二回も妹を犯したというのに、僕たちの生活は何も変わらなかった。昼間は元気に学校に登校するし、家に帰ってくれば純粋な笑顔を僕に向けてくれる。
今日だって、家に帰ってきた優香は「ただいま、兄さん」と優しく言ってくれた。今は期末テストが近いからといって部屋で勉強している。
僕はせめてそんな妹の力になろうと、いつも通りに夕飯を作ってやることしかできない。
「ふう、こんなもんか」
コンロの火を止めて呟く。今日は優香の好きなビーフシチューだ。鍋から漂う香ばしい匂いに、我ながら会心の出来だと思う。
「優香ー、ご飯できたぞー」
二階にいる優香を大きめの声で呼ぶ。が、返事も何も返ってこない。
もしかしたら音楽でも聴いているのかもしれない。僕も受験勉強の時によくやったものだ。
仕方ないので二階まで呼びに行こう。
「優香? ご飯できたけど食べるか?」
こんこん、とノックをして声をかける。が、やっぱり反応はない。まあイヤホンで音楽聴いている時はそんなもんだ。
ちょっと躊躇したがドアを開けた。中の電気はついていたが、机に優香の姿はなかった。
代わりに、ベッドの上に毛布をかぶって寝ている優香の姿があった。
「優香?」
声をかけるが、気づいていないようで僕のほうを向かない。壁のほうへ体を寝かせて、スマホで何かを見ている様子だった。
気になって近づいてみる。すると、優香の小さな声が聞こえてきた。
「んっ……ぁ、ん……ん、ぁん──」
ごく、と息を呑む。それは、僕と交わったときに漏らしていた甘い声と同じものだった。
下にいるはずの僕に聞こえないように、ぐっと声を押し殺している。だが、それがかえって優香の色香を引き立てていた。
「は、ぁ……っ、ぁ、あん……は、あっ、きもち、イイっ……」
くちゅくちゅと水音が聞こえる。そちらに目をやると、布団の下、優香の股あたりがもぞもぞと動いていた。
優香は自慰に耽っている。それは誰の目から見ても明らかだった。
「あっ──ん、は、ぁ、あっ……んんっ、あっ、いく、ぁ、イきそ……っ」
僕が後ろから近づいているのに、変わらず淫らな声が漏れている。もうだいぶ近いのに、よっぽど夢中になっているのか僕に気づかない。
オカズにしているであろうスマホの画面まで見える。そこには、拘束された女の子が激しく犯されている、やや過激な動画が映っていた。
「優香──」
初めて見る優香の自慰に、思わずそう呟いてしまった。
「え──? に、兄さん!」
さすがに僕に気づいて、優香は驚いて僕を見た。
目を見開いて僕を見ているその顔は、興奮で紅く上気していた。
「ご、ごめんなさい、兄さん……」
その顔を毛布で隠しながら、優香は謝ってきた。
だが、僕も勝手に部屋に入って覗き見るようなことをしたのは悪い。だけど、僕はしおらしい優香に、少しだけ意地悪したくなってしまった。
「何してたんだ? 優香」
「えっ……そ、それは」
言いにくそうに優香は視線を泳がせる。
「それは?」
「……お、オナニー、してたの。エッチな動画、見ながら……」
そう言って優香は、まだ再生されっぱなしの動画を僕に見せてきた。
ロープで縛られた女の子。おさげにされた髪型がどこか優香と重なる。その女の子は、縛られたまま後ろから何度も男に突かれていた。
イヤホンがささったままで音は聞こえないが、さぞいやらしい声を上げていることだろう。
その動画で少し興奮してしまって、さらに言葉を続けた。
「なんでそんなこと、してたんだ? こんないやらしい動画見ながらさ」
僕もベッドに上がって優香を見下ろす。僕にまっすぐ見つめられた優香は、恥ずかしそうに口元を隠して答えた。
「その……今日ね、学校でちょっとトラブルがあって」
だが、優香の口から出た言葉は僕の予想と違った。勉強の息抜きに偶然そういう動画を見つけてしまって、とかそんな理由だと思っていた。
「図書室の棚の上のほうにある本を取ろうと思ったんだけど、私背が小さいから届かなくて……。それで、近くにいた先輩が取ってくれたんだけど──」
先輩。その言葉に、どき、と心臓が跳ねる。
「その先輩、転んじゃって、それで私……押し倒されちゃって──」
ずきん、と胸が痛む。あの時と同じ、ざわざわとした不安が僕の心の中を埋めつくす。
「それでちょっと、ドキドキ、しちゃって……だから、さっきその、ぉ、オナニー……してたの」
なんだそれ。学校の先輩に押し倒されたから、それでちょっとドキッとしたからって慰めてたのか。
僕、バカみたいじゃないか。真面目に勉強してると思って料理作ってたのに、優香は他の誰かとのことで自慰してたなんて。
そんなの。そんなこと。
「そんなの、僕が満たしてやるのに」
胸の中がどす黒い感情で埋め尽くされる。二回も体験したあの感じ。僕はそれに抗おうとすらせず、優香がかぶっている布団をめくりあげた。
「ひゃっ! ど、どうしたの、兄さん……?」
一応ちゃんと制服は着ていた。ただ、スカートはめくり上げられ、下着は既に脱ぎ捨てられていた。
そのはしたない姿に、僕の醜い劣情はより肥大化するだけだった。
「こういうこと、されたいんだろ」
優香のスマホを奪い取って、映し出されている淫らな映像を見せつける。
「だったら僕が同じことしてあげるよ」
「あ──兄さん……」
優香の目に抵抗の色はない。それは諦めたのか、それとも期待しているのか。
どっちでもいい。僕はとにかく、目の前の妹を僕で染めて、満たしたかった。
「優香。後ろ向いて」
びく、と優香の体が震える。怖がらせてしまったのかと思ったが、優香は「うん」と答えて素直に四つん這いになった。
僕は上に着ている部屋着を脱ぎ、それを使って優香の手を後ろ手で縛った。そして、結び目から袖の部分を伸ばして、まるで手綱のようにそれを握る。
「ほら、こうされるのがいいんだろ」
「ぁ……そんな、こと」
優香は口ではそう言うが、声は弱々しく、興奮で荒くなった吐息を抑えきれていない。その姿に、僕の中の嗜虐的な欲望がめらめらと燃え上がる。
ずる、と下にはいているものを落とす。妹のオナニーと、手を縛られたその姿を見て勃起した陰茎が露になる。
それを、スカートをめくりあげられている尻に触れさせる。
「んっ……」
自分で慰めていて敏感になっているのか、たったそれだけの刺激で体を跳ねさせた。
僕ももう我慢できなくて、優香の秘部へ生殖器を触れさせた。
「ぁう……っ!」
大した力も入れてないのに、優香のソコは僕のものを受け入れた。先端しか入っていないが、自慰のせいでどろどろにほぐれていた。
そのまま、ぐい、と服のロープで優香を引っ張った。優香は僕にされるがままに、体をのけぞらせた。
「あっ、にい、さんっ……」
僕に引き寄せられた体に、必然的に生殖器が奥に押し入る。それと同時に僕も自分の腰を突き出して、より深くへ挿入していく。
片手に握った手綱で優香を操りながら挿入する行為は、いけないと思いながらもひどく僕を興奮させた。優香も僕にそうされているのがいいのか、前よりも僕のものを強く締め付けていた。
「なか、キツ……っ、やっぱり優香、こんな風に縛られるの気持ちいいんだ」
「んっ、ぁ、だって、ぁ、こんな──すごくエッチなの、初めて、だからぁ……っ」
僕に振り向いて、たまらないといった表情で優香は言った。その瞳にはわずかに涙が浮かんでいる。
そんな姿を見せられるだけでぞくぞくしてしまって、そのまま腰を動かし始めた。
「ぅ、あっ……あっ、あんっ! や、ぁ、だめっ、あっ、まって、にいさんっ……あぅ、だめっ、あっ、ンおっ、あっ、ァんっ!」
いつもよりきつい膣内に好きなだけ出し入れをする。ぞり、という柔らかい感触と、手で思いっきり握られているみたいな圧迫感。
それを自分勝手に動きながら味わう。両手を縛っている服で優香を拘束しながらしているという事実と合わさって、背徳的な快楽を全身に与えてくる。
「はっ、ア、ぁ、あっ、兄さん……っ! これ、ぁ、あっ、だめっ、私、ヘンになっちゃうよっ──!」
「そんなこと言って……っ、そんなによがってるくせに──!」
「イヤっ、ぁうっ、は、あっ、あんっ──! だって、あっ、オっ、あっ、こんなの、ぁ、感じすぎ、ちゃうからぁ、あっ、う、ふぁ、ぁアんっ!」
僕にそう言われて意識してしまったのか、優香は一層乱れた。荒い吐息と甘い嬌声を絶え間なく繰り返しながら、膝をついている脚をがくがくと震わせる。
そんな彼女をもっと狂わせたくて、さらに強く手綱を引っ張る。
「う、ぁんっ!」
びん、と優香の体が反り返るとともに、きゅん、と膣肉が脈動した。
その刺激で、陰嚢の中の精液がどくん、と反応するのがわかった。それが気持ちよくて、何度も手綱を引っ張ってしまう。そのたびに優香は僕のものを物欲しそうに締め付けてきた。
「アっ、んっ、オっ、にいさんっ、あっ、すごっ……いっ、あっ、んおっ! これ、ぁ、あっ、トんじゃうっ、ぁ、あっ、にい、さぁんっ──!」
ぎち、とさらにもう一段階締め付けがきつくなる。優香の無数のひだが、僕の生殖器を愛撫するように絡みついてくる。
そんな刺激に、否応なしに熱い白濁がどくどくとせりあがってくるのを感じる。このまま続けたらすぐ射精してしまう。
でも今更この動きを緩めるなんてできない。優香の体を手綱で道具のように扱いながら、そこへ容赦なく腰を叩きつける快感をもっと感じたい。
「優香、もう出るから……っ、ナカもっと絞めてっ!」
「ぁ、あっ、にい、さんっ……あうっ、オっ! あっ、ダメっ、あっ、だめ、わたし、今だされたら、死んじゃうっ──!」
優香が熱い声とともに口にするが、それを聞く余裕なんてなかった。ぎゅう、と思いっきり手綱で引き寄せながら、それを押し返すように腰を振る。
にゅるにゅるとした膣がそれを愛撫して、僕の白い欲望がどくどく昇ってくる。それを一番気持ちよく出せるように、壊してしまいそうなほど膣奥を抉りまくる。
ぎしぎしと壊れてしまいそうなほどベッドが軋む。その音ですら快感に変換されてしまう。
「ゆうかっ、イク、だすぞ──! ……ぐっ、うっ!」
「ア、あっ、だめ、あっ、イクっ! にいさんっ、あ、んおっ、ア、ふあぁっ──!!」
ばちゅん、と一際力強く尻肉に腰を叩きつける。その勢いのまま射精した。
どびゅ、どびゅん、と優香の子宮を精液で何度も打ち抜く。その感覚が気持ちいいのか、優香はそのたびに膣肉をきゅんきゅんと反応させる。
「ア……あっ、ん、ぁ、ん、オっ──だ、め……っ、そんな、精液、たくさ……あっ、んぁ……っ」
僕が精液を吐き出すたび、優香の体が震える。制服を着た背中が痙攣するその光景は、ひどく扇情的だった。
「は、ぁ──優香、抜くよ……」
射精が終わった後、僕は手綱を離した。それと同時に、ぐた、と優香の体がベッドに倒れる。だいぶ無理をさせてしまったようだった。
僕は突き出されている尻からゆっくりと肉棒を引き抜いた。拘束して犯すというシチュエーションでしたせいか、僕のものは糸が引くほどどろどろになっていた。
「優香、ごめん……今、ほどくから」
一度射精してようやく冷静になり、優香の手を縛っている服をほどいた。解放すると、だらん、と腕が枝垂れ落ちた。
「にい、さん……」
ベッドにうつ伏せになったまま、優香はこちらを向いて僕を呼んだ。瞳には涙が浮かんでいるが、泣いているわけではなさそうだった。
「ご飯、食べよっか……」
「え──?」
予想外の言葉だった。こんな、僕にめちゃくちゃに犯された後なのに。
あっけにとられて言葉が出ない僕に、優香は続けた。
「夕飯、呼びに来てくれたんだよね……?」
「あ、う、うん……そうだけど」
それでようやく声が出せた。優香はそんな僕に微笑んで、「それじゃ、食べよ」と優しく口にするのだった。