「あのっ…」
「うん?あぁ、山本さん?なんか用?」
鈴木くんとした次の日の放課後に、僕は鈴木くんと居なくてクラスメイトといる。なぜなら、写真を渡さなければいけないから。本当は嫌だ。鈴木くんとの時間は本当に幸せだったのに、どんどんと嫌な記憶に変えられてるようで僕は早く終わらせたくて彼女たちに話しかけている。
「あの、これっ…」
「は?なにこれ?」
「えっと、この前言ってた証拠の写真を…」
僕はスマホで隠し撮った写真を見せる。画質は悪いけど何をしているのかは分かる写真だから大丈夫だろう。大丈夫なはずなのにスマホを握る手の震えが止まらない。
「えっ…マジで撮ってきたの?」
「え…」
目の前が暗くなりそうだった。撮らなくて良かったの?僕はじゃあ何のために鈴木くんとして写真まで彼女たちに見せて…初めてだったのに、好きになった人との初めてだったのに!見せたくなかったのに!何で?何で!?
「山本さんさあ、鈴木くんがかわいそうだと思わないの?これ鈴木くんの初めてなんじゃないの?山本さんはビッチだから良いのかもしれないけど、流石にかわいそうじゃん」
「あ、あぁ」
僕は自分のことしか考えてなかった。そうだ、鈴木くんも初めてで、そんな彼の大事な思い出を僕は…
ーーーーーーーーーー
あのあと彼女たちに何か言われてた気がするけど、何だか記憶が曖昧だ。家のベッドの上で、僕はずっと泣いていた。今日はお母さんが家に帰っていてご飯を作っていてくれたのに、お母さんには泣き腫らした目を見られたくなかったから食欲がないと言って断ってしまった。
薄暗い部屋のなかで携帯の着信音が鳴る。
「鈴木くん…」
画面には鈴木くんの名前が写っている。出ようか少し迷ったけれど鈴木くんに対する罪悪感で僕は出ることができなかった。メッセージも届いてたみたいだけどなにも考えたくなかった僕はそのまま寝てしまった。
ーーーーーーーーーー
あぁ、朝だ。起きたくない、このまま布団の中で寝ていたい。でも、メッセージが気になった僕は布団からのそのそと出てきて画面をみる。
メッセージは今週末に遊べないかという内容だった。何て返せば良いかわからない。迷った僕はそのまま携帯を胸の上に置いて目を瞑る。
目を閉じた瞬間からどんどんと、鈴木くんとしたときのことが目に浮かんでくる。本当にしたんだって実感がなくてまだふわふわとした気持ちもある。僕も初めてだったからすごく不安でネットでたくさん調べたり、前世で自分がしてて気持ち良かったこと思い出しながらしたけれど、どうだったのかな?鈴木くんは気持ち良かったのかな?
最後には思わず鈴木くんのことを名字じゃなくて下の名前で読んでしまったことまで思い出して思わずベッドの上で唸り声をあげながら転がってしまう。恥ずかしくて僕にはもう呼べる気がしなかった。
週末に会う。多分、そういうことだよね。彼女なんだし…僕も男だったときはそれなりに性欲もあったし、またするのかな…でも、僕も気持ち良かったから嫌じゃない。
その時には僕の中から不安は消えていた、いや僕は現実から目を逸らしていたんだ。
「お邪魔します。」
「山本さん、僕の部屋なんだからそんなにかしこまらなくてもいいよ」
鈴木くんは笑いながら扉を閉めている。今日は家族がいないようだ。これはやっぱりそういうことだよね。
「今日は何をする?」
どう答えたらいいんだろう?ここでしたいなんて言うのがいいのか、でもビッチだと思われるのは嫌だな。なんだか僕は勘違いされやすいみたいだし…
僕が答えに悩んでいると
「実は、見たい映画があるんだけどそれでもいい?」
「あっ、大丈夫だよ。何をみるのかな?」
「ホラーなんだけど、怖いの大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。」
嘘だ。本当はすごく苦手だ。でも、鈴木くんと一緒なら良いかな?
全然良くなかった。もう何回も悲鳴をあげてしまっているし、若干腰が抜けてしまった。何もない空間を埋めるように少しずつ鈴木くんとの距離を詰める。前回はネットで見た恋人の空気を作るを実践し、今回は恐怖で。本当に情けない。少し泣きそうだ。
鈴木くんがそろりそろりと手を握ってくれる。それを僕は腕ごと奪って胸に抱き込む。甘い空気なんて皆無だ。恐怖で目も逸らせない僕はその姿勢のままエンディングを迎えた。
エンディングが終わってしばらく僕は放心状態だった。鈴木くんが僕の前で手を振ってようやく気がつく。
「山本さん、ホラー本当に大丈夫?」
「大丈夫」
そう僕は微笑んだ。いや笑顔はひきつっていたかもしれない。
「えーと、そのー手を離してもらえると、そのーあたって」
鈴木くんが何かゴニョゴニョと呟いている。あっ…鈴木くんの腕を抱いたままだったことに僕はようやく気づく。急いで手を離したが恥ずかしさで僕の顔が本当に熱い。
僕の顔は今めちゃくちゃ赤くなっているだろう。だけど鈴木くんの顔もすごく赤い。なんだか急に甘い雰囲気なったような気がする。そう思った僕はそのまま顔を近づけて目を瞑る。
そのまま雰囲気に流された僕と鈴木くんは二度目の行為をしていた。鈴木くんは今僕の下で荒い息をしている。僕に組み敷かれている鈴木くんの顔は真っ赤で、少し不安になった僕はもう一度彼の名前を呼ぶ。
「鈴木くん…大丈夫?辛いところとかない?」
「はぁっ、はぁっ…だ、大丈夫。僕の…体力がないだけだから」
相当疲れているのか鈴木くんの顔には汗で髪が頬に張り付いている。鈴木くんの頬に手を当てると熱さが自分にも伝わってくる。シャツを見てみると汗で鈴木くんの体に張り付いて肌が透けて見えている。キスだけだけど幸せな気持ちなれるからか何分もしてしまった。僕も鈴木くんも息も絶え絶えだ。
「暑いよね…」
「へ?」
鈴木くんのシャツのボタンを外してシャツを脱がしてしまう。特に抵抗もせずに脱いでくれたがまだ鈴木くんはキャミソールを着ている。キャミソールを脱がせるために手を掛けたところで腕を押さえられてしまう。
「は、恥ずかしいよ…僕の胸小さいし。」
「恥ずかしいの?」
この世界の男の子は僕がいた世界の女の子の価値観と男の子の価値観がごちゃごちゃになっているようで未だに何が正解なのか僕には分からない。だから前世で言われたら嬉しいと思ったであろうことを僕は言う。
「脱いでくれたら私のも脱がしていいから」
僕がそう告げた瞬間鈴木くんの目は僕の胸に釘付けになる。僕の体も別に誉められたものではないと思うけど鈴木くんよりは大きいとは思う。している最中も鈴木くんは時折僕の胸に触れていたから触りたかったのかなと考えたけれど正しかったようだ。
大人しくなってくれた鈴木くんを脱がせると慎ましいけど確かな膨らみのある胸が空気にさらされる。恥ずかしそうに胸を腕で隠そうとしている鈴木くんは全体的に小さくて何かいけないことをしているような気分になってしまうが、それ以上に前世で憧れていたシチュエーションに僕は興奮していた。
「じゃ、じゃあ僕も…」
そう言うと鈴木くんは入れ替わるように僕を押し倒してきた。鈴木くんは荒い息づかいで僕のボタンを外そうとしているけれど、手が震えているのかなかなか外せていない。焦っているのか少し涙目になっている鈴木くんが可愛くて僕は鈴木くんの手を握る。
「大丈夫だよ…ゆっくりでいいから」
「うん…」
何とか脱ぐことができ僕も鈴木くんも今は生まれた姿のまま二人で向かい合っている。
「さ、触るね」
「うん…いいよ」
鈴木くんは割れ物でも扱うかのように優しく僕の胸に触れている。気持ちいいと言うよりは少しくすぐったい感覚だ。でも、鈴木くんに触られていると思うとだんだん触れている部分が熱くなってくる。でも鈴木くんは避けているのか胸の先には触れようとしない。だからだんだん気持ち良くなるにつれて物足りなさも大きくなってくる。
「ねぇ、鈴木くん。ハグをして欲しいな」
「ひゃいっ」
僕が下で手を広げてそう言うと、鈴木くんはすっとんきょうな声をあげて跳ねるように僕から離れた。けれどすぐに恐る恐ると僕にハグをしてくれた。鈴木くんの体温は少し高くて暑いけれどそれ以上に幸せな気分になれる。汗で濡れているからか肌が触れ合っているところはぬるぬるした感覚がある。
「私が上になってもいい?」
「うん」
ハグをしたまま僕が上で鈴木くんが下という姿勢となる。そして抱き合ったまま僕はゆるゆると動き出す。僕のなかに燻っていた物足りなさを解消するように胸の先端を鈴木くんに擦り付ける。擦り付けてるうちに先端は固くなり僕の息も荒くなってくる。
そのまましばらく擦り付けていると僕の胸に固い感触を感じた。下を見やると鈴木くんの乳首も固く起立していた。僕で興奮してくれたことが嬉しくてそのまま鈴木くんに顔を近づけてキスをする。
「んっ…」
部屋の中にはくちゅとくちゅと唾液の混ざる音が響いている。ゆっくりと顔を離すと鈴木くんは僕の下でまだ物欲しそうな顔をしていた。僕の股には固くなり始めた鈴木くんのものを感じる。割れ目を鈴木くんのものに這わせる。鈴木くんのものなのか僕のものなのか分からないくらい粘着質な音がしている。
しばらくはまたがる状態で擦り付けていたけれど、だんだん気持ち良さに腰が支えられなくなってくる。少しでも楽な体制をとりたくて鈴木くんに覆い被さるように抱きついて腰を振る。
「ひぅっ…」
僕の陰核に鈴木くんのモノが擦れて声が漏れてしまう。動かなきゃいけないのに腰が抜けて体が全然動かない。じれったく思ったのか鈴木くんは僕の下で僕の割れ目に擦り付け始めた。
「まってとまって…きもちっ…よすぎて…ひぁっ」
止めてと懇願したけれど聞いてくれずますます激しくなる。もう頭のなかがぐちゃぐちゃで快楽のこと以外考えられなくなっていた。
鈴木くんの亀頭と僕の固くなったものが擦れた瞬間、僕は達してしまった。荒い息だけが響いているが僕は快楽で思うように動けない。
「山本さん?」
不審に思ったのか鈴木くんは動きを止めてしまう。鈴木くんまだ出してないから辛いんじゃないのかな。
「気持ち、良かっただけだよ。やろう」
「少し休憩しよっか?つらそうだよ。」
「でも…」
「休憩しても大丈夫そうならまたしよう。ね?」
「うん…」
ベッドの上で鈴木くんと二人ならんで座る。軽い雑談をしていると、ふと部屋に掛けてある服が目に留まる。服にしては明らかに布面積が小さいし水着や下着ではなさそうだけどなんだか見たことのあるデザインだ。思い出そうとじっと見ていると僕の視線に気づいたのか鈴木くんも服に目をやる。その瞬間
「あぁっ!これは違うんだよ、えっと…」
「あっ、この前見たアニメの主人公が着ていた服」
「うん…」
鈴木くんがなぜかうなだれている。コスプレというやつだろうか?
「鈴木くんが着ているの?」
鈴木くんが着ればすごくかわいいと思うけれど、なんだか服のサイズがあってないように思う。
「…」
鈴木くんはなぜかじっとこちらをみている…
「僕に着てほしいってこと?」
「いや!無理にとは言わないけれど!」
すごく着てほしそうだ。でも…
「僕には似合わないよ」
不細工な僕には多分似合わないと思う。そう口を開こうとした瞬間
「そんなことないよっ、山本さんはかわいいよ!」
付き合っている贔屓目なのかもしれない。でも同級生から容姿を誉められたのは初めてで、うれしくて、恥ずかしくて赤くなった顔を見られたくない僕は顔を伏せてしまう。
「着る…」
「えっ、いいの?」
「うん…」
今僕は着たことを凄く後悔している。あちこちすーすーするし、裸でいるより恥ずかしい。これじゃあただの痴女じゃないのか?
恥ずかしすぎて手で少しでも隠そうと四苦八苦していると、鈴木くんから抱き締められてキスをされる。
え?このままするの?