ラーメンを食べ終えて店をを出る。やはりラーメンは野菜ラーメンしか勝たん。
「犬塚さん家どこ?送るよ」
茶髪さんがそう言って俺の手を掴んできた。いや、別に送らなくて良いんだけど。
「大丈夫です」
俺は茶髪さんの手を振り解こうとするけど力で勝てるわけもなく。
「いいから。女の子一人を夜道に歩かせるわけにはいかないでしょ」
「別にいい」
なんか嫌な予感がするし、出来れば一人で帰りたいんだが…。
「なんなら全員で犬塚さんを送っても良いんだよ?」
なんだそれ。脅迫か?全員で送られるよりかはマシ…か。
「一人で十分」
「なら決まりだね」
この人強引にでもついてくるつもりだっただろう。全員の時間を奪うのも気が引けるし、一人で十分だ。いやまあこの集まりが俺の体力のなさが原因ではあるけど…。
スマホを取り出し時間を確認する。21時5分か。家に着く頃には21時30分過ぎってところだろう。
「んじゃ犬塚ちゃんのこと任せたぞ海斗〜」
「犬塚さん海斗が変なことしてきたらすぐ連絡してね。倒しに行くから」
「私も行くよー!」
少し吹き出しそうになったが、なんとか堪える。
「知り合ったばかりの女の子に手を出すわけないだろ!」
逆に言えば親密になれば手を出すのだろうか。この人の中での基準がどうなっているのかは分からないが。彼らは手を振って歩いて行った。
「それじゃあ犬塚さん。行こうか」
「………」
俺が家に向かって歩き始めれば茶髪さんが一緒に隣を歩く。俺の手をしっかり握り放さないつもりらしい。
別に走って逃げるほど元気があるわけでもないのに何故手を放さないのだろうか。
「手、放して」
身長差があるため茶髪さんは歩きづらいはずである。というのは建前であんまり人と手を繋ぐのは好きじゃないというのが本音である。
「可愛い女の子と手を繋いでいたいって言う低俗な俺の願望を叶えてくれないかな」
本音ではなく建前のような気がするけどまだ茶髪さんがどういう人なのか把握しきれていないけど嘘っぽそうだ。
「別に可愛くない」
「犬塚さんは可愛いから自信持って」
「……」
基準は分からないが俺は茶髪さんによると可愛いらしい。俺みたいなのはいくらでもいそうな気がするがな。
「そう言えば犬塚さんは読書もするんだよね?」
「一応」
「どんな本読んでるの?」
「ライトノベル、漫画」
「最近読んだのはどんなやつ?」
「シンデレラグレイ、ノゲノラ」
「あー…なるほどね。俺も好きだよウマ娘」
「そう」
そこからは茶髪さんが話をして俺が相槌を打つを繰り返した。
カフェの話に最近ハマっているもの。テレビや芸能人、YouTubeの話をしていると家まで400m程になったところで俺は足を止めた。
茶髪さんは常に俺を視界に入れて気にしていたので俺が止まるとすぐに止まってくれた。
「ここでいい」
「家どれ?」
「あれ」
俺は右手で家を指を差しその差した家を見つめる茶髪さん。そんな穴が空くほど見なくてもいいだろう。
「ならちゃんと家の前まで送るって」
「いい」
「ここまで来たんだし数百mくらい変わんないって」
「………」
茶髪さんに折れる意思がなさそうなのでこちらが折れるしかないだろう。
ため息を吐いて足を動かす。その事に満足したのか茶髪さんはドヤってた。何ドヤ顔してんねん。
家の前に到着し、玄関を見れば父親が仁王立ちしていた。
うわ、嫌な予感当たってしまった。というか玄関で仁王立ちする奴があるか。
「手、放して」
「う、うん…」
父親を見て驚いたのか素直に手を放してくれた茶髪さん。父親は俺を視界に入れると仁王立ちをやめてこちらに歩み寄ってくる。
「ここまでありがと」
「いや、当然のことしただけだし…」
「娘を送ってくれてありがとう。君は娘の友人かね?」
俺は父親を見る事なく真っ直ぐ前を見つめる。これは余所行きの父親だ。
「まあ…はい。そうですけど」
どうやら茶髪さんの中では既に俺は友人らしいが俺の中ではまだクラスメイトなのだが。父親の表情は柔らかくとても暴力を振るうようには見えない。
「そうか、娘の友人か。これからも娘と仲良くしてやってくれ。昔から暗い子でね。友達と呼べるものはいなかったんだ」
「そうですか」
聞いてもいないことを言わなくてもいいのに、父親は余計な情報を与える。茶髪もこんな父親に捕まって不憫だ。
俺が家の中に入ろうと父親の横を通り過ぎようとした時左腕を掴まれて引き寄せられる。
「ちゃんとお礼は言ったのか」
「……」
俺の声が聞こえていないとは。父親の耳は難聴なんじゃないだろうか。
こんなにも周りは静かなのにな。
「一歌さんは先程感謝を俺に言ってくれましたよ」
同じ犬塚なため俺を名前で呼ぶ茶髪さん。名字でも伝わると思うけどな。
「そうか。いやすまない。こちらの早とちりだったようだね」
それでも父親は俺の腕から手を放さず俺は腕を上げたままになってしまう。
「一歌さんから手を放してはどうでしょうか。誤解も解けたことですし」
茶髪さんがそんなことを言うので少し後ろを振り返ってしまう。茶髪さんの顔は真剣そのものでいつものチャラい感じは一切ない。いつもと言うほど彼を知っているわけではないけどな。
というかここで父親に突っかかるのはやめてほしい。後で俺が殴られる回数が増えるだけだろうし、何より茶髪さんに被害がいってしまう可能性がある。それは避けなければ。
「君は気にしなくていいよ。うちにはうちのルールがあるからね」
「そう言うわけにもいきません。一歌さんは俺たちの大切な友達なので」
おい、やめろ。それ以上突っ込むな。これ以上は面倒になるだけだ。
「沢村さん。気をつけて帰ってください」
俺はそう言って顔を背けた。後ろで茶髪さんがどんな表情をしているのか分からないが、先程から腕が強く握られて痛いから早く帰って欲しい。
「…また明日学校で」
そう言って茶髪さんは帰って行き足音が聞こえなくなるまで俺と父親はその場に立ったままだった。
「来い」
どこまでも低い声でその一言だけ言って父親は俺の腕を引っ張りながら家の中へと入る。扉を閉めた瞬間腕を強く引かれ廊下に投げ飛ばされた。
「何時だと思っている」
今は何時か分からないが取り敢えず首を左右に小さく振って答える。
「21時45分。こんな時間まで何をしていた」
何と言われてもこの衣服から想像できないのか。運動してクラスメイトとラーメン食べてただけなのだが。
そこからは殴られる蹴られ踏みつけられと散々だが、そこまで強い力ではない。これなら耐えるのもしんどくはないか。
「あのガキのことが好きなのか?」
痛みに耐えながら床に転がっていると父親がそう言って俺の髪を掴んで覗き込んでくる。
「……」
父親の瞳に映る俺はどこまでも無表情で何を考えているか分からない。
「何とか言ったらどうなんだ」
髪を掴んだ手はそのまま俺の小さな頭を掴み床へ押し付けた後手を放して腰を上げた父親は俺の腹の上に腰を下ろした。
「うっ…」
思わず声が漏れる。父親もそこそこ鍛えているので恐らく体重は70〜80辺りのはずだ。それでもこの小さな体には十分な重さだ。
「お前なんぞに友達が出来るとはな」
俺はまだ彼らを友人とは思っていないのだが、彼らの中ではもう俺は友人らしい。彼らの中での友人の範囲は広そうだ。
俺の頭を再び掴み床へとそこそこな勢いで叩きつけることを三回した後父親は立ち上がると俺の足を掴み風呂場へと引きずり込んだ。
父親は素早く裸になると俺を無理やり立たせると口を開いた。
「背中を流せ」
「何故でしょうか」
そう聞けば腹を蹴られて膝をついてしまう。ケホケホと咳をする。
「お前の臭いが付着した」
そんなことを言われても俺が運動していたのは服を見れば分かるだろうに。わざわざ俺の腹の上に座るからだろ。
俺は立ち上がり風呂場で父親が使っているタオルを手に取ろうとしたらまた蹴られて片膝を突く。
「服を脱げ」
「……」
「聞こえないのか」
「……」
もう脱げば良いんだろ、脱げば。俺は服を脱ぎ下着姿になると再びタオルを手に取ろうとするとまた蹴られた。蹴るよりも先に口で言って欲しいのだが。
「裸になれ」
何故と言ってもまた蹴られるだけだろう。仕方なく下着を脱いで服と一緒に洗濯機に入れて回しておく。
娘の裸なんぞ見て何が楽しいのか理解に苦しむが、取り敢えずタオルを手に取り両手くらいの大きさに畳みお湯をつけて絞った後ボディソープを垂らす。
父親の背中を洗うのは初めてだが、こんなもので良いだろう。というか何故俺は父親の背中を流しているのだろうか。
父親の背中を流し終わった所でこの後どうするのか父親を窺っているととある部分が大きくなっているのが分かった。
「え…」
思わず声が漏れてしまった。だってそれが大きくなっていてしかも結構なサイズ…。父親はロリコンなのだろうか。それとも生理現象?だとすれば俺を裸にさせた自業自得ではないか。
父親はこちらを向くと上から下へ舐め回すように俺の裸体を見た後腕を伸ばす。
その腕が伸びた先は俺の左腕を掴んで父親の体に引き寄せられてしまう。
鍛え上げた胸板に俺の顔が当たり膝立ちする形となる。
「あの…当たってますが」
控えめに父親に言いながら見上げてみると底冷えするような冷徹な顔をした父親がいた。
父親は何も言わずに両手で俺の腰を持ち上げて自身の膝上に座らせると腰を動かして秘部にそれを擦りつけてくる。
どう言うつもりだ。まさかレイプされるのか俺。
俺が父親の行動に細心の注意を払いつつ、腰の動きに合わせて少しずつズレていると、父親の両手から伝わる力が増した。
まさかと思った時には既に遅く、膣内に剛直が侵入して来ていた。
父親はそれと同時に俺の腰を掴んだまま立ち上がったことで一気に俺の膣内を貫いた。
「痛いっ…」
痛みで泣きそうになる。最悪だ。まさか父親にレイプされるとは。
俺の痛みなどお構いなしに父親は腰を振りパンパンと浴室に音が響く。
「抜いてっ…ください…」
僅かな望みをかけてそう言ってみるものの父親は止まることなくひたすら腰を振り続ける。ちらりとこちらを見てきたが表情は恐ろしく冷たいもので、とても行為をしている顔ではない。
「やめて…んうっ…」
どれだけ力を込めて父親の胸板を押して離れようとしても腰をがっちり掴まれている時点で俺に逃げ場はないのだ。
なら大声で叫ぶ?それしかないのではないだろうか。
「助けっんんー!?」
息を吸い込み叫ぼうとしたものの父親がキスで俺の口を封じた。
それと同時に俺の腰を強く、強く握る。これは父親からの警告だろう。
次また声を上げればこの痛み以上のことをすると。
口を離した父親がこちらを睨みこう言った。
「抵抗するな」と。
そこからはただひたすらに腰を打ちつけこちらを一切考慮しない性行為。
しばらくの間俺は下唇を噛みながら耐えていると腰を振る速度が徐々に速くなりもう限界が近いことを悟った。
父親は何も言わずに無言で中出しをして満足したのかと思ったが、一向に衰える気配がない。まさか。
父親は射精が終わってすぐにまた腰を振り始めたことで悟らざる終えない。父親は一発出せば終わる人ではないと。