「お、オジャマシマス……」
放課後になっても、アイルは全く落ち着きが無かった。
僕の家に入るのは2年、もしかしたら3年ぶりくらい。まるで初めて来たみたいに、一歩進んでは視線をキョロ付かせてる、陽キャなのに陰キャになっちゃってる。
「久しぶりだ、また入れて嬉しいなぁ……へへぇ~♪ ……じゃなくって! 本当にあのおっぱいスゲェデカイ人、居るんだろうなぁ!?」
「えっとね、買い物中だからもうすぐ戻るって、お茶でも飲んで待ってよう」
「ああぁあーーッ! 落ち着けるかってんだよっ!? ホントにもうっ、何者なんだよあのメイド服着たおっぱいはぁぁ~~!!」
楓お姉ちゃんが転生しました、言葉で説明したって受け入れられ無いと思うけど、お姉ちゃんと直接会えば分かってくれる筈。
僕とアイルはずっと昔、産まれた頃から一緒の幼馴染みだから。
お姉ちゃんと知り合ってからは、3人でよく遊んでいた、根拠はそれだけしか無いけど、ソレで十分分かってくれる、僕はそう思ってる。
「ただいまぁ~♪ みーくんお帰り♪ お客様がいらっしゃるって聞いたけど、女の子な……っ!」
「うわっ!? でっ、出たぁぁ!? 超乳メイドォ! 突然ですけどねぇ、アンタは命とどーいう関係なんですかっ! 命は命でいつから雇ったんだよ! オレとは会話もしてくれなかったのに、家ではこんな……こんな美人おっぱいと……メイドだし、ねちょねちょしてたのかよっ……??」
僕の部屋の扉が開けば、おっとり甘い声よりも先に、おっぱいの先っぽが入り込んで来た。
歩くだけで、いや、呼吸をするだけでお姉ちゃんのPカップは、めちゃくちゃに揺れちゃうから、「みーくんにずっと支えて貰いたい♡」、とか何とか言って僕を誘惑してくる……
予め言っておくけど、アイルのおっぱいは大きい。学校では多分1番だ。
「デッッッッッカ……! バケモンだ……オレが手ぇ伸ばして……ああっ! やっぱり肘から指の先くらいまでおっぱい長ぁい!? スッッッゲ……え、こんなおっぱい存在していいのか……??」
「やぁん♪ あの頃よりも大きくなっちゃったからなぁ♪ アイルちゃんだっておっぱい立派になったし、すっごく綺麗だよ! 校則違反だって先生にうるさく言われてなぁ~い?」
まぁ……相手が悪いよね、Pカップだもん。アイルは「オレって貧乳卒業したと思ってたけど、貧乳のままだったのか……」、自分でおっぱい触りながら、お姉ちゃんのおっぱいと見比べたり、ハート型の隙間から手を入れて揉みたそうにしたり、動揺しちゃってる。
「……あ、何でオレの名前知ってるんですか? 命から聞いた?」
「聞いてないよ、でもアイルちゃんだってすぐ分かった♪ 忘れる訳無いよ~♪ 仲良し3人組だったもんね!」
「わぁっ! 頭撫でんなぁ!? うう……うあっ、何だよもうっ……ガキ扱い大嫌い……なのにっ……」
「また会えて嬉しいよ、アイルちゃん……」
ギャルな外観になっても、舌にピアスを付けてようが、多分お姉ちゃんは「放課後に人を連れて行く」、僕の連絡だけでも誰が来るか、お見通しだったんだろうな。
僕は一歩引いたところで、お姉ちゃんのおっぱい安眠枕に顔を埋めて、哀愁を纏わせた表情になっていく。
「……もしかしたらって、懐かしい香りだって、信じられないけど、信じるしかないよ……アンタ、楓姉さん……そうだよね?」
「! そうだよっ! 楓お姉ちゃん♪ 戻って来たよ!」
「……姉さんっ……! 会いたかったよぉ……凄い会いたかったぁ……」
アイルが泣いているのか、いないのか。お姉ちゃんの谷間に顔面が完全に埋まっているから分からないけれど、2人はありえない筈の再開に喜んで、抱き合っている。
僕まで嬉しくなった! また3人で、夢みたいだけど夢じゃ無いんだから!