「カミュラ…か。」
「はい。実際に危害を加えられたリーリャさんによると、速いと言うよりも瞬間移動と言う方が相応しいとか。聞いた事ありますか?」
「いや、無いな。…まったく、今回のループは異例尽くしで対応に困る。」
「ははは…」
嫌だなぁ。オルステッドさんったら完全に怒ってる。
多分、リーリャが重症を受けた事自体に腹を立てているんじゃなくて、自分が守ると言い切った人を守れなかった自分に怒ってるっぽい。
縄張り荒らされた野良猫か。
ただ、オルステッドさえ聞いたことないと言うのは少し不安が残る。
これはしっかり対策を練る必要があるな。
☆★☆
…おかしい。
リーリャさんがいつになく元気だ。
なんか…恋の匂い?とにかく、普段のリーリャさんからはあり得ない雰囲気だ。
これは…定例会議だ!
☆★☆
「という訳で、第53回グレイラット家定例会議を行います。拍手。」
ぱちぱちとまばらな拍手が鳴り、始まりの合図を告げる。
「えーさて、今回は特別ゲストを呼んでいます。どうぞ、お入りくださーい。」
「…失礼します。」
部屋に入ってきた者を見ると、シルフィ以外の三人は驚きで目を丸くした。
そう、今回のゲストは、他でもないリーリャだった。
「お、お母さん…?」
「アイシャ。ごめんなさい、私…」
「ちょちょ、ちょっとタンマ!」
重くなりそうな雰囲気を察して、慌てて止めに入るシルフィ。
ロキシーもこの話がいつもの雑談では無いと気付き、着崩していたパジャマを直す。
今一状況を理解出来ていないエリスも、取り敢えず背筋をピシッとしてみる。
空気を読めないエリスへ、ルーデウスからの入れ知恵だ。
そして、アイシャは…
「…何の話?お母さん。」
「待って下さい、アイシャちゃん。あまり早急に話を進めても事は上手く回りませんよ」
「…うん。」
酷く取り乱した様子だった。
もしかしたら、何か後遺症が残ってしまっているのかも。
気が気で無かった。
「じ、実はですね…。」
頬を染め、視線を泳がせるリーリャ。
4人はごくりと唾を飲む。
「私、ルーデウス様に、好意を、抱いてしまいました…。」
☆★☆
「お邪魔しまーす。」
「おいーっす。おいで、シルフィ。」
「うん!」
最近のシルフィは、子犬のように元気いっぱいなプレイがマイブームらしい。
抱きついてくる姿は可愛らしく、尻尾を振るようにお尻をピョコピョコ振っている。
ううん、可愛い。
「あ、そうだ。ルディに相談しなくちゃいけない事があるの。」
「そうなの?…でも、一旦初めてもいい?俺、もう我慢出来ないかも。」
「えぇ?もぅ、ルディったら。…でも、ボクも何だかウズウズしてきちゃった…」
「じゃ、始めよっか。」
そそくさとシルフィの体をベットに横たえ、服を脱がせる。
シルフィはもう慣れたのか、気にも留めずに俺の服を逆に脱がしている。
何だか興奮するな。
やめて!セーラー服を脱がさないで!
「どうしたの?ほら、ボーっとしてないで、さっさと着替えてエッチしヨ?」
駄目だ、ここまで完璧な上目遣いを俺は見たことがない。
股間の存在は今か今かと出番を待ちわびているように主張を強め、はち切れんばかりだ。
きっと今、俺の顔はこの世のどんな存在よりも赤いだろう。
「えへへ。上手になったでしょ?」
「うん。凄く可愛い。」
シルフィの下着に手をかけると、脱がしやすいように腰を少し浮かしてくれた。
やっぱり、シルフィは昔よりずっとエッチになっている。
そして、その原因が俺だと考えまた興奮する。
その繰り返しだ。
「…ん」
二人とも裸になると、シルフィが抱き着いてくる。
どうしようもないくすぐったさと気持ちよさに、そろそろ思考が崩壊しそうだ。
「…ふうっ、うぅ…」
「どう、ルディ?気持ちいい?」
「あぁ、最高だ。」
「えへへ。…じゃあ、次はボクが気持ちよくなる番だね。」
言葉の終わりと同時に訪れる、シルフィの舌。
俺はそれを優しく口で受け止め、舌を絡めて愛情を表現する。
無意識なのか意図的なのか、ちょうど俺の手がシルフィのソコに届く位置にある事に気づく。
意図的だったら末恐ろしいと思いながらも、手を伸ばして弄る。
この数年で、シルフィのイイ所は調べつくした。
あとは生前の知識を生かし、攻めるだけ…の筈なのだが。
「シ、シルフィ!?」
「今日のボクは、一味違うんだから。本番までにも、いっぱい出してね!」
なんとシルフィ、この
そしてシルフィは手だけではなく舌を使って乳首を器用に舐め上げてくる。
もう駄目だ。理性に抗いきれない。
「シルフィ…!」
「ん?どうしたの。」
「俺は、全部、シルフィの中に、出したい…!」
「…えへへ。分かってやってたけど、何だか照れるなぁ。」
「焦らすなよ!」
「…っ!あぁ、ルディ、可愛い…。いいよ、ボクに、たっぷり…」
くそ、今日のシルフィは魔性だ!
でも抗えない!
シルフィの腰をしっかり掴み、半ば強引に挿入。
始まった。
☆★☆
ここまでルディが理性を失うのは、いつぶりだろう。
新婚の頃はお互い学生で若かったから、ルディもボクも今よりずっとお猿さんだったと思う。
けど最近は違って、昔よりも控えめに楽しむようになった。
大人になった、って事なのかな。
でも、最近はちょっと物足りなくなってきた。
「ルディ、ルディ!」
「シル、フィ…!」
二人で手を繋ぎ、獣のようにただ腰を打ち付け、打ち付けられ。
ボク達の頭の中には、「気持ちいい」と「好き」の二つの単語しか無かった。
そしてしばらくすると、お互いに新たな単語が生まれる。
ルディの頭には、「出したい」。
ボクの頭には、「出して欲しい」。
そして共通して生まれる、「イく」。
「シルフィ、もう、そろそろ…」
「ボクも、ボクも!」
____ビュッ。
腕と足を絡め、体中の全てをルディに密着させる。
ボクの中で暴れているソレを離さないよう、力いっぱい腰を押し付ける。
ルディもボクと同じで、全て注ぎ込めるように腰をボクに押し付けてきた。
ただ、気持ちよくて、幸せだった。
ルディが収まったら、しばらく繋がったまま休憩。
その間も、お互いの口を重ねあって愛を確かめた。
「ルディ…」
「ん?」
「愛してるよ」
「ん、俺も。」
☆★☆
3回戦が終わり、ずっと挿れっぱなしだったシルフィから引き抜く。
ちゅぽ、と可愛い音が鳴り、普段とはまた違った気持ちよさに体を震わせる。
俺はこの何とも言えない音と感覚が好きだ。
そうしてしばらく余韻を味わった後、シルフィが話しかけてきた。
「ねぇ、ルディ…。さっきの事なんだけどさ」
「さっきの事?」
何かあったか…?
あ、思い出した。始める前になんか言ってたな。
「ごめんよマイスイートハニー。思い出した。」
「あー…。やっぱり、言うのやめようかな。」
「へ?」
あれ、何故だ…。
まさか、忘れてた事怒ってたのか!?
「ご、ごめんってシルフィ!忘れちゃったのは、あの、ほら…」
「あ、違う!ルディに怒ってる訳じゃないよ!その…これは、ルディ自身に気付いて欲しいなと思って。」
「俺が?」
ふむ、何か心当たりはないだろうか。
何だ、これは、夫婦円満の危機か…?
怖い。
「ルディ、安心して?ボクはルディを嫌いになんてなりません。」
「そう、だよね?」
「当たり前だよ。こんなに気持ちいい事もしてもらって、ボクは幸せだよ。」
「…」
「だからこそ、今回はルディに気付いて欲しいんだ。他にも幸せになりたい人がいるって。」
他…?
ロキシーは、一昨日愛を確かめた。
エリスは、昨日愛を確かめた。
アイシャは、今日の昼に愛を確かめた。
この3人の内の誰かか?
よし、これは生前のスキルを活かす時だな。
と思っていたが、シルフィの口から出た言葉は俺にとって予想外の一言だった。
「ヒントは、リーリャさんが知ってるよ。」
「え?リーリャさん?」
「これ以上は教えない。じゃ、お休み。」
「お、お休み…」
眠れなかった。
☆★☆
翌朝、ボクは朝食を作る時にリーリャさんの事をルディに伝えた事を話した。
「そ、それは!大変申し訳ございませんでした!私から言わなくてはならないのに…」
「いいんですよ、リーリャさん。多分、リーリャさんから突然言われたら、ルディも混乱しちゃうから。」
「そ、そうですよね…」
「いいですか?今日から、ルディに積極的にアタックしましょう。私達ルディの妻一同、全力で応援致します。この恋、実らせましょう!」
「は、はい!」
リーリャさんの目は希望に満ちていた。
だけど、どこか悲しい感情が見えるのは気のせいなのかな。
「ねぇねぇ、リーリャさん可愛くない?」
「あ、分かりますそれ。私も、ふとした仕草が可憐だと思ってました。」
「それは私も同感ね。あの人、私と同じで胸も大きいし。」
「そ、そんなの、ルディは気にしないよ、ねぇロキシー!?」
「そうですね!もちろん!」
「…悪かったわよ。」
リーリャの話で盛り上がる三人を、アイシャは物凄く恥ずかしい思いで見ていた。