リリルカ・アーデにTS転生した男がふたなりチ○ポで無双する 作:季式-キシキ-
私は転生者だ。前世の記憶を持っている。
だが、それはこの世界で生きた私の経験ではない。
神のような存在、この場合は存在Xと名付けよう。
その存在Xの手によって、前世の日本で暮らしていた私は、この異世界に転生してきたというわけだ。
ただ転生するにあたって、存在Xから二つまで
その二つの転生特典というのが、【スキルコピー】と【マジカルチンポ】だった。
【スキルコピー】は、どんな異世界に転生するのか分からない私にとっては欠かせないものだった。
例えば戦争とは無縁の異世界に転生したのに、選んだ
他にも
敵対した相手の戦力を削れる【スキル略奪】と悩んだが、
そう思ったため【スキルコピー】にした。
向こうの世界で、スキルを消せるスキルが強力なのかどうか転生する前の私には分からないが、用心するに越したことはない。
そして【マジカルチンポ】については、あまり深い意味はない。
生涯童貞を貫いた前世と同じ道を歩みたくなかった私は、【ボクが考えた最強のチ○ポ】を存在Xに力説した。
チンポの臭いを嗅いだだけで発情させ、病気や避妊を無効化し、神すら孕ませられる。
これまでの人生であれほど熱く語ったのは間違いなく初めてだ。
そんなこんなで転生を果たしたわけだが、転生して早々問題が発生した。
それは――。
「なんで女性なんですかーっ!!??」
そう、前世は男だった私はリリルカ・アーデという少女に転生していたのだ。
それも転生というよりは憑依に近い。
私の一人称も最初からそうであったわけでなく、時間経過とともに心と身体が馴染んでいき、言葉遣いや一人称もそっちに引きづられていったのだ。
リリルカ・アーデの記憶を思い出していくという形で、ここが剣と魔法のファンタジー世界で、下界に降りた神々が人に恩恵を与えて眷属にしていること。
私も男神ソーマの眷属で、ファミリアの中では快く思われていないことを知ることができた。
そして私が憑依したことで本来のリリルカ・アーデの人格が消えてしまった、あるいは私に上書きされた可能性が高い。
「とにかくまずはこの体に慣れないと……」
自分の体を隅々まで確認していく。
栗色の短髪で、顔立ちはまだ幼く、身長もあまり高くない。
全体的に痩せていて、お尻が小さく形が良い。
「うわぁ……これがおっぱい……」
まだ膨らみかけではあるものの、胸元の柔らかさを実感する。
さらに視線を下げれば、短めのスカートに隠された黒色のパンツ。
恐る恐る指で触れると、そこにはぷっくりと膨れた縦筋がある。
「これが女の子のおま……えぇ!? 何ですかこれ!?」
ちょっと待て、私の息子どこいった……?
「あ、あれ? 無い……ひぅん!」
慌てて股間をまさぐるが、そこにあるはずのモノが見つからない。
代わりにあったのは割れ目とクリトリスだけだった。
「嘘でしょう!?」
どういうことだってばよ、としばらく混乱していたが、なんとか落ち着きを取り戻すと、どうしてなくなってしまったのか可能性を模索する。
考えられる可能性は私がリリルカ・アーデに憑依転生したことで【マジカルチンポ】の
恐らく有力説。
「ま、まあ私の記憶が正しければあの魔法があるはずです! まだ希望を捨てるには早すぎます!!」
そう、リリルカ・アーデは転生する前から恩恵とともに変身魔法【シンダー・エラ】を授かっているのだ。
【マジカルチンポ】のスキルが残っている状態で女性として転生しただけなら、男に変身すれば【マジカルチンポ】のスキルを使えるかもしれない。
「【貴方の
試しに前世の姿になってみる。
「……ダメですね」
前世の姿になることは出来たものの、息子はいつものまま。
とても【マジカルチンポ】と呼べるようなモノではなかった。
「で、でも【マジカルチンポ】はなくても【スキルコピー】はあるはず!!」
魔法を解いて身だしなみを整えると、古びた安宿の一室をあとにする。
めぼしい冒険者がいないか品定めしていると、あることに気がついた。
あれ、【スキルコピー】ってどうやって発動させるんだろう。
「なんなんですかもう……」
もしかして【マジカルチンポ】だけでなく、【スキルコピー】まで使えないのでは……。
使い方が分からなければないも同然。
そんな不安が脳裏をよぎったが、頭を振りかぶる。
「いえ、まだです。恩恵を更新してもらえれば、使い方もはっきりするはずです!」
あるいは、
もしそうなら、【マジカルチンポ】も取り戻せるかもしれない。(もともと持ってなかったことはこの際気にしない)
だが、
記憶の中のリリルカは、冒険者たちに虐げられ、搾取されてきた。
それはソーマ・ファミリアでも同じこと。
前の
なんとかしてこの状況を脱却しなければ、待っているのは記憶の中の
終わりのない地獄の搾取。
それなら、自分から滞納しているノルマを支払って、
「……」
まあ、どのみち今の自分にできることなんて限られているわけだが。
「……よし」
覚悟を決めると、ソーマ・ファミリアの本拠地へと足を向けた。
「おい、お前。どこに行くつもりなんだ?」
「……っ!? あなたは……」
本拠地の入口に差し掛かった辺りで、後ろから声を掛けられる。
振り向くと、そこには一人の男が立っていた。
「ザニス、団長……」
「なんだアーデじゃねぇか」
入り口に立っていたのが私だと分かると、途端に口元を緩めてニヤついた。
「ご無沙汰じゃねぇか。しばらく見ねぇもんだから、とっくにおっちんでいたのかと思ったぞ。立ち話もなんだ、中に入れよ」
ザニスは歓迎するかのようにホームへと誘導してくる。
だが、
この男は私から金を吐き出させたいだけなのだと。
中に入ると、私にとっては初めてで、思い出の中では、見慣れた景色が広がっていた。
昼間から酒に酔いしれるもの、神酒欲しさに金を貢ぐもの、こちらに気づいて嘲笑の表情を浮かべるもの。
「団長! こいつ、戻ってきたんですね! 相変わらず小せぇな、
「あぁ、こいつからはもらうものもらわねぇとな。滞納していたノルマ分とかな」
「それは……その……」
「まさか、払えねぇってわけじゃねぇよな?」
「払います! 払いますから!!」
ザニスの顔から笑みが消え、暴力的な本性が出かかったところで慌てて金を出す。
ここに来る前にノームの貸し金庫から引き出した
「なんだしっかりあるじゃねぇか。テメェにしちゃあ、金払いがいいな」
「あの、ソーマ様はどこにいらっしゃいますか」
「なんだお前、この期に及んでまだ希望を抱いてんのか。救えねぇなぁ。あの方は、神酒造りを終えて、寝室にいるはずだぜ」
「そうですか、どうも……」
横を通り過ぎようとすると、腹部に衝撃が走る。
「うっ……」
「おい、待てよ。こちとら団長だぞ。金回りがよくなったからってそっけない態度じゃねぇか。テメェがいなくなって心配したんだぞ。迷惑料だ、有り金全部置いてけよ」
「これで、全部です……!」
「そうかよ」
あまり期待はしていなかったのだろう。
私の様子から持ち金をかき集めてきたとでも思われたのかもしれない。
「用が済んだならさっさと出ていけよ。ここにテメェの居場所なんざねぇんだからな」
私から興味が失せたかのような様子でザニスは立ち去った。
なんとか立ち上がれるようになった私は「そんなの、リリが誰よりもよく分かっています……」と独り言をつぶやいた。
たった今、身を持って実感したからな。
仲間が蹴り飛ばされても誰も助けに来ない。
「団長も人使い荒いな。せっかく金蔓が来たんだ、もっと丁重に扱えよ」
「はははっ、ちげぇねぇ!」
耳をすませば、そんな言葉さえ聞こえてくる。
ここはそういう場所だ。
他の団員に目をつけられる前に急いで主神の寝室へと向かった。
部屋の中には一人の男神がいた。
彼がソーマ・ファミリアの主神であるソーマだ。
私が入室すると、彼は顔をあげた。
そして、しばらく私を見つめると、一言だけこう言った。
「アーデか。……用件はなんだ」
「更新を、お願いします」
深々と頭を下げる。
神は嘘を見抜く。
下手なことを口にして私が
「んっ……」
恩恵を更新するために服を脱ぐ。
異性の体になったせいか人前で裸になることに抵抗感がある。
「アーデ……?」
マズい……! 不審に思われたかもしれない。
「怪我をしているな」
なんだ、そっちか……。
「大したことありませんから、気にしないでください」
「そうか」
嘘ではない。
仮に嘘でもこの男神が気にするとは思えないが。
「背を向けろ、恩恵の更新をする」
「分かりました」
言われた通りに背を向ける。
「あっ……」
乳首が勃起しているような気がする。
男相手に興奮するとかヘンタイかよ、と思ったが今の私は女だ。
しばらくして、背中に文字が刻まれる感覚があった。
それと同時に全身が火照り、動悸も高まってくる。
下腹部も心なしか「キュンキュン」と何かを求めるように疼く。
これが恩恵を更新する感覚というものなのだろうか。
「終わったぞ」
恩恵の更新が終わったのか、下腹部の疼きもおさまっていく。
「……ありがとうございます」
服を着直してから振り返った。
「これは……」
ソーマが眉間にしわを寄せている。
何か問題でもあったのだろうか?
「ソーマ様……?」
「私がお前に与えた『スキル』だが……どういうことだ?」
「えっ……!?」
ソーマの声音が急に変わったことに驚いてしまう。
「これではまるで――」
ソーマの言葉を聞きながら、私の意識は徐々に遠ざかりつつあった。
目の前にいたはずのソーマの姿がぼやけて見える。
最後に感じたのは自分の体が床へ倒れていく感覚だった。