(AIで)爆乳で着衣で露出で実況で告白で~なエロ妄想集 作:ほんだ
■マシュ・キリエライト(第一部衣装)の女性視点で一人称、竿役もモブも男不在です。全10回予定で100000字程度の予定です。本番ナシで極小特異点という都合の良い密室で、常識改変?系の自己開発報告……といった感じです。尻穴オナニーや、腋毛や陰毛などを含む特殊性癖系なので、ご注意ください。
Geminiに出力してもらったモノをちまちまと修正した形になります。
マシュ01 白亜の汚濁 と 虚像の覚醒
意識の浮上は、泥の中から身体を引き上げるような重苦しさを伴っていた。
まぶたの裏に焼き付いているのは、レイシフト直前の管制室の光景と、カルデアのスタッフの皆様方の慌ただしい指示の声。そして、転送の瞬間に手を伸ばしてくれた先輩の、焦燥に満ちた表情だ。
それらが急速に遠のき、代わりに無機質な白色が視界を埋め尽くしていく。
「……っ、う……」
喉から漏れた自分の声が、不自然なほど明瞭に耳に届いた。
私は重い上体を起こし、何度か瞬きをして視界のピントを合わせる。
そこは、戦場ではなかった。瓦礫の山でも、燃え盛る冬木市でも、魔霧に包まれた倫敦でもない。
あまりにも清潔で、あまりにも静寂な、白い部屋だった。
私は反射的に身構え、霊基外骨格(オルテナウス)の出力を確認しようとした。けれど、魔力回路へのアクセスは鈍く、身体には鉛を詰め込まれたような倦怠感がまとわりついている。幸い、着ている服はカルデアでの常装──私服のままだ。武装解除されたわけではないが、即座に戦闘態勢に入れる状態でもない。
「先輩……? マスター?」
呼びかけに対する応答はない。
それどころか、反響音さえ返ってこない。
耳を澄ませてみる。……何も聞こえない。
通常、こうした施設であれば聞こえるはずの、空調のファンが回る音や、電子機器の駆動音といった「環境音」が、完全に欠落しているのだ。まるで音そのものが吸い取られているかのような、真空に近い静けさ。
けれど、息苦しさはない。肌に触れる空気は適温──おそらく二十度前後で一定に保たれている。暑くもなく寒くもない、人間が活動する上で最も効率的な温度だ。空気の流れさえ感じない完全な無風状態の中で、私の衣擦れの音と、自身の心臓が打つ鼓動だけが、異様な存在感を放っている。
私は深呼吸を一つして、強張る手足に意識を行き渡らせると、ベッドから立ち上がった。いや、正確には私が横たわっていたのはベッドの上ではない。床だ。白く、清潔ではあるが冷ややかなフローリングの上に、私は倒れていたらしい。
まずは現状の把握。それが最優先事項です。
私は自身にそう言い聞かせ、努めて冷静な足取りで室内の探索を開始した。
部屋の広さは、目測で十二畳から十四畳ほど。単身者向けのワンルームマンション、あるいはビジネスホテルの客室に近い構造をしている。壁も天井も、そして床までもが白を基調としたデザインで統一されており、清潔感はあるものの、生活感が欠落していた。
光源が見当たらない。天井を見上げても蛍光灯やダウンライトの類はなく、天井板と壁面の僅かな隙間から、柔らかな間接照明の光が溢れ出していた。部屋の隅々まで明るく照らされているのに、光の出処が曖昧なせいで、床に落ちる私の影だけが黒々と濃く、まるでインクを垂らしたように際立っている。
一見は、新品のモデルルームに迷い込んだような錯覚を覚える。
だが、決定的な違和感がいくつもあった。
まず、出口が存在しない。
玄関にあたる位置にある扉は、ノブを回しても、体当たりをしても、びくともしなかった。物理的な鍵というよりは、空間そのものが隔絶されているような手応えだ。シールドを使って強行突破を試みるべきか悩んだが、魔力供給が不安定な現状でリソースを浪費するのは得策ではないと判断し、一旦保留とする。
次に、窓だ。
部屋の北側とおぼしき壁面には、大きな窓枠が嵌め込まれている。しかし、そこから外の景色は見えなかった。
「これは……鏡、でしょうか」
ガラスに指先を触れる。冷たい感触と共に、鏡面の向こうの私が、困惑した表情でこちらを見つめ返してくる。マジックミラーの構造に近い。外からはこちらが見えているのかもしれないが、内側からは自分の姿しか確認できない。閉塞感を煽る造りだ。私は無意識に襟元を正し、鏡の中の自分から視線を逸らした。
そして、部屋の中央に鎮座するベッド。
ダブルサイズを超え、キングサイズほどの大きさがあるそれは、異質だった。掛け布団も枕もなく、シーツさえ敷かれていない。マットレスの表面はパールホワイトのレザーのような素材で覆われており、私が指で押すと、ぬらりとした光沢を放ちながら沈み込んだ。
「防水加工……? それに、この弾力」
寝心地を追求したというよりは、汚れを弾き、清掃を容易にするための医療用、あるいは実験用の設備を連想させる。ベッドのヘッドボード付近には、見慣れないセンサー類が埋め込まれていた。バイタル計測用だろうか。赤や緑の小さなLEDが規則的に点滅し、この部屋が単なる居住空間ではなく、何らかの管理下にあることを主張している。
私はさらに奥、西側に位置するエリアへと足を向けた。
そこにはコンパクトなキッチンが備え付けられている。シンクは磨き上げられているが、調理器具の類は一切ない。
冷蔵庫を開けると、中には整然と並べられたチューブ状のゼリー食品のパックだけが詰め込まれていた。
「『高栄養・完全食』……ラベルにはそう書かれていますね」
手に取ってみる。賞味期限の記載はないが、封は切られていない。毒物の混入検査は必要だが、少なくとも当面の餓死は免れそうだ。なぜか形は一般的なパウチ状ではなく、太い円筒形のチューブだが、そのぶん容量は大きいようだ。
ただ、シンクの蛇口が奇妙だった。通常の水道の蛇口ではなく、公園の水飲み場にあるような、上向きに水が出るウォータークーラータイプのものなのだ。コップも見当たらない。ここで水を飲むには、あの蛇口に直接口を近づけるしかないということか。
不便な設計だとは思ったが、今は些細な問題だ。水と食料がある。それだけで生存確率は大幅に上がる。
一通りの室内調査を終え、私は部屋の中央に戻った。
直接的な脅威となる敵性存在──魔獣やサーヴァントの気配はない。監視カメラらしきレンズが天井の四隅にあること、そして壁面の巨大なプロジェクター用スクリーンが威圧感を放っていることを除けば、ここはただの「閉鎖された部屋」だ。
「通信、チェック」
私は手首のコミュニケーターを操作する。
……反応なし。ノイズすら走らない完全な沈黙。
カルデアとの通信パスは完全に切断されている。座標情報も取得できない。ここは時間の流れさえ曖昧な、虚数空間の狭間のような場所なのかもしれない。
けれど、絶望はしなかった。
胸の奥、魂の深い部分に、微かな温もりが残っていたからだ。
(……繋がっている)
マスターとのパス。サーヴァントとマスターを繋ぐ魔力の供給ラインは、細く、頼りないものではあったが、確かに維持されていた。
先輩は生きている。そしておそらく、私を探している。
その事実は、何よりも私を勇気づけた。
先輩が無事なら、私はここで待つだけでいい。いや、ただ待つだけでは不十分だ。いつか合流できた時のために、あるいはカルデアがこの特異点を観測できた時のために、詳細なデータを残しておく義務がある。
私はポケットから、予備の携帯端末を取り出した。カルデア支給の多機能端末だ。通信機能は死んでいるが、ローカルでの録画・録音機能は生きている。バッテリー残量は十分。メモリ容量も問題ない。
私は端末を起動し、インカメラのレンズを自分に向けた。
液晶画面に、私の顔が映し出される。
片目が隠れた前髪、黒縁の眼鏡。少し不安げに見える眉を、私は指で押し上げた。
しっかりしなくては。私はシールダー、マシュ・キリエライト。いかなる状況でも、マスターの盾として冷静であらねばならないのだから。
深呼吸を一つ。
肺に満ちる空気は、温度も湿度も完璧に管理されているはずなのに、どこか甘ったるく、肌にねっとりと張り付くような重さを含んでいた。
その不快感を意識の隅に追いやり、私は録画ボタンをタップした。
赤い「REC」の文字が点灯する。
「──記録、開始します」
私はレンズの向こうにいるはずの、大切な人の姿を思い浮かべながら、努めて事務的な口調で語りかけた。
「こちら、マシュ・キリエライト。現在、所属不明の閉鎖空間にて孤立中。カルデアとの通信は途絶していますが、バイタル、魔力回路共に異常はありません」
言葉にすることで、自分自身の精神を安定させる。
そうだ、異常はない。
監禁されているという事実を除けば、私は健康で、安全で、そしてまだ何も失ってはいない。
「周囲の状況を確認しましたが、即時の脅威となる敵性反応は確認されませんでした。ただし、出入り口は物理的・魔術的にロックされており、自力での脱出は困難と判断されます」
私は一度言葉を切り、背後の無機質な白い部屋を振り返った。
鏡のような窓。シーツのない革張りのベッド。監視するようなカメラのレンズ。
それらが醸し出す、正体不明の違和感が、背筋を冷たく撫で上げる。
ここは牢獄なのだろうか。それとも、実験場なのだろうか。
誰が、何のために私をここに閉じ込めたのか。
「……現在地は、一般的な住居設備に酷似したワンルームです。生活に必要な最低限の物資は確認されました。当面の間、私はこの場所で待機し、周囲の調査を継続しつつ、カルデアからの接触を待つ方針です」
私は再びカメラに向き直り、レンズを真っ直ぐに見据えた。
その奥に、先輩の瞳があることを信じて。
「先輩。私は無事です。必ず、この場所から帰還します。だから……」
言葉が詰まる。
不安がないと言えば嘘になる。この異質な空間に一人きりで置かれた心細さは、想像以上に私の心を削っていた。
けれど、弱音を吐くわけにはいかない。この記録を見る時、先輩に余計な心配をかけたくない。
私は唇を引き結び、口角を少しだけ上げて、サーヴァントとしての表情を作った。
「詳細な調査状況については、随時この端末に記録し、報告レポートとして残していきます。以上、第一次現状報告を終了します」
終了ボタンを押すと、画面の中の私がフリーズし、ファイルとして保存された。
ふぅ、と長い息を吐き出す。
張り詰めていた糸が少しだけ緩み、肩の力が抜けた。
端末をテーブル──いや、テーブルすらないのだった──壁面に作られたカウンターの端に置き、私は改めて自分の身体を見下ろした。
ふと、スカートのウエストがきついように感じる。
レイシフトの直前に食べたものが影響しているのだろうか。それとも、この部屋の気圧のせいだろうか。
胸元のボタンも、心なしか弾け飛びそうなほどに張り詰めている気がする。
……気のせいだ。そう思うことにした。
今はまだ、この部屋に仕掛けられた悪意あるギミックも、自分の身体に起きつつある変化の兆候も、知る由もなかったのだから。
...▼
一次報告を終え、私はふぅと息を吐いて肩の力を抜いた。
張り詰めていた緊張が少しだけ緩むと同時に、先ほどまでは「転送酔い」だと思い込んでいた身体の違和感が、無視できない質量を伴って主張を始めた。
暑い。
室温は二十度前後と推測される。決して暑くはないはずだ。それなのに、身体の内側に熱がこもっているような、粘り気のある暑さを感じる。
首筋にじわりと汗が滲む。
静寂の中で、私がパーカーのファスナーに手をかける「ジジジ……」という金属音が、やけに大きく響いた。
戦闘用の霊基外骨格(オルテナウス)ではなく、今はカルデアでの常装である白いパーカーを羽織っている。防御力こそ皆無だが、動きやすく、慣れ親しんだ格好だ。けれど今は、この厚手の生地が疎ましくて仕方がない。
「室温が高いのでしょうか……いえ、私の代謝が上がっている?」
独り言ちながら、私はパーカーを脱ぎ捨てた。
ふわりと白い布が床に落ちる音さえ、この部屋では隠せない。
私は黒のノースリーブワンピース一枚になった。カルデアの館内でも愛用している、私の私服だ。外気に晒された肩と二の腕に、ひんやりとした空気が触れて心地よい。
だが、腕を下ろそうとした瞬間、私は小さく息を呑んだ。
腋の下に、ジョリ、という硬い感触があったからだ。
「あ……」
私は思わず脇を締め、そしてすぐに、逆に腕を少し浮かせて空間を作った。
視線を落とすと、ノースリーブの袖口から、処理されずに伸びた腋毛が黒々と覗いているのが見えた。
カルデアでの度重なる連戦、そして特異点の修復任務。ここ数ヶ月の過密スケジュールは、私から「身だしなみを整える」という時間を奪っていた。
本来なら恥ずべきことかもしれない。けれど、誰に見られているわけでもない。そう自分に言い聞かせつつも、私は無意識に二の腕で脇を隠すような姿勢を取っていた。
問題は、それだけではなかった。
パーカーを脱いだことで、身体のラインが露わになり、自分の「重さ」の正体が明確になったのだ。
「……重い」
レイシフトの影響による、身体異常ではない。
私の身体そのものが、物理的に重くなっている。
特に、胸だ。
ワンピースの胸元が、悲鳴を上げんばかりに張り詰めている。呼吸をするたびに、胸肉が大きく上下し、布地を内側から強烈に圧迫していた。照明の光が私の胸元の膨らみを際立たせ、その巨大な影を足元に落としていた。
私は恐る恐る、自分の胸に手を当ててみた。掌に収まりきらない。それどころか、両手で抱えても溢れてしまいそうなほどの質量と弾力。少し動くだけで、その巨大な質量は慣性の法則に従って、私の意思とは無関係に揺れ動く。
──たゆん、たゆん。
脳内に直接響くような、水風船が暴れるような重たい振動。
いつもの私なら、こんな動きはしないはずだ。けれど今は、一歩踏み出すたびに、暴力的なまでの脂肪の塊が、重力に従って垂れ下がろうとし、それをワンピースの薄い生地が必死に食い止めている。
乳房の下半分、いわゆる下乳の部分には、既に汗が溜まり始めていた。
「レイシフトの影響で、霊基情報の再構成にバグが生じているのでしょうか……」
私は再びカメラに向き直り、努めて冷静に報告を追加しようとした。
だが、カメラの液晶に映った自分の姿を見て、言葉に詰まる。
黒いワンピースは、私の身体の凹凸を残酷なまでに拾っていた。胸だけではない。腰から下、お尻の周りのシルエットも、明らかに以前より肥大化している。座ったり屈んだりすれば、縫い目が裂けてしまうのではないかと思うほど、スカート部分はパツパツに張り詰めていた。
「マスター。追記報告です」
私はカメラから視線を少し逸らし、自分の身体を見下ろしながら言葉を継ぐ。
「現在、自身の身体スペックに若干の違和感があります。具体的には……身体が重く、四肢の感覚が鈍い状態です。おそらく、レイシフト時の座標ズレによる一時的な質量変化かと思われますが……」
嘘ではない。けれど、全てを伝えているわけでもない。
私が本当に伝えたかった違和感は、もっと具体的で、恥ずべき場所にあったからだ。
お尻の肉が大きくなったせいで、下着が深く食い込んでいる。
それだけなら、まだ我慢できる。
耐え難いのは、その食い込んだ布地と肌の間に挟まれた、「毛」の感触だった。
──モゾッ……ジョリッ。
少し足の位置を変えるだけで、下着の中で、処理していない陰毛が擦れ合う。
腋と同様、いや、それ以上に放置されていたデリケートゾーンの剛毛が、肥大化した肉と下着の圧力によって押し潰され、互いに絡まり合っているのだ。
さらに、お尻の割れ目の奥。
普段なら意識することもない肛門の周りにも、柔らかな産毛とは呼べないしっかりとした毛が生えそろっている感触がある。それが、歩くたびにクッションのように擦れ、くすぐったいような、それでいて微弱な電流が走るような奇妙な刺激を脳に送ってくる。
(気持ち悪い……です。早く、お風呂に入って……剃ってしまいたい)
不快感。それは間違いなく不快感だ。
けれど、その不快感の奥底で、何かが小さく脈打った気がした。
処理していないだらしない身体。衣装からはみ出しそうなほど肥え太った肉体。それをこの部屋のどこかにあるかもしれないレンズが、じっと観察しているような感覚。
私は無意識に太ももを擦り合わせた。
ふたたびジョリ、という感触が内股に走り、背筋がゾクリと震える。
「……行動に支障はありません。調査を続行します」
私は誰に対する言い訳なのか、早口でそう告げると、逃げるようにカメラの前から移動した。
ワンピースの裾から覗く太ももは白く、柔らかそうに見える。
だがその内側、スカートの中には、誰にも見せられない黒い秘密が、湿った熱気と共に隠されていた。
...▼
私は身体の違和感を振り払うように、まだ詳細に調べていなかったリビング西側のカウンターエリアへと足を向けた。
そこは、先ほど見たキッチンエリアと、リビングスペースを緩やかに区切るような配置になっている。真っ白な天板のカウンターには、一脚のスツールが添えられていた。
私はそのスツールを見て、足を止めた。
「……何でしょう、この椅子は」
一見すると、モダンなデザインのハイスツールだ。脚部はステンレスで磨き上げられ、清潔感がある。
だが、座面が異質だった。
厚みのある透明なアクリル樹脂で作られているのだが、その形状が奇妙なのだ。前方部分、つまり座った時に股間が位置する部分が、大きくU字型に抉り取られている。
座り心地を考慮したデザインには見えない。むしろ、座った人間の臀部を支えつつ、股間部分だけは何の遮蔽物もなく開放させる──あるいは、下から覗き込むための構造に見える。
私は本能的な警戒心を抱き、その椅子に触れることなく距離を取った。
あの透明な座面に腰を下ろせば、私の肥大化したお尻はどうなるだろうか。ガラスのようなアクリルに肉が押し付けられ、下から見れば無防備に潰れたお尻の肉が丸見えになるのではないか。
そんな想像が脳裏をよぎり、私は慌てて視線を逸らした。
カウンターにあるのは、なにもスツールだけではない。
そこには一台のノートパソコンと、横に長く伸びる二段式の造り付け書棚があった。調査すべきなのは、当然こちらだ。
異質なスツールに座ろうとは思えない。お尻を突き出すような姿勢にはなるが、少し屈んで私はノートパソコンに手を伸ばした。
メーカーのロゴはなく、筐体はマットな質感の黒一色。軍用端末のような無骨さと、インテリアのような洗練さが同居している。
天板を開く。
スリープ状態だったらしく、即座に画面が点灯した。
しかし、そこに表示されたのは、一般的なOSのデスクトップ画面ではなかった。漆黒の背景の中央に、明朝体の白い文字で、ただ一文だけが表示されている。
『読み、聞き、見て、学べ』
「……コマンドライン? いえ、メッセージでしょうか」
私はキーボードに指を走らせた。
反応がない。
Ctrl+Alt+Delete、Esc、Fキーの連打。あらゆるショートカットキーを試みるが、画面は凍りついたように動かない。トラックパッドを操作すると、マウスポインタだけは動いた。だが、クリックできるアイコンもメニューバーも存在しない。
「外部へのアクセス権限は皆無。ローカルのファイルシステムさえ閲覧できない……」
完全にロックされている。いや、そもそもこれは「パソコン」の形をした、単なる再生端末なのかもしれない。
画面の文字が、無言の圧力を放っている。
学べ、と。
何を? 何から? 何のために?
背筋に冷たいものが走る。この端末は、私が能動的に操作するものではなく、あちら側から一方的に「何か」を提示されるための受信機なのかもしれない、そんな妄想が頭を過る。
「……今は、手が出せませんね」
私は溜息をつき、ノートパソコンから視線を外した。
意識を、カウンターの上に設置された書棚へと向ける。
その棚には、大きさにふさわしい膨大な数の「資料」が隙間なく詰め込まれていた。
「これは……この場所に関する記録でしょうか」
私は期待を込めて、その背表紙に指を走らせる。
奇妙なことに、どの冊子も非常に薄い。背表紙にはタイトルや番号の記載がなく、一見すると家電製品の取扱説明書や、観光地のパンフレットのようにも見える。
DVDケースらしきものも多数並んでいるが、それらも全てスリムケースで、背表紙からは内容が判別できない。
この白で統一された無機質なまでに清潔な部屋にそぐわない、乱雑な色合い。まるで、中身を隠すためのカモフラージュのようだ。
「失礼します……えっ!?」
私は、誰に断るでもなく小声で呟き、端の方にある一冊を手に取った。
薄い中綴じの冊子だ。
しかし書棚から抜き出し、その表紙を見た瞬間、私の思考は完全に停止した。
そこに印刷されていたのは、難解な魔術式でも、この特異点の地図でもなかった。
カラー印刷された、一枚のイラスト。描かれているのは、私、マシュ・キリエライトだ。
薄い紫の、片目が隠れた前髪、そして見慣れた黒い鎧のような霊基外骨格。
間違いなく、シールダー、マシュ・キリエライトの姿だ。
だが、その状況があまりにも異常だった。
絵の中の私は、戦場で盾を構えているのではない。
四つん這いになりお尻を高く突き上げて、顔を赤らめ舌を出してこちらを見ている私。鎧の腰パーツは破壊され、あろうことか下着すら身につけていない状態で、無防備な股間を背後に晒している。
そして、私の……お尻の穴が、指で広げられ、詳細に、克明に描かれている。
「な、なんですか、これ……!」
私は弾かれたように冊子を取り落としそうになり、慌てて両手で掴み直した。
見間違いだ。そう思いたくて、ページをめくった。
次のページ。また次のページ。ページをめくる指が止まらない。
どのページにも、私が描かれている。
縛られている私。泣き叫んでいる私。白濁した液体を浴びせられている私。
いわゆる、成人向けの同人誌──それも、極めてハードな凌辱を扱った創作物だ。
カルデアのライブラリに、このような不健全なデータが存在することは知識として知っていた。ドクターが隠し持っていた『ロマン』という概念の一端として。
だが、それを自分の目で見ること、あまつさえ「自分自身」がその対象になっているものを見る衝撃は、言葉にできないほどの嫌悪感と動揺をもたらした。
「捏造です……こんな、卑猥な……ッ!」
私は本を閉じようとした。
けれどある一点に目が釘付けになり、動きが止まってしまった。
それは、表紙同様にお尻をアップで描いた一枚のイラストだった。
絵の中の私は、両手で自分のお尻の肉を左右に広げ、肛門を見せつけるポーズをとらされている。
「恥辱の極み」といった表情で涙を流す顔の描写もさることながら、私の視線を奪ったのは、その「肛門周辺」の描写だった。
モノトーンのイラストでありながら、描き込みが異常なまでに細かいのだ。
綺麗なピンク色の穴ではない。
茶色がかったヒダのシワ一つ一つ、そして──その周囲に生い茂る、黒々とした「毛」の描写。
作者の執念すら感じる筆致で、肛門から陰唇の裏側にかけて、処理されていない剛毛がびっしりと描き込まれていた。
毛の一本一本が縮れ、絡まり合い、汗と粘液で濡れて束になっている質感までもが、克明に再現されている。
イラストの余白には、手書き風のフォントでこんな添え書きがあった。
『カルデアのシールダーは任務で忙しく、ムダ毛処理なんてしていません♪ 清楚な顔をして、お尻の穴は毛むくじゃらの野獣そのもの! 排泄と種付けを待つだけの、未処理雌便器です』
「っ……!」
バタンッ!
私は弾かれたように本を閉じた。
呼吸が荒い。心臓が早鐘を打っている。
顔が熱い。耳の先まで沸騰したように熱い。
「ありえませんっ。こんな……でたらめです……!」
口ではそう否定した。
これは敵の精神攻撃だ。私を辱め、冷静さを失わせるための、悪質なプロパガンダに過ぎない。
そう断じるべきだ。
けれど、脳裏に焼き付いたあの絵──剛毛に覆われた肛門の描写が、どうしても消えない。
なぜなら。
今、この瞬間。
私の下着の中で、お尻の肉に挟まれている感触が、まさに「それ」だったからだ。
先ほど、ワンピースに着替えた時に感じた違和感。歩くたびにジョリジョリと擦れる、不潔で、硬い毛の感触。
本に描かれていた「毛むくじゃらの野獣」という言葉が、呪いのようにリフレインする。
(嘘だと言い切れない……。だって、今の私は……)
私は無意識にお尻の筋肉をキュッと引き締めた。すると、肛門の周りの毛がモゾリと動き、敏感な粘膜をくすぐった。
まるで、あの絵の通りだと身体が肯定しているかのように。
『シールダー・マシュの肛門観察記録。未処理の尻毛における感度の増幅実験』
同人誌の裏表紙に踊るコピーが目に焼き付く。
全身の血が逆流するような感覚。
これは敵の精神攻撃だ。私を動揺させるための、卑劣なプロパガンダだ。頭ではそう理解しようとする。けれどあのイラストの印象が心からは離れなかった。描かれている「私」の身体的特徴があまりにもリアルだったからだ。
そして何より、今の私が必死に隠している「処理していない剛毛」が、汚らしく、けれどどこか扇情的に描かれていた。まるで、今の私の下着の中を透視して描いたかのような正確さ。
私は震える手で、隣の冊子を手に取った。
違う内容であってくれと願いながら開く。
……絶望は深まった。
そこには、複数の男たちに囲まれ、白濁した液体まみれになっている私の姿があった。
さらに隣のDVDケースを手に取る。裏面のあらすじには、『カルデア職員による性処理日誌』という文字が踊っている。
この棚にある膨大な資料の全てが、これなのか。
この部屋にある何百、何千という冊子が、全て私を陵辱し、貶めるための記録なのか。
「ふざけて……ふざけてます……!」
不意に、下腹部に重たい圧迫感を感じた。
ズン、という鈍い感覚。
精神的なショックで筋肉が強張ったせいだろうか。膀胱のあたりに、確かな質感を伴った「溜まり」を自覚する。まだ限界というわけではない。我慢しようと思えばできるレベルだ。
しかし、一度意識してしまうと、その感覚は無視できない異物となって私の中に居座り始めた。今の私は、精神的に不安定だ。このまま調査を続けて、もしまた想定外の事態に遭遇したら、身体の制御が効かなくなるかもしれない。
トイレは……先ほどは調べなかったが、キッチンの南側からつながっているバスルームならばあるだろう。
私はカウンターの端をぎゅっと掴み、呼吸を整えた。
「……まずは、落ち着くことです。生理現象を処理して、身軽になってから……この欺瞞に満ちた資料を処分しましょう」
それは合理的な判断だったはずだ。
けれど、私の足取りが少しだけ重かったのは、下着の中で擦れる剛毛の不快感と、先ほど見たイラストの残像──広げられた自分の肛門──が、脳裏に焼き付いて離れなかったからかもしれない。
私は逃げるようにカウンターを離れ、バスルームへと続くドアに手をかけた。
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Geminiでも、えろはいけるのでは……とGemを作って試してみました。
3000字前後ずつならばなんとかなりそうだったので、ちまちまと生成してもらっては修正しながら繋げてます。
本篇投稿完了後に、使ったプロンプトなどは別途アップする予定ですので、ご興味があればお付き合いください。
TwitterというかXやってます、あまり呟いてませんがよろしければフォローお願いします。いつの間にか避難先が本家になってしまってます。
https://twitter.com/Honda2TT (避難先)