今回は団長さんの視点のお話になります。
いつもの注意事項です
■二次創作です。本編の設定とは違う場合があります
■オリジナルの団長が出てきます。ご了承ください
ある休みの日のこと、僕とゴデチアさんは執務室でとある動物…いや、精霊と戯れていた。
「きゅー! なかなか掴めないきゅー…ゴデチアちゃん、もっと下げてほしいきゅー…」
真っ白な毛玉に猫の耳と尻尾が生えたような精霊、きゅうちゃんがゴデチアさんの持っている猫じゃらしを掴もうとぴょんぴょん跳んでいる。
「まだだめですよっ。ほらほら…もっとぴょんぴょん飛んでください。ぴょんぴょん♪」
その姿を微笑んで見ているゴデチアさんを見て僕も顔が綻んでいた。
彼女と遊んでいる精霊、きゅうちゃんは少し前に害虫に襲われて怪我をしていたのを見つけた彼女の手当てを受けて、そのお礼に暴走した害虫を倒す為の力を授けてくれた。
毛玉のような可愛らしい見た目からは想像できないほどの強い力を持っている精霊だけど、中身は喋れること以外は普通の子猫のようで、こんな風に猫じゃらしに夢中になっている。
そんなきゅうちゃんの方に目をやると、ゴデチアさんはしゃがんでいるのでスカートの中が見えている。
が、そんなことは気にせずに無邪気な笑顔できゅうちゃんと戯れる彼女を見ていると、途端に恥ずかしさと罪悪感を覚えたので少し目を背けた。
……今日のぱんつは純白かぁ…って思い出すな!考えるな! そうやって煩悩を払っていると、彼女は猫じゃらしを下ろしてきゅうちゃんに掴ませてあげていた。
「はいっ、掴ませてあげてますっ! ふふっ…きゅうちゃん、楽しかったですか?」
「やったー! きゅっ、きゅっ、きゅー! 楽しいきゅー!!」
そうして笑い合っている姿を見ると、心が洗われるような、ほのぼのとした気分になっていった。きゅうちゃんもそうだけれど、ゴデチアさんの笑顔が本当に可愛くて、さっきまでの興奮が嘘のように落ち着きつつ、ほのぼのと優しい気持ちになっていて少し驚くくらいだった。
するとどこからかぐぅ~というお腹の音が聞こえてきて…
「ふぁぁぁ…! あぅ、えっと、その…これは…」
ゴデチアさんが顔を真っ赤にして俯いてしまっていた。
「きゅ? ゴデチアちゃん…お腹が空いちゃったきゅ?」
「そろそろお昼ご飯の時間だからね…僕もお腹が空いてきたし、一緒に食堂に行こうか…」
僕がそう言って手を差し出すと、彼女はこくんと頷きながら手を取って一緒に食堂に向かうのだった。
「ごちそうさまでした、今日のムニエルも美味しかったよ」
僕がゴデチアさんの作った白身魚のムニエルを褒めてあげると、彼女は顔を真っ赤にしつつも微笑んでくれた。
「褒めてくれて…ありがとうございますっ…! 今回のは使うバターを変えてみたんですけど…お口に合ったみたいで何よりです」
そんな僕達のやり取りを見ていたきゅうちゃんが、頭の上の辺りから果物のような物を取り出してきた。
どこからどうやって取り出してきたんだろう…?
そしてきゅうちゃんは、果物の皮を前足を振って皮を剥いて、美味しそうな実をゴデチアさんと僕に渡してこう言ってきた。
「お昼ご飯のデザートに美味しくて強くなれる果物をあげるきゅー! この前助けてくれたお礼の一環だから、是非とも貰って欲しいきゅー!」
僕は一時的にも害虫を討伐できるほどの力を貰っただけでもお礼だと思っていたのだが、どうやらきゅうちゃんはそれでは満足できなかったらしい。そういう事ならありがたく貰っておこう。
「きゅうちゃん、ありがとうございますっ。あーんっ…ふあっ…甘くて美味しい…ふわふわしたしあわせな気持ちになっちゃいます…」
ゴデチアさんが貰った果物を食べて、幸せそうな顔で味わっているのを眺めている。
本当にに可愛らしくて…見ているこっちも幸せな気持ちがどんどん溢れてくる…
それに彼女の頭の上の耳も激しくぴょこぴょこと嬉しそうに…
ん…? 頭の上でぴょこぴょこ激しく動く耳…!?
不思議に思った僕は彼女の頭の上のを確認すると、頭の上に猫のような耳が生えているのだった。花騎士の中には魔力の暴走によって獣の耳や尻尾が生えている者は案外多い。それは先天的な場合もあれば、後天的に生えてくる場合もあるのだというが…
彼女は今までそんな物が生えていた事はなかったので、後者だと思われるが…こんなに一瞬で生えてくる物なのか…?
「きゅー! ゴデチアちゃんにきゅうと同じ耳が生えてきたきゅー! おそろいだー!」
きゅうちゃんが楽しそうな声でそう言うと、ゴデチアさんが気づいてこっちときゅうちゃんの方をキョロキョロと見ながら状況を整理しようとしたが…
「ふぇ…? アレンさんもきゅうちゃんもどうしたんですか…? きゅうちゃんと同じ耳…?えっと…ええっ…何っ!? 何ですかこれっ!!?」
頭の耳に触れた瞬間に驚いてあたふたしてしまった。
僕はゴデチアさんを落ち着かせる為に、とりあえず仮眠用のベットのある執務室まで連れて行こうと、彼女の手を取って話をした。
「ゴデチアさん、落ち着いて…大丈夫だから…とりあえず執務室に行って落ち着こう。しんどかったらベットで寝ててもいいから…」
その発言に彼女は無言で頷いたので、手を繋いでゆっくり歩いて行くのだった。
するとテーブルの上に乗っていたきゅうちゃんが心配そうな目で僕達を見ていた。
「きゅぅ…ゴデチアちゃんが心配だから…きゅうも一緒に行くきゅぅ…いいよね…?」
「勿論だよ、ちょっと聞きたいこともあるからね。じゃあ行こうか」
僕が手招きでそう呼ぶときゅうちゃんの表情が少し緩み、頷くように動いて僕らについてきたのだった。
執務室のベットにゴデチアさんときゅうちゃんを座らせて、様子を見てみる。
ゴデチアさんは顔が真っ赤な事と猫の耳と尻尾が生えている事以外は普段とあまり変わらない…強いて言えば熱があるかもしれないので寝かせてあげた方がいいかもしれないという事か…
「ゴデチアさん、顔は真っ赤だけど大丈夫かい? 熱はありそう?」
「いえ…これは…その…恥ずかしいから真っ赤なってるだけですから…ふぇぇぇ…」
僕が熱がないかと聞くと、彼女の顔は余計に赤くなっていってしまい、頭の上の耳までぴょこぴょこと動き出した。
恥ずかしがっている仕草が可愛いと思いつつも困らせるのは良くないだろう。
僕は彼女の傍らに座っているきゅうちゃんに、何か心当たりはないかと聞いてみた。
「きゅうちゃん、こうなった心当たりって何かあるかな? やっぱりあの果物の力…?」
「そうだと思うきゅ…あの果物には魔力を増加させる作用があって…それでゴデチアちゃんの体内の魔力が暴走して、耳としっぽが生えちゃったんだと思うきゅ…」
きゅうちゃんは申し訳なさそうな態度で、僕にそう説明してくれた。
「そうか、なるほど…一般的に獣の耳が生えるのは魔力の暴走だから特に健康に害がある訳でもないかぁ…
それで…元に戻るのに心当たりはあるかい…? このままだとゴデチアさんも恥ずかしいだろうし…どうにかしてあげたいんだけど…」
「それは…確かあの果物の効き目は…そうだった! 一時的なものだから時間が経てば元に戻るきゅ! だからゴデチアちゃんも安心してほしいきゅー!!」
僕が何か元に戻る方法に心当たりはないかと聞くと、きゅうちゃんは少し考えた後にぱぁぁっと表情が明るくなって解決策を教えてくれた。
…前にも似たような事があった気がするが、やっぱりこういうのは時間が解決してくれるらしい。
「教えてくれてありがとう、お手柄だよ」
僕はそう言ってきゅうちゃんの頭の辺りを撫でる。すると照れ臭そうな顔になりながらも感謝の言葉を述べてくれた。
「どういたしまして、きゅー」
こうして見るときゅうちゃんも可愛いなぁ…
「アレンさん…あの…その…わたしも…」
僕がきゅうちゃんを撫でるのに夢中になっていると、ゴデチアさんが悩ましげな表情でこちらを見てきた。どうやら彼女も頭を撫でて欲しいようだ。
「ああ…そうだね。きゅうちゃんばかり構ってごめん…じゃあまずは…」
そう言って僕はきゅうちゃんから手を離して、ゴデチアさんの頭を撫でる。猫耳が生えてるおかげでいつもと違う触り心地だけど、ふわふわで柔らかかった。
「ふぁぁぁ…ありがとうございます…やっぱりアレンさんの手…あったかくて気持ちいいですね…」
撫でていると、彼女が気持ちよさそうに蕩けた表情で感謝の言葉を述べてくれた。
耳もぴょこぴょこと動いていて、尻尾もぶんぶんと音がする程に振っていた。
「撫でられて嬉しいみたいだね、耳も尻尾も凄く動いてるよ」
「ふぇぇ…これは、その…はい…そうです…」
僕がその事を彼女に指摘すると、恥ずかしがって俯いてしまったけどすぐに控えめだけど嬉しそうに頷いてくれた。こうやって恥ずかしがる姿が本当に可愛い…
しかし、今の彼女には少し気になる事があった。それは、その尻尾がどうやって生えているかである。見た感じはスカートの中から出ているようで、ぶんぶんと揺れるたびにスカートが盛り上がっていた。
この様子を見るにちゃんと根本からちゃんと生えていると思われるが…うーん…なんだかどんどん気になってきた…とはいえ見せてもらうにはかなり恥ずかしい部類だろうし…まずは…
「きゅうちゃん、少し部屋の外に出ててくれないかな? ゴデチアさんと二人きりになりたくて…用が終わったらすぐに呼ぶから…」
「わかったきゅー、ご用が終わったらすぐに呼んでね」
僕がそう頼むと、きゅうちゃんは少しジャンプしてどこかに消えてしまった。やはり精霊ともなると一瞬でどこかに移動することが出来るようだ…
そんなことよりも…疑問を解消するとしよう。
「ゴデチアさん、二人きりになったから少し恥ずかしいお願いをしてもいいかな…?」
「はい…なんですか…? 恥ずかしいお願い…って…」
僕がゴデチアさんに頼み込むと、彼女は涙を溜めた瞳で恥ずかしそうに僕を見つめながらもこくりと頷いた。
そのいじらしい姿に僕は罪悪感を抱いたが、やっぱり好奇心には勝てずに話すことにした。
「ありがとう。そうだね…その尻尾、どういう風に生えてるのか気になって…僕に見せてくれないかな…?」
「ふぁぁっ!!? えっ…ええっ…!? それって、スカートを捲らないと…見えない訳で…つまり…ぱんつも見ちゃうんじゃ…」
ゴデチアさんは顔から湯気が出るほどに真っ赤になりながら戸惑いの表情で僕を見た。
やっぱりこういう事になるよなぁ…と思いつつも、僕は言葉を続ける。
「そうだね、尻尾と一緒にぱんつも見えてしまう。…だからきゅうちゃんにはどこかに行ってもらって二人きりになったんだけど、恥ずかしくて駄目なら大丈夫だよ…」
ずるい言い方だけれど、こういう言い方に彼女は弱い。罪悪感を感じてしまって耐えられなくなるのだ。僕もやってて耐えられなくなりそうだけれど…
「はぅぅ…わかりました…その代わりに、わたしにわかるようにどんな様子なのか言ってくれませんか…?」
「わかった。それじゃあ、ベッドの上で四つん這いになって…お尻をこっちに向けて欲しい…」
予想通りに耐えられなった彼女は、縋るように承諾してくれた。僕はそんな彼女を慈しむように撫でてから、お尻をこっちに向けて欲しいと頼んだ。彼女のお尻がこちらを向くと、僕は静かに、興奮しないようにスカートを捲っていった。するとそこには…
「なるほど、尻尾はお尻の上の…尾骶骨の辺りから生えてるみたいだね…そのせいですこしタイツとパンツがずれちゃってる…」
白いタイツと猫のシルエットが描かれたぱんつに包まれたお尻と、その上で不安そうに揺れる猫の尻尾が見えた。
こんな状況になるのを見越したようなぱんつに僕は少し驚いてしまったが、これで疑問は解けたので満足した…はずだ。
「ありがとうございます…ふぇぇ…やっぱりずれちゃってるんですね…自然に戻るってきゅうちゃんは言ってたけど、やっぱり恥ずかしいから早く戻ってほしい…」
僕の言葉を聞いたゴデチアさんは感謝の言葉を述べながら恥ずかしがっていた。
恥ずかしさで身体を揺らす度に尻尾とお尻も揺れて、少しずついやらしい気持ちになっていく…ってそんな事を考えるな!!
僕はスカートをを急いで戻して、顔を彼女のお尻から背けた。
「こちらこそありがとう…こんなわがままを聞いてくれて…しかし尻尾の付け根の辺りからきゅうに肌が変わってて、不思議な感じがしたよ…」
僕が苦し紛れに感謝と感想を述べていると、体勢を戻したゴデチアさんが僕を見ながら笑ってこう言ってくれた。
「どういたしまして…恥ずかしかったですけど、アレンさんの疑問が解けてよかったです…そうだ、今日はここにずっといていいですか? このままの格好じゃ恥ずかし過ぎて出歩けないので…」
あんなに恥ずかしいお願いをしたのに笑顔で許してくれるなんて…やっぱり彼女は天使様なんじゃないか…それくらいのこと、いいに決まってるよ…
「それくらいは勿論大丈夫だよ。じゃあこれから何をしようか…あっ、きゅうちゃん、もう終わったから出ておいで」
僕はゴデチアさんのお願いを了承してから、きゅうちゃんに事が終わったことを伝えた。
すると物陰からもふもふとした毛玉がこちらにやってきたのだった。
「きゅー! 御用は終わったんだね! じゃあもっと遊んでほしいきゅー!」
きゅうちゃんが笑顔で僕とゴデチアさんに遊んでとおねだりしてくる。その愛らしい姿に僕達はお互いに笑い合っていたのだった。
「そうだね、じゃあ今から一緒に遊ぼうか…ゴデチアさんもいいよね?」
「はいっ! 午前中はわたししかきゅうちゃんと遊んでなかったですから…! アレンさんも一緒に遊びましょう…!」
こうして僕達は猫の精霊と遊びながら、休日をのんびりと過ごしたのだった…
きゅうちゃんの二回目の登場回です。
作ったからにはこれからもちょくちょく出していきたいですね…
そして前編という事は…