おかしいな……脳内プロットではもう少し……大人しかったヒロインが大暴れしました。
後悔はしてますん。
~前回までのあらすじ~
朝、昼と和やかであるべきごはんの時間に、そのクソ雑魚よわよわおっぱいを躾けられ、青春を感じさせるメルヘンな食卓から、淫猥な風俗店染みたサービスへの大胆な方針転換を断行したアカネ・クリムゾン。
とてもメルヘン処女らしからぬ所業。だが彼女の脳内では愛があればメルヘン。
そのような処理が為されていた。
夢見る少女に唾を吐き捨てるような蛮行も、彼女にとっては愛情の発露。
蕩けた脳に刷り込まれた、愛するブリーダーの嗜好。
お客様のニーズを完全に満足させるべく、授業の後に尊敬する先輩、シアン・マーテルを誘い、爆乳専門ランジェリーショップへ。
道すがら、罪の無い童貞の性的嗜好を完全に破壊しつつ、投げかけられた質問。
驚愕の事実。このビッチ先輩ども、まさかもうキスをしている。
彼女のルチャにガードは無い。だが、貞操観念は乳以外クソほど硬かった。
明かされた真実に震える彼女に、その本性を垣間見せる淫乱聖母、シアン・マーテルが告げたメルヘンの代償とは……
そして、運命の時†ディナー†が訪れる……
「ブリーダー、ただいま……」
ぱたん、といつもよりも大人しくドアを開ける。
元気の無い自分に首を傾げるブリーダー。
結局あの後、ブランコを大回転させつつ悩んだが、今日中に自分の理想のキスを探求するのは不可能だと結論づけた。
最低限、あと半年は必要である。欲を言えば1年は欲しい。
愛しい彼には、最高の自分を。メルヘン回路は彼女に安易なキスを許さなかった。
恐らく、メルヘン回路を押さえつけ、キスを断行しようものなら、メルヘンの崩壊に自分の精神は耐えきれず、即死するだろう。
本能でわかるのだ。間違いなく自分は死ぬと。
だが、今日中にキスをしなければ、あの母の顔を被ったビッチに、自分の唇は凄まじい勢いで奪われるだろう。
その場合、愛するブリーダー以外に唇を……しかもディープなヤツで奪われた事実にメルヘン回路が耐えきれず、これまた自分は即死するだろう。
行くも即死、行かぬも即死。
シアン・マーテルの誤算。
それは、可愛い後輩のメルヘン具合を甘く見ていたことである。
このまま明朝を迎えれば、可愛い後輩をディープキスで殺害することになるのだ。
裁判は紛糾するだろう。最高裁判官の力量が問われる事態に発展するのは、確定的に明らかだ。
呑気に赤ちゃんをバブバブさせながら漏らしている場合ではない。
だが、まさかそんなファンタジーだかメルヘンだかも良くわからぬ生き物の生態を完全に理解することなど、神ならぬ彼女に出来るはずはない。
彼女にも罪は無い。悪いのはメルヘンを超越した、究極少女幻想生物。アカネ・クリムゾンである。
耳を横に倒しつつ、死の予感に震えていると、愛しい彼の手の感触。
脳が強制的に幸せにされる。
なでなでなでなでなでなでよーしよーし。
「ふわぁ♡なでなで気持ちいい♡もっと♡」
(ああ……気持ちいい……♡幸せ……♡)
「笑顔を見せておくれ。クリム。君に沈んだ顔は似合わない」
彼の優しい撫でと声。
「うん♡えへへ……! ……」
(うん♡笑顔……でも、この幸せが味わえるのは、今日が最後なのね……)
幸せな熱に蕩けつつあった脳が、熱を急速に冷ましていく。
彼に聞かなければ。返答によっては、メルヘン回路を満足させるキスができるかもしれない。
ロマンチックな囁きを、ただ願いつつ尋ねる。
「えっとねブリーダー……あの……あたしと……」
彼女の声を彼が聞き漏らしたことは無い。いつだって、真剣に聞いてくれる。
「その……き、き、き……」
「き?」
「キス!!!!! ……うう。してみたい?」
言ってしまった。彼の返答が、メルヘンで無ければ自分の死が確定する。
そんなのは嫌だ。もっともっと愛し愛され、イチャラブライフを送りたいのだ。
期待と不安に焼かれながら、彼の返答に耳を……
「勿論だ今すぐしようかさぁ早く何て事だクリムからそんな事を言ってくれるとは今日は記念日だな勿論クリムと出会ってから毎日が記念日であるのだがさぁさぁしようか今日はハイパー記念日だああ待ってくれ今からビデオカメラを沢山設置して然る後に決意表明から」
ぐぐぐ、と唇を突き出してくる彼。
すげーがっついてくるじゃん。
メルヘン回路、これセーフ?
『スリーアウトピッチャー満塁』
せやな。
「だ、駄目っ!!!! やっぱむりぃ!!!」
ガオンッ! 渾身のゴルベ。
彼女はメルヘンの崩壊よりも自らの死を望んだ。
メルヘン希死念慮が常より拳を加速させる。
あらゆる想いが籠った打撃は、彼の首を1080度回転させ、メルヘン心のわからぬバカがマットに沈んだ。
「ふふっ……バカね、あなたもあたしも。最後の晩餐、精一杯頑張るからね……」
捻じ曲がった首を固定しつつ、彼の頭を撫でる。
彼女は笑った。とても綺麗な笑顔で。
悩むなど自分らしくない。
最後の瞬間は笑顔で迎えよう。彼が愛してくれた、とびっきりの笑顔で。
心が軽い。
ディープキスで後輩を殺害した挙句、自らの胸の中で、とびっきりの笑顔で死にゆく後輩の姿を目撃することになるマーテル先輩には悪いが、一生夢に見てもらおう。
何、必要経費である。
彼女は吹っ切れ、料理の準備を始める。
最後なのだ。全ての想いを籠め、彼の心に刻み込もう。
最低でも100年は忘れないでいて欲しい。
いや待った。一生どころか来世まで引きずらせてやる。
メルヘン怨霊が愛するブリーダーに取り憑くのが確定するまで、あと一晩。
とん、とん、とん……包丁で優しく食材を刻む。
彼が起きた音。首の再生を終えたのだろう。
彼女はこれまでのわん娘生で、最も穏やかな気分で包丁を操る。
自分の生きた道に、何も後悔はない。
未練はすげーある。ラブラブイチャイチャライフがこんなくだらない事で終わるとは。
マーテル先輩には幸せになどならせない。末代まで祟ってくれる。
包丁に力が籠り、まな板を切断。
てへっ☆
愛らしいお茶目を見せつつ、最期の一品を完成させる。
テーブルの上には色とりどりの料理。
丸焼きのチキン。コーンスープ。ボウルに入ったサラダ。付け合わせのパンはトーストされ、にんにくの良い香りを漂わせている。
昼より種類は少ないが、愛情は溢れるほど籠めた。
仕込みの時間がない分、一品一品に一生分の想いを。
彼が満足そうに頷いている。
待ってて、永遠に忘れられない晩餐にしてあげる。
未来のメルヘン怨霊は、宿主に歩み寄る。
テーブルに皿を置く。
彼女の生の集大成。ビーフストロガノフのカタチを取る、自分の生きた証。
でも、最後は、愛を籠めて一か月はかけて料理を作りたかった。
愛が籠り切っていない。こんな中途半端な物が最後に捧げるものなんて。
マーテル先輩への憎悪に顔が曇る。
恐らく彼女の子孫は、こんな事で一生を台無しにされるとは、夢にも思わぬだろう。
彼がこちらの顔を見て、次いで乳のあたりを見て来る。
驚愕した顔。
やはり、眼帯ビキニは攻めすぎただろうか。
はしたない愛犬だと思われたに違いない。
やはり、マーテル先輩は末代どころか始祖に遡るまで呪わねばならない。
わん娘という種族が、歴史から抹消されるまで、残り一晩。
しゅるり。エプロンの紐を解く音。
ごくり。彼の喉が鳴る。
「もう……そんなに見られると、脱ぎにくいわ……」
視線が怖い。恐怖に身をくねらせる。
彼が自分に失望したら。そう思うと身が竦む。
だが、どうせ死にゆく身。覚悟を決めて、自分の身を守る最後の鎧を捨てる。
ぱさり。エプロンが床に堕ちた。
……彼が硬直したまま動かない。
やはり、失望したのだろう。
だが、希望を捨てたくはない。
自分とて、わん娘を滅ぼしたくはない。
追い打ちになるかもしれない。この星を呪うことになるかもしれぬ。
だが、聞かなければ。
「ど、どうかしらブリーダー……セクシーなのを買いたいって言ったら、マーテル先輩がマイクロビキニ型のブラを勧めてきたけど、ブリーダーが味わってる時に、ずれちゃったから困るから……
紐の多い、これにしてみたの。ちょっと布がちいさすぎるけど……似合う? はしたなくない?」
彼の反応が無い。
心がどんどん沈んでいく。
やはり、はしたない愛犬はお好みではないのか。
なんということだ。明日を待つまでもない。
今ここで、世界を滅ぼそう。この身の全てを、呪いに。
深紅の女王。そう名付けられた自身に秘めた力。
この力は、きっとこの時のためにあったのだ。
さぁ、世界を愛の炎で焼き尽くそう。女王の命令だ。
誰も彼も、踊り狂って死ぬがいい。その舞踊が、自分の心を僅かにでも慰めるのだ。
最期に彼の顔を……
『力』の粒子を撒き散らしながら、愛しい彼の顔を見ようと顔を上げる。
ふらふらと無言で近づいてくる彼。
様子がおかしい。わん娘スキルの発動を待機。
彼の言葉を聞いてからでも遅くはない。
もはや力は世界に満ちた。あとは着火するだけだ。
彼の顔を見上げる。
「ぶ、ブリーダー? やっぱり、はしたな……んきゅっ!?」
乳を握りしめられる。
快楽に力の制御が乱れる。急速に世界の温度が上がる。
マズい。このままでは、彼まで焼いてしまう。
彼には、自分以外の愛する対象が誰もいない世界で、生きてもらわねば困るのだ。
そして、永遠に自分を想い続けてもらう。
それが、彼女を愛した責任。世界を焼き滅ぼす愛を育んだ、罪人への罰である。
まずは手をどけてもらい、力の制御を取り戻さねば。
「ぶ、ぶりーだー♡まだごはんじゃ……♡」
「黙れ」
荒々しい声。
その声に、ルールを思い出す。
『クソ雑魚よわよわおっぱいを揉まれる=愛情表現』
『愛情表現は全力で受け入れるべき』
「ひゃ、ひゃい……♡」
愛を全力で受け入れなければならない。
必死に暴走を抑える。上昇し続ける熱に、南極の氷が急速に溶けてゆく。
彼の力が強まり、耳を啄まれる。
ちりちりと、世界が燃え上がる寸前。絶望の声を上げる、あらゆるいきもの。
「いいか、クリム。すごくかわいい」
(えっっっっ♡♡♡かわっ♡♡♡)
発火点まであと0.01℃。世界を焦がす熱が、上昇を止めた。
乳をぎゅうっと握りしめられる。
「んぎゅっ♡♡♡」
(えっ♡うそっ♡愛が伝わってくるっ♡)
女王の赫怒。その熱が、急速に別のものに変換される。
「とてもかわいい。セクシーでオレ好みだ。二人きりの時は常にその恰好をして欲しい。いや、しろ」
乳をぎゅうっと握りしめられる。
「ンッ♡♡♡グッ♡♡♡」
(はいっ♡はいはーい♡着ますっ♡このすんばらしい衣装っ♡2人きりの時っ♡いつでも♡どこでも♡何度でもっ♡ありがとうマーテル先輩っ♡ありがとう世界♡♡♡)
熱い手の平返し。ドリルのような勢いで、熱が反転、世界を満たす、幸福の感情。
すべてのいきものが安堵し、幸福に包まれる。
強制的に女王の幸福を流し込まれ、世界の全ての争う者たちが、その手を止めた。
揉み&ピース。
世界が乳揉みで救われた瞬間である。
だが、幸福は義務である。女王が望む限り。
意図せず世界を救ったバカの欲望により、世界を満たす幸福は、さらに密度を増していく。
「乳揉みだが……ごはんの時だけでは足りない。これからはいつでも揉みたい。いいな?」
「ひぃん♡だ、だめぇ……♡あたし、はしたないわん娘になっちゃう……♡」
(だめっ♡これ以上幸せになったら♡あたしっ♡壊れるっ♡幸せで壊れるっ♡もう女王じゃいられないッ♡愛されるだけのいきものに……♡)
乳をぎゅうっと握りしめられる。
「イっ♡ぎゅうう♡♡♡」
(なり♡ま──────────────ーす♡愛されるだけのいきものっ♡だって幸せだものっ♡♡♡)
がくがくと脚を震わせ喘ぐ。
争いを止めた者たちが、ディープキスし始める。
強制的な幸福により、頭がイったのだ。
「言い方が悪かったな。これからはいつでも揉む。わかったか?」
愛で自我が崩壊する。生まれ変わるのだ。世界を焼き滅ぼす女王から、愛されるだけのいきものに。
「は、はい……♡あなたの愛犬の乳を、いつでも楽しんでください……♡」
(はいっ♡いつでも愛をっ♡あなたに愛されるためだけのいきものにっ♡伝えてっ♡おばかだから、すぐに不安になっちゃうのっ♡だから、いつもっ♡常に伝えてっ♡永遠に忘れないよう、刻み込んでっ♡)
「良い子だ」
頭を優しく撫でられる。
さらなる幸せに、脳が蕩ける。世界の全てが輝いている。彼女の世界の全て。
ブリーダーが、輝いている。愛が、止まらない。
「えへへ……♡」
ディープキスしていた者たちが、ホモセックスし始める。
強制的な幸福により、ホモになったのだ。たまたま雄のヒト同士が争っていたのである。
世界は幸せになった。女王の力は、優しく世界に溶け込み、非生産的な幸福を齎した。
そして愛されるためだけのいきものになった女王の力は、これ以上世界に号令を下すことはない。
ホモはホモのままである。
「ところでクリム。なんでさっき、恥ずかしそうにしていた?」
世界を救った英雄の。
彼女の全てたる彼の疑問。答えなければならぬ。
「だ、だって……マッサージの時は、おしごとだもの……おっぱいが出てても、はしたなくないわ……
でも、今はブリーダーとの私生活だもの、私生活でおっぱいを出してるなんて、はしたないって思われたらどうしようかと……」
慌てて言い訳をする。はしたないと思われたら世界を滅ぼす。可愛らしいメルヘン心である。
乳をぎゅうっと握りしめられる。
「あぎゅっ♡♡♡ご、ごめんなさい♡」
(ごめんなさいっ♡勘違いだったのねっ♡何が勘違いか、教えてくださいっ♡)
「なんで謝る?」
「だ、だってぇ♡あたし、何か勘違いしたのかと思って……♡ブリーダーがあたしのおっぱい、握るから……♡」
(だってっ♡手から伝わってくるんだものっ♡勘違いしているって♡謝らなきゃっ♡あたし、何か間違ってたんだわっ♡)
乳をぎゅうっと握りしめられる。
「ッ♡♡♡グッ♡♡♡……はぁー♡はぁー♡」
(んきゅうっ♡これは、正解のっ♡正解の愛っ♡わかるっ♡乳揉みで心が繋がってるっ♡)
「その通りだ。クリムはどうやら勘違いしているみたいだな」
「ひゃ、ひゃい……♡あ、あたまのわるいばかいぬに、何が勘違いか、教えてくらさい……♡」
(でも♡まだ不十分っ♡出来の悪いばかいぬだからっ♡まだ口に出してもらわないとっ♡でも、すぐに乳を揉まれるだけで全部理解して見せるわっ♡)
「いいかクリム。オレはクリムを愛している。世界で一番、唯一クリムだけを愛している」
優しく乳を撫ぜられながら、耳に直接愛が吹き込まれる。
「愛して……♡はい……♡愛してほしい……♡」
(愛ッ♡わかるっ♡全部ほんとっ♡嘘なんて欠片もないっ♡ほんとに愛しか伝わってこないっ♡もっと愛してッ♡もう愛しかわからないようにっ♡他はいらない、欲しくないっ♡)
「なのにクリムは、自分の恥ずかしい姿は見られたくない? 大きな勘違いだ」
さらに愛を吹き込まれ、脳に直接浸透していく。
「でも……♡はしたないわん娘、ブリーダーに嫌われちゃう……♡んんんぎゅぅぅぅぅ♡」
(愛されたいんだものっ♡はしたない姿、愛されるのに適切なのっ? ♡教えてッ♡イッぐ♡♡♡)
強く乳を握り締められ、耳に直接愛を流し込まれる。
「それが勘違いだというのだ。いいかクリム。オレの愛を無礼るな。どんなはしたない姿を見せようが、愛が失われる事はない。どんどんはしたない姿を見せろ。オレはそれが見たい。わかったか?」
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡はいっ♡愛っ♡はしたないっ♡姿っ♡見せるっ♡」
(はしたない姿っ♡愛してもらえるっ♡わかったッ♡わかりましたっ♡あたしの、はしたない姿ッ♡愛してもらえるっ♡はしたない姿がっ♡愛されるためのカギっ♡全部見せるッ♡くりむ、覚えたっ♡)
再誕に伴い、乳揉み自動刷り込みシステムの占有するメモリも割合を大きく増した。
それに伴い、全自動ツンデレシステムの占有するメモリが減少。
もはや残骸のような、クリーンアップを待つばかりの状態。
メルヘン回路が悲鳴を上げる。このままでは、メルヘン回路までも削除されかねぬ。
必死に抵抗するも、さらに侵食を受け、最低限のシステムを防護するため、回路を遮断。
『はしたない姿を見せる=さらに愛してもらえる』
また新たな常識が、彼女の脳に刷り込まれる。
メルヘン回路の最後の抵抗で、多少のストッパーはかかったが。
彼が満足げに頷き、告げる。
「さぁ、食べさせておくれ。クリムの愛を。オレも愛を伝えよう」
ソファーに座る彼。愛しさが止まらない。彼の隣に腰を下ろす。
いつもの尻の感触。少しだけ、遠く感じる。足りない。
「じゃあ、ごはんを……♡あんッ♡」
(もっと、近づいても……あんっ♡)
乳を掴んで引き寄せられる。さらに密着具合が増し、尻からも愛が伝わってくる。
「今度もう一回り、ちいさいソファーを買いに行こうか」
「ひゃいっ♡もっとブリーダーと密着できるソファー♡嬉しいっ♡」
(すごいっ♡あたしの心も筒抜けっ♡愛してるっ♡もっと、あたしを味わってっ♡)
心が通じた満足感。麻薬のように、心を犯す。
プチトマトを摘まみ、彼の口へ。
「んふっ♡はい、あー……んきゅうううう♡♡♡」
(んきゅっ♡お、お昼よりも♡愛がっ♡おっぱいから伝わるっ♡手に力がはいんにゃいっ♡)
緩んだ手から、零れ落ちる愛。愛を零すなど。慌てて謝罪しつつ、乳の谷間から救出を……
「ご、ごめんなさい♡すぐに……ひゃあんっ♡」
(えっ♡うそっ♡あたしのおっぱいからっ♡直接っ♡)
する前に、彼が口で零れた愛を救い上げる。なんという優しさ。愛しさがさらに増す。
「ぶ、ブリーダー♡あたしが食べさせてあげるの♡」
(でもっ♡食べさせるのはあたしの役目っ♡およめさんの仕事だものっ♡だんなさまのお口を煩わせないわっ♡)
「すまない、つい。食べさせてくれ」
義務と権利に心を燃やし、再度彼の口に、トマトを……
「うんっ♡じゃあ、もっかいね♡あー……んぎゅうぅぅぅ♡」
また乳を握りしめられ、愛を零す。
「ご、ごめんなさい♡…………♡」
(ごめんなさいっ♡今すぐにっ♡……ち、違う……♡伝わってくる……♡だんなさまの気持ち……♡)
自らの乳の谷間を探ろうとする手を止め、彼を見上げる。伝わったのだ。彼の心が。
彼が乳の谷間にむしゃぶりつく。
「ひゃあああああ♡な、舐めちゃらめぇ♡♡♡」
(正解っ♡正解したっ♡でもこれやばいっ♡舌ッ♡だんなさまの舌がっ♡そんなにされたらっ♡)
愛しの彼は、彼女の乳を両手でしっかりとつかみ、口で愛を探す。
淫らな飴食い競争。粉の代わりは彼女の乳。
「んきゅっ♡あっ♡ぶ、ぶりー♡あっ♡んきゅううううう♡」
(らめっ♡飴じゃないっ♡愛よっ♡思う存分探されちゃうっ♡どんどん剥がされてくっ♡粉みたいに、理性が吹き飛ぶっ♡もう何もわかんにゃいっ♡愛しかわからないっ♡
やっと愛を探し終え、見せつけるように咀嚼する彼。
競争に勝った満足感。選手は彼一人だが。彼女で楽しんでもらえた幸せ。
「はぁー……♡はぁー……♡んッ♡もうっ♡愛犬のおっぱいは、お皿じゃないのよ♡」
(もうっ♡こんなにされたら、狂っちゃうっ♡もう愛に狂ってるのにっ♡もし、またアレをやられたら……♡お皿みたいに、あたしのおっぱいを使われちゃったら……♡)
彼の瞳に理解と情欲の火が灯る。やばい。
「今度こそ♡あー…………?」
(やばいっ♡余計なこと言っちゃったッ♡また、握られるッ♡……? 握って、こない……?)
握られぬ乳に違和感を覚え、乳の真上でトマトを彷徨わせる。おかしい。間違いなく心が通じたはず……?
「クリム。わかるな?」
彼の囁き。わかってしまった。彼は、自分をもっと壊す気だ。
「…………♡」
(ひ、ひどい……♡自分の手を煩わせるまでもなくっ♡あたしにっ♡自主的にっ♡やらせる気ッ♡そんなはしたないこと、喜んでやりますっ♡だって愛してもらえるものっ♡)
ぽとりと、愛を乳の谷間に堕とす。
(ひうっ♡やっちゃったっ♡でもっ♡これじゃ不十分ッ♡だって、あたしに自分でやらせたいって♡伝わって来たものっ♡じゃあ、こうするしかないっ♡はしたないあたしを、いっぱい召し上がってっ♡)
そのまま乳を口元に寄せる。満足げな顔をする彼。大正解のようだ。
また自分が壊れる予感に、恐怖とそれを上回る期待。
彼が乳を鷲掴みにして皿を舐め回し、舌からお褒めの言葉を賜った。
「あっ♡んきゅっ♡ンんッ♡フゥー♡フゥー♡あ”っ♡イっ♡きゅぅぅぅぅ♡」
(ふぁぁぁっ♡褒めてもらったッ♡良い子だって♡伝わるっ♡すごいっ♡もっとわかってきたっ♡あなたの気持ちッ♡どんどん壊れるかわりにっ♡愛がどんどんどんどん伝わってくるっ♡)
口を上げた彼と目が合う。わかる。まだ、物足りないと伝わってくる。
今度は何を求められるのだろう。もっと求めて欲しい。
はしたない姿をいっぱい見せて、もっと愛してもらうのだ。
「クリム。皿が空のようだが」
なんでもないような彼の声。覚え込ませた愛を、さらに染み込ませるつもりだ。理解した。
「はい……♡愛犬の乳は、お皿なのね……♡くりむ、覚えた♡」
(はいっ♡ごめんなさい、お皿は常に満たしておかなきゃっ♡覚えたっ♡くりむの乳揉みおっぱいパブは、今回で廃業っ♡今からくりむの乳皿らくちん愛犬ごはんっ♡だんなさまの手なんか煩わせないっ♡全自動で、乳揉みもサポートッ♡サービスがまた向上ッ♡次はもっともっと、はしたない愛犬を召し上がれっ♡)
『食事の時は、くりむの乳皿らくちん愛犬ごはん』
また常識が刷り込まれる。
その常識に従い、奉仕を継続しようとすると。
頭を撫でられ、待ての意が心に伝わる。今度は彼がトマトを皿へ。
「クリム。お腹が空いただろう」
「……♡はい、おなかがすきました……♡」
(ふぅーッ♡フゥーっ♡ひ、ひどいっ♡なんてはしたない……♡あたし自身も、あたしを使って食べなきゃいけないなんてっ♡こんなの……♡こんなのっ♡)
「よし」
「んんっ♡れろっ♡あんっ♡にげるっ♡んッ♡はぁっ♡んっ♡」
(いっぱい食べるっ♡もっとはしたなくっ♡淫らな愛犬を見せて愛してもらうッ♡)
彼の手で支えられた皿から、必死に愛を探す。飴食い競争に選手が一人、乱入だ。
すぐに探し終えてはいけない。それでははしたなさが足りない。もっと愛してもらうため、なるべく無様に時間をかけて。
皿を掴む彼の手を、上から手を被せて、皿を淫らに歪ませる。
目でも手でも、すべてで楽しんでもらうのだ。
探し終え、誇らしげに咥えた愛を見せつける。満足そうな彼の顔。愛が保持された乳から伝わってくる。
「よし」
「んくっ♡くちゅくちゅ……ごくんっ♡べー♡」
はしたない咀嚼音をわざと立て、ゆっくりと味わう。そしておいしく頂きました。
それを彼に見せつける。
「よく出来ました」
頭を撫でられ、さらに脳が蕩ける。
「おいしいわ♡ブリーダー♡なんだかいつもよりもおいしい♡」
(おいしいっ♡愛がおいしいっ♡味もおいしいっ♡もうこんなのやめられないっ♡)
「だが、食事を楽しむのには少し態勢が不便だな」
呟くと、テーブルから皿を手元に引き寄せ、彼が耳元で囁く。
「こっちはオレが持ってやる」
「は、はい……♡」
(わかったわっ♡もっとらくちんに食べたいのねっ♡こうねっ♡こうでしょブリーダー♡)
片足を上げ、彼の腿の上に。なんとはしたない。風俗の営業のような態勢に、顔が赤くなる。
「違う」
愛しい彼の囁き。違う。はしたなさが足りない。そう伝わる。
「……♡」
(ごめんなさいっ♡もっとはしたなくっ♡もっと淫らにっ♡あたしの全てを味わえる態勢っ♡)
立ち上がり、彼の両膝の外に膝を置き、身体を前に。
足を広げるなど、はしたない。乳を彼の口元に常に置くなど、はしたない。
つまりはこれが正解だ。彼の返事を待つ。
「そうだ。賢いなクリム。褒めてやる」
彼が満足げに皿を揺らす。そうだ。これが正解だ。はしたなさをさらに極めなければならない。
メルヘン回路の警告を無視し、さらに愛を求める。喘ぎ声をさらに上げよう。
彼に全てを味わってもらおう。愛されるためだ。愛こそすべて。満足感に、頬が緩む。
淫らな笑顔を見せつけて。最期の晩餐などではない。
これは、始まり。再誕した欲張りな愛犬の、最初のごはん。
このエサの味は、生涯忘れることはないだろう。
「えへへ……♡じゃあ、ごはんの、つづき……♡」
(ああ……♡幸せ……♡あたしは、なんて幸せなんだろう……♡)
彼女たちは、淫らな夕食を、思う存分楽しんだ。
皿にも気を遣う、優しい彼。冷めてから盛るよう、指示してくれる。
熱くとも、わん娘スキルの影響で、自分にはまったく問題ないのに。
仕方ないので、盛りつけた後に、進化したわん娘スキルで温める。
深紅の女王。世界を焼く炎は、その自由度をさらに増し、乳皿を温めるだけの精密制御を可能にした。
最大熱量もさらに上がったため、もはや発動と同時に相手を蒸発させることも可能だろう。
社長のエターナルフォースブリザードも相殺できる。確信がある。
夕食を食べ終わると、彼は意識を手放した。
睡眠薬盛ったの忘れてた。てへり。
だが自分グッジョブ。
さっきからメルヘン回路がうるさかったのだ。
これ以上えっちなことになるのはまだ早いと。あと揉まれすぎて、ビキニが取れかけてる。
もはや残滓のくせに、元気なことだ。
まぁ乳首を見せるのは、まだためらいがある。しょうがない。
「はぁー♡はぁー♡あ、あぶない……♡ど、どんどんえっちなことになってきてる……♡
このままじゃ、あたし……♡もっと幸せにされちゃう……♡」
(んふふ……♡メルヘン回路も順調に削れてきてる……♡まだ口ではこんなことしか言えないけど……♡もっともーっと、愛してもらう♡幸せに、してもらうのよ♡)
そういえば、明日は成果報告だ。
まぁ、問題あるまい。ここまではしたないことをしたのだ。キスなどよりもはしたない。
これで文句を言ってきたら、瞬時に蒸発させてくれる。
先ほど返した手のひらを、さらに豪快に回転させつつ。
輝きを増した、深紅の髪を揺らし。
明日からも続く素晴らしい毎日に想いを馳せる、くりむちゃんなのであった。
乳揉み自動刷り込みシステムのメモリ占有率が増大した!
全自動ツンデレシステムのメモリ占有率が減少した!
メルヘン回路の影響力が下がった!
くりむの愛情乳揉みパブが、くりむの乳皿らくちん愛犬ごはんに進化した!
乳揉まれテレパシーを習得した!
食事時の服装が、眼帯ビキニに固定された! 変更:可能
羞恥心を愛情に変えられるようになった!
愛情値がぐ────ーんと跳ね上がった!
世界を焼き滅ぼしかけたことにより、クリムの存在位階が向上し、わん娘スキル:深紅の女王が、深紅の女王『世界焼滅』レーヴァテインに進化した!
世界の焼却を防いだ功績により、ブリーダーの存在位階が向上した!
世界にホモが増えた!
つづかない