騎士団の花騎士達の交流や他の騎士団が訪ねてきた時の話もあります。
基本的にゴデチアちゃんの視点で進みます。
今回は短編一つごとに更新していこうと思います。
いつもの注意事項です
■二次創作です。本編の設定とは違う場合があります
■オリジナルの団長が出てきます。ご了承ください
イースターの日にはお部屋で
正午頃、騎士団の執務室にて。
「討伐任務が終わって早々に帰ってきたけど、本当に復活祭の出店とかは巡らなくてよかったのかい?」
この騎士団の団長さんでわたしの旦那様のアレンさんの問いに、恥ずかしくても答えました。
「はい…やっぱりイースターの衣装は肌の露出が多くて、恥ずかしくなっちゃって…
アレンさんは出店を見て回りたかったんですよね…ごめんなさい…」
わたしが申し訳なくなって謝ろうとすると、アレンさんは首を横に振ってこう言ってくれました。
「ごめん、謝るのは僕の方だ。あんなに肌を出した格好の人ばかりだとは思ってなくて…
それに出店巡りはお昼ご飯の手間を減らそうとしただけだから、気にしないで欲しい。
でも午後からは暇になっちゃったなぁ、何をしようか…」
そうしてアレンさんはうーんと考え込んでしまいました。
そこでわたしは、久しぶりにしたかった事を彼に話すことにしました。
「あの、アレンさん…だったら久しぶりに膝枕でもしませんか? 最近はお疲れだったみたいですし、癒してあげたいんです」
すると彼はハッとした顔をしてから少し笑ってこう言ってくれたのです。
「ふふっ、ありがとうゴデチアさん。それじゃあそのお言葉に甘えて膝枕をして貰おうかな。
そこの仮眠用のベッドに座ってくれ」
そう言われたのでわたしはすぐに近くにあったベッドに座りました。
その後すぐにアレンさんも座って寝転がってわたしの太ももに頭を置くのでした。
「あー…なんだか少し眠たくなってきたなぁ…ゴデチアさん、このまま少し昼寝してもいいかい?」
その一言にわたしが「はいっ」と頷くと、アレンさんは瞳を閉じてからすぐに寝息を立ててお昼寝をしました。
そんな彼の寝顔を見下ろすと、普段の凛々しくて格好いい顔と違ってリラックスした顔は可愛らしくて、わたしは見惚れてしまいました。
「可愛い寝顔です…普段はあんなに格好いいのに、こんな表情が見れちゃうなんて…膝枕をお願いしてよかった…」
そう呟いた瞬間にわたしの顔は真っ赤になってそうなのが自分でもわかるくらいに熱く感じて、頭がくらくらしてきました。
「あぅ…顔が熱いっ…頭もくらくらして…お熱が出てきちゃってます…だめっ…このままわたしまで寝ちゃったら、アレンさんを起こせなく、なっちゃ…」
するとアレンさんが寝返りを打って、こちら側に顔を向けてきたのでした。
つまりわたしのおなかに、彼の顔が…
「ふぁぁっ!? ゃめ、やめてくださいっ…恥ずかしいですからぁ…!」
わたしは恥ずかしさとお熱のせいか気が動転してしまってアレンさんを揺さぶってしまいましたが、熟睡しているのかなかなか起きません。
ちゃんと眠れてるのは嬉しいですが、わたしはもう気絶してしまいそうでした…
そんな状況を変えたのは、扉を開けてやってきた元気な声でした。
「アレンにぃちゃまー、ゴデチアねぇちゃまー、ただいまー! ってあれ? 2人ともベッドで何してるの?」
手に膨らんだ買い物袋を持ったヒマさんが部屋に入ってきて、わたし達の方を見ながら不思議そうに質問してきました。
「え、えと…その…団長さんに、膝枕を…してるだけで…そ、そんな…」
わたしがしどろもどろになりながらヒマさんに説明しようとすると、彼女の後ろにいたチコレさんがわたしみたいに顔を真っ赤にしながら口を開けてぽかーんとしているのが見えました。
その次の瞬間チコレさんはスッと落ち着いてからヒマさんの目元を手で覆って、彼女の耳元でこう言ったのです。
「ヒマ様、団長様やゴデチア様はその…2人きりになりたいようなので、私達はお邪魔になってしまうようです。だから食堂でお昼にしましょう?」
すると手で視界を覆われたのが不思議だったヒマさんがチコレさんに疑問を投げかけました。
「? チコレねぇちゃま、どうしてヒマの目にお手手を被せてるんですか? 確かにお腹は空きましたし、にいちゃま達が2人きりになりたいならヒマ達はお邪魔でしょうけど…」
すると彼女はそのままヒマさんを抱きしめて…
「それは…ヒマ様にはまだ早いからです…!
団長様にゴデチア様、お楽しみの所申し訳ありませんでした…!!」
後退りするように扉を閉めてから立ち去っていったのでした…
「待ってっ…! チコレさんっ、これは…これは違うんですっー!」
わたしは閉じてしまった扉の方へ、弁明しようと叫ぶのでした…
執事カフェで大爆発!?
とある日の午後、リリィウッドのカフェにて。
「こういうカフェってお手伝いした事はあるけど、お客として来たのは初めてだからちょっと楽しみだね〜」
向かいの席に座るディアスキアさんが、笑顔で話しかけてきました。
「そうですね、わたしも…執事カフェは初めてなので、どういう物なのか楽しみです」
わたしは彼女の話に相槌を打つように話すと、その隣にいたリナリアさんが興奮気味に口を開きました。
「どうやら名前の通り、執事の格好をした皆さんが私達の事をお嬢様のように扱ってくれるみたいですね〜。
普段団長さんにしてもらっているのとはまた違った感覚が楽しめるみたいで、今からドキドキが止まりません〜!!」
そんな彼女を見てわたしは少しびっくりしましたが、お嬢様のように扱われるというのには少し興味が出てきました。
(お嬢様みたいに扱われるのって、一体どんな感じなんだろう…? 団長さん、アレンさんはいつも優しくしてくれるけれど…)
そんな事を考えていると、腰に剣を帯刀しているピンク色の髪の執事さんがこちらにやって来て、わたし達に挨拶をしてくれました。
「おかえりなさいませ、お嬢様方。いや、はじめましてかな?
オレはサクラソウ、このシザーリオの執事の一人だよ」
執事さんは凛々しい姿で周りのお客さん達からも注目されていて、まるで演劇の主役の人に話しかけられているような気分になって、わたしは恥ずかしくなってしまいました。
「わ、わたしの名前はっ…ゴデチアっていい…ますぅ…」
うぅ…恥ずかしくてちゃんと自己紹介できてない…
そうやってしどろもどろになっていると、少し落ち着いたリナリアさんとディアスキアさんがサクラソウさんに自己紹介をしていました。
「はじめまして! 私の名前はリナリアっいいますっ。今日は私達の事を、お嬢様としてエスコートしてくださいねっ♪」
「こっちもはじめまして、ボクの名前はディアスキア! 実は向こうのメイドカフェを手伝ってた事があったから、商売仇だったこともあったりしました〜、なんてね♪」
わたしと違ってハキハキと自己紹介するお二人の姿を見てすごいなぁと思っていると、サクラソウさんがうんうんと頷きながら話を続けました。
「恥ずかしがり屋のゴデチアさんに、お嬢様に相応しいリナリアさん、元メイドのディアスキアさんか…うん、名前は覚えたよ。
それじゃあまずは…お嬢様方、まずは紅茶でもどうぞ」
そう言っていつの間にか持っていたポットから、わたし達のテーブルに置かれたカップに紅茶を注いでくれました。
「あっ、ありがとうございますっ…あっ」
「ふふっ、慌てなくていいよ。まだ注ぎたてで熱いからね…どうしたの? オレに見惚れちゃった?」
わたしが注いでもらった紅茶を取ろうとすると、渡してくれようとしていたサクラソウさんの手に触れてしまって固まってしまいました。
するとサクラソウさんはわたしの顔を見ながら、ふふっと笑って揶揄ってきたのでした。
「ふぁぁぁ!!? あっ、アレンさんっ! からかわないでくださいよっ! って…あれ?」
「アレン…? もしかして違う人の事を思い出してるの? ゴデチアさんは悪いお嬢様だなぁ。
今はその人のことなんて忘れて、オレだけを見て欲しいな…」
更にサクラソウさんはわたしの顎を手で少し持ち上げて、顔を覗き込みながら話を続けてきました。
「えっ、えっ…あの、わたし…間違えちゃって、その、ごめんなさ…ふぇ…ふぇぇ〜っ…」
その後は、顔から火が出るように熱くなった事しか覚えていませんでした…
「うぅ…ふぁ…はっ、わたし…こんな所で寝ちゃうなんてっ…!」
「あ、目が覚めたんだね、おはよう。
いや…まずは謝るべきかな…ごめんなさい。
こんな新鮮な反応久しぶりだったから、揶揄いすぎちゃったね…」
目が覚めると、わたしは毛布を掛けられていて、横には跪いてこちらを申し訳なさそうに見ていたサクラソウさんが、挨拶をした後に謝ってくれました。
「ありがとうございます…それは大丈夫ですけど…
わたしこそ、こんな所で倒れちゃうなんて…本当にごめんなさい…サクラソウさん本人も、お店にも迷惑だったんじゃ…」
わたしも迷惑をかけてしまった事を謝ると、サクラソウさんがふふっと笑って、こう返してきたのです。
「ああ、それなら大丈夫。さっき新鮮な反応は久しぶりって言ったけど、こういう風に倒れるお嬢様は日常茶飯事だから気にしないで欲しいな」
そう言われて周りを見ると、わたしのように毛布を掛けられて倒れている人が何人かいて、少し驚いてしまいました…
これからはよほどの長編でなければ、上述のように短い話を一つの作品に追加していくように投稿してみようと思います。
この後書きも追加するごとに変えるかもしれませんので、これからよろしくお願いしますね。