「こんな時間まで何してたのかなー?イケナイお仕事でもしてたの?」
家に向かって歩いていると、ニコニコしながら一香が覗き込んでくる。
性行為してたなんて言えるわけもないので黙秘だ。取り敢えず相手に情報を与えない事だ。
「それとも好きな相手のところにでもいたのかなぁ?」
「………」
「やーん。この妹無愛想〜」
分かりやすい芝居だ。わざとか?まだ俺は君のことを何も知らないから姉とは思えない。なのに一香は早くも俺を妹認定してきた。
普通は距離感と人間性を知ってからだろうに。距離感バグってないか?
「あー。そうそう。一歌の弟と少し話をしてみたんだけどね。なんか私嫌われちゃってさー。仲直りするの手伝ってよ、一歌」
弟が一香を嫌った…?何を言ったらあの弟に嫌われるんだ。あんな優しい奴いないだろうに。いや、まあ俺のこと襲ったけど。あれさえ抜けば正樹は誰かを嫌いだとあまり明言するような子ではない。なのに、出会って数時間?で嫌われるってどういうことだよ。
「まあ私は一歌と仲良くなれたらそれでいいからさー。弟は興味ないんだけどね」
とんでねぇことぶっ込んできたぞ、こいつ。あんな何でもできる奴そうそういねぇぞ。でも弟に興味がないなら正樹もある程度の話をして終わらせるはずなのに。そうなる前にこいつが何かを言ったんだろうな。弟の琴線に触れるような何かを。
「ねー!なんでダンマリなの?一歌まで私のこと嫌いなの?」
「別に」
「…別に、か。なら嫌いでも好きでもないってことでおーけー?」
俺は合ってるという意味を込めて頷く。さっきから一香の顔が怖いんだよな…。獰猛的というか、獲物を狙ってる目っていうか…。
「そっかそっかー!どちらでもないってことね!……ふふっ」
うっ…今寒気がしたんだけど…。何で寒気がしたんだ?隣の一香はニコニコしてるだけだし。さっきまでの獰猛的な顔ではなく、夕方みた余所行きの顔してるのに。
「あ、そうだ一歌。なんなら二人で暮らさない?お試し的な奴でさ!」
「嫌」
「えー!?どうして!?」
どうしてと言われても俺はまだ一香を知らないし、弟も心配だから嫌なんだけど。
「あ、もしかして部屋の心配してる?なら大丈夫。セキュリティも安心の部屋借りるから!」
違う、そうじゃない。そもそも知り合って間もない人間と同じ家にいるのは俺にとって苦痛でしかない。常に神経をすり減らして行動しないといけないから嫌なのだ。
「その顔は違うって表情だねー…。うーん…家事は私もそれなりに出来るから分担できるし、それなりに欲しいものもあったら買ってあげるよ?何が不満なの?」
家事分担は別にどちらでもいいのだが、そのお金はどこから湧いたものなのだろうか。不満というよりそもそも嫌なのだ。
「とにかく嫌」
「うぅー…。一歌は手強いなぁ…」
その後も家に着くまで二人で住もうとか、やたら俺のことを聞いてきたり、学校での交友関係など俺に関して執拗に聞いてきた。
それが終わると同時に家に着いたので中に入る。なんか当たり前のように付いてくるんだよなぁ…。
時間が時間なので取り敢えず風呂に向かう。
「一歌お風呂入るんだね。なら私も一緒にはーいろ」
「邪魔」
「えー。裸の付き合いは大切だよ?私たち知り合って間もないわけだしね」
俺は必死に一香を風呂場から追い出そうとするが、圧倒的な力の差があり、びくともしない。というかちょっと腹筋割れてる。
諦めて俺は裸になると、一香が俺の体を凝視している。穴が空きそうなくらい見つめられて、俺は両手で胸を隠し足を閉じた。
「あ!ごめんっ!あんまりにも綺麗な体で見惚れちゃった。えへへ」
俺の体が綺麗だと?こいつ目は確かか?こんな傷だらけの体のどこが綺麗なんだ。考えるのも面倒なので浴室へと入る。
一香は秒で裸になると、楽しそうに俺の後ろに張り付いている。
すっごい嫌なのだが、退く気もないようだし、諦める。
髪を洗い体を洗っていると、後ろから手が伸びて来た。
その手はゆっくりと俺の下半身へと伸びていき、秘所へ到達した。
「このまんこから溢れてる白い液体はなーに?」
「………」
「一歌の本気汁なら私はすごーく嬉しいけどぉ…。違うよね?これ精液だよね。誰の精液なのかな?」
背後に死神がいるようで、体は強張り、まるで石化したみたいだ。
どれだけ考えてもこの場を逃れる術が全く思いつかない。
というより頭が真っ白で何も考えつかない。
「…し、らない…」
絞り出すようにして吐いたのはそんな言葉。一香は確信を持っている。この子は精液を見たことがあるのか?いやどっちにしてもヤバい。
俺が考えなしだった。どんな手を使っても一香を風呂場から追い出して一人で入るべきだったんだ。
「知らないわけないよね?こんなに精液垂らしてさ。やっぱり彼氏いたんだ。…まさかとは思うけどパパ活とかセフレだったりするのかな?まぁどっちにしても一歌は穢されてたってわけね」
「んっ…」
「一歌のまんこ私の指咥えちゃったね。ナカはどうなってるかな〜」
膣内に指を入れられて、掻き回されてる。止めないと…!
俺は両手を伸ばして今なお好き勝手に暴れる一香の手を下へ押す。少しずつではあるが秘所から指が出てくる。もう少しで抜ける。そう思った直後だ。
「邪魔しちゃダメだよ一歌」
一香の右手が俺の両手首を的確に掴むと頭上まで腕が上げられる。それと同時に再び膣内に指が侵入してきた。
「もう、いいでしょ…」
また好きなように触られるのも癪だし、あんまり弄られるとイってしまう可能性もある。ここはなんとか早めに切り上げさせないといけない。
「何が?まだナカにたくさん精液が残ってる。少しでも掻き出さないとダメじゃん」
そんなの微々たるものだろうに。一香は指をさらに激しく動かし始める。
足が震え立っているのも辛くなってきた。そんな頃にようやく一香が俺の秘所から指を引き抜いた。
「はぁ…はぁ…」
少し落ち着いて座りたいため、バスチェアを引き寄せて座ろうしたのだが、それよりも速く一香が俺を腹に腕回して、抱き寄せて床に座ったのである。
「ねぇ、一歌。私はそういうつもりはなかったんだけどさ。そんな顔されたらもっといじりたくなっちゃうんだよね」
「……?」
「あー…その表情さいっこうだよ…。もっと私にその表情を見せて」
そう言って再び俺を弄び始める一香。その表情は見えないけど、きっと悪い顔してるんだろうなぁって…。
「一歌は知り合ったばかりの私に、まんこ弄られてそんな顔が出来るなんて凄いよ。澄ました表情からこの蕩けた表情まで全部が愛おしいよ。はぁー…一歌。私の指で存分にイキ狂ってよ」
耳元でそう囁かれ、ゾクゾクとした感覚を覚えつつ、止まった頭を動かそうとするが、馬鹿みたいに喘ぐしかできない。
一香はやたら愛撫が上手く、簡単にイかされる。多少遠坂さんとの余韻が残っているのかもしれないと思いつつも、愚かなことに快楽に身を任せている自分がいる。
「いいよ、その表情。ゾクゾクする」
耳に舌を入れられて、耳の中で一香の舌が動く度ゾクゾクしてくすぐったい。やりたい放題されるのも嫌なのだけど、体が動かない…。
「一歌のナカもう大洪水だよ。…ふふ」
触り方が急に優しくなって…抵抗しないとダメなのに受け入れてしまう。
なんでこんなに触り慣れてるんだ…。
「あ、そうそう。この精液のこと誰かに知られたくないよね?」
「……う、ん」
「そっかそっか。知られたくないかー。そうだよねぇ。あんな澄ました顔して実はやることをやってて、しかもあんな時間までセックスしてた淫乱女だって知られたくないよねぇ」
「………」
真実は違っていても、そう思い込ませた方が詮索される可能性を減らせる。ならここは口を閉じ図星だと思わせる。
「……ふーん。ま、いずれ本当のことは分かるしいいんだけどさ。取り敢えず失神するくらいイっちゃおうか」
「ま、まって…」
「待たなーい」
そこからは本当に遠慮なしで胸秘所を執拗にいじられて、失神するまで続けられた。
「あ〝あ〝あ〝あ〝あ〝♡」
「凄いね一歌。面白いくらい痙攣しちゃってさ。あー映像に残したいなぁ…」
「ぅ〝♡はーっ♡はーっ♡」
「なんなら壊れるまでやっても面白そうだね。ふふ…」