡」
自分の事を無茶苦茶にしていた手が離され、途端に強張っていた顔から力が抜ける。腰も抜けているのか、立ち上がり距離を取るような仕草も見せずに彼に背中を預けているが、蕩けた顔はゆっくりと砂時計の方へ向いている。
砂は落ち切ったようだ、もう動いていない。つまり、彼女は耐え切れたのだ。
「気持ちよかった?」
ただ、後ろから手を回してくる男の対処はまだ余裕が無い。徐に、彼はそのまま彼女を抱くように包むと────
「んあっ、そんなの知らな……ひゃあっ!?」
主張されてしまった蕾を、引っ張った。終わったはずなのに、また続けてきたのである。
「気持ちよかった?」
そして、同じ言葉を求めてくる。
耳元でこそばゆい声が聞こえてくるだけでも頭が酩酊していれば揺らいでしまう、体が限界だと思っていたのに続けられると思っていなかったので、弱々しい声しか出てこない。
「よかっ、よかったから♡頭おかしくなるからだめぇ♡♡」
即座に投了、それが求められていた言葉なのは分かったから。ただ勝負はとっくに終わっているし、投了したところで結果は決まっている。
だが終わるはずの行為を続けてきた男に、彼女は涙目で頬を朱に染めながらも睨み付ける。
「さ、最低……! 貴方、後で後悔するから……!」
リネットはいつでも風元素で吹き飛ばせるように構える。ここまで体を許したのも、神の心の居場所を教えてもらう事の条件だったからに過ぎない。
一頻り胸は揉みしだかれてしまったものの、その情報が手に入ればおつりが出る。それにこの男がホラ吹きであれば躊躇いなく審判にもかけられるのだ、リネットは酩酊していた頭を漸く落ち着かせられている。
やっと立場は逆転したのだ。
「そっか……なら残念」
しかし、その状況をわかっていない筈がないバンパーは徐に立ち上がると砂時計へ手を伸ばす。何のつもりなのか、今更勝負はなかった事にでもしてくるなら背中から吹き飛ばしてやるつもりで身構えていると。
「負けちゃったね」
彼が軽く指で砂時計を叩いた。瞬間、パラパラと数粒の砂が落ちて行った。
その光景と言葉の意味を、彼女も分からないわけではない。ただすぐに飲み込めると言うわけでもないだろう。
「ま、負け……? そんなの、ズルし……あっ!?」
途端に、戸惑っていた彼女がベッドに押し倒された。更には込めていた風の元素も消えてしまう、力の入らない手は片手で捕まってしまい、足を開かされ体を入れられて閉じれなくなり、否が応でも何が始まってしまうのか分かってしまう。
負けたから、最後までされてしまうのだと。
「だめ、だめだから! 入れちゃ……ふみやっ!? らめええええ!! ああああああああああ!!??」
抵抗する間もなく、股を貫く痛みとお腹に押し付けられる異物感が嫌でも現実を教えてくる。痛みは直ぐに無くなったが、その違和感は感じられない程、お腹で脈打ち熱を伝えてくる。
信じられないが、いつの間にか下着を取られていたらしい。それを目元に乗せ、いかに彼女が無防備であるかを教え込んでいる。
この瞬間、リネットという少女の守ってきたものは無くなってしまった。
「ふわぁ♡なんでえ、嫌なのに♡おかしい、おかし……♡」
ただ、腰が抜けて振り解く事も出来ない。手の拘束は剥がされたが、片手は腰を掴まれ片手はお腹を掴まれて逃げ出せそうにない。
「リネットちゃん、奥まですぐ届いちゃったよ? 狭いなぁ……ほら、顔見せて」
「や、やああ♡んむっ、ちゅっ……ちゅ、ちゅ、ちゅる!?」
そしてそのまま、こちらの初めても貪られ始める。色々なことが起こり過ぎていて頭の回転は追いつかない。ただ与えられる感覚に体を震わせ、捩らせ、耐える事しか許されない。
だからだろう、彼もキスをしながら緩く動いていた腰を顔を離すと同時に動かし始める。
「(んあっ!? 激しくなった! だめ、出されちゃう! だめなのに、出されちゃ……ああっ♡)」
懇願の鳴き声も情けなく響けど、それは止まりそうにない。リネットという少女が大人にされてしまう時間は、今まで過ごしたどの時間よりも長いものと、なってしまうだろう。
☆
語るような事ではないが、私は終わりが悪ければ全てクソの人間である。始まり方や過程が悪くても、最後に幸せならOK。
ナンパから睡眠薬盛られて赤ちゃん作らされたけど結婚して幸せな家庭を築けたなら思うところはあるが胸糞悪くはならないと思う。逆に幼馴染が結婚して子供ができた瞬間に事故って片親になるとかはクソだと思っている。
何で今こんな事を思うかと言えば、女の子を襲う行為そのものは私もよくない事だと思っているからだ。一方的に性欲をぶつけ、痛い気持ちしかさせない行為を1番忌避している。
まぁ、何が言いたいかと言うと────
「らめええ♡抜いてえええ♡♡♡」
快楽堕ちさせたらセーフだと思ってる。
同意無く始めたとしてもずっと気持ち良い事をして目にハートを浮かべさせるように終わればヨシ、その行為にやみつきになるようにすれば尚ヨシ、訴えられなければ完全にヨシ。
最初は抵抗したり声をあげないように我慢しても、気持ち良いことで満たしたら良いのだ。
「ぷはっ……ふわぁっ……も、もう出しちゃ……ひゃう♡」
「ワガママ言わないの。ほら、しっかり覚えようね」
なので互いの鼓動が聴こえるようなハグしたり、恋人へするように優しくキスしたり、可愛いとか綺麗とか言いながらエッチをするわけだ。
やり過ぎるとガチ恋されると思うけど、まあ私は顔がこの世界じゃ普通なので大丈夫だろう。
「ま、また……!? やっ、みやああああああああああああ♡♡♡」
なので、私は甘く深めのキスをした後に1番奥に注いだ。
私のストーカーは何と美少女なマジシャンの助手、リネットちゃんだったのである。ファデュイなのは知ってたけど、ここまでころっと楽しめるとは思わなかった。
「や、やぁ♡今、触っちゃ……嫌ぁ♡」
「可愛い事言うね、綺麗な顔なんだからしっかり見せて」
出された後の余裕の無い瞬間に頬を撫でてあげる。人に触られ慣れてない場所を敏感な時に触られて気持ち良くなってもらわないと、後で私が殺されちゃうからね♪
優しく撫でて、撫でて、可愛がる。まるで恋人のように、優しく扱う。
「リネットと出来て私はとても嬉しいよ。君みたいな可愛くて賢い子、滅多にいないからね」
「可愛い、とか……今言われても……♡」
今言うから効果があるのだ。
とりあえず、このまま彼女は抱きしめさせてもらう。ハグしたりキスしたり、人に撫でられたりする温もりって気持ち良くものだもんね。
お、抵抗どんどん弱くなってる♪ キスも嫌がってたのに、可愛いね♪
「あう、ううう……♡♡♡」
とりあえず、彼女の事はじっくりゆっくり楽しむ事にした。体、頭、心の順でじわじわ堕とすのが楽しいのである。
無意味な抵抗だけど、頑張ろうね♪
☆
リネットちゃん、気持ちよかったです。
途中から尻尾を腕に巻き付けてきて可愛いかった、気付いて引っ込めて恥じらってたのも可愛かったし、また巻き付けちゃうのも可愛かった。
それは全部写真、あと今回が初めてだけどフィルムとかーーーーつまり、動画としても残してるから全部が記録されている。何なら私が後ろから突いてて見れなかった表情や、ピンと張った足の爪先とかまで見えて凄い良い。フォンテーヌに来て良かった。
ちなみに神の心の場所は教えてあげたよ、条件付きだけどね。教えただけでどうするかは知らない、上手くフォンテーヌの民と交渉するなら干渉する気もない。
私は情報はそれなりに集められるからね。それを餌に『明日も来るなら、もう少し教えてあげても良いよ』とリネットちゃんを誘ったら嫌々と言いながらも抱かれにきて可愛かった。
何なら3回目は『もう教えられる事はないけど、私は明後日ぐらいにここに戻るから。もうえっちはしないけど、来て良いよ♪』と誘ったら恥じらいながらも来ちゃうぐらいにはリネットちゃんを籠絡できただろう。勿論、えっちはしました♪ 抱かれても良いように身を清めた上で可愛い下着を選んでて可愛いね♪
そんなわけで私は性欲を満たせて幸せ、リネットは神の心の場所とか知れて幸せ。ハッピーエンドだな、ヨシ。
そう、一昨日彼女を抱くまでは思っていた。
「バンパー殿、告発によりこれから審判が行われます。ご同行下さい」
昼頃急に、私を審判にかけるとか言われ連れ出されるまでは。
あの、私何かしましたか? え、連続処女強奪事件? あの、もう一回言って……いや時間がないからとかあの、その……?
私はそのまま連れて行かれるしかなかった。願わくば聞き間違えであってほしい、処女の強盗については心当たりしか無い。ダメな時はフォンテーヌから逃げよう、そう堅く心に誓うのであった。
パンパカパーン♪
リネットは『雌猫モード』を覚えた!
C103のコミケは行きましたか?
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行った!
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行った(物販側)!
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行けない事情がががぁ!
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行ってない
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来年は行く!
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結果を見たい人用