皆様にとってこの一年が良き年となりますように。
「うちの兄がとんでもない失言をしました…」
あの後小鳥遊君とそのお兄さんがペコペコと謝り続けていた。
いや…まあいきなりそんな話をされたのはびっくりしたが、別に悪気があったわけじゃないみたいだし、俺は気にしない。
「大丈夫」
そう言って指で丸を作ると小鳥遊君はまた頭を下げてありがとうと言ってくれた。
対してお兄さんはその丸は君の性器に見立てているのかと言ったところで小鳥遊君に殴られていた。
お兄さんはどうやら残念系イケメンのようだ。多分隙を見せたらすぐ下ネタぶちかましてくるたちだと思う。
「犬塚さんは先に部屋に戻っていてください。僕はこのバカ兄を説教してから戻るので」
小鳥遊君はお兄さんの首根っこを掴むとそのままお兄さんを引きづりながらリビング?を出て行った。
小鳥遊君がどんな説教をするのか気になるのだが、何故か覗いてはいけない気がして俺は素直に小鳥遊君の言う通りに部屋に戻った。
ーーー
「バカ兄。犬塚さんに何言ったの」
「由華。それよりセックスしないか」
僕の兄はいつもこうだ。こう言ったことも一度や二度じゃない。この人のせいで僕は小中と友達をまともに作ることもできず、彼女もまた然りだ。
「でも由華はしたくないの?セックス」
「もうしないよ!それより何言ったのか教えてよ」
このバカ兄とは何度か体を重ねたことがある。その時僕のアナルを開発したのはこのバカ兄だ。
「でもあの子いつ死んでもおかしくないと思うよ」
「何言ってるの?」
「由華。僕はあの女の子はオススメしないな」
「どう言う意味。説明してよ」
「そうだね、精神的に脆いと思うんだよね。犬塚さんは」
「それで?」
「うーん…少ししか会話をしてないから全ては把握出来てないけど、とにかくいつ自殺してもおかしくない精神状態って感じかな?」
「………そう」
バカ兄は少なからずそう言ったことを当ててきた実績がある。それも全て悪い方向で。
なら僕のやるべき事はきっと。
「ならそれを僕が阻止してみせるよ」
「あの子は相当面倒くさいと思うよ」
「それがどうしたっていうのさ」
「関わる事自体は別にいいけど深い関係にはならないのが自分のためだよ」
「もう決めたから」
「…由華はバカだね」
僕はバカ兄を置いて犬塚さんたちがいる自身の部屋へと向かった。
ーーー
「ところで犬塚さんは彼氏はいないのですか?」
俺が部屋に戻ってすぐのこと。俺は遠坂さんに捕まり抱き抱えられた状態で遠坂さんの膝の上に座っている。
「いない」
遠坂さんの手はゴツゴツしていて、背中が触れている彼の胸板も厚い。
本当に筋肉が凄い。
「では私を彼氏にしてみるのはいかがでしょう」
この人事あるごとに自身を薦めてくるけど何故なんだろうか。
「しない」
「私それなりにエッチも上手いんですよ。きっと犬塚さんも満足して頂けるかと」
いや、そんなこと言われても。俺まだ経験回数一回なんだけど。
「脱かずに四連発いけるので期待してくれてもいいんですよ」
いやいや。ちょっと待ってくれ。まるで俺がオッケーしたみたいな進め方はやめてくれないか。
「最初はセフレからでも構いません。最後は私の隣にいてさえくれたらいいんです」
抱きしめる力が強くなって俺の腰に回されていた遠坂さんの腕が移動して左手は俺の顎を掴み俺は上を向き、右手は胸を掴む。
なんとなく何をしようとしているのかが分かる。今現在進行形で近づいている顔がそれの証明だ。
やがて唇同士が触れ合って遠坂さんの舌が侵略してきた。
舌を絡ませて右手では胸を揉み目で俺は遠坂の物だと言われているような気がする。
キスの上手い下手は分からないけど、遠坂さんはやり手のように思えた。
ディープキスもそこそこに遠坂さんは俺をベットへと運ぶと覆いかぶさって俺の首を舐め始めた。
くすぐったくて足をモジモジさせてしまう。首を舐めながら俺の胸を愛撫する遠坂さん。なんかお腹がジンジンするんだけど。
「犬塚さ…一歌はそんな表情もできるんだね」
首を舐めるのを飽きたのか今度は耳を甘噛みしてきた。
「ひゃ…」
なんかゾクゾクする…。俺はその感覚から少しでも逃れたくて体を捩る。
遠坂さんは俺の反応が気に入ったのか、耳をハムハムしたり耳の穴を舐め回してきた。
「なにこれぇ…」
背筋がゾクゾクしてくすぐったくて…耳を舐めるなんて汚いんだからやめて欲しい。
それでも遠坂さんの動きは止まる事を知らないようでいつの間にか俺の上半身ははだけていて胸が露わになっていた。
「次はこっち」
耳舐めをやめた後遠坂さんは俺の胸に顔を埋めた後乳首を吸い始めた。
空いた手は俺の秘所へと伸びていて、指でいじり始めた。
「んんっ…」
乳首を舐め回したり、噛んだりしながら乳首を責められて秘所は掻き回したり出入りさせて水音が響き始めていた。
「いい具合だね」
遠坂さんは俺の下着を脱がすと股間部分に顔を近づけて俺の秘所を舐め始めた。
ふと思う。遠坂さんはこういうことがしたくて俺に近づいたのだろうかと。
だが、そんな考えが吹き飛んでしまった。
「じゅるるる」
秘所を吸われ舐められ甘い感覚に足がピンと伸びて腰も浮いてしまう。
遠坂さんは俺に遠慮なんて一切せず貪るように秘所をいじめる。
「ああああ!?」
これヤバい。こんなの知らない。癖になってしまいそうだ。
「ひゃっ…まってぇ…おかしくなるぅ…」
俺は精一杯腕を伸ばして遠坂さんを俺の秘所からどかせようとするが、俺の力が彼に通じるわけもなく。
舌が膣内へと侵入し、無遠慮に舐め回されている。
「ひぐっ!あぁぁ!」
なんとかして脱出しなければ。いずれ小鳥遊君だって戻ってくるのに。
こんなのいけないのに。
「…来ますね」
遠坂さんはそう言ってクンニを止めるとこちらを見て微笑む。
「続きしたいですか?」
まるで悪魔の囁き。だが俺はここで否定しないといけない。
「私はーー」
ーーー
「すみません。お待たせしちゃいましたね」
小鳥遊君が部屋に戻ってきた。俺と遠坂さんはゲームでミニゲームをしていたので特に気にしてない。
「大丈夫」
「私と犬塚さんはミニゲームをしていたのでもっと遅くてもよかったんですよ?」
「そういうわけにはいきませんよ。それじゃゲームの続きをしましょうか」
そしてゲームは夕方まで続いた。
ーーーー
「今日は楽しかったですよ、小鳥遊君。犬塚さん」
ゲームも終わり、玄関前で挨拶を交わす。
「こちらこそ楽しかったです。犬塚さん、また来てくださいね」
俺はコクリと頷き了承する。実際ゲームは楽しかったし、断る理由も特にはない。
「ではまた」
「お気をつけて」
俺と遠坂さんは小鳥遊君に見送られながら小鳥遊宅を出た。
「では行きましょうか」
「………」
遠坂さんに手を掴まれて俺は帰路に着いた。