※この作品はR-18です。

原神いちゃらぶえっち集   作:ながるしろ

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今回は星雲輪廻様、キサラ3619様、螢-ホタル-様、アキト5001様による八重神子のリクエストに基づいた作品です。


空想の完成1(八重神子)

 俗世には千差万別の物語がある。実在のものもあれば、別世界のことを描いた空想もある。

 

 稲妻にある鳴神大社の宮司である八重神子は長く生きる時の中、空想こそ最上の娯楽であることを悟った。どんなことも叶えられるし、現実では出来ない体験もできる。リスクを背負うことなく気軽に冒険でき安全であり、その中では現実の倫理にすら背くことも出来る。

 八重にとっては過去も現在も未来も等しく楽しむべきものである。なので出版社の八重堂を創立し娯楽小説の流行の先端を走るのは自然な事と言える。

 

「ううむ……」

 

 そして彼女が今、自分の部屋で手に取っているのは一つの娯楽小説の原稿だ。

 中身を読み終えた後、空を仰いで長考する。表情は芳しくなく、不満を表している。

 

「はぁ。惹かれるものがあったというのに、どうしたものか」

 

 その小説のジャンルは官能小説である。勿論八重堂から出ている新刊だ。一般からは遠ざけられてなにかと日陰者にされがちだが、彼女にとっては等しく娯楽小説であり、むしろ人間の素直な欲望を目の当たりにするのは実に愉快なことであった。

 手に取っているその光る原石は最近の八重のお気に入りの新人作家のものであった。官能の名の通り男女の絡みを得意としており、最近流行りの描写も取り入れ、若者のみならず幅広い層から受けていた。しかしながらその才能の光が衰えている気がしてならない。

 なので彼女は編集長としても悩む。自ら机の上に持ってきた続きの予定である原稿の文章も痩せ衰え、意気消沈している。このままでは駄目だろう。

 『すらんぷ』という言葉が脳内によぎる。これだけ膨大な作家を抱える八重堂だから、その悩みを抱えたものが界隈から消えていく様まで見るのも珍しくはなかった。

 結局は空想を支えるのには、充実した現実が要るのだ。だからこそ尊いものであるし、面白いものを見つけるのは至高の時間なのだ。だが……。

 

「最近の中で一番のお気に入りなのじゃ……。この状況、座して見逃しては置けぬ……む?」

 

 視界の隅にあった原稿封筒に目が向く。そこには作家の住所がしっかりと明記されていた。

 脳裏に浮かんだ考えから反射的に口元を思わず覆う。誰もいないのに何かを隠すような仕草。

 それはある企みを思いついた八重神子のいつもの愉悦の笑みであった。

 

 

 

 

 

 若き新進気鋭であるはずの官能作家は、一人暮らしの自宅の書斎で悩んでいた。あんなにも冴えていた筆が進まず、ため息をつく回数ばかりが増える。そこに邪魔されるように家の呼び鈴が鳴らされるときたものだから憂鬱な気持ちで玄関に向かう。

 

 しかし、そこに居たのは作家の最新刊を提示してくる予想外の来客であった。

 

「久しぶりじゃな、童?」

 

 訪ねてきたのが編集長の八重様というまさかの大物に作家は驚き、慌てて襟を正す。

 彼女と対面するのは初めての本の打ち合わせ以来であった。

 

「ふふっ、まあ慌てるな童よ。今日ここに来たのは、お主が困っていると原稿の文章から感じ取ったからじゃ。何かあったからではない。編集からも聞いておるじゃろ? 妾が気にかけていると」

 

 作家として出版するにあたり八重様から直々に応援すると言伝があり、当時の彼は大層喜んだ。見込まれた通り、小説はジャンル売り上げ一位を達成してこれ以上ない出発をしたのだ。

 しかし何作品かヒットを出した後に原稿が急に書けなくなった。それは作家のある気持ちが原因であった。空回りする気持ちと焦る締め切り。それが今の状況である。

 

「スランプ……ああ、それは作家にとって嘆かわしく絶対に避けたいもの。物語であれば山場にもなろうというものだが……おっと、話がそれてもうた。今日ここにきたのは童を攻めにきたのではない。お気に入りだからな、直々に応援しにきた。さあ、妾が来てやったのじゃ、案内せい」

 

 申し訳なさそうな表情で作家は八重を家にとりあえず上がらせる。その流れで仕事場が見たいと彼女が言うので仕方なく作家は片付けていない書斎に案内した。

 そこには部屋中に乱雑に貯め置かれた資料と本とプロット……執筆計画の残骸が散乱していて、まるで作家の心境を表現しているようだった。八重は以外でもないという表情で笑う。むしろこの生の作家部屋を楽しんでいるようだった。

 

 空いた場所に適当に対面して座り、居心地の悪そうな作家は足を正座させる。

 八重はその作家に本題から語りかけた。

 

「妾は知っておるぞ。スランプの原因は、官能への情熱と欲望。その両方の行先が分からなくなったのであろう?」

 

 その通りではあった。しかし、作家が真に悩んでいるのはそこではなかった。

 

「……ほう?」

 

 その答えの目線……先程から八重神子の姿を思わず見てしまっていた。何故なら、いまの作家にとってその身にまとっている宮司の衣装があまりにも煽情的であったからである。

 

 艶やかな肩から脇の肌。隙間から見える生足。なによりも豊満な身体。

 作家の部屋にそのような女性が現れること自体が倒錯であった。

 しかも官能小説家の書斎にである。

 

「おーおー。くすくす。その露骨でいやらしい目線、妾は見抜いておるぞ」

 

 その指摘に顔を赤くして俯く作家。申し訳立たず、本当に悩んでいた事情を挙げる。

 

「なるほど。やはり……汝の性癖を晒すのが恥ずかしくなってしもうたのか」

 

 心理描写、性的描写。総合文章力。それは八重から見ても将来の期待をさせる出来であったが、いささか精細に欠けていったのはそのせいだったかと納得する。つまり、書きたくても書けないのではなく、これ以上自らを晒すのに抵抗が出来てしまったからだと作家は語ったのだ。

 一度目からの成功体験が、彼をある意味追い詰めたのだ。最初から注目されていったが故の葛藤である。本来であれば段階を踏むべきなのかもしれなかったものだ。

 

「環境が変われば、戸惑うものじゃ」

 

 八重の透き通った瞳が物語る。

 悩みを見抜かれていた。それは作家をよけいに恥ずかしがらせてしまう。その過剰な萎縮に八重は肩をすくめてから彼にゆっくりと近づく。

 

「……で。その溢れる性欲で、妾に欲情したんじゃな? ふふ、だが安心せい。それは何も恥ずかしがるものではない。後ろめたくなる必要もない。ましてや童はそれが仕事じゃ。素直になってもよいぞ。妾は長い時を生きる妖狐。今更そんなことで男を軽蔑などしない」

 

 そういいつつも、怪しげに細められた目線からなにか得体のしれないものが出ていて臓腑にまで染み渡り、絡められるような得体のしれない妖気を作家は感じ取ってしまう。なので戦々恐々として全く油断ならない。しかし、その上回る次の言葉に作家はついに驚きで全身を硬直させる。

 

「……ふむ。何なら」

 

 何故なら、急に近づいて横から耳元で囁いてきたからだ。

 

「汝の肉棒を優しく抜く位ならしてもいい」

 

 突然の卑猥な言葉に男は驚く。こうなればいいと想像した事が現実になったからだ。とはいえ、作家にとっては立場が上司どころか、もはや稲妻の天上の存在である神子に簡単に手を出せるはずもない。

 だが、八重は自分の色気を存分に使い、作家の感情を支配し演出していく。これこそが永い時を生きる妖怪の叡智であると分からせるように、ゆっくりと背後に回り込んだ。

 

「んー。遠慮することなどないというのに。……そうじゃな、こうすれば素直になるか?」

 

 作家の股間、興奮で膨らんだ場所にやさしく手を添える。当然、作家は驚愕して後ずさりする。だが八重はそれを許さず、背中を抑え込む。

 

「悪い事ではない。自らの業が売りになるのだ。何を戸惑うことがあるか……ほれ♪」

 

 淫猥な声色で迫る八重に作家はたじたじである。それでも僅かな抵抗の声だけを挙げるが、具体的な制止などは何もない。よって、彼女が作家の股をまさぐる手は止まることは無かった。愛撫の手段を勝ち取ったその手は、ゆっくりと服の上から興奮で膨らんだ竿をなぞるように往復する。

 

「ほほお……。中々立派なマラかのう? どれ、こうして……着物の上から撫でても立派に主張してくる。……汝は妾の久しぶりに出来たお気に入りじゃ。だからこんなことをしてでも復帰して欲しいと思った。ただそれだけじゃ。これは妾の娯楽へのお礼だと思って良い」

 

 大妖怪の達観した価値観が人の子を翻弄する。いつものことであった。楽しいことであれば八重は躊躇しないし、この礼でまた筆が進むのであれば手淫することも戸惑わない。なにしろ、これは忌避するべきものではないと思っているからだ。

 

 ――というのが八重が思っている理由である。

 実際には全く違う理由であるが、彼女はまるで気づいていない。

 

(楽しませてくれた礼とはいえ……こ、こんな大胆なことをしてしまった。実際の経験は……全く無いのだが……。ふ、ふん。じゃがこんなことで動揺したりはせぬ。そう、妾は大妖怪なのじゃ。初めてであろうと関係ない)

 

 作家は、目の前にいる妖狐が長年の『創作における恋愛』を読みすぎたことによるただのこじらせ女であることなど知る由もなかった。彼女はまぎれもなく女性としては初心なのである。

 八重堂の投稿で初めて彼の小説に出会い文書だけで女性として射貫かれたとき、その時の衝撃はいかようなものであったか。だが、彼女はそれを無意識に退けた。

 生きた年月による常識による非常識への遮蔽。大妖怪である自らが、このように簡単に恋に落ちるわけがないと考えたのだ。立場など気にしないと言いながら、やはりその固定観念を覆すのは難しいものであった。

 彼の作品は八重にとってまさに理想であった。ここまで魂に共鳴したものは無かった。彼女ほどの妖狐であるならば、文体を見ただけで人となりが見通せるからだ。だからこそ、ヒロインへの感情移入が現実感を持って変換され、作家への傾慕を募らせていった。

 

 ―ー彼ほどに自分に合う定命の者など生きてきた中でいなかった。

 文書だけでそう思ったのだ。最早運命といってもいい。

 

 しかし、彼女が自分に素直にならない限りは、皆が想像する通りの女狐にも似た厄介な底知れぬ女を演じ続けるしかないのだ。

 

「官能小説家であるならこの手段が効くじゃろう? さあ、己の欲望をさらけ出してみよ。妾はその先がみたくて仕方が無いのじゃ」

 

 俗世の人の欲望に際限などない。いい意味でも悪い意味でも。人を知っている八重は応援の意味を込めながら、背後から作家の正面に居直ると、作家の顔を淫靡な顔で見つめて、促すように頬をしなやかな指でなぞり囁き続ける。

 

「さあ、頑張るのじゃ……。妾になにをして欲しい?」

 

 作家は八重の前かがみになった拍子に垂れている豊満な胸を凝視する。中を見通し舐めまわすような目線で遠慮なく凝視してしまう。

 

「くすくす……。胸か。そうかそうか。仕方がない。……特別じゃぞ?」

 

 そう言いながら脇から少しだけ横乳を露出させる。

 そして耳元で息を吹きかけながら。

 

「ふー……♡ お・ち・ん・ぽ……♡ 妾の胸で弄んでやろう。ふふっ……♡」

 

 この上なく感情をこめて卑語を紡ぐ。果たしてこれに落ちない男がいようか。

 

「体まで跳ねて、誠に可愛い奴じゃな。ほうれ……。この下乳の隙間に、汝の逞しいチンポを挿入したくはないか……?」

 

 甘い香りと女性の柔らかさで半身が包み込まれ、卑猥な囁き声が男の理性を溶かしていく。

 

 そうなると欲望のままに頷くしかない。憑りつかれたかのように一旦八重を退けると甚平を脱いで全裸をさらけ出す。引き締まった体でもない文弱な身体だが、股間にある肉棒だけは常人を大きく超えていることが男性器初対面である彼女にも分かってしまった。

 

(えっ。し、少々大きすぎはしないか……?)

 

 あまりにも太く長い勃起だったので八重は初心な言葉を危うく声に出しそうになる。だが威厳を乱すわけにはいかず、喉元まで出かけたその言葉をなんとか飲み込んで続けた。

 

「ほぉ。元気で良い分身じゃ。大きさも太さも、女泣かせじゃな……♪」

 

 だがその褒め言葉を聞いて男は少し落ち込んでしまう。八重が理由を聞くと、かつてその大きさの所為で、いざという時に怖がられ、それで女に逃げられてしまったのだと返ってきた。

 

「……そうか、全く予想していなかった。不躾であった。すまぬ。辛かったであろう。……うむ、ならば慰めも兼ねて、妾のおっぱいおまんこ……♡ 好きに使って存分に味わうといい。汝を癒してやろう」

 

 作家の男の書斎、その隅にあった布団を八重は広げて、男と共に散らかった紙を隅に置きながら支度をした。ちゃんと干したばかりなのか、暖かな陽だまりの香りが僅かに部屋に漂う。しかし、それは直ぐに情欲の匂いに押しつぶされていくだろう。

 

「さあ……来るがよい」

 

 可憐な手が極太の怒張を包み込む。それだけで射精しそうになるのを男は我慢し、隙間へ導かれるのに従った。柔らかな横乳の下に亀頭が触れて隙間を押し広げ、あっさりと侵入を果たす。

 

「熱い……。焼けるような熱情が、伝わってくる……。はっ、あ……♡ う、動いて良いぞ」

 

 やわやわと押し返す弾力を持つ下乳と張り詰めた服との間を往復する。恐る恐る静かに。

 

「ん、んっ……。大丈夫じゃ。痛くないから、もっと使っても良いぞ。あっ……♡」

 

 上から胸で押さえつけられ圧迫感が生まれる中、先走りと八重の汗で滑りが生まれて布も湿りだした。こうなれば包まれたもう一つの性器に匹敵するかもしれない心地よさとして男根に返ってくる。なので、作家の男はたまらず腰を早め、そして思わず両肩を掴んだ男は力を込めて……。

 

 パアァン!♡

 

「んあぁっ!♡♡」

 

 淫らな音がひと際に響く。滑った男根が奥の方まで……もう片方の乳にまで届き、根元まで挿入された証の音だった。男の股間が、もう片方の下乳にまで密着している。

 

「おお……。改めて凄い大きさじゃ。もう片方からはみ出そうじゃ……♡ あんっ♡ チンポが、妾の乳を支えているようじゃな」

 

 両乳の質量が重く男根に圧し掛かってくる。片方は粘着液ですでにぬるぬるで、もう片方も間もなくそうなるであろう。

 

 あの八重様の乳を犯している。

 最高の背徳感が作家を改めて襲う。それからは止まらず、加減もせず、必死に腰を振り出す。

 

「ふ、んっ♡ あ、あっ、ぁ……♡ ふ、あ♡ 凄まじい情欲が伝わる……。どうじゃ? 妾の……あんっ!♡ 胸は気持ちいいか?」

 

 聞くまでもないはずの質問をわざとぶつけたがる。

 何故なら、男から直接その言葉が聞きたいからだ。

 大声で気持ちいいですと返ってくると、八重は口元が緩むのを隠し切れない。

 

「そ、そうか……♡ んっ!♡ 一段と太くなった気がする……。もう出そうなのか?」

 

 こんな奉仕をされて長く続く男などいないと作家は答える。下乳の奉仕だけでも天にも昇るような気持ちよさなのだ。それを稲妻の重鎮が自らしてくれる。

 空想を現実が超え、迷っていた心が晴れていくように男は感じる。沢山の資料を読み込んでも、たった一つの女性の行為には及びもつかない。

 

「出せ、出せ……♡ 情欲を、妾にぶちまけろ。精液を、絞りだせ……!♡」

 

 高速に動いていた男の腰が止まる。それと共に、乳内射精が始まった。

 

 ボビュルウゥ!!♡♡ ビュウウゥーーーーーーーーー!!!!♡♡♡♡

 

「あぁっ!!♡ 出ておるっ……♡ 勢いが良い射精が……」

 

 大量に射精された精液の勢いが良すぎてもう片方の隙間からすぐさま勢いよく漏れ出すが、疑似性器と化した内部の空間を満たしていく速度は収まらない。

 

「はぁ、はぁ……♡ ま、まだ出るのか? 胸の谷間まで精液が昇ってぇ……♡ あ、あんっ♡ あつっ♡ 腹の表面も、胸元も、汝のザーメンでいっぱいじゃ……♡」

 

 胸を包む宮司の服は当然湿り切って胸の形を淫らにあらわにする。八重の興奮で勃起した乳首も僅かに形が見え、作家の興奮をさらに煽った。そして循環する精液が下の帯まで染み渡り、重力に従って腹まで隙間を押し広げる様に浸透していく。

 

「ふぁ……♡ す、すごい匂いじゃ……♡ すっ♡ す、すんすんっ……♡ あぁ♡ かなり臭いが、あの不快な臭さではないな。むしろ、あ、あ♡♡ こ、こら♡ これ以上射精するな……♡ 興奮してしまうじゃろ……♡」

 

 制止の言葉が弱弱しく出るが、それが本心でないことは男にもわかる。それどころか、始めて見せた八重の『女』に再度射精の勢いを取り戻す。

 

「あぁ……♡ これ、ふぁっ♡ 止まらぬ……。そんなに下乳おまんこが良かったのか? ふふ、沢山びゅるびゅるとザーメンを出してくれて嬉しいぞ。あぁ、もうぐしょぐしょじゃ……♡ 妾はすっかり汝のザーメンに犯されてしまった……♡」

 

 一分以上にわたる大量の射精で、八重神子の上半身の宮司衣装は雨で濡れたかのように変色してしまっていた。硬いままの男根が引き抜かれると、糸を引いた残滓の精液が胸元にまた何度も落とされた。

 

「こんなに多く発散したのに、硬いままじゃな……♡」

 

 精液塗れの反りあがった怒張を見ながら欲情の眼で見つめる八重。再びその細い指がその肉棒に絡みつき、根元から亀頭まで往復を始める。

 

「満足するまで出してよいぞ。ふふふ……しこしこ……♪ しーこしーこ……♡ こうやって言葉に出しながらされるの、好きじゃろ? 小説の中の女子も、よくこうしておったな?」

 

 攻めも受けも自由自在。豊富な性癖を叶えてくれる官能小説のヒロインをなぞり、自信を取り戻す手助けをする。作家もその優しさに触れ、緊張がすっかり解きほぐされていく。そして、解された心と反比例して男根は硬さを増して大きくなっていった。

 

 そして、なによりもあの八重神子様を――。

 背徳感が肥大するのも無理はない。

 

「チンポがまだ硬く太くなっているな。興奮したか……?♡」

 

 今度は指を狐の形にして、そのまま卑猥に肉棒をさする。

 妖狐だとアピールして劣情を誘っているのだろうと男は考えた。

 

「くちゅくちゅ……シコシコ……♡ はぁ……♡ もう大きすぎて、妾の手で輪っかを作れんではないか……。こんなに逞しいおちんぽ、創作の中でも中々ないぞ?♡」

 

 その狐の口の部分が開いてしまっている。それは何かを暗示しているようで男は期待して鼻息を荒げる。それを知ってか知らずか、次は指をカリ首にはめ込むと、裏筋を連続でなぞる。触手のように複雑な動きをしながら尖ったカリの先まで丹念に愛撫する。

 

「ここなんぞ、こんなにカリ太になって。あーあ。おっ……?」

 

 作家の目線がその先を期待したのか下腹部に集中するのを見て、ワザといやらしい表情をしながら忠告をする。

 

「ふふっ……♡ 女子はそういう視線に敏感なのじゃぞ?♡ 童が今何を考えたかは知らんが……この先は、許可できないぞ♡」

 

 挑発するように精液で湿った帯の下、腹元を撫でる。

 その先には作家の知らない――八重神子の初心な処女膣があり、子宮がある。

 

 八重は片指を使い膣の形を描き、子宮の形を示すようにねっとりとした遅さで握りこぶしを下腹部に押し付けながら作った。ここまでやっても男の挿入を許すことは無いと八重は言うのだ。

 しかしながら、楽しく愉悦する姿に不覚にもぐっとくる男である。こうした変態ともいえる行為が創作精神を高ぶらせてくれる。徐々にやる気を取り戻されていくのを感じているようだった。

 

「妄想が楽しそうじゃな。その調子じゃ。妾を使っていいから調子を取り戻せ。それ、カリカリ、こすこす……♡ しーこしーこ……♡ 大丈夫。カリ高長大おちんぽはとても立派じゃ。誇るべきものじゃ。素直になれ、童よ。それこそが読者の求めるモノ。心配するな、妾が保証する」

 

 悦の中でも常に慈愛を見せる器の広さ。欲望を見抜かれた時、絡みつく妖気に恐ろしさを感じていたが今は違う。それは単に優しさで守るように包み込んでくれていただけだったのだ。

 

 未知が既知になると色々な余裕が生まれる。その美しさに見惚れ、男は手淫による鼓動の早まりの他に、もう一つの脈動を感じていた。

 

 ――このような包容力のある女性など、二度と自分の前には現れないのではなかろうか。

 

 作家はその感情に薄々気づきつつも、無意識にその可能性を退けていた。自らの分身の大きさの所為で振られて心に傷を負ってからずっと。しかし、それこそが小説の原動力になってもいた。

 せめて空想の中では肯定していきたいと必死になってきた。だからこそ自らの小説に反映されたその思想をさらけ出すのが怖くなっていったのだ。

 それなりの恋愛経験はあるが未だ童貞。だからあの八重神子様が、まさかその小説を通して自分に恋心を抱いているなど、いくら想像力豊かでも中々気づくわけがない。この稲妻での立場が違いすぎるのだから。

 

 それでも八重の気まぐれ……身体を使った奉仕の時間は過ぎていく。

 

「脈打っているな。そろそろ出そうなんじゃろ? これも小説で読んだとおりじゃな。ヒロインが竿が動くのを嬉しそうにうっとり見ながら、この後のザーメン射精にそなえるんじゃ……♡」

 

 言葉攻めと共に何度も扱かれた肉棒は大きく震え、再度絶頂へと至る。

 その際に八重は肉棒を下向きにしてもう片方の手で器を形作った。

 

 ズビュ!!♡♡ ドビュウウウゥ!!!♡♡ ビュルルルゥ~~~~~~~!!♡♡♡♡

 

 そして作家も芽生え始めた感情の所為で先程より派手に射精する。凄まじい快楽のあまり涎を垂らしてしまうが、その程度に厭わずさらに射精時間を長くする。それは八重の片手が精液に塗れて文字通り見えなくなるまで続いていく。

 

「あっ♡ あぁっ♡ ま、また射精しておるっ……♡ 今度は妾にも見える。ビュウビュウと迸る濃厚なザーメンが、牛の乳を絞るように次々と、あ、あっ♡」

 

 当然そんな小さな手の器など一発で溢れ、ドロドロとした精液が次々と着弾する度に溢れて布団に長い糸を引きながら落とされていった。

 

「精液が、とんでもなくねばついて絡みついて……ッ♡ ああ、男の欲望の塊が妾で吐き出してくれたんじゃな。……んっ♡ あむっ……♡♡ んぐっ♡ ぢゅっ♡ ぢゅるるるっ……♡」

 

 その卑猥な塊となった手を口に持って行って啜る。そんなつもりはなかったのに、特濃で芳醇な精液を胃に流し込んでいく。喉が何度も震え、外からでも飲み込むのに手間取るのが分かる。

 それでも滴り落ちていく精液をもう片方の手ですくい、両手で顔を覆い頬に塗りたくるように、はしたなくひたすらにすすり取っていく。

 

「んごっ……ごきゅ、こきゅ……!♡」

 

 男はあまりの卑猥な光景に惚けていたが、自分の精液を飲み込むことまでしてくれた彼女に今になって初めてときめきの一端を自覚していた。

 

「んぐっ♡ ごぎゅ♡♡ んごっ♡ ご、ごぐ!♡ んくんっ♡♡ ごっ、ぐえ、ごぐんっ♡♡ んぐ……♡♡ じゅ♡ んっ♡♡ んぢゅる……♡ ごくっ……♡♡」

 

 必死に両手で集めても滴り落ちた精液は顎下を垂れ、首を濡らす。

 襟まで精液が到達してそこでも溜まり、腕と共に白く染めあがった上体が完全に完成した。

 

「ふぁっ……♡ げ、ゲフッ……♡ そなたのザーメン、実に濃厚であった……。ふふっ……♡ どうじゃ? 少しは天啓を得たか?」

 

 精液まみれになっても八重神子は余裕を崩そうとしない。だが彼女は心中で思っている。とんでもないことをしてしまったのではないかと。

 

(あぁ、初めて生チンポ汁を飲んでしまった♡ ここまでするつもりはなかったのに。これが、ザーメンの味……♡ 苦く粘ついて飲み込みづらいのに一切嫌な気持ちにもならんとは。寧ろ嬉しい……?♡ だ、駄目じゃ。このようないやらしい男の欲情に胃の中までタプタプに犯されて妾はおかしくなってしもうたのか?♡ はぁ……つい興が乗ってこのような奉仕までしてしもうたが、それにしても、何故こんなことまでして励まそうとしているのか……♡)

 

 彼女が逡巡しながらも欲望の海に叩き落されたのと同様、男も勃起した一物を萎えることなく、むしろ先程よりもそそり立たせ鼻息を荒くしながら次を期待している。

 

「今度は口を開けながらしてやろう。この 鳴神大社の巫女の喉奥まで射精するんじゃ……♡」

 

 両者の火が付いたことは明らかであった。

 

 

 

 

 

 結局その後も手淫は続き、八重は結局六回も追加で彼に奉仕してしまっていた。脇で一回、胸で一回、作家に自慰をさせて一回、口で三回……。最後もひな鳥の様に射精を待ち構え受け止める為に大きく開けた口を閉じて咀嚼して飲み込む。

 

「ごきゅ……んっ♡ ん♡ ぁ……♡」

 

 八重がふと我に返ると、全身のいたるところを精液に染めて股を濡らしてしまっている自分に気が付く。ザーメン塗れの彼女は体のどこを動かしてもいやらしい粘着音が聞こえるだろう。

 

「はらがおもい……♡♡」

 

 腹にいたっては合計四回の精液で少しだけ膨れ上がってしまっている。

 

「……っ! まだまだ勃起しているようじゃが、こ、今回はこの辺りにしておく。また来るから、きちんとこの経験を生かして書いておくのじゃぞ……!」

 

 あわてて妖力を使って染みついた精液を消す。

 八重神子の精液まみれの姿という特上の景色が一瞬で消えて残念に思う作家の顔など見る余裕もなくなり、情欲に蕩けた顔を真っ赤に染めながら逃げるように作家の部屋を出ていった。

 

 残された作家は大きな動揺を隠せない。去る姿が、まるで生娘のような振舞いだったからだ。

 

 そのあまりにもギャップがある可愛らしい姿を目に焼き付けられ、小説のアイデアが湯水のように沸く予感がした。失っていた活力が戻っていくのを感じていた。

 彼は先程までの消え入りそうな生気しかなかった人物とは違っていた。なので少しでもあの奉仕に報いる様にと、今度こそ懸命に執筆に励み始めていった。

 

 

 

 

 

 そしてあの一件があっても八重神子は何事も無かったかのように作家の家に足しげく様子を見に来るようになった。

 作家も迷惑をかけていないと安心するが、八重の目には同時にあの快楽の次を期待していたのが見て取れたので、八重もそれに応え、スランプを直すという口実から始まった淫らなご奉仕も止めることはなかった。

 

 例えば、作家を寝そべらせてからの足コキ。

 

「はあ、本当に情けない恰好じゃな。ふふふ。なのにチンポを足蹴にされてもいやらしく勃起するとは。……何? 足袋を脱ぐなじゃと? ……人間の性癖というのは全く度し難いな。だが正直に答えて偉いぞ」

 

 脱いで直にしたほうがいいと思った八重の手を作家は停止させる。不思議な表情を見せる彼女の足を思わず催促で突き上げるようにすると、踏みつける力が強くなる。

 

「褒めはしたが誰が動いてよいと言った? ん? 妾の前で勝手は許さんぞ。はぁ。この際じゃ。誰が上であるか徹底的に指導してやろう」

 

 などと八重は言う。しかし先日の情欲に圧倒された彼女は強がることで優位を取り戻そうとしているだけであるということを作家は知ることは出来ない。例え先日のあの終わり際の初心な表情を見たとしても想像すら出来ない。それだけ天上の妖狐として稲妻中に知れ渡っているからだ。

 

(何故こんなにも逞しく硬いのじゃ。まるでツボを刺激されるような痛みと快楽が……)

 

 先走りで滑りを帯びる硬くも弾力がある亀頭と鈴口の裂け目。それが丁度良く彼女の足裏を刺激していた。何度か鈴口を親指でなぞり一方的に虐めてもまるで槍で反撃してくるように硬い芯で押し返してくる。これだけ太く長ければ存在感も相当なものであった。

 その刺激から逃れるように足袋で唯一横に稼働できる親指と人差し指を器用に竿に挟み込んで上下をすると、今度はその巨根の硬さを直に感じて余計に意識してしまう。

 

「何度もおちんぽを跳ねさせて。動くなといったろう?」

 

 ドキドキした感情をひた隠し、あえて冷酷に文字通り足蹴にする。すると作家は何とも言えない顔をしながら呆気なく射精してしまう。

 

「ふぁっ!?♡ し、射精するなら言ってからじゃ、あ、あんっ」

 

 彼女には強く見えていた男根の以外な敗北。しかし実際の彼は童貞であったので、これまで通り余裕などあるはずもなかったのだ。自らの身体に精液が付着しようと恍惚な表情を止めない作家。その様子に八重は完全に優位に立ったと愉悦の感情を抱く。

 

「くく、ほうほう……♡ ああ。こうすればもっと悦ぶか? ふふ♡ ほれほれ……♡」

 

 より上機嫌になった彼女は射精途中の亀頭を再度強く踏みつけ、鈴口を塞ぐ。さらに音を立てる勢いでグリグリと亀頭全体を愛撫する。最早この状況では、尿道に逆流した精液と絶頂中の亀頭への刺激で作家は涎を垂らしながら『やめてくれ』と懇願するしかない。

 

「いやじゃ♡」

 

 容赦ない拒否。それから一層体重を掛けると作家は情けない大声を出して再度絶頂する。強烈な勢いで射出される精液は鈴口と足裏の隙間から勢いよく漏れ出していく。

 作家はそんな拷問のような快楽に長くは耐えきれずに腰を勢いよく跳ねさせ、足から強引に亀頭を開放させる。

 

「んぁっ!♡」

 

 解放されたので射精の勢いは増し、尿道に溜まっていた精液も余すことなく八重の全身を染めるが如く、復讐するかのように自分色に染めていく。

 

「おっと……。んっ……♡ ほほう、また妾の全身を変態ザーメンで汚す気か。そんなに必死に寝たまま手で調節までして放水ザーメンを無防備な妾にマーキングして。どこまでもいやらしいやつじゃな?」

 

 そういいつつ今度は優しい顔をして抵抗をしない。

 立ったまま下から射精されたせいで彼女の大きな狐耳の内側にまで奔流が何度か叩きつけられ、その精液が垂れ落ちながら残りがブラブラと宙を漂っていた。彼女はそれを不快に思うことは無く全て受け入れ言葉を続ける。

 

「よほど足で乱暴にされて気に入ったか? まだ射精二回で……こんなにもびしょびしょになってしもうたな?♡ ほれ、サービスじゃ。背中にも残った精液を出せ♡」

 

 わざわざ髪の毛を持ち上げて八重は作家に魅惑の開いた背中を見せつけて精液を浴びる。そして服の上からも見える形のいい大きく柔らかな尻、裏ももやひざ裏にも残りを出すとようやく射精が終わる。

 頭の先からつま先まで精液まみれだが、作家の勃起はまだ収まりそうにない。彼女も精液の匂いに包まれ思考が鈍り、子宮が収縮し脳が快楽を訴える。

 

(こ、こら♡ 何故妾まで快楽を感じてるんじゃ♡ くっ。これではまるで創作の『チョロイン』と称される女子ではないかっ……♡ ほ、本能。そうこれは逃れられぬ獣の本能にすぎぬ。決して絆されたとか恋心を抱いた訳ではない。これは治療じゃ。妾は稲妻雷電将軍の眷属。白辰狐王一脈の末裔。この身は妾だけのものではない。幾ら気に入ったからといって、簡単に本番まで体を許したりはせん)

 

 簡単でなければ身体を許してしまうということには気づいていない彼女は今日も気づかぬ恋心を空転させていた。

 

「ふむ……変態絶倫チンポは勃起したまま……。本当に性豪じゃな。……まったく、しょうがない奴じゃな。もう一回足か、それとも、口まんこか♡ どこでもよいぞ……?♡」

 

 こうして自分への言い訳を重ね、何度も作家から射精を絞り出し、全て受け止めていった。

 

 

 

 

 

 それからも通い妻のように何度も来訪したお陰で射精累計が三桁に迫ろうとしていた頃……。

 

「ど、どうじゃ……? 妾の身体は……♡」

 

 止まらぬ作家の欲に押され――いや、我慢の限界を迎えたのか、八重はついに起立した状態で全ての肌をさらけ出していた。

 豊満で淫猥な全裸。その完成された美しい肉体をじっくりと眺められ、彼女は視線だけで秘所を濡らしていた。

 息を詰まらせ喉を鳴らす興奮した男の姿を見て、自分の容姿でそうなってくれたことを女として喜び、子宮が恋心で先を期待して何度も収縮してしまい快楽が何度も背を巡る。しかし、こんなことになってでさえ、自らは恋心を認識すらしていない。

 

 同じく全裸で膝立ち状態である作家の目線が、まるで媚薬を体内に注がれたように感じてしまうとしても、絶対に自らの優越した立場を崩すわけにはいかないのだ。そうでもしないと底知れぬ深淵に堕とされそうな恐怖すら彼女は感じている。

 だからこうして歯止めが聞かなくなる前に止めたいと何度思っただろうか。しかし女心として、それを打ち破り雌として愛してほしい。そんな深層意識が彼女にはあった。

 

「……ッ♡ ほら、眺めるだけでは足りないじゃろ……?♡ 触っても……ふぁっ!♡」

 

 作家に言い切る前に、内腿を指で撫でられて分かりやすく身体を震わせる。作家の指に対して敏感になった性感が訴えかける。男に屈服して全てを許せ、もっと快楽を寄越せと理性を奪い取る。

 

「ふー、ふぅっ……♡ んっ♡ ぁぅっ♡」

 

 陰部からは粘ついた本気汁が幾筋も垂れ落ちても気丈さを失いたくない一心で声を抑え続ける。大好きな男に抱かれることを期待などしていないと足掻き続ける。

 

「あ、はぁ、はぁ……♡ わ、わらわのすべすべは太ももは触って気持ちいいであろう? いやらしい目線が何度も巡っていたのを知っておったからな。これもサービスしたまで……んっ♡」

 

 一方で男……作家の方も我慢の限界を迎えていた。最早自らの気持ちを自覚するばかりでなく、性欲も最大化していたのだ。それでも、尊き八重神子の御身を欲望のまま犯すなど言語道断。遠い存在であった彼女が対等な存在としてここまで下りてくるなどあり得ないと思っている。

 

「……あんっ♡♡」

 

 しかしその均衡が崩れたのは呆気なかった。何度も性感帯と化した内腿を撫でられた八重は可愛らしい喘ぎ声を出した後、足から急に力が抜けてしまったのだ。

 そして慌てた男が抱きとめ腰を掴んだ拍子に押し倒してしまう。幸い布団の上であったので少しの衝撃で済んだのだが、問題はそこではなかった。

 

 八重神子は息を飲み、目を見張った。目の前に意中の男の顔がある。丁度、唇が付きそうな位置であり、息が完全にかかるような至近距離である。

 作家は抑えることが出来なかった。目の前に美しくどう考えても発情しているであろう意中の女がいる。こんなに近い距離にいるのに、彼女は抵抗することなく私を見つめ続けてくれている。

 

「んっ……ちゅぴ……。あ、んぇ……?」

 

 『互いに』近づいた唇が軽く音を立てながら一瞬だけ密着した。ただそれだけで――

 

「あぁ……♡ あ♡ えぁ……♡♡♡♡」

 

 急に八重の全身が何度も震え、液体の音が噴き出した音が連続して静かな書斎に響く。

 

 彼女は唇を交わすという明らかな自発行動により、自分が恋心を抱いていたのを不意打ちで自覚してしまう。その結果、潮吹き絶頂していた。生まれてから数百年に及ぶ膨大な時間、番を作ることもなく女性を押さえつけてきた反動が今出てしまっているのだ。

 

 その証拠に瞳にはくっきりとハートマークが浮かび、表情はすっかり雌媚びをしている。

 震えは続き、新たに今度は黄色い染みが足元に広がっていく。失禁までしてしまってもその場から動かず、無防備に絶頂し続けている。

 

 流石にそこまでされては作家の男も気づく。目の前の八重様はどうして自分にここまでよくしてくれたのか。お礼と慰めだけではたしてここまでしてくれていたのであろうか、否……。

 

 両想いであることを悟った作家はその責任を取る為に人生一番の真剣さで語りかける。その姿がまるで恋愛小説の中にいる理想の主人公のように八重には見えた。こんなにも淫らな事をしながらの言葉だというのに、遠い昔の少女の年齢まで返ったかのような素直な幸せを感じている。

 

 好きだ。恋人になってほしい。

 ただそれだけで。その言葉だけで八重は再度絶頂して潮吹きをした。

 

 ぷしゃ♡ ぴしゅううぅ~~~ーーーーー……♡♡

 

「あぇっ♡ あ♡ あ♡ イ、イくうううううぅ~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」

 

 彼の魔術のような文章が言葉に変換されるような、言葉だけで絶頂してしまう程の衝撃。

 

 ――幸せになりたい。

 大妖怪、宮司、将軍の眷属などの重荷を今だけは忘れて、彼に抱かれていたい。

 何百年も生きてきて初めて芽吹いたばかりの初心な感情だが、機会が無いばかりに拗らせていた彼女の枷を吹き飛ばすに十分な威力であった。

 

「はぁっ……は、ぁ……♡ どうか妾からも言わせてくれぬか。そ、その……好きじゃ。汝のことが、男として大好きなんじゃ、愛しておる……♡♡ あ♡ イ、イぐうぅ……♡♡♡♡」

 

 そしてまた絶頂。大きく前進を震わせ快楽を享受している姿はとてもあの大妖狐で名を馳せている八重神子の姿だとは思えない。可愛い少女のように愛しい男の下でイきまくっているただの女であった。それを見た作家の方は勃起をさらに強くさせる。

 この欲情はもう我慢しなくていい。種族の差も、立場の差も関係ない。この純粋な気持ちを大切にしたい。彼女だけでなく男もそう思っている。なので、

 

「んっ……あぁ♡」

 

 力強く勃起した怒張を彼女の柔らかな腹肉に押し付けながら愛し合うことを暗喩させる。それ以上の言葉など要らなかったが、あえて男は官能小説という縁を使い、即興で考えた台詞を彼女に言わせるために囁く。

 

「くっ……。今なら何でも其方の言うことを聞くと思っているじゃろ? ふ、ふんっ♡ 仕方のない奴じゃ♡ まったく、今回だけの特別じゃぞ……♡ 耳を澄まして聞くと良い……♡」

 

 作家に一旦上から退いてもらうと、寝たまま両足を膝裏から持ち上げ性器を見せつけるかのようなポーズを取り、屈辱に顔を歪ませ顔を真っ赤にしながら『おねだり』する。

 

「もう我慢できんのじゃぁ……♡ 汝の分からせ巨根極太お、おちんぽを……♡ 妾の拗らせ処女おまんこに容赦なく挿入して、ぢゅぽぢゅぽかき回して女として堕としてほしいんじゃ♡♡」

 

 小説に出てきたヒロインのように精一杯淫らにおねだりしながら、八重神子は半生で初めての男を心から受け入れた。

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