※この作品はR-18です。

男娼少年イヴ -亜人っ娘だらけの異世界で穢され嫐られ毎日-   作:ノーティー・ナイト・ザ・リーアム・クラブ

16 / 20
キロネのママにされて甘やかす事になった

「ねーねー! アタシこないだ、世界の詩人百選に選ばれたんだよーっ! 凄い? 凄い!?」

 

「……あー……凄い……」

 

「えへへ〜♪ だってアタシは天才なんだもんねーっ!」

 

「……そ、そう……」

 

「でもね、でもね……アタシ蟲人だからって、獣人らの作家に下に見られてて……」

 

「……えと、なるほど」

 

「ちょっと待て」

 

 幼児退行をやめてキロネは、うんざりした様子で身体を起こした。

 

 

「あのさぁ……え? やる気ある?」

 

 脚を組み、各種の腕を苛立たしそうにカクカク動かしながら、呆れ顔のイヴニンスに抗議する。

 

 

「アンタ今、アタシのママよ? なのになんなのさ、その因循(いんじゅん)とした感じ?」

 

「……いや、あの、やっぱりママになれって……君より年下だぞ僕? しかも男だし、子どもどころか兄弟もいないし……」

 

「だから?」

 

「だからって……そんな人間がママになれる訳ないだろ」

 

 途端にキロネはソファに凭れ、心底呆れ返った様子で天を仰いだ。

 

 

「なんだよもぉ〜〜! アンタ高級男娼なんじゃないのぉ? 顧客の要望ぐらい応えられないで何が男娼さ!」

 

「そんなに甘えたいなら、さっきみたいに突っ伏して愚痴言ってたら良いじゃんか!」

 

「なんで甘える側が話題提供しなきゃならない訳? あんなん酒飲みながらポーちゃんに愚痴ってんのと何も変わんないじゃんか!」

 

「何が違うんだよ……」

 

「反応と肯定が欲しいのっ! こっちの愚痴一つに対して、百の反応と言葉で全肯定しろ! それが甘え甘えられなのよ! んでもってそれこそがママ!」

 

 キロネから「ママ論」を熱弁され、さすがのイヴニンスも引き気味だ。言っている意味が理解出来ず、ただ慄くままにキロネから少し身体を離してしまう。

 そんな彼の拒否的な反応に気付いてか、「もういい」と言って蟲手をしっしっと動かす。

 

 

「あーあー、出来ないってんならもう良い、分かった。チェンジよチェンジ、帰って」

 

 彼女の態度に嫌気が差していたイヴニンスも、願ったり叶ったりだと言わんばかりの態度でソファから立ち上がる。

 

 

「……あぁ! 言われなくても帰るよ! 訳分からない事言いやがって! 何がママだよ! せめてパパだろ!?」

 

「パパは違うんだよなぁ〜〜! こっちが求めてるのは包容力で、厳しさはいらない……いや。やっぱちょっと欲しいかも」

 

「意味が分かんないっつの! 帰る!」

 

「はいはい帰れ帰れ。二度とウチの敷居跨ぐな!」

 

 呆れ果て、二度ほど溜め息を吐きながら、入って来た扉に向かって怒り足で向かう。

 暖炉の火の明かりに当てられたまま、キロネを一瞥せずに出て行ってやると決めて、どんどんと足を進めるイヴニンス。

 

 

 

 その足は直後の、キロネの一言で止まった。

 

 

「あーあ! 良いのは顔だけのとんだ無能だったわ! アタシ一人甘えさせられないなんて、おたくのお母様は愛してくれなかった訳ぇ? どんなママなのさ!」

 

 彼女の一言がイヴニンスの琴線に触れ、プライドと短気に火をつけた。

 

 

「……僕の母は関係ないんじゃないか……?」

 

「関係大有りでしょうが。ママが駄目だったから甘やかし方も知らないんでしょ?」

 

 更にその一言がイヴニンスにカチンとさせた。彼女から背けた表情は、とても鬱陶しげだ。

 

 

「…………」

 

 自分のみならず母親まで下に見られてしまった事は、自身の家系に誇りを持つイヴニンスにとっては耐え難い屈辱でもある。

 何度か逡巡する程度の理性はあったものの、その屈辱と持ち前の負けん気が彼に強い決意を抱かせ、踵を返させた。

 

 

 

 

「……あぁ分かったよ! 言ったな!? そこまで言うならやってやるさ!」

 

 ノシノシと来た道を戻り、「おっ?」と興味深そうに眉を上げるキロネの隣にまた座った。

 

 

「あ……あま……甘やかしてやる……文句の付けどころがないほどにな……!」

 

 ソファに座った途端に少し冷静になり、「何を言っているんだ」と自分が馬鹿馬鹿しくなった。

 とは言え啖呵を切ってしまった手前、もう退路はない。キロネもそんなイヴニンスに好奇心でも湧いたのか、それ以上咎める事はせず、憎たらしく片口角だけを上げたような笑みを浮かべた。

 

 

「ほぉ〜? こっから本気って訳?」

 

「う……あ、あぁ!」

 

「ちょっとでも『違うな』ってなったら帰らせるからね」

 

「望むところだ!」

 

 まるで決闘でもするかのような問答が滑稽に思え、イヴニンスは苦々しく俯いた。

 

 

 

 

 そんな彼の視線に入り込むかのように、キロネはまた彼の膝下にうつ向けで倒れ込み、猫撫で声で甘え始める。

 

 

「んふふふ〜♪……マぁ〜マぁ♡」

 

 太腿から伝わるのは、キロネの胸の感触。決して大きくはないものの、ふにっと淑やかに潰れる感触は確かにある。

 意識したら勃ってしまいそうで、もし勃ってしまえば膝枕を楽しんでいるキロネにバレるだろう。

 

 

 邪念を打ち払うようにイヴニンスは必死に、母との思い出を頭の中で想起する。

 

 

(母上なら……ええと……昔、僕に対してどうしてたっけ……)

 

 必死に朧げな幼少期の記憶を辿り、母上の仕草や言葉を思い返す。記憶の母に倣えば、キロネを満足させられると考えたからだ。

 目を瞑り、母にして貰った事を脳裏で反芻し、深い呼吸と共にまた瞼を開いた。

 

 

 

「……なぁに、キロネ?」

 

 穏やかな声と優しい眼差しと共に、キロネの痛んで唸った髪を撫でる。すると彼女の身体がびくんと跳ね、次に唖然とした顔でイヴニンスを見上げた。

 

 

「…………」

 

「……えっと……ち、違った……?」

 

 不安がる彼の前でキロネはただ、呆然とした表情のまま小さく首を横に振った。

 

 

「いや……結構、良い線いってたから……うん。大丈夫。続けて……」

 

「そ、そう……こんな感じで良いんだな……?」

 

「飲み込み早くてびっくりしちゃった」

 

 頬に微か赤みが差したキロネは再びイヴニンスの膝に突っ伏し、甘え始める。

 

 

 

 

「ママのお膝大好きぃ〜……」

 

「今日もお仕事頑張ったね、キロネは偉いよ。その分いっぱいゆっくりして良いからね」

 

「おっっほぉ♡」

 

 突然奇声をあげて震えるキロネ。全ての蟲手が不規則にカクカク動かしながら、イヴニンスのズボンを掴んで身悶えている。

 

 

「ど、どうした!?……気持ち、悪かった……?」

 

 心配になったイヴニンスを見上げるように、キロネは胸を押さえながら顔を上げた。

 彼女の白目は黒く染まり、頬に走る亀裂も開きかけだった。蟲人が興奮している際に見せる反応だ。ララとの情事の際にイヴニンスも確認していたとは言え、唐突に異形の姿を見せられてはかなり驚く。

 

 

「……っ!?」

 

「ヒュー……♡ ヒュー……♡」

 

 瞳は爛々と輝いて、呼吸も荒い。

 様子が一変した彼女にぞくりとしている内に、キロネはイヴニンスの腰に抱き付いては腹に、鼻先を擦り付けるように顔を埋めた。

 

 

「んふーっ♡……んーーっ♡」

 

「うわっ……ちょ、ちょっと……!」

 

 ぐしぐしと押し付け、次には期待に満ちたような瞳で上目遣い。撫でてくれるのを待っているようだ。

 イヴニンスとしてはすぐにでも彼女を引き剥がせたハズだ。そして彼女の言動に辟易していたハズでもあるのに、何も言わず態度で甘える彼女を不覚にも可愛いと思ってしまった。

 

 

「……っ……」

 

 それ故に引き剥がすと言う選択肢を選べなかった。

 内心で悔しがりながらも胸がどきついてしまった事実は認め、求められるがままにキロネが「んっ」と言って押し出して来たおでこに手を置く。

 

 

「ふぁあ……♡ ママぁ……♡」

 

「…………」

 

 額から側頭部、そして後頭部までを、髪を掻き上げるように撫でる。

 特にスルスルと髪の生え際を撫で上げると、キロネは若干白眼(黒眼?)を剥きながら身震いした。

 

 

「うっふ♡ おふっ♡ うぅ……♡」

 

(……面白いなコイツ)

 

 甘やかす度に反応を見せるキロネに対し、半ば楽しさを見い出した。

 イヴニンスは彼女への仕返しも兼ね、あられもない姿を見てやろうと、悪戯心から甘やかす事に決めた。

 

 

「……髪、ちょっと痛んでいるけど。ちゃんと手入れは?」

 

「うぅ……や、やってない」

 

「お風呂の後も良く拭いてないんじゃない?」

 

「拭いてない……」

 

 困ったように息を吐きながら、パサパサと唸ったキロネの髪を一束掴み、親指で触って質を確かめる。

 

 

「キロネは面倒臭がりだからねぇ……でも、ちゃんと手入れしなきゃ駄目だよ?」

 

「ごふっ♡ ごめんなさい……♡」

 

「折角、可愛いお顔してるんだからさ」

 

「ふぎゅっ♡」

 

 びくんと震えるキロネを見て、イヴニンスはこっそりしたり顔。

 

 

(ふふん……性格とか理解してあげた上で窘める……これは絶対コイツに効くぞ……!)

 

 この世界に来てからは客に手玉を取られてばかりだったが、ここに来て自分が手玉に取る側に回れたと、イヴニンスは内心嬉しがっていた。

 それだけに調子に乗ってしまい、どんどんと行為をエスカレートさせる。

 

 

「……あ。キロネ、隈出来てるよ。ちゃんと眠ってる?」

 

 頬に手を置き、彼女の目の下に薄らある隈を親指でなぞる。

 すぐに彼女は上気し、潤んだ目と蕩けた顔で首を振った。

 

 

「うぅん……♡ 三徹……♡」

 

「お仕事は頑張ってて偉いけど、頑張り過ぎだよ? こんなに窶れちゃって、かわいそうに……」

 

「うん……♡ 頑張った……♡ 疲れた……♡」

 

「はいはい、お疲れ様。よしよし」

 

 強く抱き付いて甘えるキロネを、また優しく撫でてやる。手の平が髪を通る度、彼女はぶるりと震えて悦ぶ。

 

 

「休める時に休まなきゃ」

 

 スッとイヴニンスの手が頭を離れ、物欲しそうな目付きでキロネは見上げて来る。

 そんな寂しそうな彼女を見つめて、柔らかくイヴニンスは笑った。

 

 

「辛そうな君を見たくないからね」

 

 惚けた顔のキロネの頭を抱えるように、抱き締めた。

 腕の中の彼女は一瞬動揺したように身体を跳ねさせ、少し呻いた。

 

 

「んふっ♡!?」

 

「キロネが元気になるまで、ずっと付いててあげるよ〜」

 

「っ♡♡!?!?」

 

「だから目一杯、僕に甘えて良いからねぇ」

 

 そして耳元まで口を寄せては、甘く柔く優しく囁いた。

 

 

「……甘えたさんなキロネが大好きだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 ある程度台詞を言い切ってからイヴニンスは、キロネの頭を抱き締めたまま苦笑いをしていた。

 

 

(……ちょっと……やり過ぎたか……?)

 

 そう思うのも無理はない。甘ったるいイヴニンスの殺し文句を浴びせられ続けたキロネは、痙攣と思わんばかりにびくびく震えて呻いている。

 イヴニンスの腰へ回した両手も、快楽に耐えきれずぎゅうっと強く抱き付いていて痛い。

 

 

(……て言うかさっきの台詞とか、母上のやり方……って言うか、カーリオの奴のやり方な気がする……)

 

 ふと彼との情事を思い出し、顔を赤らめて顰め面となった。

 そうこうして暫く経つと、腕の中にいるキロネの痙攣が止まって落ち着いた。

 

 

(……眠ったかな?)

 

 このまま眠ってくれれば朝まで楽だなと思い、どうにか眠らせようと言葉を選んではいた。

 すると、キロネの上がっていた蟲腕がゆらりと下がり始める。どうやら思惑通り、眠りが近いようだ。

 

 

(……よし。このまま寝てくれ……)

 

 

 

 

 イヴニンスがそう願った途端だった。

 下がっていた蟲腕の先が全てイヴニンスに向けられ、そしてそのまま身体を突くようにして押された。

 

 

「……へ?」

 

 ソファに勢い良く倒され、キロネはイヴニンスの腹の上に被さる。

 何が起きたのかを判断するより前に、眠り始めていたと思っていたキロネの顔が上がる。

 

 

「はぁ……♡ はぁ……♡ ママ……ママ……♡」

 

 荒い呼吸を繰り返す彼女のその、情欲に蕩けきった瞳と表情。

 口は裂け、顎部が下がり、頬の裏に隠されていた大顎がちらりと顔を出す。ララよりは幾分か慎ましい大顎だった。

 

 両腕と肩を蟲腕で押さえ付けられ、下半身にはキロネが乗っかっていて、身動きが取れない。そしてそのまま這うようにしてイヴニンスを登って来るキロネに、大急ぎで声をかける。

 

 

「え、えっと……き、キロネ……? おねんねするなら僕から降りてくれた方が……」

 

「ママ好き……♡ ママぁ……ママぁ……♡」

 

 興奮のあまりイヴニンスの声どころか、燃え燻る暖炉の火の音さえも聞こえていない。

 角張った蟲じみた動きで首や手を動かしてながら、徐にイヴニンスのシャツを裾から捲り上げる。

 

 

「ちょ……っ!? き、き、キロネ!? うわ、ちょっと!?」

 

 色白で産毛もない腹がまず晒され、そのまま薄い胸までたくし上げられた。そしてそこにツンと主張する、淡い桜色の乳首を見た途端に、キロネは涎をだらだらと垂らし始めた。

 

 

「はぁ……♡ はぁ……♡ キロネもママのこと大好きぃ……♡ ママのおっぱい飲む……♡」

 

「ま、待って……!」

 

「あーむっ♡」

 

「ひっ!?」

 

 ぱくりと無邪気な笑顔で、イヴニンスの乳首に吸い付いた。

 これまでの情事で散々弄られて来ただけに、すっかり敏感となってしまった彼の乳首。口に含まれた瞬間に突き抜ける快感は、想像を絶するものだろう。

 

 

「うあっ!? あっ……! んっ……!」

 

「ちゅうちゅう♡」

 

「んぐっ……!?」

 

 口内に含み、吸い込み、張った乳頭を舌で嫐る。

 

 

「ひあっ♡!?」

 

 身体の内側からくすぐられるような快感に、思わず喘ぎが出てしまう。

 何とか引き剥がそうと身体を揺すっても、キロネの膂力に勝てる訳がない。

 

 

「ぢゅる……っ♡ ちゅうっ♡ んまんま……♡」

 

「いっ……ひっ……♡ ま、待っでぇ……♡ 吸わないでぇ……♡」

 

「かぷっ♡」

 

「ぎぃっ♡♡!?」

 

 すっかり屹立しきった乳頭を、歯で甘く噛み潰す。

 突然与えられた鋭い刺激に、イヴニンスは足をピンと伸ばして耐えようとする。

 

 

「あ……あ……ぅ……っ♡」

 

「んーっ♡……じゅるじゅる……」

 

「んっ……♡ ぐっ……う……♡……!」

 

 今度は乳頭を噛んだ上で吸い込んだ。

 断続的に与えられる刺激に、イヴニンスは歯を食い縛り、涙目になりながら耐える。緊張を解いてしまえばすぐに絶頂してしまいそうだ。

 

 

「んふふ〜♡ ママのおっぱいおいひぃ……♡」

 

「しゃ、喋るなぁ……っ……♡……!」

 

「れろ……っ♡」

 

「んあぁっ♡!?」

 

 舌でべろりと大きく、乳首を潰すように舐められた。

 湿っぽく柔い、ざらっとした感触が乳頭を続け様に引っ掛け、噛み締めていた口を思わず開けて嬌声を叫ぶ。

 

 

「ちゅぅ♡ ちゅっちゅ、ちゅーっ♡」

 

「あ……っ♡ あぁ……♡」

 

「がぶっ♡」

 

「あうっ♡!?」

 

「べろ……っ♡」

 

「んぉっ♡!?」

 

 また吸われて、吸われては噛まれ、噛まれては舐められ……その度にイヴニンスの身体は分かりやすく反応する。

 暫く乳首を弄ばれた後、やっとキロネは口を離した。

 

 

「へっ……♡ へっ……♡……じゅる……♡」

 

 涎を拭いながら、一度涙イヴニンスの顔を見やる。

 すっかり涙目になっては蕩け顔で震え、身体も火照って赤みが差している。散々嫐られた乳首も浅ましく勃っては、キロネの唾液でてらてら輝いていた。

 

 

「うわ……ママ、エッチ……♡」

 

「お、お前……母親襲う子どもがいるか……!?」

 

「はぁ……はぁ……♡」

 

 あられもない彼の姿を見て更に欲情でもしたのか、口を大きく開いては大顎を出し、それをカチカチ打ち合わせている。

 この様子ではまだ情事は続くとイヴニンスは悟り、次は何が起こるのかと身を強張らせた。

 

 

「ママぁ……♡ ミルク飲ませてぇ……♡」

 

「ミルクなんて出ないって……!」

 

 母乳の事を言ってるのかと思ったが、どうやら違うようだ。キロネの赤い瞳がぎょろりと、イヴニンスの下半身に向かった。

 そして何を思ったのか、彼女はイヴニンスの性器を覆い隠すズボンに手を掛けた。

 

 

「っ!? わっ、あ、やめ……!?」

 

 身体を押さえ付けられている状態では抵抗のしようもない。されるがまま、あれよあれよでキロネによって下着ごとズボンを剥ぎ取られてしまう。

 そしてその下から天井に先を向けて飛び出した、すっかり勃ってしまったペニス。

 

 

「うぅ……な、何する気だよ……」

 

 ペニスを視界に捉えたキロネは、長い蟲腕でそのまま押さえ付けたまま、身体をイヴニンスの足の上まで移動させる。

 次に勃ったペニスにぐっと顔を近付け、恍惚の表情で頬擦り。

 

 

「んっ……!」

 

「ママのミルク……♡」

 

「……み、ミルクって……まさか……!?」

 

 やっとキロネの言う「ミルク」の正体に気付いた。気付いたところで、どう頑張っても遅いのだが。

 ペニスへの頬擦りをやめると、竿の前で彼女は大きくガパリと口を開く。

 

 

「あ〜〜〜……」

 

「いっ……!? だ、駄目だって……!」

 

「〜〜〜……っん♡」

 

 イヴニンスの制止など聞く耳を持たず、彼女は目一杯まで開いた口でペニスを根元まで一気に飲み込んだ。

 

 

「ひぃいいっ!?!?」

 

 悲鳴にも似た嬌声と共に、イヴニンスの身体が跳ねた。

 ペニス全体が温かく、湿ってつるりとした感触に包まれる。

 

 

「ひっ……いっ……! た、食べられ……」

 

「んむんむっ♡」

 

「うあぁっ!?!?」

 

 次にペニスに、長い長いキロネの舌が蛇のように巻き付く。*1

 そして巻き付いたのも束の間、次はそれが巻き付いたままゾロゾロズルズルと引かれた。

 

 

「うわああーーッ!?!?」

 

「じゅるるるっ♡」

 

 暴れるイヴニンスを蟲腕で押さえながら、その舌の動作を繰り返す。

 まるで搾るような、舌の駆動。根本から亀頭まで螺旋状に万遍なく刺激され、イヴニンスは目をかっ開いて小刻みに身体を跳ねさせた。

 

 

「カッ……はっ……!? あっ!? やだッ!?!?」

 

「もがっ♡」

 

「あぅっ!?!?」

 

 更にペニスを、先端が喉の奥に当たるまで飲み込んだ。

 それに伴い舌の巻き付きと蠕動が強まり、刺激を過剰なほどに与えてやる。

 

 

「ダメぇっ!? あっ♡!? まっでぇっ♡!?」

 

「じゅるっ♡ んむーっ♡ んむーっ♡」

 

「やだ……っ♡ む……りぃ……っ♡……イっ♡♡!?!?」

 

 イヴニンスの腰が弓形に反らされたと同時に、キロネの喉奥目掛けて精液が放たれた。

 

 

「むぐっ!?……んぐっ♡」

 

 それを彼女は厭うどころか、喉を大きく開いてどんどんと飲み込もうとする。

 舌を使って垂れ落ちようとする精液を掬いつつ、豪快に喉を鳴らしてお腹の中へと送って行った。

 

 

「ごくっ♡ ごくっ♡ じゅるるるっ♡」

 

「ひぃっ♡!? いっ……♡ す、吸わないでぇ……っ♡」

 

「んぐっ♡……んぐぐっ……♡」

 

 射精が終わるまで、亀頭を喉奥に付けたまま、酔い心地の表情で「ミルク」を堪能する。

 

 

「……ぷはっ……あーーっ♡」

 

 飲み終えたと同時に、口蓋や舌に並んだ歯々、頬裏の大顎までも見せつけるように口をバカっと開く。やっとイヴニンスのペニスは解放された。

 開かれて露になった口内には、唾液の他にもイヴニンスの出した精液が残っていて、それが糸のように垂れ下がっていた。

 

 良く見れば舌の中にも精液が多く残っている。

 キロネは口を閉じると、それさえも唾液と共に飲み込んだ。

 

 

「んくっ……えへへぇ♡ ママぁ〜♡ キロネ飲めたよ〜♡」

 

「ふーっ……! ふぅー……っ……!」

 

 続け様に与えられた快楽からやっと抜け出せて、肩で息をするしかないほどに疲弊していた。

 その間もキロネはイヴニンスに構って貰いたいようで、少し萎え始めていたペニスにスリスリ頬擦りをしていた。

 

 

「むぅ……ママぁ。キロネ無視しないでぇ……」

 

「ちょっと……休ませて……」

 

「マぁ〜マぁっ♡」

 

 這うようにしてキロネはイヴニンスの眼前までズルズル寄り、今度は彼の顔に頬擦り。

 反応する気力はそうそうなく、されるがままに甘えられた。

 

 

「……はぁ……♡ はぁ……♡」

 

 耳元で熱っぽい息を吐きかけられる。どうやらまだ彼女は満足していないようで、懇願の言葉を囁いた。

 

 

「……マ〜マぁ……♡ もっと飲みたい……♡ 飲ませて……♡」

 

「また……口で……?」

 

 鼻先を、イヴニンスの頬に擦り付けながら首を振る。

 

 

「……今度はぁ……♡」

 

 キロネは身体を起こし、イヴニンスの上で膝立ちとなってこちらを見下ろす。

 それから彼女は見せ付けるように下着を脱いだ。

 

 

「……こっち♡」

 

 最後に蟲脚を器用に使ってスカートをたくし上げ、自らの性器を露にした。

 割れ目の上に雲がかかったように生えた陰毛、発情して既にぱくりと口を開いた陰唇と、すっかり濡れそぼった紅色の前庭……ぽとりと膣口から愛液がイヴニンスの腹の上に滴る。

 

 

「っっ!?!?」

 

 それを見せられたイヴニンスはたまったものではない。意識しないようにしても、雄の本能からは逃れられはしないからだ。

 あまりにも淫靡なキロネの姿を見て、彼女の唾液と自らの体液で既に濡れていたペニスは再び聳え立つ。

 

 

「えへへ……♡……はぁ……♡ ママ、良いよね……♡?」

 

「き、キロネ……でも……あぅ……!」

 

 抵抗しようにも身体は押さえ付けられていて、もうどうにもならない。

 キロネは腰を後ろに引いて、浅ましく勃っているイヴニンスのペニスの上に膣口をぴとりと乗せた。

 

 

「はぁ……♡ はぁ……♡ お腹いっぱい飲ませて……ね♡?」

 

「や、やめて……!」

 

 懇願など聞いてくれはしない。

 鈴口からまずズプズプと、キロネのナカに飲まれて行く。

 

 その内つぷんと亀頭が彼女のナカに収まる。

 

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

「いぃ……っ……!」

 

 亀頭を飲んだキロネの膣口から、とろとろと愛液が零れ落ち、イヴニンスのペニスを濡らす。

 そしてそのまま一気に、根本が入り切るまで腰を落とす。

 

 

「おっふっ♡♡」

 

「ッ!?!? ひいっ♡!?」

 

 窄んでいた膣内がイヴニンスのペニスを受け入れる為に開かれ、そして次は逃さないようギチギチと締め付ける。

 

 

「あ……っぎ……っっ♡♡」

 

 膣の奥にある子宮口が亀頭の先に強く当たり、こりこりと刺激する。

 蕩け切った胎内の熱も相まって、イヴニンスを射精させようと動き出しているようだ。

 

 拳を硬く握り、歯を食い縛って耐えようとするイヴニンスに対し、キロネは半眼のまま口を大きく開いては快感に打ち震えている。

 

 

「ん……っ♡ くぅう……♡ お腹の中いっぱい……♡」

 

「くっ……♡ うっ……う……♡ そ……そんな、ギュウって……しないでぇ……♡」

 

 何とか与えられる快感に慣れてしまおうと、浅い呼吸を繰り返し、手足を必死に強張らせる。

 しかしその努力は、挿入したまま胸の上に倒れ込んだキロネによって潰されてしまう。

 

 

「ママぁあっ♡ ちゅぷっ♡」

 

「うぎゃあっ!?!?」

 

 再びイヴニンスの乳首を吸い始めた。

 完全に失念していたばかりに、不意打ち気味のその吸い付きにイヴニンスは対応出来なかった。

 

 

「あっ♡ いやっ♡ ま、まっでえ"っ♡!? 今吸わないでぇっっ♡♡!!??」

 

「ちゅぱっ♡ ちゅぱっ♡ じゅるるるっ♡」

 

「いぃい"い"っっ♡♡!?」

 

 吸われ、そして舐め取られ、その快感から逃げたいが為にイヴニンスは腰を浮かす。

 するとキロネの膣内に収まっているペニスがグンっと突かれ、ガツッと膣奥を叩く。

 

 

「んおっ♡!?……え、えへへ……ママ酷いよぉ……♡」

 

 仕返しとばかりにキロネは首裏から生えている蟲手を一本、イヴニンスに差し向ける。

 それは空いているもう一つの乳首に寄り、手先でカリカリと乳頭を掻き始めた。

 

 

「あがっ♡!?!?」

 

「ちゅぷっ……♡ ちゅるるっ……♡」

 

「んぎっっ♡♡!?!?」

 

 乳首に吸い付かれ、もう一方は蟲手で弄られ、そしてペニスは彼女のヴァギナに食べられている。

 そのどれもが別々のタイミングで刺激を加えて来るので、どこに集中すれば良いのか分からない。混乱したまま、濁流が如き快楽をイヴニンスはぶつけられ続ける。

 

 

「ひぃい♡♡!? い……っ……ああぁ"っ♡!?」

 

 叫んでは髪を振り乱し、ただ耐えようとするイヴニンス。

 その内、キロネの腰が勢いよく浮き、ペニスが擦られて引き抜かれた。

 

 

「ちゅる……っ……んぉ……っ♡♡」

 

「うあ……っっ♡♡!?」

 

 イヴニンスのペニスは今、先っぽを少し喰まれている状態だ。

 空気に晒されたそれはすっかり彼女の愛液に塗れ、ビクビクと震えている。

 

 

 

 

 そしてまた、一気にずぶんと飲み込まれた。

 

 

「んあっ♡!?」

 

 再びペニス全体が締め付けられ、亀頭にポルチオが吸い付く──その状態をまた二分、三分と継続させた。

 

 相変わらずキロネはイヴニンスの乳首を口に含み、弄っている。

 そしてちゅぱちゅぱと吸いながらまた腰を浮かせてはペニスを引き抜き、また一気に落として飲み込む。

 

 

「ぐうっ♡♡!?」

 

 そしてまた停止し、乳首責めに専念する。

 

 挿入してからまた引き抜く間のインターバルが、非常に長い。

 このキロネ、どうやら膣内に収めたペニスの感触を愉しみたいタイプのようだ。

 

 

「ん……っふ……♡……ちゅっ♡ ちゅっ♡」

 

 ギチギチに詰まった膣内が、自らの心音と軽い絶頂を迎える度にきゅっきゅと胎動する。

 その「ナカにある感覚」で以てイヴニンスを感じながら、甘えていたいようだ。

 

 

「ぎ……っ……♡ ひ……ぃ……っ♡」

 

 イヴニンスにとったらたまったものではない。

 断続的に乳首から鋭いがもどかしい刺激を与えられているのに、ペニスを柔く強く膣内で握られ続けては、快楽で気が狂いそうになる。しかも時折重いピストンが開始されるとあっては、強力な刺激への覚悟が出来ない。

 

 

 早い話が、完全にキロネに翻弄されていると言う事だ。

 

 

「ちゅっ♡ ちゅっ♡……んふー……♡ ママのおちんちん、キロネのナカでビクビクしてるよ……♡?」

 

「も……もう……動かないでぇ……♡……んあぁっっ♡♡!!」

 

 そう言った瞬間、キロネの腰が上がってペニスが引き抜かれた。

 

 

「んぎっ♡ おふっ……♡ 気持ちいい……♡」

 

 もう一度腰を落とそうとする前に、勢い余ったキロネはイヴニンスの乳首を強く噛んだ。

 

 

「がぶっ♡」

 

「っっ♡♡!?!?」

 

 すっかり敏感に、そしてピンと勃った乳頭が、歯と歯の間でぐにゃりと潰れた。

 痛いのか気持ち良いのかすらもう分からない。ただ、その衝撃はイヴニンスを大きく反応させるのに十分だ。

 

 

「い"っっ♡♡!?」

 

 弓形にイヴニンスの腰が思いっきり跳ね、同時にキロネの腰が思いっきり落ちる。

 

 

「んぉおっっ♡♡!?」

 

 つまりキロネが腰を落とした際に、イヴニンスに突き上げられてしまった形だ。

 勢いよく亀頭に向かっていた子宮口がそのままガツンと、子宮を押し上げんばかりに衝突した。

 

 

 脳髄まで抉り登るような快感。これにはキロネも耐えられず、一瞬目を剥いて仰け反った。

 

 

「かはっ……♡♡!」

 

 イヴニンスの腕を押さえ込んでいた蟲腕が離れ、自由の身となる。

 しかし彼女を押し退かす余裕はない。彼もまた、絶頂の寸前だった。

 

 

「いっ……来る……っっ♡♡!」

 

 たまらずイヴニンスは自由になった両腕で、仰け反るキロネを強く抱き締める。

 彼からすれば快感に耐えるべく、しがみ付ける何かが欲しかっただけだ。

 

 

「んぇっっ♡♡!?!?」

 

 しかし結果的に、イヴニンスはキロネの頭を胸に抱く姿勢となってしまった。

 

 

「おっほ……♡♡ ママ……っ♡!」

 

「来る……クる……ああっっ♡♡」

 

 そして彼女を胸に抱いたまま、イヴニンスは膣の最奥に射精した。

 

 

「んふっっ♡♡!?」

 

 同時にキロネも絶頂を迎えたようで、彼の胸の中でビクビクと震えた。

 

 

「お……っ♡……ふー……♡ふーっ……♡」

 

 胸に抱かれる包容感と、胎内に放たれた精液の温かさ。キロネはそれらを感じながら、うっとりとイヴニンスに身体を預ける。

 

 

「ぅ……ふ……っ……♡……ママぁ……好きぃ……っ♡」

 

 イヴニンスの胸板に頬擦りしながら、そのままキロネは気絶同然に眠りに付いた。

 

 

 

「……ぜーっ……♡……ぜーっ……♡」

 

 一方のイヴニンスも、抱き締めていた両腕を投げ出し、射精後の倦怠感と余韻でぼんやりとしている。

 既にペニスは萎えて、キロネの膣内から抜けた。出された精液が、ぽっかり開いた膣口からダラリと漏れる。

 

 

「…………おつかれさま……」

 

 自身の上で寝息を立てるキロネの頭を、そう言って撫でてあげた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 月が朧げに浮かぶ、淡い東雲空の時間。

 暖炉の火はとうに尽き、代わりに暗い部屋を弱い朝日が照らした。

 

 

「…………んふ……ん……?」

 

 ずっと眠っていたキロネが、やっと目を覚ます。

 身体を起こしてみれば自分はソファに横にされていて、ショールを毛布代わりに掛けられていた。

 

 

「……あー……朝?……んぎぎぎっ!!」

 

 メキメキと身体を鳴らしながら伸びをする。

 伸びを終え、少し頭の冴えたキロネの表情はとても晴れやかだった。

 

 

「あ〜〜……ヤバかった……♡」

 

「……おはよ」

 

 声がかけられ、顔を向ける。

 

 

 ソファ横にスツールを置いて読書していたイヴニンスが、頬を赤くした様子でじとりと睨んでいた。

 彼を認識するや否や、キロネはとても嬉しそうな顔で腕を伸ばし、抱き付いて甘える。

 

 

「んーーっ♡ 最高のママだったよぉ〜イヴく〜ん♡」

 

「……そりゃどうも」

 

「もう最後のヤバかった♡ 抱き締められながら出されんの、頭おかしくなるかと思った♡」

 

「……抱き締めるつもりじゃなかったんだけど……」

 

「……ねぇねぇ♡ まだナカあっついんだけどさ……♡」

 

「もう終わりっ!!」

 

 もう一回シようとしたがるキロネを突き放す。

 いじけたように唇を尖らせるキロネだったが、イヴニンスが読んでいた本を見て顔を顰めた。

 

 

「……えー? それ読んでんの?」

 

 彼女がそう反応するのも無理はない。散々、自ら「駄作」だと評した『亡骸の顎』が読まれていたからだ。

 

 

「……時間まで暇だったし」

 

「読まれる方が恥ずかしいんだけどぉ……もうやめてよぉ〜ん……」

 

「やめろも何ももうとっくに読み終わって、これで四周目だけど」

 

「はっっや」

 

 本を閉じ、膝の上に置いてから、イヴニンスは感想を述べた。

 

 

「君が言うほど酷い出来じゃなかったよ」

 

「アタシは満足いかないよ……読むんだったら、他の作品もあるし、そっちでも……」

 

「いずれ全部読むけど、まずはコレから」

 

「だって駄作よぉ、ソレぇ……?」

 

 イヴニンスは溜め息を吐いた。

 

 

「……まぁ、作者と読者の評価が一致していない作品って沢山あるからね。でも案外、君が思うよりコレは名作かもしれないよ……少なくとも僕はそう思ったけど」

 

「それはそれで複雑……」

 

「そ、それに……」

 

 突然、イヴニンスは恥ずかしそうに頬を掻き、キロネから目線を逸らしてボソボソと言う。

 

 

 

「……君の事……知っておかないとだから……傑作でも駄作でも、君の考えに触れておこうかなって……」

 

「ママだ」

 

 いじらしいイヴニンスの意図に胸を打たれたキロネはまた、彼に抱き付こうとする。

 それを持っていた本を盾にして制すると、ムッとした様子で話す。

 

 

「それより……謝ってくれない?」

 

「な……なんで?」

 

「僕は君を満足させられた……でしょ?」

 

「そうだけど……」

 

「じゃあ……『僕の母親が駄目だった』って君の決め付けは、間違いだって事だよね?」

 

 ハッとキロネが思い出したのは、情事の前に彼とした口喧嘩。

 

 

「……いや。アレに関しちゃ、先に客を怒らせたアンタが悪くない?」

 

「……それはもう、本当……うん。ごめん……僕が不甲斐なかった……」

 

「そうっしょ?」

 

「……でも。君も言い過ぎたんじゃない?」

 

 少し想起すると、確かに彼に対し「無能」だとか「顔だけ」だとか、かなりキツイ事を言った気がする。

 それに冷静になって考えてみれば、相手の親を侮辱する発言はさすがに酷過ぎる。

 

 

「…………まぁ……確かに、ね」

 

 後か先かではなく、喧嘩両成敗でどちらも「ごめんなさい」しよう──イヴニンスの提案を受け入れ、キロネは真剣な顔付きで頭を下げた。

 

 

「アタシもごめん……ここまで良くしてくれたのに、無能だとかは無いよね……あと、お母さんの事も……ごめん」

 

 きちんと謝罪をするキロネ。

 その彼女の頬に、少し冷たいイヴニンスの指が触れた。

 

 パッと顔を上げると、そこには穏やかな笑みを浮かべたイヴニンスが、彼女の頬を撫でていた。

 

 

 

 

「……うん。良く出来ました」

 

 その姿に母性を見出したキロネは、白に戻していた白眼をまた黒に染めさせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 屋敷の前にはナイトマンとアーリーが立っていた。

 流れる雲を観察していたアーリーに対し、ナイトマンは持参した本を読んでいる。

 

 

「……遅いっすね」

 

「遅いねー」

 

「どっちもまだ寝てんですかね?」

 

「てかナイトマン、何読んでんの?」

 

「コレですか?『チョコレート工場の秘密*2』」

 

「子ども向けじゃん」

 

「子ども向けほど、『こんな人間にはなるなよ』って警句が詰まったものはない。言う事聞かない子は酷い目に遭うんです」

 

「どーせジメジメジミジミした物なんしょ?」

 

「ロアルド・ダールをジメジメジミジミ言うんじゃないですぜ……んまぁ、ちょっとばっかし子どもの扱いに容赦ないんですけど」

 

 二人が駄弁っていると、屋敷の扉が一人でに開く。隙間からキロネのペットのポーが顔を出した。

 

 

「あら可愛い!」

 

「うおぉ、ヤモリですかい……イモリ?」

 

「どしたのかな〜? 何か様なのかな〜? ん〜?」

 

 ポーが外に出て来たと同時に、半開きの扉を完全に開け放って出て来るイヴニンス。

 必死の形相の彼の腰には、発情しきったキロネが抱き付いていた。

 

 

「ふ、ふ、ふ、二人ともぉ! 助けてくれぇ!?」

 

「ママぁぁあ〜〜っ♡♡!! 行かないでぇえ〜〜っ♡♡!!」

 

 軒先で倒れて、キロネにのし掛かられている。それを傍らでポーがジーッと見ていた。

 呆然とするアーリーとナイトマンに、イヴニンスは訴える。

 

 

「こ、こいつ! 僕をずっとママにするんだって聞かなくて……っ!!」

 

「やだやだやだやだーーっ! ママはキロネのママなのーーっ!! ずーっと一緒にいるのーっ!!」

 

「助けて……!」

 

 二人は一度顔を見合わせてから、アーリーは楽しそうに、ナイトマンは「やれやれ」と言った具合の表情を見せた後、キロネを引き剥がしに入った。

*1
蟲人の頬裏には大顎が存在する為、口内を窄めると言った事が出来ないようになっている。その分蟲人のフェラは、他の種族よりも圧倒的に長く器用な舌を行使したものに特化している。

*2
1964年にロアルド・ダールが発表した児童小説。チケットを引き当てた少年チャーリーが、その特典である不思議でちょっと危ないチョコレート工場を見学する物語。




▼イヴちゃんエロエロ感度累加記録♡
●各部感度
・弱点:乳首がヤバいよ!乳首が弱いよ!アナルも弱いけど!
・口:蟲人のキスを知っちゃった!もう普通のキスじゃ満足出来ないんじゃない?
・乳首:もう後戻り出来ないくらいにビンビン。母乳出そうじゃないコレ?
・陰茎:結構セックスに慣れて来たかな!でも全然雑魚チンポだけどね♡
・お尻:処女喪失おめでとう!!!!私が奪いたかった!!!!
・前立腺:もうすっかりメスイキ専用器官となっちゃったね〜♡

●精神状態
・好きな人:カーリオくんに傾いてる?他のヒロイン陣とのデッドヒートになるのかしら!?
・堕落具合:段々と男娼としての自分を受け入れているね!所謂、清純派ビッチ?エッロ!
・雌雄度数:オス寄りのメス?メス寄りのオス?大体ニュートラル?


▼ナイトマンダイアリー
●現状の見立て
・気難しいと聞くキロネ氏を落とせたとは、なかなかの技量で。やはりイヴニンス氏、妙な母性をお待ちのお方だ。あたしの勘と見立てに狂いはなかった。そも蟲人は獣人と違って鼻が効かないので、匂いで発情する事もないんです。ただ獣人と比べてストレスに弱い傾向にあるので、その分相手の疲れに寄り添う形で攻略すればもうあとはケセラセラ。

●今後の指標
・イヴニンス氏には「催眠は解いた」と言ったが……まぁ、確かに解いてはいますけど、ホームシックだとか起こさないように「望郷」だとかの幾つかの感情は引き抜いていたり。だからお母さんやお父さんが恋しくなると言った事は絶対に起きない。まぁ、これは言わなくても良いよね。
さて、イヴニンス氏も情事に慣れて来たようだし……3P対戦、やって貰いましょうかね?それも、リムバケット姉妹の時よりもハードな……女性と男の娘を同時に相手させるような?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。