「ごめん…ねぇーさん…」
犬塚正樹はベッドの上で今なおビクビクと痙攣している自身の姉を見つめながら呟く。時刻はもう19時を過ぎており、正樹は溜まっていた欲望を姉である一歌に吐き出し続けたのだ。
最初は一歌も抵抗していたが、一時間、二時間と時間の経過と共に抵抗すらできずむしろだいしゅきホールドをしてしまうくらいまでに堕ちていた。
ベッドの上は精液と愛液で大惨事になっており、一歌は全身が精液まみれである。何回中出ししたかも分からず、賢者モードになった正樹は自身の行動に深く後悔している。
「こんなつもりじゃなかったんだ…ごめん…ねぇーさん…」
そう言って正樹は一歌のお腹を撫でると一歌は喘ぎ、女性器からは今なお溢れ出し続けている精液が一歌の体を汚した。
「…ぅ♡ぁ…♡」
一歌の目は焦点があっておらず四時間が過ぎたあたりから喘ぐだけのオナホ状態であった。
相手のことを尊重しない性行為は男性側のオナニーと言っても過言ではないだろう。
正樹はこんな状態の一歌を見て自身の中で喜んでいる醜い部分を直視出来ず、腰を上げる。それと同時に一歌を見て徐々に固く勃起する自身の陰茎に嫌気が差した。
自身の中ではまだヤり足りないと悪魔が囁き、天使は一歌を労わるべきだとせめぎ合っている。
正樹はしばらく悩んだ後、自身のスマホでベッドで潰れている一歌の写真を撮るとオナニー始めた。
「………」
一歌は意識がなく、ただ虚な瞳で壁を見ていて、正樹を視界に入れてない。正樹は自身の中にある欲望に負けてしまった。
もうここまでやってしまったのだから、と。どうせ嫌われるならと正樹はそのまま獣のように自身の陰茎を扱いた。
そろそろ射精しそうだと分かると正樹は意識のない一歌の秘所に陰茎を突っ込む。
「…ぅ♡…はぁ♡」
陰茎を挿入され一歌は小さく喘ぐ。そんな声に正樹は自身の雄の部分が興奮しているのを自覚した。
一歌のことなど考えないピストン。自身の愛する者を自慰行為に消耗していると思うと、どうしようもなく興奮している自身がいて嫌気が差す。
既に射精間近だった陰茎は一分にも満たないピストンだけで一歌の膣内を白く汚した。
「はぁ…はぁ…ごめん…ねぇーさんっ!」
結局。一度外れた枷は戻らず、正樹は一歌が意識を取り戻すまでやり続けた。
ーーー
俺が起きると弟はおらず、精液まみれの体と大惨事のベッドが視界に入った。最初の一時間?二時間?くらいは記憶があるのに、それ以降の記憶が全くない。
何度記憶を探ろうとしても分からず、しばらくして諦めた俺はベッドから降りてシャワーを浴びに行こうと思ったのだが、腰が抜けていて思うように体が動かない。
かと言ってこのベトベトのままも嫌だし、弟のベッドも大惨事だ。早く洗わないといけないのに…。
この状態で寝るのは嫌だし、なんとかしたい。でも俺が今出来ること…。
あんまりしたくないけど、弟にお願いするしかないな。
そうと決まれば弟を呼び出すのだ。
俺は匍匐前進の要領でベッドから落下すると痛みを感じながら自身の服が置いてある場所まで進む。床が精液で汚れてしまうけど、そこは勘弁して欲しい。
スマホを手に取り操作し、弟に電話をかける。
かけてすぐに弟は電話に出てくれた。
「助けて」
ベッドのこともあるし、単刀直入にそう言い放つ。
「……うん」
しばらくの沈黙の後弟はそう言って電話を切る。するとドタドタと階段を駆け上がる音がして、すぐに部屋の扉が開かれた。
「来たよ。ねぇーさん」
弟の表情は優れず、酷い顔をしている。今にも泣きそうな顔をしている。
「ん。体洗って」
そう言えば弟は目を見開き、驚いている。何を驚いているのか。今更俺の体なんてみてもどうこうしようとは思うまい。
「……分かった」
そう言って弟は服を脱ぎ全裸になると俺をお姫様抱っこして浴室へと向かう。突然全裸になったことはびっくりしたけどそりゃそうだよな。服汚したくないよな。
浴室に着き俺をヒューバスに俺を座らせると弟はお湯を出し始める。
なんか昔の王様みたいだよな、なんて場違いな考えを浮かばせる。
お湯の温度調整をした弟は俺の体を優しく洗い始める。
ちょっとくすぐったいが、されるがまま体を洗われているとふと目に留まるのは弟は勃起していることである。
あんだけやっておいてまだ勃起するって弟も大概おかしいな。
ベッドの惨状からして相当やってるし、多分数えるのも億劫になるくらいなのになぁ…。
体を洗われ頭を洗われされるがままにしていると弟が俺の秘所まで洗い始めた。
「ま、まひぃ!?♡」
俺の静止も聞かず、弟は一心不乱に俺の膣内にある精液を掻き出すように指を入れてぐちゅぐちゅと弄る。
「ぉっ♡あっ♡」
喘ぎ声を上げながらもなんとか弟を止めさせようと体を動かそうとして弟の顔が目に映る。なんか有り得んくらい真剣な表情で俺の秘所をいじってるんだが。
「そこっ♡ごりってぇ♡」
あんまりにも真剣な表情でしているものだからなんて声をかけるべきなのか分からなくなる。それに掻き出すだけならいずれ終わるはず。
しばらく喘ぎ、体を震わせていると弟が秘所から指を引き抜く。
引き抜かれた際も声を上げてしまい、お腹が疼いているがそれに対して俺は知らないフリをするしかない。
「シャンプーするから目瞑ってて」
そう言われて荒い息をしながら頷く。まだちょっとビクビクと震えているが、なんとか持ち堪える。
目を瞑っているので視覚情報は遮断しているのだが、鼻は変な臭いを嗅ぎ取ってしまう。
なんとなく臭いで分かる。これ弟の息子さんだと。
弟よ。一体どんな体勢で俺の髪を洗っているんだ…。そう問い詰めるもやぶさかではないが、洗ってもらってるわけだし別にいいか…。
しばらくしてお湯が頭にかけられ泡が流れ落ちたのを肌で感じ、目を開く。そこには弟の息子さんがいて、こんにちはしてしまった。
顔が熱くなるのを感じながら何も考えないようにする。もうダメだろうけど姉の威厳は大切だ。
体が綺麗になって気持ちいい俺は立ち上がろうとしたが、まだ膝が笑っていて、子鹿状態なので大人しく弟に体を拭かれることになる。
「んっ…♡」
なんか弟の触り方がちょっといやらしい。そのせいでちょっと熱のこもった声を上げてしまうけど、弟は真剣な表情で体を拭いてくれているし、変な気にさせたくはない。
しばらくして体を拭き終わったのか弟はドライヤーで俺の髪を乾かしてくれた。
「ありがと」
「むしろありがとう」
なんで俺が感謝を言われているのか分からず、首を傾げると弟はふにゃりと笑う。さっきの真剣な表情も嫌いじゃないけどやっぱり弟は笑っていた方がいいな。
まだ一人で歩くのは辛いので弟に両腕を伸ばして抱っこを要求する。
しばらくポカーンとアホヅラをする弟に笑いそうになったが、弟は意図を理解し、俺を抱き抱えると俺の部屋まで連れて行ってくれた。
下着はめんどいからいいので服を着させて貰いベッドまで運んで貰う。
「風邪ひかないでね」
俺はそう言ってベッドの中へと潜り目を閉じた。
「…ねぇーさん。やっぱり大好きだ」
そう言って弟は俺の部屋を出て行った。
ーーー
正樹は一歌の部屋を出て再び浴室にやってくると少し冷えた体を温めるようにしてお湯を浴びる。
体を温めつつ、自身の陰茎を鎮めるように自慰を始めた。
「ねぇーさん」
自身の想い人を頭に浮かべまぐわっていた記憶を掘り起こす。
どうしようもなく淫乱で甘美な姿の一歌は正樹にとって極上のオカズだった。
一歌の喘ぎが、一歌の膣内の感触を自身の体が覚えている。
思い出すだけで自身の陰茎が一回りまた大きくなるのを感じながら自慰を続ける。
これから正樹のオカズは自身の記憶、そしてスマホに納めた一歌が自身の精液にまみれ意識を失っている写真。
これほどのオカズはそうそう手に入るものではない。
やがて浴室に自身の欲望を吐き捨てると、正樹は未だおさまらない自身の陰茎を見て笑った。
「…もうねぇーさんなしじゃ俺は無理かもしれないな」
そう呟き正樹は自身の欲望を流すようにして体を洗った。
ーーー
朝。俺はいつも通り朝食作りをしていると弟がリビングに現れた。
出来上がった品をテーブルに並べてエプロンを片付けると、正樹は俺の前に来て止まった。
「どうかした?」
「ねぇーさん。これ」
そう言って弟が俺に渡してきたのはアフターピルだった。
「ん。ありがとう」
そう言って俺はアフターピルを受け取ると弟は俺を抱きしめた。
何事だろうか。と思いつつ弟の顔を、と言っても右半分くらいだが視界に入れると泣いていた。
「ごめん…ねぇーさん…俺…俺…」
震える声で俺に謝罪する弟はどうしようもなく情けなかった。抱かれた俺も悪いんだから気にしなくていいのに。
「大丈夫。大丈夫…」
俺は弟の頭を出来るだけ優しく撫でた。そうするとより一層弟は俺を強く抱きしめた。
「またねぇーさんとセックスしたいよ…」
震える声で何言ってんだ弟よ。俺以上の女なんていくらでもいるだろうに。弟はイケメンだし、金もある。モテる要素は一杯あるのにな。
「………」
俺はなんて声をかけるのが正解なのか分からず、ただ頭を撫で続けた。