その後も特に何かがあるわけでもなく、授業も終わりホームルームとなった。担任の教師が健康診断についての話をしている。
入学して二週間が過ぎようとしている。来週の月曜に健康診断なのだが早いのか遅いのか。前世ではどうだったかよく覚えていないな。
健康診断は全生徒が一斉にやるらしく、一応学年毎に回る順番は決まっているそうなのだが、混んでいたり空いているところからやっていくのもいいらしいので割と状況に応じて動かなければいけないようだ。
まあ特にこれと言ったこともないだろうし、皆んなと適当に回ればいいだろう。一つ気になることは俺の肌がどれだけ晒されるかくらいか。
ホームルームも終わり放課後。俺はこれから弓道部の見学に行くことになっている。というのも授業が終わった休憩時間に緑髪さんと青髪さんが見学に来て欲しいと言ったからである。
鞄を持ち席を立つと皆んなが俺のところに集まってきた。
「それじゃ行こっか一歌ちゃん!」
緑髪さんに抱き抱えられ移動開始である。金髪さん、赤髪さん、山田とは途中で別れて弓道場へと向かう。
中へと入り俺は後ろの方で正座して二人を待つ。弓道について教えてもらうこともなく、二人は見ていて欲しい。それだけしか言わなかった。
しばらくして袴を着た二人と同じ部活の人たちもやってきた。
袴を着た二人カッコいいな。他の人も似合ってるしいいな。
俺が袴を着ても似合わないし、相応しくないと思う。
見学は俺一人でちょっと寂しい気もしたが、時期が時期なので仕方ない。
しばらくして練習が始まり、二人はひたすら何かの動作をしていた。
恐らく初心者にはあの動作をさせるのが当たり前なのだろうか。
他の生徒…恐らく2年、3年の生徒たちは別のことをしているし、今は取り敢えず二人を見ることに集中しておこう。
俺が弓道ついて少しでも知っておけばもっと二人が何をしているのか分かったのだろうけど、突然だったし、スマホで調べる時間もなかったのが響いたな。帰ったら弓道について調べるべきだろうか。
その後も二人の練習は続いた。
ーーー
「今日は来てくれてありがとね、一歌ちゃん」
俺は緑髪さんと青髪さんと共に歩いていた。部活も終わり二人と一緒に帰ることになったのだ。実は先程まで金髪さんと赤髪さんもいたのだが、二人は何やら忘れ物をしたとかで学校へ戻って行ったのである。
「別にいい」
本当に気にしなくてもいい。練習をする二人は本当にカッコいいと思ったし、部活をやっている人たちの目はとてもキラキラしていて本当に羨ましい。ああいう目が出来る内はきっと俺みたいなことには絶対にならないはずだ。
「今日は早く寝ないとダメだよ一歌ちゃん」
「ん」
「明日花も早く寝ないとダメだからね。一歌ちゃんとの買い物デート楽しみなのは分かるけど…」
「そう言う結だって楽しみでしょ?」
「そりゃね。一歌ちゃんと初デートですから」
「デートじゃない」
「「デートだよ!!」」
なんでそんな頑なにデート扱いにしたいのかさっぱりなのだが。
「あ、コンビニ寄ってもいい?」
緑髪さんがそう言ってこちらを覗き込んでくる。特に断る理由もないので頷くと左手を掴まれて緑髪さんと一緒に入店することになった。
青髪は少し後ろからついてきているが、当たり前のように俺にスマホを向けて写真か動画を撮っているようだった。
正直写真も動画も大嫌いなのだが、この人たちなら別にいいかなと思う自分がいる。
緑髪さんに連れてこられたのはお菓子コーナー。そこにあるチョコ菓子を二つ手に取るとレジへと進む。
青髪はカフェオレとドーナツを持って隣のレジで会計を始めていた。
「あ、ファミチキ下さい」
緑髪さんはチョコ菓子二つとファミチキを買って店を出る。その後ろに青髪さんもいる。
「一歌ちゃんは何か欲しいものとかあった?」
「特にない」
それ店に入った時に言わないか?いやまあ別に欲しいものがあったわけではないので別にいいのだが。
「はい。今日来てくれたお礼」
そう言って緑髪さんにファミチキを渡された。買ったばかりなのでまだ温かい。早いうちに食べるべきだろう。
「…ありがとう」
「ふふ。どういたしまして」
袋開けて一口食べる。変わらないおいしさである。では一口食べたので緑髪さんにファミチキを渡す。
「食べて」
「もしかしていらない?」
「うんうん。おいしさの共有」
「じゃあ一口食べるね」
「ん」
緑髪さんも一口食べたので今度は青髪さんにファミチキを向けた。
向けられた瞬間驚いていたが、すぐに一口食べる。
ファミチキ君は無惨にも、なくなりかけである。まあファミチキ君そこまで大きくないし、一口ずつ食べればそうなる。
残りを食べて髪を小さく畳む。店内に戻り袋を捨てて店を出る。
「帰ろっか」
「ん」
二人と手を繋いで家に帰った。
ーーー
二人に家まで送ってもらって一度鞄などを不要な物を家に置いてから再び外へ繰り出す。二人には申し訳ない気持ちもあるが、遠坂さんのところへ行かないといけないからな。
というか夜道に二人を一人で帰してよかったのだろうか。茶髪さんや金髪さんなどを呼んで護衛してもらった方が良かったのではないか?
「………」
スマホを取り出して茶髪さんと金髪さんにメッセージを飛ばしてみる。
内容は二人の護衛。メッセージを送るとすぐに既読が付き返信が来た。
『結と明日花なら大丈夫。相手が銃とか飛び道具でもない限り負けないから』
と言う返信だった。茶髪さんも似たような内容を返してきていて、首を傾げる。二人は腕利きのSPか何かか?
取り敢えず『心配だから念のため』と送っておこう。わざわざ家まで送ってくれた人に何かあってはいけない。俺が男なら良かったのだが、この体では肉壁にしかならない。最悪の場合人質にでもされて二人が逃げられなくなるのが一番ダメだしな。
二人からは『わかったよ』とだけ返ってきた。何か今度お礼をしないといけないだろう。
取り敢えず『ありがとう。今度何かお礼をさせて欲しい』と送ってからスマホをしまって遠坂家へ向かった。
ーーー
白波明日花と山里結は犬塚一歌を家まで送った後自身の家に向かって歩いていた。街路灯に照らされた夜道を歩く二人の顔はご機嫌であった。
「はあ〜あのぷにぷにの手最高だな〜」
「赤ちゃんみたいな手だもんね」
一歌本人が聞けば確実に赤ちゃんじゃないと突っ込んでいただろうが、本人はいないので誰も突っ込まない。
「あとファミチキ食べた時の一歌ちゃんの表情見た?少しだけ口角が上がってたよ」
「見た見た。抱きしめてチューしたいくらい可愛かった!」
一歌本人は気づいていないが、明日花や結を始めとしたメンバーといる時、僅かに表情が柔らかくなってきているのである。そんな微細な変化を彼女らは見逃さなかった。この状態をさらに良くしたい。と言う願いから半ば餌付けのようなことをし始めたのである。
「一歌ちゃんをもっと楽しませて明るい子にしたいな〜…」
「私たちの目標だもんね。一歌ちゃんが心から笑ってくれるようになるの」
彼ら純粋に一歌と一緒に笑って過ごせるような日々を送りたい。なんてことはないかもしれないが、彼女たちにとって大切なことであった。
「取り敢えず明日は一歌ちゃんがどういうのが好みなのかさりげなく探りましょう」
「そうだね。ショッピングモールがイベントやってて本当に良かった〜。芸人さんとか来るし、色んなところに連れて行かなきゃね」
「結。明日いくら持っていくの?」
「私は取り敢えず10万持っていくけど明日花は?」
「今後も一歌ちゃんに色んな所に連れて行きたいから3万くらいかな〜」
「それなら少し高い服もいけそうね」
「でも前から言ってるけど、一歌ちゃんって人から何かを貰うの基本嫌がるんだよねぇ〜」
「そこは強引に押し切ればいいと思うのよね。一歌ちゃんは基本受け身だし」
「うーん…あんまりにも高い物だったら絶対いらないって言うよ一歌ちゃんは」
「なら値札を見せないのはどうかな」
「流石に値札を見られずにってのは難しいじゃない?」
「うーん…」
暗い道を歩きながら話をしていると、二人のスマホが同時に鳴った。
「誰から?」
「海斗から。明日花は?」
「友希から」
「内容は『どこにいるんだ?』的なことかな?」
「同じだね。さては一歌ちゃんかな」
「そこは後で二人に問い詰めたらいいけど、どうする?教える?」
「んー…後もう少しで家に着くし別に来なくてもいいんだけど、折角一歌ちゃんが二人にお願いしてるんだし短い距離だけど来て貰えばいいんじゃないかな」
「明日花がそれでいいなら私もそれでいいかな。じゃ教えよっか」
「うん」
位置情報を送って結と明日花は海斗と友希が来るまで待つことにした。
「楽しみだな〜一歌ちゃんとのデート」
「それは私も同じだよ」
しばらくして来た海斗と友希を連れて家へと帰って行った。
ーーー
「明日は休みですしこのまま朝までセックスしませんか」
時刻は既に22時を過ぎていてそろそろ帰りたいのだが、遠坂さんが一向に終わる気配を見せてくれない。
「はっー♡はっー♡かえ…らせて…」
「ああ。何やら明日は用事があるんでしたっけ」
「そう…だから…かえらせ…や、もうムリ…」
「嫌です」
再び俺に覆いかぶさって遠坂さんはまた俺の秘所に陰茎を挿入してくる。
もう何回目だろうか。毎日毎日10回以上セックスをして帰る日々。
もう既に1ヶ月が経ったような感覚だ。でも実際は5日しか経っていない。こんなの本当に1ヶ月も続けられるのか。
「ッ♡♡とまって♡」
「一歌のここはもっとしてほしいと言っていますが?」
「ち、ちがぁ!?♡」
「また締めつけが強くなりましたよ。やっぱり欲しいんですね」
「あっ♡んっ♡」
「一歌はイく時イくって言いませんよね。何か理由でもあるんですか?」
容赦なく犯されてもう既に体力なんてあったもんじゃない。さっきから絶頂し続けていて正気を保つのも難しい。
「ちゃんとイく時はイくって言わなきゃダメですよ」
首を振る力も出せなくてただ喘ぎながら耐えることしかできない。
「あ、またイきましたよね。いつになったらイくって言ってくれるんですか?」
「ゃ、ら…」
「そうですか。やり甲斐があるというものです」
最初の頃よりは耐性がついたと思っていたがどうやら限界らしい。
「
「おっ〝♡〜〜〜〜♡♡♡」
絶頂と共に意識が深い海の中に沈んでいった。