※この作品はR-18です。

淫魔の鎧   作:らんふぉりんくす

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第32話 拘束・de・絶頂

 朝。

 ルシアの部屋に何となくやさぐれたクオムと、お肌つやっつやのレミルが集まっていた。

 床には意識不明のまま、毛布にくるまれたリリムが転がされている。

 激戦の疲れが残るルシアを気遣いながら、淫魔の鎧が現状説明を始めていた。

 

 

「……つまり、こいつがすべての元凶ってわけですね。とは言っても、王都のダンジョンは上級の人たちにとっては、いい狩り場になるです。でもアバナホールは、そうはいかないです。一刻も早くギルドに報告をした方がいいと思うです。……けど……」

 クオムは持ち前の聡明さから、王都のダンジョンが上級探索者たちの狩り場になることは理解していた。

 だが、自身では対処できないモンスターがアバナホールに巣くうことは、許容できない脅威だと判断している。

 一刻も早くギルドに対処を求めるべきだとは思うが、そのために今受けている依頼を放棄していいわけではない。

 クオムは全身をとろ火で炙られるような、そんな焦燥感を抱いていた。

 

「さすがに、淫魔の鎧さんがここを離れるのは、まずいわね。かといって、私やクオムがこのサッキュバスを連行するのも、やはりまずいと思うの」

 ここで焦ってパーティを分けることは、ろくなことにならないとレミルは考えている。

 まず第一に、レミルとクオムだけでは、ゴブリンを殲滅しきれない。

 淫魔の鎧に頼り切る気はないが、ルシアの剣はどうしても必要だ。

 そして、ゴブリンの殲滅を淫魔の鎧とルシアに任せたとして、レミルとクオムだけではリリムを連れてアレイ・バーグには行けない。

 荷車を借りてリリムを運ぶことはできるが、万が一モンスターの襲撃を受けた場合、貴重な証人であるリリムを守りきれない。

 さらに、アレイ・バーグに無事着いたとしても、状況説明のあとリリムの安全を保障できなかった。

 

「ああ。いくらなんでもこいつを殺されたら、アダム様もリリス様もお怒りになる。魔界と全面戦争にはならないにせよ、アレイ・バーグは無事には済まないだろうな」

 今回の次元の歪みはリリムに非があるとはいえ、国レベルで見れば殺したり傷つけたりするほどのことではない。

 しかし、日干しにされかけたアレイ・バーグの住人にとっては、シャレで済むような話でもなかった。

 下手をすれば、仕事を奪われた探索者たちや、生活を脅かされた町の人々に寄ってたかって袋叩きにされかねない。

 それだけのことを、リリムはやらかしていた。

 

「じゃあ、どうすんのさ? こいつ、ずっと宿に転がしとくの? 危なくない?」

 弱いとはいっても、リリムは次元の壁を破ることができる魔界の住人だ。

 たいした設備のない片田舎の宿に転がしておくことは、さすがに危険ではないかとルシアは心配していた。

 昨夜、魔力を搾り取り尽くしたとはいえ、いつ回復してくるは判らない。

 そうなったとき、宿の従業員や村人に被害でもあれば、それこそリリムは断罪される。

 リリムがどうなろうとルシアは知ったことではないが、被害に遭う人々や、限定的とはいえ戦争の引き金は引きたくなかった。

 

「心配するな、ご主人。レミル嬢もクオム嬢も、心配には及ばん。昨夜、ご主人と俺でこいつの魔力は徹底的に搾り取ってある。少なくとも数日は、身動き取れるほどまでの回復はできないだろう。その間にゴブリンを掃滅し、然るのちにこいつをアレイ・バーグへ連行する。もし魔力の回復の兆しがあれば、またご主人の俺で搾り取ってやる。今日は偵察のうえ、ゴブリンどもに動きがなければ薪集めに留め、体力の回復に当てようじゃないか。ご主人もそうだが、レミル嬢もクオム嬢も、寝不足のようだしな」

 淫魔の鎧の言葉に、ルシアとクオムが真っ赤に染まる。

 そんな二人を見ながら、レミルは艶っぽい笑みを浮かべていた。

 

「な・な・な・な・なんのことですぅっ!? クオムはちゃんと寝ようとしてるですっ! 耳を塞いでも聞こえてくるルシアの声のせいですぅっ!」

 さすがに、オナニーに耽っていたことまでは、クオムは口にしなかった。

 だが、昨夜ルシアの部屋でなにがあったか、すべて筒抜けだったこともルシアに知られることになる。

 

「ええ、私も燃えちゃったわぁ……久し振りにサンドイッチまでしちゃったしね。またお願いしたいわぁ、淫魔の鎧さん」

 レミルは妖しく笑みを浮かべたまま、艶っぽい視線をルシアに送る。

 淫魔の鎧の触手を知ってしまうと、どうしても人間の肉棒は物足りなくなってしまう。

 限界がある人間と、無限の魔力を誇る淫魔の鎧との、決定的な差だった。

 

「あは。また、全部聞かれてたんだ。ボクの恥ずかしい声。……あは? あはははっ! レミ姉、それ聞きながら、宿の人たちとしてたんだ? ってことは、宿の人たちにも、全部聞かれたんだよね? あは。今度こそ、もう死ぬよ、ボクはっ!」

 クオムとレミルだけではなく、普段顔を合わせる宿の従業員にまで痴態を聞かれたことをルシアは知った。

 テーブルに立てかけてあった剣を引き抜き、くるりと刃を返してうなじに当てる。

 

「……はぁ……もう、いいや。キミと一緒にいる以上は、もうしょうがないよね。ボクをこんなにしちゃった責任は、取ってよ」

 さすがに諦めの境地に達したのか、そのまま剣を鞘に収め、ルシアは恨みがましそうな視線を左の胸元に向ける。

 そこには嬉しそうな、でも困ったように形を歪める目があった。

 

「……ルシア? もう我慢できないです。クオムも、今度混ぜてくださいです。もう、ルシアの声聞きながら、ひとりでするのイヤです。ルシアがイヤなら我慢するですけど、淫魔の鎧さんにならクオムの処女捧げてもいいですぅ……」

 ルシアが開き直ったことでタガが外れたのか、クオムがとんでもないことを言い出した。

 今度こそ困ったような目が、ルシアを見上げている。

 淫魔の鎧としては、主人たるルシアの許可なしにクオムを犯す気など、かけらもない。

 

「はぁ……考えておくよ、クオム。その前に男を捕まえる努力はしよう。レミ姉を全面的に見習えなんて、言わないけどさ……どうしてこうなったのさ……もう、どうにでもなれ……」

 淫魔の鎧の困惑しきった視線と、クオムの怒ったような、期待に満ちたような視線を受け、ルシアは譫言のように答える。

 クオムとベッドを共にすることは嫌ではないが、好んでしたいとも思わない。

 実際レミルと爛れた一日を過ごしてみて、あの目眩く快感は捨てがたいものがあった。

 だが、性に慣れたレミルだからこそ、その後のめり込むこともなく済んでいるだけだともルシアは思う。

 これでクオムが触手セックスに目覚めてしまったら、毎日求められるのではないかという恐怖にも似た感情を、ルシアは唐突に抱いていた。

 

「今日は偵察と薪集めでいいとして、その間こいつはどうするのかしら? まさか、ここに転がしておくわけにもいかないでしょう? もし、私たちがいない間に目を覚まして、万が一にも誰かがこいつに精を吸われて、回復でもされたらかなわないわ」

 当座の方針に異はないが、レミルはひとつの危惧を抱いていた。

 リリムの出で立ちはあからさまに人間ではないが、男を引き込むような魅力に溢れている。

 宿の従業員や来客がつい介抱などして、そこから精を吸われでもしたら厄介だった。

 

「少なくとも夜までは、こいつが目を覚ますようなことはないだろう。当面の心配は無用だが、念のためこのまま縛り上げて、ここに閉じこめておこう。ところで、こいつの分も宿泊費を払わなければならないのか?」

 昨夜の搾り方からして、リリムの意識が回復するのは、どんなに早く見積っても今夜半以降だと淫魔の鎧は見ている。

 そして意識を取り戻すといっても、当分の間は朦朧としたままのはずだ。

 リリムから男を誘うことはないにしても、これ幸いと跨がろうとする男がいてもおかしくはない。

 最低でも宿の従業員の目に触れないようにする必要はあるが、それでは無断宿泊になるのではないかと、妙に律儀な考えが淫魔の鎧に浮かんでいた。

 

「いいんじゃない? 宿泊じゃなくて監禁だし。宿には事情を話しておけば、それで済むと思うよ。ああ、でも迷惑料は払わないといけないかな」

 妙なところで人間臭さを見せる淫魔の鎧を好ましく思いながら、ルシアは常識的な答えを返した。

 確かにリリムは宿泊するわけではないが、確保に宿の一室を利用するのであれば、その費用は払わなければならなかった。

 

「じゃあ、宿の皆さんには私から話しておくわ。こいつに跨がりたいって思うなら、私のところに来なさいって、ね」

 妖艶な笑みを浮かべ、レミルが言った。

 精を搾り取ることに特化した身体を、使えない代償は必要だった。

 リリムを犯すことは男にとって下手をすれば死の危険もあるが、それすら惑わせるのがサッキュバスの姿態だ。

 ならば、趣味と実益を兼ねて、宿の男どもを自身に引き付けておけばいいと、レミルは考えていた。

 

「そうだな、そこはレミル嬢に任せておこう。その話が済み次第、出かけようじゃないか」

 淫魔の鎧はそう言うと、部屋着から威厳溢れる本来の姿へと形を変えた。

 一瞬、金属が擦れ合う不協和音が、部屋に響く。

 ルシアは、それを心地よい響きだと捉えていた。

 

「ありがと。キミがその気になればゴブリンの群れなんか触手で簡単に掃滅できるのに、あくまでボクたちが経験を積むことを優先してくれるんだね。きっちりとやり遂げてみせるよ」

 淫魔の鎧の気遣いは痛いほど判るし、ありがたい。

 何をおいても自身の成長を優先してくれることに、全力で応えようとルシアは決めていた。

 

「そうだな。まだご主人は俺を使いこなすには早い。俺が今まで通りに振る舞えば、ご主人はただの移動手段に成り下がり、俺の力に溺れてしまうだろう。今はしっかりと経験を積み、いつか俺を十全に使いこなせるようになってくれればいい。俺は劇薬だ。俺を使いこなし、国を興した者だっていたが、俺の力を理解できずに盲信し、自身の能力を把握できなかった者は、破滅していく。そんな主人も見てきたんだ。ルシアに、ご主人には、そうなって欲しくはないからな」

 涼やかな光をたたえた左胸の目が、ルシアを見上げながら応えた。

 そう言いながら、ルシアのおまんことおしりの穴から淫汁を吸い取りながらであり、触手は性的な刺激を与え続けている。

 その涼やかな眼差しと、常に感じられる性器への刺激を、ルシアは気に入っていた。

 

「ルシアは、もうそれでいいけど、私とクオムは出かける支度をしてくるわ。宿の玄関で待っていてくださるかしら?」

 レミルの言葉にルシアが頷く。

 ゆったりとした部屋着の二人は、それぞれの戦いに赴くための装いに着替えるため、ルシアの部屋を出ていった。

 

「それじゃ、ボクたちは玄関でゆっくり待ってようか。で、こいつはこのまま?」

 二人の後ろ姿を見送ったルシアは、大きく伸びをしながら左の胸元に問いかけた。

 淫魔の鎧が数日は目覚めないと言っているが、やはり不安は残る。

 ルシアたちが不在の間に、逃げられでもしたら一大事だ。

 その際に宿の人々に被害が出ようものなら、ルシアたちの責任問題にも発展する。

 

「大丈夫だ、ご主人。この世で淫魔に最も近しい俺が保証する。そうだな、今夜ご主人が絶頂のあまり絶叫しても、絶対に目覚めないさ。安心して出かけようじゃないか」

 淫魔の鎧の言ったことは、今夜リリムを転がしたままルシアを犯し抜くということだ。

 それに気付いたルシアが、一瞬で顔を真っ赤に染め上げる。

 

「……っ!? 莫迦っ! そんな恥ずかしいことできないよっ! キミの莫迦ぁっ! ……外には絶対漏らさないでよ」

 顔を赤くしたのは、恥じらいだけではなかったようだ。

 おまんことおしりの穴に挿入された触手が、僅かに締め付けられたように淫魔の鎧は感じていた。

 

 

 

「一匹も出てきてないね」

 ゴブリンの洞窟を眺めながら、誰にというわけでもなくルシアが呟いた。

 

「なら、話は早いです。あいつのこともあるですし、明日やるですか?」

 駆け出しを卒業した探索者だけあって、クオムの決断は早かった。

 リリムのこともあり、悠長に構えてもいられない。

 いくら王都のダンジョンが活況に沸こうと、アバナホールをメインにしているクオムにとっては死活問題だ。

 いくらギルドが今回のような仕事を斡旋してくれようが、ダンジョンに潜るよりは実入りが悪い。

 さすがに今回の報酬はそれなりだが、他の探索者たちにも仕事を斡旋しなければならない以上、長期的にはじり貧だった。

 

「そうね。今日は薪をこの辺りに分散して置いていきましょう。明日、日の出の後にやるわ。クオム、スリープクラウドを準備しておいてちょうだい。基本は煙で燻り殺すけど、トドメを刺すときに暴れられても面倒でしょうしね。煙で弱らせておけば、あなたの力量でも逃しはしないはずよ」

 レミルが差し当たっての方針を示す。

 スリープクラウドは、あくまで保険だ。

 さすがにゴブリンの全個体を、煙だけで殺しきれるとは思っていない。

 弱り切ったゴブリンの群れに突入して、後れを取るとは思わない。

 だが、煙の影響とゴブリンの体臭が充満する洞窟内で、十全の働きができるとも思えなかった。

 少しでも危険を減らすために、クオムのスリープクラウドは絶対に必要なスペルだった。

 

「はい、ですぅ……クオムにもうちょっと力があれば、燻すなんてしなくてもよかったですぅ……今回クオムは、補助に徹するです」

 クオムは自身の力量不足を、はっきりと自覚している。

 元々、淫魔の鎧がいなければ、斡旋してもらえない案件だ。

 それを今更悔しがったところで、状況が改善されるわけではない。

 今は一歩ずつ、経験を積み重ねていく時期だと、クオムは理解していた。

 勿論、だからといって悔しさが消えるわけではない。

 熟達した探索者であれば、この程度のゴブリンの群れをスリープクラウド一発で一匹残らず眠らせることは可能だ。

 クオムも後先考えず、持てる魔力の全てをつぎ込めば、討ち漏らしが出るかもしれないがなんとかなる。

 だが、次の瞬間には昏倒だ。

 それでは話にならない。

 しかし、その悔しさがバネになり、探索者としての力量を上げていくということを、クオムは最近になって理解するようになっていた。

 

「うん、大丈夫。クオム、そのあとはボクたちに任せて。クオムにそこまでしてもらえれば、ボクたちは安全だよ」

 煙で燻し、スリープクラウドを流し込んだ上で、ゴブリンごときに後れを取るとは思えない。

 ルシアは自惚れているわけではないが、それくらいの自信は持っていた。

 

「そうだな、クオム嬢。危険防止に今回は炎のスペルは控えてくれ。狭い空間で炎のスペルは、全員が窒息する危険性がある。使えるのであれば、氷のスペルにしておいてくれ」

 この時代、酸素と呼吸の関係はまだよく理解されていないが、淫間の鎧は経験から知っていた。

 燃焼は激烈な酸化であり、酸素がなければ成立しない。

 スペルによる炎は発現に酸素を必要としないが、発現した後は周囲の酸素を急速に消費し、酸化化合物を生成する。

 換気の悪い狭い空間で強力な炎のスペルを行使すれば、術者自体も窒息の危険があった。

 

「解ったです。今回、炎のスペルは準備しないです。万が一、慌てて使ったら危ないですね?」

 

 

 

 日暮れ間近。

 翌朝を期して決行するゴブリン掃滅の仕込みを終えた三人は、お湯を浴びて汗を流した。

 そして、淫間の鎧が作った鶏のソテー、鶏ガラで炊いて溶き卵を散らした青菜たっぷりの麦粥、井戸で冷やしておいたトマトとバジルもどきのサラダをたらふく食べたあと、それぞれの部屋に下がっている。

 打ち合わせるべきことは、全て済ませていた。

 これ以上三人と淫間の鎧で作戦を練っても、無駄に複雑化するだけだ。

 基本的な方針だけ決めておいて、あとは出たとこ勝負でしかない。

 ゴブリンの性質から予測される行動パターンはそれほど多くはないが、パニックを起こした個体が突飛な行動を起こすかもしれない。

 そのような場合は、レミルと淫間の鎧の経験から、適切な指示を出すしかなかった。

 

「ふぅ……いよいよだね」

 緊張した面持ちで、ルシアは小さく呟くように淫間の鎧に声をかけた。

 そう簡単に起きないといわれていても、部屋の片隅に転がされている蒼い肌の魔族への警戒心はなくなっていなかった。

 

「ご主人、なにもそんなひそひそ声で、話さなくったっていいだろう」

 普段通りの声量でルシアを見上げる目が、細く歪んでいるのは笑っているからだろう。

 リリムへの警戒心もあるが、やはり明日への不安や緊張があると淫魔の鎧は見抜いている。

 ならば、主人の心の負担を減らすために、あえておちゃらけておこうと淫魔の鎧は判断していた。

 

「……だってさ、キミはそう言うけど、何かの拍子に目を覚ましちゃったり……ボクが恥ずかしい声、上げちゃったり……あと、やっぱり明日、上手くできるか不安はあるし……」

 リリムが絶対に目を覚まさないと言い切った淫魔の鎧が、今夜に限ってルシアを犯さないなんてないと信じていた。

 そのときの嬌声でリリムが目覚めたら、羞恥で軽く死ねる気がする。

 昨夜、見せつけるような触手セックスにのめり込み、巻き添えを数人出したことは、心の棚に上げていた。

 

「耳元で怒鳴りつけたって、あいつは起きないぞ。仮に起きたとしても、自力では指一本動かせないと断言しよう。淫魔が擬似とはいえ、あれほどまでに精液を搾り取られたら、死にはしないがしばらくは廃人同様だ」

 ルシアの不安を解きほぐすように、優しい愛撫が始まった。

 寝間着の内側に蠢く無数の触手が、おっぱいとおしりの双丘を這い回り、乳首を舐り始めている。

 まだおまんこにもおしりの穴にもピストンは始まっていないが、ぱっくりと開いた淫唇とおしりの穴の周囲も細い触手が這いずり回っていた。

 既に乳首は固い芯を持ち、おまんこの奥を熱い愛液が潤してくる感覚を、ルシアは感じていた。

 

「あんっ!♥ ひゃっ!♥ だめだ、ってば……んんっ!♥ 聞こえちゃ……よぉ……ぁぁぁぁぁんんっ!♥ ふぁ♥……ぁぁん♥……はひっ!♥ だ、だめ……ボク……そん、な……焦らしちゃ♥……ぃやぁ♥……♥」

 情けなく目尻が下がり、口からは早くも吐息と喘ぎ声が漏れている。

 淫魔の鎧のいたずらかうっかりで、部屋の外に声が漏れることは半ば諦めている。

 リリムを無意識に犯しにかかる宿の男たちを止めるため、レミルは今夜も男たちを引っ張り込むはずだ。

 ルシアの喘ぎ声が漏れていれば、男たちが我慢などできるはずもない。

 そして、勢いとはいえ淫魔の鎧とルシアの触手セックスに混ぜろと言い切ったクオムが、今夜もオナニーに耽ることは間違いない。

 そうであっても、リリムに聞かれたり見られたりするのは、ルシアの独占欲が許さないようだった。

 

「……ルシア、今夜はちょっと趣向を変えてみよう。ご主人に喜んでもらえるか、どこかで試すつもりだった。ベッドの上でも床でもいいから、ちょっと立ち上がってくれないか」

 今までは、ただひたすらルシアを犯すだけだった。

 ルシアが性の快感を知り、それに溺れる歓喜を覚えたなら、次は触手セックスを楽しむ術を覚えればいい。

 この世界にも加虐や被虐趣味の性癖は当然あり、縛りや拘束、軽度から重度までのスパンキングや首締めといった、普通ではないセックスを望む者も少数ではあるがいた。

 これも当然だが、排泄自体も快感の対象であり、ルシアは淫魔の鎧による調教で、全てにおいて目覚めている。

 おそらく、ろうそく責めもルシアは受け入れるだろう。

 肌を違う色で汚すことを好まない淫魔の鎧からはやりはしないが、望まれたなら躊躇うことはない。

 だが、いきなりハードなSMプレイを強要するつもりもない。

 今夜は、触手セックスのエッセンスとして、軽い拘束と目隠しくらいに留めるつもりだった。

 

「あんっ!♥ 立てば、いい、んだね?」

 閉じていた目を開けたルシアは、その目尻を下げたままベッドの上で、ゆるゆると腰を浮かせた。

 視界にリリムが入り込むが、スイッチが入ってしまったルシアは気にも留めない。

 いっそ見せつけるかのように、リリムに向かって立ち上がる。

 そして、ここでお漏らしをしようが、潮を噴こうが、全て淫魔の鎧が吸収してくれるという安心感から、ルシアに躊躇いはなかった。

 

 次の瞬間、触手が目を塞ぐ。

 そして、外界の音を遮断するかのように、耳を触手に塞がれた。

 耳を塞いだ触手からさらに細い触手が外耳道に入り込み、痛みを与えないように耳の中をくすぐり始める。

 ルシアの背筋に、ぞくんと快感が這い上った。

 耳を犯される快感に、鳥肌を立てそうになりながら、目を塞がれたルシアが崩れ落ちそうに膝を震わせる。

 それを予見したかのように触手が両手を吊り上げ、ルシアは強制的に立ち上がらされた。

 

「ぅひゃぁんっ!♥ これ、すごいのぉっ!♥ 見えないのっ!♥ ぞくぞくしちゃうよっ!♥ ああああああっ!♥ お耳、ボクのお耳っ!♥ きもちぃぃよぉっ!♥ あひあっ!♥ お耳くちゅくちゅ♥……ボク……それだけでイっちゃいそうだよぉ♥……ぁぁんっ!♥ ね、ねぇ、ボク見られてる? 見られちゃってる? あひっ!♥ あああ……」

 ルシアが天井から吊り下げられたロープに、両手を縛られているかのように立ち上がったとき、淫魔の鎧がステルス化する。

 淡い光の中に、均整のとれたルシアの白い裸体が浮かんだ。

 贅肉のない引き締まった、だが適度な脂肪層に包まれた体の上下前後で、おっぱいとおしりの二組の双丘が触手の責めに揺れている。

 ピストンが始められていないおまんこからは既に愛液が溢れ出し、初めての体験への期待と不安に震える内ももを伝っていた。

 

「どうだろうなぁ。それを想像してみろ、ルシア」

 突き放すような淫魔の鎧のひと言に、ルシアの秘裂がまた一段と蜜をこぼしていく。

 恥ずかしい姿を見られる恥辱が快感にすり替わり、闇に閉ざされたルシアの脳を灼いている。

 勿論リリムの意識は回復していないが、ルシアは触手に犯し抜かれる自身の痴態を、羨望の眼差しで食い入るように見つめ、嫉妬の炎に身を灼かれているリリムを想像していた。

 

「……っ!?♥ ……んひぃっ!♥ ……恥ずかしいよぅ♥……見られながらイっちゃうボク♥、恥ずかしいよぉっ!♥ ああああんっ!♥ 聞かれちゃうっ!♥ ボクの恥ずかしい声も聞かれちゃうっ!♥ ひあっ!♥ でも、とまんないのぉっ!♥ ボク、我慢できないぃっ!♥ あああああああああっ!♥ もっと、虐めてっ!♥ ボクがなんにも考えられなくなって♥、恥ずかしい声上げるの、恥ずかしくなくなるまでぇっ!♥ ボクを虐めてイかせてぇっ!♥ ぅあ……? あひぃいいっ!♥」

 ルシアの恥ずかしい宣言の直後、一本の触手がおしりの割れ目からおまんこの割れ目、そしてクリトリスまで張り付き蠕動を始める。

 三ヶ所の性器を責める振動に、ルシアは膝が崩れそうになりながらも、手首を縛り上げる触手にしがみついていた。

 蠕動を続ける触手が前後運動を開始し、ルシアの割れ目を擦り上げる。

 にゅるにゅるとおしりとおまんこの割れ目に食い込む焦れったい快感に加え、クリトリスを押し潰すような暴虐的な快感がルシアを襲っていた。

 

「……っ!?♥ ……イくっ!♥ ……イくっ!♥ ……イくっ!♥ ~~っ!♥ ~~っ!♥ ~~っ!♥ イくぅぅぅうううっ!♥ あああああああああああああああああああっ!♥ イってるっ!♥ イってるからぁっ!♥ イっちゃうっ!♥ イきながらイっぢゃうっ!♥ あ゛ぉ゛っ!♥ ボク、イっ!♥ イっぢゃうっ!♥ イっぢゃぅぅぅうううっ!♥ あっぎぃぃぃいいいっ!♥」

 目を塞がれているからか、快感が倍増した気がする。

 自ら目を閉じるのとは違い、目を開けていても闇に包まれている不安感が、淫らな想像を掻き立てていた。

 優しく目を塞いだ触手の下で、ルシアの瞳がぐるんと裏返り、白目を剥きながら舌をだらしなく突き出している。

 よだれがおっぱいに銀糸を引き、双丘の下を伝わっておへそから恥丘を経て、クリトリスを嬲る触手に落ちていく。

 そのよだれは触手から下に伝わることなく、吸収されていった。

 

「そうか、そうか。ルシアはこれ気に入ってくれたか。じゃあ、本気出していいな?」 一応確認を取るような言葉が、淫魔の鎧からルシアの脳に伝わる。

 だが、イき続けているルシアに、答える余裕などあるはずもない。

 そして、淫魔の鎧がルシアの答えを待つはずも、ない。

 ルシアのおしりとおまんこの割れ目に食い込み、クリトリスを擦り上げている触手にこぶが生えた。

 そして、触手が割れ目に食い込み、ルシアの身体を持ち上げていく。

 無数の結び目ができたロープの上を、つま先立ちで歩かされているような責めが始まった。

 

「あぎぃぃぃいいいっ!?♥ ひゅごっ!♥ ひゅごひゅぎぃっ!♥ らめっ!♥ らめっ!♥ らめぇぇぇえええ!♥ 食い込んでりゅっ!♥ キミのしょくひゅ、ボクのおまんこっ!♥ おしりっ!♥ ああああっ!♥ クリっ!♥ あひっ!♥ も、やめっ!♥ 違っ!♥ 入れてっ!♥ うあっ!♥ 壊れっ!♥ やあっ!♥ いぎっ!♥ イくっ!♥」

 つま先立ちになったルシアに、快感が炸裂した。

 粘液をまとった触手のこぶが、おしりの穴からおまんこの割れ目、クリトリスを蹂躙している。

 穴には入ってこない生殺しと、入ってくる直前の快感と、延々と続く淫核への刺激に、ルシアはよだれを垂らしながら悶えるしかなかった。

 膝ががくがくと震え、白目を剥きながら、ルシアは快感に酔っている。

 頭の中で切れてはいけない何かが、ぶちぶちと音を立てて切れていく。

 意識に黒いベールがかかり、快感だけに染め上げられていった。

 やがて、失神したルシアのおまんこに、触手が一段と深く食い込む。

 一瞬で意識が戻り、より強い快感にルシアは絶叫し、おしっこをまき散らしながら、また失神してしまった。

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