※この作品はR-18です。

ありふれHなゲーム転移【第三部始まりました!】   作:ゆうら

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さて、では今回から第二部の雫&ミュウ編を始めていきたいと思います!
正直かなり2人の格好をどうするか悩んだのはここだけの秘密です……(白目
あとすいません、すごく細かいですが嫁ーズに対するミュウちゃんの呼び方は『おねーちゃん』じゃなくて普通に『お姉ちゃん』でした
前回のエピローグも修正しておきました!

あと新しいアンケートがありますのでよろしければお答えください!

(追記)すいません↑で修正したって言っていたのに全然修正されてなかった……!お姉ちゃん表記直しました!


エロトラップダンジョンver2 in雫&ミュウ
1階層(混浴、視姦、見せ槍)


【雫&ミュウ:HP500:1階層】

 

「……ぅ、ん…………?ぁれ……?」

 

微睡の中からゆっくりと意識が覚醒していく。

何か柔らかいものの上に横になっているのが分かるが、まだ視界も思考も焦点が合わないのか私はしばらくその場で横になったままぼーっとしてしまった。

 

「(ミュウちゃんと帰ってきて、香織とユエを探して……それから……?)」

 

思い出そうとしつつ上半身を起して周囲を見渡した。

パッと見ホテルの一室のように見える室内。

大きなベッドが2つ並べられておりその正面には大きなテレビ、そしてクローゼットとサイドテーブルが置かれているが、特に何か置いてあるわけでも無く窓も無いようで、視線をずらすと通路の先には室外に出られるであろう扉が一つ見える。

そう、テレビ以外の備品は無いものの本当にホテルの一室に見える。

 

そんな並べられているベッドの1つに私は寝ていたわけだが、隣のベッドにはミュウちゃんが体を丸めて眠っていた。

…………なぜか、スク水姿で。胸のゼッケンにはご丁寧にひらがなで『みゅう』と書かれたスク水だった。

しかもよく見ると、材質が非常に薄いうえに体に完全に密着しているのか……スク水の表面に隠さなくてはいけない部分が多々浮かび上がってしまっている。

さすがにすっと視線を逸らしたが、視線の先にあったものを見て……。

 

「きゃぁっ!?」

 

思わず悲鳴を上げてしまう。

視線を逸らした先は私の体、そこで身に着けているものを見て理解した瞬間、一気に羞恥心が燃え上がったからだ。

一見するとビキニタイプの水着、なのだが……問題はその面積。

上半身は胸の前面を覆うタイプが普通だが、5センチほどの幅しかない布地が胸の上から下へと伸びているだけで、隠しているのは本当に胸の頂だけと言う状態の上に、ミュウちゃんの水着と同じく材質が薄いせいで……形が『くっきり』と浮かび上がってしまっているのだ。

それは下半身も同じで、お尻は完全に尻肉の間に食い込んでしまうほどの紐だし、前側も超超ハイレグと言った感じの面積しかなく、こちらも素材が薄いうえに食い込んでいるせいで……形ははっきりと分かってしまう惨状。

だが私が身に着けているのはそれだけではなく、首にはブローチのついたスカーフ、腰辺りから半円の形のエプロン、膝上まであるニーソックスに、カチューシャ、そして前と後ろが大きく開いて水着が露出しているミニスカート。

それらは全て白と黒で統一されており、あえて今の私の格好を表現するならば……『水着メイド』とでも呼べばいいのだろうか……。

 

「な、な、ぁ、なぁぁ、ななな…………っ!?!?」

 

口がぱくぱくと何かを言おうとして何も言えず、自分の体を抱きしめるようにぎゅうっと隠すことしかできない。

顔が茹だったように熱いことから、おそらく私の顔は真っ赤に染まっているのだろう。

 

「…………雫おねーちゃん、すごい恰好してるの」

「~~~~~~~~~っ!?!?ミュウちゃん、みないでぇ……っ!!」

 

おそらく先ほどの悲鳴でミュウちゃんが起きてしまったのだろう、寝ぼけ眼が私の方を向いておりそんな言葉を投げかけてきたが、今の私には剛速球で突き刺さってしまい余計に羞恥心を煽られる結果となってしまった。

だが今横になっているベッドには布団はおろかシーツすらないため体を隠すこともできず、しばらくプルプルと震えてしまう。

同性年下とはいえ、私にこの格好はあまりにも、ハードルが高すぎた……。

 

「んー、雫お姉ちゃん。着替えは無いみたいなの」

「ぅぅ……ごめんなさい、もう大丈夫だから……!」

 

私が羞恥に震えている間、ミュウちゃんはどうやらざっとこのホテルの一室を見て回ったようで、私のベッドに乗ってきた。

しかも私に気を使ってわざわざ着替えを探してくれていたらしい、相変わらず可愛くてよい子すぎる。

私はスク水姿のミュウちゃんの頭を撫でつつ、とりあえず一旦自分の服装の事を意識の外に置いて羞恥心を抑え込みつつ、自分がいまどういう状況なのか思考を巡らせた。

 

直前の記憶は地下にあるハジメの工房に向かったところで、確か扉を開いたところまでは覚えている。

ハジメやユエがおそらく何重にも『防犯』を施しているであろう南雲家において、外部からの第三者に誘拐されてこの場所に連れて行かれたとは考えづらい。

そうなると、南雲家の人間が私とミュウちゃんをこの場所に連れてきたということになるだろうが、それにしてはいくらなんでもこの服の趣味は『無い』と思う。

ハジメでさえ私にあのピンクの仮面を渡すぐらいしかしてこなかったからだ、かといってユエや香織がこれをやったとも考えにくい。

 

「雫お姉ちゃん、たぶんここ、ゲームの世界なの」

「……ゲームって、前にハジメが作ってたやつかしら?」

「感覚が似てるの、それにほら『ステータス』」

 

とミュウちゃんが『ステータス』と言葉を発すると、ミュウちゃんの目の前にゲームのようなウィンドウが表示された。

 

名前:『ミュウ』 HP:500

種族:海人族

状態:なし

装備:なし

アイテム:なし

称号:現在なし

 

「……『ステータス』」

 

名前:『八重樫雫』 HP:500

種族:人族

状態:なし

装備:なし

アイテム:なし

称号:現在なし

 

ミュウちゃんのステータスウィンドウを見てから私もつぶやくと、おおよそ同じようなウィンドウ画面が表示された。

 

「…………もしかして、またユエと香織の2人が誤作動起させたのかしら?けれどこれ、前のゲームじゃないわよね……?」

「違うと思うの。前にパパが作ったゲームはあの後遊ばせてもらったけれど、こんなホテルみたいな宿屋はなかったの。それにステータスウィンドウも違う」

「ミュウちゃん、体に異常はない?」

「大丈夫だ、問題ない。なの!」

 

私も異常はパッと見無いことから、どうやらお互い水着姿にさせられているだけのようだ。

けれど、ハジメはどういう趣味でこのゲームを作ったのだろうか、こんな破廉恥な服装が出るゲームなんて……と思ったが、某有名ドラゴンRPGゲーを香織とやっていた時も、ビキニアーマーなんて出てきたことから、オタク系ではこういうのは普通なのだろうか……?

 

と、そんな時突然……テレビの画面が勝手に点いた。

何だろうと視線を上げた直後―――――――――。

 

「むきゅっ!?し、雫お姉ちゃん!?なになにどうかしたの!?」

「見ちゃダメっ!」

 

――――――テレビの方へ視線を向けようとしていたミュウちゃんの顔を、反射的に私の胸に押し付けるように抱きしめ、両手で耳を塞いだことをほめてほしい。

とてもではないがミュウちゃん、子供に見せられるようなものではない映像が画面に映ったのだ。

 

テレビの映像、そこに映っているのは…………『金髪』で『全裸』の『大人の女性』。

私は最初その人物が誰なのかわからなかった。

ミュウちゃんの視界と耳を塞いだのもあくまでも映像の『異様さ』ゆえに反射的に手が動いただけ。

だが改めてその眼をそらしたくなるような映像を見てなお、私にはその金髪の女性が誰なのか分からない、否、『彼女』であるわけないと理性が理解するのを拒絶しているのだ。

だがそれも……。

 

『はっ❤️はっ❤️はっ❤️はっ❤️わんっ❤️❤️くぅ~んっ❤️❤️』

 

甘ったるい、媚びきった声が画面から聞こえてきた。

所謂、犬の『ちんちん』のポーズをとっている女性は、犬のように舌をたらし、頭には犬耳のカチューシャとお尻からは犬の尻尾が生えており、首には首輪とそこからリードが伸びている。

それだけでも異様なのだが、その女性はさらにお腹が妊婦のように膨れ上がり、秘所からは白濁とした粘つく液体が零れ落ちている、というより全身がその液体塗れだった。

本来は美しいであろう金髪も、容貌も。

よく見れば、胸の所は母乳のようにも見える。

 

「(うそ、うそうそうそうそ……っ。違う、絶対に違う……!他人のそら似に決まってるわ!)」

 

認めたくない認めたくない、画面に映っている――――――。

 

『わんわんっ❤️く、ぅぅぅんっ❤️❤️❤️❤️』

 

そのまま四つん這いになり片足を上げながら……気持ちよさそうにおしっこを漏らす女性が、

 

『ユエ』なわけがないっ!

 

だがその声も大人モードのその姿も私の知るユエで、だがその濁りきった瞳も蕩けたような顔も私が知らないユエの顔。

それが余計に理性がユエだと思っても、本能がユエではないと拒絶してしまう。

そんな私のことなどおいていくように、映像の向こうの光景はどんどんと先へと進んでいってしまい。

 

『ん”ほぉ”ぉおぉぉぉっ❤️❤️❤️❤️わひぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃんっ❤️❤️❤️❤️』

 

本当に、獣のような声を上げながらお腹が震えた直後。

 

「っ!?!?」

 

ぶぱっ!という粘液が溢れる音と共に、お腹からは薄い楕円形のタマゴのような被膜に包まれた『ナニカ』が、秘所を大きく広げて生まれ落ちた。

いくつも、いくつもいくつも、お腹がボテ腹からすらっとした元に戻るまで。

あれが本当にユエなのか否かというより、その現実離れした光景に理解が追い付かず思考が停止してしまう。

 

『ぉ”んっ❤️❤️あ”ぉっ❤️❤️わ”ひっ❤️❤️くぅぅぅんっ❤️❤️』

 

そしてそのまま、出産の衝撃で惚けている画面の女性が再び四つん這いになると、画面の外から女性の2倍はあろう巨体の狼らしき魔物が現れ、思い切り犯し始めたのだ。

お腹には魔物の男性器が浮かび上がり今にもお腹が破けそうなほどの勢いで犯されているにも関わらず、女性はあろうことか『気持ちよさそうに』鳴いている。

その顔に苦しさや痛みの感情が見られないことに、なにより狼に犯されて喘いでいる状況に、私は恐怖すら覚えていた。

 

…………その時、テレビの画面が切り替わった。消えたのではなく、『切り替わった』。

 

 

「………………………………え?」

 

 

思わず、そんな呆けたような声が口から漏れた。

もともと理解しがたい光景を目の当たりにしえていたところへ、新たな映像。

映像が目から入っている、音声が耳から入ってきている、けれど私はその映像を『認識すること』すら、拒絶していた。

 

『ふぎぃぃぃぃぃぃっ❤️❤️❤️❤️お”ひゅっ❤️❤️いぎゅぅぅぅうぅぅうぅぅぅっ❤️❤️❤️❤️』

 

『彼女』のそんな声は、聴いたことが無かった。

映像の先、そこには巨大な豚顔のオークらしき魔物が女性の胴体を鷲掴み、子供の腕ほどもある男性器でその『黒髪』の少女を犯しているのだ。

お腹には男性器の形が先ほどの映像以上に浮かび上がり、おへそを超えたあたりまで強直ともいえるそれが突き刺さっている光景は、もはやどれほど内臓が引き延ばされているのかと思ってしまうほど。

だが私はその映像を見ながら一気に顔から血の気が引き、ゆっくりと頭を左右に振る。

 

『ぉ”っほぉぉおぉぉ❤️❤️はりゃむぅぅっ❤️❤️オークしゃまのおちんぽしゃまで、はらませてくらさいぃぃぃっ❤️❤️いぐっ、まらいぐいぐいっぐぅぅぅっ❤️❤️❤️❤️』

 

もはやそこに性交や種付けといったものは無く、男性が自分で自慰をするように女の体を使って自慰をしているようにしか見えなかった。

 

直後、溢れる精液と一瞬で膨れ上がるお腹、吹き出す母乳、のけ反る体と、口から伸びる舌先。

 

「(ちがう、ちがうちがうっ!)」

あんな、あんな風に使われているのが知り合いなわけがない。

「(だって、あんなに強いんだよっ!?オーク程度の魔物にっ!)」

私の一番の親友なはずがない。

「(そんなわけないっ!こんな、こんな所にっ!)」

あんな、あんな女性として浮かべてはいけないような顔をしているあの子が―――――――――。

 

 

『い”っぐうぅぅうぅうぅぅぅぅぅぅぅぅ❤️❤️❤️❤️』

 

 

――――――――――――『香織』のはずがない。

 

 

 

―――――――――

――――――

―――

 

「……ゃん、……ねーちゃん。……雫お姉ちゃんっ!」

「ぁっ!?」

 

目の前のミュウちゃんの声に、私ははっとしたように思考がクリアになった。

気が付けばテレビはすでに消えており、ミュウちゃんが私の顔を両手で挟み込んで覗き込みながら心配そうな表情を浮かべている。

 

「大丈夫なの……?」

 

その言葉にぶわっと、全身から嫌な汗が出る。

幻覚、幻聴、違う、あれは確かにテレビから流れていた。

 

「(ならあの趣味の悪い映像は本当に香織とユエ……?いや違うっ!仮にあの2人が私たちと同じくゲームに取り込まれたからって、負けるはずがないっ!)」

 

私は必死に先ほどの映像や音声を忘れようとするが、脳裏に刻まれた光景と声が、こびり付いたように私の頭から離れない。

とりあえず落ち着けと、私は深呼吸をする。

 

「ねぇ……ミュウはちょっとしか聞こえなかったけれど、テレビからユエおねーちゃんと香織おねーちゃんの声がしてたの……。おねーちゃんたちも、ここにいるの?」

「……かもしれないわね。もしかしたら捕まってるかもしれないけれど、あの2人に限ってそれは無いと思うわ」

「確かにそうなの。あの2人ならば全部ぶっ壊してでも進みそう!」

 

先ほどの映像には触れないようにミュウちゃんに言いつつ、ようやく映像で乱されていた思考が冷静になってきた。

 

「ふぅ……それじゃあミュウちゃんはこの部屋で待ってて、あの2人を見つけてすぐに戻ってくるから」

「あ、それは多分無理なの」

 

と、ベッドから立ち上がるがその隣にミュウちゃんも降りる。

すると、先に扉の方へ向かって指を指す、そこには。

 

『15階層まで到達せよ。さすればこの塔から脱出できるだろう』

 

「……多分ミュウも行かないと」

「……分かったわ、ミュウちゃん、絶対に私から離れないでね?」

「もちろんなの!」

 

ミュウちゃんはぎゅっと私の片手を握りしめると大きく頷く。

そしてドアノブに手をかけるが……一抹の不安が襲う。

もし、もしも……あの映像が作られたものではなく、そして『本人たち』なのだとしたら……と。

私は小さく頭を振り、その考えを追い出す。

大丈夫、香織もユエもきっと無事だ。

必死に言い聞かせるように、現実から目を背けるように、私は握ったドアノブを回し扉を開く。

 

「「……えっ」」

 

瞬間、私とミュウちゃんの口から全く同じ疑問符が漏れた。

それもそうだろう、私が扉を開いたと思ったら突然目の前に露天風呂が広がっていたのだから。

日本の露天風呂のように2mほどの木の板で作られた柵がぐるりと石造りの湯船を囲っており、出入り口らしき扉が1か所ついている。

だが、その出入口らしき扉から入ってきたわけでもはく、本当に突然湯船のすぐ隣に『移動』したように私たちは露天風呂の外に立っていたのだ。

しかもご丁寧に、あの破廉恥な衣装が無くなり全裸で。

 

「……温泉?」

 

そう、温泉特有の硫黄のような匂いと僅かに甘いような匂いが漂う、真っ白な湯船。

片手で体を隠しつつ、腰をかがめてお湯を軽く手にすくってみると、かなりとろみのあるお湯のようで温度も温泉としては適温ぐらいだろうか。

明らかに怪しい湯船に、どうしたものかと思っていると。

 

「ジャーンプなのっ!」

 

どっぽーん、とミュウちゃんなんと湯船へダイブ。

 

「って、ミュウちゃん!?ダメよいきなり入っちゃ、って、きゃぁっ!」

「大丈夫みたいなの!雫おねーちゃんもはいろっ」

 

と、無邪気にミュウちゃんに手を引かれ私も湯船へ落ちるように使ってしまった。

確かに怪しい露天風呂だが、体の芯から温まる感覚に思わず体から力が抜けてしまう。

特に体に異常は……無い、ように思える。

改めて両手でお湯をすくってみるが特におかしなところは無かった。

 

「本当に……ただの温泉……?」

「こんな真っ白なお湯初めてみたの」

 

私は警戒、ミュウちゃんは楽しげにお湯をすくいあげて遊んでいると、突然私たちの目の前にウィンドウが現れ、そこには。

 

『『白濁温泉の湯』を手に入れた!』

 

「白濁温泉の湯……?」

 

首をかしげつつ、そういえばステータスウィンドウにアイテム欄があったなと思いステータスを開いて確認する。

するとアイテム欄に先ほどのアイテム名が記載されており、それに触れると詳細が表示された。

 

☆白濁温泉の湯:回復薬

効果……いつでも1回 HPを全回復できる。

    その際、【????:??】を???

 

HP回復アイテムらしい、しかもHP全回復の。

だがあからさまに後半の??になっている部分が怪しすぎる、明らかにデメリットだと言っているようなものだ。

 

「定番の一か八かの回復アイテムなの」

「……そういうものなの?できれば使いたくはないわけれど……この先何があるかわからないものね」

 

不安を抱えつつもいきなり回復薬を手に入れた上に特に何も起こらなさそうなフロアのおかげか、少しだけ張りつめていた精神が緩み温泉のぬくもりに一息ついてしまう。

ミュウちゃんも広いお風呂な上に他に人もいないからかぱしゃぱしゃと泳いでいる。

 

するとその時……ガチャリと、出入り口の木製の扉が開き、私は慌ててそちらに視線を向けた。

 

「……っ!?」

 

入ってきたのは、魔物。

ゴブリンが数匹にオークが2匹、頭に角が生えた大型犬ほどの狼の魔物、さらには両腕が翼のハーピーのような魔物に、下半身が蛇で上半身が美しい女性のラミアの魔物。

本来ならばすぐに立ち上がって離脱をしなくてはいけない場面、だが私の頭には自分が全裸なことが私の体を硬直させてしまいその場から動けなくなってしまった。

瞬間、脳裏鮮明に浮かび上がる『あの映像』。

もしも、もしも捕まってしまったら……私も、嬲り者にされてしまうという恐怖も加わり、余計に足がすくんでしまっている。

 

「…………っ」

 

身を竦めてぎゅっと目を閉じてしまう。

魔物たちは湯船に近づき私たちに気が付く――――――が、そんな杞憂をよそに、魔物たちは自分たちの来ていたものを脱ぐと私たちには何もせず、普通に湯船につかり出したのだ。

おそるおそる目を開けてみると、私の両隣にはオークが湯船につかり、ミュウちゃんの近くへラミアとハーピーが気持ちよさそうに湯船につかっていた。

 

「わぁー…………触ってもいい?」

 

ミュウちゃんも最初こそその魔物たちにおっかなびっくりだったが、『敵意』がないと分かったのだろう、ミュウちゃんはそんなことをラミアやハーピー達に聴いて、そんな彼女たちも鷹揚に頷いて羽や鱗を触らせていた。

一体全体どういうこと?と思っていると、隣のオークが私の肩をつつき、ある方向を指さす。

触られたことに肩が跳ね上がってしまったが、そちらを見ると……湯気で気が付かなかったが、木板の柵に立札が設置されていて。

 

『このフロアにおける性交『は』禁止!』

 

と、でかでかと書かれていた。

性交…………つまりはセックス。

 

「……………………嘘でしょう」

 

つまりこの階層でなければ……問答無用で襲われていたということだ。

その事実に頬が引き攣った。

今すぐに湯船を出たくて仕方がないが全裸の今、立ち上がったらつまり周りのオークたちに自分の裸が見られてしまうということに気が付いてしまう。

かろうじて今はその湯船の白さゆえに裸は見られていないが、『裸で隣にいる』という事実がまず恥ずかしすぎた。

仕方なくそろりそろりとオークたちの間から出ようとしたら、目の前にゴブリンが集まってくる。

後ろは湯船の縁、左右はオーク、正面はゴブリンと言う状況、思わずミュウちゃんに助けの視線を向けてしまうほどに追い詰められてしまっているが、残念ながらミュウちゃんはラミアとハーピーと、近くに来た狼の魔物にご執心。

 

そんな時ふと、ラミアとハーピーの視線がこちらを向き。

 

「…………♪」

 

にやりと、楽しげなそれでいて意地悪気な笑みをこちらへ向けてきた。

その笑みで理解した、理解してしまった。

わざとだ、わざと私の周りに『雄』の魔物を集めているのはあの2匹が先導しているのだ。

ならばなんでそんなことをするのかと思えば。

 

「ひぇっ…………!?」

 

自分のすぐ目の前に壁になるようにゴブリン達が立ちあがって並ぶと、そこにはいきり立つ男性器が突然何本も視界の中に映り込んできた。

ハジメ以外でまともに見ることになる男性器、一瞬何が目の前に現れたのか分からず凝視してしまったが、それが男性器だと気が付いた瞬間、顔に火が付いたような暑さと羞恥が襲ってくる。

思わず反射的に顔ごと視線を横にずらすが……。

 

「ひえぇっっ…………!?!?!?」

 

オークの子供の腕ほどもある男性器が湯船から飛び出していた。

それを見ただけで、あの『香織らしき少女』が犯されていた状況がフラッシュバックする。

そう、あの少女が犯されていた男性器が今目の前にあるのだ。

入らない、入るわけがない。

思わず自分が犯されてしまう瞬間の光景があの映像と重なってしまい、視線をあちこちに向けて必死に男性器を視界から外そうとするが、今の体勢ではどこを向いての視界に入る男性器。

もはや視界の逃げ場が無くなった今、もう目を瞑ることでしかそれを見ないで済む方法が無く、私はぎゅぅっと目を閉じてしまう。

 

「ひゃんっ!?」

「んみゅ……?雫お姉ちゃんどうかしたのー?」

「な、なんでもないわっ!」

 

だがその瞬間、私の太ももを何かが撫でる感触に思わず小さな悲鳴を上げてしまい、しかも反射的にミュウちゃんにはこの光景は見せられないと、自分は大丈夫だと叫んでしまう。

そして目を開いた瞬間、すぅっと太ももから手が離れていくのを感じる、どうやら目を瞑ったら触ってくるようで、ゴブリンやオークたちもにやにやしていた。

目を瞑るという逃げ道すら塞がれてしまった私はもはや羞恥心で顔は真っ赤になってしまい、必死に視線を下に下げることしかできない。

そんな様子にゴブリン達は面白がって、いきり立つ男性器をわざわざ私の顔の下まで持ってきて見せつけてくるのだ。

 

「(恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい―――――――――っ!!)」

 

自分が全裸なのが恥ずかしい、人間ではないとはいえ雄に囲まれている状況が恥ずかしい、しかもその雄たちの男性器を見せつけられているのが恥ずかしい。

その上その男性器からは生臭い『雄』の強烈な臭気が温泉の匂い以上の鼻をつき、口で呼吸するがどんどんその呼吸は荒くなっていってしまう。

 

人生で味わったことの無いような羞恥心を前に気絶することもできない現状は、もはや私にとっては拷問のようなもの。

しかも、視界に男性器が入っていると常に頭の中で先ほどの映像が流れ続けるのだ。

そして嫌な想像が次々と頭の中に浮かんで行ってしまう。

自分がこの男性器に犯されて、映像のようにあんな女として下品で無様すぎる顔と声を出してしまう自分の姿を。

それが余計に私の羞恥心へと燃料を注ぎ込み、もはや温泉の熱気と合わさって頭がくらくらとして思考も定まらなくなってきてしまった。

 

もう、無理に視線をそらそうとする事すら無駄ならばいっそ…………。

 

 

 

「雫お姉ちゃんっ!のぼせたの?」

「…………なんかデジャヴねこれ」

 

気が付いたときには心配そうなミュウちゃんがぺちぺちと私の顔を優しく叩いていた。

のぼせた、というよりあまりの状況に意識が飛んだと言った方が近いかもしれない。

周囲を見渡せばいつの間にかオークもゴブリンも、ミュウちゃんの方にいたラミアやハーピーもいなくなっていた。

私が気絶している間に何かをされた様子も、幸運ながらないようだった。

 

「ごめんなさいミュウちゃん……もう大丈夫よ。魔物たち、どれぐらい前からいなくなってのかしら……?」

「んみゅ、少し前なの」

 

さすがにこれ以上はと思い湯船からミュウちゃんと上がると、その瞬間私たちの体は一瞬で乾き先ほどの衣装へと着替えていた。

ゲームっぽいわねと思いつつ、少し湯冷まししてから改めて唯一の出口であろう木製扉へと近づいていく。

 

「……行きましょうかミュウちゃん」

「しゅっぱつなの!」

 

ミュウちゃんは元気よく、私はさらに嫌な予感を覚えながら、扉に手をかけ――――――。

 

 

その場から、転移した。

 

 

【雫&ミュウ:白濁とした温泉で休息?し、HPを全回復することができる温泉の湯(?)を手に入れた:HP500】

 

名前:『八重樫雫』 HP:500

種族:人族

状態:なし

装備:なし

アイテム:『<new>白濁温泉の湯』

称号:現在なし

 

名前:『ミュウ』 HP:500

種族:海人族

状態:なし

装備:なし

アイテム:『<new>白濁温泉の湯』

称号:現在なし




ということで、いよいよ始まりました『雫&ミュウ』編!
もうすでに結果までは出ているのでのんびりと書いていきたいと思いますので
面白かった・エッチでしたら感想や評価の方をよろしくお願いいたします!

いつの時代も知り合いの『悪堕ち』姿を見せつける精神攻撃は素晴らしいものです
そして恥ずかしがり屋な人への羞恥煽り……痴漢混浴温泉になりました
そしてゲームは『進化』いたしましたのでHPしか表示されなかったステータスが充実してまいりました。

(追記)
大変恥ずかしながらアンケート、『シチュエーション』でした、失礼いたしました!

1話でのシーン(シチュエーション)数について

  • 内容に関わらず1話に4人のシーン全部
  • 内容に関わらず2:2で2話に分ける
  • 内容に関わらず1話1シーンで分ける
  • 似たシーンなら1話にまとめも大丈夫
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