さすがに勇太も辛くなってきたのか、時折り、唇を歪めて痛がるような表情を見せ始めた。
傍で見ている拓也は、勇太が身をよじらせ、動きたいのを必死で我慢していることに気付く。
(…ゆ、勇太君…。きっと我慢の限界なんだ…。…そうだよね…、ズボンの上からって言っても、あんなに強く叩かれたら…。)
…バシィィィィッ!!!!…バシィィィィンッ!!!!…パァァァァ〜ン!!!!…パァァァァァ〜ンッ!!!!
「…あああっ…!?」
「…うふふ…、どう?勇太君。…おばさんのお尻ペンペン、お母さんの時と比べて。」
「…えっ、…あ…っ、…い、痛い…、です…。」
「…そう。それなら良かった。…でも、まだ半分もいってないわよ?…頑張れる?」
「…は、はい…っ。」
「…そう、良い子ね。」
…バシィィィィィ〜ッ!!!!…パァァァァン!!!!…パァァァァンッ!!!!…バシィィィィィ〜ンッ!!!!
「…ああああ〜っ!?」
美由紀のお尻ペンペンは、奈津子のそれと違い、力業によるところが大きかった。
ズボンを下ろし、尻を完全に露出させて、腫れ具合も見ながら強弱をつける奈津子のお尻ペンペンに対し…、美由紀の場合、衣服で守られている尻を、ただ強く、渾身の力で打ち据え続けるのだ。
最初はそれほど痛くなかった勇太も、同じところを続けて叩かれると、奈津子に裸の尻を叩かれた時と遜色無い激痛が走ることに気付く。
(…こ、これ…っ、ズボンの上からだと思ってちょっと舐めてたけど…。)
…バシィィィィッ!!!!…パァァァァ〜ンッ!!!!…バシィィィィ〜ン!!!!
(…結構っ、本気で痛い…っ!?)
…バッシィィィィィ〜ンッ!!!!
「…ああああっ!!?」
「…ゆ、勇太君っ!?」
「…ふふ、ようやく…半分と少しかな?…おばさんも疲れてきちゃったけど…、一生懸命お仕置きするからね〜?」
「…ひっ、…ひいっ…、ごめんなさ…、」
「…聞こえませ〜ん。」
…バシィィィィィ〜ッ!!!!
「…あああああ〜っ!!?」
最初は恥ずかしさが勝っていた勇太も、次第にズボンの中がじんじんと痛み始め…、ついに、悲鳴をあげるまでになっていた。
(…や、やっぱり…、相当痛いんだ…?…僕ってば、"あんまり痛くないと思う"なんて勇太君に言っちゃって…。)
まずかったかな…?
拓也は自分の発言をひどく後悔していた。
「…はぁっ…、…はぁっ…、…はぁ〜っ…。」
「…さ、次で200回。…最後の1回よ?…勇太君、頑張れる?」
「…はぁいっ!」
「…良いお返事ね。お母さんに普段ちゃんと叱って貰っているおかげかしら?…いくわよ?」
…バッシィィィィ〜ン!!!!
「…ああ〜っ!!?」
「…はいっ、おばさんのお仕置き終わり。…勇太君すごいねぇ、最後まで泣かなかったねぇ〜?」
「…へへ…。」
自分の母親の膝の上で、軽く頭を撫でられる勇太を見て…、拓也は複雑な気持ちだった。
「…さ、次は拓也の番ね?…ちょっとだけお尻を叩いてあげるから…、お母さんの膝にいらっしゃい。」
「…へ?…ま、待って待って…?…僕、何も悪いことしてないよ…?」
「…えぇ、だからお仕置きじゃないわよ?ちょっとだけって言ってるじゃない。」
「…い、いやいや…。意味がわからないよっ!」
美由紀から尻を叩かれ、まだ痛がっている勇太が、2人のやり取りを見てくすくすと笑い始める。
あぁ、おばさんは本気で拓也君に怒っているわけじゃないんだなぁ…と、すぐに気づいた。
「…勇太君の半分で許してあげるわ。拓也、お尻を出しなさいっ!」
「…い、嫌だよ…!?…大体、半分って100回じゃん…!?」
「…あら、ご不満?…拓也も、勇太君と同じ200回が良いの?…それじゃあ、本当のお仕置きになっちゃうけど。」
「…100回も十分、お仕置きだと思う…。」
「…つべこべ言ってないで、早くいらっしゃい!…勇太君だけがお尻ペンペンされたら可哀想でしょうっ!?」
「…えぇ〜…?」
その後、拓也は強引に母親の美由紀の膝へ引っ張られ、お尻ペンペンを受ける羽目になったのだった。
「…な、何で僕までぇ〜…。」
「…ふふ、男らしく観念なさいっ。」
…バッシィィィィ〜ン!!!!
「…ぎゃあああ〜っ!!?」
罰でないなら手加減してくれる…という淡い期待はすぐに消えた。
「…お、お母さんっ!?何で、こんな…!?」
「…言ったでしょう?…勇太君がお尻ペンペンされたんだから、拓也も頑張るの。」
「…い、意味がわからないよ〜っ!?」
美由紀の言っていることは本心で、友達の家で叱られた勇太への気遣いだった。
それに巻き込まれる拓也も、本当は美由紀の意図がわかった上で、知らないフリをしている。
そして勇太もまた…、優しい2人のふしぎな気遣いに感謝しているのだった。