夏休みが近づくにつれて、身体が茹でられているようなじっとりした暑さが日増しに強まっている。
人肌恋しい季節とは真逆の季節。では世の恋人たちがまったくくっついたりしないかと言うと、そんな事はない……というか我慢などできるはずもない。
「ん……」
俺はいつものごとく雪ノ下のマンション、いつものベッドルームで彼女の髪を撫でたりキスしたりと、つまりはイチャコラしていた。
ちょうど一年前の俺ならば、この状況をどう思っただろうか。多分、こいつ可愛いのに性格がアレ過ぎて引きまくっていた頃だろう。今思えばアレはアレで良かったし、今度言葉責めされながら致すのもやぶさかではない。というかして欲しい。
しかしその頃からすれば相当雪ノ下も変わったし、俺自身も変わったと思う。というか変わっていなければ、こんな風に普通にイチャつくなんてできない。
「あの、ね……」
「ん?」
長いキスの後に、雪ノ下は俺の肩に頭をのせながら言う。
「私、ちょっと怖いのよ……。どんどんあなたにのめり込んでいく気がして……」
「安心しろ。俺は完全にのめり込んでるし何ならぞっこんまである。多分もう取り返しがつかない」
「そ、そう……」
安心させるつもりで言ったのだが、雪ノ下は若干引いていた。えぇ、何その反応……素で言った事に引かれるのキツいんですけど。
「ただ受験生なのに、こんな事ばかりしていいのかしら、って……」
その言葉自体には納得だが、しかし俺たちがそれほど性行為に及び頻度が高いとは思えない。平気で一週間以上空く事もあるし、世の中には週六でセックスするカップルもいると聞く。
そういったレアケースを抜きにしても、俺にとって頻度は少ない方だ。最初に雪ノ下と身体を重ねた時の『雪ノ下とする時以外射精禁止』という約束のお陰で、ほとんど毎日悶々としている。お陰でたまの情事で全てを放出するしかなく、完全放出とフル満タンを繰り返すことで精子生産工場の効率も上がってきており、つまり本日も溜まりに溜まっており色々とヤバイ。主に股間にぶら下がっている袋が。
「別に毎日してるわけでもないし、いいだろ。ずっと勉強ばっかりってのも、逆に不健全じゃないか?」
「そういうものなのかしら……」
未だ俺の答えには疑問が残るようで、雪ノ下の反応はあまり芳しくない。しかしこんな雰囲気の中で、言い出しにくいなぁ……。
「あの、だな……」
俺が改まって切り出すと、雪ノ下は俺の肩から頭を上げた。くてっと小首を傾げて続きを促す。可愛い。
「今日はこれを着て欲しいんだが……」
俺は鞄の中から包装された”あるもの”を取り出して、雪ノ下に渡す。プレゼント、というには俺の願望が強すぎるのでむしろこれは押し付けだ。
「何かしら」
ガサゴソと包装の中身を開けると、その正体を知った瞬間に雪ノ下は硬直する。
「ねこ、みみ……」
「ああ」
それと胸元にハートマークの開口があるブラジャーに、しっぽ付きのショーツ。そのショーツはご丁寧にも着用したまま挿入可能なスリットまで完備。これを見つけた時には流石に俺も引いたけれど、それを購入する俺に雪ノ下は更にドン引きのご様子。
「あなた、正気なの?」
「自分でも正気を疑ったが、残念ながら正気だ」
雪ノ下のその反応はすでに想定済み。なんならもっと酷い言葉で罵られると思っていたから、全然抵抗としては軽い方だ。
「これを着て、してみたいんだが……」
「嫌よ。こんな恥ずかしい格好」
「ちなみに語尾は全部『ニャ』で頼む。『にゃん』でも可だ」
「断っているのだけど……」
折れない俺に雪ノ下は早くも動揺を見せる。前に目隠し生ハメなんてAV撮影みたいなプレイをしたばかりだから、特殊な環境での行為にも大分ハードルが下がっているはずだ。
「頼む。俺の悲願なんだ」
「随分俗世にまみれた悲願ね……」
いつしか雪ノ下はドン引きから呆れへとその表情を変容させている。いける。もう後ひと押しだ。
「これを着てくれたら、めっちゃ頑張る。絶対いつも以上に気持ちよくするから」
「べ、別に普段のその……あなたとの行為に不満はないのだけど……。というか、あれ以上に頑張られたら……」
ぽしょぽしょと後の方の言葉は小さすぎてよく聞こえなかったが、もう雪ノ下の脳内では脳内再生やら今から行われる行為への妄想が行われている最中だろう。ここまで来たら、了承を貰えたも同然だ。
「……ダメか?」
「はぁ……。分かったわよ。着替えてくるわ」
ああ、と頷いて平静を装っていたが、もう小躍りしたい気分で完全に頭お花畑だ。今日は本当に、色々我慢できるだろうか──。
* * *
「ど、どうかしら……」
俺の目の前に立ち、半裸になった雪ノ下は頬を朱に染めそう言った。
頭に猫耳、その身を包むのは扇情的な下着。俺のツボを心得ているのかいつものニーハイを着用したまま、雪ノ下は胸の谷間と自らの入り口を両手で隠している。
「あ、いえ……どうかにゃん?」
「マーベラス……」
まさに驚嘆だ。この可愛さと美しさ、妖艶さと猫語の共演は。
透き通るように白く抜ける肌は漆黒の、あまりにも官能的な下着では隠しきれず、俺の眼前にだけさらされている。その肌の白さに反比例するかのように、雪ノ下の頬は羞恥に赤く染まっていた。頭が沸騰してくるのが、分かる。
「雪ノ下……っ!」
俺は気づいたら彼女をベッドに押し倒していた。
「んっ♡ あ♡ 待って、ちょ、あ♡ あぁっ♡」
ブラジャーの開口から見える、寄せてあげて作られた谷間にキスをしながら、その白くくびれたお腹あたりを撫で回す。白磁のような肌に指をまとわりかせるように滑らせ、その秘裂に指を──入れると見せかけて、ニーハイに指を忍び込ませて太ももを愛撫する。
結論から言うと、俺は全く何も我慢できなかった。
「はぁっ♡ 比企谷、くん……手つきが、いつもより……あ♡」
臍の辺りにキスしながら、腰から太ももにかけてひたすらにねちっこく撫でるように指と手のひらで雪ノ下の興奮のポイントを探す。内股の辺りを擦ってやると、雪ノ下はギュッと目を瞑ってその脚を閉じる。
「頑張るって言っただろ」
「ひぁっ♡」
耳元で囁くと、雪ノ下はそれだけ感じてしまったのか背中をビクンと仰け反らせた。その反応が可愛すぎて全然愛撫を止める気になれない。
「雪ノ下って、耳弱いよな」
「はぁぁっ♡ や、やめなさい……」
その台詞が俺に快感のトリガーを知らせるとは思ってもないのか、雪ノ下は顔を真赤にして顔を反らす。耳元ががら空きだ。
「んんっ♡♡」
耳にふっと息を吹きかけた後、その穴に向かって舌を差し入れる。身を縮こまらせた雪ノ下が、快感にプルプルと震えていた。
「本当に可愛いな、お前」
「あ♡ ひあぁ♡ん♡ あ♡ あぁっ♡♡」
そう言いながら雪ノ下の膣内に指を入れると、その瞬間に絶頂に達してしまったかのように彼女の身体は弓なりに仰け反る。すでに表情は蕩け切っていて、まるで何度も身体を交わらせた後のようだ。
「ちゃんともっと気持ちよくするからな」
俺は雪ノ下の首筋に舌を這わせると、そのままなだらかな曲線を描く双丘に達する。そこすらも通過点として舌は移動を続け、やがて舌は雪ノ下の入り口に到達する。
「待って、比企谷くん、刺激が……♡ あ♡ んんっ♡ あぁぁっ♡♡」
雪ノ下の陰唇を舌で割って入ると、すでにトロトロに濡れている膣口を舐め回す。挿入用のスリットのお陰で、愛撫すら着衣のまま可能になっていた。
「んっ、れろ……ふ……」
「ああぁぁ♡ だめ♡ ダメッ♡ あ♡ん♡ぁぁ♡ もう、濡れてるからぁっ♡♡」
雪ノ下はその細い太ももで俺の頭を挟み込み、押し返そうと頭頂部に当てられた手にはしかし力が入っていない。もっとして欲しいという雪ノ下の答えと受け取って、俺は何度もベロベロと彼女の陰核を舌先で転がす。
「んんっ♡ あ♡ぁぁ♡ 待ちなさいっ……♡」
本気で快感に耐えられなくなって来たのか、ようやく雪ノ下は俺の頭を押し返すとその舌から逃れる。俺としてはもうちょっと雪ノ下を味わっていたかったのだが……って凄い変態っぽいなこれ。いや多分変態だ。どっからどう見ても。
「私ばっかり恥ずかしい目に合わせて、……ずるいわよ」
「ああ……。じゃあ俺の方もしてくれるか?」
「……ええ」
雪ノ下は顔を朱くしまま頷くと、俺の服を脱がしにかかってくる。彼女の方も慣れたもので、俺も自ら脱ぎだすとあっという間にパンツ一枚になる。
「……もう大きくしてるのね」
「当たり前だろ。猫耳つけた雪ノ下が可愛すぎるからな」
そう言って雪ノ下がつけたままの猫耳を撫でてやると、彼女の口元が嬉しそうに持ち上がる。俯いていなければ、もうちょっと表情がちゃんと見れたんだろうけど。
「……今度は、私の番よ」
「ああ……任せるけど、猫っぽくしてくれよ?」
「猫、っぽく?」
「そうだ、猫っぽく。あと、語尾に『にゃ』をつけるの忘れてるぞ」
「あ……ごめんなさい……にゃ」
愛撫でトロトロにされてすっかり従順になった雪ノ下は、付け足したように語尾を変容させる。恥ずかしがりながら言うところとかくっそ可愛くて射精するかと思った。
俺がベッドに仰向けになると、雪ノ下は戸惑いがちに俺に覆いかぶさってくる。顔を近づけると、雪ノ下の方からキスをしてきた。
「ん……ふっ、んん……」
今度は雪ノ下の方から舌まで挿れてきて、俺は心臓がバクバク高鳴っている事に気がついた。今までになく興奮しているのを、ようやくはっきりと自覚する。
「舌を出して」
俺は雪ノ下に言われた通り舌を出すと、雪ノ下は唇を離した状態でチロチロとその舌先で舐めてくる。様子を伺うように開かれた目は間近で見ると大きくて澄んでいて、そして情欲に濡れていた。
俺と目が会ったのが恥ずかしかったのか、雪ノ下はすぐにそれを止めてしまうと、代わりにその舌先を別の所に移動させる。
「うおぉっ……」
「これが気持ちいいの……かにゃ?」
雪ノ下の舌が、チロチロと俺の乳首を舐め上げる。その台詞と行動に、俺はすぐにペニスが反応してくるのを感じていた。
それにこういう格好をしているから余計にそう感じるのかも知れないが、雪ノ下の舌は、……特に舌先は若干ザラつきがあって、舐められると強烈に気持ちいい。
「これ、めっちゃいいな……最高」
「比企谷くん、ちょっと気持ち悪いわよ」
よっぽど気持ちの悪い顔をしていたのか、雪ノ下は若干引いていた。しかし、その興奮のお陰ですでに愚息は完全に勃起している。
「……また大きくなってきたのね」
雪ノ下は乳首を舐めながら、下半身に手を伸ばして俺のペニスをパンツ越しに触ってくる。確かめなくても分かるぐらいに俺の性器は起立し、股間にはテントが出来ていた。
「脱がしてもいい? いえ、いいのかにゃ?」
「……頼む」
雪ノ下の手が俺のパンツにかかると、腰を浮かして脱がされるのを手伝う。とたんに露出された俺のペニスは、もう痛いぐらいに勃起して天井を向いていた。
「呆れるぐらいに大きくなっているのね」
そう言って雪ノ下は蠱惑的な笑みを浮かべると、右手でそれを握り込んだ。優しく、ゆっくりと上下に擦られると、それだけで俺はびくんと反応してしまう。
「うおぉ……」
慣れた手付きで、雪ノ下は俺のモノを上下に擦る。そんな風に刺激を与えられてしまうと、どうにも我慢できなくなる。
「なぁ……口でしてもらっていいか?」
「ふふっ……もう我慢できないのかにゃ?」
段々慣れてきたのか雪ノ下は挑発するようにそう言って、乳首を舐めていた舌を移動させていく。腹筋から下腹部、そして目標物へと辿り着くと、パクっと猫が餌でも食べるみたいに雪ノ下は俺のペニスにしゃぶりつく。
「う、おぉぉ……」
雪ノ下の口内に誘い込まれた瞬間、暴発してしまうかと思うほどの快感が背中を走り抜けた。興奮のあまり心臓は早鐘を打ち、雪ノ下の舌が裏筋を舐め上げるたびにドクンドクンと肉棒は脈打つ。
「んぅっ、んっ……れろ、は、んっ、んぅっ……」
「それ、すっげぇいい……は、おぉっ……」
雪ノ下の猫耳ごと髪を撫でると、それに調子を得たのか口淫の激しさが増してくる。じゅっぽじゅっぽと雪ノ下の唇が、音を立てながら俺の陰茎をしゃぶっていた。
舌は亀頭からカリ首へと廻り、時に甘やかすように裏筋を舐め上げる。口内の粘膜という粘膜が俺に快楽を与える壷になって、俺の肉棒を愛撫し続ける。
「ンっ、ふふっ……凄くビクビクしているわ。そんなに私の口の中は気持ちいいのかにゃ?」
その言葉といい慣れた舌使いといい、俺を射精に導くには十分すぎる快感だ。普通にまた前回のセックスから一週間以上も空いていたし、我慢できる気もしない。
「は、あぁ……そろそろ出してもいいか?」
「んぅっ、ん、はぁ……いいけれど、どこに出したいの?」
「このまま口の中で出したい……」
「いいけれど……全部飲みきれるかにゃぁ」
キャラはブレブレだけど、時折猫語を挟んでくるのがやたらに俺の興奮を誘う。雪ノ下の頭に両手を添えると、俺は気持ちのいい放精の為だけに尿道に力を入れて射精を堪える。
「うぁ、あぁぁ……イくぞっ……。は、あ、出るっ、雪ノ下、俺のミルクを飲んでくれ! ふっ、うっ!」
ドピュゥっ、びゅっ、ビューッ、びゅっ、ドピュッ、ドプゥッ!! びゅっ、ビューッ、ビュクンっ、ドプッ、ビューッ!!
俺は雪ノ下の舌使いに翻弄されるがままに、その口内で射精した。雪ノ下は宣言ありの口内射精なら慣れたもので、チュウチュウとストローのようにペニスを吸ってはコクコクとその白い喉を鳴らして精液を飲んでいく。
「ん……んンっ……んぅ……」
「は、あぁっ……まだ、出る……!」
ドプッ、びゅっ、ビューッ、ビュクンッ、どぷっ、ドピュゥッ!! びゅっ、ビュプゥっ、ビュルルっ、ドプッ、びゅ、ビュクゥッ!!
雪ノ下の頭に両手を添えながら、俺は最後の一滴までその口内に精を放出する。魂まで吸いつくされてしまいそうな、強烈な快感だった。
「はぁ、はぁ……俺のミルクは美味しかったか?」
「ん、はぁ……。あなた、その言い方は流石に気持ち悪いわよ……」
雪ノ下は身体を起こすと、心底蔑んだ目で俺を見てくる。その視線にゾクゾクして、ペニスはビクビクと脈打っている。確かに相当気持ち悪い。
「全部飲んだか見せてくれ」
「ん……」
雪ノ下が口を開くと、舌を出して口内を見せてくれる。舌の上に残っていたのか、一筋だけ精液が糸を引きながら落ちると、雪ノ下の黒いニーハイを汚した。その光景にまたビクンと俺のペニスは反応する。
「相変わらず、凄い量だったわ。溺れるかと思うぐらい」
雪ノ下のこういうセリフは、ひょっとして素で言っているのだろうか。その一言ひとことがどれだけ俺を欲情させるか、分かってやっているならそれもアリだが。
「もう、挿れていいか」
「ええ」
雪ノ下はそう答えると、ベッドに置かれているパンさんの下からコンドームの箱を取り出した。その中から個包装を一つ取り出すと、俺に渡そうとする。そしてコンドームの包装を受け取らずに雪ノ下の方に押し返すと、怪訝な顔をされてしまう。
「その……口で着けてもらっていいか?」
「口で……? そんな事できるの?」
「ああ、できるはずだ」
俺はズボンを拾い上げてポケットからスマホを取り出すと、シュシュッとその方法を検索する。すぐにヒットしたページを見ながら、雪ノ下は口元を抑えて顔を赤くしていた。
「や、やってみるわ……。あなたが喜ぶなら」
「おう……頼む」
雪ノ下はコンドームの袋を破って中身を取り出すと、覚えたての知識のまま唇でピンク色のそれを咥えた。あの雪ノ下がコンドームを咥えているという絵面だけで、俺はまた射精しそうなほど興奮していた。
「ん……」
雪ノ下はベッドに寝そべった俺の脚の間に入ると、口に咥えたゴムをそっと亀頭につけた。そのまま調べた通りに、唇の力加減だけでするすると俺の陰茎に避妊具を装着させていく。
当然その動きはフェラチオに近いものがあって、ゴムを着けてもらっているだけで気持ちいい。何度かの往復を経て、口で届く範囲には装着できたようだった。
「ん……っ。はい、着けたわ」
「おぉ……ありがと」
雪ノ下は咥え込められない根本の方だけ手でスルッと下ろすと、俺のペニスにコンドームを完全装着させた。もうそれだけでバッキバキのフル勃起状態だ。
俺は雪ノ下に挿入すべく覆いかぶさろうとすると、そっと胸を押し返される。
「その……今日は後ろからがいいの」
「……分かった」
そこまで言われて、俺は自ら作り上げたこのシチュエーションにそぐわない挿入方法をしようとしている事に気付いた。猫の交尾は、後背位が基本だ。
雪ノ下は自ら四つん這いになって俺の方にお尻を突き出すと、今まであまり目立たなかったしっぽが視界に飛び込んでくる。俺はそのしっぽを掴みながら、雪ノ下の入り口に亀頭を擦り付ける。
「あぁ♡ ん……♡ 比企谷くん、挿れて……あ♡ あぁっ♡♡」
「は、あぁ……」
ヌルンと一気に突き入れると、雪ノ下の嬌声が部屋に響き渡る。0.01mmの隔壁の向こうで、雪ノ下の膣襞が俺の竿全体を絞り上げるように蠕動している。
「動くぞ」
「待って、最初はゆっくり……ん♡あぁぁっ♡ ダメ♡ あ♡ ん♡ふ♡ぅ♡ あぁっ♡♡」
左手で雪ノ下の腰を持ち、右手でしっぽを掴みながら腰を振る。当然しっぽが性感帯になるわけではないが、そのシチュエーションからか雪ノ下の反応がすこぶる良い。
「雪ノ下、『にゃ』を忘れてるぞ」
「あ、ごめん、なさ♡あ♡あぁ♡ それ♡深いっ♡♡ ん、にゃぁぁっ♡」
その鳴き声に、俺はゾクゾクした征服欲にも似た仄暗い悦楽がこみ上げて来るのを感じていた。もっと聞きたい、本気の喘ぎの声を聞きたいと思うのは、無理もない話だと思う。
「は、ふっ、うっ、はぁっ……」
「あぁ♡ん♡ あ♡はぁっ♡ 奥まで、あ♡ 強い、のっ♡ ん♡ にゃあ♡ ダメ♡ ん、ふぁ♡ にゃぁんっ♡♡」
雪ノ下が甘い声で鳴く度に、俺のボルテージが上がってくる。知らず打ち付ける腰の動きは大きくなり、強く彼女の奥を突きまくっていた。
「うぉ、は、あぁっ……すっごい、締まってきてるぞ」
「あ♡んんっ♡ だって、これ、気持ちい♡ にゃぁぁあっ♡ んにゃっ♡ はぁっ♡♡ ぁんんっ♡」
もはや身体を支える力もないのか、雪ノ下はうつ伏せになって俺のピストンを受け止めていた。寝バックで往復する雪ノ下の膣内はすでにヌルヌルと最高潮に滑りがよく、無数の襞は俺を射精させようとカリ首に絡みつく。
「は、あぁっ……そろそろイッてもいいか?」
「ん、あぁぁ♡ は♡んにゃ♡あ♡ いい、わ♡ 出して♡ あ♡ん♡あぁ♡ 私も、イクぅっ♡ あ♡ん♡あ♡ にゃぁぁぁぁっ♡♡」
ビュクッ、びゅっ、ビューッ、ビューッ!! びゅっ、ドピュゥッ、ドプッ、どプゥッ!! びゅっ、ビュプッ。どぷ、どぴゅ、びゅ、ドピュゥッ!! びゅぷっ、ドプッ、ビュプッ、ドピュゥッ!!
挿入して、一体何分だったのだろうか。あっという間の性交のはずなのに、ひょっとすれば繋がっていた時間よりも長く射精しているんじゃないかと思うぐらい、俺は雪ノ下の膣内でドクドクと性欲の塊を放出していた。
「はぁ、う、あ……」
「ひぁぁ♡ん♡ は♡あ♡ んんっ♡♡」
びゅプッ、びゅっ、ドぷっ、ビューッ! びゅっ……ビュクッ! ドプッ、ドピュゥッ!!
絶頂に仰け反る雪ノ下の中で、俺は極薄の隔膜の中に生殖液を吐き出し続けた。自分でも気付かない内に雪ノ下のしっぽを強く握りしめながら、何度も何度も性器を脈打たせる。
「は、あぁ……ふ、あぁ……。すっげぇ、出た……」
「あぁ♡ん♡ そうね、信じられないぐらい脈打っていたわ……」
ヌルんと雪ノ下の膣内から大きなままの陰茎を引き抜くと、装着されたコンドームには先端から三センチ分も濃厚な白濁液が溜まっている。興奮した分だけ量が増えるらしく、今までと比べても相当な量と濃さだった。
「は、あっ♡ また凄い量を出したのね……。興奮し過ぎじゃないかしら」
はぁはぁと肩で息をする彼女が言っても、全く説得力がない。というか更に興奮して、全然に収まりそうもなかった。
俺はたっぷりと精液の溜まったコンドームを取ると、口を結ぶ。雪ノ下を仰向けにさせると、その臍の辺りに使用済コンドームを放ってまた彼女の入り口にペニスをあてがった。
「もう一回、入れるぞ」
「あぁ♡ ちょっ♡と♡待って♡ あ♡ あぁっ♡ ンあぁぁっ♡♡」
俺が挿入すると、それが余程気持ちいいのか雪ノ下は再び背中を弓のように仰け反らせた。本当にこの子、セックスの才能あるなぁ……。
「うぉ、は、あぁっ……雪ノ、下っ、あ、はぁっ……ふっ、うっ」
「お願い、待って♡ ん♡あぁ♡ん♡ はぁ♡ あぁっ♡ イッたばかり♡だからぁっ♡ ん♡にゃぁっ♡ん♡ ああ♡ にゃぁんっ♡♡」
甘く蕩けるような雪ノ下の喘ぎ声が、俺の脳髄を溶かしていく。そんな声と反応で、まともな理性や理屈など消し飛ばされてしまった。もう俺と雪ノ下を繋ぐものは、もう言葉で表せるものなど何もないのだ。
「はっ、はっ、ふっ、は、あぁっ……っ」
正常位で突きまくりながら、ブラジャー越しに雪ノ下のおっぱいを揉みしだく。寄せて挙げられただけなのにそこそこに立派になった雪ノ下の胸は、見た目にも感覚にも俺を悦ばせてくれる。
「あ♡あぁっ♡ 比企谷、くん♡ ダメ♡だからぁっ♡ ん……♡ 私、今日、危ない日なの……」
そこまで言われて、俺はようやく生で挿入していた事に気づいた。興奮し過ぎて、ゴムを着けるという事すら忘れていたらしい。
「は、あぁ……。そんな事言われても、もう我慢できない」
俺は雪ノ下に覆いかぶさると、唇を唇で塞いだ。濃厚なキスをしながら、トロンと蕩けた雪ノ下の表情の虜になる。
「は、あぁっ、ふ、あっ……。外に出すから、いいだろ。このままで」
「あぁぁ♡ん♡ あぁっ♡ それ、じゃ、避妊とは言わな、あぁっ♡ にゃぁ♡ん♡ にゃぁ♡♡」
いわゆる危険日に生で性交する危険性は、十分分かっているつもりだった。だけど猫耳しっぽ姿のドエロい格好をした雪ノ下を前には、理性の化け物と呼ばれた俺ですら欲望に屈服せざるを得ない。
「はっ、あぁ……生、すっげぇいい……」
「んぁ♡ああ♡ ん♡ふっ♡ にゃぁ♡ん♡ 比企谷くんの、あ♡ さっきより、おっきいぃっ♡ あ♡ にゃぁっ♡♡」
絶対に中に出してはいけない、と思うとそのスリルと快感で余計に興奮してしまう。雪ノ下の言う通り、俺のペニスはさっきよりもカチコチに勃起して、裸の膣内でドクンドクンと脈打ち続けている。
「は、あぁ……雪ノ下、そんなに締め付けたらイッちゃうだろ」
「あぁ♡んっ♡ ちが、ぅ♡あ♡ 比企谷くんのが、おっきぃからっ♡あん♡ は♡あぁっ♡ ん♡♡」
俺はずちゅずちゅと音を立てながら、生のまま入れた性器で雪ノ下の膣内を往復する。確かに俺のモノはいつもより大きくなっていたが、それにしたって雪ノ下の膣内は狭すぎる。
「雪ノ下、もっと猫っぽくしてくれ」
「あ♡んっ♡ ん、にゃぁ? あ♡ん♡にゃっ♡ にゃぁっ♡ ん♡ にゃぁぁっ♡♡」
従順過ぎる程に俺の要望を聞いてくれる雪ノ下は、肉棒に突かれる度に猫の鳴き声で喘ぎ続ける。当然射精するのは三度目とは言え、我慢できるはずもない。
「は、あぁっ、雪ノ下っ、あ、出るっ……」
「んにゃぁァァぁっ♡ 出し、てっ♡ にゃっ♡ ん♡あぁ♡ にゃぁ♡ ふっ♡あ♡んっ♡ にゃぁぁっ♡♡」
ビュプッ、びゅっ、ドプッ、どぴゅっ、ビュルルッ、びゅーっ、ビュッ、ドプゥッ!! びゅっ、ビュルルッ!! びゅく、ドピュッ、びゅっ、ビューッ、ドピュゥッ!!
あまりにも無防備に出してと言う雪ノ下にうっかり中出ししそうになったが、すんでの所をペニスを引き抜く。ノーハンドで暴れまわる肉棒の先から、濃厚な白濁が雪ノ下のカラダに向けて射出されていく。
「はぁ、う、あぁぁ……」
「にゃっ♡ あぁぁっ♡ 出て、る♡ にゃぁっ♡ 比企谷くんの、熱い……」
ビュクッ、びゅっ、ビューッ、ビューッ!! びゅっ、ドピュゥッ、ドプッ、どプゥッ!! びゅっ、ビュプッ。どぷ、どぴゅ、びゅ、ドピュゥッ!! びゅぷっ、ドプッ、ビュプッ、ドピュゥッ!!
雪ノ下はその肢体の全てに精液を浴びながら、恍惚とした表情で射精している俺のペニスを見ていた。俺は見られながらというその行為に興奮して、更に更にと生殖液を射出していた。
「はぁ、はぁ、う、あ……」
「あ♡ んんっ♡ すごい、りょう……」
俺の射精が収まる頃には夥しい量の精液が、雪ノ下のカラダを侵している。
むせ返るようなイカ臭さが、セックスの濃密さを物語っているようだった──。
* * *
シャワーの音に紛れて、その粘つくような水音が耳に届いてくる。
「んぅっ、……んっ、んンっ……」
雪ノ下はバスタブに座った俺の脚の間に入って、ガチガチに硬くなった俺の肉棒を口で奉仕していた。あれから何度も繋がり合ったというのに、まだ勃起するのだから自分でも呆れるぐらいだ。
「は、あぁ……雪ノ下、そろそろ出そうだ」
「ん、はぁ……。ふふっ。思ったより早いのね?」
妖艶な笑みを俺に向けると、雪ノ下はまた俺のペニスにしゃぶりついて舌での愛撫を続ける。最近はフェラチオ一つにしてもエロ過ぎるし巧すぎるし、何度出しても我慢できない。
「ンッ、んぅ、れろ……。ねえ、どこに出したい?」
しとけない表情のまま聞いてくる雪ノ下の目には愉悦が浮かんでいる。ゾクッとするようなその視線に、睾丸がきゅっと上にあがってくる。
「うぁ、あ……顔に、カケていいか?」
「んぅ、んっ♡れろ♡ んっ♡ いいわよ」
そう言って雪ノ下は俺の肉棒から口を離すと、シコシコと右手で上下に擦ってくる。
「比企谷くんのミルク、私の顔にいっぱいかけてね」
ビュクッ、びゅっ、ビューッ、ビューッ!! びゅっ、ドピュゥッ、ドプッ、どプゥッ!! びゅっ、ビュプッ。どぷ、どぴゅ、びゅ、ドピュゥッ!! びゅぷっ、ドプッ、ビュプッ、ドピュゥッ!!
雪ノ下のその一言に、俺は射精の宣言すらできずに精液を放出する。雪ノ下の顔に向かって肉棒はビクンビクンと激しく脈打ち、鼻に唇に前髪にと白濁液をぶちまけていく。
「は、あぁっ、うっ、あ!」
「あっ♡ 凄いわ……。まだこんなに出るのね」
ビュプッ、びゅっ、ドプッ、どぴゅっ、ビュルルッ、びゅーっ、ビュッ、ドプゥッ!! びゅっ、ビュルルッ!! びゅく、ドピュッ、びゅっ、ビューッ、ドピュゥッ!!
雪ノ下の細い指に握られながら、俺は彼女の顔が精液まみれになるまでザーメンを出し続けていた。あれだけ何度もコンドームの中に出して出し尽くしたと思っていたのに、まだまだ雪ノ下を犯し足りないとでも言うように精液は生産と出荷を続けている。
「う、あ、はぁ……。全部、出た……」
そう言いながらも俺は、また彼女に求められればまだ勃起してしまうのだろう。雪ノ下は顔に精液を垂らしたまま、俺に問いかける。
「ねえ、今度はどんな事がしたい?」
今度、というのは次のセックスの事だろう。受験生なのにこんな事ばかり……とさっきまで言っていたのに、もはや雪ノ下の中では無かった事になっているらしい。
「そうだな……。色々あるけど、雪ノ下がしたい事ってのも興味があるな……」
俺はペニスを萎えさせながら、雪ノ下の顔にかけてしまった精液を指で集めて、彼女の唇の中に押し込んだ。雪ノ下はそれが当然かのように舌でそれを絡め取り、コクンと白い喉を鳴らす。
「そうね……。では今度は、私から責める……というのはどう?」
「いい。それある。是非お願いします」
「そこまで言われると逆にやりにくいわね……」
俺の即答にドン引きだった。ぶっちゃけ雪ノ下の方にしたい事がないなら、俺から提案しようと思っていたぐらいの内容だ。異論も何もあるわけがない。
「まぁ、その……」
俺が黙っていると、雪ノ下は言い難そうに言葉を続ける。
「頑張る、から……。覚悟しておいてね?」
なんだその可愛い死刑宣告は。むしろこっちから土下座して頼み込む所存。
次の行為の事を考えていると、俺は萎えかけていたペニスがまた勃起してくるのを感じて、自らの性欲の強さに呆れるばかりだった。