※この作品はR-18です。

私は人間(倫理観)を捨てるぞ、旅人!!   作:札幌ポテト

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煙緋回

本番までいかなかったり、素肌を晒したり直接的な言葉や描写はしない限りはセーフだと思ってる。
→正直、すまんかった。

あとこの作品時系列バラバラだけど、割り切って読んでください。



法律家に慰謝料を体で払わせたい☆

7つある国の一つ、貿易が最も盛んな契約の国に私はきている。旅行というわけでもないが、ちょっとした旅である。ちなみにここには何度も来たことがある、それ相応の人とのつながりもあるが今回は旧友に顔を出しに来たわけではない。

 

「(璃月来るの久しぶりだな……まぁモンドには暫く顔出したくないからだけど)」

 

ロサリアの殺気がやばいのだ、ちょっと暫くは身を隠した方がいいだろう。具体的に何をしたかと言えばナニをしたのではあるが、ちょっとデリカシーがなかった可能性が高い。

でも楽しめたので私は幸せである、後悔はない。普段クールで素っ気ない彼女ではあるが、そんな態度も取れないように余裕を無くさせて楽しんだのはまずかったかもしれない。でも死にたくはないので久しぶりに璃月に逃げてきたのである。

 

それにただの逃避行では面白くはない、それなりに色々と暇を潰せる場所でもある。

なので適当な露店を見て回る予定だ、大通り側には相応に色々と格とか見栄えが一般的な露店は多いが、いつも回っているのを回るだけでは面白くない。

 

「(お、あっちの下で面白そうな匂いがする。まぁ雰囲気はアレだけど大丈夫か!)」

 

なのでちょっと薄暗い裏道にある露店へと向かう、一通りは少ないが穴場というのはどこにでもある。面白いものは見て触れてみなければわからないものだ。

 

「おいアンタ、今うちの商品を盗んだろ!」

 

「……え?」

 

裏道の露店は数が少なかった、しかしそれだけじっくり見れるという事でもある。なのに因縁をつけられた。

冒険者に喧嘩を売るのは色々とまずい気もするのだが、いつも握っている剣は宿におき、今はラフな格好で街に出ている。そのせいで一般的な外国人にでも見えたのだろう。

 

「俺も見てたぞ、そいつが盗んだ」

 

「これだから外国人は、ここはお前の国じゃねーんだぞ?」

 

そして示し合わせたように他の露店の店主達もやってくる。というか裏で繋がっているのだろう、あからさま過ぎでドン引きである。じっくり見たかったので地面に置いていた自分のカバンを見てみれば、わざとらしく商品が入れられている。

弄ってもいないカバンへどうやって入れるというのか、凄んでみせる彼らのやり口的にこうやって旅行者を狙っているのだろう。

 

ここは彼らの縄張りであり、鴨を取るための場所だったというわけだ。

 

「すぐに千岩軍が来る、だが……」

 

「どうだ、ここは金次第じゃ許してやらん事もないぞ。お前も捕まりたくはないだろ?」

 

「あ、そっか。普通に軍に行けばいいのか、あそこなら色々調べてくれるし」

 

全員ぶっ飛ばそうかなとも考えたが、千岩軍に頼めば万事解決である。七星にも多少は顔が効く人もいるし、逆に足元が暗そうな相手を合法的に締め上げられる。

仮に実力行使で黙らせても、過剰防衛なんて言葉を言われて面倒ごとになりそうだ。さっさと丸投げするのが良い。

 

「ま、待て待て待て!お前、この国で裁かれたら大変だぞ!?良いのか!?」

 

ただ、それはやっぱりやられて不都合なようでかなり焦っている。もう少し機転が効かせるタイプの頭を持っていれば根比べになっていたが、その必要はなさそうに見える。

 

「じゃあお互い身の潔白を晴らすまでやりましょうよ、ここには沢山外国人もいるみたいですし意見も聞いてみた」

 

と言い切る前に、後ろから棍棒が振るわれた。横目に見ると他の2人もナイフやナタを取り出しており、やる気満々である。だがこちとら不本意ながらも色々な奴等と戦ってきた冒険者だ、素人に毛が生えた程度の輩に遅れは取らない。

 

このぐらいなら元素を使わずとも、徒手空拳だけで黙らせられる。現に5秒もかからず、3人の詐欺師たちは地面に倒れることとなっている。

 

「流石にボロ出て手が出るの速過ぎるだろ、まったく……」

 

にしても行動が雑過ぎる、他に外国人の被害者は多そうだとは思ったがそれをきっかけにヤリにくるとは。頭はいそうだがそこまでこの国の平和に貢献するような立場の人間ではないのでとりあえず物色だけしておく。

 

「しけてるな、仕方ない。後は軍に任せて」

 

こいつら合わせて2万モラもなかった、しけている。冒険者協会でも任務を4つ行えば報奨金として1日に2万モラをくれるが、その程度である。璃月で大の大人が3人も暮らしていくには少ない手持ちだ。

だからこそこの手の悪事に手を染めているのかもしれないが。

 

「何をしているんだい?」

 

後ろから女性の声が聞こえる。態々こんな場所に来るなんて変わっている者だ、振り向くと美形な少女がそこにいる。

 

「お嬢さん、こんな所にいたら危ないぞ。悪い大人が溢れてる」

 

「安心したまえ、わたしはこういうイザコザの専門家だ」

 

いや、少女に見えるが意外と歳は上かもしれない。というか学校などの概念は塾以外にない璃月において言葉の端々に知識人の雰囲気を感じる。

 

「ところで君、彼らの資産に手をつけているが……法律違反だよ」

 

「盗人には何をしても良いみたいな法律は無いのか……?」

 

「そんなものあればこの国は冤罪に溢れているよ?」

 

しかもどうやら役人のように見える、そりゃ頭も良いだろう。だが私とて前世では真面目に倫理を学んでいたのだ、今その上で全部無視しているが。

 

「あ、じゃあ私への慰謝料って形で貰うのは?」

 

「ふむ……双方の合意がなく強引なのは法律を破るどころか人としても良くないぞ?」

 

全部正論である。なぜだろう、理詰めしてくるタイプの女性は基本最強なので勝てる気配がない。そもそも私が物色してたのも見られてるのでお手上げだ。

だが、彼女は襲われた私をしょっぴくつもりはないようだ。

 

「どうだい、私に調書を作らせるのは?こう見えて法律家でね」

 

「この国では法律家の押し売りまでされてるのかよ……」

 

契約の国とは言われているが、前世の○HKもこのぐらいの誘導能力があれば契約はウハウハだろうに。仕方ないのでその提案に乗ると意思を込めて両手を上げる。

 

「まぁまぁ、君もイザコザをスッキリさせたいだろ?」

 

現在進行形で色々と出てるのだが、それを言うと更にめんどくさそうなので頷く。もしかしたら今日は厄日なのかもしれない。

 

「さて、私の名は煙緋。君の名を聞こうか」

 

 

「これあいつらに金奪われた方が安上がりだった説ない?」

 

「何を言っている価格は良心的だぞ?それにああいった輩を野放しにするのはこの国に良くない」

 

「……次からさっさとぶっ飛ばして軍の詰所に放り投げとくよ」

 

「君は教養があるように見えて、まるでそれを放り捨てたような生き方をするね……」

 

色々と手続きが終わったのは、夕方になってからであった。昼頃にあったいざこざの調書作りに取り調べ、待たされる時間も長かった。タイムイズマネーとは言うが、マネーまで取られるのだからたまったものではない。

 

だが彼女の手腕は確かなのは素人目に見てもわかった。法律家として優秀なのだろう、そこでふと頭の中でとある人物と一部分ではあるが重なった。

 

「なぁ、勘違いなら申し訳ないけど……煙緋って仙人か?」

 

「違うが、どうしてだい?」

 

「それっぽい雰囲気を感じてな、まぁあの人は秘書であって仙人じゃないけど」

 

凛月の七星、その秘書を務めるとある御仁が重なったのだ。何故かはわからないが、半獣という事もそうそうないだろう。なので消去法で仙人と考えたのだが。

 

「なんだ、甘雨先輩のご友人だったのか」

 

「まぁ……うん、一応?」

 

ちなみに秘書の名前が甘雨である、彼女には一度だけダイエット効果があるとモンドで流行ったマッサージをちょっと色々してあげた関係である{ちなみに流行らしたのは私)。年相応に経験豊富かと思ったが、中々可愛い女の子であった。

ちなみに他の七星には出来なかった、当時は流石にやばい匂いを感じたので、状況が良い感じの機会があればトライはしてみたい。

 

「君はモンド出身と聞いたが、エウルア・ローレンスは知ってるかい?私は彼女と友人でね」

 

すると逆にあまり他人から耳にしない名前が飛び出してきた。

 

「……昔船かなんかで助けた法律家って君か」

 

そこでふと思い出した、エウルアが過去に凛月の仲良くなった法律家がいると言っていたことを。見たところ神の目もあるのでそんな柔な子には見えないが。

 

「おや、彼女とも友人だったか。意外に世間は狭いようだね」

 

エウルアが彼女と仲が良いのは馬が合うというのもあるが、他の理由もあるのだろう。ただ態々私の口から言う事ではないので、言うべきじゃないが。

 

「さてと、今夜食事でもどうだい?幸い懐は暖かいんだ、それに君の話には興味がある」

 

「それ私のモラで暖かくなってるだろ」

 

「ご明察だね」

 

なかなか良い性格をしている。ただ私は流石にラフ過ぎる格好を変えたいので一度宿に戻ることにする。

稼いでる人間ぐらいしか行けない料理屋に行くのは、流石にドレスコードはしっかりしないとである。

 

 

日が沈み、辺りを闇と静寂の覆う璃月。煙緋はただ待つのも暇なので、一度今日の仕事に使った資料を家に持ち帰っていた。法律とは過去の正しい事を記したものとも言える、こういった事例の積み重ねが新たな法を作るのだ。なので丁寧に仕上げたそれは出来る事なら迅速に保存しておきたいのである。

 

「私に、何のようかな?」

 

だが、そんな彼女の周りに不穏な影がある。

 

「法律家さん、ずいぶん俺たちのビジネスを邪魔してくれたようじゃないか」

 

数にして5人程度だろうか、態々彼女をつけてきたのは彼女の手元にある資料が目当てというよりも、彼女自身のように見える。

彼らは露店で詐欺行為を行なっていたグループの実行犯に司令塔として働いていた主犯である、それを煙緋は直ぐに見抜いた。

 

と言っても彼らのような人間に突っかかられるのも初めてではない、全ては契約を遵守することによる平和のために、彼女は動いたに過ぎないのだが。

 

「ふむ、ルールを破っている君たちがしているのはビジネスではなくただの組織犯罪だぞ?まぁそんな正論で君たちは止まるわけもないか」

 

仕方ないので彼女は自身の神の目を赤く光らせる。あまり騒ぎを起こさない彼女ではあるが、正当防衛となれば話は変わる。幾度となく不埒な輩を粉砕してきた、炎の捺印による犠牲者が今日も増えるだけだ。

 

「っ!?」

 

しかし視界に映る世界が突然、湾曲する。同時に制御しようとした神の目の力も霧散していく、というよりは感覚が曖昧にされているようだ。それは足に力が入らなくなるほどで、彼女はその場にへたり込んでしまう。

 

「こっちはもう色々調べてるんだよ、法律家の煙緋さん?神の目を持ってるアンタを正面から襲うほど俺たちもバカじゃないんだよ」

 

煙緋は有名人だ、無論彼女についての情報も真偽に問わず溢れている。法律家として時には矢面に立って解決する彼女は優秀であるが、戦闘面においては経験値というものが実力に反して少なかった。

 

最近、宝盗団の間で作られている昏睡状態に陥らせる霧が溜まった瓶、それが裏世界では取引されている。知っていれば対処も出来たとは思うが、知らなかった彼女はもはやただの少女と変わりがない。

 

「は、離せ!お前たち、何をしているのか……っ!?」

 

そして、そんな法律家としておかたく正義感を持った少女に対して肉欲が向くのも必然であっただろう。

 

「さてと、色々と溜まってもいるんだ。少しは楽しませてもらわないとな」

 

袖や靴、取りやすい衣服から取り外されていく。混濁しているが辛うじて残っている意識による抵抗も、彼らを興奮させるカンフル剤にしかなっていないようだ。

 

「や、やめ……!!」

 

そして、胸元や脚部を守る彼女には帽子を守る余裕はなかった。

 

「ん?なんだこの髪飾り?」

 

男の1人が頭にあった白い角を触る、物珍しいので取り外そうだしたのかもしれない。しかしそれは取り外せそうにはない。

 

「待て、これ生えてるぞ!仙獣ってやつか?売ったら暫く遊べそうじゃねーか?」

 

「化け物が法律家してるなんて、凛月じゅうの笑いものじゃねーか」

 

途端に、彼らの下衆な笑いが耳に響いてくる。別に彼女の父親が仙人である事は周知の事実とまではいかないが、人とは違うものとして迫害を受けたのは初めてである。

他人を尊び、法を知る。それが彼女にとって尊いものなのだ、しかしそれを踏み躙るような者たちに煙緋の考える理想は実現する事はないと言われているようだった。

 

「ほら、そろそろ焦らしも飽きてんださっさと……」

 

胸元を抑えていた手も、簡単に払われた。彼女の大切な何かが失われる、その衣服に手をかけた時だった。

 

「済まないが、そこをどいてもらえるか」

 

男達の背後から、冷たく重い声が響いた。

 

 

男達は手を止め、声の方を振り返る。そこには1人の青年が右手に鞘に収まった剣を握っている。

 

「彼女とは、食事の約束をしていてな」

 

瞬間男達全員の腕が折れた、それもわかりやすく折れている。昏睡している煙緋は気付けていないようだが、あまりに無慈悲な攻撃にショックで失神するものもいる。

 

「お前、こいつがどうなっても良いのか!?人の口に戸はたたねぇ、捕まった俺たちは軍の人間に言いふらすぞ!!」

 

その中で、頭らしき男が抵抗とばかりに叫んでいる。既に腕は折られているが、なけなしの意地の汚さを発揮している。

 

「勝手にしろよ」

 

そんな彼の口を蹴り上げて黙らせる、他の者たちは気骨のないのかただ泡を吹いて皆失神してしまった。一応万が一にも殺さないようにぶっ飛ばしてはいるが、それでも彼等には臨死体験だったのだろう。

 

「大丈夫か、煙緋?」

 

そして全員を黙らせたので、次は煙緋の元へ向かう。一応手持ちに回復系の魔法瓶があったのでそれを飲んで回復を行う、すると朦朧としていた彼女の意識が徐々に目覚めていく。

 

「バ、バンパー君か……どうしてここに?」

 

「早く準備できたから川から覗き……川の雰囲気が良くないと感じてな。嫌な予感がしたら案の定だ、霧は散らしたが具合はどうだ?」

 

女の子って出かける前に身だしなみを整えるじゃん、で川で行水する子もいるって噂もあったから大急ぎで煙緋を迎えに行ったのだ。他意はあるけど結果オーライである。

 

「だ、大丈夫だ。約束までまだまだ時間はあっただろうに、助かったよ」

 

すると煙緋はすぐに気丈に振る舞って見せた。乱れた衣服をマントをかけてとりあえず隠しはしたが、その顔には曇りが見える。

 

「……震えてるぞ」

 

手や肩が微かに震えているのだ。無理もない、この使われた魔法瓶については知っているがモロに食らえば無抵抗な人間が一人できてしまう。ただこれは空気中での合成物質の滞在時間が少ないので実は目眩しぐらいにしか役立た無く、数秒息を止めていれば対処出来る道具なのであまり流行っていないが初見殺しでは無臭なので最強かもしれない。

 

「済まない、今日の食事はキャンセルしてもらえないか?思いのほか私は打たれ弱かったらしい……」

 

そんなしおらしい彼女を放って置けるほど、流石に私は人間はやめていない。

 

 

「何から何まで済まないな、ご飯までいただいてしまうとは……」

 

「無骨な料理ではあるが元気は出る、ゆっくり食べてくれ」

 

あれから、軍を呼んでしょっぴいて貰った。煙緋や私は今日は疲れているのであいつらを絞った後に後日事情聴取は受けると話、そのまま2人で煙緋の家へと向かった。

そこで冒険者としても大学生や社会人としても一人暮らしをしてきた経験から心も身体もあったまりそうな料理を作った。幸いにも、材料は彼女の家にあり合わせではあったがあり、彼女の表情は少し柔らかくなっている。

 

だが、シチューを片手にした彼女はふと何か思ったのか手が止まる。

 

「君は、私のこれを軽蔑するかい?」

 

そう言って、彼女は自分の頭を指さす。そこには白い木の枝のような角がある、私が彼女を甘雨と重ねたのはこれを感じ取ったからかもしれない。これすなわち、彼女は純粋な人間ではないという事でもある。

 

「人でも仙獣でもない存在、どちらにも交われない存在、そんな歪な存在をどう思う?親の愛を受けていたとしても、君はどう思う?」

 

人と仙獣、正直この世界に来てから魔物などいるので人間とその他という考えをあまりしていない。なので私の答えなぞ大したものではないが、彼女は何かを求めている。

 

「さぁね、ただ私は……人が好きだよ」

 

そう言うと少し、彼女の顔が暗くなる。普段から気にするような性格には思わなかったが、今思い詰めているのは先程の輩に何かを傷つけられたからだろう。しかしそれが何かを推察できるほど頭も良くないので、私はそのまま自分の意見を言うことしかできない。

 

「人のように他者を尊重できる生物は少ない、それが出来るなら私からすれば同じ話し相手だ。だから……どんな姿であろうと煙緋は煙緋だ、今日1日いただけで契約を重んじてクソありがた迷惑奴だとは思うけど、法律家として1番正しくて頼りになる。1番ハッキリした存在だよ」

 

正直後半の方がかなり本音ではあるが、面倒ごとはごめんである事も本音だ。すると彼女は私の答えに対して少しだけ目に光を戻す、同時に少しずつ笑みをこぼし始めた。

 

「何だか、種族だとかそんなのを気にしたのがアホらしくなるよ。まぁ元からあまり気にしては居ないがね」

 

「……なんか赤裸々に語って私だけなんか恥ずかしいんだが」

 

「良いじゃないか、君だって美少女の肢体を見たんだ。お互い恥ずかしいで終わっておこうじゃないか」

 

なんかとんでもないブラックジョークが飛び出してきた。先程まで男達に囲われて色々されそうだった少女とは思えないほどの肝の座り方である。少しは見習いたいが流石にブラックジョークまでは乾いた笑いしか出てこない。

 

「元気が出た、今日は泊まると良い」

 

「……傷心中の女性の家に泊まるのは不味くないか?」

 

「安心したまえ、もう傷も何もない」

 

「そう……なのか?」

 

一瞬頭の中で色々巡ったが、流石にこの流れで色々するのは後々不味そうな気がする。それに私はシチュエーションを多少大切にするのだ。

 

「私が許すんだ、気にしないでくれ」

 

ただ、そんな笑顔に思わずドキリとする。いつも仕事モードのようにしている彼女でも、実は中身は普通な所もあるのに気づいてしまったのかもしれない。

 

これがギャップ萌えか……悪くない。ムラムラしてきた。

ただ唐突に襲いかかるのはただの犯罪者である、機を待とう。

 

 

朝、目覚めると全身を祝福する日差しと耳に心地よい料理の音が聞こえてくる。普段は経験しない後者の音は、今日だからこそ聞こえてくる。最低限の身だしなみを整えて、煙緋はダイニングの方へと向かう。

 

「おはよう煙緋、目覚めは良さそうだね」

 

キッチンでは野菜を切るバンパーがいた、冒険者という事もあってか家政婦も驚く程の料理技術を持っている。昨日は仕事を請け負った相手であるがその後は暴徒から救われ、その落ちかけた心まで救った男である。

 

普段異性を家にあげることのない彼女でも、気を許しても良いと思えるだけの事を彼は1日でやってのけている。それだけ誠実な人間であるとも。

 

「あぁ、昨日は済まなかった。改めて今日は食事にでも」

 

好ましい人間だ、法律や倫理観も口ではめんどくさそうにしても守ろうという気概は感じる。実のところ教養もそれなりにありそうだ、そこについても深掘りして聞きたいので改めて食事に誘った時。

 

「うおっと!?」

 

不意に足がもつれた、寝起きだったからというのもあるし足元に客人の荷物があったという事もあるだろう。咄嗟に彼も庇いにやってくるが、勢いをそのままに倒れ込んでしまう。

 

「だ、大丈夫か?」

 

「ふぶっ!?」

 

大丈夫、そう答えようとするが声が出ない。口元が塞がれているようだ、しかしあれだけの勢いで倒れてもお互いに無事な事は僥倖だろう。

 

「(イタタ、私はどこに飛び込んで……ん?何か顔の前に柔らかいのが……)」

 

すぐに煙緋は起きあがろうとするが、目の前にある感覚に疑問を覚える。今の自分は恐らく彼に庇われたのだろうと推測はできている、だがこの部位はどこかと考えてしまったのだ。知識がある者だからこそ考えてしまったのかもしれないが。

 

「待て煙緋、じっとしてくれ!その、まずいことになる!?」

 

その答えに、そこが何処かはすぐに気づいてしまう。声の遠さや背中にかかる足の重みなど、とんでもない場所にいるのだと気づかされてしまう。

 

「(な、なんて事をしてるんだ私は!?早く退かなければ……!)」

 

咄嗟に起き上がろうとするが、彼の足が引っ掛かり逆に顔を押し付けてしまうことになる。先程までは意識してなかったが、今は認識してしまっているそこに、彼女は顔を紅潮させていく。

 

「(な、何か硬く……っ!!??)」

 

足が緩むのに少しだけ時間がかかった、その間彼女は彼の股に顔を埋めていたのである。起き上がると、彼女は後退りしながら今の現実を分析し始める。

 

目の前には態々朝食の準備までして自分を昨日から労ってくれたバンパーが気不味そうに目を逸らしており、その彼に対して自分は何をしたのかを頭の中で理解し始め、目の前の彼の状況も理解する。

 

「す、済まない。わざとではないんだ!その、わざとでは!!」

 

「……いや、良いんだ。事故でも故意でも結果は変わらないし」

 

「君の何かは変わっていないし失ってない!そのノーカウントいうやつだ、だから……」

 

だから、なんだというのか。そう言って焦って答えるも、事故だから許されるとも減刑されるとも昨日の今日では口が裂けても言えない。

 

「でも煙緋、興奮してたみたいだけど」

 

「ち、違っ……!!」

 

事実、彼女とて女性なので異性に触れて少し昂っていた。でも理性で押さえつけていた範囲である、顔は真っ赤にして違うというのは烏滸がましいのではあるが、そうとしか彼女も答えられない。

 

「それに法律家が自分自身の弁護をされると……その、今後は気をつけた方が良いよ。不快になる人もいると思うから」

 

このままでは、彼との関係がここで終わる。それは何も返せず、なんなら仇で返してしまった煙緋には出来ない。こんな形で互いの関係が終わってしまうには、今の彼女には惜しすぎる。

 

「ま、待ってくれ!私が悪かった、君の国ではこの場合はどうなるんだい!?」

 

ゆえに、彼女はこの瞬間だけ自分の国の法を考えないことにした。

 

 

前世の私の世界には、有名な法律がある。

 

[目には目を、歯には歯を]これは四大文明にあったハンムラビ法典にある法律だ、事故であろうと故意であろうと相手の腕を折ったら自分の腕が折られる。

そして、私はこれを煙緋に教えてあげた。私の国の法律とかでも何でもないが、彼女がそれを知る由はない。つまり今回は合法的に楽しめるという事である。

 

「ほ、本当にするのかい?その……私にされたんだし君も気分が良くないんじゃ」

 

「でも、本人にやらないと変わらないだろ?」

 

「そういうものなのか……?」

 

彼女は私に対して色々と負い目がある、なのでこれを否定はできない。しかし今から何をされるのか分かっている彼女はベットへ横になりながらもまだ抵抗をしようとしている。

 

しかし、それはもはや私の欲を刺激するカンフル剤にしからないのを彼女は分かっていないようだ。

 

「そ、その……恥ずかしいから……あ、灯りは……消して欲し……」

 

もうこれからの事は受け入れてはいるようだ、だが彼女はどうなってしまうか分からないのだろう。だからせめて顔は隠したかったようだが。

 

「煙緋」

 

「……な、なんだい?」

 

「だめだよ?」

 

私は彼女の全てを楽しみたいので却下である。同時に、私は両手を彼女の両胸に突っ込んだ。

 

「ふわぁっ!?」

 

無論、直接である。時間とは有限なのだ、私は今までに何かの偶然や事故で知り合いがやってきたりと途中で邪魔が入ってきた事は沢山あった。だからこそ、最初から全力で楽しませてもらうのである。

 

「ま、待て!もっとゆっくり……!?」

 

彼女の顔を見てみると初心なようで、他人から触られた事はないように見える。今の彼女には体感したことのない感覚が全身を覆っているだろう、それを初めて与えるものとしては背徳感が湧いてくる。

 

「煙緋って、胸は小さいけど形は整ってるよね。普段からスタイルの意識とかしてるの?」

 

撫でるようにボディラインをなぞっていく、そしてそのままゴール地点をなでていく。

 

「そ、そんなのしてなっ……ひゃぁ!?」

 

ちなみに感触は凄い、私の拙い語彙力では言葉にしづらいがきめ細やかな肌がほんのりと盛り上がっており、全力で楽しむという事は出来ないがじっくりとほぐして楽しめるタイプだ。

言葉でも攻めてみるが、彼女は受け答えをする余裕はギリギリあるようだ。ならもう少し感度を上げてあげよう。

 

「私の股に挟まって興奮してたけど、煙緋ってもしかしていやらしいのかな?今もこんなに声を出してるし」

 

「そんな……っ!?そんな、ことな……ふわぁぁぁ!?」

 

否定しようとしていたのでその時に固くなり始めたポッチをつまんで少し持ち上げてみる、すると凄い。彼女の余裕のない様子がさらに加速した、ベッドシーツを掴んで耐えようとしているが声は漏れ続けている。

なんならもう「あっ!?」と「ひゃん!?」しか喋れていない、もうかなり満足感はあるがもう少し楽しませてもらおう。

 

「でも、体は正直だよ。君のここは喜んでるみたいだし」

 

「だ、だめだ!もうそこを弄るのは……っ!!??」

 

親指でこねると反発して起き上がってくる、何度もぐるぐるとこねてみるとその度に起き上がってくる。彼女の反応も同時に良い。

 

小さい程反応が良いと聞いた事はあるが彼女のそれはかなり良いらしい。じっくりコネコネしてもいいが、また大きな反応が見たかったので今回は摘むだけでなく強めにコリコリっとしてみた。

もはや限界の彼女に特大の感覚である、結果は見るまでもないがその顔を見るために明かりをつけているので、しっかりと目に写させてもらう。

 

「あっっっ!!??っぁぁぁ……!!!??」

 

最後の時は声を殺したかったようだ、少し残念ではあるが必死な彼女の御尊顔を拝むことができたので満足だ。肩や体で息をする彼女は全身から凄い汗をかいている、とても色っぽい。なので直後ではあるがまだ忍ばせていた指で先っぽを優しくこねてみる。

 

「はぁ…はぁ……っっ!?」

 

まだ続くと思ってなかったのか、彼女の体が少し跳ねた。もはや手をどかせば服の上からでも確認できそうなほどに成長したそれは、まだまだ楽しめそうだ。

 

「さて、次は……」

 

だが本番とは、お互いに生まれた姿になってからの話である。私は彼女の胸部を隠す最後の衣服に手をかけた。

 

「い、良い加減にしろ!!」

 

「へぶぅ!?」

 

が、それより彼女の右フックが私の顔面を的確に捉えていた。こりゃ世界が取れるぜ……!

 

 

「あそこまでするなんて、正気かい!?私はやめてと何度も言ったんだぞ!?」

 

「股に煙緋がいたとき、私もそう思ったよ」

 

「うぐっ……それを言われると……」

 

「実は故意だったりする?」

 

「だ、断じてない!本当だからな!?」

 

ちかみに股に挟んでて同じ気持ちというとはウソである、めっちゃ私も興奮してた。というかあの流れになる確証はあったのでわざと太腿で挟んで中々抜け出せないように自然に足を組んでいたので計画通りである。やはり私はいかがわしい事を考える時だけはIQが200以上に跳ね上がるようだ、天才かもしれない。

 

「もう良い、この事は相殺する。お互い今後は普通に過ごしていけば良い」

 

「でも君私に会うたびに股間を見て思い出すんでしょ?」

 

なんかもうちょっとセクハラ出来そうだ、しとくか。

 

「そ、そんな事はないからな!?君こそ私の胸をいじり倒して何か考え込むんだろ!?」

 

「当たり前だ、忘れるわけないだろ。あのスベスベした感触は仙獣由来だったりする?」

 

「開き直り過ぎだぞこの変態!!」

 

そう言って両胸を手で隠しながら睨みつけてくる。すごく良い、背徳感がいい。こんなに貞操を大事にしてそうなのにさっきぐちゃぐちゃにした彼女を思い出すだけでご飯は3杯は食べれる。

今後自分を慰める時にこの時を思い出して悶えたりすると思えば尚良い。

いっそのこと初めての感覚の感想を聞きたいところではあるが、ここから先はやばそうなのでやめておく。

踏み込むと手が出てきそうだ、最悪法まで台頭してくる。私はこのギリギリのラインを見抜けるスキルが育っているので分かる人間なのだ。

 

ただ彼女の赤面した顔は最高だったのでまた今度会ったときの楽しみにしておこう。

 

「君みたいな奴は、隣で正してくれる奴がいないとダメだな。またイザコザがあれば誰かが後処理に働かなければならんぞ」

 

「なら煙緋が私にはいるから、それでいいよ」

 

私には彼女がいるので少なくとも璃月にいる間は心配しなくていいだろう、法的にやばかったら法律家に頼むのが一番だし。

 

「そ、そうか……」

 

そう言って両手でお茶を飲む彼女の頬が少し赤い気がする。まだ怒っているのかもしれないが、そろそろ落ち着いて欲しい。

落ち着くといえば、私はちょうどいい機会なので一つの疑問を煙緋に投げかける。

 

「なぁ煙緋」

 

「な、なんだい?」

 

なぜだろう、煙緋が少し斜め下を見ながら髪の毛をクルクルと手で弄っている。めっちゃ照れてるようにも見えるが流石にあそこまでした人間に照れる事はないだろう、なので思い切って聞いてみた。

 

「猥褻罪で訴えられた時の逃げ方ってわかる?」

 

そういえば私、モンドから高跳び中だった。ここは法律家の意見を聞いておいて損はないだろう。

 

「私には君の頭をもう一度殴ることしかできないぞ」

 

彼女の法律本には重さがあった、現場から以上である。




Q.股に飛び込んだら金◯を痛打して大変な事になるのでは?

A.主人公「ちゃんと意図してやったので太腿にズラして受けたから大丈夫、そのぐらいの動きならギリできる」

これR-18にした方がいい?(内容は基本変わらないし本番はない)

  • した方がいい
  • しない方がいい
  • そんな事より樹脂が足りない
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