※この作品はR-18です。

さよなら、そしてありがとう   作:LINAR

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タイトル変更しました・・・すいません。


変遷

「今までお世話になりました」

 あの日から1か月が経ち、由良の家は引っ越し当日を迎えた。そのため秋山 涼太の自宅へと由良の母は挨拶をしにきた。

「秋山さんにが助けてくださったおかげです。本当にありがとうございました。」

 由良の母が頭を下げる。

「いえ、礼には及びませんよ――息子の頼みですから」

「そう・・・ですか」

「はい――あれから由良ちゃんは?」

 そう聞くと悲しげに顔を伏せる。

「・・・今はもう殆ど部屋から出てきません」

「涼太君はどうですか?」

 すると涼太の母は遠くを見る。

「元気に生活してますよ――まるで別人みたいに(・・・・・・・・・)」

「「・・・・・・・・・・・・・・・」」

「お互い大変ですね・・・」

「ええ・・・」

 冷たい風が二人の間を抜ける。それは夏の終わりを予感させた。

 

 

 

 

「最近由良のやつ、全然こねーなー」

 丸夫が横になりながらつまらなそうにつぶやく。

「そ、そうだね――ひっ!?」

 その時風で木が揺れる。

「お前ビビりすぎだよー」

「だ、だってさ・・・」

 ふとしにはもはや涼太に襲われたことはトラウマになっていた。

「あんな奴、道具がなかったら俺たちに勝てないんだから、気にするなって」

「そ、そうだよねー―ひぃいいいいい!?」

 その瞬間、ふとしは丸夫の―――背後を見て腰を抜かしていた。

「あ?何だ――ぐわぁ!?」

 その瞬間丸夫の頭に鋭い痛みが走る。

「いてぇよ・・・」

 慌てて頭に手をやると、何かが付いた。

「こ、これ・・・血!?」

「正解」

 涼太は手に持っている伸縮性の警棒をさらに丸夫の東部へ叩き込む。

「ああああああああああああああああ」

 頭を押さえながら転げまわる丸夫を見て笑顔を浮かべると

「おい、丸夫――お前、今日から俺の子分な」

 涼太はそう告げた。

「な、なんで俺が、お前の手下なんか―――ああああああああああああああ」

 言葉の途中で、さらに警棒を叩き当てる。

「子分にならないと、お前――死ぬよ?」

「―――!」

 丸夫は悟った。こいつは本当にヤバいやつだと。

「ま、丸夫くん・・・」

「あ、ふとし。お前も俺の子分な」

「え?ぼ、僕も!?」

「不満か?」

 警棒を構える。

「ひぃいいいいいい、なります!なります!なりますから許してくださいぃいいい!」

「よく言った!えらいぞ!」

「本当ですか!」

 顔を挙げた瞬間横面に警棒が当たる。歯が何本か取れた感覚がある。

「お前にはサービスで今までの分、これでチャラにしてやる」

「さて――」

 涼太は丸夫に向き直る。

「お前はどうする?」

「わ、分かったよ・・・子分に・・・なるよ」

「子分にしてください、お願いします。だ」

「お前――ああああああああああああああああ」

 反抗の態度を見せた瞬間、また叩く。

「学ばねぇな・・・」

 そしてのたうち回る丸夫の足に「止まれ、馬鹿」と警棒を叩きこむと

「はい、言いたいことは?」

笑顔で問いかける。

「ひぃ・・・ひぃ・・・子分に・・・してください・・・お願い・・・します」

「良く出来ました」

 そうして涼太は丸夫とふとしをそれぞれ見回す。

「あ、一応言っておくけど、次、由良とセックスしたら――本気で殺すから」

 その言葉に冗談の気配はなかった。2人は震えた声で「・・・もう・・・しません」と発した。

 

後日――

 

「いてぇ!!」

 丸夫の弟、雄太の横面を警棒が襲った。雄太を拘束してるのは丸夫だ。

「はい、おめでとう!過去を清算して君も立派な子分の仲間入りだ」

「ぷへぇ――」

 雄太は口内を切り、口から血を流している。

「次だ――」

「離してよぉ!」

 丸夫の弟、東二をふとしが拘束している。

「うるさい」

 東二の横面を警棒で叩く。頬の当たりが切れた。

「う、うわぁあああああああああああああああん!?」

 たまらず東二は泣き出した。丸夫と雄太がなだめに入る。

「おめでとう、お前も晴れて子分の仲間入りだ」

 貼り付けた笑顔で抑揚なく告げる。そして全員が涼太の存在におびえてることを確認したうえで再度確認する。

「お前ら、この言葉を忘れるなよ!次、由良とセックスしたら――本気で殺すから」

 もはや過去の病弱で弱々しかった涼太という存在は影も形もなくなっていた。

 

 

 

 

 

 涼太が自宅へ戻ると、ちょうど隣の家の前から引っ越し業者のトラックが走り出した。

「行ったか・・・」

 そこで涼太は過去の自分自身を模倣する。

「お姉ちゃん・・・ありがとう、そしてさよなら」

 ささやかな風が涼太の顔をくすぐる。一瞬目を閉じ再び開けると、そこにはいつもの無表情となった自分がいた。




一応、大枠は終わりです。

個人的にはまだやりたいことが残ってるので
アフターストーリーとそこからの4分岐を予定してます。
一応分岐の仮タイトルは「愛」「隷」「死」「穴」です。

全部書き終えて分岐できるようになってから出すので少し時間がかかります
気になる方は、申し訳ないですが少々お持ちいただけると幸いです。

ここまで読んでくださりありがとうございました!
短い間ですがコメントがあることも励みになりました!
また、次もよろしくお願いします!
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