(AIで)爆乳で着衣で露出で実況で告白で~なエロ妄想集 作:ほんだ
「……これは、リスクマネジメントです。戦闘時における、不測の事態を避けるための」
誰に聞かせるわけでもなく、私は震える唇でその言葉を紡いだ。
もし、この後すぐに敵性サーヴァントが現れたら。
もし、激しい戦闘機動の中で腹部に衝撃を受けたら。
膀胱が圧迫され、我慢できずに戦場で粗相をしてしまう──そんな無様な光景が脳裏をよぎる。それはシールダーとして、いえ、一人の人間として社会的な死に等しい。
だから、ここで出す。
カメラがあるとか、見られているとか、そんな羞恥心よりも、任務の遂行能力を維持することの方が優先されるべきだ。
それは完璧な論理だった。
けれど、私の手が震えているのは、それが単なる「言い訳」に過ぎないことを、心のどこかで理解してしまっているからだ。
私は端末を、トイレの正面にある洗面台の縁に立てかけた。インカメラのレンズが、少し離れた位置から「便器に座ろうとする私」を捉え続ける。私はゆっくりと背を向け、鏡越しに自分自身と目を合わせた。
黒のワンピースの裾を掴み、腰のあたりまでたくし上げる。
露わになったのは、不自然なほどに肥大化した下半身のシルエットと、それを包む黒いタイツだ。
以前の私なら、もっとスレンダーだったはずだ。けれど今の鏡の中の私は、腰から太ももにかけてのラインが異様に肉感的で、タイツの繊維が悲鳴を上げるほどに引き伸ばされている。
私はタイツのウエストゴムに親指をかけ、一息に引き下げた。
シュルリ、という衣擦れの音と共に、膝まで拘束が解かれる。
最後に残ったのは、飾り気のないシンプルな白のコットンパンツだ。カルデアで支給された、機能性重視の味気ない下着。色気など欠片もないはずのその布切れが、今はパンパンに膨れ上がったお尻の肉に埋もれ、食い込み、悲痛なほどに張り詰めている。
「……っ」
パンツを下ろす。
その瞬間、鼻孔を突いたのは、ムワッとするような湿り気を帯びた空気だった。
汗と、尿意による微量な漏れ、そして発情に近い興奮が分泌させた愛液。それらが下着の中で蒸され、凝縮された、「雌」そのものの強烈な匂い。
そして、視覚的な暴力が私を襲う。
白く清潔なパンツのクロッチ部分には、抜け落ちた黒く太い縮れ毛が何本もこびりついていた。
それだけではない。
ゴムが肌から離れたことで解放された私の股間は、まさに「密林」だった。処理しきれずに放置された剛毛が、汗で濡れて束になり、太ももの付け根から陰唇、そして後ろ側までを黒々と覆い尽くしている。
私は逃げるように、便座へと腰を下ろそうとした。
その時だ。
便器の底にあるセンサーが反応したのか、カッ! と強い光が放たれた。
「ひっ……!?」
私は思わず腰を浮かせかけたが、もう遅かった。
便器の底に仕込まれた照明ユニットが、まるでステージのスポットライトのように、上から降りてくる私のお尻を照らし出したのだ。
カルデアでの身体検査を思い出す。あの時も、診断用のライトで患部を照らされたことはあった。けれど、それは無機質な診察室での出来事であり、私は「被検体」として無感情にそれを受け入れていた。
だが、今は違う。
この光は、診察のためではない。
私の恥部を、鑑賞するための演出だ。
私の脳裏に、便器の底からの視界──カメラが捉えている映像が、鮮烈に浮かび上がった。
暗闇の中から、ライトに照らされた巨大な肉塊が迫ってくる。白く柔らかなお尻の肉。それが左右に広がり、便座からはみ出し、垂れ下がる。
その谷間の奥深く。普段は決して人に見せることのない、排泄のための穴。
そこが今、無数の剛毛に守られながらも、ライトの光を浴びてひっそりと口を開けている。ボサボサの尻毛の一本一本、茶色く色素沈着した肛門の皺のヒダ、そしてそこから漂う湯気までもが、高解像度のレンズに焼き付けられているのだ。
(あぁ……これじゃあ……)
座ってしまえば、隠れると思っていた。
けれど、逆だった。
ライトアップされた便器に座ることは、自分の最も汚い場所を、特等席で見せつける行為に他ならない。
その瞬間、先ほどリビングで見た同人誌のワンシーンが、フラッシュバックした。
『未処理雌便器』というタイトル。だらしなくお尻を広げ、カメラに向かって放尿するイラストの私。そこに書かれていた、「自分から見せつける変態」「排泄を見られることに興奮する雌豚」という言葉。
(もし、カメラがあることを知らずに座ったのなら……「罠だった」と言い訳できました)
(でも、私は知ってしまった。ここにカメラがあることを。ライトがあることを)
知っていて、座った。
スカートをまくり上げ、パンツを下ろし、剛毛だらけの性器と肛門とを、自らレンズの焦点距離に合わせた。
それはつまり、あの同人誌に描かれていた「露出狂」と、同じではないか。私は今、カルデアのシールダーとしてではなく、一匹の「発情した雌豚」として、見知らぬ誰かに自分の排泄シーンを提供しようとしているのではないか。
「……だめ、です」
尿意は限界に近い。
膀胱が痙攣し、尿道の括約筋が悲鳴を上げている。
今すぐに力を抜けば、ジョボジョボという音と共に、熱い液体がほとばしり、至福の解放感が訪れるだろう。カメラは、その黄色い液体が噴き出す瞬間を、尻毛に飛沫が絡む様を、最高のアングルで記録するだろう。
けれど、出せない。
出してしまえば、私は私でなくなってしまう気がした。あの同人誌の通り、私は「そういう女」だと認めることになってしまう。
私は便座に浅く腰掛けたまま、硬直した。
ライトの熱がお尻の皮膚に伝わってくるような錯覚。内股の剛毛が、恐怖と興奮で逆立っている。端末の録画ランプは赤く点灯し続け、鏡の中の私は、泣きそうな顔で股間を晒したまま、微動だにできずにいた。
...▼
呼吸が、荒い。
自分の肺が空気を求め、そして吐き出す音が、鼓膜に直接響いてくるようだった。
私は便座の坐ったまま、あらためてこの空間の異常な「静寂」に押しつぶされそうになっていた。
先ほど、リビングで感じた違和感よりも、この閉鎖されたバスルームでの静けさは一層深刻だった。
空調のファンが回る音も、配水管を水が流れる音も、一切しない。完全に遮音された、真空の箱の中にいるような感覚。そこで聞こえるのは、私の早鐘を打つ心臓の音と、スカートを握りしめたまま震えている衣擦れの音。そして、熱を持った吐息だけ。
あまりにも静かすぎる。
この静寂は、私の存在を際立たせると同時に、これから私が犯そうとしている行為の「音」を、残酷なまでに増幅させるための舞台装置なのだ。
(……音が、響く?)
当たり前の物理法則に、私は戦慄した。
もし今、私がこの便座に座り、体内に溜まった液体を放出したら。
ジョボジョボという、あの下品で生々しい水音は、この静かな部屋の空気を震わせ、壁に反響し、そして──
目の前で赤いランプを点滅させている端末のマイクに、余すことなく拾われてしまうだろう。
「……隠さ、ないと」
私は縋るような思いで、便座の操作パネルに手を伸ばした。
日本のトイレには、排泄音を誤魔化すための擬音装置──「音姫」のような機能がついていることが多い。あるいは、水を流すことで音をかき消すこともできるはずだ。私は「流水音」のボタンを押し、続けざまに「洗浄」「ビデ」「大洗浄」と、あらゆるボタンを連打した。
……反応がない。
水が流れる音も、ノズルが動く機械音も、一切しない。まるで電源が入っていないかのように、白い陶器は沈黙を守っている。
けれど、便器の底からは、あの忌々しい撮影用の照明が、私の股間を煌々と照らし続けている。故障ではない。制御されているのだ。
「音を隠すことは許さない」という、悪意ある意思によって。
「……っ」
私は唇を噛んだ。
逃げ場が、完全に塞がれた。
視覚情報として「剛毛に覆われた恥部」を記録されるだけでなく、聴覚情報として「排泄音」まで詳細に記録される。
それは、サーヴァントとしてどころか、人として、女性としての尊厳を、根底から粉砕する行為だ。
まだ、間に合う。
私はスカートから手を離し、タイツとパンツを引き上げればいい。
今の尿意は、確かに無視できないレベルまで高まっているが、まだ「漏らす」寸前ではない。歯を食いしばり、内股で耐えれば、一時間や二時間は我慢できるはずだ。この屈辱的なトイレから背を向け、リビングに戻り、調査を再開する。それが、正しい判断だ。
けれど──私の手は、スカートを離さなかった。
それどころか、肥大化したお尻の肉を、便座の縁に近づけていく。
(今、我慢したとして……その後はどうするのですか?)
(いつ戦闘になるかもわからない。いつ脱出できるかもわからない。この先、もっと酷い状況になった時、限界を迎えてその場で失禁してしまったら?)
(それこそが、取り返しのつかない醜態なのでは?)
言い訳だ。
自分でも呆れるほど、薄っぺらな言い訳だ。
本当は、わかっている。
私の身体の奥底、下腹部のさらに奥にある芯の部分が、「もう我慢したくない」と訴えていることを。この異常な環境、私を辱めるためのギミック、そして私自身のだらしない身体。それら全てにお膳立てされたこの状況に、抗うことに疲れてしまったのだ。
いいえ、むしろ──
(カメラに……見せつける覚悟があるのか、試されている……?)
もし私がここで逃げ出せば、私は「自分の身体を恥じて逃げた敗北者」になる。
けれど、堂々と用を足せば。
それは「生理現象を淡々と処理する、冷静なサーヴァント」としての証明になるのではないか。たとえ、その姿がどれほど卑猥で、下品であったとしても。
私はカメラから目を逸らさない。
記録されることを怖れてなどいない。
そう、自分自身に嘘をつき通すことで、私は最後の一線を越える決意を固めた。
「……記録、継続。生理現象の処理を……行います」
震える声で宣言し、私はゆっくりと腰を下ろした。
──ムニュゥ。
冷たい便座に、熱を持ったお尻の肉が押し付けられる。
サイズが合っていない。私のお尻が大きすぎるせいで、便座からはみ出した肉が外側に垂れ下がる感覚がある。そして、便座の内側──開口部に向けては、私の体重で押し広げられた臀部が、無防備にその中心を晒していた。
太ももの付け根から、ビッシリと生えた剛毛が、便座のプラスチック部分に触れてチクチクとする。
その感触が、今、私がどれほど「不潔」な状態でここに座っているかを、嫌でも意識させる。
足元の鏡を見ることはできなかった。
けれど、想像できてしまう。
下からのライトアップに照らされた、私の股間。黒々とした毛のジャングルの中に、ピンク色の肉が埋もれ、そしてその奥で、尿道口が今か今かと口を開こうとしている様が。
カメラのレンズは、その「穴」の微細な痙攣さえも、マクロ撮影で捉えているはずだ。
「っ……ふぅ……」
私は目を閉じ、下腹部に入っていた力を抜いた。
括約筋のロックを外す。
長かった緊張が解け、せき止められていた熱い液体が、尿道を駆け抜ける。
──ジョロ、ジョロロロロロロロ…………!
爆音だった。
静寂なバスルームの空気を切り裂くように、激しい水音が響き渡った。自分の身体から出ているとは思えないほどの勢いと音量。
陶器のボウルに液体が叩きつけられ、水面を揺らし、飛沫を上げる音が、反響して耳に飛び込んでくる。
「ぁ……っ!」
声が漏れた。
それは安堵の吐息であり、同時に、否定しようのない快感の喘ぎだった。ずっと溜め込んでいた圧迫感が、熱い奔流となって抜け出ていく感覚。
恥ずかしい。音を聞かれたくない。見られたくない。
頭ではそう思っているのに、排泄の快感は脳髄を痺れさせ、私の腰を甘く震わせた。
カメラは、見ているだろうか。
尿道口から黄色い液体が噴き出し、それが太く透明な筋となってレンズに向かって降り注ぐ様を。そして、その勢いに呼応して、無関係なはずの肛門までもが反応している様を。
──キュッ、キュゥ……。
排尿の快感に合わせて、お尻の穴が勝手に収縮と弛緩を繰り返している。
普段は硬く閉じられているはずのそこが、だらしなく緩み、ピンク色の粘膜を覗かせては、また恥ずかしそうに縮こまる。そのたびに、周りに生い茂った尻毛が動き、ライトの光を受けて影を揺らす。
まるで、アナル自身が「次は私を使って」と誘っているかのような、卑猥な動き。
私はそれを止めることができなかった。
排泄という動物的な行為に没頭し、理性の制御が効かなくなっているのだ。
──ジョボボボボ……チョロロ……。
長い。
自分でも驚くほど、時間が長い。
我慢できる程度だと思っていたのに、私の膀胱には、想像を遥かに超える量が溜め込まれていたらしい。異常なのは身体の質量だけではない。代謝機能そのものが、この部屋の影響で変質させられているのかもしれない。
いつまでも続く放尿の音を聞きながら、私は端末の画面を見つめた。画面の中の私は、口を半開きにして、目はトロンと潤み、頬を紅潮させ、どこか恍惚とした表情で固まっている。
これが、カルデアのシールダーの顔だろうか。
いいえ、これは、これでは──トイレで排泄を見られることに興奮している、ただの雌の顔だ。
──ピチャ……ポタッ……。
ようやく勢いが弱まり、最後の一滴が落ちる音が響いた。
静寂が戻ってくる。
だが、その静けさは以前とは違う。
濃厚なアンモニア臭と、私の雌の匂いが充満した、背徳の余韻に満ちた静けさだ。
その時だった。
──ジャァァァァァァ──!
唐突に、水が流れる音がした。
私が操作したわけではない。便器が、私が「出し切った」ことを感知して、自動で洗浄を開始したのだ。
まるで、どこかで見ている誰かが、「よくできました」と合図を送ったかのように。
「あ……」
さらに、追い打ちをかけるように、ノズルが伸びる機械音がした。
ウィーン……。
先ほどはどれだけボタンを押しても反応しなかったウォシュレットが、今、勝手に起動したのだ。逃げる間もなく、温水が私の秘部を直撃する。
「ひゃうっ!?」
敏感になりきった尿道口と、そしてクリトリスに、水流が当たる。
それは洗浄というよりは、弱った獲物を弄ぶような執拗さで、私の股間を刺激した。そして、お湯はそのまま後ろへ──尻毛に覆われたアナルへと流れ込み、こびりついた汚れを洗い流すかのように、剛毛の森を掻き回していく。
「や、やめて……くすぐったい……です……っ!」
腰を浮かそうとするが、足に力が入らない。
しばらくの間、私は無防備な格好でその刺激に翻弄され続けた。
ようやく水流が止まり、乾燥用の温風が吹き付ける。
私は逃げるように腰を上げ、トイレットペーパーに手を伸ばした。
早く拭いて、隠さなければ。
これ以上、あのカメラに無様なあそこを見せ続けるわけにはいかない。私はペーパーを何重にも巻き取り、濡れた股間に押し当てた。
──ゴワッ。
違和感があった。
拭き取ろうと手を動かした瞬間、紙が引っかかったのだ。
「え……?」
恐る恐る手を見ると、白いトイレットペーパーが、ボロボロに千切れていた。
水を含んで脆くなった紙が、私の……処理していない剛毛に絡まり、あちこちに白いカスとして張り付いてしまったのだ。
陰毛の縮れに食い込んだ紙屑。
尻毛の間に挟まった白い塊。
拭けば拭くほど、紙は毛に絡まり、汚らしく広がっていく。
「そんな……取れない……」
鏡越しに、自分の股間が見えた。
黒々とした恥毛に、雪のような紙屑がこびりついている。
まるで、手入れのされていない野良犬のお尻のような、惨めで不潔な光景。清潔なサーヴァントであれば、こんなことにはならない。ツルツルの肌なら、ひと拭きで綺麗になるはずだ。
これは、私が怠惰で、毛を処理せず、だらしない身体を放置していた報いだ。
カメラは、それも記録しているだろう。
私が必死に指で毛を摘み、絡まった紙を取ろうとして、逆にお尻の穴を広げてしまっている姿を。
恥ずかしさと情けなさで、視界が滲んだ。
私は自分が、とてつもなく汚れた存在になったことを、認めざるを得なかった。
...▼
白い紙屑が、黒い剛毛に絡みついている。
指で摘もうとすればするほど、水分を含んだ脆い紙は細かく千切れ、さらに奥へ、陰毛の縮れや肛門周りの密集地帯へと潜り込んでいく。 鏡越しに見るその光景は、あまりにも無様で、不潔だった。
「……っ、どうして……こんな……」
涙が滲む。
戦闘で泥にまみれることには慣れている。けれど、自分の排泄の後始末さえまともにできず、自分の毛のせいで汚れを広げてしまうなんて。
これは「穢れ」だ。ただの紙屑ではない。
私の身体が、標準的なサーヴァントの規格から外れ、野獣のように毛深く、卑猥に改造されつつあることの証明だ。
このままでは、パンツを履けない。
不衛生だという理由もある。けれどそれ以上に、この「汚れたお尻の穴」のまま下着をつけるという行為が、たまらなく自分を惨めな気持ちにさせた。
「……洗わなくては。完全に、綺麗にしないと」
私は震える指先を、再び操作パネルへと伸ばした。
先ほどは、機械が勝手に起動した。
けれど今度は、私自身の意思で、そのボタンを押すのだ。
『おしり洗浄・ムーブ』。
そのボタンが、今の私には、とてつもなく淫靡なスイッチに見えた。
──ピッ。
電子音が静寂に響く。
ウィィン……という駆動音と共に、便器の中──私の股下のすぐそこで、ノズルが再び鎌首をもたげる気配がした。
「……あ」
温かいお湯が噴き出す。
──シュァァァァ……。
正確に、ピンポイントに。
私の汚れた秘部、剛毛に覆われた「後ろの穴」を目掛けて、水流が突き刺さる。
「う、ぁ……っ!」
声が漏れるのを止められなかった。
先ほどの自動洗浄とは違う。
今回は、私が「洗ってほしい」と願って起動させたものだ。だからだろうか、お尻の皮膚が、粘膜が、水を迎え入れるように敏感になっている気がする。
温水は、密集した尻毛の束を水圧で強引に掻き分け、その奥にある肛門の皺一つ一つを撫でるように洗い流していく。
絡みついていたトイレットペーパーの残骸が、水流に打たれて剥がれ落ち、便器の中に吸い込まれていくのが分かる。
綺麗になっていく。
汚れが落ちていく。
それは本来、安堵すべき感覚のはずだ。
けれど、私の心臓は、汚れが落ちるたびに、逆にドス黒い興奮で満たされていった。
(……まだ、です。奥の方が、まだ)
表面の紙屑は取れた。
でも、毛の根元は? お尻の割れ目の、もっと深いところは?
強迫観念のような言い訳が、脳内を支配する。
私は、座る位置を少しずらした。
重たく肥大化したお尻の肉を、便座の上でムニュリと滑らせる。その動きに合わせて、カメラの画角の中で、私の巨大な臀部が波打ったはずだ。
タユン、と揺れる脂肪の塊。
それを、私は自ら手で掴み、左右に押し広げた。
「……よく、洗わないと……不潔、ですから……」
独り言は、誰への弁解なのか。
鏡に映る私は、便座の上で腰を浮かせ、両手でお尻の肉を鷲掴みにして、限界まで左右に「開帳」していた。
こうすることで、隠れていた肛門が完全に露出し、水流がダイレクトに当たるようになる。
それは洗浄のための合理的なポーズだ。
……本当に?
鏡の中の私の目は、トロンと潤み、どこか熱っぽい光を宿している。
そして、そのポーズは。まるで、雄の交尾を受け入れるために、雌が媚びを売って穴を差し出す姿勢そのものではないか。
──シュバババババ!
遮る肉の壁がなくなったことで、水流の音が変わった。
お湯が、剥き出しになった肛門を直撃する。
「ひぐっ……! ん、ぁあ……ッ!」
刺激が、強すぎる。
ただのお湯だ。それなのに、敏感な粘膜に連続して叩きつけられる水圧は、まるで形のない指のように、私の肛門周辺を弄り、責め立ててくる。
熱い。くすぐったい。気持ちいい。
尻毛の根元が水流で揺さぶられ、その振動が背骨を駆け上がり、脳髄を痺れさせる。
止めなくては。もう汚れは落ちているはずだ。
けれど、指が『停止』ボタンを押せない。
代わりに、私は『水勢・強』のボタンを押してしまった。
──ジャァァァァァッ!
水圧が増す。
悲鳴のような水音が、静寂なバスルームに反響する。
強くなった水流は、閉じている肛門の蓋をこじ開けんばかりの勢いで、一点集中攻撃を仕掛けてくる。
「あ、あっ、だめ、そこ……入っ……ちゃ……っ!」
腰が勝手に跳ねる。
けれど、逃げない。
むしろ、もっと奥まで洗ってほしいと、無意識に腰を突き出し、お尻の穴をヒクつかせて、水を受け入れようとしている自分がいる。
見て。
便器の底のカメラに向かって、私の身体が叫んでいる気がした。
今、水しぶきを上げているこの場所を見て。
ボサボサの毛に覆われた、汚くて淫らな穴が、お湯に濡れて輝いているのを、記録して。
鏡越しに、自分の股間が見えた。
ライトアップされた便器の上で、お尻の穴を中心に、水飛沫が花火のように散っている。
濡れた剛毛が肌に張り付き、黒い模様を描いている。
その中心に、茶色く色素沈着した肛門。その周りを取り囲む、無数の皺。
水流が当たるたびに、その穴はキュッ、キュッと収縮を繰り返し、何かを貪るように蠢いている。お湯を含んで濡れたその場所は、てらてらと卑猥な光沢を放ち、周囲の黒い毛とのコントラストで、強烈な存在感を放っていた。
(……あぁ、私……前は……膣は、誰にも触れさせていません。シールダーとして、守ってきました。でも……後ろは?)
ふと、そんな思考が過った。
処女であること。それは私の誇りであり、先輩への操だ。
けれど、この「後ろの穴」は?
こんなにも無防備に晒し、毛だらけにして、機械のお湯で弄ばれて、快感を感じているこの場所は?
ここはもう、守られていない。
盾は、ここにはない。
ここは「弱点」だ。
敵が、私を攻略するための、文字通りの、裏口。
その事実に気づいた瞬間、背筋がゾクリと粟立ち、同時に、下腹部の奥底から、どうしようもないほどの蜜が溢れ出した。
まるで──もう一つの、性器のように。
(ケツ……マンコ……?)
下品な言葉が、脳裏をよぎった。
先ほど読まされた同人誌にあった単語。否定したかった。そんな汚い言葉、私には関係ないと。
けれど、鏡の中のそれは、まさしく「マンコ」のように口を開け、お湯を受け入れ、恥ずかしそうに震えているではないか。
カメラは、見ている。
便器の底にあるレンズは、この水流が肛門を打つ様を、真下から克明に捉えているはずだ。お湯が尻毛を伝って滴り落ちる様子も。刺激に耐えかねて、穴がヒクついている様子も。
全てが、「マシュ・キリエライトのアナル開発記録」として保存されていく。
「ちが……気持ちいい、わけじゃ……」
私は首を振った。
違う。これは洗浄だ。マッサージですらない。
私はお尻の穴で感じたりしない。そんな変態的な素養は、私にはない。
ただ、汚れが落ちにくいから。毛が邪魔だから。
だから、こうして腰を回して、お湯が奥まで届くようにしているだけだ。
けれど、私の身体は嘘をつけなかった。
水流が肛門の真芯を捉えるたびに、背筋がゾクゾクと震え、太ももの内側が熱くなる。
膣の奥が、呼応するように潤んでいくのがわかる。後ろを刺激されているだけなのに、前まで感じてしまっている。それが、どうしようもなく恥ずかしくて、そして──悔しいけれど、甘美だった。
私は鏡の中の自分のアナルから、目を離せなくなっていた。
自分の身体の一部なのに、まるで別の生き物のように、淫らに動く穴。
それを見せつけられている私は、カメラの向こうにいる「誰か」と、奇妙な共犯関係にあるような錯覚に陥った。
(先輩……ごめんなさい)
心の中で謝罪する。
私の前──膣は、まだ誰にも触れられていない、処女のままです。
そこだけは、先輩のために守っています。
けれど。
(お尻は……こんなに無防備で……汚くて……)
鏡に映る私は、洗浄という名目の自慰に耽る、だらしない雌の顔をしていた。
前は守れても、後ろは違う。この無防備な尻穴と、それを隠しきれない剛毛の森は、これからこの部屋で徹底的に暴かれ、弄ばれる運命にあるのだと、本能が悟ってしまった。
「ん、ぁ……っ、記録……っ、洗浄、完了……っ」
私は喘ぐような声で呟き、ようやく停止ボタンを押した。
水流が止まる。
けれど、私のアナルは、まだ水の感触を求めて、寂しそうにヒクヒクと痙攣していた。
ポタ、ポタ、と水滴が落ちる音だけが響く。
私は濡れそぼったお尻を突き出したまま、鏡の中の自分と、そして端末のレンズを見つめた。
頬は紅潮し、目は虚ろで、口元からは一筋の涎が垂れているかもしれない。
これが、カルデアの英雄、マシュ・キリエライトの姿。
いいえ。
これは、開発されるのを待っている、ただの「未処理の穴」を持つ雌の姿だ。
私はゆっくりと、本当にゆっくりと、濡れたままのパンツを引き上げた。
布が濡れる不快感さえ、今は背徳的な余韻として、肌に焼き付いていた。
「……調査を、続行……します」
震える声で告げ、私は端末を手に取った。
録画時間は、もう十分を超えている。
そのデータの中には、私の排泄の一部始終と、アナル洗浄に溺れる痴態が、完全に保存されている。消去できないその記録は、私がこの部屋で「堕ちた」ことの、最初の証拠となるだろう。
私はバスルームを後にした。
重たくなった身体と、熱を持ったお尻を引きずって。
この部屋の本当の「地獄」──あるいは「快楽」が、まだ始まったばかりだということを、予感しながら。
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