今回は団長さんの視点で進みます。
いつもの注意事項です
■二次創作です。本編の設定とは違う場合があります
■オリジナルの団長が出てきます。ご了承ください
ブロッサムヒル・商業都市スカネ。
僕達の騎士団はバナナオーシャンから商家のキャラバンの護衛任務としてこの町にやって来ていた。今は護衛対象の商家の商談が終わるまでの数日間の間の休息日で、副団長のゴデチアさんと一緒に彼女の知り合いである花騎士と昼食を摂っていた。
「初めまして。ブロッサムヒル所属の花騎士、イロマツヨイグサです。ゴデチアちゃんの従姉妹で、わたしの方がちょっとだけお姉さんですね。
今回の任務、バナナオーシャンまでの帰りの方ではわたしも護衛として同行させて頂きますので、至らない点はあるかとは思いますが、よろしくお願いします」
テーブルの向かいで座るイロマツヨイグサさんが、自己紹介の後に会釈をしてくれた。ゴデチアさんの従姉であるためかその容姿はとても似ていて、特に顔は双子のようにそっくりだった。
強いて違う所を挙げるとすれば、そのウェーブのかかった髪は菫色のゴデチアさんとは違いピンク色だという所と、腰に差したレイピアから剣を使って戦うという二つだろうか。
「こちらこそよろしく。僕も軽く自己紹介でもしようか。
僕の名前はアレン、この騎士団の団長をしている者だ。戦闘の指揮と剣術には覚えがあるから、ある程度なら君達と一緒に戦うことが出来るくらいかな…他に質問はあるかい?」
僕が自己紹介がてらに質問をすると彼女は少し微笑んで、こう言ってきた。
「ふふふっ、爽やかで勇敢で…優しい方だとゴデチアちゃんから聞いていましたが…本当に爽やかで優しそうな雰囲気ですね…
これはゴデチアちゃんが心を開くのはよく分かります」
爽やかで勇敢で優しい…僕はゴデチアさんにそう思われていたのか…
確かに優しくはしてあげてるけれど、結構弱い部分や…いやらしい助平心も見せているから爽やかに思われてるとは…第一印象だけで言ってるんだろうか…?
「それに二人きりの時は名前で呼んでるみたいですね…いちゃいちゃできてるみたいで羨ましいです…」
なんて考えていると、彼女はとんでもないことを言ってきた…
そういうことに興味があるのは理解できなくはないが、恥ずかしがり屋のゴデチアさんが従姉妹とはいえそんな事を話すとは思えない。どこでその情報を知ったのだろう?
「イロマツヨイグサちゃんっ…!? どっ、どうしてそんなことを知ってるんですかっ!?」
やっぱりゴデチアさんが直接話した訳では無いようだ。となると、一体誰が…?
「それはきゅうが教えたんだきゅー!」
その声と共に、イロマツヨイグサさんの懐辺りから猫耳の生えた毛玉がぴょこんと出てきた。
前にゴデチアさんが助けた毛玉猫の精霊、きゅうちゃんである。
僕達二人はイロマツヨイグサさんに撫でられて嬉しそうなその姿を見て目を丸くしてしまっていた。
「ど、どうしてきゅうちゃんがここに…?」
ゴデチアさんがきゅうちゃんに信じられないといった感じに質問する。するときゅうちゃんとイロマツヨイグサさんはこう答えた。
「きゅうは実はイロマツヨイグサちゃんのお供だったんだきゅー。言うのを忘れててごめんなさい…」
「ゴデチアちゃんの事が心配で、たまに様子を見に行ってもらっていたんです。怪我を治してもらってからは色々あったみたいですが、仲良くしてくれてありがとうございます」
なるほど、それなら合点がいく。つまりきゅうちゃんは僕達との交流で知り得たゴデチアさんの事をイロマツヨイグサさんに話している訳だ。
「そ、そうだったんだ…って、何でそんな事まで教えてるのっ!?」
ゴデチアさんがきゅうちゃんに恥ずかしがりながら抗議する。
どうやら二人きりの時に名前で呼び合っている事が、ゴデチアさんとしては僕が思っている以上に恥ずかしいようだ。
そうやって恥ずかしがっている姿が本当に可愛いのだけれど、その事を言うと更に恥ずかしがってしまうので言えないのだけれど…
などと考えていると、きゅうちゃんが少し悲しそうな顔をしながら謝ってきた。
「ごめんなさいきゅー…仲良くしてるのを言われるのがまさかそんなに恥ずかしいことだってわからなかったきゅー…」
「あぁっ、わたしこそごめんなさい…恥ずかしかったけどそこまで怒る必要はなかったですよね…」
その姿を見たゴデチアさんはハッとして、きゅうちゃんに謝り返すのだった。
するとイロマツヨイグサさんがきゅうちゃんを撫でながら、ゴデチアさんに向かってこう発言した。
「ゴデチアちゃんはやっぱり変わってないですね、こんなに小さい子にもちゃんと謝って。
ましろちゃんが害虫に襲われたあの日も、自分のせいだってずっと謝ってたし…」
ましろちゃん…?
「だって…ましろちゃんがすごく痛そうだったと思うと…悲しくて…」
ゴデチアさんの目は潤んで、今にも涙を溢しそうになっていた。
僕はすかさずゴデチアさんの身体を寄せて、肩に手を置く。
「ゴデチアさん、大丈夫だよ…だから落ち着いて…」
「ふぁっ…あ、アレンさんっ…? えっ、わたし…泣いてる…? あぅ…ありがとうございます…」
彼女が落ち着いたの見て、僕はイロマツヨイグサさんの方に向き直ってとある事を尋ねた。
「イロマツヨイグサさん、教えて欲しい事があるんだ。君達の会話の中に出てきたましろちゃんっていうのは一体…?」
するとイロマツヨイグサさんは、少し悲しそうな面持ちで話し始めたのだった…
「ましろちゃんは…わたしが小さい頃に飼っていた子猫の事で…ちょうどきゅうちゃんみたいな毛並みの子でした…ゴデチアちゃんにもよく懐いていて、わたし達にはかけがえの無い存在だったんです。
でも…」
「……」
少しの沈黙を置いて、彼女はまた話し始める。
悲しみを堪えるように震えた声で、ゆっくりと…
「ある日、害虫にに襲われて…わたし達を…守るように…うぅ…」
「…教えてくれてありがとう。辛いことを聞いちゃったみたいだね…」
その後は二人を慰めるように、騎士団であった日常の話などをした。二人はなんとか笑ってくれていたが、やはりどこかぎこちなかった。
余計な事を聞いてしまっただろうか…
「きゅぅ…今度こそは…一緒にいるきゅう…」
そんな二人とは逆に、きゅうちゃんは決意をしたような顔をして何かを呟いていた。
その言葉の意味を僕が知るのは、少し後の事になるのであった…
数日後、街道を走るキャラバンを護衛の為に先導する僕達の乗った馬車が急に止まった。
「害虫だー! 害虫が現れたぞー!」
御者がそう叫ぶと、僕達は武器を手に馬車から飛び出す。エリンギさんとジューンベリーさんがいち早く害虫の群れに突撃して、手にした剣を振るう。
「麗烈! エリンギリ!」
「必殺! ルスティッヒブレード!!」
高速移動による連続の刺突を繰り出すエリンギさんと赤い斬撃を規則的に飛ばすジューンベリーさんの種類の違う剣戟は、現れた害虫達を次々と屠っていった。
我が騎士団の切り込み隊長達は今日も惚れ惚れするような活躍をしているようだ。
そんな光景から逃れてくる害虫を彼女達の後方にいる僕とゴデチアさん、イロマツヨイグサさんで迎撃するために武器を構え、体勢を整える。
「ギャォォォォォォォォォォォォ!!!」
「行くぞ!」
害虫の叫びが聞こえると同時に、僕達は走り出し、害虫の懐を捉える。
そこで僕は剣を振るい、害虫の節にダメージを与えていく、そして後方からやって来るゴデチアさんに指示を出した。
「今だゴデチアさん、あの技を!」
「はいっ…! 大人しくしてて…『ゴデチアートランス』っ…!」
彼女が技の名前を叫ぶと共に、地面に花の紋章のような物が複数現れる。それを確認すると同時に僕は後退して、彼女の技に巻き込まれないようにした。
「グギャァァァ?」
害虫が花の紋章を不思議がっているのを尻目に、ゴデチアさんがその合間をぴょんぴょんと飛び跳ねる。
「痛くしませんからっ…はぁっ!」
そうして手にした槍を地面に突き刺すと、紋章から槍の穂先が勢いよく飛び出して、害虫の身体を引き裂いた。
「グギャァァァァァァ!!」
すると害虫は叫び声をあげて、塵となって浄化されていった。僕はそれを確認した後に、イロマツヨイグサさんの方へと向かっていった。
「ここで食い止めます!『フェアウェル・トウ・ペスト』!」
僕が彼女の方向を向くと、ゴデチアさんの技と同じような紋章が彼女の前方に浮かんでおり、そこから無数の光の刃が害虫に向かって放たれていた。
「ギュォォォォォォォォ!!」
光の刃が害虫を切り裂き、塵へと変えて浄化する。その事を確認した彼女は一度紋章を消して、一息をついた。
ゴデチアさんの技に勝るとも劣らない威力と美しさを目の当たりにして、僕はその光景に見入ってしまっていた。しかし…
「ガギャァァァァァ!!!」
蜂の害虫が、瞬間移動の如く素早い動きでイロマツヨイグサさんの背後に迫っていた。
「イロマツヨイグサちゃん!」
「イロマツヨイグサさん!」
それに気づいた僕とゴデチアさんが彼女の名前を呼ぶ。すると気がついてはくれたが、彼女のすぐ側に害虫の針が迫っており回避する事は…
「きゅーっ!!!」
と思って目を背けようとすると、害虫はイロマツヨイグサさんの後方から放たれた光によってぶっ飛ばされていた。その光の中から白い毛玉のようなものが現れて、彼女に寄り添っていた。
「イロマツヨイグサちゃん! 危ないところだったきゅー!」
それは彼女のお供の猫の精霊、きゅうちゃんであった。その姿をみた彼女は驚きつつも子供に言い聞かせるような態度で話しかけた。
「きゅうちゃんっ! 危ないから戦闘の時は馬車に乗っててって言ったでしょ…?」
「きゅう…ごめんなさい…でも、それはきゅうだって同じ気持ちだきゅー! きゅうだってイロマツヨイグサちゃん達の事が心配だったんだきゅう…」
するときゅうちゃんもしょんぼりしながらも反論を言っていた。どうやら二人(?)共お互いに同じ考えだったようだ。
「ガギャァ…」
そんな光景を尻目に、のびていた害虫を僕達は倒して浄化した。
「ふぅ…どうやらこれで討伐完了、かな。とりあえず被害の確認をしよう」
「はいっ。…えっと、イロマツヨイグサちゃんときゅうちゃんを呼んできますね」
こうして僕達は被害の確認をした後に、またバナナオーシャンを目指して馬車に乗り込むのだった。
その後任務が終わり、帰ってきた騎士団の宿舎にて。
僕とゴデチアさん、そしてイロマツヨイグサさんの三人は執務室できゅうちゃんの話を聞いていたのだった。
「きゅう…信じられない事かもしれないけど、三人に話したい事があるんだきゅー…」
その様子は、何処か戸惑いがありつつも僕達を信じているようだった。そんな姿にイロマツヨイグサさんは優しい声色でこう話した。
「大丈夫だよ。わたしはきゅうちゃんの事を疑ったりしないから…話してみて」
それに続くようにゴデチアさんもきゅうちゃんに優しく話しかける。
「わたしも大丈夫ですから、話して欲しいです…」
そして僕も無言で頷くと、きゅうちゃんは落ち着いて話し始めた。
「ちょっと前にも話してたけど…イロマツヨイグサちゃんは昔、ましろちゃんって子猫を飼ってたよね…実は、きゅうはそのましろちゃんが精霊として生まれ変わったんだきゅー…」
それはにわかには信じられない発言だったが、二人は真剣な表情で聞いていた。
「きゅうは…ましろは害虫の攻撃から二人を庇って地面に落ちた後に気がついたら、暗い世界にいたんだけど、少ししたら光が遠くに見えて、そこまで走ったらいつの間にか虹色に光ってる泉の近くにいて、この姿になってたんだきゅー…そこで白い竜のえらい精霊様に、この泉の水を瓶に入れて花騎士の皆を助けてあげなさいって言われたから、きゅうは言われた通りに色々な花騎士の人を助けたんだきゅう」
なるほど、最初に出会った時に持っていた「虹の雫」とやらはそれだったのか。
「でも、どうして素直に偉い精霊様の話を聞いていたの?」
イロマツヨイグサさんがきゅうちゃんにそう質問をすると、嬉しそうな声色で答えてくれた。
「それは…えらい精霊様はいつかイロマツヨイグサちゃんやゴデチアちゃんに会わせてあげられるから、少しの間頑張って欲しいって言われたきゅー。だから頑張ってたら害虫に襲われたんだけど、その時にゴデチアちゃんに手当してもらえたんだきゅー!」
という事は、出会い自体はゴデチアさんや僕の方が先なのか…
「それから少ししたあたりでえらい精霊様がよく頑張ってくれたからって言って、イロマツヨイグサさんの前に連れて行ってくれたんだきゅー。それからイロマツヨイグサちゃんのお供として今に至るんだきゅー…どうだったきゅ…? みんなは信じてくれる?」
そしてきゅうちゃんは僕達にこれまでの話をまとめてくれた。
僕としては信じられる要素はないが信じられない要素もないので信じたいが、二人としてはどうなのだろうか…?
するとゴデチアさんがきゅうちゃんの頭を撫でてから、質問を投げかけた。
「じゃあきゅうちゃん、わたしから質問があります…あの日、わたし達とましろちゃんは森に何をしに行ったんでしたっけ?」
なるほど…本人達しか知り得ない情報を話させるわけか…
「わかったきゅ。あれは確かイロマツヨイグサちゃんのお母さんの誕生日プレゼントの花の冠を作るのに、森へ花を摘みに行ったんだよね。その時に食べさせてもらったパンの味は、とっても美味しくて今でも覚えてるきゅ」
その言葉を聞いた二人は表情を綻ばせて、きゅうちゃんの身体に触れる。
「やっぱりましろちゃんだ…わたし達にまた逢いにきてくれたんだね…」
「また逢えてわたしも嬉しいです…」
二人とも嬉し涙を流しながら、きゅうちゃんを抱き抱える。間に挟まったきゅうちゃんも笑っていて、僕も自然と顔が綻んだ。
「きゅっ、きゅうっ…二人とも…くすぐったいきゅ〜、きゅ、きゅぅ〜っ」
その言葉にハッとした二人は、きゅうちゃんを元いた椅子の上に置いてあげた。
「ごめんなさい…またましろちゃんに逢えたと思うと…物凄く嬉しくて…」
「わたしもごめんなさい…まさか精霊になって…今度も助けられて…本当にありがとう…ましろちゃん…」
二人はきゅうちゃんもといましろちゃんに謝っていたが、本人はとても不満そうだった。
一体どうしたのだろう…
「えっと…きゅうはもうましろじゃないきゅ…新しく名前を付けてもらったから…きゅうって呼んでほしいきゅー…!
ましろはましろのままで覚えてて欲しいけど、きゅうはきゅうとして見てほしいし、きゅうって名前も気に入ってるからきゅー!」
なるほど…どうやらきゅうちゃんは今の名前が相当気に入っているのもあるのだろうが、過去の自分と今の自分を分けて考えていて、ましろとして帰ってきたのでは無くきゅうという新たな猫になったからその出会いを大事にして欲しいのか…
精霊になった事も影響しているのだろうが、頭の良い子猫のようだ。
「あっ…それもそうだね。じゃあきゅうちゃん、これからもお供としてよろしくね…!」
「わたしの事もこれからもよろしくお願いしますね…きゅうちゃん…!」
二人は改めてきゅうちゃんに挨拶をして、また身体を触り出す。
「ありがとうきゅー! こちらこそよろしく、きゅう」
するときゅうちゃんもまた笑顔になって、二人とじゃれあっていたのだった。
それから少し時間を置いて僕が自室で休んでいると、扉をノックする音が聞こえたので入っていいと返事をした。すると寝巻きのゴデチアさんが入ってきたのである。
「アレンさん…あの、寝る前に少しだけお話がしたくて…ベットに寄ってもいいですか?」
「いいよ、こっちにおいで。どんな話だい?」
そう言ってゴデチアさんはベットに座ってこっちに寄ってきた。
ふんわりとした甘い香りが髪から漂ってきて、穏やかな気持ちになりながら僕は彼女の話を聞くのだった。
「わたしが花騎士になった理由、覚えてますか?」
「ああ、勿論覚えてるよ。確か害虫の被害を無くしたいからだよね」
害虫の被害…傷つく人々や動物を無くしたいという、彼女らしい優しい理由。戦いに苦手意識があるにも関わらず槍を振るう程に強いその意志には感嘆する程だった。
けれど、それがどうしたというのだろう…
「わたしがはじめてそう思ったのは…ましろちゃんのことがあったからなんです…ましろちゃんが傷を負った後すぐに花騎士の人が来てわたしとイロマツヨイグサちゃんは無事だったんですが、ましろちゃんはその後すぐに…
わたしはその時に思ったんです、この世界には害虫のせいでましろちゃんみたいに傷ついちゃったりする動物さんが沢山いるから、それを少しでも無くしたいって。それからは花騎士になる為の勉強と手当ての為の勉強を始めたんです」
なるほど…ゴデチアさんにとってましろちゃんとの別れはその後の人生を決定付ける程になったようだ。
「そして今は…花騎士になって皆を少しでも守っている事へのご褒美なんでしょうか…?
騎士団の皆さんはわたしに優しくしてくれるし、ましろちゃんはきゅうちゃんになってまた会いに来てくれたし、アレンさんみたいな…肌を見せられる相手に出会えて…とってもしあわせです…」
そう言って彼女は僕の手を握って、とびきりの笑顔を見せてくれた。
「そうか…じゃあこれからも頑張らないといけないね、君と僕の幸せを守る為に…」
この日、僕は改めて彼女との幸せを守ろうと己に誓うのだった。
数日後、騎士団の執務室にて。
「こんにちは、今日からこの騎士団に配属になりましたイロマツヨイグサです。花言葉は「お慕いする」…皆さんのために花騎士として頑張りますから、どうかよろしくお願いします!
そしてこっちは…」
「イロマツヨイグサちゃんのお供のきゅうちゃんですきゅ! ちょっと前にもここの騎士団にお世話になったけど…これからは一員としてよろしくお願いしますきゅー!」
今日から配属されたイロマツヨイグサさんが、お供のきゅうちゃんと一緒に騎士団の皆に自己紹介をしていた。
どうやら彼女達は先日の一件で騎士団に所属する事に思う事があったらしく、知り合いのいる僕の騎士団を選んでくれたようだ。
「はじめまして…わたしはエリンギです…先日の任務ではお世話になりました…
ゴデチアさんとは従姉妹だと聞いて…よければ昔の事も教えてくれませんか…?」
「アレン騎士団所属のカカオです。お供に精霊さんがいるなんて凄いですねー」
「アレン騎士団の旗持ち担当のジューンベリーです! こちらこそこれからよろしくお願いしますね!」
早速彼女達は騎士団の皆に質問攻めに遭ってしまっていた。彼女はあたふたしつつも一つ一つ丁寧に質問に答えていき、騎士団の皆も喜んでいた。
するときゅうちゃんがこちらに向かってきて、僕達に改めて挨拶をした。
「アレン…団長さん、ゴデチアちゃん、これからは騎士団の一員として、よろしくお願いしますきゅー!」
こうして僕達の騎士団に、新しい花騎士と精霊の子猫が来たのだった。
やっとイロマツヨイグサちゃんの出番を作る事ができました。
これから彼女は…どうなるんでしょうね?
とはいえきゅうちゃん共々よろしくお願いします…!