リリルカ・アーデにTS転生した男がふたなりチ○ポで無双する 作:季式-キシキ-
朝目覚めると夢精していた。
ぐっしょりとした気持ち悪い感触に目を向けると、相棒はこれでもかっというほど勃起していた。
宿に帰還した後も、夢に見るほどあの光景を忘れることができなかった。
今まではこんなことなかった。
物足りなさは感じつつも、一発二発抜けば気持ちも落ち着いていたはず。
あの出来事を目撃してしまったことで、性欲のタガが外れかかっている。
「うぅ……」
勃起が治まらないのは問題だが、このまま気持ち悪いままでは何も進まない。
寝間着から普段着に着替えると、勃起したままではパンツが履けないため、勃起が治まってくるまでノーパンでパンツを洗った。
男の頃は自室でノーパンでも気にしなかったが、
これも男女の違いというやつだろうか。
自慰しようかとも考えたが、今の私では落ち着くどころか欲求不満になるだけな気がして控えた。
無心でパンツを洗っていると、相棒も半勃起になっていた。
なんとか、ずっと勃起したまま街の外を出歩けないということは免れた。
「今日は気分転換にお休みしましょうか」
気持ちを切り替えられていない状態では冒険にも支障をきたしてしまう。
それに、ただでさえ欲求不満なのに、毎日ダンジョンに入っていたら気が滅入ってしまう。
本来の予定は
洗い終わったパンツは室内の窓際に干すと、別のパンツを変身魔法でショートパンツに変えて履いた。
自前のショートパンツも買ってあるが、また汚してしまったら洗いにくい(臭いも落ちにくい)。
なので気持ちが落ち着くまで変身魔法で変えたショートパンツを履くことにした。
朝食を済ませると、私は一人寂しく歩き出した。
「さすがに暇ですね」
宿を出るまでは良かったが、そこから先が退屈だった。
今までは持ち物を新調するためにバベルの塔や質屋に行ったり、ダンジョンで冒険したりなど目的意識があって行動していた。
今の私にはそれがない。
オラリオの街を目的もなく、のんびり歩いたのはこれが初めてなのかもしれない。
オラリオの街を一通り見て回り、起きたときより楽になったが、気分はまだ晴れない。
「こういう時は読書に限るのですけどね」
同じボッチでも前世では娯楽に不自由することはなかった。
リリルカにも友人と呼べる人の一人でもいれば違っていたかもしれないが、記憶の中の彼女はいつも一人だった。
いや、一人でもリリルカをよく知るものがいれば、私の化けの皮などあっさり剥がされていただろう。
転生しただけでもいっぱいいっぱいなのに、そこにリリルカの友人を名乗る人物が現れれば、私の心のほうが耐えられず砕けていたかもしれない。
結局、童貞をこじらせただけの小心者が私の正体なのだから。
「君、顔色悪そうだけど大丈夫かい?」
私がネガティブ思考に陥っていると、エプロンを着たツインテールの少女に声をかけられた。
「えっと、はい。少し寝不足ですので……」
いきなり声をかけられて返事を濁したが、よく見ると身なりはしっかりしていて、たわわな胸の持ち主だった。
そんな少女が私の顔を心配そうに見上げている。
美少女といって差し支えない彼女にドキッとするが、少女と面識があったかどうか記憶を探るが覚えがなかった。
「そう? 無理しないで休むんだよ!」
「はい……ありがとうございます……」
「あっ、そうだ。ちょっと待っててくれよ」
名も知らぬその少女は屋台のようなところに入ると、包み紙を持って戻ってきた。
「はいこれ。ウチで売ってるジャガ丸くん。
二つ入ってて、一つは小豆クリーム味だから」
「ありがとうございます。えっと、お代は……」
「いいって、いいって。女神のきまぐれだと思って受け取っておきなよ」
彼女はニカッと笑って、包み紙を手渡してくれた。
「いえ、そういうわけにも……。
気遣ってもらえただけでも気が楽になったので、代金くらいは払わせてください」
今は冒険をお休みしているので、それなりのお金を持ち歩いている。
「そうかい? うん、ならまいどあり」
ジャガ丸くんと小豆クリーム味二つで110ヴァリスを支払った。
そうだな。
以前、お世話になった給仕服の少女にもお礼しにいこう。
夜になればお店は開くはず。
温かいうちにジャガ丸くんを食べようと、腰を落ち着かせられそうなところを探していると、ドンッ!と誰かにぶつかった。
「すみません……」
「いえ、こちらこそ……あ、あれ?」
謝罪を口にしながら振り返ると、そこには見知った人物がいた。
給仕服ではなく、白のワンピースを着ているが、私がお礼しようと思っていた少女だった。
また出会ったが、以前、あったときような胸騒ぎはしなかった。
結局、あれはなんだったんだろう。
気のせいだったのか、もう手遅れなのか。
「貴方はあの時の……」
「以前お会いした冒険者さんですよね?」
「はい」
お互い戸惑うが、私はまず先に頭を下げた。
「すいません。注意が散漫していて……」
「いえ、こちらも不注意でしたので気になさらないでください。
それより体調はもう良いんですか?」
「はい。おかげさまで」
「それは良かったです」
彼女が微笑んでくれたのを見てホッとする。
そして彼女の優しさに感謝した。
今度こそはちゃんとお礼をしよう。
「あの良ければ一緒にこれ食べませんか?
すぐそこで買ったものなんですけど」
「え、そんな悪いですよ」
「いえ、遠慮なんてしないでください。
以前、食べさせてもらったので。
それに一人で食べるのも寂しいので」
「そうですか。それじゃあお言葉に甘えて」
彼女は嬉しそうについてきてくれた。
私は彼女と一緒にジャガ丸くんを食べることにした。
「そういえば自己紹介がまだでしたね。
シル・フローヴァです」
「リリはリリルカ・アーデです」
私たちはジャガ丸くんを食べながら自己紹介した。
この世界に来て初めてジャガ丸くんを食べたが、外はサクサク、中はジャガ芋をすりつぶしたコロッケのようなものだった。
シルさんも小豆クリーム味をおいしそうに食べている。
「ところでどうしてこんなところに?」
「ちょっとぶらついていて……」
「そうなんですね。私と同じです」
「そうなんですか?」
「はい。今日は休日なので」
「なるほど……」
少し会話が途切れたので、今度はこちらから話題を振ることにする。
「シルさんってあの店で働いているんですよね」
「はい。そうですね」
「おすすめ料理ってありますか? 収入が出たので近々伺おうかと思いまして」
実際は赤字続きだが、手元にはそれなりのお金がある。
気分転換の散財だ。
今日くらいは好き勝手しよう。
「そうなんですね。
私のお勧めはミア母さんの作るパスタです」
「分かりました。今度頼んでみます」
「ところでリリさん。
私からも一つお伺いしても構いませんか?」
「なんですか?」
「リリさんはどうして、冒険者をしているんですか?」
その質問をされた時、私の思考は空白で止まった。
私はその答えを持ち合わせていないからだ。
以前のリリルカはその道を諦め、今の私は成り行きに身を任せているに過ぎない。
それでも聞かれたからには答えなければならない。
「リリが冒険者をやっているのは生きるため、でしょうか。
両親は冒険者でした。
物心つく前に帰らぬ人となったのでよく知りませんが、身寄りのないリリにはそれ以外の道はありません」
嘘はつきたくない。
だから私ではなく、リリルカの記憶を頼りに答えていく。
リリ
ただ記憶を頼りに答えていては緊迫感に欠けるので、実体験を交えて話した。
「すいません。話辛いことを聞いてしまって……」
「いえ、話したのはリリです。
気にしないでください。
それに今はそこまで気にしていないので」
住めば都とでも言うのだろうか。
リリルカにとっては地獄の日々だったかもしれないが、私は今の生活をそれなりに気に入っている。
ソーマ・ファミリアのノルマなど不満もあるが、どこのファミリアに所属したって不満の一つや二つは出てくる。
私は一人で好き勝手できるソーマ・ファミリアのやり方が性に合っているのだ。
「あの、もし良ければ……」
シルさんが何かを言いかけた時、大通りで一つの悲鳴が上がった。
改めて自分を見つめ直す回
冒険者が毎日ダンジョンに入っているわけでもないなと思ってオリルカの好きにさせてみました
シルさんやヘスティアのような優しいひとと神もいれば、ゲドのような輩もいるオラリオ。