私は人間(倫理観)を捨てるぞ、旅人!! 作:札幌ポテト
フォンテーヌ被害者の会
フリーナ&??????回
純愛かどうかは各々の判断に任せます。
フォンテーヌで過ごして、気付けばかなり時間が経っている。持ち家がある安心感が凄いのだ、もうフォンテーヌでずっと過ごせたら良いかなとか思うぐらいにはゆったりしている。
朝は周りを気にせずゆっくり起き、昼前までに女の子の家へ赴いては楽しい事をして、夕方迄に別の子と楽しい事をして、夜は夜で別の子と楽しい事をしてから朝帰りも出来る。
フリーナと同居しているので女の子を持ち帰る事は出来ないけど、路地裏とかでするのも背徳感あって楽しいのであまり苦ではない。
3日に1回ぐらいは帰れるし、フリーナと添い寝も出来るし、ヌヴィレットからの無茶振りも最近は無いから、実に優雅なフォンテーヌライフを過ごしていた。
そんな折に、珍しく寝起きの良い同居人からの相談に乗っていた。
「仕事?」
「うん、ヌヴィレットから『市井に姿を見せて安心させて欲しい』とも言われたからね、僕としてもちゃんと働きたいし」
フリーナは遂に、神様を卒業してからの引き籠り期間を終えて働きに出たいと言っていたのだ。私としてはモラならあるし、家事をしてくれるから賃金扱いで幾らでも渡せるのだが────
「あと、このままだと、その……」
「ん?」
「お、お腹が、ふっくらしてきたから」
「……そっかぁ」
フリーナは、殆ど家から出ない。それこそ買い物とか最低限の外出で、スイーツは好きだが私が買ってくるのでいよいよ出ないのだ。何なら彼女自身も元は水神なので気軽に外には出ないようにしているのかもしれない。
ふっくらなんて可愛らしい反応だが、その愛らしさはさながらプクプク獣のようである。
ちなみにプクプク獣はアザラシみたいな穏やかな動物だ、名前は知らなかったがナヴィアがそのコスプレをして誘って来たので教えてもらった。確かに最近稲妻系の料理を食べてもっちりとはしてきたから、気にしてるのだろう。
「とりあえず、今日は仕事を探してくるんだけど。バンの仕事とか参考にしたいなって」
「私の、仕事?」
「そうそう」
「殆どにステゴロが絡むけど」
「やっぱりいいや」
神だった頃の格好、もとい外に出る時用の服に着替えた彼女は仕事を探しに行く。ヌヴィレットからの斡旋はそこまで頼れないと断ったらしいから、探すのは大変だろう。
さて、今日も今日とて私は暇だし、フリーナの仕事探しを見守ってみようと思う。襲われたりしたら大変だしね、多分大した抵抗も出来ないだろう、襲ったことがあるから分かる。
それはそれとしてバイトしようとか言っていたのは咎めた、流石にバイトの新人が総理大臣兼アイドルしてましたとか扱いに困り過ぎる。
蛇足だがあのカフェのバイトだけは本当に止めた、嫌な予感が凄いしたので止めた。近付くと大変な事になる、私のサイドエフェクトがそう言っている。
☆
お昼を過ぎた頃、フリーナは外に出た。昨日は添い寝こそしたが抱き合うだけで留めた事で快眠が出来ており、普段なら寝るのが3時間は遅くなってしまうが、そこは仕事をする日だと自制をしたのである。
そして、向かって着いたのはフォンテーヌ市街の冒険者協会だ。尋ね人、もとい受付嬢のキャサリンもまたフリーナに気づき声をかける。
「こんにちは、フリーナ様。お話にあったお仕事の件ですね?」
「ああ、色々と条件はあるけどね」
女性が働く事そのものには向き不向きこそあれど分け隔てなく仕事はある。ただフリーナの言う条件とは、やはり神であった時の影響の出ないものというのが1番だ。
最初はカフェのバイトから慣れようと考えたが、それは旦那から止められたので出来ていない。あそこまで必死に止めに来たのを思い出すとあれが愛なのかと感じてしまうが、その部分の考えの甘さは確かにあった。
だからこそ、自分という存在を隠しながら出来る仕事がベターなのだ。ちなみにベストは産休を取れるとこだ、まだ自分には早いが将来を見越すなら必要だからと恥じらいつつもキャサリンへ伝えた要望だ。
余談だが、偶々近くを通っていたナヴィアはそれを聞き人知れず路地裏で崩れ落ちていたのは当人だけの秘密である。
「でしたら、丁度そちらにいらっしゃる方が」
冒険者の仕事は多岐に渡る。治安維持の為に魔物を狩る以外にも猫探しや物品の納品、果ては人外秘境への調査依頼など仕事が尽きることは無い職ではある。
ただフリーナのような力仕事の矢面に立たず働くとなれば、需要の問題などもあるのだが。
「信じられない! 私は絶対に劇に出るんだから!」
キャサリンの目配せをした男女が、喧嘩別れのようなものをしていた。女性の方は何かに立腹し、反対に残された恰幅の良い男性は引き止められず右往左往しているが、フリーナ達の視線に気づき頭を下げている。
「す、すみません……見苦しいものを……」
「どうしたんだい、随分と重苦しい顔をしているけど」
喧嘩別れ、それも男女となれば恋仲のそれかと思ったがどこか様子が異なる気がしたフリーナは声をかける。元水神としての気遣いを受けた彼の方も、萎縮をしながらも畏まっている。
フォンテーヌ人を純水精霊から完全な人間へする為に力を失ってしまった、それが神を辞した理由と公には報されているが、それでも偉大な功績とフォンテーヌを象徴する存在への態度は神であった時と変わらない。
「そ、それが……お恥ずかしながら、劇を成せなくなりそうで」
「劇、かい?」
先程、依頼人はこの人達の事だとキャサリンは目配せで教えてくれた。そして何かしらの理由での喧嘩別れ、無関係ではないだろう。ただ、それが何故劇と関係するのか。
「最後の、劇でしたが……はは、フリーナ様はお気になさないで下さい。僕達は、少し不運が続いただけですから……」
フリーナに対して、見苦しいものを見せてしまったと頭を下げ、彼は去ろうとする。まるで自分に言い聞かせるような、そうなる事は避けられないのだから諦めろと納得させようとした物言いは、どこか既視感がある。
「ダメだよ」
反射的に、フリーナは呼び止める。
神であった時の自分を見せるように、そう意識せずとも出てしまう体が呼び止める事ができる。
「諦めたくないのに諦めたら、神様だって微笑んでくれないよ?」
自分だって、そうだったのだから。
そう言わずとも、彼女の引き留めた言葉には命が篭っていた。
☆
フリーナが依頼人らしき劇団員達と去って行ったのを見計らい、私は屋根上から降り立つ。周りからは奇異の目で見られたくもないのでそこら辺のタイミングも見計らっている、ただキャサリンは目の前に降りたので気付かれてる、でも見慣れてるのか余程他にヤバいやつでも居るのかスルーしてくれる。
「こんにちはバンパー様、昨晩ぶりですね」
皆が知るどの国にも居るキャサリン、冒険者協会の受付嬢であり本当は人間ではなくロボットみたいなものだけど気さくな態度はやはり人間らしい。
「悪いねキャサリン、依頼見繕ってもらって」
「お気になさらないでください、貴方様が協会へ多大な貢献をして下さった事に比べたら大した事でもないですよ」
「……キャサリン、結婚しとく?」
「はい、お断りしますね」
うん、人間だったら本気になってたわ。良い女だよね、キャサリンって。こんな美少女ロボット作れる人がファデュイの側に居るのが残念でならない、自分を反面教師にして作りましたか? とか聞いちゃいそうだ。もし自分を少なからず模写してるなら婚姻を申し込もうと思う。
それはそれとして、私が態々キャサリンの前で空から降り立つ(周りには見られてない)みたいな登場をしたのはフリーナの件でお礼が言いたかったからだけでない。
「それで、昨日は聞きそびれたけど、旅人に手紙って届いた? フォンテーヌにはいつ戻るのか聞いてる?」
旅人が中々フォンテーヌに戻らないのだ。いつもどの国でも相応に長く滞在している彼なのだが、何故か居なくなってから戻らないのだ。何かあったかもしれないと思い心配をしていた。
申鶴が中々離してくれないというのなら璃月で会ってるはずだ、パパになりそうな奴に土産も見繕っていたのだが。
「旅人さん達は既にナタへ到着しています、手紙に関しては返信は無いそうです」
「旅人が、ナタへ?」
ナタ、草神クラクサナリデビの治める国 スメールの砂漠を超えた先にある炎神の治める国だ。
通りで璃月にもフォンテーヌにも居ないわけだ。何なら情報を残さない為にスメールシティやフォンテーヌを避けたルートを通ってナタ入りしてるかもしれない。
思い付くのは沈玉の谷の港から直に砂漠へ向かうルートか稲妻経由した遠回りのルートだが、稲妻ルートならナタにはまだ着いても日が浅いから情報は届いていないと思うので、恐らくは経由はしていないのだろう。
「(惜しかったかなぁ、沈玉の谷は行っても良かったんだけど……)」
私としても通って良かったのだが、大抵行ったことの無い場所に行くと面倒ごとに巻き込まれてしまうのでシュヴルーズといっぱい出来なくなってしまうと思い外したルートだ。どうせ通ったら魔物が襲って来たりするのだろう、命に関わるほどではないが疲れそうだし外した感じだ。
まぁ偶に予想だにしない事件とかも起きるが、そんな辺境で生死に関わるような事は起きないので気をつけ過ぎたかもしれない。今度暇な時か逃げ場所がなくなった時にでも行ってみるとするか。どうせ大した事は起きないだろう。
それはそれとして、旅人はナタへ向かったのは事実らしい。それに、ナタというだけで気にかかる。
「ナタって、確か……今一番の」
「お察しの通り、現在アビスからの侵攻を受けている地域です」
ナタはテイワットの外側からの攻撃を受けた文字通り戦争の国と呼ばれている場所だ。それは、かなり昔から続いているらしく今はその勢いが強いと人伝には聞いている。
今のナタに入ろうとする酔狂な奴は居ない。居るとすれば旅人のような行かざるを得ない志を持った者か、その戦争そのものを利用したい奴だけだろう。
ちなみに同じくアビスの攻撃を受ける地域の一つに『ナド・クライ』という場所があるけど、スネージナヤと関係が深そうな場所なので私がとんでもなく追い詰められでもしなければ行く気はない。なんだよワイルドハントって、淫らな隠語だろうか。
「……まぁ、私には関係ないけどさ」
それはそれとして私は、今のナタには入ろうとは思っていない。いくらアビスが嫌いでも、人の生き死にがあるのを知ってても、行くのは私の仕事じゃない。
一応、私だって目の前で戦争が起きていれば戦うと思うが、目の届かない場所の不幸まではどうしようもない。その責任はその国の神の管轄になる、神に働かせないと酒飲んで都合良い奴として仕事振られてしまうだろう。
それに、私は本来存在しない筈の異界からの迷い人にすぎない。フォンテーヌはあまりにあまりの事が目の前で起きてたから積極的に介入したが、本来の心情や主義にはしてない。
故に私は暫くはフォンテーヌから動くつもりはない。持ち家買ったし、久しぶりに居を構えた生活をしても良いだろう。
なのでナタには行かない、行くとしたらフォンテーヌから逃げ出さなければならない時ぐらいだが、そんな事は早々起きないので大丈夫だ。根拠は無いが却って自信はある。
そう思い、またフリーナを追いに行こうかと考えていると。
「随分と、重い顔付きをしているな」
久しぶりに頭を回していたからか、彼女の接近に遅れて気付く。敵意や殺意が向けられていなかったからでもあるかもしれないが、彼女程の威圧感を隣に来るまで気付けなかったのは不注意が過ぎたかもしれない。
「初めまして……ではないが、挨拶ぐらいはしよう。貴殿とは長い付き合いになりそうだからな。召使、アルレッキーノ、お
「お父様は呼ばないからな、アルレッキーノ」
赤白黒と印象的に映る長身の彼女『アルレッキーノ』はファテュスの執行官4位の実力者だ。その力は恐らく、今回の件での鯨を削るぐらいは分けなくこなせる程の。赤い神の瞳からはウェルダンで済まない炎の雰囲気と、両腕からは────
「旅人がナタに行くって聞いてね、どうせ知ってるんでしょ?」
いや、気にしないでおこう。私がわざわざファデュイに手を貸す義理も無い筈だ。
「むしろ知らない筈が無いだろう、そのキャサリンは執行官7位の『傀儡』が創造したものだぞ?」
「それもそうか……で、ナタは何位が管轄してるの? 今の旅人なら5位ぐらいは相手出来ると思うけど」
旅人の動向を見ているのは、警戒しているからだ。
それでも余程の敵じゃ無ければ彼1人でもなんとか出来るだろう。ただ、4位のアルレッキーノは厳しそうに見える。得体の知れない2位の『博士』に劣る位置なのは分かるが、仮に彼女がフォンテーヌで謀を仕掛けて来ていたらヌヴィレットぐらいしか対応し切れない。
決闘代理人最強のクロリンデでも勝てないだろう、それぐらいには強い。ちなみにクロリンデの強さが分かるのは剣を交えたからだ、かなり強かったが普通の決闘は勝ったし夜の決闘は圧勝した。ご馳走様でした。
「女皇にでも聞いてみれば良いだろう、貴殿の立場ならな」
「嫌だよ、ファデュイの親玉とか想像もしたくないし」
というか、なんか想像よりも召使の態度が柔らかいというか、フリーナの襲撃者とは同じに思えない。あの時に私へ向けていた目でも無く、何か別の事を見定めたいと考えている目をしている、私は彼女の気を引けるほどの関係は持っていない筈だが。
「意外に、貴殿ならばナタへ立場を押して向かっているものだと思っていた。いや、貴殿だからこそか」
「私の何を知ってるんだよ」
「アビスを知っている、有象無象の誰よりも」
少なくとも、彼女は私に対して敵対する立場は取らないらしい。
「アビスに落とされた場所は、異界みたいになるんでね。その上で『釘』とか落とされて更地にされるみたいだし」
「そう世界の核心に迫る事を容易く話して良いのか、仮にも貴殿程のものがね」
「どうせ執行官なら知ってるでしょ、驚いてないし」
スネージナヤの暗躍者達、その脅威である執行官、彼等は謎だ。
実を言えばフォンテーヌでの事件は『原始胎海の水を雨を用いて降らせてフォンテーヌ市民を人質に取る事で神の心を強奪する』みたいな筋書きをファデュイが仕組んでるかと思っていた、フォンテーヌ人じゃないアルレッキーノならそれを仕組んで来るかと予想していたが考え過ぎだった。
「意外に思ってるし隠さないけど、一度も邪魔して来なかったよな。アルレッキーノ達は」
むしろ、フォンテーヌ側で手を貸していたらしい。ナヴィア達のアフターケア迄していたと聞き、博士や淑女のような輩とは違うのは分かっている。流石は人間性の出来たリネット達の保護者である。
「まるでファデュイなら誰彼構わず害を成すような言い方だが」
……ほぼその通りでしたよ?
「……否定はしないが、ファデュイとて一枚岩ではない。それだけの事だ」
自覚というか他所の所業は知ってるらしい。ただ、彼女の言う通りやばい奴がやばいだけでマシな子は居るのはリネットやリュドヒカで知ってはいる。
リュドヒカに関しては今も稲妻で巫女をしてる筈だ、巫女服プレイをした時似合ってたし元気にしてるだろうか、稲妻には2度と行けない感じがしてるので確かめようは無いが。
「ナタへ向かうのなら、手を貸しても構わない。相応の情報も付けてな」
ただ、そろそろ彼女の真意は聞いても良いかもしれない。
「そんぐらい自力で行けるよ、何が目的なの?」
わざわざ私が1人の時に、タイミングを見計らったかのように現れた彼女だ。世間話に現れたとは思えない。
「執行官3位の席に興味はあるか?」
ただ、本題がこれなら話はすぐに済む。一言で終わらせる事が出来るぐらいには。
「無いよ、というか君らの認識的には結構高めに見られてるのね」
「それだけの功績は出しているからな」
目の前の召使は4位だ、つまり自分の席を譲るみたいな考えではなくファデュイのトップが私の事をそれなりに警戒してくれているらしい。博士なんかは私の事を大した事ない変数程度に評価してたし、最低でも1位以上……噂に聞く女皇の判断か。凄く嫌である。
「重ねて言うけど受けないよ、女皇怖そうだし。それに今の3位はどうするつもり、納得出来るの?」
「彼女────『少女』は、出奔した」
「は?」
ただ、どうやら向こうもそれなりの理由で私を勧誘しているのかもしれない。
しかし、かなりの大事件だろう。よりにもよって3位なのだから。
「それ、私が聞いて良いの?」
「いや、他言は控えて欲しい。これは私なりの誠意と受け取って貰いたい」
「……よく初対面で言えるね」
「貴殿は、誠実であると思いたいからな」
何かしらの意図はあると思うし、私にとっては関係ない話の筈だが、彼女は何かしらの形で私を利用したいのか。しかし、それにしては交渉の雰囲気が感じられないので気が完全に固まらない。何というか、敵として見れない。
「で、断ったから話は終わりですか」
「私の仕事としてはな。だが、個人的な本題は異なる」
話を終わらせようと思ったが、終わらないらしい。
今以上にめんどくさそうな話の匂いがしてるのだが、彼女に見つかったのは失敗したかもしれない。
フォンテーヌ市街だからって油断し過ぎてたのだ、気を引き締め直そうと思ったが、それで気付く。
「ただ、その話はまたにしよう。フリーナ殿が近づいて来ている」
「……気遣いどうも」
離れたところからフリーナの気配が近付いている。恐らくは依頼主と簡単な顔合わせを済ませて正式に依頼を受けるのだろう、その為に冒険者協会迄向かって来ているのが分かる。
やはり、アルレッキーノは威圧感があるだけでマトモに見えてくる。敵扱いし辛いから私も肩に力が入らないのだろう。リネットが慕っているのは、そんなところなのかもしれない。
「バンパー殿。最後に、誘い文句で一つ答えよう」
まだ何あるのか。まぁ、聞くだけなら良いかと目を向けると。
「ナタへ向かうのなら執行官1位の『隊長』と相対するだろう、ファデュイの3位以上は神に匹敵する実力者だ、簡単にはいかんぞ」
なんて事を言うのか、旅人詰んだのではないか。いくら彼でも博士みたいなクソ野郎ならまず間違いなく負ける、アビスの力を振り回さないタイプなら私も負けると思う。
うん、死んでも行かないわ。死にたくないもん。フォンテーヌから命運を祈っておこう。
「続きはまた。その時は、良い返事を期待している」と言ってアルレッキーノも去ったが、結局何をしに来たのかはイマイチ分からなかった。
全然関係ないが珍しく私の女性センサーが反応しなかったので、雰囲気と立場は大事なんだなと教訓を得ました。やっぱり手を出しやすいシュヴルーズが良いよね、後で路地裏でお世話してもらおうと思いつつ私はまたフリーナを見守ることにするのであった。
☆
劇団員ローウィックの依頼は、最初は主演となる代役を探す事だった。主演を務めるドルフィーの体調が芳しくなく、気遣ってのことであったがそれが露見し喧嘩別れしかけていたのにフリーナは遭遇していた。
本来であれば依頼は消滅していたいし、そもそもフリーナはもう『演じる』ような事をしたくなかったのもある。
500年演じ、今も旧水神としての振る舞いが求められる。だが、それに応えるつもりはなかった。予言は乗り越え、人間となった彼女は余生を自分の為に生きると決めていたからだ。
だが、フォンテーヌの為に戦っていた気持ちは変わらない。
劇団員達の話を聞き、皆が一つの目標を持ちながら各々が胸に秘めていたものがあった。それが、フリーナにとって無関係でもなかった。
「今日も相変わらず、ここは人が多いな……」
「当たり前だ、デートスポットだぞ」
「まぁまぁ……エピクレシス歌劇場の前でもあるからね」
フリーナ達は、ルキナの泉まで足を運んでいる。恋人達にも人気のデートスポットである噴水場だ。
なおここにはフリーナの提案、というよりはその話を聞いた同居人の提案を示した形でここに集まっている。
提案したのも、ここがデートスポットにもなる理由の一つでもある逸話の存在────全ての水は、ルキナの泉を通ると言われているからだろう。
「アレリーだって、居るはずよ」
彼らの団長、アレリーは連続少女失踪事件の犠牲者の内の1人だ。ロシ販売の片棒を担がされかけた際に口封じの為監禁され、その後は実験として原始胎海の水に溶かされて葬られる、ただ劇を愛していたフォンテーヌ市民の1人だった。
そして自身で劇団を起こす程劇が好きで、全ての水が通ると言われるここに来ないはずがない。ひと雫でも、彼女の意思があるならばと、皆でここに来たのである。
「あぁ、そうだな……アレリーに、不甲斐無い俺たちは見せれないよな」
「不甲斐無さなんて感じる必要もないさ。皆がここに集まってくれた、それだけでも彼女は喜んでいる筈だよ」
「……ありがとうございます、フリーナ様」
フリーナが先導するまでもなく、皆はルキナの泉へ向かう。周りからはフリーナを見て戸惑いが聞こえてくる、そのおかげか泉の前までは人混みも割れて辿り着けた。
ただ、フリーナだけは何人か執律庭で見た事のある顔が私服姿で混じっていたのに気づいている。過保護なヌヴィレットの仕業か、制服姿のエージェントも目を光らせている。あまり権力を恣意的に振るわれたくないが、今回だけは彼らの意思を尊重して甘える事する。
「アレリー……君の遺作は、必ず……」
皆、泉を前にして祈りを贈る。決意の表明であり、過去の記憶を整理する儀式であり、新たな結束を約束する為に、アレリーへと捧げる。
そして同様に、フリーナもまた祈りを捧げようとした時だ。ふと、水面に反射した自分のように彼らと自分が重なってくる。
「(僕も、本当はここに居れなかった。偶々、色々と、自分に都合の良い事ばかりが起きて、彼女とは違って……)」
アレリーという唯一の仲間を失った彼ら、フリーナもまた彼らを前にして、失ってしまった哀しさが募ってくる。
だからこそ、だろうか。フリーナとアレリー、そして頭の中に写る彼女の事が頭に浮かぶ。
「(いや……そっか、アレリーは団員達を守りたかった。それだけなんだ)」
水のどこかで、アレリーは眠っている。それは救いが無くて、やるせなくて、ぶつけようもない悲劇だ。ただ、ここで劇団が完全に消えてしまえば本当に彼女が居たと言う記憶すら失われてしまう。
「(僕も、僕に守られた1人なんだろうな)」
同様に、フリーナもまた500年前の約束を守り消えてしまった唯一の共犯者を想起する。
「(僕だけでも祈るよ、もう1人の僕に)」
フリーナも、片膝を付き祈りを捧げる。
守れなかった1人として、これから先を守りたいと願う1人として、どこかで漂う彼女へ黙祷する。どこかで、もう安らぎのままに消えた彼女にも、文句をいくつも思い付きながらも言えないかなへと、捧げた。
「(予言の後でも言葉を交わしたかったよ、フォカロルス)」
せせらぎが響き、群衆の中で彼女達だけの静寂が続く。どれだけ周りがざわめいていようとも、その祈りは続く。
周りの声など気にしない、ただこれは自分の中で整理しているだけなのだ。
明日を生きる為に、過去に感謝をして。
ただ、何故だろうか。
「お、おいおいおい!?」
「はぁっ!?」
「フリーナ様? フリーナ様!?」
「……ん?」
周りのざわめきが大きいというか、何というか、普通に黙祷をしている人達を鑑みていたらおかしい騒ぎ方をしている。
それにしては周りから注意の声も飛ばない上で、後ずさるような足音がいくつも聞こえる。
フリーナも自分が居るからかと考えたが、それにしては妙にだろう。
それでいて、その群衆よりも大きな水音が目の前に噴き出しているのには流石に気付く。
「え、な?」
「嘘だ、何で……」
ドルフィーといった劇団員達の戸惑いが聞こえる、流石のフリーナもそこで目を開けた。
ルキナの泉からはいつものように噴水が上がっているかと思いきや、まるで意思を持ったように停滞して大きな水球を作り上げている。
そして、その中には──────
「あ、アレリー!?」
水に消えた筈の団長、アレリーがそこに居た。
☆
最近、割と神経を使う事をしていた。どれぐらい疲れてるかと言えばフリーナが劇団の方で監督をして劇までもう始まると言われてしまうぐらいの期間は疲労感があった。
それは置いておくとして、何やらフリーナから直々に呼ばれている。
「ようこそ、バン。今日は久々の公演だから、しっかり見てくれよ?」などと勇んでいた彼女は、私をVIPの席まで送ってくれた。以前にフリーナが座っていた席だ、態々用意してくれたらしい。ただ以前と異なり、そこには椅子が二つある。
「来たか」
なんかヌヴィレットが先に座ってるんだけど。実は諸事情あって先週辺りから毎日通い詰めてたのに聞いてないんだけど。
「どうやら、君は上手く資料を役立てたようだな」
「……あれは助かった、急な頼みだったのに」
「構わない、私でも助けられない者だった」
とりあえず力を貸してもらった件があるので礼を言っておく、広大な水から権能ありきでも一粒の氷を探すのは手がかり無しは無理だったからね。
「それはそれとして仕事の話なら勘弁してよ、水仙十字の件とか割とやばかったんだから」
「無理強いはしないが、君には君の役割がある。ならば引き受けてくれると分かっていたつもりだ」
私が降臨者だからやべー案件任せてもええやろって事か? 良いわけが無いけど。反抗の意味を込めて目をやるが、意に返してくれなさそうだ。
「それと、看護師長殿がそろそろ顔を出して欲しいとの事だったが」
「それは勘弁してください」
何ならデカいカウンター貰ったんだが。
いやシグウィンは何か下に見た感じの調子乗ったメスガキムーブしてるのを感じ取ってたから、軽く捕まえて口を塞いだだけなのに。
腰が砕けて立てなくなったの見て満足したが、次の日から馬乗りになってその先をされそうになり脱獄して今に至る。
立てなくなりそうになった瞬間に足で持ち上げてグリグリしたが、凄い声出して震えながら何か目覚めちゃった感じに見えたのは気のせいじゃなかったらしい。
よし、メロピデ要塞には絶対近付かないでおこう。
「ところでフリーナの……彼女達についてだが」
「それは……いや、また今度で」
「……そうだな、そうするとしよう」
ヌヴィレットはまだまだ話し足りないようだが、劇が始まるようだ。彼も彼でフリーナの出る久しぶりの劇は見逃せないのだ。
「(劇を見るのは、フォンテーヌに来て以来かな)」
フォンテーヌに来てまだ2ヶ月も経ってないが、色々なことがあった。滅亡しそうな世界線が3つあるのはどうかと思うが、だからこそ出来た縁もそこそこある。
中でも、フリーナの事は気にかけ過ぎたかもしれないと思っていたりもする。流石に500年の境遇と相対した敵の大きさを鑑みて何も感じないわけがないけど、彼女が帰って来たら少しは気が楽になるのだろうか。
「(水の娘……ね、フリーナ達が重なるな)」
今回の劇『水の娘』は純水精霊と人の種族を超えた悲劇のロマンスだ。幼き純水精霊が人として生き、情を育み最中で正体が露見し、世界から枯渇した水を取り戻す為に……最後は水となり、自身を犠牲に消えて終わりとなる。
このような展開らしいが、最後まで戦い諦めなかった団長のアレリーを讃える為に悲劇で終わる話になったらしい。彼女が戻った事で脚本も大変だったとフリーナがニコニコしながら話していた。
ただ、知る人からすればフリーナにとってこの劇の意味合いは変わってくるだろう。いや、犠牲になる事で人を救ったという意味では隣の龍の方が見る目も変わる。
その終わり方はどうなるのかと、私も固唾飲んでいると。
「あれ、まさか……?」
思わず溢れたのだろうか、暗く静かな劇場に小さく響いた騒めき。劇に上がって来たのは、監督をして尚且つ名前すら出さない予定だと聞いていた彼女がいる。
フリーナ・ドゥ・フォンテーヌは、そこにいる。
☆
アレリーが復活した、それは大事件であったし後は色々と大変だった。それでも、劇をするということは変わりなく、そこにアレリーも合流している。
誰がどうやって復活させたかなど思い当たる所しかないし抱き締めてキスし続けたくなるが、公開日まで日がないので我慢した。そして、今日という日を迎えたのだ。
順調だ、順調そのものだとフリーナは劇を通して皆がしっかりと演じられているのを感じ取れている。
エピクレシス歌劇場の観衆を前にしても演技の自信を失っていないのだ、元々あった皆の積もった想いは団長が戻って来た事で再燃した程であり、あとは最後のシーン、物語の締めを行なって終了するまで来た。
「ドルフィー、大丈夫か? もうそろそろ……」
「……え、ええ」
ただ、フリーナが劇の出来栄えに自信を持ちながらも気を抜かずに周りを気にかけていた時だった。
「いや、待ってくれ。まさか病気が」
「どうかしたのかい?」
声をかける。そこには物語のメインヒロインとしての役を演じるドルフィーが舞台裏で腰掛けたままローウィックに介抱されている。様子を見るに、ただ事ではない。
「ドルフィーが……彼女の、病気が……薬は、治療薬じゃなかったのか?」
「……ごめんなさい」
ドルフィーが病気を患っていたのは、わかっていた事だった。元々、出されていた依頼はドルフィーが病気の為に役を演じられないと判断されたがゆえに代役を探すものであった。
しかし、彼女は医者から薬を貰って良くなって来たと言うので皆もそれ以上は言わずに、彼女に物語の看板を任せた。無理でもやりたいと思ってしまう気持ちも、分かっていたのだから。
「今日さえ、乗り越えられたら良かったの。でも……薬で騙し騙し出来たのも限界みたい」
だが、彼女の顔色は悪い。いつもより化粧を厚くして隠していたのだろう、とても役は出来そうにない。
そうこうしていると、様子を見にもう一人のまとめ役が奥から出てくる。
「ドルフィー、貴方の番が……」
団長のアレリーだ、出番の控えたドルフィーを探しに来たのだろう。そして、すぐに事態を察した。
「ローウィック、もう今日の出番は無いわね。ドルフィーを医者のところへ、頼むわ」
「団長……では、コリオの役は?」
「私がやる、この子は私が書いた子よ。任せなさい」
判断が早い、恐らく彼女の中では劇団員が離脱する事は想定していたようだ。元々彼女が行方不明になった経験があるのだから、団長としてでなくても当然かもしれない。
しかし、ローウィックはその言葉に頷こうとして踏みとどまる。
「いや、それは……団長はまだ人に戻ったばかりです、ダメですよ!」
「大丈夫よ、水神様にだって見てもらったんだから。ね、フリーナ様」
水神様とは、この場合フリーナではなく新しい水神の方であり、フリーナの同居人を指している。なので治療なり話なりを知っているフリーナならば、劇団員を説得出来るだろうと思っての目配せなのだが。
「……いや、バンは『欠落した自己の安定が済むまで、最低でも半年は安静にしてくれ』って言ったよ」
彼女は、水神の権能によって純水精霊から人へと回帰した。しかし、彼女の自己は人間であった頃と全く同じというわけではない。
純水精霊であった時は幾人もの人の意思が混ざり合い、一つの集合体としての意識を持つ人とは異なる存在になっていた。これは人為的に水に溶かされた被害者が多く、特異な現象であった事も起因するものの、彼女の中には彼女以外が混ざってしまった。
彼女が助かったのも意思の核となる強さ、団員達の呼びかけによる共鳴、そして偶々その類の事が出来てしまう権能者が力を貸すという奇跡的な噛み合いが成せた偶然の復活だ。
未だに、彼女の中には彼女以外の記憶もありつつ、彼女の中にあったはずの記憶もいくつか欠落している。アレリーは人に戻れたが、100%溶かされる前のアレリーには戻れない。
そんな状態で、役とは言え他者を演じる事は自己の安定を崩す事になる。最悪の場合は、離反した意識が自己を攻撃する事になる。
「あはは……やっぱり、ダメ?」
フリーナは、その気持ちを良く理解している。アレリーは絶対安静、自己意識が統合される迄は無理は出来ない。
「ダメですよ、団長! 折角、私達はまた集まれたんです! やっぱり私が……」
「この劇は私達の新しい門出でしょ? 最善を尽くしたいの」
「アレリー、監督としてそれは認められない。ダメだ」
「ですが、これ以外に……まさか」
だからこそ、だろう。フリーナは少しだけ、この話を受けた時から、何となく心のどこかで用意をしていた意思を、割って入り向かわせる。
「僕が出るよ、君は団長らしく皆を纏めると良い」
フリーナの提案に、皆が少し黙り込む。この中で1番適した案は、間違いなく彼女のそれだから。同時に、本来なら選ばない選択肢でもあったから。
「僕なら演じられるさ、コリオの役ならずって見て来たからね」
「フリーナ様……ですが、元からの約束を破らせてしまう事に」
フリーナは、元々劇から離れるつもりだった。今回の話だって自分の名前が出ない事を前提としているし、もう誰かを演じる事は忌避していたのだから。
「首を突っ込んだのは僕だよ? それに、僕だって今は劇団員の1人に数えてくれないのかい?」
だが、彼女とてこの場を何とかして劇を成就させたいと願う者の1人なのだ。その目を見た皆も、これで行くほかないと悟ったのだろう。ドルフィーを連れて、その場を去っていく。代わりに、信頼と静寂が残った。
「(いつも通り、僕は演じられるさ。大丈夫、大丈夫……)」
他に演じたことのある役ならば、こんな気持ちを舞台に上がった瞬間まで持ち込まなかった。自分と、ここまで重なるキャラなど無かったから。
舞台袖から出ると、観客の意識が刺さってくる。神を演じていた時と同じで、一挙手一投足を皆が見つめてくる。その全てに意味を見出したいから、演じるのは難しい。
ただ、この役そのものの意味は自分にとっても全てが分かるとは言えない。誰だってそうだ、人の全ては分からない。だから少なからず自分を乗せなければならないのだから、深みを出さないといけない。
これから、自分を捧げて水を取り戻す。コリオとして終わりを迎える終劇。ただ、どこか足がすくむ気持ちもある。コリオのように、自分だって消えていった自分が居る。そのおかげで、今を生きている。
彼女の気持ちに、自分を落とし込めるのか。その不安が滲まないように顔を上げる。
「(……え?)」
すると、雫が落ちてくる。いや、浮遊し循環している。大凡、人には出来ない芸当が劇場に起きている。
ただ、水を取り戻す演出にはぴったりだ。そして、そんな演出を、舞台の段取りを知っているものの中では、1人だけ。
彼は今か今かと、舞台を見下ろしている。
☆
劇についてだが、素人目に見ても大盛況であった。
拍手も去ることながら、口笛とか凄かったし、感極まって『フリーナ様お幸せに!!』みたいに叫んでた人も居た。そんな彼らには、久しぶりの役者をしたフリーナも恥じらいながら手を振っていた。
ちなみに私は水が戻って来たみたいな演出をしたのだが、実はあんな出すつもりなかった。フリーナが色々と思い悩んでるのが見えたから、水を少し出して一人じゃないよと言うぐらいのつもりだったのだが、隣のドラゴンが張り切ったのである。
何満足しながら無言で頷いて水出してんだ、良い空気吸って後方ドラゴン面してる国のトップと共鳴したせいかすごい事になった、演出的にOKになって良かったがやり過ぎだろ、帰りの空雲一つなかったぞ。
とまぁ、私はその後に劇団で倒れた子が居ると聞いたので治療に行ったりして、気付けば夜になっていた。
「それで、劇団は残る事になってね。僕は色々な所で監督をする事になりそうかな」
「そっか、忙しくなりそうだね」
「本当だよ、それにアレリーを呼び戻した事なんて僕が力を使い切ったって方便が無くなって困ったのに」
フリーナは劇団から名前を公表されたのだが、監督としての仕事が殺到しているらしい。今日は疲れたから来週にしてと本人が言わなければ、共に夕食は食べれなかったかもしれない。
そんな彼女の悩ましいような微笑ましい顔は、手にある困り事が原因か。
「これ、バンがくれたの?」
フリーナの手には、青い神の瞳がある。劇の中で、最後に神の瞳が落ちて来る演出があったのだが、それが何故か本物になっていたらしい。
ちなみに私にそんな力は無い、ヌヴィレットの方がまだ話をできるだろう。
「似合ってるよ、フリーナ」
「うぐっ……そ、そうやって茶化して……」
「本心なんだけどなぁ」
少し、頬を赤らめて可愛い反応を見せてくれる。彼女が神の座から降りれなければ、この笑顔は見れなかったのかもしれない。そう思うと、やはりあの時に無理をして良かったと感じている。
ただ、フォンテーヌ人の皆が神が居なくなっても普通にしてるのだけは分からないのだが……ヌヴィレットが何かしてるのだろうか、まぁ私には関係ない話か。
「でも……やっぱり、悲劇で終わらなくて良かったかな」
ただ、私は少し彼女に関わり過ぎていると思っている。彼女の人生の責任はある程度取ろうとは考えていたが、お節介も過ぎれば嫌になる。だから、彼女がどうしたいかを決める迄は見守っている。
それが彼女の最期、フォカロルスから頼まれた事なのだから。
「バンがフォンテーヌに来てから、僕の人生は色々変わった気がする。今はもう、ただのフリーナとして生きていけそうで……」
ただ、今の彼女を見たらもう十分に私の役目は果たしただろう。
「凄く、安心するかも」
上目遣いで微笑むフリーナは、私が後先を考えないカス野郎だった場合は迷わず押し倒していただろう。流石にここで同意無しの一線超えたら某ドラゴンのハイドロポンプが私を穿つのでやめておく。同意じゃないからね、我慢だ。お仕置の件は色々頑張って有耶無耶になってるのでセーフとカウントする、まぁ時効みたいなもんで大丈夫だろう。
「た、ただ、そろそろ別の安心も欲しいかなって、思ってて……」
しかし、何だろうか。
「バン、今日もその、一緒に……寝たいんだけど」
少し、雰囲気が、とても良い。
まるで、初々しい恋をした女の子からの誘いのような、穏やかで魅惑的な雰囲気がする。
「今日は、キスしても良いよ……?」
私はとりあえず、我慢という言葉を忘れる事にした。
☆
フリーナという1人の少女にとって、もはや寝てる彼に手を出すのは日常だった。
キスをするのは当たり前、舌を入れて舌を味わうのも慣れてしまい、最近では彼の膝や指を借りて自分を慰めているほどであり、彼女自身もう変わってしまったと自覚しながら彼が家に帰ってくる日は止まらなくなっている。
自分は手を出されたのだから少しぐらい良いだろうと始めたそれは、気付けば物足りなくなっていた。というのも、彼女は初めてされた時の記憶の衝撃が強過ぎたのだ、本当に残念で仕方ない。
「(さ、流石に、もう自分からキスをするのに満足出来なくなったからして欲しいなんて言えないし……♡)」
なので、自分から誘った彼女は湯浴みを済ませて寝室まで腕を組んで引き込んだ。もちろん、彼に愛してもらうための準備は整えている。部屋の雰囲気も、服も、香水も、彼女なりの全力だった。
妖艶さのあるネグリジェは千織に恥じらいながら頼んだし、男の人を誘う香水はエミリエに手配してもらったのだ。2人とも夜の事情なんていうセンシティブな依頼であったが、受諾して貰えたのは感謝している。
ただ、どちらも何故か心を殺したような空虚な目で対応していたのは気にかかったので、ストレスのかかる時期だったのかもしれない。
それは今度彼と一緒に挨拶にでも行く際にお礼をしようと考えているが、それはまた今度の話だ。今は、彼女が今日を迎えるのに全力を出したという事が大事なのだから。
「じゃあ、するよ?」
「うん……♡」
フリーナは心待ちにしていた、そして彼もその気である事に体温が上がってしまう。
またあの時みたいに力が及ばずに舌を捩じ込まれては唾液を飲まされてしまい、延々と彼の熱を教え込まれてしまうのだと、自分ってされちゃうのが好きな子だと自覚し始めたフリーナは静かに目を閉じた。
そして、その時を待ち────
「はむっ♪」
「ひゃっ!?♡ ふわあああああ!?♡♡」
捲りあげられ、露出した胸を吸い上げられていた。
当然、キスをしたいと誘った彼女は予期していなかった衝撃に悲鳴が飛び出てしまうものの、彼の舌は彼女のソレを転がし続けている。
このままでは不味い、頭が融けてしまう、そう思うも口は上手く動かない。
「待ってぇ!♡ 僕、そこまで許してなぃよぉ!♡」
「キスするのが口だけなわけ無いでしょ? ほら、こんなに固くして……はい、ぎゅっと♪」
「ふみゃあああああ!?!?♡♡」
片方を口で捕まり、もう片方を指で捕まえられると反りあげる程体を浮かしてしまうが、当然逃がして貰えない。
ただ頭の中で、知らない気持ち良いという電流が撒き散らされて麻痺し始めている。彼のキスで耐性ができたと思っていた彼女は、甘過ぎる考えだったと思い改める余裕もなかった。
「ひゃあああ!?♡ あ、あ、あ、あああああ!!♡」
途端に、彼女の体が一際大きく跳ねる。同時に、頭の中が真っ白になり体に力が入らなくなる。
「はぁ♡はぁ♡んあっ、ああ♡」
息を吸うだけで精一杯、そんな彼女を見下ろす彼の目はまだまだ治まっていないが、おいそれお見せては行けないような顔で涙目で言う。
「され、ちゃったぁ……♡」
もう、ここまでされたら全部されても仕方ないだろう。そんな言葉を聞いてしまった彼もまた、少しだけフリーズしたが彼女を起こして後ろから抱きしめる。
「んあっ♡バンの、当たってる♡」
「フリーナがえっち過ぎるからね」
「だ、だってぇ♡バンが、そうしたんだからね?♡」
もはや誘い方がズルいのだが、そういった知識があまり無いからこそ掻き立ててしまうのだろう。抱き締められた彼女は、そのまま彼に顔を向ける。彼もまた、彼女に求められるように顔を寄せる。
「んんっ♡んはっ、ちゅっ♡ちゅる、んあっ、もっとぉ♡」
当たり前のようにネグリジェの下に手を入れて彼女の小さな膨らみを楽しみ、そのままフリーナの入れてきた舌を絡めとって逆に啄む。もはや行為は互いに求めあったものである。そして、余裕の出てきたフリーナであったが。
「ひゃうっ!?♡」
互いの舌を絡みつかせている最中で、肩を震わせる。何が起きたのかと、顔をゆっくりと電気を当てられたように感じた場所に目をやる。
「フリーナのここ、つるつるして柔らかくて……狭いね♪」
「ふわああああああああっ!?♡♡♡」
胸を弄っていた両手のうちの片手が、彼女の股の中にある。下着を通り抜け、自分の体の中に彼の体の一部が入ってきている。そこだけマグマみたいに熱く、それだけしか考えられず、指がゆっくりと動かされるだけで頭が痺れてしまう。
「やぁ、んあっ!?♡ああっ!!♡」
「びしょびしょだなぁ、脱いじゃおうね♪」
抵抗らしい抵抗もなく、彼女の下着も外される。と言っても片足にはまだ引っかかっているが、隠すべきものは文字通りに丸裸にされている。
「んあっ、バン、そんな見ちゃ♡」
「綺麗だよ、フリーナ……中も、ね♪」
「んあっ♡や、ああ♡」
足を広げられ、股も指で広げられて中まで見られてしまう。桃色の穢れも知らないそれを露わにされ、もはや恥ずかしさも限界である。ただ、それ以上の事は当然始まる。
「じゃあ、キスしてあげるね」
「へ? キスって、今……っ!?♡」
彼女の広げた股の前に、彼が顔を寄せる。そして、そっと舌を出すと────
「きゃああああああ!?!?♡♡♡」
彼女の中に、指とは違う柔らかさをもったものが入っていく。ぴちゃぴちゃと淫猥な水音をたてながら、両足の付け根を掴んで逃がさない。彼の顔が自分の1番大事な所にあると理解すると、感度は更に高まっていく。
「ふわあっ!? あ、あ、そんなとこ♡ 舐めちゃだめええええ!! ♡♡」
先程まで跳ねていた体が、今度は何度も跳ねてしまう。頭の中を何度も瞬かされては彼の腕やベッドシーツをを掴んだりしているが、流れ続ける快楽の波は収まることはない。
「溶けちゃう!♡ 僕の、おかしくなっちゃう!♡ ダメになっちゃうよぉ!♡」
一際大きく、肩を跳ねさせると腰も浮き上がる。彼の顔に脱力感と共に何か出てしまった気もするが、そんな事を気にする余裕は無く、ただ息を吸い吐く事しか出来ない。
「はぁ、はぁ、はぁ、んあっ、あ、あ♡」
自分の体を隠す余裕はなく、大事な所をさらけ出して倒れる姿はフォンテーヌの市民にはとても見せることは出来ないし、知られてしまえば阿鼻叫喚の地獄絵図と化すだろう。
ただ、そんな事は欠片も気にしない男が彼である。
「ひぅっ!?♡ や、やぁ♡ そこ、触んないでぇ!♡」
彼女の股にある膨らんだそれを、彼は指で撫で始める。もう彼女に足を閉じる余裕すら無いのを分かっている彼は、痙攣して腰を逃がそうとして逃げれな彼女へ微笑みかける。
「フリーナには、いっぱい気持ち良くなって欲しいからさ……私、頑張るね♪」
「ら、らめぇ、僕、本当に、おかしく♡」
女の子の1番敏感な敏感な場所を、彼は丁寧に露出させる。そして、動けない彼女へ1度目をやりながらも、躊躇う事無く吸い上げる。
「わあああああ!?♡ あ、あ、あ、やああああああ!!♡♡」
ちゅうちゅうと音が聞こえてしまうほど、丁寧に舐め取りながら優しく愛でるが、フリーナは擦られる度に嬌声を響かせている。無論、手を緩めることはない。
「お豆さんヨシヨシされて気持ちいいねぇ♪ 可愛いよ、フリーナ♪ 声、もっと聞かせてね♪」
「ああ、あ、あ、んあっ!? あああああああああ!!♡♡」
そして、今日1番の震えた声を叫びながら、完全に力が抜けてしまった。まるで電池の切れかけた玩具のように、ベッドの上で痙攣した彼女は、意識すら朧気だろう。何もせずとも、直ぐに寝入ってしまう。
「やり過ぎちゃったかな、まぁこの後はもっとするけど……今日はお疲れだったもんね」
そんな、彼女の髪を梳きながら瞳を閉じかけた彼女へ目を合わせる。
「おやすみ、フリーナ」
好きな人に囁かれながら夢に入れる、そんな心地に浸りながら意識は途切れていく。予想よりも凄いことをされてしまったが、それはそれで体験出来たので、フリーナも次回には慣れるだろう。精神力という意味では神にも引けを取らないのだから。
そしてゆっくりと、疲労感と余韻を噛み締めながら、彼女は落ちていった。
「起きなよ、フォカロルス」
その言葉が届いたのは、意識の消えた刹那の後だった。
☆
倒れるように眠りについたフリーナは、静かな寝息をたて始める。色々と一日を過ごした上で夜までしたのだから自然だ。そんな彼女を回復させると、瞼が上がり薄目で開かれる。
「起きたかい、眠り姫」
私の呼び掛けに目が覚まし、体をおきあがらせる。ゆっくりと周りを見渡し、夜であることやどこかの部屋である事を理解したのだろう、その上で私に目を合わせる。
「ん、んん? 君は……バンパーか?」
「おはよう、目覚めはどう?」
「目覚め……いや、僕は生きているはずないだろ?」
フリーナではない。何故ならフリーナは眠っているのだから。だが彼女は起きている、何故ならフリーナではないから。フリーナの中に居た、もう1人のフリーナ────フォカロルスなのだから。
「君が死のうとするからだろ、まぁ死んでは居たけど」
フォカロルスは、神の座を破壊する為に自害した水の神だ。私とヌヴィレットの前で、水の欠片へ吹き飛ぶ程に散り散りに消えたのを覚えている。
あの時に、私は救えなかった。マハールッカデヴァータのように、記憶を犠牲に救うという手すら使えなかった。何故ならあの瞬間で彼女の犠牲無しに神の座を破壊する事は出来なかったから。
だから、発想を逆転して死んだ彼女の意思を掻き集めて擬似的な蘇生を行うという方法を取ったのである。意思だけではコップが無いのに水を汲み取るようなものでこぼれ落ちてしまうが、幸いにも一時的な器として使えた『神の心』と『人間としての器』が彼女の蘇生を可能とした。
後はフリーナの中で回復し、欠損を埋めて行けば蘇生が出来る。
実はこれは稲妻で似たような前例をやっており、そちらの方は依り代を狐の石像にしたが世界樹に『実はこれ、狐斎宮の肉体なんだよね』と書き込んで世界を誤魔化した上で生命の事象を操る草の権能で石像にも根拠を作って蘇生が出来たのである。ご褒美でいっぱいしたって仕方ないよね。
ただそのやり方だとフォカロルスは死んでいない判定になって神座は不可逆的に復活する可能性もあったのでフリーナの中へ託したのが今回の結果だ。
「成程ね、君が僕を蘇生したのか……なら、天理は上手く騙せたようだね」
「私に後処理押し付けたお陰でな」
「まさか、僕まで助けようとするとは思わなかったけどね。しかし、どうやって? 世界を誤魔化したというには、方法が……」
ただ、世界的な判定ではフリーナという1人の人間だろう。中に1人、それも元から同じ存在だったのだから、万が一にも神座を壊してブチ切れた天理が現れても気付く事は出来ない。
さて、前置きはこのぐらいにしておこう。
悩ましく自身の変化と疑問を解消しようとしてる彼女だが、今の状況には気づいていない。
「ん? あ、えっ!?」
いや、悩ましく頭を下げた事でようやく気付く。途端に、両手で自分の大事な部分を隠し始めた。
「な、何ではだけているんだ??」
フォカロルスは、そりゃフリーナの身体でいたのだから全裸である。それもベッドの上で、対面には私が半裸とは言え居るのだから意味が分からない様子だ。
仕方ないので、私はちゃんと教えてあげる。
「そりゃ、今から仕返しえっちするからだよ?」
「え?」
呆けたようにしているが、なんのために私が彼女を待っていたというのか。勿論、やられた理不尽に対してのお仕置でいっぱい楽しむ為である。
ただ、それを聞いて私が本気だと遅れて察し始めたら困るので1度押し倒しておく。
「逃がさなよ?」
「な、何を言っ……きゃっ!?」
私は、フォカロルスを蘇生したのは少なからず理不尽が頭にきたからだ。フォンテーヌの災厄を一人で止めるために死ぬとか、目の前で起きで良い気分はしなかった。
それはそれとして、私の事を前科一犯にした分のお仕置はしないと気が済まなかった。貴方のお陰で私は牢獄に囚われてヌヴィレットに仕事を詰め込まれて苦労をしたのだ、許すわけない。
「ちょ、ちょっと待ちたまえよ。これはフリーナの体だ、その、流石に良くないだろ? そう思う良識はどこかにあるだろう?」
フォカロルスも、流石に私の圧と目覚めたばかりで普通の女の子でしかない自分を鑑みて焦りが見える。
まさか目覚めて早々に行われるのは同意とか関係ないお仕置なのだから、私が仮にも鯨をどうにか出来る存在と分かっているから説得────もとい、命乞いをしているのは実に可愛らしいだろう。
ただ、それに対して私が言う事は1つだ。
「ごめん、犯罪者にされたから分かんないや」
「朝まで楽しむから、頑張ってね♪」そう耳元で囁いてから、夜を始める。
・
・
・
「嫌だぁ♡もう、イキたくな、あ、あ、あっ!?♡」
「胸だけで3回イケたねー♪ 後5回は、頑張ろっか♪」
「や、やらぁ♡ こ、こんな事して、絶対に許さな「はむっ♪」ひゃああああああ!? 吸っちゃだめえええええ!!♡♡」
・
・
・
「ひぅぅ、んあっ、あ、あうう!?♡」
「お尻、やっと飲み込めたね。可愛いよ、フォカロルス」
「はぁ、はぁ、はぁ、あぐっ、うう!?♡」
「どうかな、お尻気持ち良い?」
「こ、こんな、辱めなんて、僕は効かない! 力を取り戻したら、お前なんか「じゃあ、1回全部抜くねー♪」ふわあああああああ!?♡♡」
「ふふ、上手にイケたね? ほら、またするよ。力抜いて……うん、1個ずつ優しく挿れてあげるからね♪」
・
・
・
「あっ!? あ、あ、ああ!?♡」
「これは女の子の大事な所を吸って捕まえる玩具でねー、今は弱めにしてるけど、どうかな?」
「こ、これ、だめ♡ 謝るからぁ♡ 勝手に牢屋に入れたの謝るからぁ♡」
「大丈夫、謝っても謝らなくても変わらないから。ちゃんと、諦めてね♪」
「そ、そんな「じゃあ強くするね♪」ひぅ!?♡ あ、あ、あ、あ!?!?♡♡」
・
・
・
「や、やら!♡ こ、これダメになる!♡ ダメになっちゃう!!♡♡」
「お尻が嫌だからやめてあげたのに、我儘だねー。ひだはあるけど、お尻に入れてたのよりもずっーと細くて柔らかいんだよ? じゃあ、大丈夫だよね」
「い、いやぁ!♡ こんなのでイキたくない!♡ イキたくないよぉ!♡」
「ほらほら、お掃除してあげるからねー♪ おっ……ふふ、吹き出しちゃったよ? 流石は水の神様してただけあるね♪」
・
・
・
「ご馳走様♪ フォカロルスは変態さんの素養があったね♪」
「や、あ、んあっ、あぅぅ……♡」
「今日でかなり解せたし、次の夜で全部貰ってあげるからね♪」
バンパー
今回も相変わらずクズな男。一見して功績に見える件も裏があり、水に溶けて消えたアレリー個人の背景をヌヴィレットから見せて貰った調査資料で情報として獲得し、権能を用いる事と被害者家族や友人の想いを起点として収集、復活をさせた後に調整と称して30分以上唾液を交換させていおり、その後で処女迄食べるのは当然の帰結であった。
ちなみにフリーナの処女も食べるのだが、フォカロルスがえっちに忌避感を持っていたら大変だと想いひたすら褒めて甘やかしてドロドロに溶かす事になり『楽しくえっち出来たな、ヨシ!』とか考えてしまう。もう2話ぐらいで死ぬ、というか〇す。
フォカロルス
今回の被害者にして彼に前科をつける事の出来た英雄。しかし、その対価は大きく、恩人とは言え親密度がほぼ知り合い程度の間柄の状態にも関わらず前の小さい穴やらなんやらを思う存分を夜通し玩具で遊ばれてしまう。初日ではお尻とお口の処女だけで済んだが、翌日には大事な方も盗られてしまう。
フリーナ
ちょっとやそっとじゃ下がらない程の好感度に至ってしまった子、彼の事は何があろうとも手放したくないと思っている。
なお気づかない間(フォカロルスが起きてる時)に体が開発されており、翌日朝起きた後のトイレで屋敷に響く程の嬌声を上げると20分ほどした後に内股でフラフラしながら出てきたが、それを見つけた彼に捕まりお風呂に連れて行かれると軽く発散されて昼まで気絶するように眠る事になる。
ドルフィー
劇団員の1人、体調を崩して舞台を降りたが彼によって治療を受ける。その際は2人きりで30分ほど部屋で過ごすと、仲間達に潤ませた目元と首まで伝うほど溢した口元を手で隠して元気な姿を見せていた。
なお『これ以上に凄い治療をしたかったら、会いに行くね♪』とお腹を撫でられながら耳打ちされたので、後日彼女の自宅で心ゆくまで治療されてしまう。
アレリー
絶望の中で終わり、その先で彼に救われた子。なので当然と言わんばかりに初対面の状態で押し倒されると剥かれて色々と治療のついでに楽しまれてしまった。
劇団が監督をしてるフリーナを含めて3人が彼と肉体関係を結んでいる事に気付いている。指摘すると切られるのは自分だと自覚しているので関係を続けている。