『覚悟しておいてね?』
──と確かに言われていた。その言葉に興奮と期待を寄せる事こそしていたが、蓋を開けてみたらこれは覚悟が足らなかったと認めざるを得ない。
「もうガチガチなのね、比企谷くん」
簡単に、今の状況を説明しよう。
私の方から攻める、という雪ノ下の言葉の通り、俺は行為が始まるとすぐに衣服をひん剥かれて全裸になっていた。雪ノ下は自ら服を脱いでブラとショーツ、それにいつものニーハイと扇情的な格好になってくれたのまではまだいい。想像できた展開だ。
しかし何故、俺の両手の自由は手錠によって奪われているのだろうか。そして雪ノ下の手にした柔らかそうな毛先の絵筆と、ベッドに段取りされたアダルトグッズ。まるでラブホのグッズ販売コーナーだ。いや、行った事ないけど。
「あのー、雪ノ下さん……」
「なに?」
「本気出しすぎなのでは……」
「あら、それはあなたに覚悟が足らなかったというだけじゃないかしら」
雪ノ下は今日の為に色々考えて来たことや準備をしてきたこともあるのだろう。そう言って笑う顔は心底愉しそうで、細められた目にゾクゾクしてしまう。
「忘れてしまったの?」
雪ノ下は筆を手に取ると、そっと俺の内ももに這わせた。ぞわりとしたくすぐったさに、思わず背中が仰け反る。
「私って、負けず嫌いなの」
「いやこれなんの勝負ぅぅっ……!」
俺が言い終わる前に一気に筆が走り、裏筋を一撫でする。およそ十日ぶりの行為と快感に、バナナみたいに反り返った陰茎がビクビクと跳ねた。
「あら、お気に召したみたいね?」
愉悦混じりの笑みで雪ノ下はその筆を裏筋に這わすと、毛先が触れるか触れないかぐらいのタッチで上下させる。
黒色のブラジャーで作られた谷間の向こうで、俺のペニスは別の生き物みたいにビクンビクンと脈打っていた。愛撫を始められてまだ数分と経っていないのに、その先からは透明な涎がだらしなく垂れ、下腹部へと糸を引いていた。
「もうカウパーを出してしまったの? ちょっと敏感過ぎるんじゃないかしら」
手錠をかけられ両腕を上げた状態でベッド縛り付けられた俺に、抵抗する術は残されていない。その事実がより興奮と快感を増大させ、溜まっているからなんて理由だけじゃ説明できないぐらい過敏になっている。
「ゆ、雪ノ下、そろそろ口で……」
「ダメよ」
俺の今日初めての懇願は、あえなく却下されてしまう。絶妙過ぎる快感に、情けない声とカウパーがだだ漏れになっていく。
「あなたの反応を、もっとよく見てみたいの」
そう言うと雪ノ下は、俺の脇の辺りにブラの先をくっつけるようにして寝そべった。片肘をついた雪ノ下に、感じているところを真横から見られている格好になる。黒のレースのそれが脇に当たる感覚ですら、俺の身体は跳ねそうになっていた。
耳で雪ノ下の吐息を感じながら、筆の先は滑るように俺の筋を往復し続ける。快楽に耐えて身体を震わせる度に、その怒張は早く精を放出したいと暴れまわる。
「ふふっ」
雪ノ下は俺の耳元で笑うと、そのまま「ふっ」と耳の中に息を吹きかけてくる。
「あっ、やばっ……」
ドプっ、びゅっ、びゅくっ、ビュっ……。
毛先から逃れるように脈打つ肉棒に力を込めて、俺は射精を阻止しようと最後の抵抗を試みる。根本の方に力を入れ、息を止める。
「は、あぁ……もうちょっとでイクところだったわ……」
「もう出してると思うけれど……」
雪ノ下はもう筆を使う気はないのか、臍のあたりに出してしまった精液を毛先で弄び、下腹部に塗り拡げていく。確かにもう、ちょっと出ちゃってますね……。
「今日は口でするのは無しよ」
「えぇ……」
身体がさらなる快感を求めている矢先に、雪ノ下は無情にもそう告げる。これ、我慢したら口でしてくれるんじゃなかったのか……。
「その代わり、舌なら使ってあげる」
どういう事? と俺が訝しんでいると、雪ノ下は仰向けになっている俺の足の間に入る。そしてそのまま口に含むようなモーションの後、ピンク色の舌を出して俺の裏筋を舐め上げる。
「ふっ、おぉぉっ……」
猫がミルクを舐めるようにそうされて、俺はビクンと性器を跳ねさせる。前に乳首にそうしてくれたように、雪ノ下は少しだけザラつくその舌先で俺のモノを舐めてくれているのだ。
チロチロと細かく舌を動かしながら、雪ノ下の舌がどんどんと裏筋を上がってくる。その可愛い舌が小帯に到達したところで、俺は射精を堪える事を諦めた。
「は、あっ、出る、デるっ!」
ビュクッ、びゅっ、ビューッ、ビューッ!! ドピュゥッ、ドプッ、どプゥッ!! びゅっ、ビュプッ。どぷ、ぴゅ、びゅ、ドピュゥッ!! びゅぷっ、ドプッ、ビュプッ、ドピュゥッ!!
カリ首を舐め回されながら、俺は久しぶりの射精の快楽に背中を震わせる。まるで全身が性感帯になったみたいに身体を脈打たせて、溜まりに溜まった濁りを吐き出していく。
「んっ、ふっ……」
ビュプッ、びゅっ、ドプッ、どぴゅっ、ビュルルッ、びゅーっ、ビュッ、ドプゥッ!! びゅっ、ビュルルッ!! びゅく、ドピュッ、びゅっ、ビューッ、ドピュゥッ!!
雪ノ下は俺が射精している間もチロチロと裏筋のあたりを舐め続けて、その行為を助長させる。雪ノ下の舌によって射精中のペニスが下腹部に擦り付けられて、まるで精液を塗り込んでいるみたいだった。
「随分溜まっていたみたいね。凄い量と濃さよ」
雪ノ下は鈴口にプクっと残っていた精液を舌でつつくと、ペニスとその舌に糸を引かせる。その行為に声も出せないぐらい興奮してしまった俺は、ただ勃起し続ける肉棒を脈打たせることしかできなかった。
「さあ、そろそろこっちを使おうかしら」
そう言って雪ノ下の手にしたのは、ベッドに放置されていた例のアダルトグッズ。貫通型のオナニーホール、いわゆるオナホである。どこで買ったんだよこれ……。
「ローションは用意してあるのだけれど冷たいって聞くし、こちらの方が温かそうね?」
雪ノ下はオナホを左手に持ち替えると、さっきまで使っていた絵筆を右手に持つ。器用に筆の先で盛大に放出してしまった白濁液を集めると、オナホの挿入口に塗りつけ、ついでに俺の竿にまで塗り込まれる。ゼリー状に近いそれは、あっという間に次の行為の潤滑剤に利用されていた。
「比企谷くんは、こういうのを使った事はあるの?」
「そんなの、ある訳がおぉぉぉっ!」
俺が言い終わる前にオナホでガチガチになったモノを包まれ、思いっきり気持ち悪い声を出してしまった。ほんと、舐めてましたさーせん。痴女ノ下さん、強すぎる。痴女のんしか勝たん……。
「あら、そんなに気持ちいいの?」
雪ノ下は『変態ね』なんて言い出しそうな目で俺を見ながら、そのイチモツを性具でシゴきあげる。
特濃のザーメンは潤滑剤にするにはいくらか粘度が高すぎるらしく、オナホの中のヒダがカリに竿にと過剰に絡みつく。緩急すらつけずただ上下に擦られているだけなのに、俺の陰茎は今にも射精しそうなほど張り詰めていた。
「っは、あぁっ……。もうちょっと、ゆっくり……っ!」
「ねえ、質問の答えになっていないわよ。どう? 気持ちいいの?」
まるで狩りを愉しむかのような雪ノ下に、俺は段々と追い詰められていく。俺の背中には、崖しか残っていない。
「き、気持ちいい……」
「私の中よりも?」
「そ、そんなわけ、がっ、ふっ、うぁぁっ」
雪ノ下は俺に寄り添うようにまた乳房を脇の辺りに押し付けながら、ジュッポジュッポとオナホで肉棒を愛撫する。貫通した穴の先から、泡だったドロドロの精液が溢れてまた下腹部を汚していく。
「説得力が全く無いわよ。
俺を責め立てる言葉と、段々早くなってくる手の動き。竿の根本から亀頭の先まで、強烈な快感が駆け抜ける。
高刺激タイプ、とでも言うやつなのだろうか。いやそんなの全然調べた事ないし本当にオナホ初心者だからこの快感はちょっと強烈過ぎる。イキまくっている雪ノ下の膣内に近い気持ちよさがあるな、これは……。
「こ、れはっ……。お前にやってもらっているって考えたら、興奮してしまってだな……」
「ふーん?」
その言葉自体になんの嘘もないのに、雪ノ下は汚いモノを見るような目で俺を見ながらオナホを握った手を動かし続ける。なにこれ、八幡新たな扉を開いちゃいそう……。
「うぁ、あぁぁ……。そろそろイッちゃいそうなんだけど……」
「随分早いのね? やっぱり私の中よりも気持ちいいんじゃないのかしら」
蠱惑的な笑みを浮かべて、雪ノ下はチュッと俺の頬にキスをしてくる。そのままもう一度頬に、耳に、こめかみにと啄むようにキスされて、俺の理性が音を立てながら崩壊していく。
「ああぁぁぁ……。雪ノ下、ぁ……もう出させてくれ」
「あら、射精してはダメなんて、一言も言っていないわよ?」
そう言うと雪ノ下はオナホを上下に揺する動きを止める。俺が挿入されっぱなしのペニスをビクビクと震わせていると、耳たぶを甘噛むように囁く。
「全部見ていてあげるから、思いっきり射精していいのよ。比企谷くん」
「っあ、は、あぁぁっ。出、るっ、イくっ!!」
ビューッ、ビューッ、びゅっ、ビュルルッ、ドピュゥッ!! びゅっ、ドピュッ、びゅピュッ、ビュるるっ、ビューッ!!
俺は雪ノ下の手によって握り込まれ更に狭くなったオナニーホールの中で、彼女に許されるがまま思いっきり射精した。貫通した穴からその姿を現した亀頭を晒しながら、俺はビュービューと盛大に放精する。
「……凄いわね。一度目と同じぐらいの量を出すなんて。あっ」
ビュくぅっ、ビュッ、ドピュゥッ、びゅるる、ビュクゥッ!! びゅプゥッ、びゅっ、ドプッ、ドピュッ!!
俺は至近距離で雪ノ下に見詰められながら、睾丸から次々とポンプアップされてくる精液を体外に発射し続ける。飛びまくったザーメンは、俺の下腹部や胸板はおろか、顎にまでぶちまけられていた。出したてホヤホヤの精子からイカ臭い匂いが立ち込める。
「ねえ、自分の顔にまでかけてしまうなんて、いくらなんでも出し過ぎなんじゃないかしら?」
「おっしゃるとおりで……」
強烈な快楽の波の大きさをそのままに、自分でも引くぐらい大量に精液を放出していた。顎に引っかかったそいつは、妙に熱い。
「こういうの、セルフ顔射って言うんでしょう?」
雪ノ下はまた俺の頬にキスした後に、れろ、と顎にかかっていた精液を舐め取った。そのままコクと僅かな量の精液をゴックンすると、愉悦に表情を蕩かす。
「さあ、性欲旺盛な比企谷くんはまだ勃起しているし、今度は私も気持ちよくして貰おうかしら?」
雪ノ下はベッドの上で膝立ちになると、ショーツを膝まで下ろす。見せつけるように片足ずつ脚を抜き去り、下半身を顕にさせる。
「持っていて」
彼女は脱いだばかりのショーツを、ベッドにくくりつけられた俺の手の中に握らせた。焦らすようなゆっくりとした動きで、仰向けになったまま、されるがままになっている俺に跨る。雪ノ下の入り口は、俺が一切触っていなくてもヌラリと光っているように見えた。
「本物と比べさせて上げるわ」
精液まみれになってしまったオナホを俺に見せつけた後にベッドに放ると、雪ノ下はゆっくりと腰を落としていく。裸のペニスが、雪ノ下の奥深くまで誘われていく。
「うぉ、あぁぁ……」
「あ♡ん……♡ 二回も連続で出した後なのに、ずっと大きいままなのね?」
雪ノ下の一番奥までペニスが挿入されると、彼女はくすっと笑う。その表情があまりにも扇情的で、彼女の一挙一動から目が離せない。
それにしたって、いいのだろうか。生で挿入してしまっているし、挿れる前の肉棒には俺の精液がまとわりついていたのだ。この前は危ない日だと言っていたが、今日は大丈夫なのだろうか
「はぁ、う、あぁ……。お前がエロ過ぎて、萎える暇なんかあるかよ」
「あら、嬉しい事を言ってくれるのね?」
雪ノ下はエロいと直截に言われる事が嬉しいのか、微笑みを湛えたまま前後に腰を振り出した。オナホなんかよりもずっと熱くて複雑なヒダが竿に絡みつき、キュッと睾丸がせり上がってくる。
「あぁ♡ん♡ は♡んっ……♡ あぁっ……♡」
悩めかしい声に、くねらせられる肢体。上気した頬は彼女もまたその行為で快楽を得ている事を示していた。
俺の方はと言えば安全日なのかどうかも分からない状態で生挿入した上、完全にセックスの主導権を握られてしまっている。絶対にこのまま射精してはいけないというシチュエーションとプレッシャーが、より俺を興奮させてしまっているのだ。
「ん♡あぁ♡ん♡ は♡あぁぁっ♡ ん……」
「うぁ、あぁぁ……」
雪ノ下が腰をスライドさせる度に、また射精へのカウントダウンが進んでいく。竿全体をキュウキュウと締め上げられ、蠕動する膣内は発射を待ち構えているようだ。
「ゆ、雪ノ下、もう、やばい……」
「あぁ♡ん♡ あら、さっきよりも早いなんて、本当に私の中の方がいいのかしら?」
そう言って雪ノ下は、俺の両脇に手をついて覆いかぶさってくる。黒いブラに包まれた乳房が、腰の動きに合わせて僅かに揺れる。
雪ノ下の長い髪が漆黒のすだれのように俺の視界いっぱいに広がり、腰が擦り付けられる度にさらさらと流れた。自然と俺の視線は、彼女の顔に向かう事になる。
「は♡あぁ♡ 比企谷くん、イキたいの?」
「う、あ、あぁ……イッてもいいか?」
「ふふっ♡ いいわよ」
雪ノ下はそう言うと、腰の動きをにわかに激しく、速くさせる。強さを増してくる快感に、精液が尿道を上ってくるのが分かった。
全身がブルブルと震えてくるような根深い快楽と、蠱惑的に笑う彼女から伝わってくる悦楽。視界も感覚も心までも、全て雪ノ下に奪われてしまった。
艶やかに濡れた雪ノ下の唇が、最後通牒のように俺の刹那的な快感の断絶を告げる。俺は手に渡された雪ノ下のショーツをギュッと握りしめる。
「私に犯されて射精しなさい。比企谷くん」
ドプッ、ドピュドピュッ! びゅっ、ドパァッ、びゅっ! ビュルルゥっ、ドプッ、ドプゥッ!!
俺はその一言に、全てを手放して雪ノ下の膣内で射精していた。俺と彼女を隔てるものは何もないまま、肉棒は無遠慮なぐらいにドプドプとその熱い膣内に濃厚なモノを放出し続ける。
「あぁっ♡ 出したのね……♡ 比企谷くんの、凄く元気に動いてる……。あ♡」
「ふっ、うぅぅっ、は、あぁぁっ……」
ドパァッ、びゅっ、ドプッ、ドピュゥッ!! びゅっ、ビュクッ、びゅっ、ドプッ! ドプゥッ!!
俺は情けなく喘ぎながら、雪ノ下の膣内に精液を注ぎ込み続けていた。いくら溜まっていたとは言え、三発目なのに一分近くも雪ノ下の中でイっていたのだ。
「さあ、今度は私もイカせてもらわなくてはね?」
雪ノ下は騎乗位で繋がりあったままその身を起こすと、自らブラジャーを脱ぎ去った。
いつものニーハイだけを残して裸になった雪ノ下の姿は、何度見ても見飽きることはない。見るほどに美しく思えるほど、彼女の肢体は完璧なバランスと底知れない魅力に満ちていた。
「今度は私がイクまで射精してはダメよ?」
「……善処する」
本当にもう、そうとしか言えない。全然我慢できる自信はないが、俺とて長く雪ノ下と愉しみたいのは同じなのだ。
雪ノ下はゆっくりとまた腰を動かし始めると、俺に寄り添うように身体を倒した。さっき俺が自分の身体にぶち撒けてしまった精液が身体に付くことも厭わずに、雪ノ下は俺の右頬にキスをする。
「あなたのモノが私の中で、まだビクビクと動いているの」
「う、あぁ……」
「あぁっ♡ また動いた♡」
甘い声が、
「あなたの感じている顔、凄く好きよ。とても可愛いって、いつも思ってるの」
雪ノ下はそう言って今度は左の頬に口づけた。腰の動きは段々と速く、ストロークは長くなっていく。
「あなたの感じている声も、大好き。もっと聞かせて」
チュッと啄むように唇を重ね、雪ノ下は今日で一番蠱惑的に
「ふっ、あ、あぁぁぁっ……」
「ふふっ♡ あ♡んっ♡ ほら、もっと♡」
雪ノ下は膣内のヒダが肉棒に絡みつくように、彼女の身体が俺の身体に絡みついてくる。
俺は一切動いていないというのに、坂道ダッシュでもしたみたいに心臓がバクバクと高鳴り続けていた。
「あ、あぁ、う、あぁぁ……っ」
「はぁ♡ん♡あ♡ あっ♡んっ♡ あぁっ♡」
雪ノ下はくっつけていた身体を離すと、俺の胸板に手を置いて激しく上下に腰を振り始める。
これは……駄目だ……。捕食されるようなセックスに、俺は雪ノ下がイクまで耐えることすらできそうにない。脳まで蕩けそうな快感と、動かされることなくとっくに砕けた腰。さっきまで密着していたせいで精液がべっとりついてしまった雪ノ下の胸が、妖艶に揺れている。
「うぁ、あ、もう、出る……は、あぁぁっ!」
「あぁ♡ん♡ ふふっ、私ももうちょっとだから♡ あぁっ♡ 一緒にイキましょう?」
雪ノ下の腰使いが一層激しくなって、パチュパチュといやらしい水音がベッドルームを満たしていく。精液を吸い取ろうとするかのように膣壁は蠕動して、間断のない強烈な締め付けに絶頂へと誘われていく。
「はぁ、あっ、ゆ、雪ノ下っ、もう、イク、出る、でるっ!」
「あ♡あ♡ん♡ぁあっ♡ いいわよ、出して♡」
見つめ合った目は蕩けて、視界すらも甘く犯されていく。脚がピンと伸びて、熱いものがせり上がってくる。雪ノ下は俺に覆いかぶさるようにして、こちらを見詰め続けていた。
「たくさん中に出して♡ 比企谷くん」
ドピュゥッ! びゅっ、ビューッ、ビュクンッ、どぷっ、ドピュッ!! びゅっ、ビューッ、ビュクンッ、どぷっ、ドピュゥッ!!
突然の生中出し懇願を引き金に、俺は雪ノ下の膣内で射精した。思いっきり、ありったけの生殖液を、彼女の子宮口に亀頭の先を擦り付けながら射出する。
「あぁぁっ、は、う、あぁぁ……」
「あぁっ♡んっ♡ あ♡はぁっ♡ 射精している時の比企谷くんの表情も、素敵よ」
ビュくぅっ、ビュッ、ドピュゥッ、びゅるる、ビュクゥッ!! びゅプゥッ、びゅっ、ドプッ、ドピュッ!!
膣内射精の瞬間までじっと観察されて、俺は顔を逸らしながらビクンビクンと肉棒を脈打たせる事しかできなかった。何もかもが壊れてしまうような興奮と快感に支配され、ようやく俺は完膚なきまでに、雪ノ下雪乃に犯されてしまったのだと気付く。
「お願いした通り、本当にたくさん出したみたいね」
愉悦に酔いしれたままの表情で、ゆっくりと見せつけるように雪ノ下は腰を上げていく。ペニスがぬるんと抜け出ると、彼女は満足そうに言った。
「ごちそうさま。比企谷くん」
その言葉を聞き届けた瞬間に、コポッと音がして中に出してしまった二発分のザーメンが溢れ出る。
いつまでも糸を引きながら垂れてくる白濁液に汚されながら、俺のペニスは段々と萎えてくるのだった。
* * *
「んっ、んぅ、はぁ……」
背中と脇にシャワーを受けながら、俺はバスルームで雪ノ下と舌を絡ませあっていた。
「ん、ふっ、あ……」
あまりにも長いキスだったからか、俺が雪ノ下の口内から舌を抜くと彼女はふわっと体勢を崩した。慌てて抱き止めると、未だ快楽に濡れたままの目が俺を見詰めている。
「ねえ、今日はどうだった?」
「ああ……控え目に言って最高だった。是非またお願いしたい……」
「あら、そんなに?」
そう言って笑う雪ノ下は、さっきまでの蠱惑的な笑みを引きずっているかのように艶やかだった。最近の雪ノ下の性的な成長っぷりには、本当に驚愕しかない。
「けど、よかったのか? 中に出しちゃったけど……」
「ダメな時にさせないわよ」
だいじょうぶ、と小さな唇で象ると、その仕草だけで変な気分になってしまう。実際こうして裸でシャワーを浴びているわけだから、変な気分になって当然なのだが。
「それに私も……。できる限りは直であなたを感じたいから……」
相当いやらしい事を言っているのは自覚しているらしく、ごにゅごにょと語尾が小さくなっていく。そのまま自分の人差し指同士でツンツンと照れ隠しでもすればいいものを、何故か右の人差し指だけで俺の乳首を弄ってくる。
「雪ノ下……」
「……ええ」
「また勃ってきたんだけど」
「そうみたいね」
自分でも呆れた事に、乳首をイタズラに触られただけで、もう勃起していた。……まあ最近は一日で五発なんて余裕だから、なんの驚きもない。
「鏡の方に、手を突いてくれるか?」
「……こう?」
俺のやりたい事はもう説明するまでもないようだ。雪ノ下は姿見を挟むように壁に手を着くと、こちらにその白くて形のいい尻を差し出してくれる。
「挿れるな」
「ええ……。あ♡ ふっ♡あぁっ♡♡」
ヌルンと湿ったままの膣内に、裸の性器を挿入する。相変わらずバナナのように反り返った肉棒が、雪ノ下の体内を満たしていた。
「なあ、雪ノ下……」
「なに……あ♡ん♡ あ♡はぁっ♡ なに……?」
鏡越しに目があった雪ノ下に話しかけると、濡れた声が返ってくる。その喘ぎは、さっきよりもずっと甘い。
「今度は俺が攻めたいんだけど、いいか?」
「あ♡んっ♡ あぁっ……♡ 大体いつも、あなたの方が激しいじゃない……」
立ちバックで雪ノ下の奥を突きながら、次回のプレイ内容について相談である。否定的なニュアンスの雪ノ下の声も、喘ぎながらでは説得力がない。
「は、あぁっ……。いや、いつも以上に攻めたいというか……。今日の立場を逆転するような感じだな」
パンパンと湿った音を立てて、その柔らかさと熱さを感じ取る。濃密な快感が、背中を伝って脊髄を灼くようだった。
「あん♡あ♡ いい、けど……。あ♡ ……お手柔らかにね?」
それは無理だろ……と返事をする代わりに、俺は腰の動きを激しくさせる。雪ノ下の声が、段々と甘く蕩けていく。
「なあ、生理の予定日っていつだ?」
「ん♡あぁっ♡ 明後日、だけれど……」
「じゃあ、明日でもいいか?」
正直また生理が明けてからとなると、俺の方が溜まり過ぎていて全然攻められない可能性がある。……それにできる事なら、生の方がいい。
「あぁ♡ん♡ はぁ……♡ いいわ……また、明日……あぁっ♡♡」
雪ノ下の承諾を得ると、俺はそれを弾みにラストスパートを開始する。鏡の中の雪ノ下の胸が、前後にプルプルと揺れている。
「い♡あ♡ 激しい♡ あ♡ん♡ん♡あぁっ♡ イッ♡ちゃうっ♡」
「はぁ、はぁっ、いいぞ。俺も、イク……っ!」
雪ノ下のくびれを両手で掴みながら、何度も長いストロークでその奥をノックする。さっきよりも締め付けの増した膣内が、また俺の精液を搾り取ろうと蠕動を激しくさせていく。
「は、あ、出るっ……! 雪ノ下、中で、イッ、くっ!」
「あ♡あ♡ん♡あぁっ♡ 出してっ♡ もう一回、中にっ♡ あ♡ あぁぁっ♡♡」
ドピュゥッ!! びゅっ、ビュくぅっ! びゅっ、ドピュッ!! びゅっ、ビューッ!!
パァンッ! と一際強く腰を打ち付けると、そのまま雪ノ下の膣内で射精する。ドクンドクンと肉棒を震わせながら、雪ノ下の生の膣内に生殖液を注ぎ込む。
「は、あぁ……」
「あぁぁ♡ん♡ふっ♡あ……♡ またいっぱい、中に……あ♡♡」
ビュクビュクッ!! びゅっ、ビューッ、ドピュゥッ!! ビューッ、ドピュッ、ビュくぅっ!!
何度も精液を膣内に打ち込まれながら、鏡の中で雪ノ下は恍惚とした表情を浮かべていた。……やっぱりこいつ、攻められる方が好きなんじゃないのか。
「……抜くな」
「ん♡ はぁ……。ええ……」
ズルっと射精の終わった性器を引き抜くと、途端に中でぶちまけてしまった精液が溢れ出る。バスルームの床に、トロトロと濃厚な生殖液が垂れていく。
「明日、いったい何回中に出されてしまうのかしら……」
鏡越しに垂れていく精液を見ていた雪ノ下が、ポツリと言う。
その発言にまた固くなろうとする肉棒を、俺は必死に抑え込むのだった。