※この作品はR-18です。

甘い想いで・・・(窃盗犯の追憶)   作:浅見智幸

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青い性

1

 

 部屋に侵入すれば汗臭い。

 

 部屋の左にベッド、右には勉強机が置いてある。

 壁にはリュックサックとキャップなどが掛けられ、見るからに男の部屋だとわかる。

 

 おそらく、子供だと金目のものはなく、現金があっても小銭だろうと俺は思ったけど、泥棒の悲しい性でつい手を伸ばし、机の引き出しを開けてしまう。

 

 子供部屋を出てから玄関近くまできて、左てに扉が開いている部屋があった。

 

 室内をのぞけば洗濯機が備え付けられている浴室だった。

 脱いで、洗濯籠に入れられてある女性用の上着とズボンを探るが何もない。

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 

(うん?)

 若い男女の話声が外に聞こえる。

 

 その会話が徐々に近くなる。

 

(しまった!)

 子供部屋に侵入後ただちに不測の事態を予想し、逃走経路を確保しなければならなかったが、気の緩みでつい疎かになっていた。

 

「あまり時間ないよ」

「すぐに終わるから」

 

 近づいてくる話し声の様子からこの家の住人だろうと思われた。

 

 金目のモノを狙い、侵入していた浴室から出るに出られず、仕方なく二人の動向を静かにうかがうことになった。

 

 自分の家と思われるのに、セーラー服姿の女の子と詰襟の学生服を着た男の子が、窓から部屋に入ってきた。

 

「〇〇〇ちゃん、好きだよ」

 息子だろうと思われる男の子が囁く。

 

「私もよ。〇〇くん」

 セーラー服を着た女の子がすかさず応えている。

 

 まるで早熟な恋愛ドラマみたいだ。

 

「こっちに来いよ」

 ベッドに腰を下ろしていた男の子が、勉強机の椅子に腰を下ろしている女の子に言った。

 

「何もしないでよ」

「もちろん。わかってるよ」

 

 浴室から出れない俺は、二人の動向にやましい期待を抱きスケベ根性を丸出しで眺めるしかない。

 

 性的欲望を抱えているのだろう。

 落着きを失い焦りを見せている男の子は、チャンスがあれば? いかがわしいことを企んでいる様子が、手に取るようにわかる。

 

「何もしないからここに座れよ」

 焦れた男の子はベッドの上に女の子を誘っている。

 

「本当に何もしない・・・」

「誓うよ」

 

 真意のほどはわからないが、女の子は椅子からベッドに席を移動した。

 

「愛してる」

「本当に・・・・・・」

 

 やはり、ただならぬ雰囲気が伝わってきた。

 

(いよいよかな?)

 期待に胸を膨らませ注視していた。

 

 肩に腕を回し、盛んにラブコールを女の子に送っている。

 見習わなければならないほどのしつこさだ。

 

 男の子の熱意にほだされたのか?

 女の子が頭を男の肩に預けた。

 

「ねぇ、触るだけならいいだろう?」

「・・・・・・」

 

(そんなこと訊かずに触れよ)

 と、ふたりに言いたい。

 

 手がセーラー服の上に置かれた。

 

「・・・・・・」

 女の子の耳元でささやき、盛んに手を動かし服の上から青い胸を揉んでいる。

 

 ベッドの上に腰を下ろしていた女の子の首が垂れた。

 

 

 その時だった。

 

「きゃー」 

 女の子が肩に頭を預けるのを待っていたかのように、男の子は突然ベッドに転がった。

 

 女の子の上に重なると、男の子は唇で少女の口を塞いだ。

 

 しかし、女の子も抵抗するそぶりも見せないどころか、男の子の背に細い腕を絡ませ口づけに応えている。

 

(畜生ッ!。うまいことやりやがるなぁー)

 男の子の頭が頻繁に動いていることから、いろんな角度からの口づけをしているのだろう。

 

 男の子の腕が動き始めたが、覗いている浴室からでは二人の行為をはっきりと見届けることは不可能だった。

 

(う~ん・・・・・・)

 しばらく思案した結果、浴室から四つん這いになり二人がいる部屋に近づくことを決断した。

 

 もし、運悪く見つかっても子供たちよりも腕力には自信がある。

 

 近頃は四つん這いになった経験は少なく、部屋を仕切るドアの陰に着くまでには膝頭が廊下の板に擦れて痛くなった。

 

 しかし、その痛さの甲斐もあって2人のいちゃつきを超えた愛撫を眼前で拝める。

 

 慣れた男の子の指先は、右で女の子の胸を揉みながら、左手はセーラー服の襟もとにあるホックをはずし、直接素肌を触ろうと画策している。

 

「優しくしてね。〇〇〇〇くん」

「ウン。〇〇〇ちゃん」

 

 男の子は承諾を受けセーラー服の左脇にあるファスナーを下げ、上着の裾をたくし上げた。

 

 ピンク色した花柄の刺繍が施されたかわいいブラジャーが覗いた。

 女の子らしく俺好みだ。

 

 女の子はつぶらな瞳を閉じ、男の子にすべてをゆだねている。

 

 唇を重ねながら、女の子の背に腕を回しブラジャーのホックを慣れぬ手で外している。

 服の上から器用に胸を触っていたのに、やはりブラだと勝手が違うのだろう。

 

「〇〇〇〇くん。ちょっと待ってね」

 女の子が男の子に気遣いをみせる。

 

 どうしたのかはわからないが、胸からブラがはずれ見事に膨らんでいる乳房がはじけ出てきた。

 

「舐めてもいい?」

「訊かれると返事が・・・・・・」

 

 手でしばらく胸を触ると、男の子は不器用に口を乳房につけ舐めている。

 

「気持ちいいか?」

「うん。気持ちいいよ」

 

 女の子の方、性交渉においては上手みたいだ。

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

 聞こえない会話が終わると、ベッドに転がったまま男の子がズボンのベルトに手をかけた。

 

「〇〇〇〇くん。・・・・・・」

 ズボンを膝まで下ろした男の子がスカートに手をかけた瞬間だった。女の子が声をかけた。

 

(あっ)

 女の子の思いがけない行動に俺は絶句した。

 

2

 

 女の子がベッドから身体を起こした。

 

 寸前になって、拒絶かなと思うとそうではなかった。

 机の上に両手をつきバックの姿勢をとった。

 

「服が・・・・・・」

 どうも、ベッドの上だとセーラー服にしわが残り、それが嫌らしい。

 

(だったら脱げばいいのに・・・・・・)

 裸が見たい俺としてはガッカリだった。

 

 膝まで下ろしていたズボンを脱がずに、男の子は幼児のヨチヨチ歩きのような、妙な格好で女の子に向かっている。

 

「着けてよ」

 女の子がポケットから避妊具を取出し、うしろ手で渡している。

 

 用意周到な女の子だ。

 

 より、後方に腰を突き出せば、スカートの裾から穿いていたと思われるショーツが覗き、丸い臀部の肉が悩ましい。

 

「挿れるぞ」

 男の子が腰に腕を回し腰を女の子に密着させようとした時だった。

 

(おっおー、すごい!うらやましいなぁ)

 勃起させているペニスの大きさに見とれ、俺は一瞬、己の股間に目がいった。そのペニスを使いスカートのすそ部分を持ち上げ挿入を図っている。

 

「はやくしてよ~ん」

 女の子が一人前に腰を左右にくねらせ、彼の挿入を催促している。

 

 俺は飛び込んで挿れたくなったがこらえた。

 

「ゴトッ」

 男の子がいきり立つペニスを全面にだし、腰をグイッと前に突き出した瞬間だった。

 机が音を立て動いた。

 

「痛いよー」

 勢いよく女の子の腰を突いたものだから、腰骨が机の角にあたったのだろう。

 

「ゴトッ、ゴトッ」

 男の子が腰を前後に揺すればそのタイミングに合わせ机が動き軋んでいる。

 

「あ~、気持ちいいよー」

 女の子の甲高い声からは喘ぎとは似つかない声となっているが、それなりの快感を味わっている肉体なのだろう。

 

「うっ、うっ・・・・・・はっ」

 男の子は荒い息遣いで女の子の腰を突きまくっている。

 

「ガタッ、ガタッ・・・・・・」

 腰を振るピッチが速くなれば机の音も変化を見せている。

 

「あ~、はぁ~ん・・・・・・」

 やっと喘ぎ声に近くなるころだった。

 

「うぉ」

 男の子の雄叫びが上がると机の軋み音もしなくなり静かになった。

 

「ふ~っ」

「満足した」

 

「うん」

 男の子は性器からゴムをはずしゴミ箱にポイッ。

 

 何事もなかったかのように入ってきた窓から二人は出て行った。

 

(おい、おい。もう少し俺を楽しませてくれよ)

 未練がましく、ぶつぶつ不平を言っている俺は・・・。

 

 つづく

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