〜もし望まぬ性行為を強制できる社会だったら〜 モラルハザード ❤️少子化対策特別法公布!エロイラスト付❤️ 作:みなぽん
少子化対策特別法 ― 自由を奪われた家族
少子化対策特別法が施行されてから、三年が経過していた。
最初は、ほんの小さな制度変更だった。結婚を希望する男女への登録制度、出産予定の届け出、自治体による家族形成支援。そして、子供を持たない夫婦に対する行政指導。
政府はそれを「国家存続のための緊急措置」と説明した。
しかし、制度は年を追うごとに強制力を増していった。
結婚には少子化対策局の許可が必要となり、出産についても一定の条件を満たした夫婦に優先権が与えられるようになった。さらに、独身者や子供のいない夫婦には、定期的な面談と生活状況の報告が義務付けられた。
国民の間では、いつしかこんな冗談が囁かれるようになっていた。
「子供を産むのは国のため。結婚するのも国のため。だったら、誰と結婚するかも国に決めてもらうのか?」
もちろん、そんなことを公然と口にする者は少なくなった。
少子化対策局には、国民の結婚・出産履歴から交友関係、勤務先、渡航記録までを一元管理する巨大な情報システムが構築されていたからだ。
*
川上純平、四十二歳。
都内で小規模なIT企業を経営するシステムエンジニアである。
妻の静江、四十歳。長女の美憂は十八歳で高校三年生、次女の有紗は十四歳の中学二年生。
川上家は、ごく普通の四人家族だった。
ただし、少子化対策局にとっては、少々都合の悪い家庭だった。
純平は以前から政府の少子化政策に批判的だった。SNSでは匿名で政策の問題点を指摘し、企業の経営者仲間とも制度について議論していた。
そして、何よりも問題だったのは、彼が家族を連れて海外移住を計画していたことだった。
「本当に行くのね、カナダに」
夕食後のリビングで、静江が小さな声で尋ねた。
「ああ。もう決めた」
純平はノートパソコンを閉じた。
「会社は?」
「カナダに法人を作った。仕事は向こうでも続けられる。取引先にも話をつけた。幸い、うちの仕事はサーバーとネット環境さえあれば何とかなる」
「学校は?」
「向こうの学校に編入できるよう手配してある」
美憂と有紗は顔を見合わせた。
「なんか、映画みたいだね」
有紗が言った。
「映画ならいいんだけどな」
純平は苦笑した。
美憂は父親の顔をじっと見つめた。
「でも、どうしてそこまでしなきゃいけないの? 普通に海外に行くだけでしょ?」
「普通ならな」
純平は少し間を置いた。
「この国では、もう普通のことじゃなくなったんだよ」
彼は三日前、パスポートの更新申請を却下されていた。
理由は明示されていない。ただ、窓口の職員が申し訳なさそうに告げたのだ。
『少子化対策局から渡航審査保留の通知が届いております』
その日の夕方、会社の近くで不審な黒いワゴン車を見かけた。
翌日には自宅マンションの向かいに、見慣れない車が停まっていた。
そして今朝、純平は郵便受けに入っていた一通の封書を見つけた。
差出人は少子化対策局。
家族形成状況に関する確認面談の通知だった。
「俺たちは犯罪者じゃない」
純平は静かに言った。
「ただ、家族で自由に暮らしたいだけなんだ」
*
出発の日は、土曜日だった。
「今日は江ノ島水族館に行こう!」
朝食の席で純平が宣言すると、有紗が目を輝かせた。
「えっ、ほんと? 久しぶりじゃん!」
「お父さん、急にどうしたの?」
「たまには家族サービスだよ」
美憂が疑わしそうに父親を見る。
「……なんか怪しい」
「失礼だな。お父さんはいつだって家族思いだぞ」
静江は黙って微笑んでいた。
家族は最低限の荷物を車に積み込み、午前九時過ぎに自宅を出た。
マンションの駐車場から道路に出るとき、純平はバックミラーを確認した。
いた。
黒いワゴン車。
昨日と同じ車だった。
「お父さん、後ろの車?」
助手席の美憂が小声で尋ねる。
「そうだ」
「やっぱり?」
「騒ぐなよ。まだ何も始まってない」
有紗は後部座席でスマートフォンを握りしめていた。
「これ、ほんとにスパイみたい」
「スパイごっこじゃないんだがな」
純平は苦笑した。
江ノ島水族館に到着したのは午前十時半だった。
駐車場に車を停め、四人は館内へ入った。
イルカショーを眺め、クラゲの展示を見学し、売店でソフトクリームを買った。
しかし、純平の意識は常に周囲に向けられていた。
「お父さん、あの人、ずっとこっち見てない?」
美憂が指差した先には、紺色のジャケットを着た男がいた。
「気にするな」
「絶対、私たちを見てるよ」
「だから、気にするなって」
午後一時過ぎ。
純平は家族を連れて出口へ向かった。
駐車場に戻ると、黒いワゴン車は見当たらなかった。
「撒いたの?」
有紗が尋ねる。
「たぶんな」
「すごい!」
「喜ぶところじゃないぞ」
純平は車を発進させた。
目的地は神奈川県葉山。
小さなヨットハーバーだった。
*
港に停泊していたのは、全長十二メートルほどの白いクルージングヨットだった。
純平が数年前から所有していた船である。
船名は『フリーダム』。
「うわあ……」
有紗が船を見上げた。
「これで行くの?」
「ああ」
「カナダまで?」
「さすがに一気には行かない。まずは小笠原方面へ向かう。そこから状況を見て進路を決める」
美憂は少し不安そうに海を見た。
「お父さん、本当に大丈夫なの?」
「船の整備は済ませてある。食料も水も積んだ。通信設備も問題ない」
「そういうことじゃなくて……」
純平は娘の肩に手を置いた。
「大丈夫だ。お父さんを信じろ」
静江も娘たちの背中を優しく撫でた。
「みんなで一緒に行くのよ。怖いのはお母さんも同じ。でも、ここに残って自由を奪われるほうが、もっと怖いわ」
午後二時。
ヨットは静かに岸壁を離れた。
エンジン音が響き、白い船体が港の外へと滑り出す。
純平は操舵席に立ち、海を見つめた。
「よし……出航だ」
有紗が歓声を上げた。
「やったあ!」
美憂も笑った。
静江は夫の隣に立ち、陸地を振り返った。
そこには、いつもと変わらない日本の風景が広がっていた。
しかし、彼女たちにとっては、そこがもう自由に暮らせる場所ではなかった。
*
翌々日。
フリーダムは外洋に出ていた。
水平線の彼方には、青い海と空が広がっている。
波は穏やかで、風も安定していた。
有紗はデッキに寝転がり、雲を眺めていた。
「ねえ、お父さん。日本って、もう外国に行くだけでも許可がいるの?」
「ああ。少子化対策局が渡航を制限できる制度ができたんだ」
「そんなの、おかしいよ」
「おかしいさ」
純平は操舵輪を握りながら答えた。
「結婚も出産も、本来は個人の自由だ。国が人口を増やしたいからって、国民の人生を勝手に決めていいわけがない」
美憂も会話に加わった。
「学校でも、少子化対策の授業があるよ。結婚は国民の義務に準ずる責任だとか、将来の出産計画を立てましょうとか」
「高校生に何を教えてるんだ……」
純平は呆れた。
「それに、女の子の進路指導まで変わったんだよ。就職先も、出産支援制度のある企業を優先するようにって」
「それはひどいわね」
静江が眉をひそめた。
「私たちだって、子供を産んで育てることが嫌なわけじゃない。だけど、それを国に命令されるのは違うでしょう」
「そうだよ。僕たちは子供を作るための部品じゃない」
純平の声が少し大きくなった。
「人間には、自分の人生を選ぶ権利がある。結婚するもしないも、子供を持つも持たないも、本人が決めることだ!」
「お父さん、聞こえるよ!」
「聞かせてやれ!」
家族の笑い声が海上に響いた。
有紗は両手を広げた。
「自由のない国よ、さようなら!」
「さようなら!」
美憂も続いた。
静江も笑いながら手を振った。
「新しい生活に乾杯ね」
そのとき、誰もが本当に自由になれたと思っていた。
しかし、その自由は長くは続かなかった。
*
小笠原諸島近海。
出航から数日が経過したころだった。
「お父さん」
見張りをしていた美憂が、前方を指差した。
「あれ、何?」
水平線の向こうに、巨大な船影が見えた。
最初は貨物船かと思った。
だが、近づくにつれて、その姿がはっきりしてくる。
灰色の船体。
巨大なフェーズドアレイレーダー。
艦橋に掲げられた旭日旗ではなく、海上自衛隊の自衛艦旗。
そして船体側面に記された艦名。
『こんごう』
イージス護衛艦、金剛。
純平の顔から血の気が引いた。
「……嘘だろ」
船の通信機から、突然、低く落ち着いた男の声が響いた。
『こちら海上自衛隊護衛艦金剛。白色ヨット、船名フリーダム。直ちに機関を停止せよ。進路を維持し、指示に従え』
静江が純平を見た。
「どうするの?」
「無視するわけにはいかない」
純平は通信機を握った。
「こちらフリーダム。航行目的は民間航海である。そちらの停止要求には応じられない」
『繰り返す。直ちに機関を停止せよ。これは国家安全保障上の命令である』
「国家安全保障だと……?」
純平は歯を食いしばった。
「民間人四人がヨットで航海しているだけだぞ!」
返答はなかった。
巨大な護衛艦は、じりじりと距離を詰めてくる。
「お父さん、逃げようよ!」
有紗が叫んだ。
「落ち着け!」
純平は前方の空を見た。
黒い雲が広がり始めていた。
スコールだ。
視界を奪うほどの雨が降れば、巨大な護衛艦でも小型ヨットの捕捉は難しくなるかもしれない。
「全員、船内に入れ! 美憂、ライフジャケットを確認しろ!」
「お父さん、何する気?」
「逃げるんだ!」
純平は舵を切った。
ヨットは波を受けながら進路を変える。
しかし、護衛艦は慌てる様子もなく追尾してきた。
『フリーダム、最後の警告である。機関を停止せよ』
「断る!」
純平が叫んだ瞬間だった。
護衛艦の砲塔が動いた。
次の瞬間。
轟音が海上を切り裂いた。
ドォォォンッ!
「きゃあああっ!」
有紗が悲鳴を上げた。
海面に巨大な水柱が立ち上がる。
ヨットの数十メートル先だった。
艦載砲による威嚇射撃。
純平は操舵輪を握る手を震わせた。
続けて通信が入る。
『次は船体を直接射撃する。繰り返す。停止せよ。従わない場合、撃沈する』
静江が娘たちを抱きしめた。
「純平さん……もうやめて」
「くそっ……!」
純平は唇を噛んだ。
こんなところで家族を死なせるわけにはいかない。
「機関停止!」
ヨットのエンジン音が消えた。
波に揺られながら、フリーダムは海上に漂った。
*
護衛艦金剛がヨットに横付けしたのは、それから二十分後だった。
甲板には武装した隊員が並んでいた。
「全員、指示に従って乗艦してください!」
隊員たちがヨットに乗り移り、純平と静江、そして二人の娘を取り囲む。
「武器など持っていない! 我々は民間人だ!」
「詳しい話は後ほど伺います。抵抗しないでください」
「いったい、何の権限があってこんなことを!」
純平の抗議は無視された。
家族四人は護衛艦の甲板へと移された。
そこで、純平は一人の女性に気づいた。
白い制服ではなく、濃紺のスーツを着た女性だった。
二十代後半から三十代前半ほどだろうか。
長い黒髪を後ろでまとめ、眼鏡の奥には知性を感じさせる冷静な瞳があった。
その女性は、護衛艦の甲板に立つ隊員たちを従えるように、静かに家族を見つめていた。
「初めまして。少子化対策局次官、綾瀬凛と申します」
純平は愕然とした。
「少子化対策局……?」
「ええ。川上純平さん。奥様の静江さん。そして長女の美憂さん、次女の有紗さんですね」
「どうして、あなたがここにいる?」
「ご家族の出国を阻止するためです」
「ふざけるな! 俺たちは犯罪者じゃない!」
凛は表情を変えなかった。
「川上さん。あなたは少子化対策特別法第十八条、国外逃避による家族形成政策の執行妨害、および第二十七条、渡航制限命令違反に該当する行為を行いました」
「そんな法律が、まともな法律であるものか!」
「法律の正当性については、後日、司法の場で争っていただければ結構です」
彼女は手元のタブレットを操作した。
「現時点で、あなた方四名は少子化対策特別法違反の現行犯として拘束します」
「私たちまで?」
静江が思わず声を上げた。
「私たちは、ただ夫についてきただけです!」
「承知しています」
凛は静江を見た。
「ですが、奥様も出国計画に参加されていた。お嬢様方についても同様です」
「私たちは子供よ!」
美憂が叫んだ。
「どうして、私たちまで捕まえられなきゃいけないの!」
有紗も涙を浮かべながら、凛を睨みつけた。
「私たち、カナダに行きたかっただけなのに!」
凛は二人の少女を見つめた。
ほんの一瞬だけ、その表情に何かが浮かんだ。
しかし、それはすぐに消えた。
「あなた方の気持ちは、理解しています」
「理解しているなら、どうしてこんなことをするんですか!」
美憂の問いに、凛は答えなかった。
代わりに、彼女は純平へ向き直った。
「川上さん。あなたは優秀な技術者だそうですね。ご自身の会社を経営し、海外にも取引先を持ち、十分な資産もお持ちだ。ご家族にも恵まれている」
「だから何だ」
「国家にとって、あなたのような家庭は貴重なのです」
「……何?」
「これから家庭を形成する可能性の高い若い女性が二人。川上家は、少子化対策局の重点支援対象として登録されていました」
純平は言葉を失った。
凛は淡々と続けた。
「特に、お嬢様方の将来については、局としても大きな期待を寄せています。美憂さんについてはこの金剛の船内で少子化対策法違反の妊娠刑の執行をさせていただきます。幸いここには屈強な男性たちがたくさん載っておられますからね。」
美憂は絶句した。
「ちょっと待ってよ…私はまだ…」
「出産適齢期ですからね、早急な妊娠を勧めます」
「ふざけるな!」
純平が叫んだ。
「俺の娘に何をするつもりだ!」
凛は一歩前に出た。
「川上さん。あなただけは、このまま自由に出国させて差し上げてもよいのです」
「…何だと?」
「ただし、それは奥様と二人のお嬢様を置いていくという前提でのお話ですが」
凛は再びタブレットを操作した。
「少子化対策特別法第三十条第一項により、出産適齢期にある女子が家族と共に出国を試みた場合、本人を含む家族全員に特別出国禁止処分が課せられます。ただし、出産適齢期女子を置いての出国であれば、特別出国禁止処分は解除されます」
「そんな…!」
静江が膝をついた。
「お父さん…」
美憂と有紗が怯えた目で父親を見つめる。
純平は拳を握り締めた。
「そんな法律を認めるわけがない!」
「認めなくても結構です。これは、すでに行われている現実ですから」
凛の声は冷たく、それでいて感情の読み取れないものだった。
「とりあえず美憂さんへの刑の執行を行います。大澤艦長、人選できてますか?」
「我が艦でも任務に熱心で、身体が健康な独身男性を5人選びました。桑田、石塚、藤堂、相良、やっていいぞ!」自衛官たちは、金剛の甲板上にマットレスを引き始めた。
隊員たちは家族を取り囲むように集まってきた。
「それでは15時20分ただ今から、川上美憂への刑の執行を行います」凛が冷酷に告げた。川上純平の叫び声が甲板に響いた。
「やめろっ! 手を出すな!」
純平は美憂に覆い被さるようにして、自衛官たちから守ろうとする。
しかし引き剥がされ手錠をかけられた!
「やめて! お父さんを離して!」
美憂が叫びながら純平に駆け寄ろうとするが、隊員に制止された。
有紗もまた悲鳴を上げながら両親の方へ手を伸ばす。
しかし、その場にいた誰もが凍りついたような静寂の中で、静江がゆっくりと立ち上がった。
「私が…代わります」
静江の声は震えていたが、その瞳には揺るぎない決意が宿っていた。
「静江さん…?」
凛がわずかに眉を動かした。
「娘の代わりに私が刑を受けます」
静江は凛を真っ直ぐに見つめた。
「美憂はまだ十八歳です。これから先がある娘にこんなことは…私が引き受けます」
「お母さん!」
美憂の目から涙がこぼれ落ちた。
「奥様…」
純平は手錠をかけられたまま妻を見つめた。
「静江…!」
「いいえ」凛は首を横に振った。「対象は出産適齢期にある女子です。あなたはすでに…」
「少子化対策特別法第四十二条」静江は凛の言葉を遮るように言った。「出産適齢期女子の代替処置として、その母親または近親女性が志願した場合、特例として刑の執行を認めることができる」
凛は目を見開いた。
「…法文を暗記されているのですか」
「娘を守るためなら、それくらいのことはします」
静江の声には力がこもっていた。
凛はしばらく静江を見つめていたが、やがて小さく頷いた。
「…承知しました。特例を認めます」
「ありがとうございます」
静江は深く頭を下げた。そして振り返り、家族に向かって微笑んだ。
「お母さん…」
有紗の声が震えている。
「大丈夫よ」
静江は娘たちに優しく語りかけた。
「お母さんは大丈夫。だから…見ていてはいけないわ」
「そんな…!」
美憂が叫ぶ。
「お願い」
静江の目に涙が光った。
「お母さんの顔を見ないで。覚えているお母さんは…今日までのお母さんでいて」
「静江!」
純平の叫び声が甲板に響いた。
「やめてくれ! 俺が…俺がどうにかする!」
「もう決めたの」
静江は夫に向かって静かに首を振った。
「あなたはこの家族の大黒柱よ。皆を守って。そして…いつか必ず自由になって」
「くそっ…くそっ!」
純平は手錠の鎖をガチャガチャと鳴らしたが、びくともしなかった。
凛が静江に向き直った。
「川上静江さん。少子化対策特別法違反による代替処置として、これより刑の執行を行います」
静江は一度だけ深呼吸をした。
そして甲板の中央に敷かれたマットレスの方へ歩み寄った。
その背中は震えていたが、決して折れることはなかった。
「服を脱いでください」凛が命じた。
静江の手が震えながらもブラウスのボタンにかけられた。
一つ、また一つ。
はだけた胸元から白い肌が覗く。
ブラウスを脱ぎ捨てると、次にスカートのファスナーに手をかけた。
シュルリという音と共にスカートが足元に滑り落ちる。
残されたのは白い下着だけ。
四十歳とは思えない張りのある肢体が、甲板の冷たい風に晒された。
自衛官たちの視線が一斉に注がれる。
ねっとりとした欲望の混じった視線。
静江は唇を噛み締めながらも、毅然と前を見据えた。
「下着もです」凛の声が容赦なく響く。
震える指でブラジャーのホックを外す。
豊かな乳房が弾むようにして露出した。
乳首は羞恥と恐怖で硬く尖っている。
最後に残ったショーツを下ろすと、茂みとその下の秘所があらわになった。
「いい体だな」大澤艦長が呟いた。「桑田、お前が先だ」
選ばれた五人の自衛官のうちの一人、桑田と呼ばれた若い男が前に出た。
筋肉質の逞しい体つき。
二十代半ばほどの彼は、すでに服を脱ぎ捨てていた。
勃起した男根が反り返り、先端から先走りの液が滲んでいる。
桑田はマットレスの上に横たわる静江の脚を強引に開かせた。
「あっ…」静江の唇から小さな声が漏れる。
無防備に晒された股間。
男の視線がそこに釘付けになった。
「綺麗なマンコだな」桑田は指で割れ目をなぞった。
「ひっ…!」静江の体がビクンと跳ねる。
「もう濡れてるのかよ。淫乱な母ちゃんだな」
「ちが…」静江は首を振るが、男の指は容赦なく秘所をまさぐり続けた。
硬い指先が花唇を押し開き、敏感な秘肉を弄る。
クチュ…クチュ…
水音が甲板に響き始めた。
「ああっ…」静江の頬が紅潮し、息が荒くなる。
無意識のうちに腰が男の指の動きに合わせて揺れ始めていた。
「ほら、感じてんだろ」桑田はニヤリと笑った。「息子の前でこんなになっちゃってさ」
「いやっ…言わないで…」静江は顔を背けた。
しかし男は容赦なく指の動きを早めた。
人差し指と中指を膣内にねじ込み、内壁を激しく掻き回す。
「ああっ! あっ! あっ!」
静江の口から嬌声が溢れ出す。
頭の中が真っ白になりそうになるのを必死で堪えた。
夫や娘たちが見ている。
その事実が羞恥心を限界まで高めた。
それなのに体は熱い疼きに支配されつつあった。
「桑田、早くしろ」大澤艦長が促した。
「はい」桑田は指を引き抜いた。
糸を引く愛液が光る。
彼は静江の脚を肩に担ぎ上げた。
剥き出しになった秘所に、怒張した男根を押し当てる。
「入れるぞ」
桑田は一気に腰を沈めた。
ズブッ!
「あああああっ!」
静江の絶叫が響いた。
乾ききった膣内に異物がねじ込まれる痛み。
しかし男は容赦なく奥まで突き進んだ。
子宮口まで到達した先端が、子宮を突き上げる。
「きついな…でもいい締まりだ」桑田は呻きながらピストン運動を開始した。
激しい律動。
肉と肉がぶつかる音。
ジュポジュポという水音。
そして静江の押し殺したような喘ぎ声。
「あっ…あっ…あっ…」
静江は目を固く閉じた。
夫以外の男に抱かれている。
しかもこんな大勢の前で。
屈辱と羞恥で心が壊れそうだった。
しかし体は裏切るように快感を覚え始めていた。
桑田の男根が膣内の敏感なポイントを擦り上げるたびに、背筋に電流のような刺激が走る。
無意識に膣壁が収縮し、男根を締め付ける。
「おっ…締め付けてきやがった」桑田が驚いたように言った。「本当に感じてるのかよ」
「ちが…うっ…」静江は首を振るが、体は正直だった。
熱く滾る疼きが下腹から全身へと広がっていく。
呼吸が乱れ、瞳が潤み始める。
桑田はさらに激しく腰を振った。
叩きつけるようなストローク。
子宮を突き上げるたびに静江の体が跳ねる。
「ああっ! あっ! そこ…だめっ…!」
静江は自分の口から出る言葉に驚いた。
「だめ」と言いながら、「そこ」と感じている。
否定と肯定が混ざり合った喘ぎ声。
「もうイキそうか?」桑田が耳元で囁いた。
「いやっ…いかない…!」
「嘘つけ。こんなになってさ」男は腰の動きを止めずに言った。「息子の前でイキそうなんだろ?」
「言わないで…お願い…」
静江の目から涙がこぼれた。
しかし桑田は容赦なく最奥を攻め立てた。
敏感な膣内を擦り上げながら、クリトリスを指で弾く。
「ああああっ!」
強烈な快感の波が押し寄せた。
静江は耐えようとしたが、限界だった。
背中が弓なりに反り、全身が痙攣する。
「いくっ…いくうううっ!」
静江は叫んだ。
自分の声とは思えないほど甘い嬌声。
同時に膣内が激しく収縮し、男根を締め上げた。
「くっ…出すぞ!」
桑田は一際深く突き入れ、そのまま果てた。
ドクドクと大量の精液が注ぎ込まれる。
熱い飛沫が子宮を満たしていく感覚。
「ああっ…」静江は虚ろな目で空を見上げた。
夫以外の男の精液で満たされる屈辱的な感覚。
しかし同時に、深いところで燃え上がるような快楽が疼いていた。
桑田が男根を引き抜くと、白濁した液が膣口からどろりと溢れ出した。
「次は俺だ」石塚と呼ばれた男が待ち構えていた。
「待って…もう…」静江の抗議は無視された。
石塚はすぐに挿入してきた。
桑田の精液が潤滑油となり、今度はスムーズに奥まで届く。
「ああっ…!」
まだ達した余韻が残る体は過敏になっていた。
石塚の動きに合わせて声が漏れる。
最初は拒絶するように首を振っていたが、次第にその動きに身を委ね始めた。
「おいおい、また感じてるぞ」石塚が笑った。「母ちゃん本当に淫乱だな」
「ちが…あっ…ああっ…」
否定しようとするが、言葉にならない。
快楽の波が次々と押し寄せてくる。
石塚は桑田とは違う角度で攻めてきた。
膣内の別の場所を擦り上げる刺激。
「そこっ…ああっ…そこだめっ…!」
静江の目から再び涙が溢れた。
しかしそれは羞恥の涙ではなかった。
快楽のあまり涙が出ているのだ。
「ほら、またイキそうだろ?」石塚が腰を掴んで激しく揺さぶった。
パンパンパンと肉がぶつかる音が甲板に響く。
そのたびに静江の豊かな乳房が揺れた。
「いくっ…またいくううっ!」
二度目の絶頂。
静江は声を殺すことも忘れて叫んだ。
全身が痙攣し、意識が飛びそうになる。
石塚もまた奥で果てた。
次々と男が代わっていった。
藤堂、相良…。
若く逞しい男たちが次々と静江の体を貪っていく。
何度も絶頂に達し、何度も精液を注ぎ込まれた。
静江の膣からは白濁した液が溢れ出し、マットレスを濡らしていく。
最初は抵抗していた静江だったが、次第に自ら腰を動かすようになっていた。
快楽に支配され、理性が崩れ去っていく。
男たちの目には淫らな女として映っていた。
しかし静江の心の中には、微かに守りたいものへの想いが残っていた。
(美憂…有紗…お母さんは大丈夫よ…)
(純平さん…ごめんなさい…でも…)
(守りたかった…ただ守りたかっただけなの…)
心の中で家族に謝り続けながらも、体は快楽を貪っていた。
その矛盾した姿がさらに男たちを煽った。
五人全員に使い果たされた後も、静江の体は疼き続けていた。
汗と精液にまみれた体。
乱れた髪。
虚ろな瞳。
しかしその瞳の奥には、微かな光が残っていた。
それは家族への愛だった。
「…終わりましたか」凛の声が響いた。
静江はゆっくりと体を起こした。
震える手で散らばった服を拾い上げようとしたが、力が入らない。
「着替えは後でいい」大澤艦長が言った。「とりあえず船室へ運べ」
隊員たちが静江を抱き上げた。
その時だった。
「お母さん!」
美憂が叫んだ。
止められていたにもかかわらず、静江の方へ駆け寄ろうとした。
「美憂…」
静江は娘に手を伸ばした。
しかしその手は届かなかった。
「会話は禁止だ」隊員が二人を引き離した。
「お母さん…お母さん…!」
美憂の泣き叫ぶ声が甲板に響いた。
有紗もまた泣き崩れていた。
純平は手錠をかけられたまま歯を食いしばっていた。
拳が白くなるほど握りしめられている。
怒りと無力感が交互に彼を襲った。
「…連れて行け」
凛が静かに命じた。
静江は隊員に抱かれたまま船内へと消えていった。
残されたのは悲鳴のような娘たちの泣き声と純平の押し殺したうめき声だけだった。
凛はその様子を無表情で見つめていた。
しかしその瞳の奥には、何か複雑な感情が揺れ動いていた。
甲板には潮風が吹いていた。
海は静かだった。
しかしその静けさは嵐の前触れのようでもあった。
フリーダムは波に揺られながら護衛艦に曳航されていた。
自由を求めて出航した船は今自由を奪われ故郷へと引き戻されようとしていた。
⭐️迫害
「非国民が住む家だ」
朝方、川上家の門柱に赤スプレーでそう書きなぐられていた。
純平はそれを見て何も言わず消しに行った。隣人の視線を感じる。カーテンの隙間からこちらを覗く目。スマホを向ける手。SNSでは拡散されているだろう。「隣の川上さん、国外脱出未遂で捕まったらしいよ」「非国民だって」「税金たくさん払ってるからって何でも許されると思ってるのよ」
もはや隠しようのない事実だった。ヨットでの脱出劇は大々的に報じられ、川上家は一躍有名になった。しかし世間の同情は一切なかった。あるのは軽蔑と敵意だけ。
「お父さん…これ…」
登校しようとした美憂が門柱の前で立ち尽くしていた。
「見るな」
純平は短く言った。
「でも…」
「行け。遅刻するぞ」
美憂は唇を噛んで歩き出した。しかしその背中は震えていた。
有紗はすでに一週間学校を休んでいた。登校拒否ではない。行けないのだ。クラスメイトから「非国民の娘」「国から逃げようとした裏切り者」と執拗な嫌がらせを受けている。LINEもSNSも誹謗中傷で埋め尽くされた。
静江もまた外出できなかった。スーパーや病院で「あの人よ」「非国民の妻」と囁かれる。ある日コンビニで店員に「お客様はお断りしています」と言われた。金は受け取ってもらえなかった。
川上家は社会的に抹殺されつつあった。
*
「妊娠しています」
産婦人科の診察室で医師が告げた。
静江は診察台の上で天井を見つめた。
予想はしていた。あの日から生理が来ていない。嘔吐感もあった。
「週数は…八週ほどですね」
あの日。護衛艦の甲板で犯された日。
五人の男の精液が注ぎ込まれた日。
「おめでとうございます」医師が言った。「少子化対策局にも報告しておきますね。重点支援対象ですから」
静江は何も言えなかった。
おめでとう?
誰が?
何が?
この子の父親は誰なのか。
桑田か?石塚か?藤堂か?相良か?それとも他の誰かか?
分からない。
ただ分かるのはこの子が自分の夫の子ではないということだけ。
「…静江」
帰宅後純平に告げた時彼は絶句した。
「そうか…」
それしか言わなかった。
慰めも拒絶もない。
ただ事実を受け入れたような空虚な反応。
その夜純平は寝室に来なかった。
リビングのソファで寝ていた。
それから毎晩そうなった。
静江は一人冷たいベッドで腹を撫でた。
この子は私を守るためにできた子。
でもこの子は夫を裏切る証。
愛おしいと同時に憎らしい。
そんな矛盾した感情が胸の中で渦巻いた。
*
川上家の崩壊は家庭内にも及んだ。
美憂と有紗は両親と目を合わせなくなった。
食事も別々に摂るようになった。
家族の会話は消えた。
ある夜、有紗が爆発した。
「どうしてあの時逃げなかったの!」
夕食の席でいきなり叫んだ。
「もっと早く出発すれば! 夜中にこっそり出れば! お父さんのせいで!」
「有紗!」静江が止めた。
「違くない! お父さんは自分のプライドのために家族を危険に晒したんだ! 『自由だ』『権利だ』って…結果何になったの! お母さんは…お母さんはあんな目に…!」
有紗の目から涙が溢れた。
「あんな…あんなことされて…お母さん可哀想だ! 私たちだって…学校に行けない! 友達にも逃げられる! 全部お父さんのせいだ!」
「有紗…」美憂が妹の肩に手を置いた。
「お姉ちゃんだってそう思ってるでしょ! 違うって言えるの!」
美憂は答えられなかった。
否定できなかったから。
純平は何も言わなかった。
ただ黙って箸を動かしていた。
その顔には深い後悔と疲労が刻まれていた。
*
「社長…」
会社でも孤立していた。
純平の経営するIT企業の社員たちは冷ややかな目で彼を見ていた。
「自分だけ助かろうとして失敗したんですか」
開発部長の田中が言った。
「田中君…」
「社員には何も相談しないで。取引先にも迷惑をかけた。それに…」
田中は声を潜めた。
「少子化対策局から当社への監視が強まっています。社員の家族構成や結婚状況まで調査が入っています。社長の身勝手な行動のせいで」
「身勝手だと?」純平は声を荒らげた。「国民の自由を守るために…」
「自由?」田中は冷笑した。「社長は金と地位があるからそんなことが言えるんですよ。俺たちは違う。ただ平凡に暮らしたいだけだ。それなのに社長のせいで…」
他の社員たちも頷いた。
「奥様が妊娠なさったそうですね」営業部の女性社員が言った。「おめでとうございます。でも…あの方たちの子ですよね」
純平は言葉を失った。
「社長」田中が立ち上がった。「暫くお休みになったほうがいいのではありませんか。会社のためにも」
事実上の追放だった。
純平は自分の会社から締め出された。
*
その日の夜だった。
ピンポーンという呼び鈴が鳴った。
静江がドアを開けると二人の男が立っていた。
「川上純平さんはいらっしゃいますか」
一人は小柄で目つきの鋭い男。
もう一人は大柄で強面の男。
二人とも作業着を着ていた。
「あなた方は…」
「岸和田です」小柄な男が言った。「こっちは太宰。同じ社の社員です」
「社員?」
純平がリビングから出てきた。
「何の用だ」
岸和田と呼ばれた男は純平を睨みつけた。
「あんたに話があるんや」
関西弁だった。
太宰と呼ばれた男も博多弁で続いた。
「話というか…償いやな」
「償い?」
「あんたのせいで」岸和田の声が震えた。「うちの妹が…中学三年の妹が…少子化対策局にマークされて…」
彼は言葉を詰まらせた。
「強制妊娠させられたんや…高校生にもなってない妹を…」
太宰も続いた。
「うちの姉貴もや…二十一歳やった…結婚もしてへんのに…『出産適齢期』って理由だけで…男も選ばせてもらえへんかった…」
二人の目に怒りと悲しみが混じっていた。
「あんたは金持ちや」岸和田が言った。「ヨットも持ってる。海外に逃げることもできた。でも俺たちは違う。逃げ場もない。ただ国の言うなりになるしかない」
「それなのにあんたは」太宰の声が大きくなった。「自分だけ助かろうとして失敗した。あんたのせいで少子化対策局の監視が厳しくなった。うちの妹や姉貴みたいな弱い者から搾り取るように…」
純平は二人を見つめた。
彼らの怒りはもっともだった。
自分の行動が彼らに迷惑をかけたことは事実だった。
「すまない…」純平は頭を下げた。「俺の軽率な行動で…」
「謝って済む問題やない!」岸和田が叫んだ。「あんたには分からへんやろうけど…好きでもない男に抱かれる気持ちが…毎日体が汚れていく感覚が…」
彼は拳を握りしめた。
「あんたの家族にも同じことを味合わせてやる」
「何?」純平が顔を上げた。
「美憂さんやろ」太宰がリビングの奥を指差した。「十八歳。出産適齢期や。うちの妹と同じ年頃やな」
「やめろ!」純平が二人の前に立ちはだかった。
「どけ!」岸和田が純平を突き飛ばした。
純平は床に倒れ込んだ。
「お父さん!」
美憂が悲鳴を上げた。
「大人しくしろ」太宰が純平を押さえつけた。「あんたには見ててもらうんや。自分の娘がどんな目に遭うか」
「やめて! 来ないで!」
美憂は後ずさりした。
しかし岸和田は逃げる間も与えず彼女を掴んだ。
「放して!」
美憂は抵抗したが男の力には敵わなかった。
「いい体やな」岸和田は美憂の体をまさぐった。「うちの妹と同じ匂いがするわ」
「いやっ!」
岸和田は美憂の服を引き裂いた。
ブラウスのボタンが飛び散る。
白いブラジャーが露わになる。
「やめて! お願い!」
「あんたのお父さんのせいで」岸和田は耳元で囁いた。「うちの妹は毎日泣いとるんや。あんたにもその味を教えてやる」
太宰は純平を床に押さえつけながら言った。
「見ろや。自分の娘がどうなるか」
純平は必死に抵抗したが太宰の力は強かった。
目の前で娘が犯されようとしている。
何もできない無力感が彼を苛んだ。
岸和田は美憂のスカートを引き下ろした。
ショーツ姿になった美憂は震えていた。
「うちの妹もこんな風に泣いとったんやろな」
岸和田は冷酷に笑った。
「お願い…助けて…お父さん…」
美憂が助けを求めた。
しかし純平にはどうすることもできなかった。
太宰に押さえつけられ見ていることしかできない。
自分の無力さが心を切り裂いた。
岸和田は美憂のショーツを引き裂いた。
あられもない姿が露わになる。
「きれいなマンコやな」
岸和田は指で割れ目をなぞった。
「いやっ!」美憂の体が跳ねた。
「うちの妹も最初はこうやって嫌がっとった」岸和田は指を膣内にねじ込んだ。「でもすぐに感じるようになったんや。女なんてそんなもんや」
「ちが…あっ…」美憂は首を振った。
しかし男の指が敏感な部分を擦り上げると声が漏れた。
「ほら感じとるやないか」岸和田は指の動きを速めた。「お父さん見えるか? 娘が感じとるのが」
「やめろ!」純平が叫んだ。
しかし太宰の手が彼の口を塞いだ。
岸和田は美憂の膣内を掻き回した。
クチュクチュという湿った音が響く。
美憂の脚が開き始め呼吸が乱れていく。
「あっ…あっ…」
美憂の口から喘ぎ声が漏れ始めた。
頭では拒絶しようとしても体は正直に反応してしまう。
「ほら見てみい」岸和田が指を見せた。
透明な愛液にまみれた指を。
「これがお前の娘の本音や」
純平は目を逸らそうとした。
しかし太宰が頭を押さえつけた。
岸和田はベルトを外し男根を取り出した。
硬く勃起したそれは血管が浮き出ている。
「入れるで」
彼は美憂の脚を大きく開かせた。
「いやっ! だめ! それだけは!」
美憂は必死に抵抗した。
しかし岸和田は容赦なく貫いた。
ズブッ!
「ああっ!」
美憂の絶叫が響いた。
純平は目を閉じようとした。
しかし見えてしまった。
娘が犯される姿を。
岸和田は激しく腰を振った。
パンパンと肉がぶつかる音。
ジュポジュポと水音。
そして美憂の押し殺したような喘ぎ声。
「あっ…あっ…だめ…」
最初は痛みと恐怖だけだった。
しかし徐々に美憂の体は火照り始めた。
岸和田は巧みに膣内の敏感なポイントを攻めた。
うちの妹もこうやって感じるようになった。
最初は泣いてばかりやった。
でも今は…。
「ああっ…」
美憂の声が変わった。
甘く切ない声。
拒絶から快楽への変化。
「感じとるやろ」岸和田は耳元で囁いた。「女は誰でも感じるんや」
「いや…あっ…だめ…」
美憂は首を振った。
でも体は裏切っていた。
腰が無意識に男の動きに合わせて揺れ始める。
「お父さん見えるか?」岸和田が叫んだ。「娘が感じとるぞ! あんたのせいや!」
純平は唇を噛み締めた。
悔しくてたまらなかった。
自分のせいで娘がこんな目に遭っている。
守れなかった。
何も守れなかった。
太宰は純平の耳元で囁いた。
「うちの姉貴も同じやった。好きでもない男に抱かれて泣いとった。でもな…姉貴は今妊娠しとる。誰の子かも分からん子を」
彼の声は震えていた。
「あんたの家族にも同じことを味わわせてやる」
岸和田は激しく腰を振った。
美憂の体が揺れ乳房が波打つ。
彼はその乳首を指で弾いた。
「あっ! ああっ!」
美憂の声が大きくなった。
快感の波が押し寄せてくる。
頭では拒絶しようとしても体が勝手に動く。
「もうイキそうか」岸和田が言った。
「いや…いかない…」
美憂は首を振った。
「嘘つけ」岸和田はさらに激しく腰を振った。「ほらイケや」
「ああっ! だめっ! だめええっ!」
美憂は叫んだ。
背中が弓なりに反り全身が痙攣する。
同時に膣内が激しく収縮した。
「くっ…!」
岸和田も限界だった。
彼は一際深く突き入れそのまま果てた。
ドクドクと大量の精液が注ぎ込まれる。
「あっ…ああっ…」
美憂は虚ろな目で天井を見上げた。
熱い精液が子宮を満たしていく感覚。
これが…あの日お母さんが味わった感覚なの?
太宰が純平を放した。
純平は床に崩れ落ちた。
「終わったで」太宰が言った。「これであんたにも分かったやろ」
「…」
純平は何も言えなかった。
怒りよりも悔しさよりも絶望が勝っていた。
岸和田は男根を引き抜いた。
白濁した液が美憂の股間から溢れ出る。
「うちの妹もこうやったんやろな」
彼は静かに言った。
「でもな…」
彼は立ち上がり純平を見下ろした。
「俺たちがしたことは正しいんかどうか分からん。ただ…」
「ただ何や」純平が絞り出すように言った。
「悔しかったんや」岸和田の目から涙がこぼれた。「あんたみたいな金持ちが自分だけ助かろうとして失敗して…うちの妹や姉貴みたいな弱い者が搾り取られるのが…悔しかったんや」
彼は泣きながら続けた。
「妹は毎日泣いとる。誰の子かも分からん子を身ごもって…学校にも行けへん。友達もおらん。俺が何もできんかったから…」
「俺もや」太宰も泣いていた。「姉貴を守れんかった。金も力もない俺には何もできんかった。だから…」
「だからあんたに当たりたかったんや」岸和田は言った。「あんたみたいな金持ちに」
純平は二人を見た。
彼らの目には深い悲しみと後悔があった。
自分と同じだった。
何もできなかった無力感。
「…すまん」純平は言った。
「何がすまんや」岸和田が首を振った。「俺たちの方こそ…すまんかった」
二人は立ち上がり出口へ向かった。
ドアの前で岸和田が振り返った。
「美憂さん…すまんかった」
美憂は動けなかった。
涙を流しながら床に横たわったままだった。
二人は去っていった。
残されたのは崩れ落ちた純平と泣き叫ぶ美憂。
そしてその様子を見ていた静江と有紗。
川上家は完全に崩壊していた。
もう元に戻ることはないだろう。
自由を求めて始めた旅は家族を破滅へと導いた。
潮風が窓から吹き込んだ。
海の匂いがした。
かつて自由を求めて出航した海の匂い。
でも今はもう海を見ることもできない。
ただ閉じ込められたまま朽ちていくだけ。
「…お父さん」
有紗が震える声で言った。
「もう…終わりだよね」
純平は答えられなかった。
ただ目の前で娘が泣いている。
守れなかった。
何も守れなかった。
その事実だけが残った。
⭐️有紗
そして、次女の有紗も無事では済まなかった。
有紗は学校のクラス担任の鬼山から保健体育の授業の教材にされたのだ。
「さあみんな、今日は有紗を教材に女体について学ぶぞ」
有紗は鬼山に押さえつけられクラスメイトの前で裸にされた。
羞恥に頬を染め泣きじゃくる有紗。
「やめてください…お願いします…」
有紗の声は震えていた。
クラスメイト三十人の前で全裸にされ、机の上に押し付けられている。
「これが女体だ」鬼山は生徒たちに向かって言った。「教科書の写真と違って本物を見ることはめったにない。いい機会だ」
有紗は必死に体を隠そうとしたが鬼山の手がそれを許さなかった。
「十四歳…まだ発育途中だな」鬼山は有紗の胸を指で突いた。「でも将来は母親になる体だ。少子化対策局の重点支援対象だ」
「いや…やめて…」有紗の目から涙が溢れた。
「見ろ。これが乳房だ」鬼山は有紗の小さな胸を鷲掴みにした。「発育途中だが、将来的には母乳を分泌する。少子化対策局ではこの成長を支援している」
クラスメイトたちは黙って見ていた。
誰も止めようとしない。
教師の命令には逆らえない。
「次はここだ」鬼山は有紗の股間に手を伸ばした。「これが女性器だ」
「いやああっ!」有紗は叫んだ。
しかし鬼山は容赦なく脚を開かせた。
「ほら見ろ。まだ発育が浅いが、これが将来子供を産む場所だ」
「やめてください…お願い…」
有紗は泣きじゃくった。
クラスメイトの視線が突き刺さる。
恥ずかしくて死にたかった。
「分かったか? これが女の体だ」鬼山は生徒たちに向かって言った。「そしてお前たちの責務は、この体を守り子供を産むことだ」
有紗は机の上で丸くなった。もう泣くことしかできなかった。
「子供を産ませるには、まずじっくりとここをほぐさなくてはいけない。」
鬼山の指が割れ目に触れる。そしてもう片方の手は有紗の乳首を捉えていた。
摘み上下にしごく。
「ひっ…あっ…」
有紗の体がビクビクと跳ねた。
「ほら見ろ。刺激を与えると反応する。女の体はそういう風にできているんだ」
鬼山の指の動きが速くなる。
クリトリスを擦り上げながら乳首を弄ぶ。
「あっ…ああっ…」
有紗の口から甘い声が漏れ始めた。
自分の声が信じられなかった。
こんな恥ずかしいことをされているのに体が感じている。
「ほら。乳首を弄ると子宮が疼く。ここを擦ると腰が動く」
鬼山は解説するように言った。
「あっ…だめ…」
有紗は首を振った。
でも腰が勝手に動いていた。
男の指に合わせて揺れている。
「見ろ。無意識に腰が動いているだろう。女の体はこういう風にできているんだ」
クラスメイトたちが息を呑むのが分かった。
自分がこんな風になっているのが信じられなかった。
「もう少し続けると…」
鬼山の指がさらに激しく動いた。
「ああっ! あっ! あっ!」
有紗の声が大きくなった。
快感の波が押し寄せてくる。
頭では拒絶しようとしても体が勝手に反応する。
「いくぞ。これが女の絶頂だ」
鬼山が叫んだ。
「いやっ! だめっ! いくううっ!」
有紗の体が弓なりに反った。
全身が痙攣し意識が飛びそうになる。
クラスメイトたちの前で絶頂に達した。
「これが女体だ」鬼山は満足そうに言った。「お前たちも将来こうなる。覚えておけ」
有紗は机の上で泣き崩れた。
もう生きていたくなかった。
「ううっ…ううっ…」
涙が止まらなかった。体がまだ疼いていた。
あの男の指の感触が残っている。自分が汚された気がした。
クラスメイトが有紗を嘲笑う。
『川上有紗授業中に絶頂www』
『非国民の娘ってマゾなの?』
「よーし男子はよくみておけ!ちんぽの使い方を教えてやる。」
鬼山の大きな身体が有紗を押しつぶすように覆い被さる。
鬼山のものが熱くボッキしていた!
有紗の太腿の間に身を乗り出し、有紗の未熟な割れ目に先端を当てる。
「やめてください! やめて!」
有紗の悲痛な叫びが教室に響いた。
しかし鬼山は止まらなかった。
「これが女の体だ。そして男はこれを抱く。それが自然の理だ」
有紗は机に押し付けられたまま動けなかった。
目の前で男が自分の体に入ろうとしている。
「いやっ! いやああっ!」
有紗は叫んだ。
しかし鬼山は容赦なく腰を進めた。
「痛いっ! 痛いっ!」
激痛が走った。
体が裂けるような痛み。
「我慢しろ。最初は痛い。でもすぐに気持ちよくなる」
鬼山は腰を動かし始めた。
「ああっ! あっ! あっ!」
有紗の口から悲鳴と喘ぎが混じった声が漏れた。
「ほら見ろ。女はこうやって感じるんだ」
鬼山は解説するように言った。
「くそっ! くそっ!」
有紗は泣き叫んだ。
でも体は裏切るように感じ始めていた。
「あっ…あっ…」
甘い声が漏れる。
頭では拒絶しようとしても体が勝手に反応する。
「ほら。感じてるだろう」
鬼山が耳元で囁いた。
「いや…だめ…」
有紗は首を振った。
でも腰が勝手に動いていた。
「ああっ! あっ! あっ!」
有紗の声が大きくなった。
快感の波が押し寄せてくる。
もうどうにでもなれと思った。
クラスメイトの前で犯されている。
でも体だけは快楽を求めている。
「いくぞ」
鬼山が叫んだ。
「いやっ! だめっ! 中にはだめええっ!」
有紗は叫んだ。
しかし鬼山は容赦なく奥まで突き入れた。
「ああっ!」
有紗の体が弓なりに反った。
熱い精液が子宮を満たしていく感覚。
「これが女の体だ。そして男の役目だ」
鬼山は満足そうに言った。
「覚えておけ非国民め!女は子供を産むために生まれてきたんだ」
有紗は机の上で泣き崩れた。
もう何も感じたくなかった。
ただ涙だけが流れた。
*
帰宅後、有紗は玄関で倒れた。
「有紗!」
静江が駆け寄った。
「どうしたの? 何があったの?」
有紗は泣きながら母に抱きついた。
「お母さん…怖かった…」
静江は娘の体を見て息を呑んだ。
制服は破れあざができていた。
股間から血が滲んでいる。
「…まさか」
静江の顔色が変わった。
「学校で…先生に…」
有紗はそれ以上言えなかった。
ただ泣きじゃくるだけ。
静江は娘を抱きしめた。
「ごめんね…ごめんね…守れなくて…」
純平はそれを見て何も言えなかった。
もう言葉がなかった。
怒りも悲しみも湧いてこない。
ただ虚無感だけが残っていた。
「お父さん」
美憂が父に問いかけた。
「これが…あんたの言う『自由』なの?」
純平は答えられなかった。
自由を求めた結果がこれだった。
家族を壊し、娘たちを傷つけ、妻を傷つけた。
「もう…やめて」
有紗が呟いた。
「もう『自由』なんて言わないで…」
その言葉は純平の心を深くえぐった。
彼は膝をついた。
「…すまん」
それしか言えなかった。
謝っても何も解決しない。
でも他に何も言えなかった。
有紗は母の腕の中で泣き続けた。
静江は娘を抱きしめながら夫を睨んだ。
その目にはもう愛情はなかった。
ただ憎しみだけが残っていた。
川上家は完全に崩壊していた。
もう戻ることはない。
自由を求めた結果が家族の破滅だった。
海の匂いが窓から吹き込んだ。
かつて自由を求めて出航した海の匂い。
でも今はもう海を見ることもできない。
ただ閉じ込められたまま朽ちていくだけ。
(おしまい)