(AIで)爆乳で着衣で露出で実況で告白で~なエロ妄想集 作:ほんだ
先ほど以上に雄の、いや正直に言って精液の匂いがフロアには漂っている。
客席など暗くて隣の顔も判らないだろうに、俯いて気まずそうな姿をステージ上から見下ろすと、唇の端が薄く嗤いを象るのを抑えきれない。
「本日は私、MiSAKIのファーストライブをご覧いただいてありがとうございました。本日は初めてということもあって物販などのご用意ができておりませんので、私はこれで失礼いたします。皆様はどうぞごゆっくり、この後のステージを最期までお楽しみくださいませ」
実のところ、物販に並べる物がなくてもファンサービスはできる。握手とチェキくらいなら事前の準備などほぼ不要だ。
だが単純に、無名新人である私には、そのスペースと時間が用意されていなかっただけだ。この後はたしか3か4グループほどの出演が予定されており、それら全員の人数を考えれば、たとえ私がソロとはいえ独立したスペースを取るにはこのハコは狭すぎる。
あとは私がファンとの交流という名の営業活動や、物販での収入をさほど重要視していないというのもある。
「皆様の期待に応えられるよう、これからも精一杯頑張りたいと思っております。今後ともよろしくお願いしますね」
最後にもう一度深くお辞儀をし、私は舞台袖へと捌ける。
「ふぅ……」
フロアからは見えない位置にまで下がり、マスクの下で一息吐いて、私は大きく息を吸う。さすがに私でもあの場での深呼吸など遠慮したい。この舞台袖も綺麗とは言えないが、まだあのステージ上よりはましだ。
「お待たせいたしました。申し訳ありません、遅れましたでしょうか?」
息を整えて、舞台袖で次の出番を待っていた三人のグループへと声を掛ける。ステージへと進まない三人の様子を見て、何か私にミスがあったかと頭を下げた。時間は超過していない、というよりかはまだ30秒ほど余裕があると計っていたが、もしかするとステージでの熱に侵され誤ってしまったかもしれない。
「あ~いや、時間はまだ大丈夫、うん」
「お疲れ様でした……」
三人の姿は白基調のシャツにチェック地のスカートそれに同色のベレー帽といったよくある制服風のステージ衣装だ。だが今日のこのイベントの主旨に合わせてか、スカートの丈は短く、シャツの方もギリギリ胸のトップまでの丈だ。インナーは、そうと言っていいのかどうか怪しむようなVストリング水着で、無理に動けば乳首どころか股間は前も後ろもはみ出してしまいそうな細さだ。
二人はこちらに声を掛けてくれたが最後の一人はステージ、いや客席の方を窺っていた。出るタイミングを計っているという様子ではなく、むしろ腰が引けている。
「ぅわぁぁ……ねぇ、ホントあそこに立つの?」
「何かありましたか?」
こちらへ明確な問いではないが、一応は先ほどまであの場にいたのは私だ。聞きたいことというよりかは言いたいことは察せられるが、
「いやぁ、アンタの挨拶終わり次第、何人か慌てて飛び出してったけど、アイツら出しちゃってた、よね?」
「え? ええ……おそらくは」
「あ~私たちも方向性変えてさ、ガスマスクとか着けてステージに立たない?」
答えは分かっていたであろうに、私の答えを受けて、彼女は後ろのメンバー二人へと無理を言う。
「バカなこと言ってないで、行くよ」
「ん、もう時間」
軽くこちらへと手を上げて、三人は勢いつけてステージへと飛び出した。それを、再び頭を下げて見送った後に、私は足早に割り当てられた着替え用のロッカースペースへと進む。
汗に濡れたこの衣装と、何よりもマスクを今すぐにでも脱ぎたいのだ。だが脱ぐよりも前に、この衣装のままにしておかねばならないこともある。狭く汚いロッカースペース、その中で今日のイベントポスターが張られているところを背にして、なんとか今の姿を写そうと努力する。
今の私の衣装では、普通の自撮アングルではただの全頭白マスクだけになりかねないので、全身とポスターとが上手く入るような位置を探す。キャリーケースにしまっていたLEDライトやスタンドなどを駆使して、なんとか一枚撮るのにステージでの一曲分くらいの時間をかけてしまった。
来た当初、ロッカー周辺は隠しカメラなどを簡単には探してしたが、本格的に仕込まれていた場合は見逃しているだろう。身体が写されるのはまだ諦めが付くが、身バレ予防のために顔はどうしても避けたい。ロッカーの扉にキャリアーのハンドルと、あとは自前のコートにタオルとで簡易的に着替えブースを作り上げる。
何よりも速度だ。このバニースーツを手早く脱いで、自前のウェットティッシュで汗を拭い、野暮ったい大きめサイズの普段着に着替える。最期に、マスクの上から用意していた大きめのタオルを羽織り、素早く外し、帽子と眼鏡とを着ければ「MiSAKI」の姿はもうこの場にはない。
脱いだ衣装やティッシュなどのゴミ類などは小分けにし包み、すべて自前のキャリーケースに押し込めば、撤収の準備は完了した。
あとは先ほど撮った画像を添えて、簡単に「MiSAKI」のSNSにライブ終了の報告と観客への感謝、物販や交流時間への不参加を詫びるメッセージを投稿する。そしてまだステージを控えている方々への期待感などをそれっぽく書き連ねておく。残すは撤収を急ぐだけだ。
プロデューサーというべきか、マネージャーというべきか、いまいち立場の不明瞭な私の担当者へとメッセージを送れば、返事が来るよりも先に本人が現れた。
たしか渡された名刺には高橋幸子とあったはずだが、本名かどうかも疑わしい。今日も初めて顔を合わせた時と同じ、地味なスーツ姿だ。極々薄くブラウンに染めた落ち着いたショートヘアで、細いフレームの眼鏡と相まって地方銀行に勤務すると言われれば信じてしまいそうな出で立ちの30代であろう女性だ。
「会場スタッフへの挨拶は、良いの?」
「それらを含め、そちらに任せていたと思いますが、違いましたか?」
「違わないわ。身バレは厳禁、だったわね。早く出ましょう、クルマは後ろに回してあるわ」
私が準備をすでに整えているのを見て、彼女は最低限の確認だけで撤収に入る。とはいってもまだライブ中だ。スタッフへと二言三言連絡を入れるだけでそれも終わる。そして彼女の配慮に感謝しつつ、二人揃って静かにライブハウスが入っていた雑居ビルを出る。繁華街の端だが人通りは多く、女二人で歩いていても違和感も危険も少ない。
「はぁ……ようやく半分終了、といったところですね」
それでも用意されたクルマに乗って、私はようやく一息つくことができた。キャリーケースから取り出した、自前で用意しておいたペットボトルの水を少しずつ口に含んでいく。
「これで終わりって言わないところが信頼できるわ、MiSAKIさん」
「申し訳ありません。今はその名は無しでお願いします」
「あら、そうね。『移動する車内なら話が外に漏れる心配もない』とは言えない時代になってしまったのね」
「『走ることで自らは限りなく静止に近付き、世界が動き始める』でしたか。運転していただいていますが、たしかにこの環境は考えを纏めるには向いてますね」
「運転中は、運転に集中しなさいって教えられるけどね」
古いアニメのセリフで二人ともに伝わるが、残念なことにカメラや無線の小型化と性能向上で、盗聴や盗撮の可能性も危険性も以前よりもはるかに高まっている。さすがに四六時中気を張り詰めることは無理だが、ある程度は警戒するのが私にとっては習慣となっていた。
「まあでも。たしかに今日の仕事としてはようやく半分終わったってところね」
ライブの事前準備は重要だが、それに並ぶくらいには事後の打ち合わせには意味がある。終わった直後の感想というのは、今この時でないと言葉にできない。それを怠れば、次へと繋げる機会を失することになりかねない。
彼女もそれを知っているからこそ、忙しいだろうにこのような特殊な形での打ち合わせの場を設けてくれているのだ。
「でも、まずは何よりも無事にステージ終了、お疲れさまでした」
「ありがとうございます、お陰様で愉しめました」
ここからが忙しいのは確かだが、それはそれとして一つの工程が終わったというのも事実だ。慰労の言葉は素直に受け取っておく。
「で、ステージはどうだったの? 私も客席の後ろとはいえ見ていたけど、あなた自身の言葉で聞きたいわ」
「広さや入りに関しては私の実績、いえ今回の場合は実績の無さ、ですね。それからすれば十分以上だったかと」
正直、無名の新人、それも事前の顔出しも告知もほとんど何もしていないに等しい形でのライブ当日だ。たとえ合同チケットだったとはいえ、半分も入っていれば十分だと思っていたのだ。
それが蓋を開ければ開幕から六割は埋まっていた。ステージ中にも急ぎ入ってきた人もいたので、最終的には八割近くは埋まっていたはずだ。
「問題というか不満点は時間の短さ、といったところかしら?」
「そう、ですね。でも新人ゆえに仕方がないという面と、この短さも集客のためでしょう?」
「説得と説明が省けて助かるわ」
私に与えられた時間が短いということは、次のグループの出演が近いということでもある。当然、次以降のグループを目当てに来る客は、少し早めに足を運んでくる。これが30分や1時間ともなればまた話も変わるが、今回のような15分程度ならばついでに私のステージを見に来るというのも自然な流れだ。
「まあ時間に関して、というか出演順に関しても、次回以降は改善できる」
「断言しても良いんですか、それ?」
「しても良いくらいに反響あるわよ? ああ……先にSNSの方見たほうが話は早いわね。細かなサーチは後で良いでしょう」
失礼します、と言って私はスマホで「MiSAKI」のSNSを開き、書き込まれたメッセージをざっくりと読み流していく。
仕事の依頼などに関しては別アカウントへと誘導しているために、いま書き込まれていくのは先のステージへの感想が主体だ。私への質問じみたものもあるが、それはあとで回答を考えればいい。
そしてあの場にいた観客の人数に比して、メッセージの量が多い。出遅れたという者やチケットが買えなかった、あるいは地方への遠征を願うものまでもいる。
なるほどライブがまだ続いている時点でこの反響ならば、次回への基準ともなるし、正式な依頼の方にも期待できる。
ただ全般的に好意的なメッセージが多い中、ステージを見ていた観客からの書き込みで、一件注意すべきものがあった。
「って、あの衣装、なにかゲームかアニメかのコスプレだったんですか? そういう要素は聞いておきたかったです」
「あら、知らなかったの? でも、問題なかったんじゃない?」
ただの白いバニースーツだと思って着ていたが、コスプレ衣装だったらしい。メッセージには、キャラへの言及がなかったのが少しが残念だったと残されている。
「知っていれば、そういう風に演じたかもしれません。もちろん限られた時間と、キャラ付けの関係で無視したかもしれませんが、そこは考慮しておきたかった点です」
知らない振りを演じるは良い。知っていて、なり切れない振りをするのも良い。もちろん、そのキャラになり切れるのも、場合によってはアリだ。
だが知らずに流してしまっては、勉強不足と謗られる危険性が高まるだけだ。
ただ今回に限れば「MiSAKI」の設定が固まっていないことと、時間的な制約が厳しかったことで問題にはならないだろう。先のメッセージに似たようなものも、多くはそう流してくれている。とはいえ、観客の好意に期待してそれに縋るよりかは、こちらで事前に対処しておくべき案件だ。
「ほんとそういうところは勤勉よね、貴女」
「ステージに立って、人前に出る以上は、当然です」
「次回以降その点は気を付けておくわ。他は何か?」
付き合いはまだ短いが、この人が留意するというならば次からは間違いはないだろう。その程度には信用できる。
「ああ……そういえばあの程度の、いえ100人程度までのステージスペースでしたら、観客からのメッセージをリアルタイムで受け取れるように、何かできませんか?」
「配信ライブの実況コメント、みたいな形かしら? 貴女に限って投げ銭が欲しいって話でもないでしょう?」
「距離の近さを演出するのにはアリかと思ってんですよ。あとはそれがあれば私も観客もSNSへの発信もその場で可能でしょうし」
メッセージを読んでいて思い出した一つだ。ステージで思いついたことを伝えておく。観客が眼前に存在しない、ネット配信での実況ライブは私の望みの形ではないが、あちらの形式から使えるものは流用したい。
「タブレットを常に持つ、というのはさすがに難しいわね。スマートウォッチでも一々確認するのはテンポ悪いわよね? となるとスマートグラスとかになるかしら? あんな全頭マスクの下に付けられるかどうかは怪しいけど」
「タブレット何枚か譜面のようにスタンドで立てていただいて、基本はそちらを見る、というのも形が悪いですね」
「まあ何か思いついたら形を作るわ。とりあえず一度スマートグラスを用意してみます」
「よろしくお願いします」
実況メッセージに関しては、有れば使えるが無ければ無いで今まで通りだ。顔を隠している「MiSAKI」というキャラを補う一ツール程度のもので、急ぐことでもない。
「あとは……物販ね、どうするの?」
「今後も無しで、というのはやはり難しいですか」
「この界隈、握手券や2ショットなんかはあって当然、みたいな風潮だからね。貴女の場合、物販の売上とかは不要だとしても、うまく誤魔化さないと逆に角が立ちかねないわ」
地下とは言えアイドルを名乗っているのだ。握手券や2ショット券そのものを販売するのではなく、CDやTシャツといったグッズにそれを付けて、というのが物販の主流だ。そしてそれが地下アイドルたちの主たる収入でもある。
私は金銭を目的として活動するわけでないので、ここが不要になってしまう。そして知名度獲得のためのファンとの交流もあまり望むものがない。あと正直地下アイドルのライブに来るような者に限定せず、できれば男に近付きたくないということもある。
「私の場合、顔を出したくない、出せない事情があるというのを、逆に前面に押し出して物販や交流会を避けましょうか?」
「それらしい設定を盛り込むってことかしら? やりたいくないってオーラ出すのは厳禁よ?」
「えぇ、ええ。それはもちろんですの。むしろ私本人としては、もっともっとファンの皆様方との交流の機会を持ちたいと考えてはいるのですが……そうですね、少しお話ししにくい事情がございまして、申し訳ございませんわ」
私がそう言葉を紡ぐと、今まで運転のために前にやっていた視線を、彼女は初めてこちらに向ける。
「まったく。貴女、素が出てない? 仮面の被り過ぎには気を付けなさいよ? これは、同じ仕事に携わる者としてでは、年長者からの忠告」
「ふふっ、お気遣いありがとう存じますわ。それにこちらまでお送り頂いた件も合わせて感謝いたします」
「はいはい、お疲れさまでした。次のイベントは、もしかしたら早まる可能性が高いから、そのつもりだけはしておいてね?」
話しているうちに、それなりの時間が過ぎていた。
彼女に伝えていた場所にクルマを止めてもらい、別れの挨拶を軽く済ませて、私は帰路へと着いた。
アイドルで、ステージで、ガニ股で、本番無しで、衣装は脱がず、あとは超乳&デカ尻と好きなネタだけ入れてみてどうなるかな~と試してみましたがこんな感じになりました。
で、AIのべりすとを使ってと言う方針ですが、前回まではだいたい半分くらいはお任せでしたが、この4回目ははどうしても説明多めでぽちぽちと書いていたら普通にそのまま最後まで書いてしまったので使えていません。
こういう打合せ的なシーンも、MODや脚注などで方向性指定していけば行ける気もしますが、それらは今後の個人的課題にしておきます。
でで、ストックしていたのがここまでですので、いったん止まりますがまた気が向いたときに上げるとは思いますので、よろしければお付き合いください。