拓也の母親である美由紀も今では…、拓也が悪さをするたびに、問答無用で"お尻ペンペン200回"のお仕置きを与えている。
…それはもちろん"ままごと"などではなく…、正真正銘の"お仕置き"なのだが、ズボンの上からということもあり、拓也にとっては『痛いけど、何とか泣かずに我慢できる』という絶妙なところを突いていた。
…そして現在…、謙太の母親が行っている"5歳の拓也ちゃんへのお尻ペンペン"もまた…、少し力加減を変えるだけで、涙が出そうなほど痛むという、ギリギリのラインを意識して叩いているのだった。
(…ふふっ…、何にも痛くなかったら、"拓也君"の反省にならないものね…?あれだけ沢山お尻を叩かれて、すっかり腫れているし…ちょっと力をこめるだけでも、きっと痛くってたまらないわよね…。)
…拓也の感想としてもまさにその通りで、ほとんど痛くない、"ままごと遊び"そのものに思えるようなお尻ペンペンの中にも…、時折、悲鳴をあげてしまいそうなほど"痛いお尻ペンペン"が混じっていた。
それは、謙太の母親が力加減を間違えているわけでも何でもなく…、意図的に、拓也の反省を促すために狙ってそうしているのだった。
(…これ位なら痣にならないし、大丈夫よね…。…うふふ、それにしても…、今にも泣きそうな"拓也君"…とっても可愛いわぁ〜…。)
謙太の母親は、既に大きく腫れている拓也の尻をきつく叩くことには抵抗があったが…、こうして"恥ずかしいお尻ペンペン"程度で済むなら、拓也のためにも全力でやってあげたいという気持ちが芽生えてきていた。
「…ほら"拓也ちゃん"、"お母さんごめんなさい"はっ!?」
…バチッ!…パァンッ!…バシィィッ!!
「…ひぅっ!?…おっ…、お母さん…、」
「…もっと大きな声でっ!!…"これからはちゃんとお母さんの言うこと聞きます"、でしょっ!?」
…バチィッ!!
「…痛ぅぅっ!?…こ…、これからは…、ちゃんとお母さんの言うこと聞きますぅぅ〜っ!!?」
「…はい、よろしいっ!じゃあ、あともう少しだけお尻ペンペンよ?」
「…くぅぅ〜っ…。…はぃぃ~…っ!」
拓也はもう恥ずかしさのあまり…、何をどう答えたら良いのか考える力を失いかけていた。
…本当の幼児のように、その場の感情に任せて受け答えをしてしまっている…。
「"拓也ちゃん"、良い子になれるっ?」
…パァン!
「…ぐっ…!…はいぃ〜っ!!…お母さんごめんなさいぃ〜っ!!」
「…はい、その調子っ!…これからは好き嫌いせずに、ピーマンも食べられるわね?」
…ピシャッ!!
「…ひっ!?…たっ…、食べますぅぅ〜っ!?お母さん、ごめんなさいぃぃ〜っ!!!」
「…良しっ、なら最後っ!!…前回お約束したのに、守れなかったぶん…、ちゃんと"ごめんなさい"しなさいっ!!」
…バチィィッ!!
「…ひぅっ!!?…お…、お母さんごめんなさいぃぃ〜っ!!!」
「…はい、"拓也ちゃん"…、もうこれで、お尻ペンペンおしまいよ?…でもまたお残ししたら…、お母さんもっともっとお尻ペンペンしますからね…!?」
「…ヒィッ!?…は、はぃぃ…!」
「…さて。…こんな感じで良かったかしら…?…ごめんなさい、1番手だと加減がよくわからなくって…。」
素に戻った謙太の母親に対して、周囲の母親達は絶賛の拍手を送った。
「…凄いわ…、本当に、5歳の子のお母さんみたいだった…。」
「…うんうん。自分の子供がまだ小さかった時を思いだしちゃいました…。」
「…うふふ…、"拓也ちゃん"があまりに可愛いから、つい感情移入しちゃって…。」
「…わかります。…これは"お仕置き"なんだって、頭ではわかっているんですけど…、私も出来ることなら甘やかしたいですもん…。」
ただ"痛い"だけのお尻ペンペンではなく、"ままごと"に見立てた恥ずかしすぎるお尻ペンペン…。
相手役は"ホンモノ"の母親達であり、拓也は自分だけが、"5歳児"としてお尻ペンペンされる役を演じ続けなければならない…。
(…い…、痛いのも嫌だったけど…、これって、10人全員に見られながら、ずっと僕だけ5歳の役をやり続けるってこと…?)
"ままごと"とはいえ…、ピーマンを残してお仕置きでお尻ペンペンされた、などという話がクラスの友達にでも伝わったら…、拓也のプライドはもうズタズタである。
…かと言って、それは"ままごと"だったから…、などと詳しく説明するわけにもいかない。
(…ぼっ、僕…、これからどんな目に遭わされちゃうのぉ〜っ…!!?)
「…さっ、次に…、"拓也ちゃん"のお母さんになってくれる人は…、誰かしら?」