男娼少年イヴ -亜人っ娘だらけの異世界で穢され嫐られ毎日- 作:ノーティー・ナイト・ザ・リーアム・クラブ
今夜の相手は、街の一等地に居を構えている。
この辺りになると街行く人々の服装が華やかなものとなっていた。
蜥蜴車の窓からこっそり外を覗いていたイヴニンスは、タキシードを着ている女性を発見した。
「……この世界じゃ女も男モノの服を着られるんだな」
「面白いでしょ? あまり服の性差には拘らない世界だからねー。着こなして似合っているなら、どっちを着てもいいってのが常識だね。女の子っぽい見た目の男の娘がいるって言うのも影響してるかなー?」
「僕の世界じゃ考えられない……下手すれば異端審問で火炙りだ」
「え、マジで? 物騒過ぎない?」
「これは隣の国の話だよ。僕の国はそうでもない……わざわざ男装とか女装する人はいなかったけどさ。必ず神罰を受けるって言われてる」
「んへー。神は人を救いたいんだか縛り付けたいんだか……」
イヴニンスは、ふと気になっていた事をアーリーに聞いた。
「……聞きたいんだけどさ。その……君たちの上司と言うのは……神だったりするのか?」
「あー……多分ナイトマンから説明受けてたよね。『私たちの事は話せない』ってさ。ごめんねー?」
「…………別にいい。まぁ、迷える子羊にいかがわしい事をさせる奴が神な訳がないよな」
そう推察するイヴニンスを、ただアーリーはニタニタ笑って眺めていた。
蜥蜴車は、片道十五分で停車する。
昨夜と違い、今度の場所はオフィスからそれほど遠くはなかったようだ。
スーツケースを持って外に出た時、真っ先に飛び込んで来たのは、大きな鉄柵の門。
門を越えると広々とした庭があり、庭を縦断する赤煉瓦の道の先に綺麗な屋敷があった。
「……今度は貴族のようだな」
「うわー。凄い大きな屋敷だねー?」
「どこがだよ。僕の家の方が大きいし、もっと綺麗だ。これじゃ……うん。せいぜい避暑地の別荘ぐらいだね」
「イヴくんの御曹司ムーブ、私は大好きだよ」
入口の近くまで来ると、アーリーがドアノッカーのリングを手に取った。
真鍮製で、薔薇や百合と言った花で作られた冠を模している。
リングでコンコンと扉を叩くと、少しの間を置いて使用人が現れた。
黒のワンピースの上にエプロンドレスを重ねた、女中と思われるウサギ耳の少女。
身長はイヴニンスと同じくらいで、眉目の整った真面目そうな顔立ちをしていた。
「申し訳ございません。ご主人様はもうお休みになされまして……」
「あ、違うよ? ナイトマンかイヴくんの名前でアポは取ってるでしょん?」
「だからイヴニンスだって!」
名前を聞いた少女はサッと来客予定者のリストを確認し、続いてアーリーへ深々と頭を下げる。
口調や動作の全てが淡々としており、生真面目な様が伺えた。
「これは大変失礼いたしました! 眼鏡をかけた男性が来られると伺っていたもので……」
「ナイトマンだね。彼に用事が出来たから、私が代わりにイヴくんを連れて来たの!」
「あぁ、そうでしたか……申し訳ございません、わたくしめの早とちりでした。さぁ、お寒いでしょうから、どうぞお入りください」
少女は扉を全開にし、二人を玄関ホールへ迎え入れる。
ハットを取ってから一礼し、アーリーは先に屋内へ入る。
イヴニンスも、彼女の後に続いた。
その際に扉を押さえていた女中の少女と目が合う。
彼女は、アーリーの後ろに隠れていたイヴニンスの姿を見て、すっと目を細めた。
「……えと、あなた様が、イヴ様ですよね?」
「……イヴじゃない。イヴニンス・ジャックドー。ジャックドーと呼んでくれ」
「あ……分かりました、ジャックドー様」
昨夜のパニアと違い、やはり女中なだけあって客人の要望には忠実だ。
久々にジャックドーと呼ばれ、少しイヴニンスは気を良くした。
「ふふんっ。由緒ある家名なんだ」
「しかし……ふむ。確かにジャックドー様、かなりお綺麗なお顔立ちをされていて……なるほど。ご主人様が楽しみになさっていただけあります」
「……男に対して綺麗って、褒め言葉ではないぞ」
「あぁ、これは失礼を……わたくしめも『男』でございましたので、つい自分の尺度で話してしまいました」
「…………は?」
「あ。お荷物はお持ちします」
「……え? 男……?」
女中を二度見するイヴニンスの隣で、彼女もとい「彼」は扉を閉めた後に、スーツケースを預かってくれた。
それからアーリーらの前に立って、恭しくお辞儀をする。
「申し遅れました。わたくし、パーラーメイド*1を任されております、『カーリオ』でございます」
「本当に男の名前だ……」
「主人の『フレデリカ・リングフラワー』様は二階の寝室でお待ちです。どうぞこちらへ」
自己紹介を終えるとカーリオはくるりと綺麗な所作で踵を返し、二人の案内を始める。
呆然とカーリオの後ろ姿を見ているイヴニンス。その反応を、ニタニタとアーリーは面白がって見ていた。
「女の子だと思った?」
「……業が深いぞこの世界は……」
「あっはっは! それがサイコーじゃんさ?」
男の娘メイドのカーリオに連れられ、玄関ホールへ通される。
家名が「リングフラワー」なだけあり、壁紙やアナグリプタ*2の模様、階段の手摺り子や親柱に至るまで、これでもかと花がモチーフに使われていた。
ホール上に吊られたシャンデリアを見やる。
シャンデリアの中央には、大きな青い水晶が嵌め込まれていた。
「……なんだあの水晶」
「んー? なんだろねー?」
深く気には留めず、そのまま廊下に入る。
途中すれ違い様に、合計で四人ほどのメイドにお辞儀をされた。
皆、見た目こそ少女だが、どうやらそれは違うようだ。
「最初にいた子はスティルルームメイド*3の『ジェイキン』と『マーク』、先ほどの子はランドリーメイド*4の『リッキー』で……今し方すれ違ったのがチェンバーメイド*5の『ルイス』です。他には見習いの『ウィルズ』が控えておりますので、申し付けがある場合は誰かしらにお声掛けください」
「うはは。見事にみんな男性名だね!」
「……この屋敷の主人とやらの趣味が分かった気がする……」
嫌な予感を募らせながらも、思い足取りでカーリオに付いて行く。
そして主人が待っていると言う、寝室前に来た。
ドアノブが、花開いたパンジーの意匠に作られている。
カーリオはドアを三回ノックし、「お客様をお連れしました」と声を張って、部屋にある者へ伝える。
するとすぐに中から、ダウナーでハスキーな女性の声が響く。
「ありがとうカーリオ」
「失礼しま……」
「あぁ、待って。ボクから出るよ」
ガチャリと扉が開くと、長身の女性(パニアほどではないが)が姿を現した。
ワイシャツとベストの上に紺色のサックジャケット*6をはおり、そのジャケットと同布のスマート*7を穿いた男性らしい装いだ。
端正な顔立ちと、狼の耳と鍵尻尾も相まって、一見しただけでは中性的な青年に見紛ってしまうほど。「相手は女だ」と聞かされていなければ勘違いしていた。
グレーでやや乱れ気味のショートヘア、気怠げな姿勢と細い目が退廃的な色気を醸す、可憐で美しいよりも「危なげでカッコイイ」が似合う人物だった。
すっかり度肝を抜かれたイヴニンスの前で、彼女は扉にもたれかかってから、まずはアーリーへにこりと微笑んで挨拶する。
「ええと……今晩はいい夜だね、皆さん。ボクが『フレデリカ・リングフラワー』だよ……ふふっ。だらしない態度でごめんね。夜が弱いんだ」
そう言ってニヒルに笑うフレデリカに対し、「狼なのに夜に弱いのか」と思わず内心でつっこんでしまったイヴニンス。
話しかけられたアーリーはいえいえと首を振った。
「分かります分かります。私も夜は眠りたいんですよね〜」
「だよねぇ。分かって貰えて嬉しいよ……ところでこの間来ていた男の人とは違うけど、お嬢さんのお名前は?」
「私、アーリーと言います。親しみを込めて、小鳥ちゃんとか天使ちゃんって呼んでくださいね。よろしく様です!」
「あっはっは! 面白い人だね……ん?」
そこでやっと、フレデリカはイヴニンスに気付く。
一瞬だけ、獲物を見定めたかのようにフレデリカの瞳の奥が燃えた。
「……もしかしてそこにいるのが……件のイヴくん?」
「イヴじゃなくて、イヴニンス・ジャックドーだ」
曲がり形にも貴族であるフレデリカに対しても、「絶対にそれは譲らないぞ」と言った態度で訂正を入れるイヴニンス。
驚いた顔でカーリオは見ているが、アーリーはやれやれと頭を振っていた。
強気な態度を崩さないイヴニンスに対し、フレデリカも少し驚いて目を丸くするが、すぐに余裕ある笑みへと変わる。
「ふふふ……へぇ〜……これはこれは……困ったちゃんを連れて来たね、天使ちゃん?」
「嫌なら帰るぞ」
「ちょ、ちょっと、ジャックドー様……!」
物申そうとするカーリオを押し止め、フレデリカは興味と劣情を混ぜ込んだ瞳を向ける。
「いいよいいよ。この頃ボクに対してそんな態度を取れる人は少ない。寧ろ新鮮で、期待できるよ」
「あっ。イヴくん、あぁは言ってますけど、根はヨワヨワですから。存分に分からせてあげてください」
「そうなの?」
「だ、誰が弱々しいだ!」
するとアーリーは思い出したように、ポケットから一枚の紙を取り出してフレデリカに渡す。
渡されてすぐに、紙に書かれている内容を読む。
「これは?…………あ〜らら?……これは、いいの?」
「えぇ。初回限定のサービスって奴ですね〜」
「……へぇ……性器にタッチ可能で……これはこれは……よろしくないなぁ……」
危ない笑みを浮かべるフレデリカ。
手紙を渡したアーリーは一歩下がり、過剰なほどペッコリとお辞儀をする。
「それでは私はこれで失礼します〜。また明日の朝にお迎えにあがりますので〜」
「客室があるよ? 君も泊まって行けば?」
「それには及びませんでーす! 朝はナイトマンの方が迎えに来る手筈ですので!」
「そう?」
「ではでは、ごゆっくり〜。良い夜を!」
「そちらこそ良い夜を、小鳥ちゃん?」
帰りしなイヴニンスの肩をポンポンと叩いてから、一瞥もせずに去って行くアーリー。
フレデリカはカーリオからスーツケースを受け取ると、怪訝な目で睨むイヴニンスに「ちっ、ちっ」と舌を鳴らし、人差し指をクイクイ動かして呼び込む。
まるで猫や犬にする仕草。嫌味に思いながらも、フレデリカに続いて寝室に入る。
その際、厳しい表情のカーリオに耳打ちされた。
「……ご主人様にこれ以上、不躾な態度を取らないでください」
「な、なんだよ……」
「フレデリカ様は鉱石業で成功を収め、労働階級より上り詰められたお方……とても立派なお方なのです」
「……なるほど、つまり成り金か。道理で貴族っぽくないワケだよ。寧ろなんの気兼ねなく、色々言ってやれるね」
「あなたねぇ……!」
フレデリカが咳払いをする。
それに驚いたカーリオは深々とお辞儀をすると、イヴニンスを睨んだ後にそそくさと扉を閉めた。
イヴニンスはフレデリカの方を見ると、彼女は背を向け、ジャケットとベストを脱いでコート掛けに掛けていたところだった。
運んでくれていたスーツケースは、ベッドの上に置いてある。
「ボクの屋敷に来てくれてありがとう。本当に楽しみにしていたよ……もう、今日はこの夜の事で頭がいっぱいだったからさ……」
イヴニンスは寝室を見渡した。
想像していたよりもこじんまりとした寝室だ。ダブルベッド、化粧台、タンスと言った家具で床が狭まっている分、人が三人も入れば手狭になってしまう程度の広さしかない。
壁紙には、上から下へと垂れ落ちるようにしてブーゲンビリアが描かれていた。
家具にもこれまでと同じく様々な花の意匠が施され、今し方フレデリカが使用しているコート掛けさえも、一本のヒマワリのような形状をしている。
鼻を打つ香りもまた、ラベンダーだ。
どこから漂っているのかと確認すると、ダブルベッドの傍らに設置された小テーブルの上の香炉からだと気付く。
薔薇が描かれた陶器製の香炉から、白い煙が一本、立ち昇っていた。
その香炉の横には、使用人を呼ぶ為の小さなハンドベルがある。
ベルの持ち手にある青い水晶もまた、花弁の形にカットされていた。
「……花だらけ」
「そりゃそうさ。だってボクの家名は『リングフラワー』だからね」
「その割には本物の花を飾っていないんだな、どこにも。庭も芝生だけだったぞ」
フレデリカはぴくりと反応する。
「……ちょうど入れ替えの時期だったからだよ……季節に合わせたいって言う、ボクなりの拘りさ」
「ふーん……」
「それより、ほら。こっち……」
部屋を見渡していた視線を、フレデリカの方へ向ける。
立っていたフレデリカはすっかり上着を取っ払った姿だった。
着痩せするタイプのようで、ベストを脱いでシャツ一枚となった胸部は、はち切れんばかりに大きい。
更にサスペンダー*8によって両胸が挟まれ、より強調されていた。
青年男性にしか見えなかったフレデリカが女性だと証明する、大きな箇所。
「んな……っ!?」
不意打ちの迫力に驚いたイヴニンスは、顔をボッと赤くなる。
「う、上着着ろよ!」
「これから寝ると言うのに、邪魔でしょ?」
「そ、そうだけどさ……」
「……へぇ、やっぱり見ちゃうよね。メイドたちもよくこっそり、横目で見てくるからさ……バレバレの視線なのに。ふふっ!」
「そんなんじゃないっての!」
「そうなの?」
ニタッと笑うとサスペンダーのベルトを引っ張り、更に胸を寄せ上げる。
ぎゅむっと寄った胸がイヴニンスを煽った。
「真面目なカーリオもこれには敵わなくてね……申し訳なさそうに俯くのがまた可愛いんだよ」
「や、や、やめろよ……」
「へえー? これからヤラシイ事するのに? 雰囲気を盛り上げなきゃね」
「わ、わ、分かったよ! 分かったから……ほら! さっさと……え、えーっと……」
大股で歩き、フレデリカを通り過ぎてベッドに座る。
それからバンバンと、マットレスを叩いた。
「そ、その……ね、寝るならさっさと、寝るぞ……!」
「…………へぇ。君から誘ってくれるんだね」
「いやこれは仕事と言うか……や、やるしかないから! 僕は微塵もやりたくないが!」
フレデリカは困ったように肩を竦めた。
しかし尻尾はクルクルとゆったり動いており、まんざらでもない様を表現している。
「……初モノなのになぁ……君と繋がれない事を残念に思うよ」
「な、何言ってんだよ……と言うか、何するんだ」
「何すると思う?」
「僕に言わせるのかよ……え、えっと…………き、き、キス、とか……?」
昨夜のパニアとの情事を思い出し、真っ赤になって俯くイヴニンス。
フレデリカはその手前でしおらしくなった彼を、どんよりとした目で見ていた。
「……キスとか?」
「あ、ああ、あと、顔を……舐めたり……身体を撫でたりとか……」
「………………」
「えと、首筋とか吸ったり、噛んだり……それか抱き締めるか……」
「それは前の客との情事?」
パッと顔を上げたイヴニンスの前には、いつの間にか近寄っていたフレデリカの姿。
上目遣いだったイヴニンスの顎を掴み、クイッと見上げさせる。
「……っ!?」
眼前まで寄ったフレデリカの目は瞳孔が開き、ドス黒い感情で歪んでいた。
「あーあ……純潔、かと思ったけど……ちょっと穢されたようだね」
「……僕は穢れてない……」
「強情だなぁ」
「け、穢れているとか言うなら……嫌なら帰してよ」
「いいや? 全然? 寧ろお膳立てしてくれた前のお客さんに感謝だよ……でも今の客にさ? 前の情事を悟らせるなんてのは……少し酷くないか?」
フレデリカはイヴニンスの耳元に顔を近付け、一段と低い声で囁いた。
「……
「っ!?!?」
ゾクリと、得体の知れない悪寒がイヴニンスを貫く。
尚もフレデリカは続けた。
「ボクは実業家だ。欲しい物は必ず手に入れたい」
「実業家って……な、成り金の癖に……!」
「……あ〜らら? 貴族みたいな事を言うんだね?……もしかしてそっちの出だったり?」
イヴニンスがギクリと身体を震わせたタイミングで、フレデリカはサッと離れた。
先ほど見せた嗜虐的な笑みは鳴りを潜め、最初のような気怠い微笑み顔となっていた。
「まぁ、君とは良い関係を築きたいと思ってるよ」
フレデリカは下層から中層、或いは既に上層へと駆け上ったやり手。
それだけに頭の回転や直感力、観察眼が秀でているようだ。
既にイヴニンスの中には「この女には勝てないかもしれない」と言う諦念がじんわり、宿り始めていた。
警戒する彼の前でフレデリカは、ピッと指を差す。
指先はイヴニンスの隣を示していた。
「これからやる事やる前に……実は注文した事があってね」
「注文……?」
「多分そのスーツケースの中かな? その中にある服に着替えて欲しい」
そう言えばナイトマンから「仕事道具」と言って渡されていた。
中身はイヴニンスも知らされていないが、フレデリカの口振りから察するに服のようだ。
イヴニンスはスッとスーツケースに寄り、中を開けた。
確かに白い服のような物が畳んで仕舞われている。
何だろうとそれを手に取り、広げた。
瞬間、イヴニンスは困惑の声をあげた。
「……え?……は?」
女性用のシュミーズだ。
ふと、事務所のマネキンに着せられてあった事を思い出す。
あれはアーリーの物ではなく、自分の物だったのかと悟った。
「……嘘だろ……?」
「それに着替えて。『女装』のオプションだよ……君は今夜女装して、ボクと添い寝して貰う。聞かされていない?」
「は、はぁ!? 僕が……これを着ろと!?」
「嫌なの?」
「嫌に決まってんだろ!?」
「ならボクが手ずから着せてあげようか?」
悪戯っぽく舌を見せ、袖口を捲りながら近寄るフレデリカ。
着ないと言う選択肢がないと気付いたイヴニンスは、必死に彼女を止めた。
「くっ……! わ、分かったから止まれよ……!」
「あれ? 意外と押しに弱いんだね…………ふーん……へぇ……」
これはイヴニンスにかけられた催眠の効果だ。
また従ってしまったと、イヴニンスは目を伏せて悔しがった。
「……き、着てやるから……あ、あっち向いてろよ」
「……へへっ。はいはい」
そう言ってフレデリカはクルッと、綺麗なターンを決めてそっぽを向いた。
口調こそ気怠げだが、尻尾が大きく揺れている。楽しみで楽しみで仕方がない様子だ。
「……あの、秘密主義の偏屈男め……! 何でもかんでも隠し事ばっかで……!」
ナイトマンへの呪詛を呟きながら、赤く染まった顔でシャツを脱ぐ。
改めてシュミーズを見た。ウール製の白い服色で、大きく肩や胸元が見えるよう襟ぐりが開いている。
待っている間のフレデリカも、獣耳を後ろの方へ向け、衣の擦れる音を聞いて期待値を上げていた。
シャツを脱ぎ、上裸となる。
次にズボンを脱ぐ。
そしてシュミーズの裾を広げ、躊躇いを見せてから一気に被る。
襟から顔を出し、肩紐にそれぞれの腕を通す。
大きく溜め息を吐いてから、フレデリカの方へ顔を向けた。
「……き、着た」
「待ちくたびれたよ。着るのに五分も普通はかけるぅ?」
「脱ぐぞ……」
「ごめんごめん……では、拝見いたします」
再び綺麗なターンで、振り返るフレデリカ。
イヴニンスを見て開口一番に言ったのは「へぇ!」と、上機嫌な声だった。
「これはこれは……なかなか……」
「み、み、見るなよぉ……!」
新雪のように白い肌と美しい絹のシュミーズとは、とても相性が良かった。
肩紐からすらりと伸びた両腕は細く柔そうで、触れてしまえば壊れてしまいそうだ。
首から首筋への流れるような線と言い、くっきりと浮き出た鎖骨と言い、男とは思えないほど綺麗な身体付きをしていた。
「……見違えたよ。服一つでここまで変わるなんてね」
「見るなっての……!」
「……しかし、しかし、だ……んー……それはよろしくないよね?」
フレデリカが指摘したのは、イヴニンスが穿いたままのドロワーズ*9。
彼女が目くじら立ている理由を知り、イヴニンスは更に顔を赤くしながら下穿きを押さえる。
「あ……その表情と仕草……なかなかクるものあったよ……」
「ぬ、ぬ、ぬ、脱げって事か……!?」
「知らないの? シュミーズの下には何も着ないんだよ?」
つまりドロワーズを脱ぎ、下半身を空気に晒せと言う意味だ。
「ふざ、ふ、ふ、ふざけんじゃない……! ただ添い寝するだけなのに……そ、そこまではやり過ぎじゃ……!」
「オーケー。じゃあボクが手ずから」
「わ、わ、分かった分かった!!……あーもうっ!」
ズイッと眼前に迫られ、許諾してしまった。
面白いように作用する催眠に苛立ちながら、イヴニンスは渋々自身のドロワーズに手をかける。
紐を外してウエスト部分を緩め、隙間に指を入れた。
チラリと上目遣いでフレデリカを見ると、彼女は腰に手を当ててニタニタ笑っている。
「……くっ……! み、見るなって……!」
「ここまで来たらもう良くないか?」
ゆっくり脱ぐよりは恥ずかしくないと判断し、さっさとドロワーズを脱ぐ。
脱いだ物をさっさとスーツケースに仕舞ってから、シュミーズ一枚だけの姿をベッド上で晒す。
下に何も穿いていないと言う、男性たるイヴニンスにとっては経験した事もない感覚。
落ち着かない様子で足をもじもじ動かしていた。
「スースーする……」
「それがスカート穿いてる女の子の感覚さ」
「……使用人らに女装させているの、お前の趣味だな?」
「んふふ!……バレた? あちゃー。バレないように気を配ってたんだけどねー」
「………………」
「……じゃあ、ボクの性癖が判明しちゃったところで……ほら。枕元まで行きなよ」
ベッドからスーツケースを下ろして床に置き、フレデリカもまたベッドの上で膝立ちになる。
合わせてイヴニンスも、彼女から距離を取るようにして枕元まで行く。
「……へぇ。裾を必死に引っ張っちゃってさ。座り方もペタンとしちゃって……どう見ても女の子だよ、君……んー。ちょっと髪が短いけどね」
「だ、誰が女の子だ……」
「……想像以上だ」
フレデリカは体勢を変えて、イヴニンスの隣に寝転がる。
頭を腕で支え、髪を掻き上げるような姿勢でこちらを見て来た。
「……どうしたのさ。これはベッドで、椅子じゃないんだ。寝転がりなよ」
「……朝まで添い寝すればいいんだな」
「そうだね。朝まで、ボクと、添い寝をすれば」
「…………へ、変な事はしない?」
「どうかな? 少なくとも今ベッドに寝転がらない限りは……んー。無理やり押し倒して……何かしちゃうかも?」
「………………」
全く掴み所のないフレデリカに辟易しながらも、彼女から背を向けて寝転がった。
するとすぐにフレデリカはイヴニンスの方へ寄る。
背中にぷにっと彼女の胸が、そして後頭部へは彼女の息が当たる。
「んっ……!」
思わずイヴニンスの陰茎が屹立。
シュミーズを押し上げてしまう為、気恥ずかしさから身体を丸めて、それを隠そうとする。
その間もフレデリカはイヴニンスへ更に密着し、鼻を鳴らして匂いを嗅ぎ始めた。
「……はぁ……♡……すぅー……ふぅ……♡……良い匂いがするね。花の香りのようだよ……」
「気持ち悪いからやめろよ……!」
「……お肌、白いね。髪も透き通るような
「う、うるさいなぁ……! さっさと寝ろよ……!」
「……んー。でもやっぱり……」
フレデリカは、露出されたイヴニンスの肩や首を撫でた。
「んん……!?」
「背筋が角張っているね。首筋も芯がしっかりしてる。骨の形はちゃんと男性だね」
「変な事しないって約束だろ……!?」
「んー? これくらいただのスキンシップ……でしょ?」
「手つきがなんか嫌なんだが……んうっ……!?」
フレデリカは更に密着する。
胸は大きく潰れ、イヴニンスの背中とフレデリカの腹部がくっつくほどだ。
突然シュミーズの上から、イヴニンスの腕の裏に両手を差し込んだ。
「ひっ!?」
「えーっと、解剖学の最新図面によると〜……確かここが、
「ど、どこに手を突っ込んで……!?」
「で、ここが
「んやっ!?」
脇下を出た箇所までの筋をなぞり上げた。
ぞわりと、寒気に似た鈍い快感が走る。
イヴニンスは身体を跳ねさせ、甲高い声をあげた。
「あっ……!?」
自らの出した声に驚き、赤面しながら口を押さえ、信じられないと言った様子で膠着する。
「…………へぇ……♡」
一方そんないじらしい彼の姿を見て、フレデリカは嗜虐的に口角を吊り上げた。
「……かわいい声出せるんだね」
「……!? い、いや、これは……っ!」
「ほら。もっとここ、さすってあげるよ」
「やっ……!? 待って……ひぃっ!?」
手を立てて、四本の指でなぞるように、脇腹上部の筋を撫で回す。
面白いようにビクビクと、イヴニンスは反応してみせた。
「んっ……ぁ……っ……!」
綿製のシュミーズの布も一緒に擦られるので、その感触がまたこそばゆく、同時に気持ち良いようで。
「ここを触るだけでこれだけ声が出るなら君、『メスイキ』の素質あるよ」
「あぅ……っ……め、メス……いき……?」
「さぁて、こっちの具合は?」
「な、なに……」
イヴニンスの胸を鷲掴む。
「ん……っ!?」
そのまま胸の筋を中央へ寄せるようにして、こねくり回す。
「んー……ボクからすればもう少し膨れている方が良かったけど……」
「いっ……!……い、意味分からないって……やぁ……っ……!」
「まぁ、一から開発できると言うなら……それもまた乙なモンだけどね……♡」
「くぅ……っ……! 胸ばっか……っ」
「……あははは♡ 今の台詞、サイコーに女の子だった♡」
胸への愛撫をやめて、何かを探すように左右の胸筋を、両手の人差し指一本ずつでなぞる。
そしてシュミーズからぷつっと浮き出た、その二つの突起物に触れた。
「あっ……♡!」
突起物とは、イヴニンスの乳首だ。
甘い声を出した彼の反応を確認し、フレデリカは目を爛々とさせながら囁く。
いつの間にか彼女の顔は、イヴニンスの肩の上から突き出ていた。
「……見つけた……♡」
瞬間フレデリカは爪を立て、乳首をカリカリと引っ掻き始める。
電撃が突き抜けるような快感が、乳首から全身へと行き渡った。
この突然の快楽に、イヴニンスは過剰に反応してみせた。
「んぁ……♡!? や、やめ……っ……なにこれ……ッ!? ひうっ♡!?」
「へぇ……へぇー♡ 乳首で感じちゃうんだ……やっぱり女の子だよ君……!」
「ちが、違うって……んやっ♡!? あん……っ……あっ♡……!」
「じゃあその甘い声はなんなのさ……!? とことん強情だね……君……!! あはは♡!」
指一本での引っ掻きだったものが二本となり、爪先で挟んで摘み上げるような形にシフトする。
これにはイヴニンスもたまったものではない。
上半身を反らし、快感に鳴く。
「や、やめへ……っ♡!! 引っ張っちゃ……んっ♡! いっ……♡!?」
扇情的なイヴニンスの声と反応に当てられ、フレデリカもどんどんと興奮して行く。
気怠げだった目には生気が宿り、口調も乱暴なものへの変わる。
「そういや君さっき、メイドのカーリオにごちゃごちゃ言ってたよね……♡!? えぇ♡!?」
「んやっ♡!? あっ、ま……ひうっ♡!?」
片手で乳首を責めながら、もう片方でイヴニンスの腹を強く撫で回す。
「ぎ……っ!? あぅっ♡! い、言ってな……」
「はぁッ!?」
親指で乳首を押し潰してやる。
「ッ!?!? ひゃあっ♡!?」
「ほら言えよっ♡! どうなのさっ!?」
「い、言ったっ!! 言ったからぁ!? やめ……あっ♡!」
「人様の使用人にちょっかいかけるなんてさぁ♡!? 礼儀ってモノを知らないのかなぁッ♡!?」
「……っ!?」
フレデリカはイヴニンスを押して、うつ向けにさせる。
その上から覆い被さり、彼のお尻を上げさせた。
更に両手を弛んだ裾の下から突っ込み、直に乳首責めを続行。
シュミーズの裾がイヴニンスの腹部まで捲れ上がり、臀部や股座、胸までが丸見えになってしまっていた。
「ちょ……!? ま……! み、見えてるから……っ!」
「うるさいなぁ……アゥッ!!」
「あぐ……っ!?」
背後から首筋に噛み付く。パニアの時よりも強く。
歯形から血が滲むほどに強く、噛み付かれた。
「あ……が……っ……!?」
「ゥゥウ……ッ♡!!」
犬が、格下の別の犬に、似た体勢で「マウンティング」を取っていたのを不意に思い出す。
イヴニンスは悟った。
自分は今、このフレデリカの「下僕」にされているのだと。
歯形は、その証だ。
パニアの付けたキスマークよりも暴力的で、支配的な印。
それが今、自身の首筋に深く強く激しく、刻み込まれた。
同時にフレデリカは、イヴニンスの乳首を摘み潰し、引っ張り上げる。
「い……♡……ひぃ……っ……♡!?」
痛みと当惑、恐怖と屈辱、温もりと冷淡さ。
混沌とする感覚や感情を、強い快感一つでつん裂く。
「あ……っ♡!……が……っ……♡!」
下半身を曝け出した状態のイヴニンスの反り返ったペニスが、内股になった太腿の隙間から見える。
そこからタラタラと、粘ついた液体がシーツの上に垂れていた。
そのまま二、三度、ビクビクと激しくペニスが揺れる。
「あぇ……っ♡!?」
同時に全身が痙攣。
堪え切れない快感により、イヴニンスは白目を剥いた無様な姿で、絶頂を迎えてしまった。
「……っ♡」
くてんと力なく枕に顔を埋めるイヴニンス。
その様を確認したフレデリカは、やっと彼の首筋から口を離した。
くっきり大きく浮き出た、滲んだ血による赤いリング。
上手く出来たその歯形を見て、フレデリカは上機嫌に口角を吊り上げるのだった。
「……なぁ、イヴ……ボクのイヴ……」
彼の顎を掴んで無理やり顔を上げさせる。イヴニンスの目は虚の状態。
そのまま耳元に口を寄せ、囁いた。
「お前は誰の物だ?……んー? 誰の物になりたい?」
「……ぅ……ぁぅ……♡」
「……答えられないか。まぁ、いいや……これからボク無しじゃ生きられない身体にしちゃえば……」
「……う……」
「…………楽しみだよ。イヴからボクに尻振ってくれる日が……」
フレデリカはイヴニンスを抱き上げ、ベッドの上に座る。
自然とイヴニンスは、彼女の股の間に収まる形となった。
強過ぎた快感で、まだ思考がぼんやりとしているようだ。
裾が腹までたくし上げられ、顕になっている下半身を庇う暇がなかった。
ちらりとフレデリカは、未だ勃ったままの彼のペニスを見やる。
「……へぇ♡ それなりにはあるんだね……んー……でも射精はしてないっぽいね」
「……んぇ……ぁ……え……?」
やっと我を取り戻したイヴニンス。
ボーッと下半身を見下ろした後、丸見えになっていると気付いてハッと隠そうとする。
それをフレデリカは両手を取って、阻止した。
足を閉じようとするのも、フレデリカは巧みに自身の足とを絡ませ、これも阻止。
イヴニンスは股座をかっ開いた状態となっていた。
とんでもない羞恥心に涙目だ。
「な……!? う、うわ……み、見るなぁ……!」
「お。意識を取り戻したね」
「ど……こ……こ、これのどこが添い寝なんだよ!? この変態女めっ!!」
「さっきまで甘々な声で喘ぎ散らかしてたクセになぁ……本当に強情だ」
「あ、あれは……!?」
フレデリカはベッド傍の小テーブルの方へ手を伸ばし、何かを手に取った。
「これはもう少し……おしおきが必要かなぁ……♡」
手に取った物は、香炉の横に置いてあった小さなハンドベル。
構えた途端、持ち手の青い水晶が妖しく煌めく。
「そ、それ……使用人を呼ぶ為のベルか……!?」
「よく分かったね。でもこの寝室からじゃ、ベルの音は廊下にも響かないよ」
「は……? じゃあ何に……」
「この持ち手の水晶ね。これ、『魔石』の一種でねぇ」
イヴニンスの眼前まで近付け、花弁の形の青水晶を見せ付ける。
「……玄関ホールのシャンデリア、これと似た、大きい水晶が嵌め込まれてなかった?」
「……そう言えば……」
「これねぇ。シャンデリアの水晶と連動していてね……このベルを鳴らすと、その音が向こうの水晶に伝わってね」
「………………待て」
「それを聞き付けたメイドがすぐ、ボクの所に来るって仕組みなんだ♡」
羞恥で真っ赤だったイヴニンスの顔が、一気に青褪める。
痴態を晒しているのだのは、一度忘れた。
フレデリカはベルを使って、使用人をこの部屋に呼び込むつもりだ。
「多分来るのはぁ……まとめ役のカーリオでしょ? チェンバールーム担当のルイスに……あ。ルイスは今、見習いのウィルズの研修係を担っているから、彼も来るかな……じゃあ、計三人だね」
「…………しょ、正気じゃないぞお前……」
「何言ってんのさ、ボクのイヴ」
「……っ!」
「ボクのイヴ」と呼ばれた瞬間、言い様もない寒気が背筋に走る。
まさにイヴニンスの身体が、フレデリカに支配されつつあった証左だ。
「……狂わせたのは君なんだ」
謎の感覚に戸惑う彼を無視し、ハンドベルを鳴らそうとするフレデリカ。
ハッと気を取り直したイヴニンスはそれを阻止しようと暴れる。
「へぇ。ボクに抵抗するんだ……でもそんな細い腕と、肋骨の浮いた身体でボクに勝てる?」
フレデリカの言う通り、イヴニンスの四肢の拘束は完成に極まっており、ぴくりとも動かさなかった。
イヴニンスはこのまま、大股を晒しながら、メイドたちが来るのを待つハメになるのだ。
「ま、待って!? 許してぇ!! き、キスでも……あの……キスしていいからさぁ!?」
「…………相当、前の客のキスがお気に入りだったみたいだなぁ」
「ぇと……っ……!」
胸を押し付け、前屈みになって、イヴニンスを覆うような姿勢となる。
どんよりと濁り、曇った瞳を見せ付けながら、フレデリカは死刑宣告にも似た一言を放つ。
「ここからは、ボクの屋敷総出で分からせるから」
ハンドベルを大きく振って、鳴らした。
チリンチリンと音が鳴り、水晶が輝く。
フレデリカとイヴニンスが絡み合う寝室の扉を貫通し、廊下に出る。
そのまま廊下を突き進み、応接室の前を曲がって更に進む。
途中、ランドリーメイドのリッキーとすれ違った。
先にあった階段を駆け下り、玄関ホールまでの小さな廊下をまた進む。
とうとう見えない力は、玄関ホールに到着し、天井へ昇る。
シャンデリアに嵌め込まれた青い水晶へ入り込んだ。
水晶は青く煌めき、ベルの音を鳴らす。
それはホールのみならず、屋敷中に響くような大きな音となって増幅される。
それぞれ作業をしていたメイドらが、一斉に音のする方へ獣耳を向け、次に顔を向けた。
使用人らのベッドをメイキングしていたカーリオも、その一人だ。
「……? ご主人様が呼んでる?」
すぐに彼は作業を中断し、大急ぎで二階の寝室に駆け出した。
フレデリカの予想通り、別室にいたルイスがウィルズを伴って向かい始める。
階段を上がり、
廊下を進んで応接室の前を曲がり、
キョトンとするリッキーとすれ違って、
寝室の前にカーリオ、ルイス、ウィルズが到着。
カーリオが代表してドアを三度、ノックした。
「ご主人様?」
室内では声を上げようとする口を押さえられたイヴニンスの姿。
「んーっ!? んーーっ!?!?」
フレデリカはベルを置き、彼の口を押さえながら、期待に満ちた目で声を上げた。
「入って来てくれ」
やめろと心中で叫ぶイヴニンスを無視し、「失礼します」の声と一緒に扉が開かれてしまった。
「お呼びでしょうか、ご主じ…………んぇっ!?!?」
下半身を晒したイヴニンスの痴態を見て、真面目なカーリオの顔が真っ赤になった事は、言わずもがなだろう。
朝までは、まだまだ先だ。
▼イヴちゃんエロエロ感度累加記録♡
●各部感度
・弱点:脇腹と首筋、更にはお胸も追加!詳しく言うなら前鋸筋がビンビン!
・口:キス中毒寸前のエロエロマウス!頑張ればお口だけでイケそう!
・乳首:あーあ、目覚めてしまったね……?
・陰茎:射精回数ゼロ。敏感さは人並み?付いている意味ないよね。
・お尻:未経験。処女。エッロ……私にチンポくっ付けて掘り倒して鳴かせたい。
・前立腺:めちゃプリプリなのにさぁ、男として普通の機能しかない。もったいなくない?
●精神状態
・好きな人:パニアさんとフレデリカさんとの間で板挟み状態!これが本当の
・堕落具合:無垢だけど、マゾに目覚めつつある感じ?エッロ!
・雌雄度数:まだオス。チンポの方が感じるレベル。でも喘ぎ声はメス。
▼ナイトマンダイアリー
●現状の見立て
・ジャックドー家を守ると言う気概で頑張っている。あの年齢で、しかもこんな状況に陥ったと言うのに、この高潔さと適応能力は特筆すべきだ。ただ立派な反面、誰に対しても心を開こうとしないもんですから、精気回収の妨げとなっている……まぁ、その反抗的な態度が相手方の劣情を煽ってくれるので、まだ良いとする。分からせたがりの多い世界で良かった。
●今後の指標
・あのフレデリカ氏。あれは生粋のサディストだ。間違いない。一応手紙に、『性器含む全身タッチ』と『女装オプション』『一回分の搾精(本番以外)』を許可した。あと最初に会った際に「道具は使用して良いか」と聞かれたので、『自前の道具ならば使用可』とも書いておいた。しかしこの「道具」って、何を指すんだろうね。なんか拡大解釈して、「使用人はボクの道具だー」とか言い出しそう……まぁいっか。多くの精気が集まる上、とっととイヴニンス氏を精通させて「本番」の仕事も取れる。もうちょいイチャラブ路線で行きたかったが……上層部がうるさいもんで。