よろぼうような足取りで、ルシアは表通りを歩いている。
ルシアが半ば放心状態に陥っているのは、絶頂の余韻に浸っているからではない。
そして、ひと目があるかもしれないところで絶頂お漏らししてしまったことへの羞恥だけでもない。
そのお漏らしは強制されたものではなく、絶頂に追い討ちをかけるような快感だったことにルシアは愕然としていた。
間違いなくお漏らしの瞬間は、ルシアの身体は喜んでいた。
おしりの穴から腸液を漏らしたことは、まだ諦めがつく。
淫魔の鎧に異常な量の分泌を強制され、我慢の限界をあっさりと超えていたからだ。
だが、おしっこは我慢するほどではなかった。
イった瞬間に尿道口からの噴出を自覚したとき、ルシアは潮を噴いていると朧げに感じていた。
だが、それはすぐにおしっこだと自覚した。
弾けるような潮噴きが短時間で収束するのに対し、おしっこのお漏らしはじょろじょろと垂れ流しになっていた。
付随する痙攣まで気持ちいい一段上の絶頂に、ルシアは調教されてしまった事実に向き合えなかった。
そのうえ、淫魔の鎧に言質を与えてしまった。
探索に出かけたときならともかく、外でお漏らししてしまうくらいなら部屋のほうがまだましだったとはいえ、部屋でならいいと言ってしまったことを、なかったことにはできなかった。
もう、在室時に淫魔の鎧の歯止めがなくなったと、考えるしかなかった。
そればかりではなかった。
すれ違うひとびとすべてが昨日の自分の噂をしているような錯覚から、ルシアは逃れられなくなっている。
朝食に出た際には強引に考えないようにしていたが、ついさっき淫魔の鎧に絶頂お漏らしへと追い込まれて以来、思考が一気にネガティブな方向へと傾いていた。
もちろん中にはルシアとすれ違ってから、その噂話をし始めた者もいるだろう。
遠目にルシアの姿を認め、その噂話に興じた者もいたはずだ。
だが、淫魔の鎧の噂がそれを上回る勢いで広まっている。
ルシアがいきなり全裸になった瞬間を見てしまった者も、その後から淫魔の鎧の噂を聞かされ、どちらかといえばルシアは被害者であるとの認識になっていた。
もともとルシアはひと前で全裸になるような、常軌を逸した性癖の持ち主であるとは思われていない。
もしそうであるならば、既に何らかの失態をやらかしているはずだ。
もっとも、過度のストレスから新たな性癖に目覚めたのかもしれないし、抑えていたものが解き放たれただけだったと思われたかもしれなかった。
ルシアにしてみれば、部屋での歯止めがなくなり、町の中でもいつ犯されるか判ったものではない。
そして、町全体で噂されている。
夢の中ですら、犯されていたような気がしてきた。
ボクの安らぎはどこにあるの?
「おい、ルシア。ルシア、どうした? いい加減機嫌直してくれよ」
淫魔の鎧は、ルシアが怒っていると思っていた。
確かにやり過ぎた自覚はある。
半泣きで懇願するルシアを無視して、絶頂お漏らしにまで追い込んでいた。
そのように作られ、そうしてきたが、過去の主人たちは淫魔の鎧がどのような物か知った上で望んで所有し、淫魔の鎧の要求に従ってきたのだった。
中には相手が男であろうと女であろうと人間相手のセックスでは飽きたらず、倒錯した性欲の果てに淫魔の鎧を求めさすらった主人もいた。
それゆえに主人の期待に応えるため、淫魔の鎧も技を磨いてきた。
我が侭で暴走癖は昔からだが、それでもかつての主人たちはおおむね満足な人生を謳歌していたと思う。
緊急避難とはいえ、淫魔の鎧の素性を知らずに所有する羽目になったルシアとは、根本的に心構えが違っていることにまだ気づいていなかった。
「怒ってない……。ボク……は……怒って……ない。買い……物……だよ、ね。何……買っちゃ……おうか……なぁ」
ルシアは途切れ途切れに答えるが、その両目は虚ろなままだ。
だらしなく緩んだ口元からは、油断すればよだれが垂れ落ちそうだった。
ルシアは脳が処理しきれない理不尽に、現実逃避しているようだ。
「ルシア、帰ってこいっ!」
淫魔の鎧は、まるで戦場パニックを起こした新兵に、古強者が平手打ちをかますかのように。
ルシアのおまんこを触手で突き上げた。
同時におしりの穴にも節瘤だらけの触手を突き入れ、ルシアが仰け反った瞬間に引っこ抜く。
胸座を掴んで往復ビンタをかますことができないとはいえ、あまりといえばあまりの仕打ちだ。
ルシア当人は否定するだろうが、歓喜の悲鳴を上げる前に、ステルス化した触手がその口を塞ぐ。
「んむぅっ!♥ ぷはぁっ! 何するのさっ!? あんだけさんざんしといて、また……っ……んみゅっ!?」
触手のひと突きに我に返ったルシアが、無意識にステルス化した触手を口元から引きはがして文句を言う。
だが、思わず破廉恥な単語が口をつく前に、触手が優しく口元を押さえていた。
「よし、帰ってきたな、ルシア。まずは、申し訳ない。まさか、ここまで飛んじゃうとは思わなかった。俺はこういうもんだと思って諦めてくれ。そう作られちまったから、どうしようもないんだ。だけど、ひと目があるところでは、できるだけ自重しよう。主人を守ることは、何も戦闘だけではないからな」
かつて戦争を引き起こしかけた経験も相まって、淫魔の鎧は自重を約した。
もっとも、今でもルシアのおまんことおしりの穴に触手のピストンを繰り返している状態で、どれほど信じられるかといった状況だが。
「~っ!♥ なりゃっ!」
当然ルシアは信じることなどできず、ステルス化した触手を直感で引き剥がそうとする。
――待て。叫んだらダメだ。危ないひと扱いだぜ。頭の中で俺に向けて言ってくれ――
淫魔の鎧から念話が届く。
「んっ……!?」
おまんことおしりの穴から伝わる快感を堪え、ルシアは意識を淫魔の鎧に向ける。
――これで、いい? だからやめてぇっ! ボク、壊れちゃうぅっ!――
表通りの衆人環視の中で絶頂お漏らしなど、ルシアは絶対許容できない。
懇願するしかなかった。
――あ~、いろいろすまん。もうそうなるまではしないから。とにかく、買い物済ませないと、な――
それでも淫魔の鎧は、やめるとは言わなかった。
だが、主人が正気を失ったままで、買い物をするのも止めなければならない。
忠誠を誓った以上、主人の不利益を見過ごすわけにはいかなかった。
町中で犯し抜く不利益は、すっかり棚に上げてだが。
――んぁっ……っ! お願いだから……ね? これじゃ、ボク……買い物なんて……無理だよぅ――
とりあえずおまんことおしりの穴への突き上げが止まり、ルシアは人心地つきながら下手に出る。
計算も駆け引きもなく、ただお願いするだけだった。
それでもおまんことおしりの穴から触手が抜かれたわけでもなく、クリトリスと乳首には細い触手が巻き付いたままだ。
相変わらずルシアのおまんこは熱い愛液を垂れ流し、おしりの穴には腸液が蓄えられていく。
もう一度絶頂が来る前に、一回部屋に戻ろうとルシアは決めていた。
――で、何から揃えていく?――
淫魔の鎧が聞いた。
スライムの襲撃で、ルシアは一切の装備と携行品を失っている。
トロルの討伐が認められ、かなりの報酬を手に入れているので、新品で全部揃えてもおつりが来る懐具合だ。
――そうだね、バッグ買って、携行糧秣に回復ポーション揃えて。それからマントも新調しなきゃね。で、一回剣を取りに部屋戻って、鞘も買わなきゃだからね。あ、巡回士さんたちに言っておかなきゃ――
微かにクリトリスと乳首から伝わる快感に、ルシアは無意識に愛液を垂らしながら答える。
さすがに抜き身の剣を持って、外食はできなかった。
町中の大通りで抜き身の剣を振りかざすなど、強盗か通り魔、怨恨による殺人くらいしか考えられない。
町中での抜刀は、それだけでも処罰の対象だ。
理不尽な暴力からの護身であれば多少のことは見逃されるだろうが、それでも相手を殺めてしまえば処罰は免れない。
日常的に武具を携行する探索者たちには、ギルドを通して厳しい通達が出されていた。
それでも今回のルシアのように探索の過程で武具を損傷し、抜き身で携行せざるを得ない場合も当然ある。
刃にさらしを巻いておけば、鞘に入れていなくても即抜刀はできないことから、巡回士たちは抜き身とは見なさないでいた。
淫魔の鎧のせいで大きく時間をロスしたため、今から必要な物を揃えても依頼を受けることは無理だった。
特に依頼を受けず、自由に探索するのも当然ありだ。
幸い、トロル討伐が認められたことから、ルシアの懐はあたたかい。
ならば、今日一日は物資の調達にあてるもよし、年頃の女の子らしく市場で買い物に興じるもよしだ。
もしくは、鞘の調達だけは済ませ、部屋に帰って休養にあてるのもありだろう。
部屋で淫魔の鎧に犯されなければ、だが。
「おはようございます。昨日鞘をなくしちゃったんで、あとで買いに行きますね」
ルシアは巡回士の詰め所に顔を出し、元気よく挨拶する。
空元気だが。
「おはよう、ルシア。昨日は災難だったな。私もその場にいたかったぞ。それと、おめでとうと言っていいのかな?」
当然巡回士たちにも、ルシアがいきなり全裸になって駆け去った昨日の顛末は伝わっている。
セクシャルハラスメントの概念すらないこの世界この時代の住人として、巡回士は当然のようにルシアをからかった。
「……? ~っ! そのことは触れないでっ!」
思い当たる災難がありすぎて、ルシアは一瞬考え込む。
淫魔の鎧に犯され抜き、絶頂失神お漏らしをした場面の数々が、ルシアの脳裏にフラッシュバックした。
じゅんと股間を濡らしながら赤面し、そこでようやく全裸逃亡に思い至る。
現代日本であれば訴訟沙汰にもなりかねない巡回士の言葉を、ルシアは力一杯首を振りながら食いちぎった。
「ああ、済まない。鞘の調達だね。了解した。他の者にも申し送っておこう。そうか、今は平服か。いや、残念だな。噂に聞く淫魔の鎧を見てみたかったよ」
尊大ではないが、見下すでもない態度で巡回士はルシアに謝罪する。
当然だが、巡回士の頭の中には、きわどいデザインのビキニアーマーに身を包んだルシアの姿が描かれていた。
下っ端とはいえ、騎士階級にある巡回士と平民のルシアとでは、厳然たる身分の差がある。
普通、騎士階級の者が平民に形だけとはいえ謝罪するなど、あり得ないことだ。
ルシアの言葉遣いも年頃の娘ゆえの恥ずかしさからであり、平民が騎士階級にしていいものではない。
ここが片田舎の小規模領主の領地であり、住民たちの距離感が近いゆえに許されたことだった。
「俺はここにいるぜ。俺がルシア嬢に仕える淫魔の鎧さ」
「やめてぇっ!」
巡回士に対して名乗りを上げた淫魔の鎧の言葉に、ビキニアーマーを直感したルシアの悲鳴が重なった。
だが、ルシアの絶望的な予想に反し、淫魔の鎧は本来の荘厳な姿を現出させていた。
ルシアが目を閉じてしまった瞬間に一瞬だけステルス化して、巡回士の網膜にルシアの全裸を焼き付けておくいたずらはしていたが。
「すごいな。そんなことができるのか……。まあ、ありがとう。だけど、あまりご主人様を困らせるマネはしないでくれよ。度が過ぎれば処罰の対象になるからな」
巡回士は心の中で淫魔の鎧に手を合わせるくらいに感謝しながら、とりあえずの注意はしておく。
親元を離れ、独りで健気に生きている少女を、不法淫売まがいの疑いで捕縛したくはなかった。
「? ぁぅ……。じゃ、お願いしますねっ!」
一瞬全裸を晒されたことに気づいてないルシアは、呆気にとられたまま詰め所から飛び出した。
このまま詰め所にいれば、淫魔の鎧が何をしでかすか解らない。
とりあえず、抜き身の剣をさらしで巻いて出歩くと、認識してもらえればそれでよかった。
「ありがとうね。あの恥ずかしいアーマーだったら、ボクどうしようかと思ったよ」
真実を知らないまま、ルシアはほっと胸をなで下ろす。
たしかに、あのビキニアーマーは行き過ぎだと思うが、フルプレートアーマーの息苦しさはどうにからならないかとも思っていた。
フルフェイスヘルメットを外せば呼吸の苦しさは解消できるが、全身を覆われる窮屈さはやはり息苦しく感じている。
ルシアとしては、防御力に問題がないのであれば、もう少し風通しのいいデザインでもいいかと思っていた。
「礼を言われるほどのことじゃない。主人が小言を言われるのは、いい気分じゃないからな。……じゃあ、こんなのでどうだ?」
ルシアは淫魔の鎧がにやりとしたような、不穏な気配を感じた。
淫魔の鎧にしてみれば悪戯が露見しなかったことで、もし表情があるならばまさににやりとしていたところだった。
そしてルシアの思考を読みとり、某国民的RPGの女戦士がまとうビキニアーマーに姿を変える。
「~っ! だからやめてよぉっ! そういうのは部屋に帰ってからに!? ぁんっ!?♥」
ルシアは、思わず胸を押さえて身を捩った。
クリトリスと乳首に絡みつく触手が引きつれてルシアに予想外の刺激が走り、思わず小さな悲鳴を上げる。
今回は完全にルシアの自爆だ。
淫魔の鎧はルシアが爆発するより早く、さっきまでの平服に戻っていた。
……今のちょっと格好良かったな……おっぱい大きく見えそうだし……。
ルシアがインテリジェンスアーマーを手に入れたことは、早くも町中に知れ渡っている。
中には丁寧に尾ひれをつけて話を広める輩もいたが、健気な少女を積極的に守ってくれるインテリジェンスアーマーに対し、ひとびとの視線はおおむね好意的だった。
昨日にギルドで起きたことの顛末を知った男性陣にしてみれば、眼福を与えてくれる淫魔の鎧を英雄視する者すらいる。
女性陣ではルシアに同情的な視線を送る者と、ふしだらなと蔑む視線で見る者に分かれていた。
それでも日頃の行いからか、ルシアが淫魔の鎧とやり合っている姿は、早くも町のひとびとに受け入れられている。
「鞘買って、今日はもうおしまいにするから。すぐ出かけるから、今はやめてね」
いったん部屋に戻ったルシアは、しおらしく淫魔の鎧にお願いする。
もし、このまま始まってしまったら、ルシアは流されてしまいそうだった。
既に何度も絶頂に追い込まれた身体は、ルシアの意志とは別に快感を求めている。
これ以上絶頂を味わってしまったら、中毒になりそうで怖かった。
言質を与えてしまった以上、強引に来られたら断りきれないが、今はさすがに勘弁してほしい。
鞘の入手も重要だが、体力が限界に近かった。
「解ってる。心配しなさんな。まずは、買い物。それから休養。今日は休むんだろ? なら、それに合わせるさ」
意外な返事だった。
ここぞとばかりに犯されると半ば覚悟していたルシアは、肩すかしを食った表情になっている。
「……いい……の?」
恐る恐るルシアは訊ねる。
てっきり部屋に帰った途端に犯され、だらしない顔を晒しながら失神絶頂お漏らしまで追い込まれると覚悟していた。
それがあっさりとひっくり返されている。
別に淫魔の鎧が紳士的に振る舞っているわけではない。
そして苛ついているわけでもない。
後ででかいしっぺ返しが来るのではと、ルシアは疑心暗鬼になっていた。
その通りだが。
もちろん淫魔の鎧にしてみれば、しっぺ返しをしてやろうなどという気は、まったくない。
正当に、己が欲求に従うだけのことだ。
ルシアにしてみれば迷惑この上ない話だが、そう作られているので仕方がない。
「……なぁ、ルシア。俺をどんな目で見てるんだよ。それはそれとして、いい機会だから剣を新調しようぜ。俺に釣り合う剣なんて、そうそうないだろうけどな」
ルシアが淫魔の鎧をどう見ているかなど、言うまでもない。
たしかにルシアが使っている剣は数打ちの安物であり、淫魔の鎧と釣り合わない。
かといって、いくらトロル討伐で懐が潤っているとはいえ、淫魔の鎧と釣り合う剣ともなれば国宝級であり、金で買えるようなものではなかった。
ルシアには、まだそれほどの認識はなかったが。
「キミと釣り合う剣? そこらに転がってる棒きれでもおつりがくるよ。それはそれとして、懐もあったかいし、いっそ新調しちゃうのもありだね」
ルシアにしてみれば、当然の評価だ。
「ルシアが俺をどう見てるか、よく判った。だいたい俺と釣り合うってんならウル王国国宝のグラムか、最上位のインテリジェンスソードなんだからな」
淫魔の鎧も、その程度は認識している。
望んで淫魔の鎧を手にしたならともかく、つい昨日まで処女だったルシアだ。
軽いオナニーくらいしか性経験がない娘に、淫魔の鎧がもたらす快感は度を超えていた。
「またまた、キミの言うこと信じるなんて無理無理。確かにインテリジェンスアーマーってすごいけどさ。グラムで釣り合うとか。ぷっ」
吹き出したルシアは、もしインテリジェンスソードまで手に入れたら、うるさくてかなわないと内心で思っていた。
とにかく防具に関していえば、当面の心配はなくない。
であれば、剣を新調することに厭はなかった。
探索者の端くれとして、よい武具を求めることは半ば本能と言ってもよい。
「ま、いいだろ。あとで驚いても知らねぇからな。ひと息ついたら行くぞ」
淫魔の鎧は、二〇〇年振りのひととの交流を楽しんでいた。
淫魔の鎧にも自我はあり、それなりに欲求もあるが、まずは主人ありきだ。
かつての主人たちとは最初から取引の契約が成立していたが、ルシアはそうではない。
ルシアの意志で契約が破棄できない制約がある以上、淫魔の鎧から破棄を言い出さない限りこのままだ。
つまり、淫魔の鎧のやりたい放題だが、主人の身を守ることを至上命題とされている以上、何があってもルシアを守り通すことが最優先だった。
より良い武具を求めようとルシアに進言するのも、それゆえのことだ。
抜き身の剣にさらしを巻き付け、ルシアは部屋を出て剣の工房に向かっている。
相変わらずおまんことおしりの穴に触手が入り込み、クリトリスと乳首にも触手が絡みついていた。
この場でおまんことおしりの穴に触手のピストンが来る気配はないが、ちょっとした身の動きがクリトリスと乳首に鋭い快感を走らせている。
既におまんこはとろとろに熟し、愛液を止めることもできず垂れ流し状態だ。
おしりの穴も敏感な入り口が歩くたびに掻き回され、中はねっとりとした腸液で満たされていた。
「ね、お願いだから、今はやめてね。あと、剣を選んでるときもだからね。約束したんだから、部屋に帰ってからだよ」
ときおり襲い来る自爆の快感に身を捩り、ルシアは淫魔の鎧に懇願する。
昨日ダンジョンから帰る道すがらの絶頂失神お漏らしや、今朝のお漏らし絶頂を他人に見られたら、ルシアは羞恥で死ねる自信がある。
もっとも、淫魔の鎧にしてみれば主人の安全こそが第一であり、ひと目がある町中でわざわざ危険を呼び込むつもりはない。
今朝までのルシアの行動で、淫魔の鎧は主人の望むあり方を考えていた。
何よりもルシアの安全が第一であり、魔力の補充を最優先にするわけにはいかない。
ルシアの感度は歴代の主人の中でも最高であり、下手に犯し抜くと呆気なく失神してしまう。
当然のことだが、危機に陥った際に失神状態ではなにもできない。
非常時のブーストはともかく、魔力の充填は平時であろうとルシアの行動を阻害しない範囲でしておく必要があった。
「おはようございますっ! って、もうこんにちは、ですかね」
淫魔の鎧が思考に沈んでいる間に、ルシアはお目当ての店に着いていた。
元気よく挨拶しながら扉を開け、カウンターの女性に声をかける。
「あら、ルシア。そうね、もうこんにちは、かな。話は聞いたわよ。よかったじゃない、インテリジェンスアーマーなんて。で、今日はどんなご用かしら? 旦那かお父さん呼ぶ?」
帳簿を手繰る手を休め、カウンター越しに妙齢の女性が答えた。
「じゃあ、改めてこんにちは、ファティさん。お手すきならお願いできますか? ちょっと新しい剣のことで相談したくて。」
ここでは謂われのない噂話をされることもなく、ルシアはほっと胸をなで下ろした。
「初めまして、若女将。以後お見知り置きを」
淫魔の鎧が礼儀正しく挨拶する。
ルシアがドアを開ける直前に、淫魔の鎧は本来の姿に戻っていた。
「ねぇ、聞いてよファティさん。こいつ、俺と釣り合うのは魔剣グラムか最高位のインテリジェンスソードだって言うんだよ。笑っちゃうよね、そこらの棒きれでもお釣りくるのに」
もちろんルシアも淫魔の鎧には、そこらの棒きれが釣り合うとは思っていない。
ただ純粋にオモチャにされていることからの発言だった。
「そうね。確かにお釣りがくるわ。……あの、魔剣グラムでも、ね」
ファティは淫魔の鎧に頭を下げ、背筋に走る寒さを隠せない表情で答えた。
「旦那はもちろん、お父さんだってこのアーマーに釣り合うような剣は打てないわ。探すだけ無駄よ、こんな田舎町じゃ。って、それじゃ話にもならないわね。ん~、そうねぇ……」
ファティは考え込みながら、夫と父が剣を鍛えている工房へと歩いていく。
店には信じられないという表情のルシアが、ぽつんと取り残された。
「ほら、見ろ。専門家のお墨付きだぞ、ルシア」
もし淫魔の鎧に表情があるならば、これ以上はないドヤ顔になっているに違いない。
「きぃぃぃぃっ! ボクは信じないからねっ! それに、キミがどんなすごいアーマーだって、キミの品性にはゴミ屑だってお釣りがくるよっ!」
自身の装備に専門家のお墨付きをもらえたのだから喜んでいいはずだが、今はそれが癪に障って仕方がない。
「おまえたち、仲いいんだなぁ。おぅ、淫魔の鎧とやら、ルシアをきっちり守ってやれよ。これじゃ到底お前さんには釣り合わないけどな。ルシア、持ってけ。祝い代わりだ」
工房から隆々とした筋肉を全身に搭載した、四〇絡みの男が剣を一振り携えて出てきた。
この工房の主人であり、この街でたったふたりしか存在しない鍛冶屋のリーガだ。
王国中の鍛冶屋を渡り歩いて修行を積み、豊富な経験と確かな技術を身に着けている。
そして長い修行期間に築き上げた、豊かな人脈も彼の強みだった。
ルシアが渡された剣は、数打ちの鋳造品ではなく、間違いなくリーガによって鍛えられた剣だった。
最高級の剣と比べれば二枚も三枚も格は落ちるが、ルシアの手が届くような安物ではない。
リーガに促されたルシアは鞘から剣を抜き、その刀身を窓から射し込む光にかざしてみた。
「……っ! リーガさん、持ってけったって、こんないい剣もらえません。たしかに欲しいけど、ボクの手持ちじゃとても」
魅入られたように刃紋を眼で追っていたルシアが我に返り、剣を鞘に収めてリーガに返そうとする。
重厚な光沢を放つ刀身は、その見た目に反して軽く扱いやすい。
今まで使っていた剣の値段とは、桁がふたつは違いそうだった。
「なに、伝説のアーマーとやらを手に入れたルシア嬢ちゃんに、ちょっとしたお祝いだ。男がいっぺん差し出した物を突っ返されたら、面子に関わるってもんだ。まあ、裏で試し斬りしてこい。それで気に入らなきゃ、しょうがねえ」
リーガにしてみれば、ルシアは娘のようなものだった。
これまでのルシアの稼ぎでは、今渡した剣など夢のまた夢だ。
だが、淫魔の鎧と組んだとなれば、それなりの稼ぎも期待できる。
しかし、それなりの稼ぎを得るには、ある程度のクオリティを持つ剣が必要でもあった。
いくらダメージを軽減できると入っても、こちらからダメージを与えられなければ仕事にならない。
もちろん商売人でもあるリーガが、ただの好意で高価な剣をくれてやったわけではない。
少しでも安全にルシアが仕事をこなして経験を積み、この剣以上の買い物ができるようになれば元は取れる。
その程度の計算はしっかりしていた。
「解りました、リーガさん。ありがたく使わせていただきます。でも、恩返しにはちょっと時間がかかりますからね。あ、試し斬りはお願いします」
ルシアは深々と頭を下げ、左の腰に剣を佩いた。
今までは剣の重さに耐えきれず背負っていたが、この剣なら腰で充分に支えられそうだ。
まだ剣技の型が固まっていない今なら、いくらでも修正が利く。
工房の裏庭には、試し斬り用の藁束が五本立てられていた。
娘婿であり、弟子でもあるバーラムが用意してくれたものだ。
ルシアはバーラムに一礼し、藁束の前に立った。
呼吸を整え、剣を抜く。
ルシアは正眼に構え、大きく振りかぶると、ひと息に振り抜いた。
――……っ!♥――
ほとんど抵抗を感じることなく藁束を両断したルシアの身体を、鋭い快感が貫いた。
――やぁっ!♥ やめてよっ! こんなときにっ!――
おまんことおしりの穴は相変わらず触手に塞がれ、クリトリスと乳首も触手に締めあげられている。
さすがに喘ぎ声を漏らすことはなかったが、ルシアは淫魔の鎧に念話で抗議した。
――俺はなにもしてないぞ――
しれっとした念話が返された。
たしかに淫魔の鎧はなにもしていない。
いや、触手を動かさなかっただけだ。
ただ、淫魔の鎧はおまんこから溢れた愛液から、ルシアの状態が判っていた。
そのうえで、わざと触手をそのままにしている。
――嘘だっ! 今ボク危なかったんだから!――
なおもルシアは抗議するが、淫魔の鎧は聞く耳を持たない。
――いいから、あと四本切っちまえ――
もし、この場で触手からルシアを解放すれば、あとでルシアに大ダメージがいく可能性が高い。
とりあえず、ルシアの心が平衡を保つためにも、触手はそのままにしておくべきだった。
――……解ったよ。一気に四本斬るから、邪魔だけはしないでねっ!――
訝しむリーガたちに一旦笑顔を向け、ルシアは藁束に向き直った。
身体の芯を貫いた快感の余韻が消えるのを待ち、ルシアは一気に三本まで斬っていく。
――♥っ!? あんっ!♥ ひうっ!♥ ~っ!♥――
ひとつ藁束を切るたびに、身体の芯を快感が走り抜ける。
もう溢れ出る愛液の漏出を、ルシアが止めることはできなかった。
たしかに淫魔の鎧はなにもしていない。 おまんこの壁を抉られることも、おしりの穴の入り口に集中する敏感な神経叢を掻き回されることもなかった。
ルシアは必死で喘ぎ声を堪え、おまんことおしりの穴を締め付ける。
快感と絶望に苛まれながら、ルシアは最後の一本に身体を向けた。
――だめ……ボク、イっちゃいそう♥……。次斬ったら絶対イっちゃう……。ボクの身体、おかしくなっちゃったぁ♥――
理性がここでやめろと叫んでいる。
感性が剣を振り抜けと叫んでいた。
ルシアが見せた数瞬の戸惑いは、ほかの人間には最後の斬撃への溜めに見えただろう。
最後の一本を袈裟懸けに切り裂いた瞬間、強烈な快感がおまんこから全身に駆け抜けた。
――~っ!♥ ボク、もうらめぇっ♥! イっ♥くぅぅぅっ!♥――
一瞬でルシアは絶頂に達し、剣を振り抜いたまま潮を噴いていた。