深夜2時に帰宅した俺はなんとかお風呂も済ませて、自身の部屋まで移動した。弟には遅くなると伝えておいたのと無理矢理したのも相まっているのか、俺を待っていたりはしていなかった。
「ぅ…♡」
お腹が疼いて自然と自身の秘所に手を伸ばしていた。触った瞬間に声が漏れたのを自覚した俺はすぐに手を引いて触るのをやめた。
「最悪だ…」
俺はそれ以上触らないためにも目を閉じた。
ーーー
「ねぇーお兄。セックスは?」
深夜3時を過ぎた頃。遠坂凛は自身の部屋でゆったりしていると、妹である遠坂鈴鹿が扉からひょっこりと顔を出していた。
「もうこんな時間なのですから早く寝なさい」
凛は鈴鹿を見もせず、スマホを操作している。そんな凛に怒ったように鈴鹿は頬を膨らませると、自身の兄である凛に突撃した。
それを凛は難なく受け止めると、ベッドに鈴鹿を寝かせて覆いかぶさる。
「やー。お兄に犯されるー」
「鈴鹿が誘ってきたんでしょうが」
「ふふ。お兄あんな小さな子が好きなの?」
「見た目もまあ多少ありますが、何よりあの瞳が好きなんです」
「へぇー…。ちょっと妬いちゃうなー」
「鈴鹿は血の繋がった妹ですからね。私もちゃんとした相手が欲しいんですよ」
「え?じゃああの小学生みたいな子がお兄の伴侶候補なの?」
「そうですよ」
「うわー…。お兄のデカチンポあの子に入るの?」
「一応」
「何もあんな小さな子じゃなくても…」
「私が抱いてきた女性の中で一番相性がいいんですよ」
「そっかー…。お兄にも好きな人出来ちゃったかー…。じゃあもう私とはセックスしてくれないの?」
「余力と時間が合えば」
「じゃあ今からセックスしようよ。折角私まんこぐちょぐちょにしてきたんだからさ」
「…分かりました。明日は仮病ですね」
「わーい!お兄大好きっ!」
その後。兄妹は朝になるまでまぐわった。
ーーー
翌日。いつも通り朝食を食べていると、弟が何か言いたそうにこちらを見ていた。そりゃそうだよな。あんな遅い時間まで帰ってこないとかヤンチャだよなぁ…。
「どうかしたの?」
そう問いかけた瞬間弟は待ってましたと言わんばかりに口を開いた。
「ねぇーさん。あんな遅い時間までどこ行ってたの」
「少し用事」
「用事?用事って何?あんな遅くまで帰ってこられないなんて普通じゃないよね?」
「それは言えない」
「何かやましいことでもあるの?」
バリバリある。それにセフレなんて知ったら弟がどんな反応をするのか…。これ以上弟の手を汚させるわけにもいかないし…。
「全くない」
「なら言えるよね?」
「正樹には言えない」
「どうしてさ!俺じゃ信用できない?」
「信用も信頼もしてる」
「そ、それならどうして!」
「とにかくこの事に関しては詮索しないで」
「そんなの納得できない!」
とうとう我慢の限界なのか弟はテーブルに両手を突き立ち上がった。
その際にガチャッンという音がして少し震えた。
「あ…ご、ごめんねぇーさん…。でもそんなこと言われたら…」
俺が震えたのを見て弟は一旦冷静になれたようで、ゆっくりと俺に近づいてくる。
「お願いだよ、ねぇーさん。教えて欲しい」
「ごめんなさい。心配してくれてありがとう」
「っ…。もし俺がねぇーさんを尾行したらどうする」
「…して欲しくない」
「俺はねぇーさんに嫌われてもいいから守りたい」
真っ直ぐ俺を見つめる瞳は、キラキラと輝いていて、とても眩しい。なんでそこまで誰かを想えるんだ。
「……正樹は知らなくていい」
「なんだよ…なんだよそれ!俺は知らなくていいって!」
泣きそうな顔をして俺との距離を更に詰める弟に少したじろぎ後ろに体を倒すと、そのままバランスを崩してしまいそのまま床へ体が落ちる。
「ねぇーさん!!」
俺の頭が床に着くよりも速く弟が俺の体を引き寄せたことで床へ衝突することはなくなったが、俺は弟に抱きしめられることになる。
「ねぇーさん大丈夫?頭打ってない?」
「ん。ありがとう正樹」
「そっか…良かった」
そう言って強く抱きしめられた。俺の背中に回された手は大きくてあんな小さかった弟の成長を感じた。
「それでねぇーさん。さっきの話の続きなんだけど」
抱きしめたまま俺に問いかけてくる弟の表情は見えないけど、声は柔らかい。でも周りの空気が何度か下がったような感覚になる。
「ねぇーさんは何を隠してるのかな?」
「黙秘する」
「話すまで放さないって言ったら?」
「……黙秘する」
「ふーん…そう。じゃあ今日一日中抱き合ってることになるね」
「困る」
「なら早くゲロちゃってよ、ねぇーさん」
「絶対話さない」
「じゃあ我慢比べだね。ねぇーさん」
「………」
「無断欠席になっちゃうね。ねぇーさん」
「………」
「ああ。ねぇーさんは本当にいい匂いだね」
急に変態っぽくなるのやめてくれ。
「すーはー…。強情なねぇーさんのお陰で俺はねぇーさんの匂い嗅ぎ放題だよ」
いや、本当にそんなこと言われたら無性に離れたくなるだろ。暴れてみよう。まずは弟の胸板に両手を付いて押してみる。
「何してるの、ねぇーさん。ねぇーさんの力で俺から逃げられるわけないじゃん」
全くもってびくともしねぇ…。やはり筋肉なのか…。
「あ、いいこと思いついた。ねぇーさんが5分以内に喋ってくれなきゃキスする」
は、ハッタリだ。ハッタリに決まってる。あんなに無理矢理したことに後悔していた弟がそんなことするわけない。
「俺って結構性欲強いみたいでさー。オナってもオナっても治らないんだよね。今も必死に性欲と戦っててさー。ねぇーさんは気づいてないみたいだけど俺のチンコはもう苦しんでるんだよね」
ちょっと正樹さん!?あんなに泣いて後悔してたのに!?嘘だよね?嘘だと言ってくれぇ!
視線を下に向けると弟のズボンにテントが出来てました。
「離れないと嫌いになるよ」
「それは難しい話だね、ねぇーさん」
いや、難しくないって。ただ離れるだけじゃん。
「離れて」
「………分かったよ」
ゆっくりと俺から離れると弟は席に座り直して朝食をまた食べ始めた。
取り敢えず下がってくれて良かった。
ーーー
学校ではいつも通りの日々を過ごしている。
朝は緑髪さんをはじめた皆んなと会話し、授業を受けてお昼は緑髪さんたちと一緒に食べて放課後は少しだけ皆んなと話をして解散する。
ただ放課後は遠坂さんの家に行って性行為をすることになるのだが。
学校も終わり、遠坂さんの家に向かおうとしていると、小鳥遊君が俺の足を止めさせた。
「犬塚さーん!一緒に帰りましょうよ!」
手を振りながらこちらにやってきた小鳥遊君はちょっと可愛いと思った。
いやだって女の子みたいな顔と体だし…。
「一人で帰って」
「えー!?冷たいっ!いいじゃないですか!全然犬塚さんが相手してくれなくて僕寂しかったんですよ?」
そんなこと言われても。ただのクラスメイトなのだから別に一緒に帰る必要はないだろう。
「犬塚さんの周りにはいつもあの人たちがいて近づきにくいんですよ?」
「小心者」
「えっ!?犬塚さん酷いー!」
「どこまでついてくるつもり」
「それはもうお家まで!」
「邪魔」
「酷いです…犬塚さん。僕たち一緒に遊んだ仲じゃないですか!」
これから遠坂さんの家に行かないといけないし、ついてこられても困る。
さっさと別れないとな。
「いいから邪魔。帰って」
少しキツイ言い方になるが、とにかく帰って欲しい。
「そんなこと言って本心はどうなんですか?」
「…いいから帰って」
取り敢えず一度家に向かって歩くしかなさそうだ。
ぴったりついてくるなぁ…。
「犬塚さんは遠坂さんが好きなんですか?」
「違います」
「でも昨日遠坂さんと帰ってましたよね?」
「たまたま」
「へー…たまたまですか…」
すっごいジト目で見てくる。そんな目で見つめられても困るだけなんだが。
「だから早く帰って」
「犬塚さんを一人で帰らせるわけにもいかないよ」
「別にいい」
夜じゃないし、別に大丈夫なのに…。
「えへへ、犬塚さんと一緒だ」
はぁ…。これは無理そうだ。