ダージリンを好き過ぎる整備士は無自覚にダージリンを堕としていた。 作:オッパイは正義マン
聖グロリアーナ女学院
戦車道、古くから乙女の嗜みとしての武道であり、女子の間では戦車道をやるとモテるとの専らの人気の部活動だ。
俺はここ、聖グロリアーナ女学院の整備士として派遣された神童巧(しんどうたくみ)今年で23歳になる。
ここには見目麗しい淑女達が通っている。どの娘も品があり、挨拶は御機嫌ようと始まり正にお嬢様学校だ。
ここに派遣されて一年の月日が経ち、ある程度彼女らと親しくなった…と思う。
「あら、御機嫌よう。神童さん。今日も精が出られておりますわね。」
俺が今念入りに整備しているチャーチルはダージリンが戦車長として乗っている。
「ダージリンおはよう。今日は大洗との決戦が控えているからな。気合も入るさ。」
「ふふっ。あなたの整備は丁寧でいて正確ですわ。アッサムやオレンジペコ達が絶賛しています。」
うん、そう言ってもらえると整備士冥利に尽きるな。うーん、ダージリンの凛とした姿…。
「今日も凄く綺麗だ。ダージリン。君に惚れ惚れする。」
「ななな、何を言っていますのっ!女性をからかうのはよして下さいませっ…。もぅ……❤❤」
しまった、つい本音が出てしまったようだ。だって仕方がないじゃないか。今日のダージリン凄くカワイイんだから。
「ダージリン、君に渡したいものがあったんだ。これを受け取って欲しい。」
俺がダージリンに渡したのは花屋で買った108本の赤いバラだった。
「えっ…とても綺麗なバラですわね……。これをわたくしに…?」
「ああ、昨日花屋で買ったやつでさ、女性にあげたい花を聞いたらそのバラの花束を渡されたんだ。108本入ってるって。」
「108本……バラ……(ボンッ)」
そう呟いたダージリンは暫く考え込んだ後顔を薔薇よりも真っ赤にしていた。
「ああああああなた!?108本の薔薇の花言葉を知っていまして?!」
「花言葉……?いや、特に店員からは何も言われなかったな。」
「いや普通女性に花を贈る事自体親しい人にしかしませんのに……!!」
「え?ダージリンとは仲が良いと思っていたんだけど…。俺ダージリンの事大事だし、好きだよ?」
「もうっ!神童さんったらなんで恥ずかしい事をポンポンポンポンとっ!天然たらしっ!」
ポカポカとダージリンに軽く胸を叩かれていた。俺は彼女の細い腕を掴み、身体をギュッと抱きしめる。
「とにかく、今日は大洗戦、あの西住みほが相手だ。ダージリン、頑張ってきてほしい。俺はいつでもダージリンの味方だ。」
「あぅっ❤❤❤卑怯ですのよ……、あなたはいつもそうやって、、だからあなたの事を好きになりましたのに……ゴニョゴニョ…」
最後の方は聞き取れなかったが、ダージリンは俺から離れると、
「こんな格言を知っていまして?恋する乙女は無敵……なのですよ!神童さん、わたくし神童さんの為に力を尽くしますわ!」
チュッと俺の右頬にキスを落としたダージリンは意気揚々と宿敵大洗学園に挑むのであった。
「108本の薔薇の意味は結婚…プロポーズですのよ……。本当に無自覚キラー…ですから。」