じゃあ、素直にお尻ペンペン受けられるわね?
奈津子はそう言って、また再び平手をふり上げる。
もう十分だろう…、見ている者が居たら思わずそう声を掛けてしまうだろう痛々しい尻肌を目の前にしても、奈津子は絶対に手心を加えようとはしなかった。
…拓也はそうやって厳しく叱ってくれることを、自分でもどうしてなのかわからないほど嬉しく感じていた。
ピシャァァァンッ!!!パァンッ!!!バチィィンッ!!!パシィィ〜ンッ………、
「…いだいよぉ…、いだいよぉ…、おばざぁ〜ん……。」
「…はいはい、でも、もう少しお仕置きするからね?…それっ!」
…パッシィィィ〜ン!!!
「…ひぎぃぃぃぃ〜っ!!?…うぇぇぇぇ〜ん、…ひっぐ、…ひっぐ…。」
拓也の尻には、見るも無惨に"奈津子の手形らしきもの"が、数え切れないほどびっしりと貼りついている。
腫れ具合も単なる赤みというより…、真紅に近い色になってきており、通常の小学生のお尻ペンペン程度ではまず見かけない厳しさであることがわかる。
「…拓っくん、おばさんのお尻ペンペン…、痛いでしょ?」
「…ひっぐ…、……うん…、いだい……。」
「…後悔してる?…おばさんに、勇太みたいにお尻ペンペンしてってお願いしたこと…。」
「……ずずっ、…それ…、は…。」
…しでない…。
拓也は涙声ながら、ほぼ即答に近い形でそう答えた。
「…ぼぐ…、が、わるいごと…、しで…、おばざん、怒ってくれるのは…、嬉じい…。」
「…拓っくん…。」
奈津子の中にも、まだ迷っている部分があったのだろう。
拓也の言葉を聞いて、嬉し泣きしてしまいそうな気持ちを何とか抑えながら、奈津子はまた平手を振りあげる。
「…そうよね拓っくん、まだモヤモヤした気持ちが残っているのよね?…もう少し、お尻ペンペン…、いくわよ?」
「…ずずっ…、はい…。」
「…これが終わったら、今日はもう許してあげるからね?」
…バッチィィィィ〜ン!!!
「…ああああっ!!?」
…パァァンッ!!!…ピシャァァ〜ンッ!!!
「…ぐずっ、…ひぐっ…。」
…バチィィィ〜ンッ!!!…パァンッ!!!…パァンッ…!!!
「…うぐっ!?…うぇぇぇぇ〜ん…!」
拓也は再び泣き出してしまった。
そんな拓也に一切手心を加えることなく、奈津子は腫れた真紅の尻をなおも平手で打ち据えるのだった。
「…拓っくん、気分はどう…?」
「…う〜ん…、お尻はすっごい痛いけど…、泣いたら何だか…すっきりした…。」
「…そう。」
それは良かったわね、奈津子はもう怒っておらず、正座をした状態で拓也を膝に寝かせ、叩いた部分が痣になったりしないかを入念にチェックしていた。
「…お、おばさん…、…これ、恥ずかしい…。」
「…何を言ってるの、さっきまであんなにお尻ペンペンしていたんだから、一緒でしょ?」
「…だ、だってぇ…。」
「…だってじゃないの。…うん、痣は大丈夫そうね?…良かったぁ。おばさん、つい強く叩き過ぎちゃった…。」
「…うん。…すごく痛かった…。」
「…でも…、それは拓っくんのことを大切に思っているからよ?…本当に。それだけは言えるわ。」
「…うん…、大丈夫。…すごく伝わってきたから…。」
「…ふふっ。そう…。」
すっかり腫れあがった尻肌を隠すこともせず、拓也は安心して奈津子に身を預けている。
「…本当、拓っくんにはお礼を言わないといけないわね…。」
「…えっ?」
「…最近、勇太にも良い影響が出てきたのよ。…拓っくん、何でも素直にごめんなさい出来るでしょう?…それを見た勇太がね、今まで隠してた色んな悪いことを、おばさんに正直に告白してくれるようになったの。」
「…そ、そうなんだ…。」
「うん。…あ、もちろん、毎回お尻は沢山叩いてるわよ?…どうして今まで隠してたの〜!!…ってね。」
「…あはは…。」
「…だけど…、おばさん、本当に嬉しかったんだぁ。今まで勇太ってね、自分からそんなこと言える子じゃなかったから…。…うふふ、拓っくんのおかげよ?本当にありがとうね。」
「…そんな、僕は何も…。」
ただお仕置きでお尻をペンペンされていただけなのに、なぜか感謝されてしまう拓也。
…しかし、悪い気はしなかった。
「…拓っくんにももう、結構何度もお尻ペンペンしてるけど…、まだ1年生の9月だものね?…連絡帳。」
「…あっ…、う、うん…。」
「…ふふっ、この調子だと、拓っくんが6年生になって卒業するまで…、ずっとおばさんがお尻ペンペンしなきゃ駄目かな?…3年生のぶんだけでも相当掛かるだろうし…。」
「…うぅ…。」
「…心配しないで。勇太もそれくらいまでは続けるつもりだから。終わる時も2人一緒。ねっ?」
「…はぁい…。」