…バチィィィン、…ピシャァァァン、…パァァンッ、…パァァァンッ…!!
「…あああ〜っ!?…い、痛いぃ〜っ、おばさん…、ごめんなさいぃ〜っ!?」
「…まったく、もう…っ。昨日の今日で、また宿題を忘れるなんて…。拓っくんは、おばさんのお尻ペンペンが全然痛くなかったのかしら?」
…ピッシャァァ〜ンッ!!
「…そ、そんなことない…、ですぅぅ〜っ!?…あ痛ぁっ!!?」
「…信用できません。お尻を真っ赤っ赤にして、反省しなさいっ!」
…バッチィィィ〜ン!!
「…ぎゃああ〜っ!?」
翌日。
拓也は再び宿題を忘れ、奈津子から剥き出しの尻をぶたれていた。
これは尻が痛すぎて、帰ってもやる気が起こらなかったというのもあるが…、嘘をつかずに正直に告白した場合、どのくらいお尻をぶたれるのか試したい…という拓也の好奇心でもあった。
「…はぁっ、…はぁっ…、おばさん…、もう許して…?」
「…駄目です。…まだお尻がピリピリ痺れていないでしょ?」
「…し、してるよぉ〜っ!?」
「…駄目と言ったら駄目。…ほら拓っくん、お尻がちゃんと赤くなるまではつき出したまま…、そうよ。」
「…うぅっ…。」
拓也が痛がっているのは半分演技だったが、やはりそれなりに痛い。
宿題1つ忘れただけでここまでされるのだから…、忘れ物が重なった日などはおそらく大目玉だろう。
拓也は実際に尻を叩かれてみることで、奈津子の怒りがどの程度なら、どれくらいの尻叩きになるのかを分析しようとしていた。
「…ほら拓っくん、あと4発っ。」
…ピシャァァンッ、…バチィィィ〜ンッ、…パァァンッ、…パシィィィ〜ッ!!
「……痛ったぁ〜っ!?…うぅ…っ、おばさんごめんなさい〜っ…。」
「…反省した?拓っくん。…良しっ、今日は正直に言えたから、これくらいで勘弁してあげる。」
それを聞いて拓也が起き上がろうとすると、奈津子から「待った」の声がかかった。
「…な、なに…?おばさん…?」
「…う〜ん、やっぱり、折角お尻出してるから…、見せて貰った連絡帳のおまじないも一緒に済ませちゃいましょうか?」
「…えっ?」
じつは尻を叩かれる前、奈津子から言われた通り…、1年生の時からのすべての連絡帳を拓也は渡していた。
探してみると、意外と簡単に見つかるもので…、1冊も欠けることなく、すべての連絡帳が揃っていたことには拓也自身も驚いていた。
「…凄いわね、拓っくん。とっても物持ちが良いのね?」
「…えへへ…。」
褒められて、赤い尻を出したまま泰子の膝の上で照れる拓也。
…しかし、これが本当の地獄の始まりだった。
「…それじゃあ…、1年生の1学期から順番に行きましょうか?」
「…え?」
順番?
何をするのかをまだ聞かされていない拓也は、奈津子の発言に少し戸惑う。
「…あぁ、そう言えば拓っくんにはまだ説明してなかったわね?…今から、拓っくんが1年生の時に忘れ物や悪いことをしていなかったか、おばさんが、1つずつ順番に調べていきます。」
「…えっ?…そ、それって…。」
「…あっ、ほら…、早速あったわね?…1年生の、4月21日。…宿題忘れね?…ふふっ、お家に忘れちゃったのかしら?」
入学して間もない時のことなど、拓也はすでに記憶に無かったが…、連絡帳には確かに、忘れ物マークが赤い文字で書かれている。
「…お、おばさん…、まさか…!?」
「…えぇ、今からこの1年生の…、4月21日ぶんのお仕置きをするわよ?」
「…え、えぇ〜っ!?」
「…えぇ〜、じゃありません。今日はまだ少ししか叩いていないし…、拓っくんも平気でしょう?」
「…そ、そんなこと…!」
「…駄目です。」
…パッシィィィ〜ン!!
「…ぎゃぁっ!?」
「…1年生の時だったからと言って…、今の拓っくんが痛くなかったら意味が無いものね?…さぁ拓っくん、お尻を叩きますよ〜?」
「…ま、待っ…!?」
…ピシャァァァ〜ン!!
「…ああああっ!?」
「…拓っくんは、忘れ物をすることに対して…少し、罪悪感が足りないと思うの。…だからこうして、今までにしちゃった忘れ物や悪いことを、おばさんが順番にお仕置きしていってあげるわね?」
「…じ、じゃあ…、この連絡帳の山は…!?」
「…そ。…拓っくんが、今までやった悪いことをすべて反省するまで…、普通のお仕置きとは別にお尻ペンペンよ?」
「…えええ〜っ!!?」
「…あ、もちろん、今日1日で全部やるって意味じゃないからね?おばさんの手がもたないし…。」
(…い、一体、何発叩く気なの〜っ!?)
ふと、勇太の発言が、頭の中で蘇る。
"消しゴム1つ忘れただけで、お尻を30発とか40発も叩かれる"。
あの話が本当だとしたら、拓也はこれから先…、当分の間、何も悪いことをしていない日でも奈津子に尻をぶたれ続ける羽目になる。