※この作品はR-18です。

ふしぎな気遣い   作:佐田トレコ

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提案7

それを聞いて、綾子がまた不満を口にする。

 

「…え〜っ、お母さん…、普通こういう時って、"2人とも今日は勘弁してあげる"…とかじゃないの?」

「…そんなムシのいい話がありますか。…2人とも反省したいって言ってるんだから…、反省させてあげるのがお母さんの義務でしょう?」

「…そ、そうだけど…。」

「…なに綾子、全然反省してないの…?…やっぱり100回じゃ足りない…?」

「…ち、違うから!…言ってみただけだよ…。」

 

拓也はそんな綾子の"悪あがき"を見て…、不思議な気持ちになった。

学校では明るく、勉強も出来て…、先生にもほとんど叱られない、"優等生"だと思っていた綾子ちゃんが…、家では部屋の片付けをサボったり、おばさんに悪態をついたりして…、お尻ペンペンでお仕置きされる…。

 

「…さ、まずは拓也君からね。…あと少しだから、先に終わらせちゃいましょう?」

「…あっ…、は…、はいっ…!」

 

綾子が後でお尻ペンペンされる事実で頭が一杯の拓也は、自分への罰がまだ残っていることをすっかり忘れていた。

 

「…これだけお尻が腫れていたら、本当は許してあげたいんだけど…、拓也君は"自分から"、おばさんにお尻ペンペンされたくて来たのよね?」

「…う…っ、…は、はい…。」

「…じゃあ、仕方無いわね?…ここで甘くして、また似たようなことを企んじゃうといけないし…。」

「…うぅ…っ。」

「…さぁ〜…、痛いわよ〜?」

 

…バッチィィィィィ〜ンッ!!!!!

 

「…あああああ〜っ!!?」

 

…ピッシャァァァァァ〜ンッ!!!!!

 

「…あっ、…あっ、…あっ…!!?」

 

バチィィィィィィッ!!!!!

 

「…ぐうううう〜っ!!?」

 

既に限界の近い尻に、容赦無く叩き付けられる平手打ちの雨霰。

拓也は、泣くまいと必死に堪えているのだが…、子供の尻叩きに関して完璧に手慣れている綾子の母親は、腫れあがった尻のどの辺りを、どれくらいの強さで叩けば痛がるのかをすっかり熟知していた。

 

「…ほら拓也君?"本気の"お尻ペンペン…、されてみたかったんでしょう?気分はどう?」

 

…パァァァァァァンッ!!!!!

 

「…ああああっ!?」

「…他の子たちは、ふざけてそんなこと言わないわよ〜?」

 

…バッチィィィィィ〜ンッ!!!!!

 

「…うああああ〜っ!!?」

「…もし、まだされたいなら…、もっともっと沢山してあげるけど〜?」

 

…ピッシャァァァァァァ〜ンッ!!!!!

 

「…もっ、もういい…、もういいですぅぅ〜っ!!?」

 

「…何がもういいの〜?…それを決めるのはおばさんですよ〜?」

 

…バチィィィィィィッ!!!!!

 

「…ああああああっ!!?」

「…軽い気持ちで"お尻ペンペンして"なんて言ったら…、みんなこうなるのよ〜?…わかった〜?」

 

…パァァァァァァ〜ンッ!!!!!

 

「…わっ…、わがりまじだぁぁ〜っ!!…ぐずっ…!!」

 

拓也は何とか堪らえようとしたが、ついに涙が出てしまった。

 

「…良し、こんなものかな…。…それじゃ拓也君、あと3回で許してあげる。…歯を食いしばって頑張りなさい。」

「……あいぃ…。」

「…いくわよ…、ひと〜つ!」

 

…ピッシャァァァァァァンッ!!!!!

 

「…うあああああ〜っ!!?…ひっく…、…ぐずっ…!」

「…ふた〜つ!」

 

…バッチィィィィィィ〜ンッ!!!!!

 

「…ひぃぃぃぃぃ〜っ!!?…いだい…、いだいぃぃ〜っ!?」

「…みぃ〜っつ!」

 

…バッチィィィィィィィィ〜ンッ!!!!!!

 

「…ああああああああ〜っ!!?」

「…はい、お疲れ様。…拓也君、良く頑張ったわね?もうしないのよ?」

「…ぐずっ…!…あい…、もう…、にどど…、じまぜん…!」

「…うんうん、良い子良い子。…お家のお母さんのお尻ペンペンよりも、痛かったかな〜?」

 

拓也は号泣しながら、何度も頷く。

それを見て十分反省したと判断した綾子の母親は、しばらく拓也を膝の上で優しく撫でてやり、落ち着くのを待った。

 

「…はぁっ…、…はぁっ…、…ぐすっ…、…ひっく…。」

「…少しは落ち着いた?拓也君。」

「…は、はい…、ずずっ…。」

「…うふふ…、無理しなくても良いのよ?…沢山お尻ペンペンしたから…、しばらくはお尻、痛いままだもんね?」

「…うぅっ…。」

「…でも、拓也君のほかに、もう1人…、お母さんの言うことを全然聞かない、悪〜いムスメが居るからね?…少しそこで、待っていて貰えるかしら…?」

「…えっ…、あ…っ…、はい…。」

 

拓也は尻が痛すぎて、つい綾子のことは忘れてしまっていたが…、これから同じこの部屋で、綾子のお尻ペンペン100叩きが行われるのだ。

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