朝。
それは、もう、爽やかな朝。
ルシアとレミルは、真新しいシーツの肌触りで目を覚ました。
勿論、昨夜の痴態は夢でも何でもない。 二人と淫魔の鎧が織りなした現実は、消えるはずも消せるはずもなかった。
だが、二人ともさらさらの肌で、真新しいシーツにくるまり、一糸まとわぬ姿で抱き合っている。
ルシアはそっと秘裂に手を伸ばすが、やはりしっとりと湿っていた。
だが、シーツは洗いざらしの肌触りだ。
「お、起きたか、ご主人。おはよう。いい朝だな」
姿は見えないが、間違いなくあの声がした。
ルシアは、かっと顔が赤くなるのを感じ、シーツで顔を覆う。
「……おはよ……。これ、キミが?」
今更何を恥ずかしがるのか分からないが、ルシアは羞恥に悶えている。
あれほど噴き出し、垂れ流した愛液や腸液やよだれに汗、そして精液の全てを吸い尽くされた。
確かに出会って以来、淫液の全ては吸い取られてきた。
だが、自分がのめり込み沈んだ淫液が、自身のまとうアーマーの中にあるかと思うと、恥ずかしくて仕方がなかった。
「そうだよ、一滴も残すもんか。レミル嬢のもいただいたけどな。ん? まだ起きないか、レミル嬢は。やりすぎたかな?」
何ともあっけらかんとした物言いだった。
何度もイき続け、快感に失神し、お漏らしを止めることすらできないほどに追い詰めておいて、何がやりすぎたかなだ。
「やりすぎたよっ! ボクだけならともかく、レミ姉までっ! もうやめてって言ってるのに、いつもいつもっ!」
ぶつける相手は自分の身体なのに、ルシアは壁めがけて枕を投げつけた。
当然、枕は壁まで飛ぶことはなく、ステルス化したままの触手に受け止められ、ルシアの頭に降ってきた。
「あ、ちょっと待て、ご主人。やめてなんて言ってないぞ、二人とも。もっとっておねだりしてたし、おまんこもおしりの穴もって――」
「うるさい! うるさい! うるさぁーいっ! そんなことは言わなくていいのっ! だいたい、いつもキミはそうやって誤魔化し……」
そこまで言って、昨夜の痴態がありありと脳裏に甦り、ルシアは黙り込んでしまう。
じわっと股間の湿り気が増えたような、そんな気がしていたが、確かめる勇気はなかった。
「……ふぁ……。ルシアは何を騒いでるの? あら、淫魔の鎧さん、おはようございます。ひょっとしてこのシーツ、あなたが換えてくださったのかしら?」
ベッドに身を起こしたレミルは、蠱惑的な姿態を隠すことなく淫魔の鎧に挨拶する。
昨夜の痴態など、その名残すら見せない変わり身は、さすがに大人といったところか。
「あ、レミ姉、おはよう。大丈夫? 身体、どこかおかしくなってない? なんかあったら言ってよ? ボクじゃ治せないかもしれないけど、ちゃんと責任は取らせるからね」
あれほど蹂躙されて、普通でいられるはずがない。
心配になったルシアは、レミルの身体をぺたぺたと触りながら訊ねた。
「何を言ってるのかしら、この娘は? とっても快調で気分がいいわ。淫魔の鎧さん、あなたの媚薬、そういう効果もあるのかしら? これなら毎晩でもお相手お願いしたいわぁ」
異様に肌艶のいいレミルに、ルシアは圧倒されていた。
だが、毎晩と言われては、黙っているわけにはいかない。
「だ、だめだよ、レミ姉! 毎晩なんて、そんなっ!」
「はいはい、大丈夫よ、取ったりなんかしないから安心なさいな」
勿論、ルシアはそんなつもりで言ったのではない。
だが、見事に墓穴を掘っていた。
「……? っ! ちがっ! ボク、そんなつもりで言ったんじゃないからっ!」
顔を真っ赤にして、ルシアがシーツをかぶる。
また、じゅんと股間の湿り気が増えた気がする。
「もう! 可愛いんだからっ! そう思わない、淫魔の鎧さん?♥」
レミルはシーツを引き剥がし、ルシアに抱きつく。
そして、乳首に舌を這わせ、股間へと手を伸ばしていった。
「あっ! やめっ! レミ姉、やめてっ! そんなしたら、ボクっ!♥」
今、クリトリスに触れられたら陥落する。
既に乳首から鋭く甘い快感が沸き上がっていた。
「いいじゃない。大した用もないんでしょ? また二人して失神お漏らしするまで楽しみましょ?♥ どれだけしちゃっても、淫魔の鎧さんが全部きれいにしてくださるんでしょ?」
強引に太股の間に掌を差し込み、レミルはルシアのクリトリスをまさぐった。
同時に乳首を甘噛みし、そのままルシアにのしかかっていく。
「あっ! だからだめっ! 買い出し! キミも……なんか……あんっ♥……言ってよ……あん♥……あっ♥……ああああ……♥」
この状況で、淫魔の鎧が止めるはずない。
むしろ、まだ手を出してこないのが、不思議なくらいだ。
ルシアのクリトリスはレミルに弄ばれ、早くも愛液がにじみ出している。
乳首もレミルの舌に絡め取られてピンと勃ち、受け入れ態勢が万全であることを示している。
「んふ♥……ほら、ルシア我慢しないで♥。もうこんなにしちゃって♥……もう一回、しましょ♥」
しっとりと濡れた指をルシアに見せつけ、レミルはそれを愛おしそうに舐めしゃぶる。
とろかされそうな不安と、踏みとどまらなければという意志がない交ぜになった表情で、ルシアはレミルの舌を見ていた。
「ん……だめだよ、レミ姉……今したら……ボク……だめになっちゃ……ひゃんっ!♥ あっ!♥ だめぇっ!♥ キミもやめっ! やめぇぇぇぇっ! あんっ!♥ 入れちゃ! 今入れちゃだめっ! ああああああああっ!♥」
何とかレミルを止めようと、ルシアが口を開いた瞬間、細い触手がおしりの穴の入り口をくすぐった。
このまま流されてなるものかと、ルシアは括約筋に力を入れる。
だが、淫魔の鎧が繰り出した触手は極細で、次から次へとおしりの穴にたかり、強引にこじ開けていく。
「ひぃんっ!♥ 入ってくりゅぅぅぅ!♥ あああっ!♥ レミ姉、おっぱいらめっ!♥ クリもうやめてぇっ! あんっ!♥ あああんっ!♥ ひぅぅぅ……ぁぁぁ……入っちゃった……だめっ! 動いちゃらめぇっ! あひっ!♥ あんっ!♥ あんっ!♥ それらけれイっひゃっ!♥ ボク、イっちゃううううっ!♥」
抵抗虚しく触手の侵入を許したルシアのおしりの穴は、敏感な神経叢を掻き回された瞬間に陥落した。
レミルの指がするするとクリトリスの包皮を剥き、爪の先で先っぽをくりくりと弄ぶ。
乳首を甘噛みし、歯の間から先っぽをチロチロと舐め上げた。
おしりの穴を触手がピストンし始め、ルシアの脳は快感に埋め尽くされる。
ルシアは、やっと抜け出したと思っていた痴態の嵐に、また引き戻されていった。
にゃん娘モードのルシアと、性奴隷モードのレミルが深い失神から目覚めたとき、幸いにもまだ陽は高かった。
さすがにこのまま第三ラウンドに雪崩込んだら、今夜もまた帰れなくなることは確実だった。
誰かと約束があるわけでなし、今夜も帰らなかったからといって急を要する用事はない。
だいたい、探索に出れば数日帰らないことも、希ではなかった。
だが、酒場の個室にしけ込んだまま、二晩も帰らないとなれば、どんな噂が流れるか分かったものではなかった。
ただですら前回の噂の残日数が減ってもいないところに、また新たな噂など願い下げだ。
そして、同じ宿舎に起居するクオムが、どんな拗ね方をするか、これもまた面倒なことだった。
ルシアとは歳も近く、レミルにしてみれば可愛い妹分であり、ひとりの手に余る探索の際には臨時パーティを組む中だ。
クオムを差し置いて二人で探索に出かけたなどと勘違いされては、そう簡単にご機嫌は直らない。
勿論、ルシアとクオム、ルシアとレミル、レミルとクオムで探索に出ることはある。
だが、それは誰かの都合がつかない場合か、三人もいらない場合だ。
そのようなときには一声かけておくのが、三人のルールになっていた。
昨夜のことは、たまたま行き合った席で話が弾み、そのまま飲み過ぎてしまったことにすればいい。
現代のような携帯電話などない世界では、飲み会の途中で誰かを呼び寄せることはできない。
酒場の二階がそのような使い道をされていることは誰もが知っていることだが、酔い潰れた女性客の避難所として活用することもある。
多少強引だが、昨夜は二人で飲み過ぎて酔い潰れたと、ルシアとレミルは口裏を合わせることにしていた。
酒場を後にしたルシアはレミルと一旦別れ、魔装具店に行って保冷庫を注文する。
独り暮らしの部屋にそれほど大きな保冷庫は必要ではなく、在庫の中から手頃なものをチョイスしていた。
それから食料品の買い出しに回り、日持ちのする野菜や干し肉、今日中に食べきるつもりの生肉と、淫魔の鎧ご推薦の調味料をいくつか仕入れる。
淫魔の鎧にブーストされたルシアの肉体は、重量物の運送を生業とする大男が呻きを上げるほどの食料を、軽々と担いでいた。
「改めて実感したけど、キミの力って凄いね。ボク、こんなに運べるとは思わなかった。とりあえず、保冷庫がきたらまた買い出しするとして、今日はキミに言われたとおりに買ったんだから、責任持って作ってよね」
なんという言い草。
うん、まあ、今夜も失神するまで犯されても文句言えんな、この娘は。
「よし、分かった。じゃあ、俺が言うことを覚えてくれ。身体はこっちで勝手に動かすから。何回かやれば、自然と覚えるからな」
これはこれで、怖い物言いだ。
意識がはっきりしているにも関わらず、身体のコントロールを奪われるなど、普通は恐怖でしかない。
「うん、分かったー。でも、いきなりヘンなことしないでよね。そういうのは、あとでちゃんとやろ?♥」
元からなのか、ここ数日イきすぎて頭のネジが飛んだのか、ルシアはあっさりとそれを受け入れた。
今朝もあんなにイき狂っといて、また今夜もやるんだ。
「おう。ま、いつも通りだな。んじゃ、おっぱじめるか」
こちらは平常運転だ。
意図して抜かない限り、ルシアのおまんことおしりの穴は、常時触手が埋め尽くしている。
ルシア自身それを喜んでいる素振りは意地でも見せないが、触手の挿入を嫌がることはなくなっていた。
「なんか、今からエッチ始めるみたいだね、その言い方。だめだよ? だめだからね?」
おい、その言い方は様式美の呼び水だぞ。
だが、淫魔の鎧にしてみれば焦る必要はなく、今は極上の淫汁を得るため、ルシアの体調を整える方が優先だ。
勿論、様式美に則り、ルシアを失神するまでイかせ続けることになる場合もあるが、それはあとのお楽しみだった。
「分かってる。あとでまたにゃん娘イき失神までしてやるから、今は飯作るぞ。まずは、牛肉の両面に塩胡椒だ。それから、フライパンを熱して……強火で煙出るまでな。その間に濡れ布巾を絞っとく。……そろそろいいか。牛脂をフライパンに入れて、溶けたらまず牛肉の片面を焼く。よし、このまま動かさず……ひっくり返す。んで、同じくらい焼いて両面焼き固め……今だっ!」
別の布巾でフライパンと取っ手を掴み、そのまま濡れ布巾の上に移動する。
水分が蒸発する音が響き、その間にコンロを弱火に落とした。
フライパンをコンロに戻し、蓋をして弱火の上でじっくりと火を通していく。
脂がはぜる音に集中し、高く変化したところで一気に強火に上げた。
用意してあったブランデーを注ぎ、沸騰した瞬間にフライパンを傾けて火を移す。
フランベの炎は一瞬で消え、あとにはシンプルなステーキができあがっていた。
皿に移し、クレソンとラディッシュのスライスを山盛りに添え、テーブルに運ぶ。
この間、ルシアは真剣に手順を覚えようと、声さえ上げず淫魔の鎧に全てを委ねていた。
パンとワインを並べ、ささやかな晩餐が始まった。
「本当はフライパンに残った肉汁に塩胡椒して、タマネギとかニンジンとか、香りの強い野菜を入れて煮詰めると、最高に旨いソースができる。らしい」
「なに、その、らしいって。できるんじゃないの?」
傲然と胸を反らすような物言いのあとに続く情けない言葉に、ルシアは思わず噴き出した。
「しょうがないだろ、俺に味覚は淫汁カクテルに関してしかないんだからさ。ほら、冷める前に食え」
淫魔の鎧自体に淫汁以外の味覚はないため、どれも過去の主人から教わったことだ。
「キミらしいって言えばキミらしいか。じゃ、いただきます。手際は見事だったよね。ボクの身体じゃないみたいだ。……んっ! すごーいっ! なに、これっ! ボク、初めてだよ、こんなおいしいお肉っ!」
きちんと中まで温かいレアのステーキなど、片田舎の酒場では望むべくもない。
元々庶民階級に食用に育てた牛肉自体が、考えられないほどの贅沢品だ。
それを今回は淫魔の鎧が言葉巧みにルシアを騙くらかし、保冷庫という高い買い物のどさくさで買わせていたのだった。
勿論、ルシアも今食べている肉が、とんでもない贅沢品であることは承知している。
しかし、トロル討伐で懐が温かく、淫魔の鎧と出会った記念でもあり、自活した生活への決心でもあったため、特に異を唱えていなかった。
「おう、旨いだろ。これはあの建国女王で名高いアーニャに教わったんだ。なんでも、もっと脂がのった肉でやると、もうたまらんらしいぞ。ルシアももっと稼いで、そんな肉が当たり前に食えるようになろうぜ。おい、もう食っちまったのかよ?」
あっという間にステーキを食べ尽くしたルシアは、物足りなそうな眼差しで皿を見つめていた。
「だって、美味しかったんだもん。ねえ、あんなお肉はそうそう無理だけど、もう一枚買ったお肉も焼いちゃおう。取っておけないんでしょ? 焼いちゃうつもりで買ったんだよね?」
そう言われればそうなのだが、まさかこんな勢いで食べ尽くすとは、淫魔の鎧も思っていなかった。
二〇〇グラムに満たない量だったが、もう少し味わえと、淫魔の鎧はおまんこに入れた触手を軽く突き動かした。
「ひうんっ!♥ 今はまだだめ……ね、あとでしよ?♥ 今はもうちょっと、食べさせっ、ああんっ!♥ あんっ!♥ 意地悪っ!♥」
ルシアの可愛い抗議には耳も貸さず、淫魔の鎧は触手を伸ばし、フライパンを手早く洗う。
次はポークソテーだ。
ルシアの身体を操りキッチンに立たせ、塩胡椒したポークのロースに小麦粉をはたく。
フライパンを強火で充分熱して牛脂を敷き、肉を投入して両面を焼き固め、弱火に落として蓋をする。
「ルシア、音が分からなくても、こうする方法もある。楊子を肉に突き刺して、ちょっと待つ。んで下唇の下に当てて……ん、これなら大丈夫だ。それから、肉汁が透明だろ? これも火が通った証拠なんだ。不充分だと、赤かったり濁ってるから、覚えとけよ」
淫魔の鎧の言葉に、ルシアはいちいち頷く。
うん、ボクもいつか優しい旦那様にご飯作って……
テーブルの対面に、磨き上げられたフルプレートアーマーが鎮座している光景しか思い浮かばないよ。
「何落ち込んでんだ? ほら、冷めちゃうだろ。さっさと食え」
フライパンに残った肉汁に赤ワインを足し、塩胡椒にタマネギとニンニクのみじん切り入れて軽く煮詰めたソースを小鉢にとり、皿と一緒にテーブルへ運ぶ。
皿も小鉢も、ルシアが淫魔の鎧に言われて買い揃えたものだ。
これじゃどっちが奥さんなんだか分からないと、ルシアは追い打ちを食らっていた。
「うん、なんだかいろいろ納得しがたいものもなきにしもあらずだけど、いただきます。……うわっ! これも美味しいよっ!」
思わず感嘆の声を上げてしまったルシアは、女の子が見せてはいけない勢いで肉を平らげてしまった。
そして、皿に残ったソースでパンも食べ尽くし、勢い余ってワインも飲み尽くす。
「ふにゃぁ~、なんらか、いい気持ちらろ……ねえ……もっろひもひよきゅひれくれりゅ?♥」
明らかに飲み過ぎだ。
呂律がかなり怪しくなっている。
「しょうがねぇなぁ、このにゃん娘は……。そのセリフ忘れんなよ?」
またしても淫魔の鎧は触手を伸ばし、汚れた皿やフライパン、ワインのカップを全て洗う。
そして、ルシアに魔力を流して酔いを醒ますと、身体のコントロールを奪ったままベッドへと連れ込んだ。
「うん。忘れない。ありがと、酔い醒ましてくれて。いっぱい気持ちよくしてにゃ?♥」
ベッドに転がったルシアから、衣服が消え失せた。
ステルス化した触手が太股に、おっぱいに、首もとに這い回り始め、ルシアは目を閉じる。
ピンク色の乳首が、もうピンと勃ち上がっていた。
クオムは、隣の部屋から幽かに聞こえてくる、小さな喘ぎ声を聞き逃さなかった。
もうひとつ隣の部屋から、時折聞こえてくる女の嬌声だ。
レミルが性に奔放で、部屋に男を引き入れていることは知っている。
そして、中で何が行われているかも、経験はないが知っていた。
まだ探索者になる前、生まれ故郷の村で、クオムは見てしまった。
密かに憧れていた二つ年上の幼馴染みが、仲のよかった女友達と廃屋で逢い引きしていた。
時間をずらしてそわそわと廃屋に向かう二人に不自然さを感じ、クオムは半ば覚悟しながら女友達のあとを追った。
そして、彼女が廃屋に入るなり、むしゃぶりつくように襲いかかった幼馴染みの顔が忘れられない。
獣欲にまみれ、彼女を嬲り尽くした幼馴染みと、それを受け入れメスの顔で喘いでいた彼女のセックスを覗きながら、クオムの指はいつの間にか秘裂をまさぐっていた。
それ以来、クオムは自室で自分を慰め、二人のあとをつけては、セックスを覗きながらオナニーにふけった。
まだ一四歳の時だった。
密かな嫉妬まみれの楽しみは、唐突に終わりを告げる。
一年ほど覗きオナニーを続けたある日、セックスの真っ最中に彼女と目が合ってしまった。
悲鳴を上げそうになったクオムに、彼女は幼馴染みに貫かれながら、確かに笑いかけていた。
男の下で揺り動かされながら、間違いなく勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
飛び出して逃げたかったが、クオムの脚は根が生えたように動かず、クリトリスを弄ぶ指も止められなかった。
後背位に移行した彼女が、歪んだ笑みで見つめる中で、クオムは声を殺して絶頂してしまった。
数日後、二人に呼び出されたクオムは、さんざんに詰られた挙げ句、言いふらされたくなかったらとオナニーを強要された。
さすがに強姦されるようなことはなかったが、二人の怒りにクオムは打ちのめされていた。
次の日、クオムは逃げるように村を出た。
いや、まさしく村を逃げ出した。
両親や仲のいい友達は止めたが、クオムは村に身の置き場がなかった。
幸か不幸か、貧農の三女はいずれ村を出ることになっていた。
それが早いか遅いかだけの話でしかない。
結婚の宛てがないなら、町に出るしかない。
そして幼馴染みの彼女のことを、両親は承知していた。
アレイ・バーグにやってきたクオムは、ギルドの紹介で今の部屋に入った。
そこでレミルと知り合い、いろいろと教えを受けているとき、ルシアが入ってきた。
歳も近く、似たような境遇の二人はすぐ意気投合し、互いの探索を助け合う中になっていく。
彼女の歪んだ笑みが忘れられないクオムは、基本的にソロでの探索を好んでいたが、ルシアを拒絶することはなかった。
レミルの行いに眉をひそめつつも、部屋の中での営みを想像し、独り自分を慰めることはやめられなかった。
あれほどの屈辱にまみれた行為を、クオムはやめることはできなかった。
そして、ルシアが淫魔の鎧を手に入れたと聞き、その物騒な名前に不安を抱いていたとき、ルシアの部屋からあの幽かな声が聞こえてきた。
まさかとは思うが、ルシアはまだ男を知らないはずだ。
いきなり男を引き入れるようなマネを、するとはおもえない。
だが、壁越しに聞こえてくる声は、明らかにセックスの嬌声だった。
クオムは無意識のうちに、指を秘裂に這わせていた。
「んにゃあああああああああああっ!♥ 七回目にゃぁ♥……らめ♥……まらイっひゃうにゃ♥……はっ……かい♥……めぇ♥……はひゅっ!♥ あにゃっ!♥ おひりのあにゃぁっ!♥ おひりらけれ♥……っきゅ……きゅう♥……かい♥……いくにゃぁぁぁっ!♥ らめにゃっ!♥ んひぃっ!♥ あんっ!♥ ああああっ!♥ イくイくイくイくイく♥……イぐイぐイぐ♥……も……数え♥……らんにゃ♥……ひぎゅうううっ!♥」
ルシアはベッドに大の字で固定され、淫魔の鎧の責めに嬌声を上げていた。
おまんこはぱっくりと開き、おしりの穴を触手に突き上げられるたびに、泡だったような愛液が押し出されてくる。
淫魔の鎧は執拗にルシアのおしりの穴だけを責め、おまんこもクリトリスも、おっぱいも放置していた。
夕食のあと、すぐに始められた痴態の饗宴は、クリトリスを強烈に責められたルシアが、あっという間に失神に追い込まれていた。
乳首への緩い責めで目を覚ましたルシアは、昼までの埋み火に火がついたのか、いきなりにゃん娘モードをねだり始めた。
そしてしっぽでさんざん自分を犯しながらクリトリスを弄ばれ、口腔内でよだれが撹拌されすぎたのか泡を噴いて失神した。
そして、次に目覚めたときは、おまんこもクリトリスもおっぱいもしっぽも敢えて封印し、焦らしとおしりの穴だけでイきたいとねだっていた。
自分で何回イったか数えるとも言い出し、九回目までは辛うじて数えたが、そこで再び限界を突破したようだった。
「あ゛に゛ゃあ゛っ!♥ あ゛ー♥、あ゛ー♥、あ゛ー♥……ひきゅぅ♥……にゃはぁっ♥……に゛ゃー♥、に゛ゃー♥、に゛ゃー♥……まらイきゅにゃぁ♥……ぁん♥……んぁ♥……ひ♥……ん……♥」
のたうち回るような反応が徐々に薄くなり、ルシアは眠るように失神した。
それでもおしりの穴を貫いた触手の動きが止まることはなく、意識を失ったままのルシアは揺さぶられ続けている。
おまんこから押し出されてくる愛液に、垂れ流されたおしっこが混ざり合う。
そのまま流れていく淫汁カクテルに、おしりの穴から掻き出された腸液が混ぜ込まれていく。
「ルシア……誰……と……です? んっ!♥ んぁっ!♥ くぅ!♥ ぁぁぁぁぁぁっ!♥ クオムの……知らない……ひと……です、か? んっ!♥ んんんんっ!♥ えっ? う……そ? おしり? んんんんっ!♥ ひっ、くぅっ!♥」
クオムは、指を止められなくなっていた。
ルシアの部屋とを隔てる壁により掛かり、耳を壁に押しつけながらクリトリスをまさぐり続ける。
小さな絶頂は、もう何回襲ってきたか分からない。
ルシアを真似て数えてみようとしたが、羞恥が先に立って途中で放棄していた。
そのうち壁の向こうの嬌声が収まり、ベッドが一定のリズムで軋む音だけになる。
「ルシア……終わった……です、か……? クオムも……もう……やめ……んっ!♥ っ!?」
座り込んだまま立てなくなる前に、どこかで切り上げなければならない。
あり得ないだろうが、もしこの姿をルシアに見られたら、また居場所を失ってしまう。
そんな危機感を覚えながらもクオムは指を止められず、最後の絶頂を得ようと小刻みに動きを変えた。
そのとき、背筋にぞわりと悪寒が走り、誰かに見られているような感覚に取り付かれた。
「さて、あっちは仕上げだな……。ご主人は、まだ収まらんだろうな」
クオムの行動は、淫魔の鎧に筒抜けだった。
途中から遮音バリアをクオムの部屋まで広げ、ほぼ丸聞こえの状態でルシアを責めていた。
濃厚なオナニーの空気と、濃密な女の匂いを捉えながら、淫魔の鎧はクオムの耳をルシアの声で犯している。
そろそろただのオナニーでは、物足りなくなってくるはずだ。
ひとつ、インキュバスの本領を見せてやろう。
淫魔の鎧は、触手をルシアのクリトリスと乳首に絡み付かせ、緩やかなリズムで電流を走らせる。
現代の低周波マッサージ機のように、ぴりぴりとした筋肉をひきつらせるような刺激が、乳首とクリトリスに送り込まれた。
それに呼応して、おしりの穴を埋める触手に瘤と突起が生え、ゆっくりと回転して敏感な神経叢が集中するおしりの穴の入り口を掻き回す。
大好きな快感に、ルシアが覚醒した。
「に゛ゃー♥、に゛ゃー♥、に゛ゃー♥、にゃぁぁぁぁぁ♥……びりびりきらぁ♥……ボク、これしゅきにゃぁ♥……おっぱいイきゅうっ!♥ クリひゃんちぎれひゃうにゃあっ!♥ ひうっ!♥ おひりっ!♥ あにゃっ!♥ おひりっ!♥ おひりぃっ!♥ ごりゅごりゅ、ボク、らいしゅきぃぃっ!♥ イくにゃ♥……イくにゃぁっ!♥ びりびりごりゅごりゅ!♥ しゅごいのきらぁっ!♥ らいしゅきなのれイくにゃあっ!♥ イくっ!♥ イくっ!♥ ボクイっひゃままれイっへりゅうううっ!♥」
焦点の合わない寄り目が虚空をさまよい、だらしなく舌を突き出してルシアはイき続けている。
パルスに合わせて全身を小刻みに痙攣させ、おしっこをぴゅうぴゅうと噴き出していた。
おしりの穴のピストンがリズムを上げ、乳首がピンク色の軌跡を描く。
こうなると失神しても、絶頂からは解放されない。
すぐに覚醒させられ、また絶頂に突き上げられる。
降りてこられない高い波の上で、さらに絶頂が繰り返されていく。
もう隠語を喋ることもできなくなったルシアは、半ば放心状態でピストンに身を任せている。
時折喉から喘ぎ声が漏れてくるが、もはや文字として書き起こすことも不可能な獣のような音声だった。
「ビリ、ビリ? 電撃? んっ! んん~っ!♥ ぁはぁ……そん……な……こと……だめ……に……決まって……る……ですぅ……んんん~!♥ おっぱい……? クリ……トリス……?」
クオムの耳に、悪魔が囁いた。
インキュバスの囁きが、クオムの耳に届いてしまった。
ほんの僅かの逡巡だけで、クオムはスペルを詠唱し始める。
ルシアがスペルより剣を得意とする鏡写しのように、クオムは剣よりスペルを得意としていた。
スペルの詠唱には、繊細な精神コントロールを必要とするが、オナニーをしながらというのにクオムは易々とこれをこなしている。
やがて、指先に小さな電撃をまとわせたクオムは、目を閉じて指先を乳首に這わせた。
「~~っ!♥ ~~っ!♥ あひっ!♥ え? ええっ? すごい♥……これ……イっちゃった♥……です、か? ごくっ……」
目から火が飛び出たかのような、脳内で爆発のスペルが炸裂したかのような快感に、クオムは一瞬でイってしまった。
もう帰れない世界に足を踏み入れたことに、クオムはまだ気付いていない。
そして、次の行動が躊躇いのないものだったことにも、クオムは気付かなかった。
両手の指にきらめく電撃をまとい、クオムは乳首とクリトリスを強く弄くった。
次の瞬間、あり得ないほどの快感の奔流に飲み込まれたクオムは、潮を噴きながら失神した。
壁に身体をもたれさせたまま小さく痙攣しながら、クオムはおしっこを漏らしている。
投げ出された両脚の間から、はしたない水溜まりがゆっくりと広がっていった。
同じ頃、完全に飛んでしまったルシアは、寄り目のまま舌を突き出し、ピクリとも動かなくなっていた。
ちょろちょろと垂れ流されるおしっこは、淫魔の鎧が全て吸い取っている。
淫魔の鎧は、クオムの部屋からも極上の匂いが漂ってきたことを、当然のように察知していた。