次話投稿します。
(疲れた……)
あれから自分でも分からなくなるほどアイリスとヴィクトリアの二人と3Pをヤッていた俺はようやく満足した二人に解放されたが、体の疲労感が凄まじい……。
まぁ、俺も我を忘れるくらいに夢中になっていたのが原因ではあるが……。
「あ、あのゼロさん……」
「だ、大丈夫ですか?」
俺からソウルを全部搾り取るんじゃないかと思うくらいに俺を求めてきた二人は特に疲れた様子もなく流石にやりすぎたと感じたのか、恐る恐る俺の様子を窺うように話しかけてくる。
「あのまま絞り殺されるかと思ったな……」
「あう……」
「も、申し訳ございません……ゼロさんのソウルがあまりにも美味しかったので」
俺がそう言うと二人は申し訳なさそうにしながら謝ってきて、やりすぎた事に関しては申し訳なさそうにしている。
そう思うならもう少し早めに満足して欲しかったがな……。
と言うか、ソウルに美味い不味いってあるのか……。
「その……せ、責任は取ります!あなたのメイドとして一生仕えさせて頂きます!」
「……えっ?」
経緯がどうであれひとまずヴィクトリアにソウル自体を与える事自体はできたので、これから先に進むことについて考えようとした瞬間、彼女からいきなりのトンデモ発言に俺は再びフリーズしてしまう。
責任を取るってそう言うことじゃないと言うか、普通そう言うのは男がするんじゃないのだろうか……?
「お、おい……ヴィクトリア」
「大丈夫ですっ!ちゃんと働きますっ!みんなからは良くドジとか言われてましたけど、そんなことはないですっ!」
「いや、その……」
「そ、それに……よ、夜伽もできますので……いかがでしょうか……?」
夜伽と言ったところで何故かヴィクトリアは恥ずかしそうに顔を赤らめるが、さっきまでアイリスと一緒にノリノリでヤっていたのに何を恥ずかしがる必要があるんだ……。
まぁ、終わってから冷静になった事で恥ずかしくなったとも捉えられなくもないが。
それよりも責任を取ると言って一生仕えると言われてもな……。
「あの、ゼロさん……このまま放っておくのも可愛そうですし、受け入れてもいいと思います」
「むっ……」
確かにアイリスの言う通り、こんな所にヴィクトリアを一人で置き去りにするのは俺としても避けたい所ではある。
しかし、彼女が俺に仕えると言われても安全な所に避難させなければならないと言う問題をどうにかしないといけないだろう。
この屋敷も何時魔獣が中に入り込んでくるか分からないし、だからと言って娼館へ送る訳にもいかない。
なのでおいそれと、はいとは言えないが……。
「まぁ、俺に仕えるって言うなら別にかまわないが……」
「ありがとうございますっ……!精一杯ご奉仕させて頂きますっ!何かあればすぐに傍へ駆けつけますので……。よろしくお願いしますねっ、ご主人様……?」
「あ、ああ……」
俺が仕えてもいいと言う返事にヴィクトリアはずいっとこっちに近づき、喰い気味に仕えると言ってきたのでその勢いに俺は思わずたじろいでしまう。
と言うか、この場にいる全員がまだ裸のままなのであまり近づかれると目のやり場に困る。
「でも、この後はどうするの?この街に安全な所ってなさそうだけど」
「あ、それは……」
俺に仕えるようになったのはいいが、この後はどうするのかって言う、俺が思っていた疑問にアイリスが問いかけるとヴィクトリアはやはり考えてはいなかったらしく、勢いだけであの言葉を言ったと言うのが表情から読み取れた。
当たり前だがこれから俺たちの行く先の事を考えると、戦う事が出来ると思えない彼女を連れていくなんて事は出来ない。
「い、一応、この屋敷には魔獣避けが施されていますので暫くは大丈夫だと思います……」
(本当かよ……)
確かにこの屋敷には外の魔獣が入ってきていないが、それは裸の王がいたからこそであり、俺たちが奴を倒した事でその魔獣避けも無くなってしまう可能性だってある。
もしかしたらその魔獣避けはエルマの店のような物かもしれないが、あれだったとしても安全と言う保証はないかもしれない。
だからと言ってこの街の中に安全な所は他にあるかと言われると、街に来たばかりの俺達では思い当たる場所がすぐに浮かばないのが現状だ。
「まぁ、いい。どの道ここ以外に安全な所は無いだろうし」
「ですね……」
ひとまずヴィクトリアにはこの屋敷で待って貰う事にし、俺達は当初の予定どおりロストエンパイヤへと向かうとしよう。
最初はアイリスにヴィクトリアを守って貰おうかと思ったが、彼女は俺より戦闘が出来る訳じゃあないからすぐにこの考えは却下した。
お互いに離れて行動しているうちに彼女たちが魔獣化したり死亡したりなんて事にもなりかねないしな。
「あ、そうです」
俺がそう考えているとヴィクトリアは何かを思い出したかのように部屋の隅に行き、すぐに戻ってきた。
「よかったらこれをお使いください」
彼女が持ってきたのは小さな鍵で、恐らくこの屋敷の何処かで使える物なのだろう。
「これは?」
「はい、この屋敷の裏口の鍵です。これを使えばロストエンパイヤに行けると思います」
「ほぉ……」
どうやら裸の王はこの街の領主であると同時にロストエンパイヤまでの道を守る番人でもあったようだ。
恐らくではあるが、俺達がこの街でどれだけロストエンパイヤまでの道のりを探し回っても見つける事はできなかったかもしれない。
何故こんな道のりになっているのかは良く分からないが、ヤーナムでも似たような感じはあったから気にしない事にしよう。
そこは俺達の目的には関係ないことだしな。
「それならありがたく使わせてもらうとしよう」
「早速役にたてたね」
「はい!」
俺達に先へ進めるきっかけを作れたからか、ヴィクトリアは満面の笑みを浮かべて嬉しそうにしており、彼女に尻尾があったらめっちゃ振ってそうだ。
まぁ、喜んでいる所悪いが……。
「そろそろ服を着ようか」
「えっ?……あっ!」
「はぅ……」
俺の言葉に二人はようやく自分達がまだ裸のままと言う事に気が付き、顔を赤くして胸を隠しながら背中を向けた。
いくらあれだけ激しくヤった後に賢者モードになったとは言え、そんなに気づかない物なのだろうか……。
取りあえず、俺も鎧を着ないとな……。
「お、お待たせしました……」
「もうこっちを向いてもいいですよ……」
俺がカインの鎧を着終わると同時に背後の二人から着替え終わったと声を掛けられたので、そっちを向くと確かに二人は着替え終わってはいたが、さっきの事が原因でお互いに気まずい雰囲気が流れていた。
「……まぁ、そのなんだ。休憩は十分に取れたことだし先に進むか」
「そ、そうですね!」
このまま黙っていても仕方ないのでやや強引ではあるが、俺が先に進むことを伝えるとアイリスはそれに応えるが、無理をしているのが分かる。
こういう時、どう言う話をすれば気まずさは無くなるんだろうか……。
「では、私は此処でお待ちしております」
「ああ、気をつけろよ」
ひとまずヴィクトリアと分かれた俺達は屋敷の一階に降りて裏口へと向かい、早速彼女から受け取った鍵を使うとカチリと音が鳴り、裏口を開ける事が出来た。
だが、予想通り裏口の外にも魔獣は蔓延っており、おまけにこちらはロストエンパイヤに近いせいなのか表通りにいる魔獣よりも凶暴になっている。
「ふっ!」
「ガギャア!」
とは言え、所詮は魔獣でしかないので俺たちの敵ではなく、アイリスと二人でそいつらを軽くあしらいながら先へ進んでいくと、遠くでも分かるくらい大きな階段が見えてきた。
それは最上段が見えないほど高く、これを今から昇って行くのかと考えると少し憂鬱になる。
(これはキツそうだな……)
ヤーナムでも聖堂街の大聖堂付近は階段が多く、おまけにあの辺りには厄介な敵が何体もいてゲームでは相手との高低差以外に特に問題はなかったが、実際にあの辺りで戦うと段差で躓いたり、相手の攻撃を避けた際に転んだりもして大変だったな……。
だが、目の前にある階段はあっちとは違って最上段は相当高い所にあるのが嫌でも分かる。
(俺は兎も角、アイリスは……)
そう思ってちらりとアイリスの方を見ると、彼女もこの高さを昇らないといけないのかと考えていたらしく、顔が引きつっていた。
まぁ、男である俺でもこの高さの階段はキツイと感じるが、女の子であるアイリスはそれ以上にキツイだろう。
こういう時こそヤーナムでもあったショートカットのエレベータがあればいいと感じるが、無い物ねだりしても仕方ないな……。
「行くか……」
「は、はい……」
こんな所で立ち止まっていても昇る段数が減る訳でもないし、もたもたしていたら魔獣が集まって来る可能性もあるので、俺達は意を決して階段を昇り始める。
ロストエンパイヤまで続いていると思われる階段はやや急な角度なのでとにかく昇りにくく、これをずっと繰り返すのかと思うと士気が嫌でも下がって行く。
おまけに俺はカインの鎧を纏っている関係で一段昇る度にその重さで体に負担をかけている状態だ。
(鎧を着ているだけで此処までキツいとは……)
ヤーナムでは相手の攻撃に対して防御力よりも機動性を重視していたのでカインの鎧は着た事が無く、いざ着てみると見た目通りに重すぎて動きにくい。
確かに防御力は優秀かもしれないが、これだけ重いとなると何処かで防具を変えた方が良いかもしれないな……。
ならば、俺よりも軽装なアイリスは俺よりマシなのかと言うと、それは否である。
彼女は元より体力があるような少女ではない為、俺についてくるだけでも精一杯な筈なのに、この高さの階段を昇るとなると更にキツイはずである。
「はぁ……はぁ……」
「……少し休もう」
「はい……」
そんな彼女を見て、俺は一度此処で休憩を取る事にし、二人でそのまま階段の上へ座り込む。
階段の上なので当然座り心地は最悪ではあるが、どの道このまま昇り切っても体力を消耗したままになるし、その時に魔獣に襲われでもしたら対処が難しくなるのは確実だ。
ならば少しでも昇り切った後の負担を減らすためにも一度休憩を取った方がいい。
「ふぅ、流石にこれはしんどいな……」
「そう、ですね……」
ヤーナムでも上を目指して昇る事は多々あったが、こんな風にずっと階段が続いていると言う事はなかった。
まぁ、あっちはその道中で敵がわんさか居たり、どうしてそんな機能を付けたんだとツッコミたくなるギミックを解いて行ったりなどをしていたのでそれらよりかは今の方がだいぶマシではあるが……。
「あのゼロさん……」
「なんだ?」
「ゼロさんはどうしてロストエンパイヤを目指しているんですか?」
「……」
そう言えば、アイリスはあの時ソウルを供給した後、すぐに俺に付いて来る事になったから俺がロストエンパイヤに向かっている理由は知らなかったな。
特に隠す事でもないし、話してもいいか。
「そう言えば言ってなかったな。俺がロストエンパイヤを目指すのはこの異変の原因を突き止める為だ」
「異変ですか?」
「ああ、アイリスも見ただろう。人が突然魔獣になるのを」
「はい……」
「それの原因がロストエンパイヤにあるらしくてな。それを確かめる為だ」
正直な所、本当に魔獣化する原因がロストエンパイヤにあるとはあんまり思ってはいないが、それでも何かしらの情報は入手したい所ではある。
本来ならばこの世界の存在ではない俺が別世界の問題に首を突っ込みすぎてはいけないんだろうが、あの子の事もあるし、一応の目的地としてロストエンパイヤを目指していると言う感じだ。
「そこに行けば私の記憶も戻るんでしょうか……」
「それは……悪いが、俺には何とも言えない」
アイリスの記憶喪失は危険地帯へ赴いた事によるソウル喪失が原因とされているが、本当にそれが原因なのかは俺には分からない。
もしそうだったとしても何故危険な所へ行くに至ったかのか、その場所に行かなければアイリスの求める物が手に入らなかったのかと疑問が残る。
それに記憶が戻った所でそれがいい方向に変わるとも限らないが、結果的に彼女の失われた記憶が戻った時、俺と分かれる事になっても引き止めるなんて事はしないつもりだ。
「そう、ですね……ごめんなさい。変な事を聞いてしまって」
「気にするな」
これ以上考えた所で答えが出るはずもなく、今はとにかくロストエンパイヤまで行ってこの世界の異変の元凶について何か情報を掴まないとな……。
その後の事はその時にでも考えてもいいだろう。
「そろそろ行こうか」
「分かりました」
少しではあるが休憩を挿んだ事で疲れが取れた俺たちは再び長い階段を昇り始めた後、ようやく最上段まで昇り切る事が出来た。
だが、その直後に上り切った先に待ち構えていた魔獣化したと思われる兵士に襲われてしまったが、それらはアイリスと二人で対処する事で切り抜け、更に先へ進む。
(そう言えば……)
あの時は突然の事でちゃんと把握は出来ていなかったが、此処は俺が聖森へと至る原因となった場所に良く似ており、恐らくだがあの青年が言っていたアイリーン砦と言う所が此処なのだろう。
だとしたら……。
グオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
「ひっ!」
「っ……!」
俺達が進もうとしている先から空気を震わせるほどの巨大な咆哮と共にそいつは俺達の目の前に降り立った。
次回、ヘルカイザー戦
戦闘描写を頑張らないと…