〜もし望まぬ性行為を強制できる社会だったら〜 モラルハザード ❤️少子化対策特別法公布!エロイラスト付❤️ 作:みなぽん
工藤純香はブラック企業で働き、3年でうつ病となり退職をし、以後、生活保護で生活している。
早くも2年が経過して、彼女は社会復帰のままならない自分に悩んでいた
そんなある日、厚生労働省から1通の手紙が届く。
「生活保護の女性に対する妊娠プログラムへの協力要請」手紙には断れば生活保護が打ち切りになる。
と書かれており、弁護士に相談しても拒否はできないと言う答えだった。
日本の少子化対策政策は今や徴兵に近い強制力を持っていたのだ
彼女は悔しい思いを噛み締めながら厚生労働省が指定した施設に向かう。
見ず知らずのずの男たちの手で、妊娠させられるために。
「私が何をしたっていうの?いつでも私ばかりこんな貧乏くじ」
彼女を苦しめる社会の仕組みに対する怒りとやるせなさに彼女は涙が浮かんだ。
「工藤さんですね、あなたは今日から1週間、施設の指定する男性たちとセックスをしてもらいます。」
女性の係官は淡々と告げた少子化対策と言う国の政策に盲目的に従う、職員たちは何の疑問を持っていないようだ。そして彼女はダブルベットのある個室に通される。
そして外側から鍵がかけられた。
金属音と共に、重厚なドアが閉ざされた。外側から鍵が掛かるその乾いた音は、工藤純香にとって、社会からの完全な拒絶と、自身が「モノ」として管理されたことの決定的な証左だった。
個室は無機質だった。ダブルベッドの白いシーツだけが、蛍光灯の冷たい光の下で浮き上がっている。逃げ場はない。あるのは、自身の弱さと、国策という名の暴力だけだ。
「私が何をしたっていうの? いつでも私ばかりこんな貧乏くじ」
唇を噛み締め、目に滲んだ涙を必死に拭った。うつ病になり、社会からこぼれ落ちた時点で、彼女はすでに人としての尊厳を半ば剥奪されていたのだ。生活保護という命綱は、いつの間にか彼女の首を絞める鎖に変わっていた。
ドアノブが回る音がした。心臓が跳ねる。
入ってきたのは、体格の良い男だった。筋肉の輪郭が分かる薄手の衣服を着ているが、その目には感情の色が薄い。彼もまた、どこかの施設から集められた「素材」の一人なのかもしれない。だが、彼の体格は、純香の華奢な体躯を容易くねじ伏せることができる暴力性を孕んでいた。
男は無言で、淡々と服を脱ぎ始めた。羞恥心も色気もない、ただの作業手順のような動作。それが逆に、この空間の異常さと、これから始まる行為の本質を残酷なまでに浮き彫りにした。
その時、天井に埋め込まれたスピーカーから、無機質な合成音声が流れた。
『少子化対策特別法に基づき、被験者工藤純香および指定男性の交渉を開始してください。妊孕性の確認および受精の促すため、速やかに性交を行ってください』
交渉。性交。
そんな人間味ある言葉で、この行為は語れない。これはレイプだ。国が認可し、法が保護し、役人が管理する、組織的な凌辱だ。
男が下着を脱ぎ捨て、全裸になると、ベッドに近づいてきた。その一歩一歩が、純香の心臓を圧迫する。
「来ないで……」
喉から絞り出した声は、あまりに弱々しく、部屋の空気にすぐに溶けていった。
男の手が、純香の服に伸びる。その手は荒っぽくはなかったが、慈愛も温もりもなかった。ただ、決められた手順をこなす作業員の手だった。ブラウスのボタンが外され、肌が露わになる。冷たい空気が肌を刺したが、それ以上に男の体温が近づく恐怖が肌を粟立たせた。
『速やかに性交を行ってください。拒否行為は保護受給資格の喪失につながります』
スピーカーからの念押し。どこかで誰かが、一方的な監視の眼差しを向けている。その視線が、純香の最後の抵抗の意思を、骨の髄まで凍らせた。
男の手が下着をずらし、無毛の股間に触れた。悲鳴は声にならなかった。ただ、全身の力が抜け、魂が肉体から引き剥がされるような感覚に襲われただけだった。
「……どうせ、私なんか」
絶望が呟きを漏らす。社会は彼女を必要としなかった。ただ、子宮だけが求められた。
人の形をした器。それが今の彼女の正体だ。
男の体重がかかる。熱く硬いものが、抵抗する間もなく、無理やり彼女の中にこじ入ってきた。
「あぐっ……!」
苦痛と、屈辱の声が漏れる。愛撫も、潤いもない、ただ粘膜を擦るだけの挿入。身体が裂けるようで、同時に心が完全に引き裂かれた。天井の蛍光灯が、涙で滲んで幾重にも歪んで見えた。
「いい締まりだな、俺が妊娠させてやるよ」男が気持ちよさそうに腰を振りながら笑った
ピストンのリズムが刻まれる。それは、国が彼女に課した罰のリズムのようで、社会が弱者に加える搾取のビートのようだった。純香はただ、されるがままだった。抵抗する気力も、逃れる術も失われていた。
「お願いだから、もうやめて、私だって人間なのよ」
「そうだよ、仕事につかずに働かない。お前だって妊娠する能力はあるんだ。国のためにおまんこで役に立てよ。」
男の息遣いが荒くなり、最後の突き上げが彼女の奥深くを打った。
男の無遠慮な手が、純香の胸を鷲掴みにした。その太い指先が、胸の先端の小さな突起を見つけ出し、容赦なく押し潰すように捏ね回す。
「あっ……うぅ……!」
鋭い疼きが走り、背筋を這い上がる嫌悪感となって彼女を苛んだ。愛撫などではない。それは機能の確認であり、反応を強制するスイッチの操作だった。身体が勝手に熱を帯び、赤く色づき、硬くしこるのがわかる。自分の肉体でありながら、己の意志とは無関係に都合よく反応してしまう事実が、たまらなく屈辱だった。
その上で、男の腰の動きはさらに激しさを増した。
ズン、ズン、と内臓を直接打ち据えるような容赦のない突き上げ。ベッドのスプリングが悲鳴を上げ、肉と肉がぶつかる湿った音が部屋の空気を濁していく。純香の華奢な身体は、その暴力的な波に木葉のように揺さぶられ、為す術もなかった。ただ、男の腹に押し潰されるようにして、呼吸さえ満足にできない。
「ほら、どうだ。ちゃんと子宮が食いついてるぞ」
男の荒い吐息が顔にかかる。その言葉には、労わりなど欠片もなく、ただ獲物を狩る獣の征服感だけが滲んでいた。彼は純香を人間として見ていない。ただの「器」として消費しているに過ぎない。
「うそよ……こんなの……人間じゃない……!」
涙が止まらなかった。目を閉じても、まぶたの裏に焼き付いているのは、冷たい蛍光灯の光と、自分を見下ろす男の無機質な顔だけ。視界が滲み、鼻先が赤くなるほど泣きじゃくっても、この現実が消えることはない。
屈辱だった。自分は人間として生きてきたはずなのに、今はただの「孕むための道具」として扱われている。ブラック企業で使い捨てにされた時と同じだ。うつ病になって社会から弾き出された時と同じだ。そして今、生活保護という名の飼育の下で、生殖という機能だけを搾り取られようとしている。
「ああっ……いやっ……やめてぇ……!」
喉から絞り出した叫びは、嗚咽に歪み、か細い悲鳴に変わった。男の指が胸の突起をさらに強く弾き上げると、同時に奥深くへと凶器が容赦なく打ち込まれた。肉体的な痛みと精神的な崩壊が同時に彼女を襲い、彼女はただ、無力な涙を流し続けることしかできなかった。世界は彼女を許さない。ただ、一方的な暴力としての性が、彼女の全てを踏みにじっていく。
男の腰の動きが、それまでの比ではないほど激しさを極めた最後の瞬間、純香は自分の子宮の奥底で、何か異様な熱が爆ぜるのを感じた。粘液質で、生温かい、異物の感触。
出された。見ず知らずの男の、繁殖のための液体を、強制的に植え付けられたという事実。
その瞬間、想像を絶する嫌悪感が津波のように全身を駆け巡った。
「うっ……おえぇっ……!」
胃の内容物がせり上がり、ベッドのシーツを汚すことも構わず、彼女は嘔吐した。酸っぱい臭いが充満する。自分の中にある全ての「社会」という名の汚物を吐き出すかのように、彼女はただ、えずき続けた。
「てめぇ……!」
それを見た男の顔色が、サッと変わった。無表情だった顔に、初めてはっきりとした怒りの感情が浮かぶ。
「俺のを出されて汚いってのか? 働きもしねぇ穀潰しのくせによ!」
男はそう吐き捨てると、まだ吐瀉物で震えている純香の髪を乱暴に掴み、無理やりうつ伏せから引き起こした。そして、ベッドの端に彼女の上半身を押し付け、腰だけを高く突き出す、犬のような四つん這いの姿勢を強制させる。
「ひっ……やめて……!」
抵抗する力など残っていなかった。嘔吐でぐったりとした身体は、男の力に抗う術を持たない。後ろから無防備に晒された臀部に、男の陰莖が再び押し当てられる。それはまだ硬さを失っておらず、さっきの自身の精液で濡れそぼり、ぬらぬらと嫌な光沢を放っていた。
「おら、二度目だ。次はちゃんと孕めよ、寄生虫が」
男は怒りに任せて、純香の中に一気に突き入れた。
「ぎゃああっ!」
今度は先ほどよりさらに深く、容赦ない一撃だった。内臓が押し上げられる圧迫感と、無理やり拡張される痛み。吐き気と痛みが同時に襲い、視界が白く瞬く。
男は彼女の腰をガッチリと掴み、まさに獣のように、ただ繁殖行動のためだけの腰のピストンを再開した。バチンバチンと、濡れた肌がぶつかり合う下品な音が部屋に響く。それはもはや性交ではなく、懲罰だ。国家の名の下に行われる、弱者の魂への暴力的な凌辱だった。
純香は、最早声もなく、ただ揺さぶられるがままに涙を流し続けた。彼女が社会というシステムから最後に搾り取られるのは、この子宮という名の『資源』だけだった。絶望が昏い澱のように彼女の心臓を沈め、冷たいシーツに顔を押し付けながら、彼女は誰にも届かない祈りを捧げた。この悪夢から早く覚めてほしい。それだけを。しかし、天井に光る冷たい蛍光灯だけが、無慈悲に彼女の惨めな姿を照らし出していた。
翌日、部屋のドアが開くと、昨日とはまた違う男が立っていた。
中年太りの目立つ体躯に、少し薄くなった髪。服装は無骨なジャージだったが、その立ち姿にはどこか、自分を棚に上げたような傲慢さが滲んでいた。
「よう、工藤純香さんだね。俺は今日の相手だ。普段は高校で社会科の教師をやってる」
男はそう名乗りながら、勝手にベッドの端に腰を下ろした。教師という言葉に、純香はビクリと肩を震わせた。彼女自身、かつて社会というシステムの一部として働いていた頃、教師のような立場の人間から理不尽な圧力をかけられた記憶が蘇ったからだ。
男は服を脱ぎながら、突然、尋問のような口調で言った。
「で、なんで生活保護なんか受けてるんだ? まだ若いだろ。体も悪くないみたいだし」
純香は唇を噛み、視線を逸らした。他人に、しかもこんな状況で、自分の傷をえぐり出されるのがどれほど残酷か。しかし男は答えを待たず、畳み掛けるように続けた。
「うつ病? ブラック企業? はっ、笑わせるなよ。誰だって仕事は辛いんだ。我慢して、歯を食いしばって働いてる人間が大半なんだよ。お前みたいなのは、ただ根性がないだけだ。甘えてるんだ」
彼の言葉は、かつて純香が自分自身に投げかけ、心を壊していった呪いの言葉と同じだった。社会は弱者に「甘え」のレッテルを貼り、その責任を個人の心の問題へとすり替える。教師という立場にいながら、彼はその社会の暴力を無批判に内面化し、被害者を更に追い詰める道具にしていた。
「お前みたいなやつはさ」男は下着を脱ぎ捨て、凶器を露出させながら、冷笑を浮かべて言った。「社会のゴミなんだよ。他人の税金で生かしてもらってる分際で、何も返そうとしない。だから、せめて体を使って国に貢献するのは当然の義務だろ? セックスをさせられて、孕まされるのは、お前みたいなクズにはお似合いの罰なんだよ」
その言葉と同時に、男は純香の脚を力任せに割り開いた。
「いやっ……違う……!」
抗議の声は、男の体重に押し潰された。彼は説教を続けながら、乾いた割れ目に指をねじ込み、乱暴に開拓すると、そのまま硬くなった一物をねじ込んでくる。
「あぐっ……!」
「ほら見ろ、こんな簡単なことすら拒否する。働かないお前が今できる唯一の仕事だぞ、しっかり子宮で受け止めろ!」
男はかつて教壇で生徒を叱責するように、上から目線で説教を垂れ流しながら、激しく腰を振った。論理と暴力が混濁し、言葉そのものが強姦の道具と化していた。
「お前が無駄に消費した税金の分、今日たっぷり孕んで償ってもらうからな」
突き上げられるたびに、純香の心は過去のトラウマと現在の屈辱で千々に引き裂かれた。
「あなたが悪い」「甘えている」「だから罰を受けるのだ」という声が、頭の中で反響し、自分は本当に生きていてはいけない存在なのだと思い知らされていく。
彼女はただ、無意味な涙をシーツに吸い取らせながら、社会という名の巨大な処刑台の上で、言葉と肉体の暴力によって十字架に釘打ちにされるような苦痛に耐えるしかなかった。
男の腰の動きは、もはや懲罰の域を超えていた。教育的指導という名の暴行は、彼女の身体の最も敏感な部分を無遠慮に狙い撃ち、執拗に擦り上げていく。
「あっ……ああっ……やめっ……!」
純香は首を振って否定した。心は激しく拒絶している。こんな男に、こんな状況で感じるはずがない。これは暴力だ、レイプだ。そう自分に言い聞かせても、長時間の摩擦と容赦のない攻めに、身体の奥底に嫌な熱が蓄積していくのは止められなかった。
「ほら、どうした! さっきまでの貧乏くじの顔はどこへ行った?」
男は純香の反応を敏感に感じ取り、さらにピストンの速度と深度を上げた。ズン!ズン!ズン!と、内臓をかき回すような猛烈な連打。子宮口を小突くような角度での突き上げは、彼女の意志を無視して快楽の神経を焼き尽くしていく。
「いやぁ……っ! きたなぁい……っ!」
生理的な涙が溢れる。身体が熱く火照り、力が抜けていく。羞恥心と嫌悪感が逆流し、頭がおかしくなりそうだった。自分の身体が、自分のものではなくなっていく感覚。息を吸うことさえ困難になるほどの刺激の波が、彼女を容赦なく飲み込んでいく。
「あっ……あっ……あああっ!」
ついに、臨界点を超えた。
強烈な電流が背骨を駆け上がり、脳髄を白く染め上げる。彼女は弓なりに背中を反らし、ガクガクと全身を痙攣させた。喘ぎ声が悲鳴のように喉から引き抜かれる。拒絶していたはずの快楽が、彼女の全てを支配し、絶頂へと強制的に突き落とした。
「ははっ! 何が嫌だだ! こんなに喜んでイキやがって!」
自分の腕の中で白目を剥いて果てる純香を見て、男の顔に下卑た嘲笑が浮かんだ。彼は自分の説教がいかに正しかったかを証明したかのように、さらに言葉のナイフを突き立てた。
「見ろよ、この淫乱な顔! 仕事もしねぇクズは、チンポで突かれるのがお似合いなんだよ! お前みたいなメスは、言葉じゃなくて肉棒で説教されて初めてわかるんだ! 気持ちよさそうにイキ溃れて、まさに社会の底辺の売女だな!」
その罵倒は、絶頂の余韻で麻痺した彼女の心に、熱した鉄を押し当てたような激痛を走らせた。身体が喜んでいるという事実が、彼女を人間としての尊厳ごと踏みにじる。否定したかった。自分はこんな女じゃない。でも、痙攣する身体は正直に反応してしまっている。快楽という裏切りが、何よりも彼女を深く傷つけた。
「さあ、淫乱な子宮にたっぷり種付けしてやるよ! これがお前の社会復帰だ!」
男は罵倒を浴びせながら、最奥へと凶器を叩き込んだ。絶頂で収縮を繰り返す子宮口に先端を押し当て、ドクドクと大量の精液を注ぎ込む。
「あぐっ……うぅ……」
子宮に注がれる生温かい粘液の感触。それは彼女にとって、完全な敗北の刻印だった。快楽と屈辱が混ざり合い、彼女は虚ろな目で天井を見上げた。
もう、何も考えたくなかった。ただ、社会という巨大な暴力の前に、彼女は完全に壊された人形のように横たわるしかなかった。
薄暗い個室の隅で、膝を抱えて震える純香の手には、かつて使っていた古いスマートフォンが握りしめられていた。充電残量はわずかだが、電波は届く。彼女はもはや迷う気力さえ失いかけていたが、藁をも掴む思いで、唯一の縁(よすが)とも言える番号をプッシュした。
『……もしもし?』
電話の向こうから聞こえたのは、認知症の進んだ祖母の声ではなく、ハスキーだが懐かしい青年の声だった。
「……彰くん?」
『純香? おい、どうしたんだ、その声は。おばあちゃんが変わってくれって言うから……』
田上彰。青森の実家の隣に住んでいた、2つ年上の幼馴染。都会に出てから音信不通になっていたが、彼が地元に戻り、祖父母の世話を見ていることは聞いていた。
「彰くん……私…もう、嫌なの……」
堰は切ったように、嗚咽が漏れた。言葉はまとまらなかったが、純香はスマホに向かって、自分が今置かれている非道な状況を、途切れ途切れに訴えた。国に見捨てられ、モノのように扱われ、辱められていること。もう都会で、こんな惨めな思いをしてまで生きていたくないと。
電話の向こうで、彰は静かに耳を傾け、最後に低く、力強い声で言った。
『待ってろ。今すぐそこに行く』
翌日、面会禁止のはずの施設の個室のドアが開いた。入ってきたのはスーツ姿の役人ではなく、少し息を切らした彰だった。彼の後ろには、青ざめた顔の施設長が立っている。
「彰くん……?」
「純香!」
彰は駆け寄り、ボロボロの純香を力強く抱きしめた。男たちの体液と屈辱にまみれた身体を、彼は何の嫌悪も見せず、ただ愛おしそうに抱き締めた。
「すまなかった、…」そう囁くと、彰は施設長の方を振り向き、鋭い眼光で言い放った。
「保釈金は振り込んだはずだ。彼女を連れて行くぞ」
施設長は冷や汗を拭きながら、震える声で条件を告げた。
「た、確かに受け取りました。ですが、規定により……2ヶ月以内に妊娠が確認されなければ、保釈は取り消され、彼女は再収容となります。それでもよろしいのですか?」
彰は迷わず頷いた。
「ああ。俺が必ず、彼女を幸せにする」
東京の空は重く濁っていたが、青森の空はどこまでも高く青かった。
彰に連れられ、故郷の家に戻った純香は、まず祖母の温かい手に触れて、声を上げて泣いた。そして、リンゴ畑の隣にある彰の家で、彼女の新しい生活が始まった。
彰は決して彼女に触れようとしなかった。ただ、美味しい空気と、温かい食事と、静かな時間を提供してくれただけだった。悪夢にうなされる夜には、ドア越しに優しい声で呼びかけ、落ち着くまで話し続けてくれた。
「俺は待ってるから。お前が笑えるようになるまで」
その言葉の一言一言が、純香の乾ききった心に染み渡っていった。
都会で擦り減らした自分を、青森のゆるやかな時間が包み込み、少しずつ、少しずつ修復していった。
そして、帰郷から2週間が経った夜のことだった。
彰が縁側で星を見ている純香の隣に座ると、彼女は自ら彼の肩に頭を預けた。恐怖はなかった。ただ、彼の温もりが愛おしく、もっと近くに感じたいという自然な衝動が湧き上がった。
帰郷から2週間が経った夜のことだった。
彰と並んで縁側に座り、冷えたリンゴジュースを飲んでいた純香は、ふと夜空を見上げた。星がこぼれ落ちそうなほど澄んだ青森の夜。都心のネオンの光の中では決して見ることのできなかった、深遠な闇と輝きがそこにあった。
「彰くん……」
呼びかけると、彼は優しい眼差しで純香を見つめ返した。その瞳に映っているのは、国策の「器」でも、社会の「お荷物」でもない。ただ一人の女性としての自分だった。
「私、大丈夫だよ」
純香はそっと、彰の手に自分の手を重ねた。もう震えは止まっていた。
「私を……抱いてほしいの。彰くんの赤ちゃんが欲しい」
彰の喉が小さく鳴った。彼はしばらく言葉を失い、純香の決意を確かめるように見つめていたが、やがて瞳を潤ませ、何度も頷いた。
「純香……」
縁側から立ち上がり、二人は奥の和室へと歩いた。布団の上で向かい合うと、彰は震える手でゆっくりと純香の頬に触れ、唇を寄せた。
重なった唇は、甘く、熱く、そして何よりも温かかった。施設の男たちが押し付けた唾液の味は忌々しい記憶の中に封印され、今、口内を満たすのは彼女が求めてやまない愛する人の味だけだった。
「んっ……ふぅ……」
舌を絡め合い、互いの息遣いを分かち合う。長い口づけの後、彰は純香の浴衣の帯に手をかけた。「着せてあげるから」と言って、彼女を横たえさせ、ゆっくりと帯を解いていく。
露わになった肌に、夜風がそっと触れた。かつて男たちに見つめられた時のような屈辱的な寒気はなく、ただ愛する人に全てを委ねる高揚感だけが胸を満たした。
彰は純香の胸元に顔を埋め、その先端の小さな突起を口に含んだ。
「あっ……あぁっ……!」
愛撫の仕方が違う。乳首を噛みちぎるような暴虐な刺激ではなく、舌で優しく転がし、吸い上げるような慈愛に満ちた愛撫。それが逆に、彼女の身体の奥底に眠っていた熱を一気に呼び覚ました。
「はぁん……彰くん……いいよ……気持ちいい……」
自然と声が出た。無理やり絞り出すような悲鳴ではなく、心から湧き上がる歓喜の吐息。彰の手が太腿の内側を撫で上げ、秘所に触れると、そこはすでに蜜を溢れさせ、熱く脈打っていた。
「純香……もうこんなに濡れてる……」
彰の指が濡れた割れ目をなぞり、ゆっくりと中へと滑り込んでくる。
「あぐっ……!」
異物が侵入する感覚に一瞬身体が強張ったが、彼が「大丈夫か?」と心配そうに覗き込んでくるのを見て、純香は力を抜いた。指が内部を優しく擦り上げると、内壁が喜びに震え、さらに潤いを溢れさせた。
「来て……彰くんの中が欲しい……!」
純香は彰の首に腕を巻き付け、自分から足を開いた。国策として強制的に開かされた脚とは違う。愛する人を招き入れ、一つになるために自ら開いた脚だ。
彰が身体を重ねてくる。硬く猛った楔が、濡れそぼった入口に押し当てられた。
「入れるよ……」
「うん……きて……!」
ゆっくりと、時間をかけて彼が腰を進める。摩擦の熱と圧迫感が身体を満たしていくが、それは痛みではなく、満たされていく歓びだった。彼自身が彼女の最奥までを優しく押し広げ、包み込んでいく。
「あぁぁっ……! いっぱい……彰くんでいっぱい……!」
かつて内臓をかき回されるような苦痛だった挿入が、今は魂が溶け合うような至上の快楽だった。彼が深く深く根元まで埋まると、二人はしっかりと抱き合い、互いの熱を分かち合った。
「動くよ……」
彰が腰を揺らし始めた。ゆっくりとした、波のようなリズム。引き抜いては深く突き上げるたびに、純香の身体は甘い痺れに包まれた。
「あっ!あっ!あぁんっ! 彰くん! 彰くんっ!」
施設の男たちのように彼女を壊そうとした暴力的なピストンとは何もかもが違う。彼女を愛し、彼女を喜ばせようとする献身的な動き。それが彼女の身体の芯を融かし、限界まで高みへと押し上げていく。
「純香……愛してる……っ!」
「私も……大好きっ! 愛してるよぉっ!」
互いの名前を呼び合い、見つめ合いながら、二人はひたすらに貪り合った。汗ばむ肌が打ち付け合い、結合部からは淫らな水音が響く。それは獣の交尾ではなく、人間としての尊厳を取り戻した二人の魂の交響曲だった。
リズムは徐々に速さを増し、情熱的に激しくなっていった。彰が深々と奥底の子宮口を小突くたびに、純香は背中を弓なりに反らし、白濁した快楽の波に翻弄された。
「あっ! あっ! いくっ! いくぅぅっ!!」
「俺も……一緒に……!」
二人は同時に果てた。
彰の凶器が最奥で激しく脈打ち、大量の熱い精液を注ぎ込む。純香の子宮はその愛しい熱を一滴残らず吸い上げようとするかのように、痙攣しながら収縮を繰り返した。
「あぁぁぁっ!!」
脳裏で花火が弾けたような眩い光が散った。施設で無理やり絶頂させられた時の屈辱的な白濁とは違う。心も身体も満たされ、愛する人と一つになれた至福の絶頂だった。
長い余韻の中、二人は互いの体温を感じながら抱き合っていた。彰は純香の汗ばんだ額に優しくキスを落とした。
「純香……俺たちの赤ちゃん、できてるといいな」
「うん……きっとできるよ。私たちの赤ちゃんだもん」
純香はそう言って、彼の胸に顔を埋め、幸せそうに微笑んだ。
彼女の中に注がれた精液は、国策としての「種」ではなく、彼らの愛の結晶として温かく子宮に居場所を見つけたことだろう。
それから二ヶ月後。
リンゴ畑に白い花が咲き誇る季節になって、純香のお腹には確かな命の息吹が宿った。
都会で引き裂かれた尊厳と心は、愛する人とこの美しい自然に抱かれて完全に癒えた。彼女はもう、誰かの道具でも社会のお荷物でもない。
愛する人と共に歩み、新しい命を育む、誇り高き女性だ。
澄み切った青空の下、隣で微笑む彰の手を強く握り返し、純香は力強く歩き出した。風に乗って漂うリンゴの花の香りは、彼女の新たな門出を心から祝福しているようだった。