花田提督と艦娘達の日常2~受け継がれし魂を持つ者 作:花田司令
執務室
刀治郎「先の佐渡島戦ご苦労だったな」
シエラ「いえこれもソード様のお力の
お陰です」
刀治郎「例の件は?」
シエラ「もちろん言われた通り暗号にして
伝えました…しかし分かるでしょうか」
刀治郎「分かるさ…あいつなら」
翔鶴「ソード様」
刀治郎「アリフか…いかがした」
翔鶴「ブラボーから報告です」
刀治郎「ブラボーから?」
翔鶴「…」
刀治郎「どうした?」
翔鶴「恐れながら申し上げます…先程帝都にて
同時多発的に反乱が発生しました」
シエラ「そんな…早すぎる」
刀治郎「それで被害は?」
翔鶴「現在海軍省を含む関係各省の施設が
襲撃されており…」
刀治郎「関係各省…まさか!」
翔鶴「そのまさかです」
照治郎「隊長!大変です!」
刀治郎「何があった!」
照治郎「反乱です!首相官邸が攻撃を受けました!」
刀治郎「なんだと!それで首相はご無事か!」
照治郎「それが…銃撃され意識不明の重体
とのことです…」
刀治郎「そんな…閣下はご無事か」
照治郎「ご無事です!料亭で密会していたようです」
刀治郎「照!今すぐ帝都に向かえ!」
照治郎「はっ!」
刀治郎「そんな…父上が」
シエラ「お爺さま…」
刀治郎「アリフ…シエラ皆を帝都に向かわせろ」
翔鶴「承知致しました」
刀治郎「我らは闇を狩る者…此度の悪行
許す訳にはいかん」スッ
帝都某所
シエラ「ソード様!」
刀治郎「状況は?」
シエラ「反乱を起こしたのは帝都守備連隊…
それに一部の艦娘たちです」
刀治郎「反政府か」
シエラ「はい皆行方不明扱いになっていた者たちです」
刀治郎「奪還戦力は?」
シエラ「既に近衛と帝国軍そして特戦海軍の
部隊が展開しており未だ膠着状態です」
刀治郎「奴らまた安全保障条約を結んだか」
シエラ「此度の反乱流石に連邦政府も黙って
いなかったようです」
刀治郎「なるほど…我が方の状況はどうか?」
シエラ「現在七人衆を始め各部隊は
帝都に散開アリフ様を筆頭に捜査を開始
しております」
刀治郎「殿下は?」
シエラ「先程照くんと合流しましたご無事です」
刀治郎「脱出のサポートをしてやれ」
シエラ「承知致しました」
刀治郎「母上…いや鳳翔夫人はご無事か」
シエラ「ブラボーからの報告では無事です」
刀治郎「そうか…引き続き護衛を頼む」
シエラ「はっ!」
アルファ「ソード」
刀治郎「アルファか…どうした?」
アルファ「さっき御所で騒ぎがあったわ」
刀治郎「何があった?」
アルファ「反乱軍が近衛に対して発砲
各地で戦闘が始まったわ
戦闘停止命令が出ているけど現場は大混乱よ」
刀治郎「始まったか」
アルファ「それともう一つ…」
刀治郎「アルファ?」
アルファ「病院に搬送された首相だけど
容体が悪化し危篤状態だと」
刀治郎「なん…だと」
シエラ「そんな…」
刀治郎「…アルファ」
アルファ「はい」
刀治郎「全員に伝えろ…狩りの始まりだ
どんな手を使ってでも奴等の本拠地を
炙り出せ!」
アルファ「ソード…いいのね」
刀治郎「あぁこれから起こる全ての罪を背負う
もとより覚悟していたことだ」
アルファ「…分かったわ」
刀治郎「頼んだぞ」スッ
シエラ「アルファ様」
アルファ「分かってるわシエラ…
彼だけに背負わせる訳にはいかない
私達も全ての罪を背負う覚悟をしないとね
だって私達は…」
シエラ「シャドー七人衆であり家族ですから」
アルファ「えぇ…さぁ始めるわよ」
シエラ「はい!」
病院 一室
ブラボー「ソード様…」
刀治郎「ご苦労…この中か」
ブラボー「…はい」
(ノック音)
鳳翔「はい…どなたです…か…」
刀治郎「お久しゅうございます母上」
鳳翔「嘘…あなた刀治郎なの?」
刀治郎「はい…」
鳳翔「…お父さんはあそこよ今晩が山だって」
刀治郎「…そうですか」
刀治郎「…お久しゅうございます父上」
「…」
刀治郎「まさかこのような形で会うとは
思いませんでした」
「…」
刀治郎「私の代わりにあの子達の面倒を
見てくれていたと聞きました…
ありがとうございます」
「…なぁに…お前の…ためでは…ないわ」
刀治郎「父上!」
誠一「お前さんが…迎えにきたのか」
刀治郎「何を…」
誠一「冗談だ…息災で何よりだ…刀治郎」
刀治郎「怒らないのですか?父上」
誠一「本来なら…ゲンコツ一発を…
喰らわせる所だが…大事な息子が無事
だったんだ…喜んでも…よかろう」
刀治郎「申し訳ございません…仕事と身分柄
あまり外に出るわけにも行かず」
誠一「分かってるさ…そんなこと
お前さんが…シャドーソードの頭…
であることくらい」
刀治郎「知っていたのですか」
誠一「…父親の前で…隠し事ができるとでも」
刀治郎「そうでしたね」
誠一「これが…父として…最後の教え…だ」
刀治郎「はい」
誠一「どんなことをしても…構わん
されど一つだけ…忘れてはならん
ことがある…」
刀治郎「…」
誠一「義侠心だ…義を重んじ…弱き者達を
お前さんが救うのだ…」
刀治郎「しかと承りました」
誠一「お前さんは…儂の誇りだ
これからのこと…そして…あの子達のこと
よろしく頼むぞ…」
刀治郎「はっ…」
誠一「…」
刀治郎「父上!父上ー!」
サイパン島防衛戦やマリアナ沖海戦など
数々の戦いで武功をあげ海軍最強の軍神
と言われた花田誠一は去る十一月二十五日
反乱軍の銃撃によりこの世をさった
享年92歳であった…
刀治郎「…」
鳳翔「刀治郎…」
刀治郎「まさか母上がここにいるとは
思いませんでした…」
鳳翔「忍にいるのは私の影武者です…
照治郎に頼んでおきました」
刀治郎「そうでしたか…」
鳳翔「…やるのですか?」
刀治郎「何をです?」
鳳翔「復讐です」
刀治郎「…このことは当然龍治郎達も
知っているのですよね」
鳳翔「はい」
刀治郎「あいつらはまだ青二才…
いっときの感情で復讐をするとも限りません」
鳳翔「まさかあなた」
刀治郎「あの子達に罪を背負わせる訳には
参りません その罪は私が背負うべきなのです」
鳳翔「刀治郎…」
刀治郎「それが私があの子達の父親として
唯一出来ることです」
鳳翔「…」
刀治郎「あの子達のことよろしくお願い致します
母上…」
鳳翔「分かったわ」
刀治郎「では行ってまいります」
スッ
鳳翔「…これでいいのですよね誠一さん」
ブラボー「ソード様…アリフ様から報告です」
刀治郎「見つかったか」
ブラボー「はいある情報筋から反乱軍の本拠地
が分かりました」
刀治郎「そうか…全員を本拠地に集めろ」
ブラボー「はっ…」
刀治郎「行くぞ」
ついに判明した本拠地果たして
龍治郎達が来るまで何があったのか
次回に続く…!